JP4430980B2 - 力覚付与型入力装置 - Google Patents

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Description

本発明は、手動操作される操作レバーに電気制御された力覚を付与する力覚付与型入力装置に係り、特に、操作レバーを任意方向に揺動操作するジョイスティックタイプの力覚付与型入力装置に関するものである。
近年、エアコンやオーディオあるいはナビゲーション等の車載用制御機器の機能調整を1つの操作レバーに集約し、この操作レバーの手動操作によって機器の選択や機能調整等を行う際に、操作レバーの操作量や操作方向に応じた抵抗感や推力等の外力を付与することにより、操作フィーリングを良好にして操作性を確実にしたフォースフィードバック機能付きの力覚付与型入力装置が種々提案されている。かかる力覚付与型入力装置の一例として、従来より、操作レバーの揺動運動を直交する一対の駆動レバーの回転運動に変換する変換部と、これら両駆動レバーの回転量および回転方向を検出する一対のロータリエンコーダと、操作レバーに外力を付与する一対の回転モータとを備え、両ロータリエンコーダの出力信号に基づいて両回転モータの駆動をそれぞれ制御することにより、両駆動レバーを介して操作レバーに所望の外力を付与するようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
図6は上記特許文献1に開示された力覚付与型入力装置の内部構造を示す平面図であり、同図に示すように、基台100上には第1および第2の回転モータ101,102と、これら回転モータ101,102の回転軸に連結された第1および第2のロータリエンコーダ103,104とが搭載されている。第1の回転モータ101の回転軸と第2の回転モータ102の回転軸とは互いに直交しており、第1および第2のロータリエンコーダ103,104は両回転モータ101,102の回転軸が交わる交点Pの近傍に配置されている。また、基台100には第1および第2の駆動レバー105,106が回転可能に支持されており、これら駆動レバー105,106には駆動体107を介して操作レバー108が連結されている。第1の駆動105は第1の回転モータ101の回転軸と平行な軸105aを中心に回転可能であり、第1の駆動105の先端には第1の回転モータ101の回転軸に固着したギヤ109に噛合する歯部105bが形成されている。第2の駆動レバー106は第2の回転モータ102の回転軸と平行な軸106aを中心に回転可能であり、第2の駆動レバー106の先端には第2の回転モータ102の回転軸に固着したギヤ110に噛合する歯部106bが形成されている。なお、第1および第2の回転モータ101,102と第1および第2のロータリエンコーダ103,104は図示せぬ制御部に接続されており、この制御部は第1および第2のロータリエンコーダ103,104の出力信号を取り込んで第1および第2の回転モータ101,102に所望の制御信号を出力する。
このように概略構成された力覚付与型入力装置において、操作者が操作レバー108を任意方向、例えば図6のY−Y方向へ揺動操作すると、第1の駆動レバー105が軸105aを中心に回転し、それに伴ってギヤ109と第1のロータリエンコーダ103が回転駆動される。操作レバー108がX−X方向へ揺動操作された場合は、第2の駆動レバー106が軸106aを中心に回転し、それに伴ってギヤ110と第2のロータリエンコーダ104が回転駆動される。また、操作レバー108がX方向とY方向の中間方向へ揺動操作された場合、第1および第2の駆動レバー105,106がそれぞれ回転して第1および第2のロータリエンコーダ103,104が回転駆動される。これらロータリエンコーダ103,104の出力信号は制御部に取り込まれ、制御部がこの出力信号に基づいて第1および第2の駆動レバー105,106の回転方向と回転量、すなわち操作レバー108の揺動方向と揺動量(揺動角度)を演算し、その演算結果に基づいて第1および第2の回転モータ101,102に制御信号を出力することにより、操作レバー108に所望の操作フィーリングが付与される。例えば、操作レバー108が任意方向へ所定角度だけ揺動操作されたとき、第1および第2の回転モータ101,102が第1および第2の駆動レバー105,106の回転と逆方向に動作されると、操作レバー108に所定の大きさの作動力が付与され、この作動力が操作レバー108を手動操作する操作者にクリック感として認識される。
特開2003−22159号公報(第5−7頁、図1)
前述の如く構成された従来の力覚付与型入力装置において、モータ回転軸とロータリエンコーダとの間に増速ギヤ列を介在させると共に、ロータリエンコーダの構成部品であるコード板のスリット間隔を大きくすれば、駆動レバーの回転に伴ってスリット間隔の大きいコード板を増速回転させて操作レバーの操作状態を検出できるため、安価なロータリエンコーダを用いて分解能を高めることができる。しかしながら、このように増速ギヤ列を介在させる場合、第1および第2のロータリエンコーダのコード板同士が干渉しやすくなるため、必然的に第1および第2のロータリエンコーダのコード板と増速ギヤ列の配置位置を基台の外側に延出せざるを得ず、それに伴って装置全体が大型になるという問題が発生する。
本発明は、このような従来技術の実情に鑑みてなされたもので、その目的は、装置全体を小型化するのに好適な力覚付与型入力装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明の力覚付与型入力装置は、揺動操作可能な操作レバーと、この操作レバーの揺動操作に連動して回転可能であると共に互いの回転軸を直交する第1および第2の駆動レバーと、これら駆動レバーを回転可能に支持する基台と、前記両駆動レバーの回転をそれぞれ第1および第2の増速ギヤ列を介して検出する第1および第2のロータリエンコーダと、前記両駆動レバーを介して前記操作レバーに外力を付与する第1および第2の回転モータと、前記両ロータリエンコーダの出力信号に基づいて前記両回転モータの駆動をそれぞれ制御する制御部とを備え、前記両回転モータを互いの回転軸の延長線が直交するように配置すると共に、少なくとも前記第1のロータリエンコーダと前記第1の増速ギヤ列を前記第1の回転モータを中心として前記第1および第2の回転モータの回転軸の延長線が交わる交点とは逆側に配置した力覚付与型入力装置であって、少なくとも前記第1の回転モータの回転軸にはギヤおよび歯車が固設されており、前記ギヤは前記第1の駆動レバーに形成されたギヤ部に噛合し、前記歯車は前記第1のロータリエンコーダに回転を伝達する前記第1の増速ギヤ列を構成する歯車に噛合した。
このように構成された力覚付与型入力装置によれば、一対のロータリエンコーダに備えられる両コード板が一対の回転モータを直交配置することによって画成される収納空間の外方へ突出するのを抑えられるため、装置全体が平面視方向に大きくなるのを防止して小型化を図ることができる。
上記の構成において、前記基台が少なくとも2つの側壁を略直交する方向で結合させた支持部を有し、この支持部の両側壁にロータリエンコーダのコード板を軸支させることが好ましく、このような構成を採用すると、支持部の2つの側壁が互いに相手側の傾倒を防止するように機能するため、一対のロータリエンコーダのコード板を安定的に支持することができる。
また、上記の構成において、前記ロータリエンコーダが、円周方向に沿って複数のスリットが形成されたコード板と、このコード板を挟んで対向配置された発光素子と受光素子を有するフォトインタラプタとで構成される光透過式ロータリエンコーダであって、前記コード板を支持部に回転可能に軸支すると共に、ギヤ列の最終段構成部品を該コード板を中心として支持部とは逆側の面に固着することが好ましく、このような構成を採用すると、ギヤ列の各構成部品に必要とされる配置スペースの一部をフォトインタラプタの配置に有効利用できるため、装置全体をより一層小型化することができる。
この場合において、前記ギヤ列の最終段構成部品は歯車でも良いが、該最終段構成部品がプーリであって、このプーリと他のプーリとを無端状ベルトで連結すると、各歯車間のバックラッシに起因する異音を低減することができて好ましい。
本発明の力覚付与型入力装置は、操作レバーの揺動操作に連動して回転軸を直交する第1および第2の駆動レバーを回転させ、これら駆動レバーの回転を第1および第2の増速ギヤ列を介して第1および第2のロータリエンコーダで検出するものにおいて、第1および第2のロータリエンコーダに備えられる両コード板が第1および第2の回転モータを直交配置することによって画成される収納空間の外方へ突出するのを抑えられるため、装置全体が平面視方向に大きくなるのを防止して小型化を図ることができる。
発明の実施の形態について図面を参照して説明すると、図1は本発明の実施形態例に係る力覚付与型入力装置の斜視図、図2は該力覚付与型入力装置に備えられるスティックコントローラの分解斜視図、図3は該スティックコントローラの斜視図、図4は該スティックコントローラに備えられる動力変換機構の斜視図、図5は該力覚付与型入力装置の構成図である。
これらの図に示すように、本実施形態例に係る力覚付与型入力装置は、上面に透孔1aを有する合成樹脂製の筐体1と、この筐体1の内部に収納されたスティックコントローラ2と、筐体1の下部開口を閉塞する蓋体3とを備えており、この筐体1は自動車のセンターコンソール等の適宜箇所に設置されるようになっている。
スティックコントローラ2は箱形形状のフレーム(基台)4を備えており、このフレーム4は平面視L字状の第1支持体4aと平面視逆L字状の第2支持体4bとをスペーサ4cを介して一体化して構成されている。第1支持体4aと第2支持体4bはアルミニウム等の機械的強度の高い材料で形成されており、フレーム4には第1および第2支持体4a,4bの各側壁によって平面視四角形の支持部が形成されている。この支持部の内部には第1および第2の駆動レバー5,6が互いの回転軸を直交するように配置されており、第1の駆動レバー5の上部両端は支持部の相対向する2つの側壁に回転可能に軸支され、第2の駆動レバー6の上部両端は支持部の相対向する他の2つの側壁に回転可能に軸支されている。これら第1および第2の駆動レバー5,6の交差部分には操作レバー7が連結されており、この操作レバー7は透孔1aを挿通して筐体1の外部に突出している。第1および第2の駆動レバー5,6は操作レバー7の揺動運動を直交する2つの回転運動に変換する動力変換機構を構成しており、操作レバー7の中央部は第2の駆動レバー6の中央上部にピン8を用いて軸支され、操作レバー7は第2の駆動レバー6の下部に形成された長孔6aを挿通して第1の駆動レバー5の下部に形成された長孔5a内に挿入されている。したがって、操作レバー7を任意方向へ揺動操作すると、その揺動方向に応じて第1および第2の駆動レバー5,6が回転する。
第1の駆動レバー5の一側面には扇形のギヤ部5bが一体形成されており、このギヤ部5bの先端には該駆動レバー5の回転軸を中心として円弧状に延びる歯部5cが形成されている。また、第1の駆動レバー5の他側面には検出板9が固着されており、この検出板9の下端に形成された遮蔽部9aはギヤ部5bと逆方向へ突出している。同様に、第2の駆動レバー6の一側面には扇形のギヤ部6bが一体形成されており、このギヤ部6bの先端には該駆動レバー6の回転軸を中心として円弧状に延びる歯部6cが形成されている。また、第2の駆動レバー6の他側面には検出板10が固着されており、この検出板10の下端に形成された遮蔽部10aはギヤ部6bと逆方向へ突出している。
前記フレーム4の第2支持体4bには第1および第2の回転モータ11,12が搭載されており、図5に示すように、これら回転モータ11,12は互いの回転軸11a,12aが直交するように配置されている。両回転モータ11,12の回転軸11a,12aの延長線が交わる交点をPとすると、第1の回転モータ11の回転軸11aは交点Pと反対側に突出し、第2の回転モータ12の回転軸12aも交点Pと反対側に突出している。第1の回転モータ11の回転軸11aにはギヤ13が固着されており、このギヤ13は第1支持体4aの内側で第1の駆動レバー5に形成されたギヤ部5bの歯部5cに噛合している。説明の都合上、図4中に第1の回転モータ11は省略されているが、第1の回転モータ11から見て回転軸11aに固着されたギヤ13と第1の駆動レバー5に一体化されたギヤ部5bは減速ギヤ列を構成しており、第1の回転モータ11の回転はこの減速ギヤ列で減速されて第1の駆動レバー5に伝達される。同様に、第2の回転モータ12の回転軸12aにはギヤ14が固着されており、このギヤ14は第1支持体4aの内側で第2の駆動レバー6に形成されたギヤ部6bの歯部6cに噛合している。これらギヤ14とギヤ部6bは第2の回転モータ12から見て減速ギヤ列を構成しており、第2の回転モータ12の回転はこの減速ギヤ列で減速されて第2の駆動レバー6に伝達される。
また、第1の回転モータ11の回転軸11aには大径はすば歯車15が固着されており、この大径はすば歯車15とギヤ13は一体化されている。大径はすば歯車15は第1支持体4aの一側壁から外方へ突出しており、この一側壁には小径はすば歯車16と第1のコード板17が回転可能に軸支されている。両はすば歯車15,16は噛合しており、小径はすば歯車16の外側に一体化されたプーリ18と第1のコード板17の外側に一体化されたプーリ19間には無端状のベルト20が巻回されている。これらギヤ13、大径はすば歯車15、小径はすば歯車16、プーリ18、ベルト20、プーリ19は第1の駆動レバー5から見て増速ギヤ列を構成しており、第1の駆動レバー5の回転はこの増速ギヤ列で増速されて第1のコード板17に伝達される。同様に、第2の回転モータ12の回転軸12aには大径はすば歯車21が固着されており、この大径はすば歯車21とギヤ14は一体化されている。大径はすば歯車21は第1支持体4aの他側壁から外方へ突出しており、この他側壁には小径はすば歯車22と第2のコード板23が回転可能に軸支されている。両はすば歯車21,22は噛合しており、小径はすば歯車22の外側に一体化されたプーリ24と第2のコード板23の外側に一体化されたプーリ25間には無端状のベルト26が巻回されている。これらギヤ14、大径はすば歯車21、小径はすば歯車22、プーリ24、ベルト26、プーリ25は第2の駆動レバー6から見て増速ギヤ列を構成しており、第2の駆動レバー6の回転はこの増速ギヤ列で増速されて第2のコード板23に伝達される。
前記フレーム4の下端には回路基板27が取り付けられており、この回路基板27上には第1および第2のフォトインタラプタ28,29が実装されている。この第1のフォトインタラプタ28と第1のコード板17によって第1のロータリエンコーダ30が構成され、第2のフォトインタラプタ29と第2のコード板23によって第2のロータリエンコーダ31が構成されている。両フォトインタラプタ28,29にはそれぞれ図示せぬLED(発光素子)とフォトトランジスタ(受光素子)が備えられており、これらLEDとフォトトランジスタは凹部28a,29aを介して対向している。第1および第2のコード板17,23の外周部には多数のスリット17a,23aが形成されており、これらコード板17,23はそれぞれ対応する第1および第2のフォトインタラプタ28,29の凹部28a,29a内を回転するようになっている。また、回路基板27上には第1および第2のフォトインタラプタ28,29とは別に一対のフォトインタラプタ32,33が実装されており、一方のフォトインタラプタ32の凹部32a内を第1の駆動レバー5に固着された検出板9の遮蔽部9aが通過し、他方のフォトインタラプタ33の凹部33a内を第2の駆動レバー6に固着された検出板10の遮蔽部10aが通過するようになっている。したがって、両検出板9,10の遮蔽部9a,10aが凹部32a,33a内に位置しているとき、LEDの光が遮蔽部9a,10aで遮断されてフォトインタラプタ32,33からオフ信号が出力され、遮蔽部9a,10aが凹部32a,33aから外れた位置にあるとき、LEDの光がフォトトランジスタで受光されてフォトインタラプタ32,33からオン信号が出力される。
前述した各フォトインタラプタ28,29,32,33から出力された検知信号は制御部34に取り込まれ、制御部34はフォトインタラプタ32,33の検知信号に基づいて第1および第2の駆動レバー5,6の絶対位置を演算すると共に、この絶対位置を基準にして第1および第2のフォトインタラプタ28,29の検知信号から第1および第2の駆動レバー5,6の回転方向と回転量、すなわち操作レバー7の揺動方向と揺動量(揺動角度)を演算する。また、制御部34はメモリに記憶されたデータやプログラムに基づいて制御信号を決定し、この制御信号を第1および第2の回転モータ11,12に出力する。この制御信号は操作レバー7に付与される操作フィーリングに対応する信号であり、信号の種類としては振動の発生や作動力(抵抗力または推力)の変更等がある。なお、制御部34の回路構成部品は回路基板27の裏面や図示せぬ他の回路基板に実装されている。
次に、このように構成された力覚付与型入力装置の動作について説明する。
まず、力覚付与型入力装置のシステムを起動(電源オン)させると、制御部34はフォトインタラプタ32,33の検知信号を取り込んで第1および第2の回転モータ11,12に制御信号を出力し、第1および第2の回転モータ11,12は第1および第2の駆動レバー5,6を回転駆動して操作レバー7を中立位置に自動復帰させる。この場合、第1および第2の回転モータ11,12はフォトインタラプタ32,33の出力がオフからオンに切り替わるように第1および第2の駆動レバー5,6を回転駆動すればよく、操作レバー7は両フォトインタラプタ32,33の出力が共にオフからオンに切り替わった時点で中立位置となり、制御部34は当該位置を操作レバー7の基準位置(絶対位置)として記憶する。
このように操作レバー7を中立位置に自動復帰させた状態で、操作者が筐体1の透孔1aから突出している操作レバー7を任意方向へ揺動操作すると、操作レバー7の揺動方向に応じて第1および第2の駆動レバー5,6がそれぞれの回転軸を中心に回転する。例えば、操作レバー7を図5のY−Y方向へ揺動操作すると第1の駆動レバー5のみが同方向へ回転し、操作レバー7をX−X方向へ揺動操作すると第2の駆動レバー6のみが同方向へ回転し、操作レバー7をX−Y方向(X方向とY方向の間)へ揺動操作すると第1および第2の駆動レバー5,6が共に回転する。そして、第1の駆動レバー5の回転がギヤ部5bの歯部5cからギヤ13、大径はすば歯車15、小径はすば歯車16、プーリ18、ベルト20、プーリ19で増速されて第1のコード板17に伝達され、第2の駆動レバー6の回転がギヤ部6bの歯部6cからギヤ14、大径はすば歯車21、小径はすば歯車22、プーリ24、ベルト26、プーリ25で増速されて第2のコード板23に伝達されるため、第1および第2のロータリエンコーダ30,31の各フォトインタラプタ28,29から連続的なオン/オフ信号が検知信号として制御部34に入力される。
制御部34は第1および第2のフォトインタラプタ28,29の検知信号から求められる相対位置と前述したフォトインタラプタ32,33の検知信号から求められる絶対位置とに基づいて、第1および第2の駆動レバー5,6の回転方向と回転量を演算すると共に、第1および第2の回転モータ11,12に所定の制御信号を出力する。一例を挙げると、操作レバー7が所定方向に所定量だけ揺動操作されたとき、第1および第2の回転モータ11,12の回転をギヤ13,14とギヤ部5b,6bで減速させて第1および第2の駆動レバー5,6に伝達することにより、これら駆動レバー5,6を介して操作レバー7にその揺動方向に抵抗する作動力が付与されると、この作動力が操作レバー7を手動操作する操作者にクリック感として認識される。
このように本実施形態例に係る力覚付与型入力装置においては、揺動操作可能な操作レバー7と、この操作レバー7の揺動操作に連動して回転可能であると共に互いの回転軸を直交する第1および第2の駆動レバー5,6と、これら駆動レバー5,6を回転可能に支持するフレーム(基台)4と、第1および第2の駆動レバー5,6の回転を増速ギヤ列を介して検出する第1および第2のロータリエンコーダ30,31と、第1および第2の駆動レバー5,6を介して操作レバー7に外力を付与する第1および第2の回転モータ11,12と、第1および第2のロータリエンコーダ30,31から出力される検知信号に基づいて第1および第2の回転モータ11,12の駆動を制御する制御部34とを備え、第1および第2の回転モータ11,12を互いの回転軸11a,12aが直交するように配置すると共に、両回転軸11a,12aの延長線が交わる交点Pとは逆側に第1および第2のロータリエンコーダ30,31と増速ギヤ列とを配置した。すなわち、ロータリエンコーダ30,31と増速ギヤ列とを、両回転モータ11,12を直交配置することによって画成される収納空間の内方へ向かって互いに近接する方向に延伸配置した。これにより、第1および第2のロータリエンコーダ30,31の構成部品である第1および第2のコード板17,23が両回転モータ11,12を直交配置することによって画成される収納空間の外方へ突出するのを抑えることができ、それゆえ装置全体が平面視方向に大きくなるのを防止して小型化を図ることができる。
また、基台であるフレーム4に第1および第2支持体4a,4bの各側壁によって平面視四角形の支持部を形成し、この支持部の互いに直交する方向で結合された2つの側壁に第1および第2のコード板17,23をそれぞれ軸支させたため、支持部の2つの側壁が互いに相手側の傾倒を防止するように機能し、第1および第2のコード板17,23や増速ギヤ列の構成部品を安定的に支持することができる。
また、多数のスリット17a,23aを有する第1および第2のコード板17,23と、凹部28a,29aを有する第1および第2のフォトインタラプタ28,29とで第1および第2のロータリエンコーダ30,31が構成され、第1および第2のコード板17,23を支持部4aを外側壁に回転可能に軸支すると共に、増速ギヤ列の最終段構成部品であるプーリ19,25を第1および第2のコード板17,23の外面に固着したので、増速ギヤ列の各構成部品に必要とされる配置スペースの一部を第1および第2のフォトインタラプタ28,29の配置に有効利用でき、この点からも装置全体をより一層小型化することができる。
また、第1および第2の駆動レバー5,6と第1および第2のロータリエンコーダ30,31との間に介設された増速ギヤギヤ列の最終段構成部品として、第1および第2のコード板17,23にプーリ19,25を固着し、このプーリ19,25とその前段のプーリ18,24とを無端状ベルト20,26で連結したので、増速ギヤギヤ列の各歯車間のバックラッシに起因する異音を低減することができる。
本発明の実施形態例に係る力覚付与型入力装置の斜視図である。 該力覚付与型入力装置に備えられるスティックコントローラの分解斜視図である。 該スティックコントローラの斜視図である。 該スティックコントローラに備えられる動力変換機構の斜視図である。 該力覚付与型入力装置の構成図である。 従来例に係る力覚付与型入力装置の内部構造を示す平面図である。
符号の説明
1 筐体
2 スティックコントローラ
4 フレーム(基台)
4a 第1支持体
4b 第2支持体
5 第1の駆動レバー
6 第2の駆動レバー
5b,6b ギヤ部
5c,6c 歯部
7 操作レバー
9,10 検出板
11 第1の回転モータ
12 第2の回転モータ
11a,12a 回転軸
13,14 ギヤ
15,21 大径はすば歯車
16,22 小径はすば歯車
17 第1のコード板
18,19,24,25 プーリ
20,26 ベルト
23 第2のコード板
27 回路基板
28 第1のフォトインタラプタ
29 第2のフォトインタラプタ
28a,29a 凹部
30 第1のロータリエンコーダ
31 第2のロータリエンコーダ
32,33 フォトインタラプタ
34 制御部
P 交点

Claims (4)

  1. 揺動操作可能な操作レバーと、この操作レバーの揺動操作に連動して回転可能であると共に互いの回転軸を直交する第1および第2の駆動レバーと、これら駆動レバーを回転可能に支持する基台と、前記両駆動レバーの回転をそれぞれ第1および第2の増速ギヤ列を介して検出する第1および第2のロータリエンコーダと、前記両駆動レバーを介して前記操作レバーに外力を付与する第1および第2の回転モータと、前記両ロータリエンコーダの出力信号に基づいて前記両回転モータの駆動をそれぞれ制御する制御部とを備え、
    前記両回転モータを互いの回転軸の延長線が直交するように配置すると共に、
    少なくとも前記第1のロータリエンコーダと前記第1の増速ギヤ列を前記第1の回転モータを中心として前記第1および第2の回転モータの回転軸の延長線が交わる交点とは逆側に配置した力覚付与型入力装置であって、
    少なくとも前記第1の回転モータの回転軸にはギヤおよび歯車が固設されており、前記ギヤは前記第1の駆動レバーに形成されたギヤ部に噛合し、前記歯車は前記第1のロータリエンコーダに回転を伝達する前記第1の増速ギヤ列を構成する歯車に噛合することを特徴とする力覚付与型入力装置。
  2. 請求項1の記載において、前記基台が少なくとも2つの側壁を略直交する方向で結合させた支持部を有し、この支持部の両側壁に前記ロータリエンコーダのコード板を軸支したことを特徴とする力覚付与型入力装置。
  3. 請求項2の記載において、前記ロータリエンコーダが、円周方向に沿って複数のスリットが形成されたコード板と、このコード板を挟んで対向配置された発光素子と受光素子を有するフォトインタラプタとで構成され、前記コード板を前記支持部に回転可能に軸支すると共に、前記ギヤ列の最終段構成部品を前記コード板を中心として前記支持部とは逆側の面に固着したことを特徴とする力覚付与型入力装置。
  4. 請求項3の記載において、前記ギヤ列の最終段構成部品がプーリであり、このプーリと他のプーリとを無端状ベルトで連結したことを特徴とする力覚付与型入力装置。
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