JP4431060B2 - 生花輸送用容器および生花輸送用容器に用いられる蓋 - Google Patents

生花輸送用容器および生花輸送用容器に用いられる蓋 Download PDF

Info

Publication number
JP4431060B2
JP4431060B2 JP2005010119A JP2005010119A JP4431060B2 JP 4431060 B2 JP4431060 B2 JP 4431060B2 JP 2005010119 A JP2005010119 A JP 2005010119A JP 2005010119 A JP2005010119 A JP 2005010119A JP 4431060 B2 JP4431060 B2 JP 4431060B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
container
water
fresh flower
fresh
holding cylinder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2005010119A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006199306A (ja
Inventor
武夫 國枝
Original Assignee
武夫 國枝
第一包装株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 武夫 國枝, 第一包装株式会社 filed Critical 武夫 國枝
Priority to JP2005010119A priority Critical patent/JP4431060B2/ja
Publication of JP2006199306A publication Critical patent/JP2006199306A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4431060B2 publication Critical patent/JP4431060B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Packging For Living Organisms, Food Or Medicinal Products That Are Sensitive To Environmental Conditiond (AREA)
  • Closures For Containers (AREA)

Description

本発明は、生花輸送用容器および生花輸送用容器に用いられる蓋に関し、特に、輸送時や保管時であっても生花に常時保水用の水を供給し続け、輸送時や保管時に生じ易い生花の乾燥や萎れを防止しうるとともに、転倒させても保水用の水が外部に漏出することのない生花輸送用容器および生花輸送用容器に用いられる蓋に関する。
生花、特に切り花を、生産地から卸売市場まで、また卸売市場から販売店まで輸送する際、大半は、偏平な段ボール箱を使用し、この箱内に切り花を横に寝かせた状態で収容しているが、輸送中、切り花には給水が全く行われないため、この方法では目的地に到着するまで切り花の鮮度を保つのは困難であった。
そこで、従来、容器に保水用の水を貯溜しておき、この容器に切り花を挿入して輸送する方法が考えられ、その輸送方法に適する容器が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
この容器は、上方を開口した防水性下容器の上方の開口周縁部に、底面を開口した上容器の底面の開口周縁を脱着自在に係合して細長の植物収納容器本体を形成するとともに、下容器又は上容器に給水孔を設けたものである。
しかしながら、上記したような容器にあっては、輸送中や保管中に転倒すると、容器内部の水が外に流出してしまい、水の補給ができない場合は、収容した切り花が乾燥したり萎れたりし、商品価値がなくなってしまうといった問題があった。また、容器から流出した水が周囲を汚損するといった問題もあった。さらに、容器本体から水が流出しないよう容器を常に起立状態で使用する必要があることから、輸送時や保管時に嵩高くならざるを得ず、輸送量や保管量に制約を受けるといった問題もあった。
このような問題を解決するものとして、転倒しても容器内の水が外部に流出する虞のない切り花用包装容器が提案されている(例えば特許文献2および3参照。)。
特許文献2に記載の容器は、カップ状の容器本体に、切花を挿通し得る凹部が設けられた蓋体が密着するように構成し、容器が転倒した場合であっても容器内部の水が外部に漏洩するのを防止したものである。
一方、特許文献3に記載の容器は、容器本体に貯溜する水の面より上方位置に、略中央部に切り花を挿入するための開口を形成した仕切部を設け、この仕切部によって、容器が転倒した場合でも、容器本体に貯溜した水が外部に流出、漏洩するのを防止したものである。
また、上記特許文献2および3に記載されたものとは別に、図4及び図5に示すように、容器本体A内に下端開口部が存する内筒Bを一体的に形成し、容器が転倒しても内部の水が容器本体Aの内壁面と内筒の外周面との間の空間Cに流れ込むようにして、容器本体A内の水が外部に流出、漏洩するのを防止したものが提案されている(例えば、特許文献4参照。)。尚、図中の符号Dは、容器使用後に容器内の水を排出するための排出部を示し、この排出部Dは容器本体Aと一体成形されており、凸部を切除することで開口される。再使用(水を注入)する場合は、栓等で閉塞される。
しかしながら、上記特許文献2に記載されたものにあっては、この容器が転倒した状態では、切花の茎端部が収納部で保持されているために、切花に水が供給されることがなく切花の鮮度を保つことができない。そして、容器転倒時でも切花の茎端部に水を供給しようとして、容器本体の内部に水を十分入れたとしても、転倒時には水が外部に漏れて周囲を汚損し、結局のところ切花の茎端部に水を供給することができないといった問題が生じる。
また、上記特許文献3に記載されたものにあっては、切り花は仕切板の開口部によってのみ支持され、仕切板には僅かな厚みしかないことから、切り花が十分に保持されず、このため輸送中などに容易に傾いてしまい、隣接する容器の切り花と接触して切り花同士が損傷し合ったりするといった問題があった。
その上、容器が転倒した場合の水の流出を仕切板で防止することを主眼にしたものであって、容器を転倒させたまま輸送するといった発想のものではなく、容器を常に起立状態で使用することを前提としたものであるから、前記特許文献1記載の容器の場合と同様、輸送時や保管時に嵩高くならざるを得ず、輸送量や保管量に制約を受けるといった問題もあった。
なお、転倒しても仕切板によって水が外部に流出しないのであるから、容器を転倒させた状態でも使用できるようにも見えるが、前述したように切り花は仕切板の開口部によってのみ支持されるため、転倒させて使用すると、開口部と接する部分に切り花自体の重みがかかり、しかも開口部には十分な厚みがないことから、該開口部と接する部分で切り花が損傷してしまい、商品価値が損なわれてしまうといった問題がある。
一方、前記特許文献4記載のものにあっては、上記したような特許文献3記載のものにおける問題はないが、次のような別の問題があった。
すなわち、内筒が容器本体と一体に設けられているため、切り花の種類が異なりその束の太さが種々ある場合に、個々に対応する内径をもった複数種類の容器を用意しておく必要があり、その分容器の製造コストが嵩むといった問題があった。
また、内筒は伸縮するものではないため、切り花の束の太さを内筒の内径に合うよう細かく調整する必要があり、取り扱いに不便であった。すなわち、束の太さが内筒の内径よりも大きい場合、無理に束を内筒に挿入すると切り花の茎を痛めてしまい、逆に束の太さが内筒の内径よりも小さい場合は、切り花が傾斜し易くなり、前記特許文献3記載のものの場合と同様の問題が生じる。このため、内筒に束を挿入する際に数本の切り花を間引いたり或いは足したりするなどして束の太さを細かく調整する必要があり、この調整作業が必要になる分、使い勝手が悪いものであった。
さらに、内筒と容器本体とが一体に成形されたものであるため、不使用時に容器同士をスタック(積み重ね)したとしても、かなり嵩張り、輸送や保管に不便であるといった問題もあった。
さらにまた、内筒と容器本体とが一体に成形されたものであるから、使用後、容器本体内の水を排出させるための排水口を別途形成するとともに、使用時にはこの排水口を閉塞しておくための手段が必要であり、その分取扱作業性に劣り、また製造コストも嵩むといった問題もあった。
また、この種の容器にあっては、起立時に生花の水揚げが良好に行われるよう水深(容器底面から水面までの距離)を極力深くする必要がある一方で、転倒時には内筒から水が容器外部に漏出しないよう水深(容器側面から水面までの距離)を浅くする必要があるうえ、輸送重量を極力減らす必要もあることから、特許文献4記載のものでは、内筒Bの下端開口部に対向する容器Aの底面を面積の狭いものとして起立時の水深を稼ぐ(水の液面を上昇させる)一方、空間Cを大きく採ることによって転倒時における水の液面を極力低くし、転倒時の水位が内筒Bに達しないように図っている。このため、上記したように底面積が上部に比べて極端に狭くならざるを得ないことから、起立時にあっては、安定性に欠け、生花の背丈が高いと容易に転倒してしまい、その結果、生花を傷めてその商品価値を損なわせてしまうといった問題があった。
このような問題点に鑑み、本発明の出願人は、輸送時や保管時であっても生花に保水用の水を常時供給し続け、輸送時や保管時に生じ易い生花の乾燥や萎れを防止しうることは勿論のこと、起立時の安定性に富み、転倒させても保水用の水が外部に漏出することがなく、いわゆる横積みの状態で輸送及び保管することができ、輸送及び保管時の省スペース化をも達成しうるとともに、取り扱い易く製造コストの嵩まない、さらには保水用の水量が少なくて済み輸送重量の軽減をも図ることのできる生花輸送用容器を提案している(特許文献5参照)。
実用新案登録第3055663号公報 実開平4−135474号公報 特開2002−154589号公報 特開2003−292077号公報 特開2004−059041号号公報
上記した特許文献5記載の容器は、生花の保水用の水を貯溜する容器本体と、生花の束を容器本体の底面に対して起立状態で保持するとともに、転倒時には容器本体から水が漏出するのを防止する蓋とを備え、容器本体は、上面に開口部を設け、蓋は、容器本体の開口部に対し水密状態に装着可能とし、容器本体内へ延びる生花保持筒を設け、転倒時、水の全量が、容器本体と生花保持筒との間の空間に滞留可能となるように構成されている。そして、この容器には、生花挿入時に保持筒の姿勢が崩れるのを防止するための保持筒支持手段や、転倒時に生花保持筒が床面と接する側壁側に沈下するのを防止する保持筒沈下防止手段が容器本体の内面適所に設けられている。
この容器は、上記した構成を有することにより、前記した特許文献1乃至4に開示された各従来技術が有する問題点を解消するものであって、この種の容器に対して市場から求められている要求、すなわち前述したような、輸送時や保管時における保水用水の常時供給、生花の乾燥や萎れの防止、起立時の安定性確保、転倒時における保水用水の漏出防止、横積みの状態での輸送及び保管の達成、輸送及び保管時の省スペース化、優れた取扱性、低い製造コスト、保水用水量の低減化による輸送重量の軽減化等々に応えることができるものである。
しかしながら、市場が製品に求める要求は、通常、留まるところを知らないのが現状であり、この種の容器の分野もその例外ではなく、市場からは、上記した各要求に加えて、さらなる取扱の容易性及び製造コストの低減化が望まれている。
本発明は、このような事情に鑑み創案されたもので、輸送時や保管時であっても生花に常時保水用の水を供給し続け、輸送時や保管時に生じ易い生花の乾燥や萎れを防止し、転倒させても保水用の水が外部に漏出することがなく、横積みの状態で輸送及び保管することができ、輸送及び保管時の省スペース化をも達成しうるのは勿論のこと、より一層取り扱い易く、汎用の容器本体を使用することができ、製造コストの嵩まない生花輸送用容器および生花輸送用容器に用いられる蓋を提供するものである。
本発明は、上面に開口部が設けられ、生花の輸送時や保管時に生じる生花の乾燥や萎れの防止に必要な量の保水用の水を貯溜する容器本体と、この容器本体内に入れられる生花の束を、容器本体の底面に対して起立状態で保持するとともに、転倒時には容器本体から前記水が漏出するのを防止する蓋とを備え、前記蓋は、容器本体の開口部に対し水密状態に装着可能とされるとともに、容器本体内へ延びる生花保持筒が設けられ、転倒時、前記水の全量が、容器本体と生花保持筒との間の空間に滞留可能とされ、前記生花保持筒は、その外面適所に、生花挿入時に生花保持筒の姿勢が崩れるのを防止するとともに、転倒時に容器本体が床面と接する側に生花保持筒が沈下するのを防止する保持筒支持手段が設けられたことを特徴とする。
また、本発明は、生花の輸送時や保管時に生じる生花の乾燥や萎れの防止に必要な量の保水用の水を貯溜する容器本体の上面に設けられた開口部の形状に対応して形成され、この容器本体内に入れられる生花の束を、容器本体の底面に対して起立状態で保持するとともに、転倒時には容器本体から前記水が漏出するのを防止する蓋であって、容器本体の開口部に対し水密状態に装着可能とされるとともに、容器本体内へ延びる生花保持筒が設けられ、転倒時、前記水の全量が、容器本体と生花保持筒との間の空間に滞留可能とされ、前記生花保持筒は、その外面適所に、生花挿入時に生花保持筒の姿勢が崩れるのを防止するとともに、転倒時に容器本体が床面と接する側に生花保持筒が沈下するのを防止する保持筒支持手段が設けられたことを特徴とする。
これらの発明によれば、生花は、起立時にあっては、その下端部が水に浸ることになるため、保水が行われる。一方、転倒時にあっては、生花の下端部は水に浸らなくなるが、該水から発生する水蒸気により保水が行われる。また、転倒時は、容器本体内の水は、その全量が容器本体と生花保持筒との間の空間に滞留するとともに、蓋は容器本体の開口部に水密状態に装着されていることから、容器本体内の水が、生花保持筒や、容器本体と蓋との境界等を通じて外部に漏出することはない。
また、保持筒支持手段が設けられているので、起立時にあっては、生花の傾斜が完全に阻止され、また、転倒時にあっては、生花の重みで生花保持筒が撓み、その結果生花保持筒の下端縁が容器本体内の水中に水没して、水が生花保持筒を伝って外部に漏出するといったことが防止される。
さらに、保持筒支持手段が容器本体側ではなく、蓋側に設けられているので、容器本体の強度を確保しなくても、生花挿入時に生花保持筒の姿勢が崩れるのを防止することができるとともに、転倒時に容器本体が床面と接する側に生花保持筒が沈下するのを防止することができる。すなわち、前記特許文献5に開示された容器のように、保持筒支持手段を容器本体に設けた場合、転倒時に生花保持筒を介して受ける生花の重量に十分耐えることができるようにするためには、容器本体の肉厚を保持筒支持手段が一切ない汎用の容器本体に比べて厚くすることにより容器本体の強度を確保しておく必要があったが、保持筒支持手段を蓋側に設けることで、転倒時における生花の重量に耐えうる強度の確保は、専ら保持筒支持手段の強度を考慮することで足り、その分容器本体に求められる強度が低減される。したがって、容器本体を強度確保のために厚く形成する必要がなく、軽量化・コスト削減に寄与できる。また、容器本体の開口部に蓋を水密状態で装着することができれば、種々の容器本体に適用することができる。
前記生花保持筒は、その少なくとも一部が蛇腹状に形成され、周方向に伸縮可能とされていてもよい。
この場合は、生花の束の太さに大小が生じても伸縮範囲内で対応が可能となるほか、生花保持筒の収縮作用により生花の束がしっかりと保持され、生花の起立姿勢が安定する。
また、前記生花保持筒は、裾窄まりに形成され、蓋同士のスタックが可能とされていてもよい。
これにより、不使用時における容器の保管スペースを削減することができ、省スペース化に寄与できる。
本発明によれば、輸送時や保管時であっても生花に常時保水用の水を供給し続け、輸送時や保管時に生じ易い生花の乾燥や萎れを防止しうることは勿論のこと、転倒させても保水用の水が外部に漏出することがなく、いわゆる横積みの状態で輸送及び保管することができるので、輸送及び保管時の省スペース化をも達成しうる。
また、蓋と容器本体とから構成された生花輸送用容器、および容器本体に対応して形成された蓋であるため、生花保持筒の内径が異なる複数種類の蓋を用意しておけば、生花の束の太さが異なっても、それに左右されることなく容器本体を共通に使用することができる。さらに、容器本体の開口部に蓋を水密状態で装着することができれば、汎用の容器本体に適用することができる。したがって、取り扱い易く製造コストが嵩まないといった効果を奏する。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施の形態1に係る生花輸送用容器1の使用状態を示す斜視図、図2は、生花輸送用容器1を示す斜視図、図3は、生花用輸送用容器1を転倒させた状態を示す断面図である。
この生花輸送用容器1は、生花Fの輸送時や保管時に生じる生花Fの乾燥や萎れの防止に必要な量の保水用の水W(図3参照)を貯溜する容器本体10と、この容器本体10内に入れられる生花Fの束を、容器本体10の底面11に対して起立状態で保持するとともに、転倒時には容器本体10から水Wが漏出するのを防止する蓋2とを備えたものである。
容器本体10は、その上面に開口部12が設けられ、この開口部12の周囲におけるフランジ部13に蓋係合用リブ14が周設されるとともに、全体が裾窄まりに形成されている。また、この実施の形態においては、容器本体10は、平面視略矩形状に形成されており、4つの側壁15と、側壁15から段差を有してさらに窄められた形状の台座部16とを有している。
なお、台座部16を有しているので、生花Fの束を好適に保持するとともに、起立時、少ない水量でも、生花Fの水揚げが良好に行われるよう水深(容器底面から水面までの距離)を深くすることができる。その上、このように水の全体量が少ないものとなるため、転倒時においては水深(容器側面から水面までの距離)を浅くすることができ、生花Fの水揚げの促進、転倒時の水漏れ、輸送重量の削減の3つを同時に達成することが可能となる。
このようになる容器本体10は、中の保水用の水Wの水位が容器本体10外部からも判るように透明もしくは半透明の合成樹脂から成形されるのが好ましい。また、適正な量の水を補給し得るように、側壁15の適所に水位表示部を設けておいてもよい。なお、容器本体10の材質は、上記したような合成樹脂に限るものではなく、例えば剛性を有する紙で容器本体全体を成形し、その表面に防水性皮膜を設けたものであってもよい。その場合、中の水Wの水位(液面レベル)が容器本体10外部からも判るよう、側壁15の一部に透視窓を設けておくとよい。
以上説明したように、容器本体10を全体形状が裾窄まりとなるよう成形した場合、複数個の容器本体10同士を容易にスタックすることができ、不使用時の保管スペースを最小のものとすることができる。
なお、容器本体10の構成は、蓋2を水密状態で装着し得るものであれば、この例に限るものではない。
また、容器本体10において、生花保持筒21の下端開口部が臨む底面に、生花Fの切断端部を保持する切断端保持部を有していてもよい。この場合、切断端保持部が生花保持筒21と協働で生花Fをしっかりと保持することになるので、起立状態にあっても転倒状態にあっても生花Fの姿勢を常に適正に維持することができる。
さらに、容器本体10は、側壁15の少なくとも一部に、外部の床面と安定して接する平滑面を有しているとよい。すなわち、容器本体10の横断面形状を蒲鉾型、矩形、多角形、三角形等に形成することで、転倒時、別途器具等を用いずとも容器本体が転動するのを防止することができる。
また、容器本体10は、台座部16を形成することなく、底面11に、起立時、水の液面を上昇させる沈漬体が生花Fと干渉しないよう設けられていてもよい。この場合、起立時、少ない水量でも、生花Fの水揚げが良好に行われるよう水深(容器底面から水面までの距離)を深くすることができるとともに、このように水の全体量が少ないものとなるため、転倒時においては水深(容器側面から水面までの距離)を浅くすることができ、生花Fの水揚げの促進、転倒時の水漏れ、輸送重量の削減の3つを同時に達成することが可能となるばかりか、容器本体10の底面11を大きく採ることが可能となるので、起立時の安定性も良好なものとなる。
さらにまた、容器本体10は、側壁15に、転倒時、水の液面を下降させるべく水の流入を許容する凹部が設けられていてもよい。この場合、転倒時、水が側壁の凹部に流入するため、その凹部の体積分水の液面が下降することになり、生花保持筒21と水面との距離が開き、転倒時、生花保持筒21を通じて外部に水が漏れるのが防止される。
蓋2は、容器本体10の開口部12に対応して形成されたものであって、開口部12対し水密状態に装着可能とされるとともに、容器本体10内へ延びる生花保持筒21が設けられたものである。この蓋2には、周囲に容器本体10の蓋係合用リブ14と嵌合する嵌合リブ22が設けられている。
上記生花保持筒21は、裾窄まりに形成されるとともに、その一部が蛇腹状に形成されており、周方向に伸縮可能とされている。この生花保持筒21の長さ及び窄まり具合は、その下端が、転倒時に保水用の水の水位よりも下まわることがなく、且つ、所望量の生花Fの束を挿入し得てしかも該束を保持しうるよう適宜設定される。なお、生花保持筒21は、上記したように蛇腹状に形成せず、平滑な曲面で形成してもよい。また、蛇腹状に形成する場合であっても、平滑な曲面で形成する場合であっても、生花保持筒21を上記したように裾窄まりに形成しておくと、不使用時、複数個の蓋2同士をスタックすることができ、保管スペースを節減することが可能となる。さらに、生花保持筒21の内径が異なる複数種類の蓋2を予め用意しておくことで、生花Fの束の太さに応じて適宜その太さに適合する内径をもった別の蓋2と交換して使用することができ、生花Fの出荷作業を容易なものにすることができる。
また、生花保持筒21は、その外面適所に、生花挿入時に生花保持筒21の姿勢が崩れるのを防止するとともに、転倒時に容器本体が床面と接する側に生花保持筒21が沈下するのを防止する保持筒支持手段23が設けられている。
保持筒支持手段23は、生花保持筒21の外方に膨出させてなる膨出部24により構成されており、図示例のものでは、容器本体10の各側壁15に対応して計4つが設けられている。この保持筒支持手段23は、膨出部24の外面が容器本体10の側壁15の内面と接する程度の大きさとされており、これによって、生花挿入時に生花保持筒21の姿勢が崩れるのが防止され、また、転倒時では生花保持筒21が床面側に不測に沈下するのが防止されることとなる。また、膨出部24の中央から下部にかけては、生花保持筒21の下端開口部に向かって窄まるような傾斜面25とされており、この傾斜面25を形成しておくことで、図3に示すように、転倒時に水Wが生花保持筒21内に越流するのが防止される。
なお、膨出部24の形態は図示例のものに限るものではなく、容器本体10の側壁15と接し得て生花保持筒21の姿勢が崩れるのを防止し得るとともに、転倒時に水Wが生花保持筒21内に越流するのを防止し得るのであれば任意である。また、保持筒支持手段23は、生花保持筒21の外方に膨出させてなる膨出部24で構成する以外に、例えば適宜形状の別部材を生花保持筒21の外面適所に添設することで構成してもよい。
以上のようになる生花輸送用容器1は、図3に示すように、転倒時、水Wの全量が、容器本体10と生花保持筒21との間の空間に滞留可能なものであり、蓋2は容器本体10の開口部12に上記各リブ14,22によって水密状態に装着されていることから、容器本体10内の水Wが、生花保持筒21や、容器本体10と蓋2との境界等を通じて外部に漏出することはない。また、保持筒支持手段23を構成する膨出部24に傾斜面25が設けられているから、この傾斜面25で水Wが堰止められ、水Wが生花保持筒21内を越流して外部に漏出することはない。なお、図中の符号Lは、床面を示す。
本発明は、輸送時や保管時であっても生花に常時保水用の水を供給し続け、輸送時や保管時に生じ易い生花の乾燥や萎れを防止しうるとともに、転倒させても保水用の水が外部に漏出することのない生花輸送用容器および生花輸送用容器に用いられる蓋に適用できる。
本発明に係る生花輸送用容器の使用状態を示す斜視図である。 本発明に係る生花輸送用容器を示す斜視図である。 本発明に係る生花用輸送用容器を転倒させた状態を示す断面図である。 従来の生花輸送用容器の一例を示す、使用状態の斜視図である。 図4に示す従来の生花輸送用容器の断面図である。
符号の説明
1 生花輸送用容器
10 容器本体
11 底面
12 開口部
13 フランジ部
14 蓋係合用リブ
15 側壁
2 蓋
21 生花保持筒
22 嵌合リブ
23 保持筒支持手段
F 生花
W 水
L 床面

Claims (4)

  1. 上面に開口部が設けられ、生花の輸送時や保管時に生じる生花の乾燥や萎れの防止に必要な量の保水用の水を貯溜する容器本体と、
    この容器本体内に入れられる生花の束を、容器本体の底面に対して起立状態で保持するとともに、転倒時には容器本体から前記水が漏出するのを防止する蓋とを備え、
    前記蓋は、容器本体の開口部に対し水密状態に装着可能とされるとともに、容器本体内へ延びる生花保持筒が設けられ、転倒時、前記水の全量が、容器本体と生花保持筒との間の空間に滞留可能とされ、
    前記生花保持筒は、その外面適所に、生花挿入時に生花保持筒の姿勢が崩れるのを防止するとともに、転倒時に容器本体が床面と接する側に生花保持筒が沈下するのを防止する保持筒支持手段が設けられたことを特徴とする生花輸送用容器。
  2. 生花の輸送時や保管時に生じる生花の乾燥や萎れの防止に必要な量の保水用の水を貯溜する容器本体の上面に設けられた開口部の形状に対応して形成され、この容器本体内に入れられる生花の束を、容器本体の底面に対して起立状態で保持するとともに、転倒時には容器本体から前記水が漏出するのを防止する蓋であって、
    前記容器本体の開口部に対し水密状態に装着可能とされるとともに、容器本体内へ延びる生花保持筒が設けられ、転倒時、前記水の全量が、容器本体と生花保持筒との間の空間に滞留可能とされ、
    前記生花保持筒は、その外面適所に、生花挿入時に生花保持筒の姿勢が崩れるのを防止するとともに、転倒時に容器本体が床面と接する側に生花保持筒が沈下するのを防止する保持筒支持手段が設けられたことを特徴とする生花輸送用容器に用いられる蓋。
  3. 前記生花保持筒は、その少なくとも一部が蛇腹状に形成され、周方向に伸縮可能とされたことを特徴とする請求項1または2記載の生花輸送用容器または生花輸送用容器に用いられる蓋。
  4. 前記生花保持筒は、裾窄まりに形成され、蓋同士のスタックが可能とされたことを特徴とする請求項1、2または3記載の生花輸送用容器または生花輸送用容器に用いられる蓋。
JP2005010119A 2005-01-18 2005-01-18 生花輸送用容器および生花輸送用容器に用いられる蓋 Active JP4431060B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005010119A JP4431060B2 (ja) 2005-01-18 2005-01-18 生花輸送用容器および生花輸送用容器に用いられる蓋

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005010119A JP4431060B2 (ja) 2005-01-18 2005-01-18 生花輸送用容器および生花輸送用容器に用いられる蓋

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006199306A JP2006199306A (ja) 2006-08-03
JP4431060B2 true JP4431060B2 (ja) 2010-03-10

Family

ID=36957650

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005010119A Active JP4431060B2 (ja) 2005-01-18 2005-01-18 生花輸送用容器および生花輸送用容器に用いられる蓋

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4431060B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006199306A (ja) 2006-08-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7988005B2 (en) Storage system
ES2315852T3 (es) Bolsa flexible deformable y dispositivo para el embalaje y distribucion de productos fluidos.
US8381932B2 (en) Storage system
US5544777A (en) Stackable plastic container with drain sump and pallet and method of making the same
US20200317421A1 (en) Collapsible container
US20070012722A1 (en) Method and apparatus for filling and dispensing a liquid from a container
BRPI0902427A2 (pt) recipiente telescopicamente empilhável
ES2285021T3 (es) Contenedor para liquidos.
ES2325167T3 (es) Recipiente para fluidos, en particular liquidos.
JP4431060B2 (ja) 生花輸送用容器および生花輸送用容器に用いられる蓋
JP4231039B2 (ja) 生花輸送用容器
JP5802122B2 (ja) 生花輸送用容器および生花輸送用容器に用いられる蓋
US20060011636A1 (en) Paint tray
JP3754664B2 (ja) 生花輸送用容器
JP3196919U (ja) 生花輸送用容器
JP2007062759A (ja) 切り花輸送容器
JP4497371B2 (ja) 浴剤収納容器
JP2007197041A (ja) ボトル容器
JP2020029271A (ja) 容器
JP2005029258A (ja) 切り花容器
GB2570921A (en) Fluid container and method of manufacture
ES2660586T3 (es) Recipiente con borde de sellado y paquete
JPH035247Y2 (ja)
KR200250072Y1 (ko) 김치 보관용 통
JP2005306438A (ja) 流体輸送用容器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070903

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090604

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090609

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20090806

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091201

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091218

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121225

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4431060

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121225

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131225

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250