JP4429325B2 - リアーフォーカス式のズームレンズ - Google Patents

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Description

本発明は、リアフォーカス式のズームレンズに関し、特に最終レンズと結像面(CCD)との間に色分解プリズムやフィルター等のガラスブロックが入るような長いバックフォーカスと射出瞳を確保したリアーフォーカス式のズームレンズである。更に、超広角域をカバーした、ビデオカメラやスチルビデオカメラそして放送用カメラ等に用いられる変倍比3程度、Fナンバー1.8程度の大口径なリアフォーカス式のズームレンズに関するものである。
最近、ホームビデオカメラ等の小型軽量化に伴い、撮像用のズームレンズの小型化にもめざましい進歩が見られ、特にレンズ全長の短縮化や前玉径の小型化、レンズ構成の簡略化に力が注がれている。これらの目的を達成する為の手段の一つとして、物体側の第1群以外のレンズ群を移動させてフォーカスを行う所謂リアフォーカス式のズームレンズが知られている。一般にリアフォーカス式のズームレンズは、第1群を移動させてフォーカスを行うズームレンズに比べて、第1群の有効径が小さくなり、レンズ系全体の小型化が容易になる。また、近接撮影、特に極近接撮影が可能となり、更に比較的小型軽量のレンズ群を移動させているため、レンズ群の駆動力が小さくてすみ迅速な焦点合わせができる等の利点がある。
この様なリアフォーカス式のズームレンズとして例えば、物体側より順に正の(正の屈折力の)第1レンズ群と、負の第2レンズ群、負の第3レンズ群、そして正の第4レンズ群の4つのレンズ群よりなるものがある。そして、第2レンズ群を移動させて変倍を行い、第3レンズ群で変倍に伴う像面変動を補正すると共にフォーカシングを行うズームレンズが知られている(特許文献1)。
また、物体側より順に正の第1レンズ群、負の第2レンズ群、弱い屈折力の第3レンズ群、そして正の第4レンズ群の4つのレンズ群を有するズームレンズがある。そして、第2レンズ群を移動させて変倍を行い、第4レンズ群で変倍に伴う像面変動を補正すると共にフォーカシングを行うズームレンズが知られている(特許文献2)。
また、物体側より順に正の第1レンズ群、負の第2レンズ群、正の第3レンズ群、正の第4レンズ群を有するズームレンズがある。そして、第2レンズ群を移動させて変倍を行い、第4レンズ群で変倍に伴う像面変動を補正すると共にフォーカシングを行うズームレンズが知られている(特許文献3〜6)。また、前述のタイプの4つのレンズ群より成るズームレンズにおいて第4レンズ群を凸レンズ(正レンズ)1枚または、凸レンズ2枚で構成された例が知られている(特許文献7〜11)。
また、前述したタイプの4つのレンズ群より成るズームレンズにおいて第4レンズ群を凸凹レンズの2枚で構成されたズームレンズが知られている(特許文献12)。
更に、前述したタイプの4つのレンズ群より成るズームレンズにおいて、その実施例中に第3レンズ群、第4レンズ群がそれぞれが正レンズ、負レンズの2枚からなることが知られている(特許文献13〜17)。
また、前述したタイプの4つのレンズ群より成るズームレンズにおいて第1レンズ群の物体側に凹、凸レンズの2枚のレンズを配置した、広角用のズームレンズが知られている(特許文献18)。
また、ビデオデッキの高性能化(デジタル化)に伴いビデオカメラの高画質化が進んできている。その一つの方法として色分解光学系による画像の分解により高画質を達成しているが、それに適したズームレンズが、知られている(特許文献19〜27)。
特開昭63−44614号公報 特開昭63−278013号公報 特開昭62−206516号公報 特開昭63−29718号公報 特開昭62−215225号公報 特開昭62−24213号公報 特開平4−43311号公報 特開平4−153615号公報 特開平5−19165号公報 特開平5−27167号公報 特開平5−60973号公報 特開平5−60974号公報 特開昭55−62419号公報 特開昭56−114920号公報 特開平3−200113号公報 特開平4−242707号公報 特開平4−343313号公報 特開平5−72475号公報 特開平5−72474号公報 特開平6−51199号公報 特開平6−337353号公報 特開平6−347697号公報 特開平7−199069号公報 特開平7−270684号公報 特開平7−318804号公報 特開平9−281390号公報 特開平9−281391号公報
以上述べたように、一般にズームレンズにおいて、前玉径、全系の小型化を達成するには、第1レンズ群による距離合わせ(フォーカス)よりも、所謂、リアフォーカス方式の方が適している。
しかしながら、特許文献1では、絞りの前に配置された第3群の移動空間を確保せねばならず、レンズ全長の短縮と前玉径の縮小には限界があった。
また、特許文献2では、その全ての実施例が第3レンズ群を負の屈折力とすることで達成させているため、第4レンズ群が大型化しフォーカスによる収差変動が大きくなってしまうという傾向があった。
特許文献3〜12、16、17等でも、そのレンズ構成において色分解プリズムを配置するのに充分なバックフォーカスを得るのが難しくて、広角端の画角も超広角域にとどいてはいない。
特許文献13〜15で開示されている例では、第1レンズ群、または、第3レンズ群も変倍に伴って移動するため鏡筒構造が複雑化し、小型な広角用のズームレンズを達成するのが難しかった。また、特許文献18では第1レンズ群の物体側に凹、凸レンズの2枚を配置した、所謂ワイドコンバータータイプとなっており、広角端における歪曲収差の補正や、色収差等が3色分解プリズムを使って狙うべき高画質化には不十分なレベルで止まっている。
又、特許文献19〜27では3色分解プリズムを想定したバックフォーカスを確保してはいるが、その実施例はいずれも広角端の半画角が40゜以上を満足するような超広角となっていなかった。
本発明は、特に本出願人の先の提案である特許文献20、21、24〜27の改良に関する。この他本発明は、色分解用プリズムやフィルター等の光学素子やズームレンズ部の保護を目的とした光学素子が入る程度の十分なバックフォーカスを有するズームレンズの提供を目的とする。更に本発明は、全ズーム域、及び全物体距離範囲に渡って良好な光学性能を有しつつ、半画角で40°以上の超広角域の撮像ができるリアフォーカス式のズームレンズの提供を目的とする。
本発明のリアーフォーカス式のズームレンズは、
(1−1) 物体側より順に正の屈折力の第1群、負の屈折力の第2群、正の屈折力の第3群、正の屈折力の第4群の4つのレンズ群からなり、該第2群を像面側へ移動させて広角端から望遠端への変倍を行い、変倍または被写体の距離変動に伴う像面変動を該第4群の一部または全体を移動させて補正し、該第4群と像面との間にガラスブロックを配置するズームレンズであって、該第3群は像面側に凹面を向けたメニスカス状の負の第31レンズ、正の第32レンズと負の第33レンズとの接合レンズ3aより成り、該第31レンズと接合レンズ3aとの空気間隔をdとし、第3群の焦点距離をf3とするとき、
0.06<d/f3<0.25 ・・・(3a)
なる条件式を満足している。
(1−2) 物体側より順に正の屈折力の第1群、負の屈折力の第2群、正の屈折力の第3群、正の屈折力の第4群の4つのレンズ群からなり、該第2群を像面側へ移動させて広角端から望遠端への変倍を行い、変倍または被写体の距離変動に伴う像面変動を該第4群の一部または全体を移動させて補正し、該第4群と像面との間にガラスブロックを配置するズームレンズであって、該第2群は像面側に凹面を向けたメニスカス状の負の第21レンズ、負の第22レンズ、正の第23レンズ、そして両レンズ面が凹面の負の第24レンズより成り、広角端の焦点距離をFw、第2群の焦点距離をf2、とするとき、
1.7<|f2|/Fw<3.6 ・・・(4a)
なる条件式を満足している。
(1−3) 物体側より順に正の屈折力の第1群、負の屈折力の第2群、正の屈折力の第3群、正の屈折力の第4群の4つのレンズ群からなり、該第2群を像面側へ移動させて広角端から望遠端への変倍を行い、変倍または被写体の距離変動に伴う像面変動を該第4群の一部または全体を移動させて補正し、該第4群と像面との間にガラスブロックを配置するズームレンズであって、該第1群は負の屈折力の第11群と正の屈折力の第12群の2つのレンズ群を有し、該第11群は像面側に凹面を向けたメニスカス状の負レンズを少なくとも2つ有し、該第12群は正レンズ、正レンズ又は負レンズと正レンズとの接合レンズ、そして正レンズより成り、該第2群は負レンズ,負レンズ,負レンズそして正レンズの4つのレンズより成り、第i群の焦点距離をfi、広角端における全系の焦点距離をFwとしたとき
−5.0<f1/f2<−0.5 ・・・(1b)
−5.0<f2/Fw<−1.0 ・・・(2b)
なる条件式を満足している。
(1−4) 物体側より順に正の屈折力の第1群、負の屈折力の第2群、正の屈折力の第3群、正の屈折力の第4群の4つのレンズ群からなり、該第2群を像面側へ移動させて広角端から望遠端への変倍を行い、変倍または被写体の距離変動に伴う像面変動を該第4群の一部または全体を移動させて補正し、該第4群と像面との間にガラスブロックを配置するズームレンズであって、該第3群は像面側に凹面を向けたメニスカス状の負の第31レンズ、正の第32レンズと負の第33レンズとの接合レンズ3aより成っており、該第3群の焦点距離をf3、広角端における全系の焦点距離をFwとするとき
30<f3/Fw<60 ・・・(3c)
なる条件を満足している。
この他本発明のリアーフォーカス式のズームレンズは、
(2−1) 第1群は負の屈折力の第11群と正の屈折力の第12群の2つのレンズ群を有し、該第11群は像面側に凹面を向けたメニスカス状の負レンズを少なくとも2つ有し、該第12群は正レンズ、像面側に凹面を向けたメニスカス状の負レンズと正レンズとの接合レンズ、そして正レンズより成り、該第11群と第12群との空気間隔をL、第1群と第2群の焦点距離を各々f1,f2とするとき、
0.3<L/f1≦0.856 ・・・(1a)
1.9<f1/|f2|<4.3 ・・・(2a)
なる条件式を満足している。
(2−2) 第1群は負の屈折力の第11群と正の屈折力の第12群の2つのレンズ群を有し、該第11群は像面側に凹面を向けたメニスカス状の負レンズを少なくとも2つ有し、該第12群は正レンズ、像面側に凹面を向けたメニスカス状の負レンズと正レンズとの接合レンズ、そして正レンズより成り、該第2群の焦点距離をf2、広角端における全系の焦点距離をFw、広角端で無限遠物体合焦時のバックフォーカスをbFwとしたとき
5<bFw/Fw<9 ・・・(1C)
−4<f2/Fw<−2 ・・・(2C)
なる条件を満足している。
本発明によれば以上のように各要素を設定することにより、色分解用プリズムやフィルター等の光学素子やズームレンズ部の保護を目的とした光学素子が入る程度の十分なバックフォーカスを有するズームレンズが得られる。更に、全ズーム域、及び全物体距離範囲に渡って良好な光学性能を有しつつ、半画角で40°以上の超広角域の撮像ができるリアフォーカス式のズームレンズを達成することができる。又、このリアーフォーカス式のズームレンズを備えるカメラが得られる。
図1,図3,図5,図7,図9,図11,図13,図15,図17,図19,図21,図23は本発明のリアフォーカス式のズームレンズの数値実施例1〜12のレンズ断面図である。図2,図4,図6,図8,図10,図12,図14,図16,図18,図20,図22,図24は本発明のリアフォーカス式のズームレンズの数値実施例1〜12の諸収差図である。収差図において(A)は広角端、(B)は望遠端を示している。
図中、L1は正の屈折力の第1群、L2は負の屈折力の第2群、L3は正の屈折力の第3群、L4は正の屈折力の第4群である。SPは開口絞りであり、第3群L3の中又はその近傍に配置している。Gは色分離系やフェースプレートやフィルター(水晶フィルター,赤外フィルター)等のガラスブロックである。IPは像面である。
本実施形態では広角端から望遠端への変倍に際して、矢印のように第2群を像面側へ移動させると共に、変倍に伴うまたは被写体の距離変動に伴う像面変動を第4群の一部又は全部を物体側に凸状の軌跡を有しつつ、移動させて補正している。
又、第4群を光軸上移動させて、フォーカスを行うリアフォーカス式を採用している。同図に示す第4群の実線の曲線4aと点線の曲線4bは各々無限遠物体と近距離物体にフォーカスしているときの広角端から望遠端への変倍に伴う際の像面変動を補正する為の移動軌跡を示している。尚、第1群と第3群は変倍及びフォーカスの際、固定であるが、必要に応じて移動させても良い。
本実施形態においては第4群を移動させて変倍に伴う像面変動の補正を行うと共に第4群を移動させてフォーカスを行うようにしている。特に同図の曲線4a,4bに示すように広角端から望遠端への変倍に際して物体側へ凸状の軌跡を有するように移動させている。これにより第3群と第4群との空間の有効利用を図りレンズ全長の短縮化を効果的に達成している。
本実施形態において、例えば望遠端において無限遠物体から近距離物体へフォーカスを行う場合は、同図の直線4cに示すように第4群を前方へ繰り出すことにより行っている。
本実施形態におけるズームレンズは第1群と第2群の合成系で形成した虚像を第3群と第4群で感光面上に結像するズーム方式をとっている。本実施形態では従来の所謂4群ズームレンズにおいて第1群を繰り出してフォーカスを行う場合に比べて前述のようなリアフォーカス方式を採ることにより第1群の偏心誤差による性能劣化を防止しつつ第1群のレンズ有効径の増大化を効果的に防止している。
そして開口絞りを第3群中又はその近傍に配置することにより可動レンズ群による収差変動を少なくし、開口絞りより前方のレンズ群の間隔を短くすることにより前玉レンズ径の縮小化を容易に達成している。
数値実施例1〜12に示すリアフォーカス式のズームレンズは以上のレンズ構成を基本構成としている。
(ア)次に図1,図3,図5,図7の数値実施例1〜4のレンズ構成の特徴について説明する。
(ア−1) 数値実施例1〜4においては前述の基本構成の基で、第1群は負の屈折力の第11群と正の屈折力の第12群の2つのレンズ群を有し、該第11群は像面側に凹面を向けたメニスカス状の負レンズを少なくとも2つ有している。そして、該第12群は正レンズ、像面側に凹面を向けたメニスカス状の負レンズと正レンズとの接合レンズ、そして正レンズより成り、前述の条件式(1a),(2a)を満足している。
(ア−2) 又、数値実施例1〜4においては前述の基本構成の基で、該第3群は像面側に凹面を向けたメニスカス状の負の第31レンズ、正の第32レンズと負の第33レンズとの接合レンズ3aより成り、前述の条件式(3a)を満足している。
(ア−3) 又、数値実施例1〜4においては前述の基本構成の基で、該第2群は像面側に凹面を向けたメニスカス状の負の第21レンズ、負の第22レンズ、正の第23レンズを有している。そして両レンズ面が凹面の負の第24レンズより成り、前述の条件式(4a)を満足している。
数値実施例1〜4において、所謂4群のリアフォーカス式のズームレンズで、長いバックフォーカスを確保するためには第1、第2、第3群で構成される略アフォーカル倍率を小さくし、又第4群の焦点距離を長くすることによって可能となる。そのためには第1群の焦点距離を短くしなければならないが、このとき単に第1群の焦点距離を短くする第1群と第2群とが機械的に干渉をおこしてしまうことがある。そこで、本実施形態では前述の如く第1群を構成することによって第1群の主点位置を第2群側に押し出し所望の第1群、第2群の関係を得ている。
具体的には前記第11群は像面側に凹面を向けたメニスカス状の負の第11,第12,第13レンズの3つの負レンズより成っている。そして、第12群は正の第14レンズ、像面側に凹面を向けたメニスカス状の負の第15レンズと正の第16レンズとの接合レンズ1a、正の第17レンズより成っている。
このレンズ構成の場合、そのレンズ群の主点位置はその群の像面側外に押し出されることになり、第1、第2群の主点間隔を負としても双方が機械的に干渉を起すことはなくなる。従って変倍部でもレトロ型のレンズ系を作り出すことが可能となり、第3群から略アフォーカルで射出する光線束を大きくとることが出来る。そのため、第4群の焦点距離にあまり負担をかけずに全系の焦点距離を短く(広角)にし、且つ長いバックフォーカスを確保することができるようにしている。
尚、接合レンズ1aを単一の正レンズより構成しても良い(以下の数値実施例5〜12について全て同じ)。そして1つの実施形態(ア−1) として条件式(1a),(2a)を満足させ、他の実施形態(ア−2) として条件式(3a)を満足させ、又、他の実施形態(ア−3) として条件式(4a)を満足させている。
次に前述の条件式(1a),(2a),(3a),(4a)の技術的意味について説明する。
条件式(1a)はかかる第1群のレンズ構成において主点を押し出すのに必要な条件である。下限値を超えると主点の押し出しが不十分となり、所望の第1、2群の焦点距離関係が保てず、しいては所望のバックフォーカスが得られないか、必要なだけの広い画角が得られなくなる。また、上限値を超えると第1群中の負レンズのパワーが第1群の前面に偏りすぎるため歪曲収差が強く発生し、良好な高画質を得ることが出来なくなり好ましくない。
条件式(2a)はかかる条件の下で必要な第1群と第2群の焦点距離の比の関係を示している。下限値を超えると第1 群の屈折力が強くなりすぎ、第1 群の物体側に配置する負レンズの屈折力もそれに付随して強くなり、やはり負の歪曲収差が強く発生し補正が困難となり好ましくない。また上限値を超えると必要なアフォーカル倍率が得られず本発明の目的である全系の焦点距離を短くしかつ長いバックフォーカスを確保できなくなる。
また、条件式(2a)の数値範囲を、
2.4 < f1/|f2| < 3.5 ‥‥‥(2aa)
なる条件式を満足すると更に良好に収差補正を行うことが可能となる。
条件式(3a)は第3群においてもその主点位置を少しでも像面側に押し出し第1群から第3群の間で変倍によって生じる像面位置を像面側に寄せている。これにより、第4群との共役位置であるピント面をレンズの像面側に押し出す効果があり、掛かる効果によってバックフォーカスを所望の長さまで伸長可能とするものである。
条件式(3a)の下限値を超えて間隔が短くなると全系の焦点距離を短くしつつも所望の長さのバックフォーカスを確保することが困難となる。上限値を超えて間隔が開き過ぎると第2群から発散されてくる光線束が第3群中で大きく発散することとなり、第3群以降のレンズ径が大きくなり好ましくない。また、条件式(3a)の数値範囲を、
0.07 < d/f3 < 0.17 ‥‥‥(3aa)
とすると更に良好に収差補正を行うことが出来る。
条件式(4a)は、超広角用のズームレンズを達成するための変倍部のパワーを規格するものである。上限値を超えて屈折力が弱くなると前述の変倍部における略アフォーカル倍率を充分高めることができずバックフォーカスを所望の長さ確保することが困難となる。又下限値を超えて屈折力が強くなりすぎるとペッツバール和が負で増大することにより、広い画角を確保することが困難となる。また、条件式(4a)の数値範囲を、
1.7 < |f2|/Fw < 3.0 ‥‥‥(4aa)
とすると更に良好に収差補正を行うことが出来る。
または
2.0084≦|f2|/Fw<3.6 ‥‥‥(4ax)
なる条件を満足するのが良い。
尚、数値実施例1〜4において、即ち構成(ア−1) 又は(ア−2) 又は(ア−3) において更に良好なる光学性能を得るには次の諸条件のうち少なくとも1つを満足させるのが良い。
(a1)負に増大しがちなペッツバール和を良好に保ち像面の平坦化を達成するためには、第1群の3枚の負の第11,第12,第13レンズの材質の屈折率の平均値をNA1、第2群の負の第21,第22,第24レンズの材質の屈折率の平均値をNA2とする。このとき、
1.60 < NA1 ‥‥‥(5a)
1.80 < NA2 < 1.89 ‥‥‥(6a)
を満足することが好ましい。
(a2)長い射出瞳を確保するために第3群中の負の第31レンズと正の第32レンズの間に絞りを配置しているが、射出瞳位置の要件は色分解プリズムの構成によって変わるため、絞りを第3群の前後に配置しても良い。
(a3)前記第11群は像面側に凹面を向けたメニスカス状の負の第11,第12,第13レンズの3つの負レンズより成る。第12群は正の第14レンズ、像面側に凹面を向けたメニスカス状の負の第15レンズと正の第16レンズとの接合レンズ1a、正の第17レンズより成る。該第2群は像面側に凹面を向けたメニスカス状の負の第21レンズ、負の第22レンズ、正の第23レンズ、そして両レンズ面が凹面の負の第24レンズより成る。該第3群は像面側に凹面を向けたメニスカス状の負の第31レンズ、正の第32レンズと負の第33レンズとの接合レンズ3aより成ること。
(a4)前記第4群は像面側に凸面を向けたメニスカス状の正の第41レンズ、像面側に凹面を向けた負の第42レンズと両レンズ面が凸面の正の第43レンズとの接合レンズ4a、そして両レンズ面が凸面の正の第44レンズより成ること。
である。
次に図9,図11,図13,図15,図17の数値実施例5〜9のレンズ構成の特徴について説明する。
(イ−1) 数値実施例5〜9は前述の基本構成の基で、該第1群は負の屈折力の第11群と正の屈折力の第12群の2つのレンズ群を有している。該第11群は像面側に凹面を向けたメニスカス状の負レンズを少なくとも2つ有している。該第12群は正レンズ、正レンズ又は負レンズと正レンズとの接合レンズ、そして正レンズより成り、該第2群は負レンズ,負レンズ,負レンズそして正レンズの4つのレンズより成り、前述の条件式(1b),(2b)を満足している。
具体的には図9,図11,図13の数値実施例5,6,7では前記第11群は像面側に凹面を向けたメニスカス状の負の第11,第12,第13レンズの3つの負レンズより成っている。第12群は正の第14レンズ、像面側に凹面を向けたメニスカス状の負の第15レンズと正の第16レンズとの接合レンズ1a、正の第17レンズより成っている。
又、図15,図17の数値実施例8,9では第11群を像面側に凹面を向けたメニスカス状の負の第11,第12レンズより成っている。第12群は正の第14レンズ、像面側に凹面を向けたメニスカス状の負の第15レンズと正の第16レンズとの接合レンズ1a、正の第17レンズより成っている。
数値実施例5,6,8,9では第2群を像面側に凹面を向けたメニスカス状の負の第21レンズ、負の第22レンズ、両レンズ面が凹面の負の第23レンズ、そして両レンズ面が凸面の正の第24レンズより構成している。
又、数値実施例7では第2群を像面側に凹面を向けたメニスカス状の負の第21レンズ、負の第22レンズ、両レンズ面が凹面の負の第23レンズ、そして両レンズ面が凸面の正の第24レンズより構成している。このうち第23レンズと第24レンズとを接合レンズ2aより構成している。
数値実施例5〜9では、すべて球面レンズを用いているが、非球面を有するレンズを仕様することにより更に性能を向上させることやFnoを明るくすることが可能となる。特に第3レンズ群に非球面を有するレンズを用いることによりレンズ枚数の削減を達成することが可能になり、同時に球面収差などを効果的に補正することが可能になる。更に第4レンズ群に非球面を有するレンズを用いることによりコマ収差などを効果的に補正することが可能となる。
そして前述のごとく設定することにより、色分解用プリズム等の光学素子やズームレンズ部の保護を目的とした光学素子が入るバックフォーカス空間を十分確保している。そして、全ズーム域、全物体距離範囲に渡って良好な光学性能を提供しつつ、半画角で40°以上の超広角域を撮像可能なリアフォーカス式のズームレンズを得ている。
次に前述の条件式(1b),(2b)の技術的な意味について説明する。
条件式(1b)は第1レンズ群と第2レンズ群の焦点距離の他に関するものであり、コンパクト化を達成しつつバックフォーカスの長くて良好な光学性能を維持するためのものである。条件式(1b)の下限値を越えて第2レンズ群の焦点距離が長くなり、第1レンズ群の焦点距離が短くなると第2レンズ群の移動量が増大し、レンズ全長や前玉径を小型化する事が困難になる。また望遠端近傍での第4レンズ群の移動量が大きくなりズーミング時の収差の変動が大きくなるといった問題も生じる。逆に上限値を越えると歪曲等の諸収差を良好に補正することが困難になる。
条件式(2b)は第2レンズ群の焦点距離に関するものである。条件式(2b)の上限値を越えて第2レンズ群の焦点距離が短くなるとペッツバール和がアンダー方向に大きくなり像面の倒れ等の収差補正が困難になる。逆に下限値を越えて第2レンズ群の焦点距離が長くなると第2レンズ群の移動量が増え、前玉径が大きくなりすぎるという問題が生じてくる。
尚、数値実施例5〜9において即ち(イ−1)において更に良好なる光学性能を得るには次の諸条件のうち少なくとも1つを満足させるのが良い。
(b1)前記第3群は像面側に凹面を向けたメニスカス状の負の第31レンズ、正の第32レンズと負の第33レンズとの接合レンズ3aより成っていることである。
(b2)前記第4群は像面側に凸面を向けたメニスカス状の正の第41レンズ、像面側に凹面を向けた負の第42レンズと両レンズ面が凸面の正の第43レンズとの接合レンズ4a、そして両レンズ面が凸面の正の第44レンズより成っていることである。
(b3)前記第21レンズと第22レンズの合成焦点距離をf2a、前記第23レンズと第24レンズの合成焦点距離をf2b、前記第1,第2,第3群の合成焦点距離をf123、望遠端における全系の焦点距離をfTとしたとき
2.5< f3/f4 <9 ‥‥‥(3b)
−0.5<f2a/f2b <1 ‥‥‥(4b)
−0.5< fT/f123<0 ‥‥‥(5b)
なる条件を満足することである。
条件式(3b)は第3レンズ群と第4レンズ群の焦点距離の比に関するものであり、絞り以降のコンパクト化を達成しつつバックフォーカスや射出瞳位置を充分長くして良好な光学性能を維持するためのものである。
条件式(3b)の下限を越えて第3レンズ群の焦点距離が短くなると変倍に伴うあるいはフォーカシング時の球面収差の変動の補正が困難となる。また充分なバックフォーカスの確保が困難となったり、ズーム中間位置での射出瞳が短くなったり、第4レンズ群の移動量が大きくなりズーミング時やフォーカシングによる収差の変動が大きくなるといった問題も生じる。
逆に上限値を越えて第3レンズ群の焦点距離が長くなると第3レンズ群から射出する光束の発散が大きくなり第4レンズ群の有効径が大きくなりレンズが重くなるためスムーズにフォーカシングが出来なくなるなどの問題が生じる。
条件式(4b)は第2レンズ群中のレトロ比に関するものである。条件式(4b)の上限値を超えてレトロ比が強くなると、ペッツバール和がアンダーに大きくなり像面の倒れ等の収差補正が困難になる。逆に下限を超えて小さくなると、第2レンズ群の前側主点位置がかなり像面側になり、第1レンズ群との主点間隔を大きくとらなければならないため、第1レンズ群の径が大型化するという問題が生じる。
条件式(5b)は第3レンズ群から射出する軸上光束の平行度(アフォーカル度)に関するものである。条件式(5b)の上限値を越えて軸上光束の収斂度が強くなると至近距離物体での非点隔差が大きくなると共にメリディオナル像面が補正不足になってくる。
逆に下限値を越えて軸上光束の発散度が強くなると第4レンズ群に入射する入射高が高くなり、球面収差が多く発生してくるという問題が生じる。
(b4)尚、以上述べたように条件式(1b)〜(5b)はバックフォーカス(ガラスブロックを除いた最終レンズ面から像面までの距離)を長くするためのものである。更に、全ズーム域、全物体距離範囲に渡って良好な光学性能を提供しつつ、半画角で40°以上の超広角域を撮像可能良好な光学性能を満足するための条件ではある。更に望ましくは
−4.0<f1 /f2 <−1.0 ‥‥‥(1bb)
−4.0<f2 /Fw <−2.0 ‥‥‥(2bb)
3.0<f3 /f4 < 7.0 ‥‥‥(3bb)
−0.3<f2a/f2b < 0.8 ‥‥‥(4bb)
−0.4<fT /f123<−0.1 ‥‥‥(5bb)
なる条件を満足することである。
(b5)全ズーム域、全物体距離範囲に渡って良好な光学性能を提供しつつ、半画角で40°以上の超広角域を撮像可能良好な光学性能を満足するためには、第2レンズ群中の負レンズの屈折率の平均値をna2としたとき
1.75<na2 ‥‥‥(6b)
なる条件を満足することである。
条件式(6b)は、変倍のための第2群中の負レンズの材質の構成に関するものである。小型化のため第2群の屈折力を強くして変倍のための移動量を小さくする必要があるが、そうするとそれに伴って負のペッツバール和が増大し像面の平坦性が損なわれる可能性がある。
条件式(6b)はこのようなことを考慮して第2群の屈折力を強めたときのペッツバール和の増大を防止して像面特性を良好に保つために第2群中の負レンズの3つの負レンズの材質の屈折力を適切に設定するためのものである。条件式(6b)を外れると変倍にともなう像面湾曲の変動を良好に補正するのが困難になってくる。
(b6)このように半画角で40°以上の超広角域を撮像可能良好な光学性能を満足するためのには上記条件式を満足することが望まれるが、更に良好な光学性能を満足するためには
−3.7 <f1/f2<−1.2
−3.8 <f2/Fw<−2.4
3.1 <f3/f4<6.1
−0.28<f2a/f2b<0.7
−0.37<fT/f123<−0.1
1.80<na2
なる条件式を満足することが望ましい。
次に図19,図21,図23の数値実施例10〜12のレンズ構成の特徴について説明する。
(ウ−1) 数値実施例10〜12は前述の基本構成の基で、第1群は負の屈折力の第11群と正の屈折力の第12群の2つのレンズ群を有し、該第11群は像面側に凹面を向けたメニスカス状の負レンズを少なくとも2つ有している。そして、該第12群は正レンズ、像面側に凹面を向けたメニスカス状の負レンズと正レンズとの接合レンズ、そして正レンズより成り、前述の条件式(1c),(2c)を満足している。
(ウ−2) 又、数値実施例10〜12は前述の基本構成の基で、第3群は像面側に凹面を向けたメニスカス状の負の第31レンズ、正の第32レンズと負の第33レンズとの接合レンズ3aより成っており、前述の条件式(3c)を満足している。
数値実施例10〜12において、所謂4群のリアフォーカス式のズームレンズで、長いバックフォーカスを確保するためには第1、第2、第3群で構成される略アフォーカル倍率を小さくし、又第4群の焦点距離を長くすることによって可能となる。そのためには第1群の焦点距離を短くしなければならないが、このとき単に第1群の焦点距離を短くする第1群と第2群とが機械的に干渉をおこしてしまうことがある。そこで、本実施形態では前述の如く第1群を構成することによって第1群の主点位置を第2群側に押し出し所望の第1群、第2群の関係を得ている。
又、前記第11群は像面側に凹面を向けたメニスカス状の負の第11,第12,第13レンズの3つの負レンズより成る。第12群は正の第14レンズ、像面側に凹面を向けたメニスカス状の負の第15レンズと正の第16レンズとの接合レンズ1a、正の第17レンズより構成している。
このレンズ構成の場合、そのレンズ群の主点位置はその群の像面側外に押し出されることになり、第1、第2群の主点間隔を負としても双方が機械的に干渉を起すことはなくなる。従って変倍部でもレトロ型のレンズ系を作り出すことが可能となり、第3群から略アフォーカルで射出する光線束を大きくとることが出来る。そのため、第4群の焦点距離にあまり負担をかけずに全系の焦点距離を短く(広角)にし、且つ長いバックフォーカスを確保することができるようにしている。
次に前述の条件式(1c)〜(3c)の技術的意味について説明する。
条件式(1c)は交換レンズに対応するための十分なバックフォーカス(ガラスブロックGを除去したときの最終レンズ面から像面までの距離)を得るのに必要な条件である。上限値を超えてバックフォーカスが長くなると第3レンズ群から第4レンズ群への光束の発散が大きくなり、第4レンズ群を大型化させ、像面補正や合焦のために第4レンズ群を動かすアクチュエーターへの負荷か増大する。それと同時に第4レンズ群移動時の収差変動も大きくなる。
又、下限値を超えて短くなると、色分解プリズム等の光学素子を入れるスペースの確保が困難になる。条件式(2c)は超広角用のズームレンズを達成するための変倍部のパワーを規格するものである。上限値を超えて屈折力が弱くなると前述の変倍部における略アフォーカル倍率を充分高めることができずバックフォーカスを所望の長さ確保することが困難となる。又、下限値を超えて屈折力が強くなりすぎるとペッツバール和が負の方向で増大することにより、広い画角を確保することが困難となる。
条件式(3c)も交換レンズに対応するための十分なバックフォーカスえるのに必要な条件である。上限値を超えて第3レンズ群の焦点距離がながくなると、第3レンズ群からの光束が発散し第4レンズが大型化し、収差変動も大きくなるという問題が生じ、下限値を超えて小さくなると十分なバックフォーカスの確保が困難になる。また、軸上の色収差のみならず倍率の色収差をも良好に補正するためには、全系の色消しのバランスをとることが重要であるが、そのためには第3群の正の第32レンズと負の第33レンズとを接合レンズとすることが好ましい。
尚、数値実施例10〜12において、即ち構成(ウ−1) 又は(ウ−2) において更に良好なる光学性能を得るには次の諸条件のうちの少なくとも1つを満足させるのが良い。
(c1)前記第11群の負レンズに少なくとも1つの非球面を設けたことである。これより広角端近傍で発生する歪曲収差を良好に補正することができる。
(c2)前記第11群は像面側に凹面を向けたメニスカス状の負の第11,第12,第13レンズの3つの負レンズより成っており、該第12レンズは非球面を有していることである。
これによれば、大口径の1番目に非球面を用いるよりも製造コストを下げることができ、これより像面側のレンズに用いるよも、軸外光束がレンズの端を通るため、歪曲収差に非常に効果的である。
(c3)前記第11群と第12群との空気間隔をL、前記第1群,第3群の焦点距離を各々f1,f3、前記第3群は像面側に凹面を向けたメニスカス状の負の第31レンズ、正の第32レンズと負の第33レンズとの接合レンズ3aより成っている。該第31レンズと接合レンズ3aとの空気間隔をdとしたとき
0.2<L/f1<1 ‥‥‥(4c)
0.02<d/f3<0.1‥‥‥(5c)
なる条件を満足することである。
条件式(4c)は本発明の第1群の構成において主点を押し出すのに必要な条件である。下限値を超えると主点の押し出しが不十分となり、所望の第1、第2群の焦点距離関係が保てず、しいては所望のバックフォーカスが得られないか、必要なだけの広い画角が得られなくなる。また、上限値を超えると第1群中の負レンズのパワーが第1群の前面に偏りすぎるため歪曲収差が強く発生し、良好な高画質を得ることが出来なくなり好ましくない。
条件式(5c)は第3群においてもその主点位置を少しでも像面側に押し出し第1群から第3群の間で変倍によって生じる像面位置を像面側に寄せることにより第4群との共役位置であるピント面をレンズの像面側に押し出す効果がある。掛かる効果によってバックフォーカスを所望の長さまで伸長可能とするものである。本条件式の下限値を超えて間隔が短くなると全系の焦点距離を短くしつつも所望の長さのバックフォーカスを確保することが困難となる。上限値を超えて間隔が開き過ぎると第2群から発散されてくる光線束が第3群中で大きく発散することとなり、第3群以降のレンズ径が大きくなり好ましくない。
(c4)以上述べてきたように設定することで、バックフォーカス空間を保持し、良好な光学性能を提供しつつ、半画角で45°以上の超広角域を撮像可能なリアフォーカス式のズームレンズを達成できる。さらに性能を良好にするには各条件式を以下のように設定するのが望ましい。
6.0<bFw/Fw<8.0 ‥‥‥(1cc)
−3.0<f2/Fw<−2.2 ‥‥‥(2cc)
30. 0<f3/Fw< 50.0 ‥‥(3cc)
0.40<L/f1<0.90 ‥‥(4cc)
0.04<d/f3<0.07 ‥‥(5cc)
(c5)また、負に増大しがちなペッツバール和を良好に保ち像面の平坦化を達成するためには、第1群の3枚の負の第11,第12,第13レンズの材質の屈折率の平均値をNA1とする。該第2群は像面側に凹面を向けたメニスカス状の負の第21レンズ、負の第22レンズ、正の第23レンズ、そして両レンズ面が凹面の負の第24レンズより成る。第2群の負の第21,第22,第24レンズの材質の屈折率の平均値をNA2とする。このとき、
1.60 < NA1 ‥‥‥(6c)
1.75 < NA2 < 1.89 ‥‥‥(7c)
を満足することが好ましい。
(c6)半画角で45°以上の超広角域を撮像可能良好な光学性能を満足する
ためのには上記条件式を満足することが望まれるが、更に良好な光学性能を満足するためには、
6.5<bFw/Fw<7.5
−2.9<f2/Fw<−2.5
35.0<f3/Fw< 50.0
0.60<L/f1<0.80
0.045<d/f3<0.065
2.62 < NA1
1.79 < NA2 < 1.89
なる条件式を満足するのが望ましい。
(c7)前記第4群は像面側に凸面を向けたメニスカス状の正の第41レンズ、像面側に凹面を向けた負の第42レンズと両レンズ面が凸面の正の第43レンズとの接合レンズ4a、そして両レンズ面が凸面の正の第44レンズより成っていることである。
次に本発明の数値実施例を示す。数値実施例においてRiは物体側より順に第i番目のレンズ面の曲率半径、Diは物体側より順に第i番目のレンズ厚及び空気間隔、Niとνiは各々物体側より順に第i番目のレンズのガラスの屈折率とアッベ数である。又、数値実施例において最終の5つのレンズ面は光学フィルター、フェースプレート等を示すが、これらは必要に応じて省略し得る。非球面形状は光軸方向にX軸、光軸と垂直方向にH軸、光の進行方向を正とし、Rを近軸曲率半径、B,C,D,Eを各々非球面係数としたとき、
なる式で表している。又「e−0X」は「×10−X」を意味している。また前述の各条件式と数値実施例における諸数値との関係を表1〜表3に示す。

本発明の数値実施例1のレンズ断面図 本発明の数値実施例1の収差図 本発明の数値実施例2のレンズ断面図 本発明の数値実施例2の収差図 本発明の数値実施例3のレンズ断面図 本発明の数値実施例3の収差図 本発明の数値実施例4のレンズ断面図 本発明の数値実施例4の収差図 本発明の数値実施例5のレンズ断面図 本発明の数値実施例5の収差図 本発明の数値実施例6のレンズ断面図 本発明の数値実施例6の収差図 本発明の数値実施例7のレンズ断面図 本発明の数値実施例7の収差図 本発明の数値実施例8のレンズ断面図 本発明の数値実施例8の収差図 本発明の数値実施例9のレンズ断面図 本発明の数値実施例9の収差図 本発明の数値実施例10のレンズ断面図 本発明の数値実施例10の収差図 本発明の数値実施例11のレンズ断面図 本発明の数値実施例11の収差図 本発明の数値実施例12のレンズ断面図 本発明の数値実施例12の収差図
符号の説明
L1 第1群
L11 第11群
L12 第12群
L2 第2群
L3 第3群
L4 第4群
IP 像面
SP 絞り
d d線
g g線
ΔS サジタル像面
ΔM メリディオナル像面

Claims (12)

  1. 物体側より順に正の屈折力の第1群、負の屈折力の第2群、正の屈折力の第3群、正の屈折力の第4群の4つのレンズ群からなり、該第2群を像面側へ移動させて広角端から望遠端への変倍を行い、変倍または被写体の距離変動に伴う像面変動を該第4群の一部または全体を移動させて補正し、該第4群と像面との間にガラスブロックを配置するズームレンズであって、
    該第2群は像面側に凹面を向けたメニスカス状の負の第21レンズ、負の第22レンズ、正の第23レンズ、そして両レンズ面が凹面の負の第24レンズより成り、広角端の焦点距離をFw、第2群の焦点距離をf2、とするとき、
    2.0084≦|f2|/Fw<3.6
    なる条件式を満足することを特徴とするリアフォーカス式のズームレンズ。
  2. 前記第1群は負の屈折力の第11群と正の屈折力の第12群より成り、
    前記第11群は像面側に凹面を向けたメニスカス状の負の第11,第12レンズの2つの負レンズ又は像面側に凹面を向けたメニスカス状の負の第11,第12,第13レンズの3つの負レンズより成っていることを特徴とする請求項1のリアフォーカス式のズームレンズ。
  3. 前記第11群は像面側に凹面を向けたメニスカス状の負の第11,第12,第13レンズの3つの負レンズより成っており、該第12レンズは非球面を有していることを特徴とする請求項2のリアフォーカス式のズームレンズ。
  4. 前記第11群と第12群との空気間隔をL、前記第1群,第3群の焦点距離を各々f1,f3とし、
    前記第3群は像面側に凹面を向けたメニスカス状の負の第31レンズ、正の第32レンズと負の第33レンズとの接合レンズ3aより成っており、
    該第31レンズと接合レンズ3aとの空気間隔をdとしたとき
    0.2<L/f1<1
    0.02<d/f3<0.1
    なる条件を満足することを特徴とする請求項2又は3のリアフォーカス式のズームレンズ。
  5. 前記第3群は像面側に凹面を向けたメニスカス状の負の第31レンズ、正の第32レンズと負の第33レンズとの接合レンズ3aより成っていることを特徴とする請求項1又は2のリアフォーカス式のズームレンズ。
  6. 前記第31レンズと接合レンズ3aとの空気間隔をdとし、第3群の焦点距離をf3とするとき、
    0.06 < d/f3 < 0.25
    なる条件式を満足することを特徴とする請求項4又は5のリアフォーカス式のズームレンズ。
  7. 該第3群の焦点距離をf3、広角端における全系の焦点距離をFwとするとき
    30<f3/Fw<60
    なる条件を満足することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項のリアフォーカス式のズームレンズ。
  8. 前記第4群は像面側に凸面を向けたメニスカス状の正の第41レンズ、像面側に凹面を向けた負の第42レンズと両レンズ面が凸面の正の第43レンズとの接合レンズ、そして両レンズ面が凸面の正の第44レンズより成っていることを特徴とする請求項1乃至7いずれか1項のリアフォーカス式のズームレンズ。
  9. 前記第21レンズと第22レンズの合成焦点距離をf2a、前記第23レンズと第24レンズの合成焦点距離をf2b、前記第1,第2,第3群の合成焦点距離をf123、望遠端における全系の焦点距離をfTとしたとき
    2.5< f3/f4 <9
    −0.5<f2a/f2b <1
    −0.5< fT/f123<0
    なる条件を満足することを特徴とする請求項1乃至8いずれか1項のリアフォーカス式のズームレンズ。
  10. 物体側より順に正の屈折力の第1群、負の屈折力の第2群、正の屈折力の第3群、正の屈折力の第4群の4つのレンズ群からなり、該第2群を像面側へ移動させて広角端から望遠端への変倍を行い、変倍または被写体の距離変動に伴う像面変動を該第4群の一部または全体を移動させて補正し、該第4群と像面との間にガラスブロックを配置するズームレンズであって、
    該第2群は像面側に凹面を向けたメニスカス状の負の第21レンズ、負の第22レンズ、正の第23レンズ、そして両レンズ面が凹面の負の第24レンズより成り、
    前記第1群は負の屈折力の第11群と正の屈折力の第12群より成り、
    前記第11群は像面側に凹面を向けたメニスカス状の負の第11,第12レンズの2つの負レンズ又は像面側に凹面を向けたメニスカス状の負の第11,第12,第13レンズの3つの負レンズより成っており、
    広角端の焦点距離をFw、第2群の焦点距離をf2、とするとき、
    1.7<|f2|/Fw<3.6
    なる条件式を満足することを特徴とするリアフォーカス式のズームレンズ。
  11. 物体側より順に正の屈折力の第1群、負の屈折力の第2群、正の屈折力の第3群、正の屈折力の第4群の4つのレンズ群からなり、該第2群を像面側へ移動させて広角端から望遠端への変倍を行い、変倍または被写体の距離変動に伴う像面変動を該第4群の一部または全体を移動させて補正し、該第4群と像面との間にガラスブロックを配置するズームレンズであって、
    該第2群は像面側に凹面を向けたメニスカス状の負の第21レンズ、負の第22レンズ、正の第23レンズ、そして両レンズ面が凹面の負の第24レンズより成り、
    広角端の焦点距離をFw、前記第2群の焦点距離をf2、前記第3群の焦点距離をf3とするとき、
    1.7<|f2|/Fw<3.6
    30<f3/Fw<60
    なる条件式を満足することを特徴とするリアフォーカス式のズームレンズ。
  12. 請求項1乃至11のいずれか1項に記載のズームレンズを備えることを特徴とするカメラ。
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