JP4430641B2 - シャワー装置 - Google Patents
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Description
請求項2の発明たるシャワー装置は、請求項1で、流出抑制部材が弁体で、該弁体の主要部たる弁本体が前記通孔の水栓本体寄りのホース内壁にヒンジ部を介して取着され、ホース内に水が流れることにより該弁本体が水の動圧を利用してヒンジ部を支点に回転し前記通孔に蓋をする一方、水の流れが止まることにより蓋が解除されて前記通孔からホース内の残留水が流出することを特徴とする。
請求項3の発明たるシャワー装置は、請求項1で、流出抑制部材が短管からなり、該短管の一端が前記通孔に管孔を一致させるように該通孔周りのホースに取着される一方、該短管の他端がホース内径の略中心に位置して且つシャワーヘッドの方向に向くよう配設されることを特徴とする。
請求項4の発明たるシャワー装置は、請求項1で、流出抑制部材が水栓本体側を円筒部とし且つシャワーヘッド方向へ向けて扁平化させた扁平部とした薄肉の弾性変形可能な筒状体で、該筒状体の筒内導通方向をホース方向に一致させ前記通孔のホース内側に該扁平部を配設するようにし、ホース内に水が流れることにより該扁平部が水の動圧を利用して膨らみ前記通孔を塞ぎ、該通孔から水が漏れ出すのを防ぐ一方、水の流れが止まることにより扁平部が弾性復元して前記通孔からホース内の残留水が流出することを特徴とする。
請求項5の発明たるシャワー装置は、請求項1で、流出抑制部材が円筒外径をホース内径に略一致させ且つ筒内径を水栓本体側からシャワーヘッド方向へ向けて小さくなる円筒体で、さらに該円筒体に係るシャワーヘッド側の端面が前記通孔よりも水栓本体寄りに配設可能なるよう前記通孔から水栓本体寄りのホース内壁に設けた入口側突起と、前記通孔からシャワーヘッド寄りのホース内壁に設けた出口側突起との間のホース内を摺動自在に移動可能にすると共に、該流出抑制部材と出口側突起との間に弾性体を介在させて、ホース内に水が流れることにより該円筒体が水の動圧を利用して弾性体の弾性力に抗しながら移動し該円筒体が前記通孔に蓋をする一方、水の流れが止まることにより弾性体の復元力により該円筒体が戻され前記通孔からホース内の残留水が流出することを特徴とする。
(1)実施形態1
図1〜図7は本発明のシャワー装置の一形態で、図1は家族用風呂場の壁に取り付けられたシャワー装置の全体斜視図、図2,図3は通孔周りに動物画が描かれたホース外周面の部分斜視図で、図3は図2と異なる別態様の動物画が描かれた通孔周りのホース外周面の部分斜視図、図4はホース内に配設された流出抑制部材が弁体とする説明断面図で、図5〜図7は図4と異なる弁体の別態様の説明断面図である。
水栓本体1は公知品で、ここでの水栓本体1はホース2を介してシャワーヘッド9につながり、またノズル24(カラン)が接続する。水栓本体1には温度調節を行う水用ハンドル21と熱水用ハンドル22が設けられると共に、吐水をシャワーヘッド9に切り替えたりノズル24に切り替えたり、さらに吐水を止めたりすることのできる切り替えレバー23が設けられている(図1)。
さらに、両通孔25周りのホース外周面26に動物画Gが描かれる。本実施形態の動物画Gの動物は図2(イ)のようなクジラである。通孔25から残留水ZWが流出するとき、クジラが潮を吹くように似せるためクジラの頭部又は頭部近傍に通孔25が配される。通孔25をクジラの潮吹き口G0とするよう設定する。図2(イ)のクジラの動物画Gは、図2(ロ)のようなクジラの動物画Gとすることができる。動物画Gの動物はクジラに限定せず、例えば図3(イ),(ロ)のイルカ等の他の動物を用いることができる。しかし、該通孔25からの残留水ZWの流出がクジラの潮吹きに似るため、シャワー装置をクジラの潮吹き玩具へと変更し易いことから、またクジラの潮吹きが玩具としてもおもしろいことから、クジラの動物画Gがより好ましい。
本実施形態の流出抑制部材Sは、図4ごとくの弁体5で、弁体5の主要部たる弁本体50が前記通孔25の水栓本体1寄りのホース内壁にヒンジ部51を介して取着され、ホース2内に水が流れることにより該弁本体50が水の動圧を利用してヒンジ部51を支点に回転し前記通孔25に蓋をする一方、水の流れが止まることにより蓋が解除されて前記通孔25からホース2内の残留水ZWが流出する構成とする。
本実施形態は、流出抑制部材Sが図8,図9ごとくの短管6からなり、該短管6の一端61が前記通孔25に管孔60を一致させるように該通孔周りのホース2に取着される一方、該短管6の他端62がホース内径の略中心に位置して且つシャワーヘッド9の方向に向くよう配設される。ここでの短管6は図8のごとくL字状に屈曲した短管6で、一端61を通孔25に通してホース2に固着し、他端62がホース半径方向に延びてホース内径の中心位置でシャワーヘッド9の方向に向くよう配されている。本実施形態の短管6は管長方向ですべて同径とするが、例えば先端部21を細めたりすることができる。他の構成は実施形態1と同様で、その説明を省く。
このように構成したシャワー装置も実施形態1と同様の効果が得られる。ホース2内に水が流れることにより該短管6が水の動圧を利用して前記通孔25から水が漏れ出すのを防ぐ。ホース2内に水が流れても、短管6の他端近傍の管内は水の動圧を受けることがなく、圧が低くなり、場合によっては管内を通って大気中の空気を図8の二点鎖線のごとくホース2内に取り込むことになる。空気がホース2内に入ってもシャワー使用に特に問題はなく、却ってシャワー水中にバブルが発生し健康増進に役立つ。一方、ホース2内の水の流れが止まり水の動圧がなくなれば、該短管6の漏水防止機能が低下して通孔25からホース2内の残留水ZWが流出し動物画Gの動物から水が噴き出ているような姿態になる(図9)。本実施形態は流出抑制部材Sが短管6だけでシンプルにして、弁本体50のような可動する部分がなく長期に亘り機能発揮できる。
本実施形態は、流出抑制部材Sが図10,図11ごとく水栓本体1側を円筒部71とし且つシャワーヘッド9方向へ向けて扁平化させた扁平部72とした薄肉の弾性変形可能な筒状体7である。該筒状体7の筒内導通方向70をホース方向に一致させ前記通孔25のホース内側に該扁平部を配設するようにし、ホース2内に水が流れることにより該扁平部72が水の動圧さらに水自身の静圧を利用して膨らみ通孔25を塞ぎ、該通孔25から水が漏れ出すのを防ぐ一方、水の流れが止まることにより扁平部が弾性復元して通孔25からホース2内の残留水ZWが流出する構成とする。ここでは、図10,図11ごとく通孔25のホース2内側に該扁平部72を配設するようにして、ゴム製の円筒体の円筒部71を水栓本体1側のホース内壁面に固着する。ホース2内に水が流れると、水の動圧さらに水の静圧を受けて扁平部72が弾性変形して拡張し通孔25に蓋をする一方(図11の実線)、水の流れが止まることにより扁平部が弾性復元力で元の状態に収縮し、蓋が解除され通孔25からホース2内の残留水ZWが流出する(図11の鎖線)。他の構成は実施形態1と同様で、その説明を省く。このように構成したシャワー装置も実施形態1と同様の効果が得られる。
本実施形態は流出抑制部材Sが図12,図13ごとく円筒外径部81をホース内径に略一致させ且つ筒内径部82を水栓本体1側からシャワーヘッド9方向へ向けて小さくなる剛性の円筒体8で、さらに該円筒体に係るシャワーヘッド側の端面が前記通孔よりも水栓本体寄りに配設可能なるよう前記通孔25から水栓本体1寄りのホース内壁に設けた入口側突起T1と、前記通孔25からシャワーヘッド9寄りのホース内壁に設けた出口側突起T2との間のホース2内を摺動自在に移動可能にすると共に、該円筒体8と出口側突起T2との間に弾性体Cを介在させて、ホース2内に水が流れることにより該円筒体8が水の動圧を利用して弾性体Cの弾性力に抗しながら移動し該円筒体8が前記通孔25に蓋をする一方、水の流れが止まることにより弾性体Cの復元力により該円筒体8が元の位置へ戻され前記通孔25からホース2内の残留水ZWが流出する構成とする。円筒体8の外径d1はホース内径D2に略一致し、円筒体8はホース2内を摺動自在とする。円筒体8の内径は水栓本体側d2で大きく、シャワーヘッド9に向けテーパ状に小さく徐々になっている。ここでの弾性体Cは圧縮コイルバネACであり、常態で、図12のごとく圧縮コイルバネACの弾性付勢力で円筒体8を水栓本体1寄りに押しつけ、円筒体8よりもシャワーヘッド9寄りに通孔25が設けられている。一方、シャワーを使用するためにホース2内に水を流すと、図12の状態から円筒体8の筒内径部82が水栓本体1側からシャワーヘッド9方向へ向けて小さくなっているので、ホース内を流れる水の動圧を受けて該円筒体は圧縮コイルバネの付勢力に抗してシャワーヘッド9側へ移動し、図13のごとく通孔25に蓋をする。シャワーの使用を止めると、水の動圧がなくなり弾性体Cの復元力でもって円筒体8が図12の元に状態に復帰する。他の構成は実施形態1と同様で、その説明を省く。このように構成したシャワー装置も実施形態1と同様の効果が得られる。
実施形態4では円筒体8と出口側突起との間に弾性体を介在させて、ホース2内に水が流れることにより該円筒体8が水の動圧を利用して弾性体の弾性力に抗しながら移動し該円筒体8が前記通孔25に蓋をする一方、水の流れが止まることにより弾性体の復元力により該円筒体8が戻され前記通孔25からホース2内の残留水ZWが流出する構成としたが、ここでは、流出抑制部材Sが図14,図15ごとく実施形態4の円筒体8と同じにし、さらに該円筒体が前記通孔25から水栓本体1寄りのホース内壁に設けた入口側突起T1と、前記通孔25からシャワーヘッド9寄りのホース内壁に設けた出口側突起T2との間のホース2内を摺動自在に移動可能にすることを同じにしながらも、該円筒体8と入口側突起T1との間に弾性体Cを介在させて、ホース2内に水が流れることにより該円筒体8が水の動圧を利用して弾性体の弾性力に抗しながら移動し該円筒体8が前記通孔25に蓋をする一方、水の流れが止まることにより弾性体Cの復元力により該円筒体8が元の位置へ戻され前記通孔25からホース2内の残留水ZWが流出する構成とする。
ここでの弾性体Cは引張コイルバネHCであり、常態で、図14のごとく円筒体8を水栓本体1寄りに引張り、円筒体8よりもシャワーヘッド9寄りに通孔25が設けられる。他の構成は実施形態4と同様で、その説明を省く。このように構成したシャワー装置も実施形態1と同様の効果が得られる。
2 ホース
20 基端部
21 先端部
22 下端部位
25 通孔
26 外周面
3,3a,3b 係止具
5 弁体
50 弁本体
6 短管
60 管孔
61 一端
62 他端
7 筒状体
70 筒内導通方向
71 円筒部
72 扁平部
8 円筒体
9 シャワーヘッド
A シャワー装置
C 弾性体
G 動物画
T1 入口側突起
T2 出口側突起
ZW 残留水
Claims (5)
- 水栓本体にホースの基端部を取付け該ホースの先端部にシャワーヘッドを取付けてなるシャワー装置にあって、該シャワーヘッドが係止具に係止され吊設状態下にある該ホースの下端部位に通孔が設けられると共に該通孔周りのホース外周面に動物画が描かれ、且つ該通孔近傍のホース内に該通孔からの水の流出を止める流出抑制部材が配設され、ホース内に水が流れることにより該流出抑制部材が水の動圧を利用して前記通孔から水が漏れ出すのを防ぐ一方、ホース内の水の流れが止まり水の動圧がなくなることで、該流出抑制部材の漏水防止機能が低下して前記通孔からホース内の残留水が流出し前記動物画の動物から水が噴き出ているような姿態にすることを特徴とするシャワー装置。
- 前記流出抑制部材が弁体で、該弁体の主要部たる弁本体が前記通孔の水栓本体寄りのホース内壁にヒンジ部を介して取着され、ホース内に水が流れることにより該弁本体が水の動圧を利用してヒンジ部を支点に回転し前記通孔に蓋をする一方、水の流れが止まることにより蓋が解除されて前記通孔からホース内の残留水が流出する請求項1記載のシャワー装置。
- 前記流出抑制部材が短管からなり、該短管の一端が前記通孔に管孔を一致させるように該通孔周りのホースに取着される一方、該短管の他端がホース内径の略中心に位置して且つシャワーヘッドの方向に向くよう配設される請求項1記載のシャワー装置。
- 前記流出抑制部材が水栓本体側を円筒部とし且つシャワーヘッド方向へ向けて扁平化させた扁平部とした薄肉の弾性変形可能な筒状体で、該筒状体の筒内導通方向をホース方向に一致させ前記通孔のホース内側に該扁平部を配設するようにし、ホース内に水が流れることにより該扁平部が水の動圧を利用して膨らみ前記通孔を塞ぎ、該通孔から水が漏れ出すのを防ぐ一方、水の流れが止まることにより扁平部が弾性復元して前記通孔からホース内の残留水が流出する請求項1記載のシャワー装置。
- 前記流出抑制部材が円筒外径をホース内径に略一致させ且つ筒内径を水栓本体側からシャワーヘッド方向へ向けて小さくなる円筒体で、さらに該円筒体に係るシャワーヘッド側の端面が前記通孔よりも水栓本体寄りに配設可能なるよう前記通孔から水栓本体寄りのホース内壁に設けた入口側突起と、前記通孔からシャワーヘッド寄りのホース内壁に設けた出口側突起との間のホース内を摺動自在に移動可能にすると共に、該流出抑制部材と出口側突起との間に弾性体を介在させて、ホース内に水が流れることにより該円筒体が水の動圧を利用して弾性体の弾性力に抗しながら移動し該円筒体が前記通孔に蓋をする一方、水の流れが止まることにより弾性体の復元力により該円筒体が戻され前記通孔からホース内の残留水が流出する請求項1記載のシャワー装置。
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