JP4430421B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成装置に関するものである。
従来、プリンタ、複写機、ファクシミリ装置等の画像形成装置においては、感光体ドラムの表面を帯電ローラによって一様に、かつ、均一に帯電させ、露光装置によって露光して静電潜像を形成し、該静電潜像を現像ローラによって現像して顕像であるトナー像を形成し、該トナー像を転写ローラによって用紙に転写するようになっている。
続いて、用紙は定着装置に送られ、該定着装置において、前記トナー像が用紙に定着ささせられる。転写が行われた後の感光体ドラムには現像剤としてのトナーの一部が残留するが、残留したトナーはクリーニング装置によって除去される。
ところで、前記感光体ドラム、帯電ローラ、現像ローラ、トナー供給ローラ、クリーニングローラ等は、ユニット化されてプロセスカートリッジが構成され、該プロセスカートリッジに前記トナーカートリッジが着脱自在に配設される。この場合、前記トナーは、トナーカートリッジからプロセスカートリッジに供給され、トナー供給ローラによって現像ローラに供給される。また、前記プロセスカートリッジ及びトナーカートリッジによって画像形成ユニットとしてのIDユニットが構成される(例えば、特許文献1参照。)。
次に、画像形成装置としてのプリンタについて説明する。
図2は従来のIDユニットの断面図、図3は従来のトナーカートリッジの断面図である。
図に示されるように、12はプロセスカートリッジ、11は該プロセスカートリッジ12に対して着脱自在に配設されたトナーカートリッジであり、該トナーカートリッジ11及びプロセスカートリッジ12によってIDユニット20が構成される。前記トナーカートリッジ11内にトナー13が収容され、該トナー13は、トナーカートリッジ11内に回転自在に配設された攪拌(かくはん)装置としての搬送スパイラル14によって攪拌されながら、供給口15からIDユニット20内に継続して搬送される。前記供給口15はトナーカートリッジ11の下端の長手方向における所定の部分に形成される。
前記プロセスカートリッジ12は、感光体ドラム21、帯電ローラ24、現像ローラ22、トナー供給ローラ23、クリーニング装置25等をユニット化することによって形成される。そして、プロセスカートリッジ12外に、前記感光体ドラム21と対向させて露光装置及び転写ローラが配設される。
前記構成のプリンタにおいて、感光体ドラム21の表面を帯電ローラ24によって一様に、かつ、均一に帯電させ、露光装置によって露光して静電潜像を形成し、該静電潜像を現像ローラ22によって現像してトナー像を形成し、該トナー像を転写ローラによって図示されない用紙に転写するようになっている。前記トナー13は、前記トナーカートリッジ11からプロセスカートリッジ12に供給され、トナー供給ローラ23によって現像ローラ22に供給され、該現像ローラ22上において現像ブレード26によって薄層化される。なお、プロセスカートリッジ12内において、トナー13は、攪拌部材27によって更に攪拌される。
続いて、前記用紙は図示されない定着装置に送られ、該定着装置において、前記トナー像が用紙に定着させられる。転写が行われた後の感光体ドラム21にはトナー13の一部が残留するが、残留したトナー13はクリーニング装置25によって除去される。
特開2002−72657号公報
しかしながら、前記従来のプリンタにおいては、トナーカートリッジ11内のトナー13は、画像の形成に必要なトナー13の量に関係なく供給され続けるので、プロセスカートリッジ12内にはトナー13が常に充満され、トナー13が必要以上に収容された状態になってしまう。
すなわち、画像の形成において、例えば、トナー13の使用量が最大になる印刷デューティが100〔%〕で連続印刷を行った場合のトナー13の使用量を1〔W〕としたとき、図3に示されるように、トナーカートリッジ11をプロセスカートリッジ12から取り外した状態において、供給口15を介して供給されるトナー13の量、すなわち、供給量は、20〜50〔W〕に設定されていて、プロセスカートリッジ12に必要以上のトナー13が供給されることが分かる。
特に、トナー13の使用量が少ない印刷デューティで印刷を行った場合、プロセスカートリッジ12内に過剰にトナー13が収容されることになり、攪拌部材27による攪拌に伴って、トナー13が凝集したり、劣化したりしてしまう。その結果、画像品位が低下してしまう。
また、プロセスカートリッジ12内のトナー13の密度が高いと、プロセスカートリッジ12内に配設されたトナー流出防止用のシール部においてトナー13によって加わる圧力が高くなり、シール性が低下し、トナー13がプロセスカートリッジ12から漏れ出してしまう。
本発明は、前記従来のプリンタの問題点を解決して、現像剤が凝集したり、劣化したりするのを防止することができ、シール部におけるシール性を向上させることができる画像形成装置を提供することを目的とする。
そのために、本発明の画像形成装置においては、所定の箇所に補給口が形成され、現像剤を収容し、像担持体、及び該像担持体に現像剤を供給する現像剤担持体を備えた第1の筐体と、該第1の筐体に対して着脱自在に配設され、現像剤を収容し、現像剤を第1の筐体に供給するための供給口、及び該供給口を遮断するためのトナー遮断壁を備えた第2の筐体と、前記第1の筐体内において回転自在に配設され、前記補給口の壁によって包囲され、第2の筐体内から第1の筐体に供給される現像剤の量を制御するための現像剤供給部材と、前記第1の筐体内に配設され、現像剤を攪拌する攪拌部材と、前記第1の筐体内に配設され、第1の筐体内の現像剤の量を検出する現像剤量検出装置と、前記第1の筐体内の現像剤の量が所定の値より少ないかどうかを判定する現像剤判定処理手段と、前記第1の筐体内の現像剤の量が所定の値より少ない場合に、前記現像剤供給部材によって第2の筐体内の現像剤を第1の筐体に供給する現像剤供給処理手段とを有する。
そして、前記現像剤供給部材は、現像剤を一時的に収容するために円周方向における少なくとも一箇所に形成された凹部を備える。
また、前記現像剤供給部材による現像剤の供給が開始されてから、第1の筐体内に所定の空間を残して現像剤の供給が停止させられるまでの、現像剤の供給量は、現像剤の使用量が最大になる画像形成条件における使用量を1〔W〕としたとき、2〔W〕以上、10〔W〕以下にされる。
本発明によれば、画像形成装置においては、所定の箇所に補給口が形成され、現像剤を収容し、像担持体、及び該像担持体に現像剤を供給する現像剤担持体を備えた第1の筐体と、該第1の筐体に対して着脱自在に配設され、現像剤を収容し、現像剤を第1の筐体に供給するための供給口、及び該供給口を遮断するためのトナー遮断壁を備えた第2の筐体と、前記第1の筐体内において回転自在に配設され、前記補給口の壁によって包囲され、第2の筐体内から第1の筐体に供給される現像剤の量を制御するための現像剤供給部材と、前記第1の筐体内に配設され、現像剤を攪拌する攪拌部材と、前記第1の筐体内に配設され、第1の筐体内の現像剤の量を検出する現像剤量検出装置と、前記第1の筐体内の現像剤の量が所定の値より少ないかどうかを判定する現像剤判定処理手段と、前記第1の筐体内の現像剤の量が所定の値より少ない場合に、前記現像剤供給部材によって第2の筐体内の現像剤を第1の筐体に供給する現像剤供給処理手段とを有する。
そして、前記現像剤供給部材は、現像剤を一時的に収容するために円周方向における少なくとも一箇所に形成された凹部を備える。
また、前記現像剤供給部材による現像剤の供給が開始されてから、第1の筐体内に所定の空間を残して現像剤の供給が停止させられるまでの、現像剤の供給量は、現像剤の使用量が最大になる画像形成条件における使用量を1〔W〕としたとき、2〔W〕以上、10〔W〕以下にされる。
この場合、現像剤の供給量があらかじめ設定された範囲内に収められるので、高印刷デューティ時及び低印刷デューティ時のいずれにおいても、現像剤が凝集したり劣化したりするのを防止することができ、また、画像にかすれが発生するのを防止することができる。したがって、画像品位を向上させることができる。
また、第1の筐体内の現像剤の密度が高くなるのを抑制することができ、現像剤によってシール部に加わる圧力も制限されるので、シール性を向上させることができ、現像剤が第1の筐体から漏れ出すのを防止することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。この場合、画像形成ユニットとしてのIDユニットを備えた画像形成装置としてのプリンタについて説明する。
図1は本発明の第1の実施の形態における印刷デューティが低いときのIDユニットの断面図、図4は本発明の第1の実施の形態における印刷デューティが高いときのIDユニットの断面図、図5は本発明の第1の実施の形態におけるIDユニットの概念図、図6は本発明の第1の実施の形態におけるトナー流出防止用のシール部の斜視図である。
図に示されるように、12は内部に第1の現像剤収容部としてのトナー収容室82を備えた第1の筐体としてのプロセスカートリッジ、11は該プロセスカートリッジ12に対して着脱自在に配設され、内部に第2の現像剤収容部としてのトナー収容室83を備えた第2の筐体としての現像剤カートリッジとしてのトナーカートリッジであり、該トナーカートリッジ11及びプロセスカートリッジ12によってIDユニット20が構成される。前記トナーカートリッジ11内に現像剤としてのトナー13が収容され、該トナー13は、トナーカートリッジ11内に回転自在に配設され、現像剤搬送部材としての、かつ、攪拌装置としての搬送スパイラル14によって矢印F方向に回転させられ、攪拌されながら、供給口15からIDユニット20内に継続して搬送される。なお、前記トナーカートリッジ11の下端には、トナー遮断壁11aが開閉自在に配設され、該トナー遮断壁11aは、プロセスカートリッジ12に装着される前は供給口15を遮断し、トナー13が落下するのを防止する。
前記プロセスカートリッジ12は、矢印A方向に回転させられる像担持体としての感光体ドラム21、帯電部材としての帯電ローラ24、矢印B方向に回転させられ、感光体ドラム21にトナー13を供給する現像剤担持体としての、かつ、現像部材としての現像ローラ22、矢印C方向に回転させられる現像剤供給体としてのトナー供給ローラ23、クリーニング装置25等をユニット化することによって形成される。そして、プロセスカートリッジ12外に、前記感光体ドラム21と対向させて図示されない露光装置、及び転写部材としての図示されない転写ローラが配設される。
なお、前記現像ローラ22、トナー供給ローラ23等の両端には、トナー流出防止用のシール部31が配設され、該シール部31は、トナー収容室82内のトナー13が漏れ出すのを防止する。
前記構成のプリンタにおいて、感光体ドラム21の表面を帯電ローラ24によって一様に、かつ、均一に所定の表面電位に帯電させ、露光装置によって露光して静電潜像を形成し、該静電潜像を現像ローラ22によって現像して顕像であるトナー像を形成し、該トナー像を転写ローラによって媒体としての図示されない用紙に転写するようになっている。前記トナー13は、前記トナーカートリッジ11からプロセスカートリッジ12に供給され、トナー供給ローラ23によって現像ローラ22に供給され、該現像ローラ22上において現像ブレード26によって薄層化される。
続いて、前記用紙は図示されない定着装置に送られ、該定着装置において、前記トナー像が用紙に定着させられる。転写が行われた後の感光体ドラム21にはトナー13の一部が残留するが、残留したトナー13はクリーニング装置25によって除去される。
ところで、前記プロセスカートリッジ12は、トナーカートリッジ11を支持するための凹部から成る支持部81を備え、該支持部81の中央に、回転弁部材から成り、矢印E方向に回転させられ、トナーカートリッジ11内のトナー13をプロセスカートリッジ12内に供給する現像剤供給部材28が配設される。該現像剤供給部材28は、プロセスカートリッジ12内において、現像ローラ22、トナー供給ローラ23等の軸と平行に配設され、前記支持部81によって回転自在に支持されたシャフトSH1の中央部分に取り付けられ、前記シャフトSH1の一端に取り付けられたギヤ30が、駆動部としての供給モータ37を駆動することによって発生させられた回転を受けることにより、画像の形成と連動させて回転させられ、トナーカートリッジ11からプロセスカートリッジ12に供給されるトナー13の量を制御し、一定にする。
このときのトナー13の供給量Tは、あらかじめ設定された下限値と上限値との範囲内に収められる。すなわち、トナー13の供給量Tは、トナー13の使用量が最大になる画像形成条件、本実施の形態においては、印刷デューティが100〔%〕で連続印刷を行った場合、のトナー13の使用量を1〔W〕としたとき、
2≦T≦10〔W〕
に設定される。
ところで、印刷デューティが高い印刷、すなわち、高印刷デューティでは、トナー13の使用量が多いので、図1に示されるように、プロセスカートリッジ12内に現像剤供給部材28の下に空気層16が形成される。この場合、プロセスカートリッジ12内のトナー13は矢印D方向に回転させられる攪拌部材27によって空気と混ざるように攪拌されるので、トナー13が凝集したり劣化したりするのを防止することができる。
また、現像剤供給部材28を介して2〔W〕以上のトナー13がプロセスカートリッジ12に供給されるので、トナー13の減少による画像のかすれが発生する心配はない。
これに対して、印刷デューティが低い印刷、すなわち、低印刷デューティでは、トナー13の使用量が少ないので、従来、図4に示されるように空気層16が形成されないことがあったが、本発明においては、現像剤供給部材28によってトナー13の供給量が10〔W〕以下になるように制限されるので、プロセスカートリッジ12に必要以上のトナー13は供給されない。したがって、プロセスカートリッジ12内のトナー13は、攪拌部材27による攪拌に伴って、攪拌され、空気と混ぜられるので、トナー13が凝集したり劣化したりする心配はない。
このように、トナー13の供給量Tがあらかじめ設定された範囲内に収められるので、高印刷デューティ時及び低印刷デューティ時のいずれにおいても、トナー13が凝集したり劣化したりするのを防止することができ、また、画像にかすれが発生するのを防止することができる。したがって、画像品位を向上させることができる。
また、プロセスカートリッジ12内のトナー13の密度が高くなるのを抑制することができ、トナー13によって前記シール部31に加わる圧力も制限されるので、シール性を向上させることができ、トナー13がプロセスカートリッジ12から漏れ出すのを防止することができる。
表1は、印刷デューティ及びトナー13の供給量Tを変化させたときの画像品位及びシール部31のシール性の評価結果を示す。この場合、1〜100〔%〕の印刷デューティにおいて、供給量Tを20〜50〔W〕としたとき、画像品位について、○は汚れの発生がないことを、△は画像に濃淡が発生したこと(通常印刷される文字等の印刷においては問題はない)を、×は白地部分に汚れが発生したことを示す。また、供給量Tを1〜19〔W〕としたとき、画像品位について、○はかすれの発生がないことを、△はかすれの発生が5〔%〕以内であること(通常印刷される文字等の印刷においては問題はない)を、×はかすれの発生が5〔%〕より大きいことを示す。そして、シール性において、○はトナー13の漏れがないことを、△は用紙の搬送領域外で多少のトナー13の漏れがあるが、用紙に付着することはない(通常印刷される文字等の印刷においては問題はない)ことを、×は用紙の搬送領域内でトナー13の漏れが発生していることを示す。
Figure 0004430421
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。なお、第1の実施の形態と同じ構造を有するものについては、同じ符号を付与することによってその説明を省略し、同じ構造を有することによる発明の効果については同実施の形態の効果を援用する。
図7は本発明の第2の実施の形態におけるIDユニットの断面図、図8は本発明の第2の実施の形態におけるプリンタの制御装置を示すブロック図、図9は本発明の第2の実施の形態におけるプリンタの動作を示すフローチャート、図10は本発明の第2の実施の形態における現像剤量検出装置の第1の状態を示す図、図11は本発明の第2の実施の形態における現像剤量検出装置の第2の状態を示す図である。
図において、35は第1の筐体としてのプロセスカートリッジ12内の現像剤としてのトナー13を攪拌する攪拌部材であり、攪拌部材35は、プロセスカートリッジ12内のトナー13の量、すなわち、トナー量を検出するトナー量検出部材として機能する。前記攪拌部材35は、攪拌モータ42を駆動することによって回転させられ、軌跡によって形成される円形の攪拌トナー領域R1内のトナー量を検出する。そのために、攪拌部材35は、最上点に達すると、自重で落下するが、このとき、攪拌トナー領域R1内に存在するトナー量によって、最下点に達する時間が変化する。そこで、プロセスカートリッジ12外における攪拌部材35の最下点と対向する位置にセンサ36が配設され、センサ36の検出信号が制御部40に送られる。前記センサ36は、攪拌部材35が最下点に位置する間、オンになり、前記検出信号をハイレベル(H)にし、それ以外の部分に位置する間、オフになり、前記検出信号をローレベル(L)にする。なお、前記攪拌部材35及びセンサ36によって現像剤量検出装置が構成される。
前記制御部40の図示されない現像剤判定処理手段は、現像剤判定処理を行い、前記検出信号を読み込み、攪拌部材35が1回転する時間で表される周期TAのうちの前記検出信号がハイレベルになる時間τを算出し、時間τが閾(しきい)値τth1より長い場合、プロセスカートリッジ12内のトナー量が不十分であること、すなわち、トナーローを判定する。
この場合、プロセスカートリッジ12内のトナー13のレベルが、図7に示されるような、攪拌部材35の回転中心付近の位置C1になるときの時間τを前記閾値τth1として設定するのが好ましい。また、攪拌部材35の回転数を30〔rpm〕以下に設定すると、トナーローを正確に判定することができる。これは、実験結果によって確認されている。
そして、前記現像剤判定処理手段がトナーローを判定すると、前記制御部40の図示されない現像剤供給処理手段は、現像剤供給処理を行い、駆動部としての供給モータ37を駆動して現像剤供給部材28を回転させる。
これに伴って、第2の筐体としてのトナーカートリッジ11内からプロセスカートリッジ12内にトナー13が供給される。このときのトナー13の供給量Tは、あらかじめ設定された上限値である10〔W〕以下、すなわち、
T≦10〔W〕
の設定された量にされる。この場合、前記供給量Tは、供給モータ37を駆動する時間、すなわち、現像剤供給部材28の回転時間によって調整され、回転時間が経過すると、供給モータ37は停止させられる。
したがって、プロセスカートリッジ12内のトナー量は、トナーローが判定される位置C1と、位置C1において供給量Tを加えたときのトナー13のレベルが表す位置C2との間になるように制御される。
このように、本実施の形態においては、プロセスカートリッジ12内のトナー13のレベルは常に位置C1、C2間に保たれるので、画像を形成するために必要なトナー13を補うことができ、画像にかすれが発生しない。また、トナーカートリッジ11内からトナー13が供給されてプロセスカートリッジ12内のトナー量が多くなったときに、攪拌部材35によってトナー13が攪拌されるので、トナー13が凝集したり劣化したりすることがなく、しかも、シール部31に加わる圧力によってトナー13がプロセスカートリッジ12から漏れ出すことがない。
表2は、印刷デューティ及びトナー13の供給量Tを変化させて、トナー13のレベルを位置C1、C2間に置いたときの画像品位及びシール部31のシール性の評価結果を示す。この場合、1〜100〔%〕の印刷デューティにおいて、供給量Tを20〜50〔W〕としたとき、画像品位について、○は汚れの発生がないことを、△は画像に濃淡が発生したこと(通常印刷される文字等の印刷においては問題はない)を、×は白地部分に汚れが発生したことを示す。また、供給量Tを1〜19〔W〕としたとき、画像品位について、○はかすれの発生がないことを、△はかすれの発生が5〔%〕以内であること(通常印刷される文字等の印刷においては問題はない)を、×はかすれの発生が5〔%〕より大きいことを示す。そして、シール性において、○はトナー13の漏れがないことを、△は用紙の搬送領域外で多少のトナー13の漏れがあるが、用紙に付着することはない(通常印刷される文字等の印刷においては問題はない)ことを、×は用紙の搬送領域内でトナー13の漏れが発生していることを示す。
Figure 0004430421
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS1 トナーローを判定するのを待機し、トナーローを判定した場合はステップS2に進む。
ステップS2 供給モータ37を駆動する。
ステップS3 設定された量のトナー13を供給する。
ステップS4 供給モータ37を停止し、処理を終了する。
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。なお、第1、第2の実施の形態と同じ構造を有するものについては、同じ符号を付与することによってその説明を省略し、同じ構造を有することによる発明の効果については同実施の形態の効果を援用する。
図12は本発明の第3の実施の形態におけるIDユニットの横断面図、図13は本発明の第3の実施の形態におけるIDユニットの縦断面図、図14は本発明の第3の実施の形態における現像剤量検出装置を示す図、図15は本発明の第3の実施の形態における攪拌部材及び回転伝達部を示す断面図、図16は本発明の第3の実施の形態における噛合クラッチを示す斜視図、図17は本発明の第3の実施の形態におけるトナー量が多いときの攪拌部材の状態を示す図、図18は本発明の第3の実施の形態におけるトナー量が少ないときの攪拌部材の状態を示す図、図19は本発明の第3の実施の形態におけるセンサの検出信号を示す図である。なお、図17の(a)は攪拌部材27の第1の状態を、(b)は攪拌部材27の第2の状態を、(c)は攪拌部材27の第3の状態を、(d)は攪拌部材27の第4の状態を示し、また、図18の(a)は攪拌部材27の第1の状態を、(b)は攪拌部材27の第2の状態を、(c)は攪拌部材27の第3の状態を、(d)は攪拌部材27の第4の状態を示す。
この場合、第1の筐体としてのプロセスカートリッジ12は、第2の筐体としてのトナーカートリッジ11を支持するための凹部から成る支持部81を備え、該支持部81の長手方向における中央に補給口51が形成され、該補給口51内に、回転弁部材から成り、矢印E方向に回転させられる現像剤供給部材52が配設される。該現像剤供給部材52は、前記支持部81によって回転自在に支持されたシャフトSH1の中央部分に取り付けられる。
前記現像剤供給部材52は、円筒形の形状を有し、円周方向における少なくとも一箇所に、所定の量のトナー13を収容する凹部から成る受け53が形成される。
また、12aは供給された現像剤としてのトナー13を収容するトナー収容室としてのトナーホッパであり、該トナーホッパ12a内に攪拌部材27が回転自在に配設される。
該攪拌部材27は、両端の近傍に所定の距離にわたって形成された第1、第2のシャフトsh1、sh2、各第1、第2のシャフトsh1、sh2間に偏心させて形成された棒状の第1のクランク部27c、各第1、第2のシャフトsh1、sh2と第1のクランク部27cとを連結し、径方向に延びる2本のアーム27g、27h、及び前記第1のシャフトsh1の外側の端部に形成され、前記アーム27g、27hに対して180〔°〕隔てて径方向に延びる第2のクランク部27dを備える。
そして、前記攪拌部材27の一端側において、前記第2のクランク部27dの径方向外側端に、反射部材としての反射板85が配設される。また、プロセスカートリッジ12の外部には、反射式のセンサ65がプリンタの内部壁66に取り付けて配設される。なお、前記攪拌部材27、反射板85及びセンサ65によって現像剤量検出装置が構成される。
また、前記攪拌部材27を回転させるために、攪拌部材27の他端側に回転伝達ユニット86が配設される。該回転伝達ユニット86は、ボス87及びギヤ88を備え、前記ボス87によって第2のシャフトsh2が回転自在に支持されるとともに、ボス87における内側端から内方(中央側)向けて突出させて、アーム27hと係合自在に突起89が形成される。そして、現像剤担持体としての、かつ、現像部材としての現像ローラ22のギヤ88側の端部にギヤ22aが形成され、該ギヤ22aと前記ギヤ88とが噛(し)合させられ、現像ローラ22と攪拌部材27とが同期させられて回転させられる。
また、前記シャフトSH1の一端にギヤ52cが、現像剤搬送部材としての、かつ、攪拌装置としての搬送スパイラル14の一端にギヤ14aが形成され、該ギヤ14aとギヤ52cとが噛合させられ、現像剤供給部材52と搬送スパイラル14とが同期させられて回転させられる。なお、前記ギヤ14a、52cによって回転伝達部材が構成される。
また、前記シャフトSH1の他端に、係脱部材としての噛合クラッチCLが係脱自在に配設される。該噛合クラッチCLは、前記シャフトSH1の他端の所定の領域にわたって形成された取付部52fに取り付けられた第1の要素としての被駆動部材61、前記シャフトSH1に対して回転自在に、かつ、前記被駆動部材61に対して進退自在に配設された第2の要素としての駆動部材62、該駆動部材62と隣接させて、かつ、プロセスカートリッジ12より外方に突出させて配設された突起部63、及び被駆動部材61と駆動部材62との間に配設され、駆動部材62を被駆動部材61から離す方向に付勢する付勢部材としてのスプリング67を備える。前記被駆動部材61は、前記取付部52fに形成された係止面s1と係止させられて取付部52fに取り付けられる。このように、前記噛合クラッチCLは、供給モータ37を駆動することによって発生させられた回転を選択的に前記現像剤供給部材28に伝達する。
そして、被駆動部材61における駆動部材62と対向する側に係止歯61aが形成されるとともに、駆動部材62における被駆動部材61と対向する側に係止歯62aが、該係止歯62aより外側にギヤ62bが形成され、被駆動部材61と駆動部材62とを係合させた状態で、ギヤ62bを介して伝達された回転がシャフトSH1に伝達される。
次に、前記構成のプリンタの動作について説明する。
まず、制御部40(図8)の図示されない印字処理手段は、印字処理を行い、印字の指令を出し、トナー供給用の駆動部としての図示されないトナー供給用モータを駆動し、現像剤供給部材としてのトナー供給ローラ23を矢印C方向に回転させ、現像ローラ22にトナー13を供給する。前記印字処理手段は、現像用の駆動部としての図示されない現像用モータを駆動し、現像ローラ22を矢印B方向に回転させ、像担持体としての感光体ドラム21の表面にトナー13を付着させる。なお、このとき、現像ローラ22上のトナー13は、現像ブレード26によって薄層化され、帯電させられる。
その後、露光装置としての印字ヘッド54が感光体ドラム21を露光し、露光された部分の電位を0〔V〕付近まで低くし、静電潜像を形成する。そして、前記感光体ドラム21が矢印A方向に回転するのに伴って、現像ローラ22と接触し、トナー13が感光体ドラム21に移動し、トナー像を形成する。
ここで、前記現像剤量検出装置の動作について説明する。
トナー量が十分に多い場合、攪拌部材27の第1クランク部27cは、一定の速度で回転する突起89に押されて、タイミングt1で最上部に達すると、攪拌部材27は自重で回転し、図17の(a)に示される位置でトナー13に当たり、止まる。その後、突起89が第1クランク部27cに到達するまでは、図17の(b)に示されるように、攪拌部材27は回転することなく停止させられる。このとき、第2クランク部27dはセンサ65の検出領域(攪拌部材27の一端を引き寄せる領域)R2には達していないので、開閉窓は閉じた状態になり、センサ65のセンサ出力は、反射され、ローレベルになる。
そして、前記突起89が第1クランク部27cに到達すると、ボス87の回転に伴って攪拌部材27が回転させられる。
その後、図17の(c)に示されるように、第2クランク部27dが検出領域R2に到達すると、攪拌部材27の一端が吸引され、開閉窓は開いた状態になり、センサ65のセンサ出力は、反射されず、ハイレベルになる。
そして、突起89に押されて第1クランク部27cが回転し、図17の(d)に示されるように、第2クランク部27dが前記検出領域R2から出ると、攪拌部材27の一端が解放され、開閉窓は閉じた状態になり、センサ65のセンサ出力は、反射され、ローレベルになる。
その後、第1クランク部27cは、タイミングt2で最上部に達するまで、一定の速度で回転する突起89に押される。
このように、トナー量が十分に多い場合、図17の(c)に示される状態から図17の(d)に示される状態までの間、第1クランク部27cが突起89に押されて回転し、第2クランク部27dは検出領域R2に置かれるので、検出信号がハイレベルになる期間は、突起89の回転速度によって決まり、ローレベルになる期間より短くなる。
これに対して、トナー量が少ない場合、攪拌部材27の第1クランク部27cは、一定の速度で回転する突起89に押されて、タイミングt1で最上部に達すると、攪拌部材27は自重で回転し、図18の(a)に示される位置でトナー13に当たり、止まる。このとき、第2クランク部27dが検出領域R2に到達するので、攪拌部材27の一端が吸引され、開閉窓は開いた状態になり、センサ65のセンサ出力は、反射されず、ハイレベルになる。
その後、突起89が第1クランク部27cに到達するまでは、図18の(b)に示されるように、攪拌部材27は回転することなく停止させられる。
そして、前記突起89が第1クランク部27cに到達すると、ボス87の回転に伴って攪拌部材27が回転させられる。
その後、図18の(c)に示されるように、第2クランク部27dが検出領域R2から出ると、攪拌部材27の一端が解放され、開閉窓は閉じた状態になり、センサ65のセンサ出力は、反射され、ローレベルになる。
続いて、図18の(d)に示されるように、第1クランク部27cは突起89に押されて最上部に送られる。その間、攪拌部材27の一端が解放され、開閉窓は閉じた状態になり、センサ65のセンサ出力は、反射され、ローレベルになる。
その後、第1クランク部27cは、タイミングt2で最上部に達するまで、一定の速度で回転するボス87の突起89に押される。
このように、トナー量が十分に多い場合、図18の(a)に示される状態から図18の(c)に示される状態までの間、第2クランク部27dは検出領域R2に置かれるので、検出信号がハイレベルになる期間は、ローレベルになる期間より長くなる。
そして、制御部40の前記現像剤判定処理手段は、現像剤判定処理を行い、前記検出信号を読み込み、ハイレベル又はローレベルの時間をタイマ等によって測定し、前記時間によってトナーローを判定する。
このようにしてトナーローが判定されると、制御部40の前記現像剤供給処理手段は、プリンタ本体側から突起部63に変位Gを与え、噛合クラッチCLを係合させる。それに伴って、現像用モータの回転が、ギヤ22a、88、62b及び噛合クラッチCLを介してシャフトSH1に伝達され、現像ローラ22を矢印B方向に、攪拌部材27を矢印D方向に、現像剤供給部材52を矢印E方向に回転させる。その結果、トナーカートリッジ11内のトナー13をプロセスカートリッジ12内に供給することができる。
このとき、ギヤ52c、14aが噛合させられているので、現像剤供給部材52及び搬送スパイラル14は同期させて回転させられ、トナーカートリッジ11内のトナー13は矢印H、I方向に移動し、供給口15に供給される。したがって、供給口15の付近でトナー13が不足することはない。その結果、現像剤供給部材52は、トナーカートリッジ11内のトナー13の残量にかかわらず、1回転当たり100〔mg〕以上のトナー13を補給することができる。
そして、変位Gが解除されると、スプリング67による付勢力によって被駆動部材61と駆動部材62とが離され、噛合クラッチCLが解放される。その結果、現像剤供給部材52の回転が停止させられ、トナーカートリッジ11内からプロセスカートリッジ12内へのトナー13の供給が停止させられる。
表3はトナーローが判定されたときに、現像剤供給部材52が1回転する分のトナー13をトナーカートリッジ11内からプロセスカートリッジ12内に供給した場合において、トナー13の供給量T、印刷デューティ、及び連続印刷の枚数を変化させたとに、画像にかすれが発生したかどうかの評価結果を示す。
Figure 0004430421
表3から分かるように、現像剤供給部材52によって100〔mg〕以上のトナー13を供給した場合、1回転の供給で、任意の印刷デューティで印刷を行っても、画像にかすれは発生せず、画像品位を向上させることができる。すなわち、印刷デューティが5〔%〕の通常印刷で、約60枚分のA4判の用紙に対して印刷を行うことができ、印刷デューティが100〔%〕で約3枚分以上のA4判の用紙に対して印刷を行うことができる。したがって、印刷デューティが100〔%〕でA4判の用紙に対して印刷を行う場合、1枚の印刷を行うたびに1/3回転以上現像剤供給部材52を回転させると、トナー13を十分に供給することができる。
この場合、現像剤供給部材52の回転に伴って、搬送スパイラル14が回転させられるようになっているので、現像剤供給部材52が停止している間は、搬送スパイラル14も停止していることになる。したがって、トナーカートリッジ11内のトナー13が常時搬送スパイラル14によって攪拌されることがなくなるので、トナー13の損傷を少なくすることができる。
また、現像剤供給部材52がプロセスカートリッジ12内に配設されるので、噛合クラッチCLの被駆動部材61及び駆動部材62を設置する位置を固定することができる。したがって、噛合クラッチCLの係脱を安定させることができる。また、現像剤供給部材52は交換部品であり、現像剤供給部材52を構成する部品点数を少なくし、現像剤供給部材52のコストを低くすることが望まれる。本実施の形態においては、現像剤供給部材52を噛合クラッチCLに対して分離させることができるので、IDユニット20のコストを低くすることができる。
次に、本発明の第4の実施の形態について説明する。なお、第1〜第3の実施の形態と同じ構造を有するものについては、同じ符号を付与することによってその説明を省略し、同じ構造を有することによる発明の効果については同実施の形態の効果を援用する。
図20は本発明の第4の実施の形態における現像剤供給部材の斜視図、図21は本発明の第4の実施の形態におけるIDユニットの要部を示す断面図、図22は本発明の第4の実施の形態における他の現像剤供給部材の断面図である。
図に示されるように、支持部81の長手方向における中央に補給口51が形成され、該補給口51内に回転弁部材から成る現像剤供給部材72が配設される。該現像剤供給部材72は、前記支持部81によって回転自在に支持されたシャフトSH1の中央部分に取り付けられ、所定の間隔をおいて形成されたフランジ72c、及び各フランジ72c間に延在させて、かつ、円周方向において90〔°〕の等ピッチ角で形成された4個の帯状の羽根72aを備える。
また、前記補給口51は、現像剤供給部材72に沿って、かつ、現像剤供給部材72を包囲する壁51a、51bが下方に向けて突出させて形成される。該壁51a、51bは、軸方向に、かつ、互いに平行に延在させて形成される。
前記現像剤供給部材72を回転させ、現像剤としてのトナー13(図12)を供給する状態、すなわち、現像剤供給状態に置くと、第2の筐体としてのトナーカートリッジ11内のトナー13が、各羽根72a間の収容空間72dに進入し、現像剤供給部材72の回転に伴って最上部から最下部に移動し、第1の筐体としてのプロセスカートリッジ12に供給される。そして、現像剤供給部材72を停止させ、トナー13の供給を停止させる状態、すなわち、現像剤供給停止状態に置くと、トナー13のプロセスカートリッジ12への供給が停止させられる。
ところで、現像剤供給部材72の回転を停止させたとき、二つの羽根72aが水平に置かれると、羽根72aと壁51a、51bとの間の距離は最も短くなり、図21に示されるように、二つの羽根72aが45〔°〕の角度で傾斜させられると、羽根72aと壁51a、51bとの間の距離は最も長くなる。そこで、現像剤供給部材72を停止させたときの前記距離の最大値を、現像剤供給部材72と補給口51との隙(すき)間ΔGとしたとき、隙間ΔGが2〔mm〕以下になるように設定される。すなわち、現像剤供給部材72と補給口51との隙間ΔGが最大で2〔mm〕以下になるように設定される。
表4は、前記隙間ΔGを変更したときの、前記現像剤供給停止状態においてトナー13がプロセスカートリッジ12に落下する量、すなわち、トナー落下量、及び現像剤供給部材72の遮断性(有効又は無効)を示す。
Figure 0004430421
なお、このときの、落下条件は以下のとおりである。
トナーカートリッジ11内のトナー量:500〔g〕
補給口51の長手方向の長さ:約70〔mm〕
プロセスカートリッジ12に加える振動:100回
表4から、実際の印刷状態より過酷な落下条件においても、隙間ΔGを2〔mm〕以下にすると、遮断性が有効になることが分かる。
このように、本実施の形態においては、現像剤供給停止状態において現像剤供給部材72の遮断性を向上させることができるので、プロセスカートリッジ12内にトナー13が過剰に供給されるのを防止することができ、シール部31(図6)に加わる圧力によってトナー13がプロセスカートリッジ12から漏れ出すことがない。
また、図22に示されるように、現像剤供給部材72に沿って、かつ、現像剤供給部材72を包囲するように補給口51を形成することができる。すなわち、補給口51において、現像剤供給部材72の外周縁に沿って湾曲する壁151a、151bが下方に向けて突出させて形成される。この場合、隙間ΔGを小さくするのが容易になる。
次に、本実施の形態における現像剤供給部材72の比較例について説明する。
図23は本発明の第4の実施の形態におけるタイプ1の現像剤供給部材の断面図、図24は本発明の第4の実施の形態におけるタイプ2の現像剤供給部材の断面図、図25は本発明の第4の実施の形態におけるタイプ3の現像剤供給部材の断面図、図26は本発明の第4の実施の形態におけるタイプ4の現像剤供給部材の断面図、図27は本発明の第4の実施の形態におけるタイプ5の現像剤供給部材の断面図である。
この場合、タイプ1〜5の現像剤供給部材72は、いずれも円筒形の形状を有し、現像剤供給部材72を回転させたときに、各羽根72aの先端によって形成される軌跡の直径が15〔mm〕以下にされ、各羽根72a間に凹部によって形成される溝A1〜A24が形成される。なお、図23において、現像剤供給部材72は、図20〜22に示されたものと同じであり、図24において、現像剤供給部材72には、1ピッチ角置きに中心部の径を大きくすることによって凸面部171が形成される。
また、図25においては、現像剤供給部材72には、全体にわたって中心部の径を大きくすることによって凸面部172が形成される。そして、図26においては、現像剤供給部材72の各羽根72aが図23のものより太くされ、図27においては、現像剤供給部材72の各羽根72aの数が多くされる。
表5は、各タイプ1〜5の容積率ρとトナー13の補給性能の関係を表す。なお、前記容積率ρは、次の式のように、現像剤供給部材72におけるシャフトSH1に対して直角の方向における全体の面積をQ1とし、トナー13を収容することができる各溝A1〜A24の合計の面積、すなわち、トナー13の供給に寄与する部分の面積をQ2としたときの百分率で表される。全体の面積に対するトナー13の供給に寄与する部分の面積の割合を示す容積率ρは、
ρ=(Q2/Q1)×100
となる。
Figure 0004430421
表5から、20〔℃〕の温度及び50〔%〕の湿度から成る常温常湿の環境、すなわち、常温常湿環境下において、1回転当たり100〔mg〕のトナー13をプロセスカートリッジ12に供給した場合、プロセスカートリッジ12へのトナー13の補給性能は、タイプ1〜3において有効であり、タイプ4及び5では無効であることが分かる。また、高温高湿の環境、すなわち、高温高湿環境下において、1回転当たり100〔mg〕のトナー13をプロセスカートリッジ12に供給した場合、プロセスカートリッジ12へのトナー13の補給性能は、タイプ1及び2において有効であり、タイプ3〜5では無効であることが分かる。このことから、容積率ρを70〔%〕以上にすると、トナー13をプロセスカートリッジ12に安定して供給することができる。
次に、タイプ2の現像剤供給部材72について説明する。
図28は本発明の第4の実施の形態における現像剤供給部材の斜視図、図29は本発明の第4の実施の形態におけるIDユニットの要部を示す断面図である。
前述されたように、現像剤供給部材72には、1ピッチ角置きに中心部の径を大きくすることによって凸面部171が形成される。その結果、四半円の形状を有する二つの収容空間r1、及び各収容空間r1に隣接させて、扇形の形状を有する二つの収容空間r2が形成される。
この場合、1ピッチ角置きに凸面部171が形成されるので、現像剤供給部材72の機械的な強度を大きくすることができる。したがって、トナー13をプロセスカートリッジ12に供給する際に、現像剤供給部材72がトナー13による負荷を受けて変形するのを抑制することができ、破損しにくくすることができる。
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
本発明の第1の実施の形態における印刷デューティが低いときのIDユニットの断面図である。 従来のIDユニットの断面図である。 従来のトナーカートリッジの断面図である。 本発明の第1の実施の形態における印刷デューティが高いときのIDユニットの断面図である。 本発明の第1の実施の形態におけるIDユニットの概念図である。 本発明の第1の実施の形態におけるトナー流出防止用のシール部の斜視図である。 本発明の第2の実施の形態におけるIDユニットの断面図である。 本発明の第2の実施の形態におけるプリンタの制御装置を示すブロック図である。 本発明の第2の実施の形態におけるプリンタの動作を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態における現像剤量検出装置の第1の状態を示す図である。 本発明の第2の実施の形態における現像剤量検出装置の第2の状態を示す図である。 本発明の第3の実施の形態におけるIDユニットの横断面図である。 本発明の第3の実施の形態におけるIDユニットの縦断面図である。 本発明の第3の実施の形態における現像剤量検出装置を示す図である。 本発明の第3の実施の形態における攪拌部材及び回転伝達部を示す断面図である。 本発明の第3の実施の形態における噛合クラッチを示す斜視図である。 本発明の第3の実施の形態におけるトナー量が多いときの攪拌部材の状態を示す図である。 本発明の第3の実施の形態におけるトナー量が少ないときの攪拌部材の状態を示す図である。 本発明の第3の実施の形態におけるセンサの検出信号を示す図である。 本発明の第4の実施の形態における現像剤供給部材の斜視図である。 本発明の第4の実施の形態におけるIDユニットの要部を示す断面図である。 本発明の第4の実施の形態における他の現像剤供給部材の断面図である。 本発明の第4の実施の形態におけるタイプ1の現像剤供給部材の断面図である。 本発明の第4の実施の形態におけるタイプ2の現像剤供給部材の断面図である。 本発明の第4の実施の形態におけるタイプ3の現像剤供給部材の断面図である。 本発明の第4の実施の形態におけるタイプ4の現像剤供給部材の断面図である。 本発明の第4の実施の形態におけるタイプ5の現像剤供給部材の断面図である。 本発明の第4の実施の形態における現像剤供給部材の斜視図である。 本発明の第4の実施の形態におけるIDユニットの要部を示す断面図である。
符号の説明
11 トナーカートリッジ
12 プロセスカートリッジ
13 トナー
14 搬送スパイラル
14a、52c ギヤ
21 感光体ドラム
22 現像ローラ
27 攪拌部材
28、52、72 現像剤供給部材
35 攪拌部材
36、65 センサ
37 供給モータ
51 補給口
51a、51b、151a、151b 壁
72a 羽根
85 反射板
A1〜A24 溝
CL 噛合クラッチ

Claims (7)

  1. (a)所定の箇所に補給口が形成され、現像剤を収容し、像担持体、及び該像担持体に現像剤を供給する現像剤担持体を備えた第1の筐体と、
    (b)該第1の筐体に対して着脱自在に配設され、現像剤を収容し、現像剤を第1の筐体に供給するための供給口、及び該供給口を遮断するためのトナー遮断壁を備えた第2の筐体と、
    (c)前記第1の筐体内において回転自在に配設され、前記補給口の壁によって包囲され、第2の筐体内から第1の筐体に供給される現像剤の量を制御するための現像剤供給部材と、
    (d)前記第1の筐体内に配設され、現像剤を攪拌する攪拌部材と、
    (e)前記第1の筐体内に配設され、第1の筐体内の現像剤の量を検出する現像剤量検出装置と、
    (f)前記第の筐体内の現像剤の量が所定の値より少ないかどうかを判定する現像剤判定処理手段と、
    (g)前記第の筐体内の現像剤の量が所定の値より少ない場合に、前記現像剤供給部材によって第2の筐体内の現像剤を第1の筐体に供給する現像剤供給処理手段とを有するとともに、
    (h)前記現像剤供給部材は、現像剤を一時的に収容するために円周方向における少なくとも一箇所に形成された凹部を備え、
    (i)前記現像剤供給部材による現像剤の供給が開始されてから、第1の筐体内に所定の空間を残して現像剤の供給が停止させられるまでの、現像剤の供給量は、現像剤の使用量が最大になる画像形成条件における使用量を1〔W〕としたとき、2〔W〕以上、10〔W〕以下にされることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記現像剤供給部材は、円周方向における複数箇所に等ピッチ角度で形成された羽根を備える請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記現像剤供給部材における回転軸に対して垂直な断面において、全体の面積に対する現像剤の供給に寄与する部分の面積の割合を示す容積率が70〔%〕以上にされる請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記現像剤供給部材と前記補給口の壁との隙間は最大で2〔mm〕以下にされる請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  5. 前記現像剤供給部材において、前記各羽根間の溝のうち少なくとも一つの溝の形状が、他の溝の形状と異なる請求項2に記載の画像形成装置。
  6. (a)前記現像剤担持体を回転させるための駆動部と、
    (b)該駆動部を駆動することによって発生させられた回転を選択的に前記現像剤供給部材に伝達する係脱部材とを有する請求項1〜5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. (a)前記第1の筐体内において回転自在に配設され、第1の筐体内の現像剤を搬送する現像剤搬送部材と、
    (b)前記現像剤供給部材の回転を前記現像剤搬送部材に伝達する回転伝達部材とを有する請求項1〜6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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