JP4430255B2 - 後味検査方法および後味検査装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、飲食物や内服薬等の後味の強さを正確に且つ効率的に把握するための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
飲食物や内服薬等の味には、それらを口に含んだときの味と、飲み込んだ後の味(後味)があり、特にビールでは、後味の強いものを「コクがある」、後味の弱いものを「キレがある」等と表現しており、商品を販売するときのセールスポイントになっている。
【0003】
このため、実際にビール等の飲料を製造している工場では、製造された飲料を検査する際に、官能検査、即ち、パネラーと呼ばれる味覚の評価の訓練を受けた者が実際に飲料を飲んで後味の強さを調べている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、官能検査による評価は、パネラーの個人差や体調等でバラツキがあり、後味の強さの微妙な違いを正確に把握することができず、再現性の高い検査が行えない。
【0005】
また、検査対象がビール等のアルコール飲料や医薬品の場合、パネラーの健康のために検査できる量も限られてしまい、効率的な検査が行えないという問題があった。
【0006】
本発明は、これらの問題を解決して、後味の強さを正確に把握できる後味検査方法および後味検査装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明の請求項1の後味検査方法は、
高分子材、脂質および可塑剤を混合して所定厚さに形成され、液体中の物質に応答して膜電位が変化する分子膜を用いて、後味の強さが異なる複数のサンプル液の応答値を求める段階と、
前記求めた応答値と、前記各サンプル液の実際の後味の強さとを関係付ける情報を求める段階と、
前記分子膜を用いて後味の強さが未知の測定対象液の応答値を求める段階と、
測定対象液に対する前記分子膜の応答値と前記情報とに基づいて測定対象液の後味の強さを求める段階とを含んでいる。
【0008】
また、本発明の請求項2の後味検査方法は、
高分子材、脂質および可塑剤を混合して所定厚さに形成され、液体中の物質に応答して膜電位が変化する分子膜を基準液に浸けて、前記分子膜の第1の膜電位を求める段階と、
前記基準液に浸けた前記分子膜を、その後味の強さが異なる複数のサンプル液の一つに浸けて、前記分子膜の第2の膜電位を求める段階と、
前記サンプル液の一つに浸けた前記分子膜を洗浄液に浸けて予備洗浄する段階と、
予備洗浄した前記分子膜を前記基準液に浸けて、前記分子膜の第3の膜電位を求める段階と、
前記分子膜を前記洗浄液に浸けて完全洗浄する段階と、
上記した全ての段階を、前記複数のサンプル液の全てに対して繰り返し行い、各サンプル液に対する前記分子膜の第1の膜電位、第2の膜電位および第3の膜電位を求める段階と、
一つのサンプル液に対して得られた前記第1の膜電位と第2の膜電位との差を第1の応答値とし、前記第1の膜電位と第3の膜電位との差を第2の応答値とし、前記複数のサンプル液に対する前記分子膜の第1、第2の応答値をそれぞれ求める段階と、
前記各サンプル液について求めた第1の応答値と第2の応答値との比を、各サンプル液の後味の強さに対応する値としてそれぞれ求める段階と、
前記求めた応答値の比と前記各サンプル液の実際の後味の強さとを関係付ける情報を求める段階と、
前記分子膜を前記基準液に浸けて、前記分子膜の第4の膜電位を求める段階と、
前記基準液に浸けた前記分子膜を、その後味の強さが未知の測定対象液に浸けて、前記分子膜の第5の膜電位を求める段階と、
前記測定対象液に浸けた前記分子膜を前記第1の洗浄液に浸けて予備洗浄する段階と、
予備洗浄した前記分子膜を前記基準液に浸けて、前記分子膜の第6の膜電位を求める段階と、
前記第4の膜電位と第5の膜電位との差を第3の応答値、前記第4の膜電位と第6の膜電位との差を第4の応答値として求める段階と、
前記求めた第3の応答値と第4の応答値との比を前記測定対象液の後味の強さに対応する値として求める段階と、
測定対象液に対して得られた応答値の比と前記情報とに基づいて測定対象液の後味の強さを求める段階とを含んでいる。
【0009】
また、本発明の請求項3の後味検査装置は、
高分子材、脂質および可塑剤を混合して所定厚さに形成され、液体中の物質に応答して膜電位が変化する分子膜と、
前記分子膜を基準液に浸けたときの膜電位を基準電位として記憶する基準電位記憶手段と、
前記分子膜を前記基準液から測定対象液に移したときの膜電位と前記基準電位との差を第1の応答値として検出する第1の応答値検出手段と、
前記分子膜を前記測定対象液から洗浄液に移して予備洗浄した後に前記基準液に浸けたときの膜電位と前記基準電位との差を第2の応答値として検出する第2の応答値検出手段と、
前記第1の応答値と第2の応答値の比を前記測定対象液の後味の強さに対応した値として算出する応答比算出手段と、
前記応答値算出手段によって算出された応答値の比に基づいて、測定対象液の後味の強さを求める後味検出手段とを備えている。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の味検査方法に用いる検査システムの構成を示している。
【0011】
この検査システムは、基準液、サンプル液あるいは洗浄液等を入れるための容器11、参照電極12、分子膜センサ15、参照電極12の電位を基準とする分子膜センサ15の膜電位を検出するための電圧検出器20、電圧検出器20の出力をディジタル値に変換するA/D変換器22、A/D変換器22の出力に対する演算等の処理を行う演算装置23、演算装置23の処理結果を出力する出力装置24によって構成されている。
【0012】
参照電極12の表面は、塩化カリウム100mMを寒天で固化した緩衝層13で覆われており、リード線12aによって電圧検出器20に接続されている。
【0013】
また、分子膜センサ15は、アクリル等の基材16の表面に分子膜17が固定され、分子膜17の反対面には、参照電極12の緩衝層13と同一の緩衝層18を介して電極19が設けられており、電極19がリード線15aによって電圧検出器20にそれぞれ接続されている。
【0014】
分子膜17は、PVC(ポリ塩化ビニル)等の高分子材と、脂質と、可塑剤とを所定の割合で混合したものを、THF(テトラヒドロフラン)10mlに溶解し、これを平底の容器(例えば85mmφのシャーレ)内で約30度Cで2時間加熱して、THFを揮散させることによって得られた厚さ200μmのものを使用しており、液体に浸けたときに、その液体中の物質に応答して膜電位が変化する特性を有している。
【0015】
この分子膜17の応答性は、脂質や可塑剤の材質や混合比によって大きく異なることが確認されている。
【0016】
即ち、脂質としては、プラスの電荷を有するものとマイナスの電荷を有するものとがあり、プラスの電荷をもつ脂質としては、次の表1に示すように、第1級アミン、第2級アミン、第3級アミンおよび第4級アンモニウム塩からなるアルキルアミンと、第4級フォスフォニウム塩等が使用可能である。
【0017】
【表1】
Figure 0004430255
【0018】
また、これらのプラス電荷の脂質と組み合わせる可塑剤としては、次の表2に示すフタル酸エステル、脂肪酸エステル、燐酸エステルが使用可能である。
【0019】
【表2】
Figure 0004430255
【0020】
本願出願人は、上記プラスの電荷を有する脂質の含有量を選ぶことで、タンニン酸系またはイソα酸系の物質による渋味、苦味、収斂味に対して非常に顕著な選択応答性を示す分子膜が得られることを実験的に確認している。
【0021】
即ち、高分子材PVC800mgに対して、脂質のトリオクチルメチルアンモニウムクロリド(TOMA)またはテトラドデシルアンモニウムブロミド(TDDA)の含有量を種々変えて、渋味物質や苦味物質に対する応答を調べることによって、高分子材PVC800mgに対して、プラスの電荷をもつ脂質が0.0005〜0.69mmol(ミリモル)の範囲で含まれた分子膜が、タンニン酸系またはイソα酸系の物質による渋味、苦味、収斂味に対して非常に顕著な選択応答性を示すという結果を得ることができた。
【0022】
タンニン酸系またはイソα酸系の物質は、マイナスの電荷を有している。このことから、他のマイナスの電荷を有する渋味、苦味、収斂味を呈する吸着の強い物質に対しても有効であると思われる。
【0023】
なお、以下の説明では、タンニン系の物質による渋味、苦味または収斂味を含めて渋味と記し、イソα酸系の物質による渋味、苦味または収斂味を含めて苦味と記す。
【0024】
図2は、高分子材PVC800mg、可塑剤DOPP1000μlの条件で、分子膜の脂質(TOMA)の濃度を変えたときの各サンプル液に対する応答(CPA値)を示している。なお、この測定結果は後述するCPA測定を同一条件で後述する各サンプル液に対して複数回測定して得られたCPA値を平均化したものである。
【0025】
この図2の測定結果から、脂質の含有量が高分子材800mgに対し、0.0005mmol〜0.69mmolの範囲Aでは、渋味(タンニン酸)および苦味(イソα酸)のサンプル液に対して極めて顕著な応答性を示し、これらを除く他のサンプル液に対する応答性がほとんど得られておらず、渋味、苦味に対して選択応答性を有していることが判る。
【0026】
また、渋味(タンニン酸)と苦味(イソα酸)について注目すると、苦味と渋味に対する特性のピークがずれていて、脂質の含有量に対する応答性に違いがあることが判る。
【0027】
即ち、脂質の含有量が高分子材約800mgに対して0.017mmol〜0.69mmolの範囲A1では、渋味の応答が苦味の応答より2倍以上大きくなっている。
【0028】
したがって、この範囲A1に脂質の含有量を設定した分子膜であれば、苦味と渋味とが混在するサンプルでも、渋味だけを選択的に検出することができる。
【0029】
また、この範囲A1内をさらに詳しく見ると、脂質の含有量が0.026mmol〜0.58mmolの範囲A1aでは、苦味の3倍以上の応答が得られ、脂質の含有量が0.036mmol〜0.41mmolの範囲A1bでは、苦味の5倍以上の応答が得られており、さらに、渋味に対する選択性が増している。
【0030】
よって、この範囲A1に脂質含有量を設定した分子膜は、渋味の検査専用の分子膜として用いることができる。
【0031】
また、脂質の含有量が高分子材約800mgに対して0.0023mmol〜0.017mmolの範囲A2では、渋味と苦味の応答が近いレベルにある。したがって、この範囲A2に脂質含有量を設定した分子膜は、渋味と苦味に共通してきわめて高い応答性を示すことになり、渋味、苦味共通の高感度な分子膜として用いることができる。
【0032】
また、脂質の含有量が0.0005mmol〜0.0023mmolの範囲A3では、苦味と渋味の応答の大小が逆転し、苦味の応答が渋味の2倍以上大きくなっている。したがって、この範囲A3に脂質含有量を設定した分子膜は、苦味(イソα酸)だけにきわめて高い応答性を示すことになり、苦味と渋味とが混在するサンプルでも、苦味だけを選択的に検出することができ、ビール等の苦味専用の分子膜として使用できる。
【0033】
図3に、分子膜センサの分子膜17の応答特性の一例を示す。この分子膜17は、前記したように、ビールの後味を調べるために、高分子材PVC800mgに対して、脂質TDDA0.572mg(0.000mmol)、可塑剤DOPP1mlの割合で混合形成したものであり、この分子膜17を用いて、標準的な甘味の強さを示す甘味物質(蔗糖)のサンプル液、標準的な酸味の強さを示す酸味物質(酒石酸)のサンプル液、標準的な塩味の強さを示す塩味物質(NaCl)のサンプル液、標準的な苦味の強さを示す苦味物質(キニーネ塩酸塩二水和物、以下キニーネという)のサンプル液、標準的な苦味の強さを示す苦味物質(イソα酸)のサンプル液、標準的な旨味の強さを示す旨味物質(L−グルタミン酸水素ナトリウム一水和物、以下MSGという)のサンプル液および標準的な渋味の強さを示す渋味物質(タンニン酸、以下タンニンという)のサンプル液に対するCPA測定を行うことにより、図3の結果が得られている。
【0034】
即ち、前記した図1の検査システムにおいて、分子膜センサ15と参照電極12とを基準液に浸けて、分子膜17の膜電位V1(出力値)を測定して記憶し、次に上記サンプル溶液の一つに分子膜センサ15と参照電極12とを浸けてから、この分子膜センサ15と参照電極12とを基準液に浸けて、分子膜17の膜電位V2を測定し、前記膜電位V1との電位差(CPA値という)ΔV(=V2−V1)を求めてから、分子膜センサ15と参照電極12を洗浄するという処理を、全てのサンプル溶液について行うことによって得られたものである。
【0035】
図3から明らかなように、甘味(蔗糖)、酸味(酒石酸)、苦味(キニーネ)、旨味(MSG)、塩味(NaCl)、渋味(タンニン)に対する分子膜17のCPA測定による応答は、苦味(イソα酸)に対する応答に比べてほとんど無視できる程度に小さい。
【0036】
したがって、この分子膜17を用いることで、イソα酸系の苦味、即ち、ビール等の苦味を選択的に検査することができる。
【0037】
なお、分子膜センサ15の分子膜17として、高分子材に、マイナスの電荷を有する脂質と可塑剤とを所定の割合で混合したものも使用できる。
【0038】
マイナスの電荷を有する脂質としては、次の表3に示すものがある。
【0039】
【表3】
Figure 0004430255
【0040】
また、マイナスの電荷を有する脂質と組合せる可塑剤としては次の表4に示すニトロベンゼン系のものがある。
【0041】
【表4】
Figure 0004430255
【0042】
例えば、高分子材800mgに対して上記したマイナス脂質のリン酸ジノルマルデシル(2C10)を約100mgの割合で混合し、NPOE(ニトロフェニルアルキルエーテル)を1mlの割合で混合して作製した分子膜17を用いた場合には、甘味(蔗糖)、酸味(酒石酸)、塩味(NaCl)、苦味(イソα酸)、旨味(MSG)、渋味(タンニン)に対する応答は、苦味(キニーネ)に対する応答に比べてほとんど無視できる程度に小さくなることが確認されており、この分子膜をキニーネ系の苦味物質の後味の検査に使用することもできる。
【0043】
このように、分子膜17は、脂質や可塑剤の材料や量を適正に選ぶことにより、渋味、苦味を呈する特定の物質に選択的に応答する特性を得ることができるが、ここでは、ビールについての後味を検査するために、前記したイソα酸系の苦味に選択的に応答する分子膜を用いる。
【0044】
この分子膜17の膜電位は、参照電極12の電位を基準として、電圧検出器20によって検出され、A/D変換器22に入力されてディジタル値に変換され演算装置23に入力される。
【0045】
演算装置23は、メモリ23aを含むマイクロコンピュータによって構成され、分子膜17の膜電位に対する記憶、演算等の処理を行い、処理結果を出力装置24から出力する。
【0046】
次に、この検査システムを用いて、ビールの後味の強さを検査する方法について説明する。
【0047】
本願発明者らは、上記したようにイソα酸系の物質に選択的に応答する分子膜17を用いることで、ビールに対する分子膜17の応答値と実際の後味の強さとを関係付けが行えることを実験的に確認した。
【0048】
以下、その実験の詳細について説明する。
この実験では、その後味の強さが既知で異なる複数銘柄のビールのサンプル液J(1)〜J(M)の他に、以下のように、人の唾液とほぼ同等の成分にビールとほぼ同等の濃度のアルコールを加えた測定の基準となる基準液、基準液からアルコール成分を除いて人の唾液とほぼ同等の成分にした洗浄液を用意した。
【0049】
基準液:KCl 30mM+酒石酸 0.3mM+エタノール 5volパーセント
洗浄液:KCl 30mM+酒石酸 0.3mM
【0050】
上記サンプル液J(1)〜J(M)に対する測定は、図4に示す手順にしたがって行った。
【0051】
即ち、始めにサンプル液を指定する変数mを1に初期化し、分子膜センサ15を参照電極12とともに基準液Rに浸け、分子膜センサ15の分子膜17の膜電位Va(m)を第1の膜電位として検出して記憶する(S1〜S3)。
【0052】
次に、分子膜センサ15を参照電極12とともにサンプル液J(m)に浸けて分子膜センサ15の分子膜17の膜電位Vb(m)を第2の膜電位として検出して記憶する(S4、S5)。
【0053】
そして、予備洗浄の回数を示す変数nを1に初期化して、分子膜センサ15を参照電極12とともに洗浄液に浸けて軽く洗浄(予備洗浄)してから、再び基準液に戻して、分子膜センサ15の分子膜17の膜電位Vcn(m)を、第3の膜電位として検出して記憶する(S6〜S9)。
【0054】
さらに、この予備洗浄と基準液の測定の処理を所定回N(例えばN=5)まで繰り返してから、分子膜センサ15を参照電極12とともに洗浄液に浸けて完全に洗浄する(S10〜S12)。
【0055】
以下、他のサンプル液についても上記のS2〜S12の処理を繰り返すことで、各サンプル液に対する測定が終了する(S13、S14)。
【0056】
次に、上記処理で得られた各サンプル液J(1)〜J(M)についての分子膜17の第1の応答値(相対値)と第2の応答値(CPA値)とをそれぞれ求める(S15)。
【0057】
ここで、サンプル液J(m)に対する分子膜17の相対値Vs(m)は、第1の膜電位Va(m)と第2の膜電位Vb(m)との差、即ち、
Vs(m)=Vb(m)−Va(m)
の演算で求められる。
【0058】
また、サンプル液J(m)に対する分子膜17の予備洗浄毎のCPA値Vrn(m)は、第1の膜電位Va(m)と第3の膜電位Vcn(m)との差、即ち、
Vrn(m)=Vcn(m)−Va(m)
の演算で求められる。
【0059】
このように、各サンプル液に対する分子膜17の相対値とCPA値とをそれぞれ求めた後、これらの2つの応答値の比(以下応答比と記す)、
Rn(m)=Vrn(m)/Vs(m)
を各サンプル液毎の後味の強さに対応する値として求める(S16)。
【0060】
次に、各サンプル液の応答比R(m)と実際の後味の強さとを関係付ける情報を求めて記憶する(S17)。
【0061】
この関係付けについては、実際の測定結果に基づいて説明する。
図5〜図9は、前記した各サンプル液J(1)〜J(10)に対して上記処理を実際に行って得られた各応答値をサンプル液毎(各図に2つずつ)に示したものであり、図10は全てのサンプル液の応答比を比較できるように示したものである。なお、図5〜図9で四角で囲まれた数字が各サンプル液J(1)〜J(10)の括弧内の番号と対応している。
【0062】
図10から明らかなように、各サンプル液の応答比は、予備洗浄の回数が増加する毎に単調減少しており、最初の予備洗浄で得られた各サンプル液の応答比の大小関係が2回目以降の予備洗浄で得られる応答比の大小関係とほぼ変わらないことが判る。
【0063】
また、各サンプル液の応答比の差は、予備洗浄の回数が増すにつれて小さくなるので、最初の予備洗浄で得られる応答比を後味の強さの評価に用いる方が有利であることも判る。
【0064】
そこで、仮に、最初の予備洗浄で得られた応答比が最大のサンプル液J(5)(以下サンプル液Aという)に後味が強いことを示す評価点3を与え、応答比が中程度のサンプル液J(9)(以下サンプル液Bという)に後味の強さが中程度であることを示す評価点2を与え、応答比が小さいサンプル液J(8)(以下サンプル液Cという)に後味の強さが小さいことを示す評価点1を与えるとともに、実際にこれらのサンプル液A、B、Cに対する官能検査を延べ12人のパネラーによって行ったとき、図11に示すように、サンプル液Aの官能評価点の平均は約2.8、サンプル液Bの官能評価点の平均は約1.8、サンプル液Cの官能評価点の平均は約1.3となり、応答比の大小で決めた評価点に対してほぼ相関がとれていることが判った。
【0065】
したがって、上記応答比Rは、実際の後味の強さと1対1の関係があると認められ、この関係付けの情報を用いることで、後味が未知のビールに対する評価を官能検査に頼らずに行うことができる。
【0066】
この関係付けは、しきい値による比較方法や演算による方法が考えられる。
しきい値による比較方法は、サンプル液の応答比と官能検査によって得られた評価点に基づいて予め設定したしきい値と、測定対象液の応答比R(m)とを比較して評価点を大まかに決める方法であり、例えば初回の予備洗浄で得られた応答比R1(m)が0.32以上のときに評価点3(後味の強さが大)、応答比R1(m)が0.28〜0.32の範囲にあるとき評価点2(後味の強さが中程度)、応答比R1(m)が0.28以下のときには、評価点1(後味の強さが小)と決定する。
【0067】
また、演算による方法は、サンプル液の測定によって得られた応答比と官能検査の評価点とを関係付けるパラメータ(比例係数等)を予め求めておき、測定対象液の応答比とパラメータとの演算によって測定対象液の後味の強さを表す評価点を算出する方法である。
【0068】
例えば、各サンプル液の官能評価点Q(m)が、次の関係を満たすようにパラメータα、βを求める。
Q(m)=α・R1(m)+β
【0069】
そして、測定対象液について得られた応答比Rxと、パラメータα、βとを用いて、測定対象液の後味の強さQxを、
Qx=α・Rx+β
の演算によって求める。
【0070】
いずれの方法を用いる場合でも、後味の強さが未知の測定対象液に対して前記同様の測定を行い、その応答比と前記しきい値やパラメータ等の情報を用いて、測定対象液の後味の強さを把握することができる。
【0071】
この測定対象液の後味の強さの検査を行う場合には、前記した図4の処理によって得られた情報を例えば演算装置23のメモリ23a内に予め記憶しておき、図12の処理S18〜S28に示すように、後味の強さが未知の測定対象液Xに対する分子膜17による測定を前記同様に行って第4の膜電位Vd、第5の膜電位Ve、第5の膜電位Vfをそれぞれ求め、これらの膜電位から相対値VsおよびCPA値Vrを求め、その応答値の比Rxとメモリ23a内の情報とから、この測定対象液Xの後味の強さを求める。
【0072】
このようにして後味の強さを求めるようにすれば、測定対象液に対する官能検査を行わなくても、測定対象液の後味の強さを正確に把握することができ、パネラーの個人差や体調等に左右されずに、再現性の高い検査が効率的に行える。
【0073】
また、前記図4や図12に示した処理が行えるように演算装置23のプログラムを予め設定しておくことで、応答比と後味の強さとを関係付ける情報を取得でき、測定対象液の後味の強さを正確に且つ効率的に求めることができる検査システムを提供することができる。
【0074】
なお、前記説明では、ビールの後味を検査するために、プラス電荷の脂質を含み、イソα酸系の苦味に選択的な応答性を有する分子膜17を用いていたが、検査対象はビールに限るものでなく、前記したように、検査対象の味に選択的に応答する分子膜を用いることで他の飲料や内服薬等の後味についても前記同様に検査することができる。
【0075】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の請求項1の味検査方法では、
高分子材、脂質および可塑剤を混合して所定厚さに形成され、液体中の物質に応答して膜電位が変化する分子膜を用いて、後味の強さが異なる複数のサンプル液の応答値を求める段階と、
前記求めた応答値と、前記各サンプル液の実際の後味の強さとを関係付ける情報を求める段階と、
前記分子膜を用いて後味の強さが未知の測定対象液の応答値を求める段階と、
測定対象液に対する前記分子膜の応答値と前記情報とに基づいて測定対象液の後味の強さを求める段階とを含んでいる。
【0076】
また、本発明の請求項2の後味検査方法は、
高分子材、脂質および可塑剤を混合して所定厚さに形成され、液体中の物質に応答して膜電位が変化する分子膜を基準液に浸けて、前記分子膜の第1の膜電位を求める段階と、
前記基準液に浸けた前記分子膜を、その後味の強さが異なる複数のサンプル液の一つに浸けて、前記分子膜の第2の膜電位を求める段階と、
前記サンプル液の一つに浸けた前記分子膜を洗浄液に浸けて予備洗浄する段階と、
予備洗浄した前記分子膜を前記基準液に浸けて、前記分子膜の第3の膜電位を求める段階と、
前記分子膜を前記洗浄液に浸けて完全洗浄する段階と、
上記した全ての段階を、前記複数のサンプル液の全てに対して繰り返し行い、各サンプル液に対する前記分子膜の第1の膜電位、第2の膜電位および第3の膜電位を求める段階と、
一つのサンプル液に対して得られた前記第1の膜電位と第2の膜電位との差を第1の応答値とし、前記第1の膜電位と第3の膜電位との差を第2の応答値とし、前記複数のサンプル液に対する前記分子膜の第1、第2の応答値をそれぞれ求める段階と、
前記各サンプル液について求めた第1の応答値と第2の応答値との比を、各サンプル液の後味の強さに対応する値としてそれぞれ求める段階と、
前記求めた応答値の比と前記各サンプル液の実際の後味の強さとを関係付ける情報を求める段階と、
前記分子膜を前記基準液に浸けて、前記分子膜の第4の膜電位を求める段階と、
前記基準液に浸けた前記分子膜を、その後味の強さが未知の測定対象液に浸けて、前記分子膜の第5の膜電位を求める段階と、
前記測定対象液に浸けた前記分子膜を前記第1の洗浄液に浸けて予備洗浄する段階と、
予備洗浄した前記分子膜を前記基準液に浸けて、前記分子膜の第6の膜電位を求める段階と、
前記第4の膜電位と第5の膜電位との差を第3の応答値、前記第4の膜電位と第6の膜電位との差を第4の応答値として求める段階と、
前記求めた第3の応答値と第4の応答値との比を前記測定対象液の後味の強さに対応する値として求める段階と、
測定対象液に対して得られた応答値の比と前記情報とに基づいて測定対象液の後味の強さを求める段階とを含んでいる。
【0077】
また、本発明の請求項3の後味検査装置は、
高分子材、脂質および可塑剤を混合して所定厚さに形成され、液体中の物質に応答して膜電位が変化する分子膜と、
前記分子膜を基準液に浸けたときの膜電位を基準電位として記憶する基準電位記憶手段と、
前記分子膜を前記基準液から測定対象液に移したときの膜電位と前記基準電位との差を第1の応答値として検出する第1の応答値検出手段と、
前記分子膜を前記測定対象液から洗浄液に移して予備洗浄した後に前記基準液に浸けたときの膜電位と前記基準電位との差を第2の応答値として検出する第2の応答値検出手段と、
前記第1の応答値と第2の応答値の比を前記測定対象液の後味の強さに対応した値として算出する応答比算出手段と、
前記応答値算出手段によって算出された応答値の比に基づいて、測定対象液の後味の強さを求める後味検出手段とを備えている。
【0078】
このため、測定対象液の後味の強さを、実際に官能検査を行うことなく、正確に且つ効率的に把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の後味検査方法を行うための検査システムを示す図
【図2】脂質の濃度に対する分子膜の応答特性の変化を示す図
【図3】実施の形態の味検査方法に用いる分子膜の応答特性を示す図
【図4】後味検査方法の手順を示すフローチャート
【図5】サンプル液に対する分子膜の応答値を示す図
【図6】サンプル液に対する分子膜の応答値を示す図
【図7】サンプル液に対する分子膜の応答値を示す図
【図8】サンプル液に対する分子膜の応答値を示す図
【図9】サンプル液に対する分子膜の応答値を示す図
【図10】サンプル液に対する分子膜の応答値の比を示す図
【図11】測定によって得られた後味の評価点と官能検査で得られた評価点との相関を示す図
【図12】後味が未知の測定対象液に対する検査方法の手順を示すフローチャート
【符号の説明】
11 容器
12 参照電極
13 緩衝層
15 分子膜センサ
16 基材
17 分子膜
18 緩衝層
19 電極
20 電圧検出器
22 A/D変換器
23 演算装置
23a メモリ
24 出力装置

Claims (3)

  1. 高分子材、脂質および可塑剤を混合して所定厚さに形成され、液体中の物質に応答して膜電位が変化する分子膜を用いて、後味の強さが異なる複数のサンプル液の応答値を求める段階と、
    前記求めた応答値と、前記各サンプル液の実際の後味の強さとを関係付ける情報を求める段階と、
    前記分子膜を用いて後味の強さが未知の測定対象液の応答値を求める段階と、
    測定対象液に対する前記分子膜の応答値と前記情報とに基づいて測定対象液の後味の強さを求める段階とを含む後味検査方法。
  2. 高分子材、脂質および可塑剤を混合して所定厚さに形成され、液体中の物質に応答して膜電位が変化する分子膜を基準液に浸けて、前記分子膜の第1の膜電位を求める段階と、
    前記基準液に浸けた前記分子膜を、その後味の強さが異なる複数のサンプル液の一つに浸けて、前記分子膜の第2の膜電位を求める段階と、
    前記サンプル液の一つに浸けた前記分子膜を洗浄液に浸けて予備洗浄する段階と、
    予備洗浄した前記分子膜を前記基準液に浸けて、前記分子膜の第3の膜電位を求める段階と、
    前記分子膜を前記洗浄液に浸けて完全洗浄する段階と、
    上記した全ての段階を、前記複数のサンプル液の全てに対して繰り返し行い、各サンプル液に対する前記分子膜の第1の膜電位、第2の膜電位および第3の膜電位を求める段階と、
    一つのサンプル液に対して得られた前記第1の膜電位と第2の膜電位との差を第1の応答値とし、前記第1の膜電位と第3の膜電位との差を第2の応答値とし、前記複数のサンプル液に対する前記分子膜の第1、第2の応答値をそれぞれ求める段階と、
    前記各サンプル液について求めた第1の応答値と第2の応答値との比を、各サンプル液の後味の強さに対応する値としてそれぞれ求める段階と、
    前記求めた応答値の比と前記各サンプル液の実際の後味の強さとを関係付ける情報を求める段階と、
    前記分子膜を前記基準液に浸けて、前記分子膜の第4の膜電位を求める段階と、
    前記基準液に浸けた前記分子膜を、その後味の強さが未知の測定対象液に浸けて、前記分子膜の第5の膜電位を求める段階と、
    前記測定対象液に浸けた前記分子膜を前記第1の洗浄液に浸けて予備洗浄する段階と、
    予備洗浄した前記分子膜を前記基準液に浸けて、前記分子膜の第6の膜電位を求める段階と、
    前記第4の膜電位と第5の膜電位との差を第3の応答値、前記第4の膜電位と第6の膜電位との差を第4の応答値として求める段階と、
    前記求めた第3の応答値と第4の応答値との比を前記測定対象液の後味の強さに対応する値として求める段階と、
    測定対象液に対して得られた応答値の比と前記情報とに基づいて測定対象液の後味の強さを求める段階とを含む後味検査方法。
  3. 高分子材、脂質および可塑剤を混合して所定厚さに形成され、液体中の物質に応答して膜電位が変化する分子膜と、
    前記分子膜を基準液に浸けたときの膜電位を基準電位として記憶する基準電位記憶手段と、
    前記分子膜を前記基準液から測定対象液に移したときの膜電位と前記基準電位との差を第1の応答値として検出する第1の応答値検出手段と、
    前記分子膜を前記測定対象液から洗浄液に移して予備洗浄した後に前記基準液に浸けたときの膜電位と前記基準電位との差を第2の応答値として検出する第2の応答値検出手段と、
    前記第1の応答値と第2の応答値の比を前記測定対象液の後味の強さに対応した値として算出する応答比算出手段と、
    前記応答値算出手段によって算出された応答値の比に基づいて、測定対象液の後味の強さを求める後味検出手段とを備えた後味検査装置。
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