JP4430831B2

JP4430831B2 - Bearing wall structure

Info

Publication number: JP4430831B2
Application number: JP2001009313A
Authority: JP
Inventors: 克実前田; 昌司後藤
Original assignee: Nippon Steel Corp; Nippon Steel Coated Sheet Corp
Current assignee: Nippon Steel Corp; Nippon Steel Coated Sheet Corp
Priority date: 2001-01-17
Filing date: 2001-01-17
Publication date: 2010-03-10
Anticipated expiration: 2021-01-17
Also published as: JP2002213033A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば木造住宅の耐力壁の構造に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
木造住宅の壁は、複数の構造用面材２と木柱３とを組み合わせて構成されており、従来では、図８に示すように、構造用面材２を複数の木柱３の前面に配置し、構造用面材２の側端部の前面から木柱３に向かって釘４０を打入することによって、隣接する構造用面材２の側端部をそれぞれ木柱３に対して固定するようにしていた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来のように構造用面材２を釘４０などで木柱３に固定する構造にあっては、図９に示すように、釘４０が構造用面材２全体を貫通して木柱３に打入されることとなるために、過大な荷重が作用した場合には、釘４０に集中するせん断応力が大きくなり、図１０（ａ）のイ部に示すように、釘４０が大きく変形してしまい、そのために構造用面材２同士が互いに位置ずれするという問題がある。ここで、壁の破壊状況の試験では、固定具として釘４０を用いた場合は、荷重、変形の増大と共に、図１０（ｂ）のように釘４０が曲がったり、或いは構造用面材２から抜け出してしまい、耐荷重が低下していくことがわかっている。そこで、耐震性を高めるために従来では図８に示すように、間柱３’や筋交などの補助部材の数を増やすことも試みられているが、この場合、柱数が増えて材料の合理化を図ることができなくなるという問題が生じる。さらに、従来では釘４０の頭部４０ａが構造用面材２の外表面に現れるために、壁の外観を見苦しくするという問題もあった。
【０００４】
本発明は、上記の従来例の問題点に鑑みて発明したものであって、その目的とするところは、過大な荷重が作用した場合にも、構造用面材の固定部に加わるせん断応力を分散でき、優れた耐震構造が得られ、そのうえ構造用面材の外観上の見栄えを良くすることができると共に、間柱等の補助部材を省略できて材料の合理化を図ることができる耐力壁の構造を提供するにあり、他の目的とするところは、サンドイッチパネルを外壁として使用した場合でも、十分な耐荷特性を得ることができる耐力壁の構造を提供するにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために請求項１記載の発明にあっては、少なくとも背面が金属外皮４で形成されている構造用面材２と木柱３とで構成される耐力壁の構造において、複数の木柱３を所定の間隔をおいて立設し、各木柱３の前面側に固定用の金属板６をその中央部にて固定し、金属板６の前面側に隣接する構造用面材２の側端部の背面を配置し、金属板６の両端部６ａ，６ｂに構造用面材２を金属外皮４にて固定することにより複数の構造用面材２を木柱３に沿わせて並設してなることを特徴としており、このように構成することで、金属外皮４と金属板６部分において過大荷重を吸収できる構造となり、過大な荷重が作用した場合でも、構造用面材２の固定部に加わるせん断応力を分散でき、隣接する構造用面材２，２間にズレなどが発生するのを防止できると共に、従来のような間柱等の補助部材が省略可能となる。さらに隣接する構造用面材２の各側端部を１枚の金属板６を利用して１本の木柱３に対して効率良く固定できるようになる。
【０００７】
また、請求項２記載の発明は、少なくとも背面が金属外皮４で形成されている構造用面材２と木柱３とで構成される耐力壁の構造において、複数の木柱３を所定の間隔をおいて立設し、各木柱３の前面側に固定用の金属板６を配置し、金属板６の前面側に隣接する構造用面材２の側端部の背面を配置し、固定具８により隣接する一方の構造用面材２の背面側の金属外皮４と金属板６とを固定すると共に、他の固定具７を隣接する他方の構造用面材２の前面側から打入してこの構造用面材２と金属板６とを貫通して木柱３に打ち込むことにより複数の構造用面材２を木柱３に沿わせて並設してなることを特徴としており、このように構成することで、金属外皮４と金属板６部分において過大荷重を吸収できる構造となり、過大な荷重が作用した場合でも、構造用面材２の固定部に加わるせん断応力を分散でき、隣接する構造用面材２，２間にズレなどが発生するのを防止できると共に、従来のような間柱等の補助部材が省略可能となる。さらに隣接する構造用面材２の各側端部を１枚の金属板６を利用して１本の木柱３に対して効率良く固定できるうえに、他方の構造用面材２を木柱３に対して固定する際に金属板６を一緒に木柱３に対して固定でき、これにより、金属板６を木柱３に固定する作業を簡略化できるようになる。
【０００８】
また、請求項３記載の発明は、請求項１又は請求項２のいずれかにおいて、構造用面材２の背面側の金属外皮４を貫通して構造用面材２の内部に挿入される挿着部９と該構造用面材２の内部で拡開して金属外皮４の内面に係止されるクリップ部１０とからなる固定具８を用いて、構造用面材２の金属外皮４と固定用の金属板６とを固定することを特徴とするのが好ましく、この場合、挿着部９とクリップ部１０とからなる固定具８を用いて金属外皮４と金属板６とを簡易に固定できるようになり、しかも、挿着部９を構造用面材２全体に貫通させる必要もないので、挿着部９の挿入深さが浅くて済み、作業効率が向上するものである。
【０００９】
また、請求項４記載の発明は、請求項１乃至請求項３のいずれかにおいて、構造用面材２は、一対の金属外皮４，１１間に断熱材１２が介装されると共に、幅方向の一端に凸状の嵌合部１３が設けられ、他端に上記嵌合部が嵌合可能な凹状の被嵌合部１４が設けられたサンドイッチパネル２Ａであることを特徴とするのが好ましく、この場合、軽量で断熱性及び耐火性に優れ且つ工期短縮を図ることができる利点を備えているサンドイッチパネル２Ａを耐力壁１として住宅の外壁に使用することが可能となり、しかも優れた耐震構造を持ちながら、外側の金属外皮４には釘の頭部などが一切現れないため、サンドイッチパネル２Ａの外表面の外観向上を図ることができる。
【００１０】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。
【００１１】
図１、図２は本実施形態の耐力壁１の構造の一例を示している。この耐力壁１は、少なくとも背面が金属外皮４で覆われた複数の構造用面材２と、固定用の金属板６と、木柱３と、木柱３と金属板６とを固定する釘７ａなどの固定具７と、金属板６と構造用面材２の金属外皮４とを固定する固定具８（例えば商品名「バルブタイト」）とを主な構成部品としている。そして、複数の木柱３を所定の間隔をおいて立設し、各木柱３の前面側に金属板６をその中央部にて固定し、金属板６の前面側に隣接する構造用面材２の側端部の背面を配置し、金属板６をその両端部にて隣接する構造用面材２の背面側の金属外皮４に固定することにより、複数の構造用面材２が木柱３に沿わせて並設された耐力壁１が構成されている。
【００１２】
本例では、木柱３と金属板６との接触部分には、木柱３内に含浸される防蟻材とか防腐材などの薬液、或いは湿気が金属板６に移行して金属板６を腐食させるのを防止するためのシート４１が介在されている。
【００１３】
また、構造用面材２として、図１に示すように、サンドイッチパネル２Ａが用いられる。このサンドイッチパネル２Ａは、一対の金属外皮４，１１間に断熱材１２が介装されており、一対の金属外皮４，１１のうち、背面側の１枚の金属外皮４のみが後述のように固定具８を用いて金属板６に固定されるようになっている。なお断熱材１２の材質としては発泡性樹脂とかロックウールなどがあるが、特に限定されない。また図２に示すように、サンドイッチパネル２Ａの幅方向Ｄの一端には凸状の嵌合部１３、他端には凹状の被嵌合部１４が各々設けられ、隣接するサンドイッチパネル２Ａの嵌合部１３と被嵌合部１４とを嵌合させることによって、複数のサンドイッチパネル２Ａ同士が嵌合可能となっている。図２では２枚１組のサンドイッチパネル２Ａを例示しているが、サンドイッチパネル２Ａの枚数は特に限定されるものではない。
【００１４】
サンドイッチパネル２Ａの背面側には枠材１５が配置されている。枠材１５は、図２に示すように、梁１６と土台１７との間に複数の木柱３が立設されて構成されている。ここでは、２枚１組のサンドイッチパネル２Ａに対して３本の木柱３が使用され、左側の木柱３が左側のサンドイッチパネル２Ａの外端部に沿って配置され、中央の木柱３が両サンドイッチパネル２Ａ，２Ａの側端部５に沿って配置され、右側の木柱３が右側のサンドイッチパネル２Ａの外端部に沿って配置されている。なお、木柱３及び土台１７として例えばスギが使用され、梁１６として例えばベイマツが使用されているが、もちろんこれら材質に限定されるものではない。
【００１５】
上記木柱３の前面には、図１に示すように、金属板６が固定されている。本例の金属板６は、木柱３の略全長にわたって延びた縦長形状をしており、木柱３の幅寸法よりも幅広となっている。そしてこの金属板６の中央部から木柱３に釘７ａを打入することで、金属板６が木柱３に対して固定されている。なお、釘７ａ以外にドリルねじなどを使用してもよい。また本例では、梁１６及び土台１７にもそれぞれ横長形状をした固定用の金属板６’が配置されており、この上下一対の金属板６’と左右一対の金属板６とが四角枠状に一体化されている。そして、図２に示すように、上記金属板６，６’によって、木柱３の前面と、梁１６及び土台１７の各前面がそれぞれ覆われた状態となっている。
【００１６】
上記固定用の金属板６の両端部６ａ，６ｂは、図１に示すように、木柱３の両外側方にそれぞれ突出しており、隣接する一方のサンドイッチパネル２Ａの背面側の金属外皮４と金属板６の一端部６ａ、隣接する他方のサンドイッチパネル２Ａの背面側の金属外皮４と金属板６の他端部６ｂとが後述の固定具８にて各々固定されている。なお図１中の１９は金属板６の両端部６ａ，６ｂに形成される孔部、１８はサンドイッチパネル２Ａの背面側の金属外皮４から断熱材１２の内部に達するように形成される孔部であり、これら孔部１８、１９は現場において電気ドリル等で形成されるものである。
【００１７】
本例の固定具８は、木柱３の長手方向に所定の間隔（例えば１５０ｍｍ間隔）をあけて複数箇所に配置されている。各固定具８はサンドイッチパネル２Ａ全体を貫通するのではなく、サンドイッチパネル２Ａの背面側の１枚の金属外皮４を貫通して断熱材１２の内部まで達して、金属外皮４と金属板６とを固定する働きをするものである。
【００１８】
図１に示す固定具８は、サンドイッチパネル２Ａの背面側の１枚の金属外皮４を貫通して断熱材１２の内部に挿入される挿着部９と、挿着部９の挿入後に断熱材１２の内部で拡開して金属外皮４の内面に係止されるクリップ部１０とを一体に備えたものとして構成されている。上記挿着部９は、図３に示すように、ネジ部２１と、ネジ部２１が貫通する筒形をしたヘッド部２０と、クリップ部１０を構成する収縮変形可能なスリーブ２２とが連設されている。
【００１９】
次に、サンドイッチパネル２Ａを木柱３に固定するにあたっては、最初に、金属板６の中央部を釘７ａで木柱３に固定しておく。その後、金属板６の孔部１９からサンドイッチパネル２Ａの孔部１８に向かって固定具８の挿着部９を挿入し、その後、挿着部９のヘッド部２０を固定用治具（図示せず）にて押さえつけながら、ネジ部２１を手前側に引き寄せると、ネジ部２１全体がヘッド部２０側に引き寄せられて、スリーブ２２が収縮変形して図１に示す蝶形のクリップ部１０が形成される。このクリップ部１０が金属外皮４の内面に係止することによって、サンドイッチパネル２Ａの１枚の金属外皮４と金属板６とを固定具８にて固定できるようになる。ネジ部２１の不要部分は最後に切断除去される。なお、金属板６の他端部６ｂと隣接する他方のサンドイッチパネル２Ａの金属外皮４との固定も上記固定具８を用いて同様にして行うことができる。
【００２０】
次に、木造住宅壁の構造用面材２として、３５ｍｍ厚の２Ｐのサンドイッチパネル２Ａを使用した場合の耐荷特性を実験的に調査し、その実用化の可能性を調査したところ、以下の結果が得られた。先ず、構造用面材２を釘で木柱３に固定した試験体Ａと、構造用面材２をドリルねじ（テクス）で木柱３に固定した試験体Ｂと、金属板６と木柱３とを釘で固定し且つ金属板６と構造用面材２の金属外皮４とを固定具８で固定した本発明構造の試験体Ｃとを作成した。構造用面材２にはすべてサンドイッチパネル２Ａを使用した。これら試験体Ａ〜Ｃを水平型の面内せん断試験機にセットし、サンドイッチパネル２Ａの土台１７（図２）を固定し、サンドイッチパネル２Ａの全高に対して、１／４５０ｒａｄから１／３０ｒａｄまで横方向の面内せん断力を、繰り返し作用させることによって、耐荷特性を調査した。このときのＰ−θ曲線を図４（試験体Ｃ）、図５（試験体Ａ）、図６（試験体Ｂ）に示す。このとき、許容最大荷重（Ｐｍａｘ（ｋＮ））は、試験体Ａでは１６．５４２、試験体Ｂでは３２．１６２、試験体Ｃでは３６．６６４であった。また、壁倍率は、試験体Ａでは２．６５、試験体Ｂでは４．３１、試験体Ｃでは４．５３であった。ここに壁倍率とは、Ｐ₀×α×（１／１．９６）×（１／Ｌ）で求められる。Ｐ₀は、短期基準せん断力であり、１．９６は壁倍率１を算定する数値であり、Ｌは壁長さであり、αはサンドイッチパネル２Ａの耐力低減係数であり、本試験では、αを１として壁倍率を算出した。
【００２１】
ここで、上記各試験体Ａ、Ｂ、Ｃは、固定仕様の違いであり、試験体Ａ、Ｂと比較して本発明構造の試験体Ｃでは、上記のようにＰｍａｘ（ｋＮ）及び壁倍率面で優れており、より安定した耐荷特性を示しており、耐震要素としては問題のない性能を有していることが確認できた。さらに、試験体Ｃでは、固定具７、８の高強度化、大径化、木柱３に固定される金属板６の厚肉化により、一層の耐力、剛性の向上を図ることができることが確認された。
【００２２】
しかして、金属板６と木柱３とを釘７ａを用いて固定し且つサンドイッチパネル２Ａの背面側の金属外皮４と金属板６とを固定具８を用いて固定することによって、金属外皮４と金属板６部分において過大荷重を吸収できる構造となり、耐力壁１に過大な荷重が作用した場合でも、固定具７，８に加わるせん断応力が分散され、隣接するサンドイッチパネル２Ａ間にズレなどが発生するのを抑えることができるものである。従って、サンドイッチパネル２Ａを住宅の耐力壁１として使用した場合でも、耐力壁１全体の変形能力（ねばり）を向上させることができ、地震エネルギーを吸収しやすい靱性のある構造とすることができ、優れた耐震構造が得られるものである。これにより従来のような間柱等の補助部材を省略できると共に強度の安定化を図ることができるので、材料コストを低減でき、耐力壁１を合理的な構造とすることができる。
【００２３】
また本例では、固定具８にて金属板６と金属外皮４とを固定する際には、挿着部９を金属板６に設けた孔部１９からサンドイッチパネル２Ａに設けた孔部１８に挿入し、サンドイッチパネル２Ａ内部でクリップ部１０を拡開させて抜け止めする方式を採用しているので、固定具８をサンドイッチパネル２Ａの背面側の金属外皮４に対して簡単且つ確実に固定できるようになり、そのうえ、挿着部９をサンドイッチパネル２Ａ全体に貫通させる必要がないので、挿着部９の挿入深さが浅くて済み、施工効率が大幅に向上し、断熱性、気密性及び金属外皮４の耐久性を損なわずに済むものである。
【００２４】
さらにサンドイッチパネル２Ａの外側の金属外皮１１には釘の頭部などが一切現れないため、サンドイッチパネル２Ａの外表面全体をすっきりとした外観にでき、耐力壁１の外観上の見栄えを良くすることができる。例えば、サンドイッチパネル２Ａの外側の金属外皮１１の表面に、レンガ調、タイル調、石目調、砂岩調などの無機質系表面化粧材を施したり、或いは、タイル又は石目調シートなどを貼り付けたりしてもよく、これによって、サンドイッチパネル２Ａの外観を、美麗且つ高級的なものとすることができ、耐力壁１の外観意匠性を大幅に改善することができる。なお、本発明の耐力壁１は外壁としてだけでなく、例えば、応接室やリビング、トイレ、寝室などに合わせた模様、色彩を壁表面に施すことで、室内壁としても使用できるのはもちろんのことである。このようにサンドイッチパネル２Ａを住宅の内外壁にそれぞれ使用することによって、耐震性が向上する効果に加えて、軽量で断熱性に優れしかも耐火性、気密性、水密性をも有し、且つ工期短縮を図ることができるというサンドイッチパネル２Ａ特有の効果も当然得られるものである。
【００２５】
なお、前記実施形態では、サンドイッチパネル２Ａ、２Ａの側端部５側を１本の木柱３に固定する場合を説明したが、最も外側に位置するサンドイッチパネル２Ａの外端部を１本の木柱３に固定する場合も上記と同様な方法で行うことができる。つまり、金属板６の一端部６ａ（或いは６ｂ）のみを木柱３の側方に突出させ、この突出させた金属板６部分と最も外側に位置するサンドイッチパネル２Ａの背面側の金属外皮４とを固定具８にて固定すればよいものである。
【００２６】
本発明の他の実施形態を図７に示す。本実施形態では、複数の木柱３を所定の間隔をおいて立設し、各木柱３の前面側に金属板６を配置してある。金属板６の幅寸法は、木柱３の幅寸法よりも幅広とされ、金属板６の幅方向の一端部には位置決め用屈曲部６ａ’が設けられ、この屈曲部６ａ’を木柱３の側面に当接させることによって、金属板６が木柱３に対して位置決めされるようになっている。この金属板６の前面側には、隣接する構造用面材２の側端部の背面がそれぞれ配置されており、バルブタイトなどの固定具８を用いて、隣接する一方の構造用面材２の背面側の金属外皮４と金属板６とが固定されている。さらに他の固定具７としてドリルネジ７ｂを隣接する他方の構造用面材２の前面側から打入してこの構造用面材２と金属板６とを貫通して木柱３に打ち込んであり、これにより構造用面材２と金属板６とが木柱３にそれぞれ固定されており、このようにして複数の構造用面材２が木柱３に沿わせて並設された耐力壁１が構成されている。
【００２７】
しかして、他方の構造用面材２を木柱３に対して固定する際に金属板６を一緒に木柱３に対して固定でき、これにより、金属板６を木柱３に固定する作業を省略できるようになる。また、金属板６の位置決め用屈曲部６ａ’を木柱３の側面に当接させることによって、金属板６を木柱３に対して位置決めでき、金属板６の位置決め作業が省略できる。なお、このとき釘などで金属板６を木柱３に仮止めしてもよいものであり、この場合、金属板６を確実に位置決めでき、他方の構造用面材２を木柱３に固定する作業が一層容易となる。また、一方の構造用面材２は固定具８を用いてその金属外皮４と金属板６とを簡単に固定できるようになる。これにより、複数の構造用面材２を１本の木柱３に対して効率良く固定できるようになると共に、固定具７を構成するドリルネジ７ｂの頭部は構造用面材２の突出部２ｂで覆われているので、ドリルネジ７ｂの頭部が外部に露出することがなく、また固定具８も外部に露出しないため、固定具７、８による外観低下を防止できる。さらに、屈曲部６ａ’を有する金属板６と木柱３との接触部分にはシート４１を介在させてあるので、前記実施形態と同様、木柱３内に含浸される防蟻材とか防腐材などの薬液、或いは湿気が金属板６に移行して金属板６を腐食させるのを防止できるという利点もある。
【００２８】
また、前記各実施形態では、構造用面材２としてサンドイッチパネル２Ａを例示したが、もちろんサンドイッチパネル２Ａに限られるものではなく、少なくとも背面が金属外皮４で形成されている構造用面材２であれば広く適用可能である。
【００２９】
【発明の効果】
上述のように請求項１記載の発明にあっては、少なくとも背面が金属外皮で形成されている構造用面材と木柱とで構成される耐力壁の構造において、複数の木柱を所定の間隔をおいて立設し、各木柱の前面側に固定用の金属板をその中央部にて固定し、金属板の前面側に隣接する構造用面材の側端部の背面を配置し、金属板の両端部に構造用面材を金属外皮にて固定することにより複数の構造用面材を並設してなるので、構造用面材の金属外皮と金属板部分において過大荷重を吸収できる構造となり、過大な荷重が作用した場合でも、構造用面材の固定部に加わるせん断応力を分散でき、隣接する構造用面材間にズレなどが発生するのを抑えることができ、従来のような間柱等の補助部材を省略できる結果、耐力壁全体の変形能力（ねばり）を向上させることができ、地震エネルギーを吸収しやすい靱性のある構造とすることができ、優れた耐震構造が得られ、耐力壁の強度を安定化させることができると共に、材料コストの低減化を図ることができ、耐力壁を合理的な構造とすることができるものである。さらに隣接する構造用面材の各側端部を１本の木柱に対して効率良く固定できるようになり、作業効率が一層向上する。
【００３１】
また、請求項２記載の発明は、少なくとも背面が金属外皮で形成されている構造用面材と木柱とで構成される耐力壁の構造において、複数の木柱を所定の間隔をおいて立設し、各木柱の前面側に固定用の金属板を配置し、金属板の前面側に隣接する構造用面材の側端部の背面を配置し、固定具により隣接する一方の構造用面材の背面側の金属外皮と金属板とを固定すると共に、他の固定具を隣接する他方の構造用面材の前面側から打入してこの構造用面材と金属板とを貫通して木柱に打ち込むことにより複数の構造用面材を並設してなるので、構造用面材の金属外皮と金属板部分において過大荷重を吸収できる構造となり、過大な荷重が作用した場合でも、構造用面材の固定部に加わるせん断応力を分散でき、隣接する構造用面材間にズレなどが発生するのを抑えることができ、従来のような間柱等の補助部材を省略できる結果、耐力壁全体の変形能力（ねばり）を向上させることができ、地震エネルギーを吸収しやすい靱性のある構造とすることができ、優れた耐震構造が得られ、耐力壁の強度を安定化させることができると共に、材料コストの低減化を図ることができ、耐力壁を合理的な構造とすることができるものである。さらに隣接する構造用面材の各側端部を１本の木柱に対して効率良く固定できるうえに、他方の構造用面材を木柱に対して固定する際に金属板を一緒に木柱に対して固定でき、これにより、金属板を木柱に固定する作業を簡略化でき、作業効率を一層向上させることができる。
【００３２】
また、請求項３記載の発明は、請求項１又は請求項２に記載の効果に加えて、構造用面材の背面側の金属外皮を貫通して構造用面材の内部に挿入される挿着部と該構造用面材の内部で拡開して金属外皮の内面に係止されるクリップ部とからなる固定具を用いて、構造用面材の金属外皮と固定用の金属板とを固定するので、構造用面材の金属外皮と金属板とを固定するにあたっては、固定具の挿着部を金属板と金属外皮とを貫通して構造用面材内部に挿入しその後クリップ部を形成することで、金属外皮と金属板とを固定具にて簡易且つ確実に固定できる構造となり、そのうえ、挿着部を構造用面材全体に貫通させる必要もないので、挿着部の挿入深さが浅くて済み、施工効率が向上するものである。
【００３３】
また、請求項４記載の発明は、請求項１乃至請求項３記載のいずれかの効果に加えて、構造用面材は、一対の金属外皮間に断熱材が介装されると共に、幅方向の一端に凸状の嵌合部が設けられ、他端に上記嵌合部が嵌合可能な凹状の被嵌合部が設けられたサンドイッチパネルであるので、軽量で断熱性及び耐火性に優れ且つ工期短縮を図ることができる利点を備えているサンドイッチパネルを耐力壁として住宅の外壁に使用することが可能となり、しかも、サンドイッチパネルの背面側の金属外皮のみを固定具にて固定用の金属板に固定することによって、断熱性及び気密性に優れしかも金属外皮の耐久性を損なわず、優れた耐震構造を持ちながら、同時に外側の金属外皮には固定具が一切現れないため、サンドイッチパネルの外表面全体をすっきりさせることができ、見栄えが良いものとなり、さらにサンドイッチパネルの外側の金属外皮表面に、レンガ調などの化粧材を施すことで、サンドイッチパネルからなる外壁を美麗且つ高級的なものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施形態の一例を示し、図２のＥ―Ｅ線断面図である。
【図２】同上の耐力壁の一部破断した正面図である。
【図３】同上の固定具の側面図である。
【図４】同上のＰ―θ曲線図である。
【図５】第１の参考例のＰ―θ曲線図である。
【図６】第２の参考例のＰ―θ曲線図である。
【図７】他の実施形態の水平断面図である。
【図８】従来の耐力壁の一部破断した正面図である。
【図９】図８のＦ―Ｆ線断面図である。
【図１０】（ａ）、（ｂ）は従来の構造用面材の接合部における破壊モードの説明図である。
【符号の説明】
１耐力壁
２構造用面材
２Ａサンドイッチパネル
３木柱
４，１１金属外皮
６固定用の金属板
６ａ一端部
６ｂ他端部
７固定具
８固定具
９挿着部
１０クリップ部
１２断熱材
１３嵌合部
１４被嵌合部
Ｄ幅方向[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a structure of a load-bearing wall of a wooden house, for example.
[0002]
[Prior art]
The wall of the wooden house is configured by combining a plurality of structural face materials 2 and wooden pillars 3. Conventionally, as shown in FIG. 8, the structural face material 2 is placed on the front surface of the plurality of wooden pillars 3. Arrangement is made and nails 40 are driven into the wooden pillar 3 from the front surface of the side edge of the structural face material 2, thereby fixing the side edges of the adjacent structural face material 2 to the wooden pillar 3. I was trying to do it.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the conventional structure in which the structural face material 2 is fixed to the wooden pole 3 with a nail 40 or the like, the nail 40 penetrates through the entire structural face material 2 as shown in FIG. Therefore, when an excessive load is applied, the shear stress concentrated on the nail 40 becomes large, and the nail 40 becomes large as shown in FIG. As a result, the structural face materials 2 are displaced from each other. Here, in the test of the breaking condition of the wall, when the nail 40 is used as a fixture, the nail 40 is bent as shown in FIG. It has been found that the load resistance decreases as it comes out. Therefore, in order to increase the earthquake resistance, as shown in FIG. 8, it has been attempted to increase the number of auxiliary members such as the inter-column 3 ′ and the brace, but in this case, the number of columns increases and the material is rationalized. There arises a problem that it becomes impossible to achieve this. Further, conventionally, the head 40a of the nail 40 appears on the outer surface of the structural face material 2, so that there is also a problem that the appearance of the wall is difficult to see.
[0004]
The present invention has been invented in view of the problems of the above-described conventional example. The purpose of the present invention is to reduce the shear stress applied to the fixed portion of the structural face material even when an excessive load is applied. A load-bearing wall structure that can disperse, provide an excellent earthquake-resistant structure, improve the appearance of the structural face material, and eliminate the need for auxiliary members such as studs to streamline the material Another object of the present invention is to provide a structure of a load bearing wall that can provide sufficient load bearing characteristics even when a sandwich panel is used as an outer wall.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
  In order to solve the above-mentioned problem, in the invention according to claim 1, in the structure of the load-bearing wall composed of the structural face material 2 and the wooden pillar 3 at least the back surface of which is formed by the metal shell 4,A plurality of wooden pillars 3 are erected at a predetermined interval, a fixing metal plate 6 is fixed to the front side of each wooden pole 3 at the center thereof, and the structure is adjacent to the front side of the metal plate 6 The rear face of the side end portion of the face material 2 is disposed, and the structural face material 2 is fixed to the both ends 6 a and 6 b of the metal plate 6 with the metal shell 4, so that the plurality of structural face materials 2 are attached to the wooden pillar 3. Lined up side by sideWith this configuration, the metal outer skin 4 and the metal plate 6 can absorb excessive loads, and even when excessive loads are applied, they are added to the fixing portion of the structural face material 2. Shear stress can be dispersed, and the occurrence of misalignment between adjacent structural face materials 2 and 2 can be prevented, and conventional auxiliary members such as studs can be omitted.Furthermore, each side edge part of the adjacent structural surface material 2 can be efficiently fixed to one wooden pillar 3 by using one metal plate 6.
[0007]
  Also,Claim 2The described inventionIn the structure of the load-bearing wall composed of the structural face material 2 and the wooden pillar 3 at least the back surface of which is formed by the metal skin 4,A plurality of wooden poles 3 are erected at predetermined intervals, a fixing metal plate 6 is disposed on the front side of each wooden pole 3, and the structural surface material 2 side adjacent to the front side of the metal plate 6 The rear surface of the end portion is disposed, and the metal skin 4 and the metal plate 6 on the back side of the one structural face material 2 adjacent to each other are fixed by the fixing tool 8, and the other fixing tool 7 is used for the other adjacent structure. A plurality of structural face materials 2 are juxtaposed along the wooden pillar 3 by driving from the front side of the face material 2 and penetrating the structural face material 2 and the metal plate 6 into the wooden pillar 3. It is characterized byWith this configuration, the metal outer skin 4 and the metal plate 6 can absorb excessive load, and even when excessive load is applied, the shear stress applied to the fixed portion of the structural face material 2 Can be prevented, and the occurrence of misalignment between the adjacent structural surface materials 2 and 2 can be prevented, and a conventional auxiliary member such as a stud can be omitted. furtherEach side edge of the adjacent structural face material 2 can be efficiently fixed to one wooden pillar 3 using one metal plate 6, and the other structural face material 2 is secured to the wooden pillar 3. The metal plate 6 can be fixed to the wooden pole 3 together with the metal plate 6, thereby simplifying the work of fixing the metal plate 6 to the wooden pole 3.
[0008]
  Also,Claim 3The invention described in claim 1Or claim 2In either of the above, the insertion portion 9 inserted into the structural face material 2 through the metal skin 4 on the back side of the structural face material 2 and the inside of the structural face material 2 are expanded. The metal skin 4 of the structural face material 2 and the fixing metal plate 6 are fixed using a fixture 8 including a clip portion 10 that is locked to the inner surface of the metal skin 4. Preferably, in this case, the metal outer skin 4 and the metal plate 6 can be easily fixed using the fixture 8 including the insertion portion 9 and the clip portion 10, and the insertion portion 9 is structurally face material. Since it is not necessary to penetrate through 2 as a whole, the insertion depth of the insertion portion 9 is shallow, and the working efficiency is improved.
[0009]
  Also,Claim 4The invention described in claims 1 toClaim 3The structural face material 2 has a heat insulating material 12 interposed between a pair of metal skins 4 and 11, a convex fitting portion 13 provided at one end in the width direction, and the other end. Preferably, the sandwich panel 2A is provided with a recessed mating portion 14 into which the mating portion can be fitted. In this case, it is lightweight, has excellent heat insulation and fire resistance, and shortens the work period. It is possible to use the sandwich panel 2A having the advantage of being able to be used as the load-bearing wall 1 on the outer wall of the house, and while having an excellent earthquake-resistant structure, the outer metal shell 4 has a nail head or the like. Since it does not appear at all, the appearance of the outer surface of the sandwich panel 2A can be improved.
[0010]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described based on embodiments shown in the accompanying drawings.
[0011]
1 and 2 show an example of the structure of the load bearing wall 1 of the present embodiment. The bearing wall 1 includes a plurality of structural face materials 2 covered at least on the back with a metal shell 4, a fixing metal plate 6, a wooden column 3, and a nail for fixing the wooden column 3 and the metal plate 6. The main components are a fixture 7 such as 7a, and a fixture 8 (for example, trade name “Valve Tight”) for fixing the metal plate 6 and the metal shell 4 of the structural face material 2 to each other. A plurality of wooden pillars 3 are erected at predetermined intervals, a metal plate 6 is fixed to the front side of each wooden pole 3 at the center, and the structural surface adjacent to the front side of the metal plate 6 By arranging the back of the side end of the material 2 and fixing the metal plate 6 to the metal skin 4 on the back side of the adjacent structural surface 2 at both ends thereof, a plurality of structural face materials 2 are made of wood. A load bearing wall 1 is arranged along the pillar 3.
[0012]
In this example, at the contact portion between the wooden pole 3 and the metal plate 6, a chemical solution such as an antproof material or an antiseptic material impregnated in the wooden pole 3, or moisture moves to the metal plate 6 and the metal plate 6 A sheet 41 for preventing corrosion is interposed.
[0013]
As the structural face material 2, a sandwich panel 2A is used as shown in FIG. In this sandwich panel 2A, a heat insulating material 12 is interposed between a pair of metal skins 4 and 11, and only one metal skin 4 on the back side of the pair of metal skins 4 and 11 will be described later. It is fixed to the metal plate 6 using a fixing tool 8. In addition, as a material of the heat insulating material 12, there are foaming resin or rock wool, but it is not particularly limited. Further, as shown in FIG. 2, a convex fitting portion 13 is provided at one end of the sandwich panel 2A in the width direction D, and a concave fitting portion 14 is provided at the other end, so that the adjacent sandwich panel 2A is fitted. A plurality of sandwich panels 2 </ b> A can be fitted together by fitting the joint portion 13 and the fitted portion 14. Although FIG. 2 illustrates a set of two sandwich panels 2A, the number of sandwich panels 2A is not particularly limited.
[0014]
A frame member 15 is disposed on the back side of the sandwich panel 2A. As shown in FIG. 2, the frame member 15 is configured by standing a plurality of wooden pillars 3 between a beam 16 and a base 17. Here, three wooden pillars 3 are used for a set of two sandwich panels 2A, the left wooden pillar 3 is arranged along the outer edge of the left sandwich panel 2A, and the central wooden pillar 3 Is arranged along the side end 5 of both sandwich panels 2A, 2A, and the right wooden pillar 3 is arranged along the outer end of the right sandwich panel 2A. For example, cedar is used as the wooden pillar 3 and the base 17 and, for example, bay pine is used as the beam 16, but it is of course not limited to these materials.
[0015]
A metal plate 6 is fixed to the front surface of the wooden pole 3 as shown in FIG. The metal plate 6 of this example has a vertically long shape extending over substantially the entire length of the wooden pole 3, and is wider than the width dimension of the wooden pole 3. Then, the metal plate 6 is fixed to the wooden pole 3 by driving a nail 7a into the wooden pole 3 from the center of the metal plate 6. A drill screw or the like may be used in addition to the nail 7a. Further, in this example, the beam 16 and the base 17 are also each provided with a fixing metal plate 6 ′ having a horizontally long shape, and the pair of upper and lower metal plates 6 ′ and the pair of left and right metal plates 6 are in a rectangular frame shape. Is integrated. As shown in FIG. 2, the metal plate 6, 6 ′ covers the front surface of the wooden pole 3 and the front surfaces of the beam 16 and the base 17.
[0016]
As shown in FIG. 1, both end portions 6a and 6b of the fixing metal plate 6 project outward from both sides of the wooden pole 3, and the metal skin 4 on the back side of one adjacent sandwich panel 2A One end 6a of the metal plate 6, the metal skin 4 on the back side of the other adjacent sandwich panel 2A, and the other end 6b of the metal plate 6 are fixed by a fixture 8 described later. In FIG. 1, 19 is a hole formed in both end portions 6a and 6b of the metal plate 6, and 18 is a hole formed so as to reach the inside of the heat insulating material 12 from the metal skin 4 on the back side of the sandwich panel 2A. These holes 18 and 19 are formed on the site with an electric drill or the like.
[0017]
The fixtures 8 of this example are arranged at a plurality of locations with predetermined intervals (for example, 150 mm intervals) in the longitudinal direction of the wooden pole 3. Each fixing tool 8 does not penetrate the entire sandwich panel 2A, but penetrates one metal skin 4 on the back side of the sandwich panel 2A to reach the inside of the heat insulating material 12, and the metal skin 4 and the metal plate 6 It works to fix.
[0018]
The fixing tool 8 shown in FIG. 1 includes an insertion portion 9 that passes through one metal skin 4 on the back side of the sandwich panel 2A and is inserted into the heat insulating material 12, and a heat insulating material after the insertion portion 9 is inserted. 12 is configured to be integrally provided with a clip portion 10 that expands inside 12 and is locked to the inner surface of the metal shell 4. As shown in FIG. 3, the insertion portion 9 includes a screw portion 21, a cylindrical head portion 20 through which the screw portion 21 passes, and a shrinkable and deformable sleeve 22 constituting the clip portion 10. Has been.
[0019]
Next, when the sandwich panel 2A is fixed to the wooden pole 3, first, the central portion of the metal plate 6 is fixed to the wooden pole 3 with the nail 7a. Thereafter, the insertion portion 9 of the fixture 8 is inserted from the hole portion 19 of the metal plate 6 toward the hole portion 18 of the sandwich panel 2A, and then the head portion 20 of the insertion portion 9 is fixed to a fixing jig (not shown). 1), when the screw portion 21 is pulled toward the front side, the entire screw portion 21 is pulled toward the head portion 20 side, and the sleeve 22 is contracted and deformed to form the butterfly-shaped clip portion 10 shown in FIG. Is done. When the clip portion 10 is engaged with the inner surface of the metal skin 4, one metal skin 4 and the metal plate 6 of the sandwich panel 2 </ b> A can be fixed by the fixture 8. The unnecessary portion of the screw portion 21 is finally removed by cutting. The fixing of the other end 6b of the metal plate 6 to the metal skin 4 of the other sandwich panel 2A adjacent to the other end 6b can be performed in the same manner using the fixing tool 8.
[0020]
Next, as a structural face material 2 for a wooden house wall, the load resistance characteristics when using a 2P sandwich panel 2A with a thickness of 35 mm were experimentally investigated, and the possibility of its practical use was investigated. was gotten. First, a test body A in which the structural face material 2 is fixed to the wooden pole 3 with a nail, a test body B in which the structural face material 2 is fixed to the wooden pole 3 with a drill screw (tex), a metal plate 6 and a wooden pole. 3 was fixed with a nail, and a specimen C having the structure of the present invention was prepared, in which the metal plate 6 and the metal shell 4 of the structural face material 2 were fixed with a fixture 8. Sandwich panel 2A was used for all structural face materials 2. These test specimens A to C are set in a horizontal in-plane shear test machine, the base 17 (FIG. 2) of the sandwich panel 2A is fixed, and from 1/450 rad to 1/30 rad with respect to the total height of the sandwich panel 2A. The load bearing characteristics were investigated by repeatedly applying a transverse in-plane shear force. The P-θ curve at this time is shown in FIG. 4 (test body C), FIG. 5 (test body A), and FIG. 6 (test body B). At this time, the allowable maximum load (Pmax (kN)) was 16.542 for the specimen A, 32.162 for the specimen B, and 36.664 for the specimen C. The wall magnification was 2.65 for Specimen A, 4.31 for Specimen B, and 4.53 for Specimen C. Here, the wall magnification is P₀It is calculated | required by * (alpha) * (1 / 1.96) * (1 / L). P₀Is a short-term reference shear force, 1.96 is a numerical value for calculating a wall magnification of 1, L is a wall length, α is a yield reduction coefficient of the sandwich panel 2A, and α is 1 in this test. The wall magnification was calculated as
[0021]
Here, each test specimen A, B, C has a different fixed specification. Compared with the test specimens A, B, the test specimen C having the structure of the present invention has Pmax (kN) and wall magnification as described above. It has been confirmed that it has excellent performance, shows more stable load bearing characteristics, and has no problem as a seismic element. Furthermore, in the test body C, the strength and rigidity can be further improved by increasing the strength and diameter of the fixtures 7 and 8 and increasing the thickness of the metal plate 6 fixed to the wooden pole 3. confirmed.
[0022]
Then, the metal plate 6 and the wooden pole 3 are fixed using the nail 7a, and the metal shell 4 on the back side of the sandwich panel 2A and the metal plate 6 are fixed using the fixing tool 8, so that the metal shell 4 is fixed. The metal plate 6 can absorb an excessive load. Even when an excessive load is applied to the load bearing wall 1, the shear stress applied to the fixtures 7 and 8 is dispersed, and there is a gap between adjacent sandwich panels 2A. It is possible to suppress the occurrence. Therefore, even when the sandwich panel 2A is used as the bearing wall 1 of a house, the deformation capacity (stickiness) of the entire bearing wall 1 can be improved, and a tough structure that easily absorbs seismic energy can be obtained. Excellent seismic structure can be obtained. As a result, auxiliary members such as a conventional stud can be omitted and the strength can be stabilized. Therefore, the material cost can be reduced, and the bearing wall 1 can have a rational structure.
[0023]
In this example, when the metal plate 6 and the metal shell 4 are fixed by the fixture 8, the insertion portion 9 is changed from the hole portion 19 provided in the metal plate 6 to the hole portion 18 provided in the sandwich panel 2A. Since the method of inserting and expanding the clip portion 10 inside the sandwich panel 2A to prevent it from coming off is adopted, the fixture 8 can be easily and reliably fixed to the metal skin 4 on the back side of the sandwich panel 2A. Moreover, since there is no need to penetrate the entire insertion portion 9 through the sandwich panel 2A, the insertion depth of the insertion portion 9 can be shallow, construction efficiency can be greatly improved, and heat insulation, airtightness and The durability of the metal shell 4 is not impaired.
[0024]
Further, since the nail head does not appear at all on the outer metal shell 11 of the sandwich panel 2A, the entire outer surface of the sandwich panel 2A can be made clean and the appearance of the bearing wall 1 can be improved. Can do. For example, the surface of the metal shell 11 on the outside of the sandwich panel 2A is coated with an inorganic surface decorative material such as brick, tile, stone, or sandstone, or a tile or stone sheet is pasted. As a result, the appearance of the sandwich panel 2A can be made beautiful and high-grade, and the appearance design of the bearing wall 1 can be greatly improved. The bearing wall 1 of the present invention can be used not only as an outer wall, but also as an indoor wall, for example, by applying a pattern and color to the surface of the wall in accordance with a drawing room, living room, toilet, bedroom, etc. That is. By using the sandwich panel 2A for the inner and outer walls of the house in this way, in addition to the effect of improving earthquake resistance, it is lightweight and has excellent heat insulation, fire resistance, air tightness, water tightness, and construction period Naturally, the effect peculiar to the sandwich panel 2A that shortening can be achieved is also obtained.
[0025]
In the above-described embodiment, the case where the side end portion 5 side of the sandwich panels 2A and 2A is fixed to one wooden pillar 3 is described. However, the outer end portion of the outermost sandwich panel 2A is a single end. The fixing to the wooden pole 3 can also be performed by the same method as described above. That is, only one end 6a (or 6b) of the metal plate 6 protrudes to the side of the wooden pole 3, and the protruding metal plate 6 portion and the metal skin 4 on the back side of the sandwich panel 2A located on the outermost side. Can be fixed by the fixing tool 8.
[0026]
Another embodiment of the present invention is shown in FIG. In the present embodiment, a plurality of wooden pillars 3 are erected at predetermined intervals, and a metal plate 6 is disposed on the front side of each wooden pillar 3. The width dimension of the metal plate 6 is wider than the width dimension of the wooden pole 3, and a positioning bent portion 6 a ′ is provided at one end portion in the width direction of the metal plate 6. The metal plate 6 is positioned with respect to the wooden pole 3 by being brought into contact with the side surfaces of the wooden pole 3. On the front side of the metal plate 6, the rear surfaces of the side end portions of the adjacent structural face materials 2 are arranged, respectively, and one of the adjacent structural face materials 2 using a fixture 8 such as valve tight. The metal skin 4 and the metal plate 6 on the back side are fixed. Furthermore, as another fixture 7, a drill screw 7 b is driven from the front side of the other structural face material 2 adjacent thereto and penetrated through the structural face material 2 and the metal plate 6 and driven into the wooden pole 3. As a result, the structural face material 2 and the metal plate 6 are respectively fixed to the wooden pillar 3, and the load bearing wall 1 in which a plurality of structural face materials 2 are arranged along the wooden pillar 3 in this way is provided. It is configured.
[0027]
Thus, when the other structural face material 2 is fixed to the wooden pole 3, the metal plate 6 can be fixed to the wooden pole 3 together, thereby fixing the metal plate 6 to the wooden pole 3. Can be omitted. Further, the metal plate 6 can be positioned with respect to the wooden pole 3 by bringing the positioning bent portion 6a 'of the metal plate 6 into contact with the side surface of the wooden pole 3, and the positioning work of the metal plate 6 can be omitted. At this time, the metal plate 6 may be temporarily fixed to the wooden pole 3 with a nail or the like. In this case, the metal plate 6 can be positioned reliably, and the other structural face material 2 is fixed to the wooden pole 3. The work to do becomes easier. In addition, one structural face material 2 can easily fix the metal shell 4 and the metal plate 6 by using a fixture 8. As a result, a plurality of structural face materials 2 can be efficiently fixed to a single wooden pole 3, and the head of the drill screw 7 b constituting the fixing tool 7 is a protrusion 2 b of the structural face material 2. Since the head of the drill screw 7b is not exposed to the outside and the fixture 8 is not exposed to the outside, the appearance deterioration due to the fixtures 7 and 8 can be prevented. Further, since the sheet 41 is interposed in the contact portion between the metal plate 6 having the bent portion 6a ′ and the wooden pillar 3, the ant-proof material or the antiseptic material impregnated in the wooden pillar 3 is the same as in the above embodiment. There is also an advantage that it is possible to prevent chemical solution such as moisture or moisture from being transferred to the metal plate 6 and corroding the metal plate 6.
[0028]
Further, in each of the above embodiments, the sandwich panel 2A is exemplified as the structural face material 2. However, of course, the structure is not limited to the sandwich panel 2A, and the structural face material 2 having at least the back surface formed of the metal skin 4 is used. If applicable, it is widely applicable.
[0029]
【The invention's effect】
  In the invention according to claim 1 as described above, in the structure of the load bearing wall constituted by the structural face material and the wooden pillar, at least the back surface is formed of a metal shell,A plurality of wooden pillars are erected at a predetermined interval, a fixing metal plate is fixed to the front side of each wooden pole at the center, and the structural surface material side adjacent to the front side of the metal plate A plurality of structural face materials are juxtaposed by arranging the rear face of the end portion and fixing the structural face material to both ends of the metal plate with a metal shell.Therefore, it becomes a structure that can absorb the excessive load in the metal skin and metal plate part of the structural face material, and even when an excessive load is applied, the shear stress applied to the fixed part of the structural face material can be dispersed, and the adjacent structural As a result of being able to suppress the occurrence of misalignment between face materials and omitting conventional auxiliary members such as studs, it is possible to improve the deformation capacity (stickiness) of the entire bearing wall and absorb seismic energy It is possible to obtain a tough structure that is easy to perform, to obtain an excellent earthquake-resistant structure, to stabilize the strength of the bearing wall, to reduce the material cost, and to make the bearing wall rational. It can be a structure.Furthermore, each side edge part of the adjacent structural face material can be efficiently fixed to one wooden pillar, and the working efficiency is further improved.
[0031]
  Also,Claim 2The described inventionIn the structure of the load-bearing wall composed of a structural face material and a wooden pole, at least the back of which is formed of a metal shell,A plurality of wooden pillars are erected at predetermined intervals, a metal plate for fixing is arranged on the front side of each wooden pole, and the back of the side end portion of the structural face material adjacent to the front side of the metal plate is Place and fix the metal shell and the metal plate on the back side of one adjacent structural face material by a fixture, and drive the other fixture from the front side of the other structural face material adjacent to it. Since a plurality of structural face materials are juxtaposed by penetrating this structural face material and a metal plate into a wooden pole,Adjacent structural surface material can absorb the excessive load in the metal skin and metal plate part of the structural surface material, and can disperse the shear stress applied to the fixed part of the structural surface material even when an excessive load is applied As a result of being able to suppress the occurrence of misalignment between them and omitting auxiliary members such as conventional studs, the deformation capacity (stickiness) of the entire bearing wall can be improved and seismic energy can be absorbed easily A tough structure can be obtained, an excellent seismic structure can be obtained, the strength of the bearing wall can be stabilized, material costs can be reduced, and the bearing wall has a reasonable structure. Is something that can be done. furtherEach side edge of the adjacent structural face material can be efficiently fixed to one wooden pole, and when fixing the other structural face material to the wooden pillar, the metal plate is joined together with the wooden pillar. Therefore, the work of fixing the metal plate to the wooden pole can be simplified, and the work efficiency can be further improved.
[0032]
  Also,Claim 3The invention described in claim 1Or claim 2In addition to the effects described above, an insertion portion that penetrates the metal skin on the back side of the structural face material and is inserted into the structural face material and expands inside the structural face material to Since the metal shell of the structural face material and the fixing metal plate are fixed using a fixture composed of a clip portion locked to the inner surface, the metal skin and the metal plate of the structural face material are fixed. At the time, the insertion portion of the fixing tool penetrates the metal plate and the metal shell and is inserted into the structural face material, and then the clip portion is formed. In addition, since the structure can be securely fixed, and the insertion portion does not need to penetrate through the entire structural face material, the insertion depth of the insertion portion can be shallow, and the construction efficiency is improved.
[0033]
  Also,Claim 4The invention described in claims 1 toClaim 3In addition to any of the effects described above, the structural face material is provided with a heat insulating material between a pair of metal outer skins, and provided with a convex fitting portion at one end in the width direction, and the above at the other end. Because it is a sandwich panel with a recessed mating part that can be fitted, the sandwich panel has the advantages of being lightweight, excellent in heat insulation and fire resistance and shortening the work period. It is possible to use it as a wall on the outer wall of a house, and by fixing only the metal skin on the back side of the sandwich panel to the metal plate for fixing with a fixture, it has excellent heat insulation and air tightness and also has a metal skin. It has an excellent seismic structure without sacrificing durability, and at the same time, no fixtures appear on the outer metal shell, so the entire outer surface of the sandwich panel can be cleaned and look good Further outside the metal covering the surface of the sandwich panel, by applying a decorative material such as brick, it is possible to the outer wall consisting of a sandwich panel as beautiful and luxury manner.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 shows an example of an embodiment of the present invention and is a cross-sectional view taken along line EE of FIG.
FIG. 2 is a partially broken front view of the same load bearing wall.
FIG. 3 is a side view of the same fixing tool.
FIG. 4 is a P-θ curve diagram of the above.
FIG. 5 is a P-θ curve diagram of a first reference example.
FIG. 6 is a P-θ curve diagram of a second reference example.
FIG. 7 is a horizontal sectional view of another embodiment.
FIG. 8 is a partially broken front view of a conventional bearing wall.
9 is a cross-sectional view taken along line FF in FIG.
FIGS. 10A and 10B are explanatory views of a fracture mode in a joint portion of a conventional structural face material.
[Explanation of symbols]
1 Bearing wall
2 Structural face materials
2A sandwich panel
3 wooden pillars
4,11 Metal skin
6 Metal plate for fixing
6a one end
6b The other end
7 Fixing tool
8 Fixture
9 Insertion part
10 Clip part
12 Insulation
13 Fitting part
14 Part to be fitted
D width direction

Claims

In the structure of a load-bearing wall composed of a structural face material and wooden poles, at least the back of which is formed of a metal shell, a plurality of wooden pillars are erected at predetermined intervals, and the front side of each wooden pillar is Fix the metal plate for fixing at the center, place the back of the side edge of the structural surface material adjacent to the front side of the metal plate, and attach the structural surface material to the metal skin at both ends of the metal plate A structure of a load bearing wall, wherein a plurality of structural face materials are juxtaposed by fixing them together .

In the structure of a load-bearing wall composed of a structural face material and wooden poles, at least the back of which is formed of a metal shell, a plurality of wooden pillars are erected at predetermined intervals, and the front side of each wooden pillar is Place the metal plate for fixing, arrange the back of the side edge of the structural face material adjacent to the front side of the metal plate, and the metal skin and metal on the back side of one structural surface material adjacent by the fixture A plurality of structures are fixed by fixing the plate and driving another fixing tool from the front side of the other structural surface material adjacent to it and penetrating the structural surface material and the metal plate into the wooden pole. A structure of a load-bearing wall, characterized in that face materials are arranged in parallel .

An insertion portion that penetrates the metal skin on the back side of the structural face material and is inserted into the structural face material, and a clip that expands inside the structural face material and is locked to the inner surface of the metal skin. The structure of the load-bearing wall according to claim 1 or 2, wherein the metal shell of the structural face material and the metal plate for fixation are fixed by using a fixture comprising a portion .

The structural face material is provided with a heat insulating material between a pair of metal shells, a convex fitting portion is provided at one end in the width direction, and a concave shape in which the fitting portion can be fitted at the other end. structure of shear wall according to any one of claims 1 to 3, wherein the fitted portion is a sandwich panel provided.