JP4425976B2 - 粉末状物質用の吸入器 - Google Patents

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Description

本発明は、口金部に導かれる吸入空気ダクト、物質用貯蔵室、および一定の物質量を貯蔵室から供与位置の吸入空気へ分離するため直線的に移動する計量室から構成される、粉末状物質、特に薬剤物質の吸入器に関するものである。
この種の吸入器は特許文献1によって既知である。投与すべき物質量は、下側に向かって漏斗状の貯蔵室内で外側に移動することができる計量室に与えられる。搬送体は、直線的に移動することができるスライダである。口金部のダクト内に設けられる計量室の後側の空間は、ピストン/シリンダ装置に貯蔵されている空気量に結合する。吸入を実施すると、吸入空気流の空気容積は突然開放され自由になる。機械的に流れを強化する吸入ストロークが計量室を空にする。負圧によって開放される圧力空気の排出には相当に複雑な構造を必要とし、突然に発生する空気衝撃に対し殆どの患者は、少なくとも相当に慣れる必要がある。
独国公開特許4027391号公報
本発明の課題は、対象とする吸入器を構造的に簡単な方法で、外部の空気の添加を不要とし、しかも再現性のある部分量を完全に投与できるように構成することである。
この課題は、先ず本質的に請求項1の特徴を有する吸入器によって解決され、計量室の延長方向の吸入空気流の成分で計量室を空にすることに重点を置く。
このような構成により、構造的に簡単で動作の確実な吸入器が得られる。使用者による吸入は計量室が問題なく空になる充分な供与負圧を提供する。供与領域には流れの成分が存在し、特に排出に効果的である。直線的に移動する計量室は、粉末状物質の汲み出し動作を行ない、供与位置に達すると再び元に戻ることのないように貯蔵領域からの粉末状物質を分離する。従来の技術においては、不均一な量をもたらすことのある粉末状物質源の後方、すなわち進入する外部空気流にスクリーンを取り付けることによってこれを防止するように努力した。
さらに、計量室を、閉止キャップに関連して移動することができる心棒の横孔として形成することを提案する。供与位置は、閉止キャップを閉止および開放する普通の操作により、簡単にいわば自動的に達成される。
心棒を貫通する横孔は、その両側から粉末状物質が排出できることが好ましい。特に効果的な対策は、円錐形の横孔によって生ずる。貯蔵室から分離された物質は、吸入空気流の成分によって、円錐形の横孔の広い端部から素早く供与される。計量室の延びる方向に導かれる空気流の成分を得るため、計量室が吸入空気流の流れる空気通路に配置されることが重要である。こうすることによって、局部的な負圧範囲が得られる。
計量室の両側の開放端が、それぞれ空気通路に対向すると好都合である。円錐形の横孔の場合、計量室の大きい方の内法直径端がそれよりも小さな直径の空気通路に対向するように配置され、小さい方の内法直径端がそれよりも大きな直径の空気通路に対向するように配置されるとさらに好都合である。広い方の端部から高い負圧によって優先的に排出され、さらに対応してその方向に広がる計量室の壁により摩擦による阻害は生じない。
本発明はさらに、空気通路を、心棒を案内する壷形の回転部に形成し、口金部の周囲壁からの流入空気と流体的に結合させることを提案する。対応する流入空気の空気入り口は、吸入器の周囲壁側に、使用者の唇または吸入器の棒状体を手で握ることによって閉じられないように配置する。さらに閉じられる危険を低減するため、多くの互いに距離を置いた空気入り口を設ける。粉末状物質を吸入空気流に良好に分配するため、空気通路を、口金部の近い方に設けられる空気入り口と軸方向にずらして配置する。こうすることによって最初に反対向きの流路が得られる。
さらに好都合に、壷形の床を持つ回転部が貯蔵室のカバーを形成し、その中央に、貯蔵室内に潜行するスライダとして機能する心棒の案内開口部が設けられる。壷形の床は2つの機能を備える。間接的または直接的なカバーの機能及び心棒の案内の機能である。
さらに潜行方向の端部がねじ回しの刃先状に尖った心棒は、半径方向の羽根によって回転部に回転結合されることが有利である。一方では、形成されたナイフ状の刃先が、心棒が粉末の貯蔵室に潜入すると同時に中心部の効果的な回転ばらし効果を助長し、他方では、心棒の、回転部による好ましい支持が得られ、さらに計量室に対する空気通路の位置決めが維持される。
必要な心棒および回転部の相互の相対的直線移動は、壷形の回転部の壷形壁に羽根を案内する軸方向の案内溝を設ける簡単な方法で達成される。この解決策により、計量室の基底壁区間が、供与位置となる排出準備位置を規定するとともに、口金部により規定される心棒の引っ張り限界ストッパが形成される。
閉止キャップに関連する心棒の支持は、さらに口金部側に設けられた過負荷時に開放される心棒および閉止キャップ間の結合位置によって形成される。吸入器を再び閉じる場合は、心棒および閉止キャップ間の新しい結合が生ずる。
特徴的な構造は、回転部が固定子の付随する回転子を備え、回転部の戻り回転によって計量室に粉末状物質を汲み込むように作用する翼効果を具体化したことである。これによって粉末状物質の補充および計量室の粉末の密度を一定に保つことができる。さらに周囲にある粉末粒子の塊を排除するばらし効果がある。戻り回転とは、閉止キャップのねじを緩め、それに伴なう計量室への粉末状物質の充填作用を意味する。詳しく言えば、回転子は、回転部の床の円板を始点とする支持板に取り付けられた回転子ブレードによって形成される。回転子ブレードは、ランセットまたは鎌形の輪郭を有する。これは、直径上に互い対向する2つの回転子ブレードとして形成される。具体的には、回転子ブレードは半径方向に心棒の中心に向かう面を備えて貯蔵室の円形断面のほぼ1/4の区間に広がり、その面に対してほぼ直角なブレード面が心棒に対して隙間を残して円周方向に設けられる。これによって押し潰し作用を生じる場所が排除される。例えば心棒に付着した薬剤物質がこすり落とされることはない。それに加えて、心棒の中心に向かう2つの面は共通な直径上に配置される。
さらに構造的な特徴は、回転子が固定子の下側に噛み合い、固定子は貯蔵室の内壁から半径方向に内側に突き出して、回転子の回転軌道内に自由端が達する突起として形成され、翼効果があるが薬剤を傷めないよう構成されていることである。固定子は台形の輪郭を有し、その根元は貯蔵室の内壁に固定される。回転軌道は、軸方向において、回転部の円板の下面側およびそれに対向する回転子ブレードの上面側によって制約される。さらに固定子の輪郭は、2つの回転子ブレードの間に残された1/4の区間内とする配置上好都合な構成とする。これによって充分な組立てスペースが得られる。
回転部の案内開口部が、心棒を取囲む気密ブッシュから構成される円筒状の区間から構成されると、気密および案内上有利である。これはゴムまたはゴムに類似した材料である。粉末状の物質は、気密ブッシュによって心棒の軸から除去される。これにより、供与すべき粉体状物質の計量に誤りを生じない。同様に、気密に関する対策が、貯蔵室の内壁と回転部との間に予圧を与えて取り付けた気密リングによって与えられる。ここでもゴムまたはゴム状の材料が使用される。それに加えて、両方の部品のリング状溝に対して気密リングが合わせて嵌め込まれ、回転部に設けられるリング状溝はV字形の谷形溝として構成し、それと同じ高さに設けられる貯蔵室のリング状溝は半円形に形成する。谷形溝は回転部の回転案内として機能する。
最後に、閉止キュップをねじキャップとして形成し、閉止キャップと口金部の同時回転手段によって閉止キャップが口金部と共同作用することを提案する。同時回転手段は爪形結合に類似したもので、ねじが開放されると閉止キャップと口金部の結合が分離される。
簡単な構造で外部の空気の添加を不要とし、再現性のある部分量を投与できる吸入器が得られる。
本発明の構成を、以下の図面に示される実施例によって詳細に説明する。
本発明を、以下の図面に示される実施例によって詳細に説明する。
図1〜図4に示した吸入器1は、容易に持運びすることができる短棒形状のポケット器具として形成される。形状は、段付けのある円筒状のケース2によって決定される。
小形円筒状のケース2は、吸入器1の頭部側に設けられた口金部3と接続される。口金部3は口当たりが良く、コップ状の閉止キャッブ4が保護するように口金部3を覆っている。
閉止キャップ4は、ねじ込みキャップとして形成される。その内ねじ5は、ケース2の外壁の外ねじ6と噛み合う。口金部3の装着部において、閉止キャップ4にはクリップ7が形成される。
コップ状の閉止キャップ4の脚側の端面は、上述の円筒状のケース2における段付けされたリング状の肩部8に気密を保持して突き当たる。
図1に示すように、ねじ結合部5、6の軸方向のねじストロークは、閉止キャップ4が同時に操作ハンドル9として粉末状物質10から再現可能な部分量10’を取り出すように動作するために利用される。ケース2の貯蔵室11の粉末状物質10は、必要な場合は再充填することができる。部分量10’を貯蔵室11の外部にある供与位置Uに供給するための計量装置全体を符号Dにより示す。
計量すべき材料は、薬剤の粉末状物質10で、例えば基本的物質(乳糖)の特性を持ち、微細な薬剤粉末がその表面に付着して、搬送体として作用する吸入空気流により搬送できるものである。
計量装置Dの後方に、正確に分離された粉末状物質10の部分量10’を供与位置Uで残らず放出するため、使用者が吸入空気流Sを発生させるいわゆる拡散領域が配置される。口金開口部3’に導かれる吸入空気ダクトに符号12を付す。
貯蔵室11の下側の隔壁に、壷形の圧力床13が形成される。圧力床は、圧縮ばね14の荷重を受けて口金部3の方向を向く。圧縮ばね14の脚側の巻き端は、ケース2を閉じる床キャップ15に支えられる。床キャップは断面を広げた係合カラー16の区間でケース2に噛み合い係合される。対応する係合カラー16はケース2のリング溝に噛み合う。
与圧を受けた圧縮ばね14の頭部側の巻き端は、ピストン状の部材13、18の中空ピストン18の内側肩部17に荷重を加える。
段を付けた壺形の圧力床13は、内側肩部17に係合接続される。
圧力床13の壷の縁にリング舌状体19が設けられ、ゴム弾性材料であることにより、貯蔵室11の壁上を、粉末状物質10の損失を生ずることなく滑動する。
床キャップ15の中央に短軸20が延び出している。これは中空であり、中空ピストン18とともに圧縮ばね14のばね室21を形成する。
貯蔵室11における口金部3側の開口部は、壷形の回転部22によって閉じられる。これは、ケース2を覆う貯蔵室11のカバー23の壷形床によって形成される。
カバー23の中央に案内開口部24が残される。これは間接的または直接的に、計量装置Dの重要部品としての心棒25の案内開口部24を形成する。心棒25は、適切な構成により、貯蔵室に潜行するスライダとして、汲み上げるべき部分量10’用の直線的に移動する計量室26の動作を実現する。貯蔵室に潜行するスライダは、ほぼ回転対称に構成された吸入器1の縦方向中心軸x−x(図5参照)に沿って移動する。
心棒25は、口金開口部3’と反対側の端部に、ねじ回しの刃先状の尖った先端27を形成される。これは粉末状物質10の貯蔵室11内で、心棒25とともに回転して中央の範囲をばらばらにする作用を備えている。実質的に尖った屋根状の刃先27は、2つの鏡面対称の斜めの面を持ち根元側で心棒25の円筒状の軸に接続される。斜めの面は約60度の角度をなす。心棒25の円筒状の基本断面は刃先27の範囲で維持される(図7参照)。直線的に移動する計量室26のストロークにおいて、心棒25の両方の末端位置で、上記の案内開口部24の全長にわたってドクタブレードまたは削り取り作用によって、計量室26を充填しながら案内開口部24の断面が閉じられるように考慮される。
閉止キャップ4の口金部3側の端部に、過負荷の場合に開放される結合位置28が心棒25と閉止キャップ4の間に形成される。閉止キャップ4側の係合手段は、ばね作用を持つ鉤形のリングである。鉤形のリングにおける舌状のばねの内側に向いた突起29は、心棒25の細い腰状のリング溝30と噛み合う。上側に向ってリング溝30は係合頭部31に連続する。突起29は、両方向に係合頭部31を乗り越えることができる。係合頭部31を形成する材料の塊は、ほぼレンズ形となる。
突起29またはその舌状のばねは、口金開口部3’に突き出す短円筒32の先端に形成され、閉止キャップ4のカバー内面から突き出している。短円筒32は閉止キャップ4に固定されている。
心棒25はスポーク状に形成された半径方向の羽根33によって回転部22に回転結合される。羽根33はその自由端区間が、吸入空気ダクト12を横切り、軸方向に延びる回転部22の案内溝34と噛み合う。案内溝34は3個で充分である。等角度に配分された案内溝34は、壷形の回転部22における壷形壁35の内側に設けられる。さらに軸方向の案内溝34は、心棒25の貯蔵室11の充填面からカバー23の上側の供与位置Uまでの、粉体状物質10を汲み込むための潜行ストロークが保証される長さとする。
規定された計量室26の排出可能位置(供与位置U)は、口金部3に設けられた心棒25の限界ストッパによって与えられる。限界ストッパは、口金部3の内側に張り出した壁の端面36であり、案内溝34の出口を塞いでいる。
口金部3は、ケース2の首部に固定された周囲壁37によって形成される。この部分に両方の部品2、3の間の係合位置38が形成される。これは非可逆的な係合位置38である。さらに明らかなように、回転部22のカバー23はリング状の肩部39によって覆うように固定される。
計量室26は、縦方向の中心軸x−xに対しほぼ垂直に伸びる横方向の孔として形成される。排出可能位置(供与位置U)に移動すると、計量室26は中央の吸入空気流Sの作動領域に位置する。計量室26は、吸入空気ダクト12に接続される空気通路40の位置に配置される。空気通路40は、回転部22の壷形壁35に形成される。空気通路40は、吸入空気ダクト12の半径方向に延びる孔である。この孔は、壷型の回転部22の床に近い部分の、カバー23の上面かまたはその直ぐ上側から延びる。
明らかなように計量室26の両側の開放端は、空気通路40に対し吸入空気ダクト12の半径方向の距離を置いて対向する(図4参照)。これに関連して、計量室26の円錐状の横孔の大きい方の内法直径の端部にそれより小さい直径の空気通路40が配置され、計量室26の円錐状の横孔の小さい方の内法直径の端部にそれより大きい直径の空気通路40が配置される。これによって小さい直径の空気通路40の後側に、供給された部分量10’に対する非常に強い排出効果を持つ高い負圧が発生する。それにも拘わらず計量室26からの排出は、両側端部から行なわれる。
心棒25を気密に案内する壷形状の回転部22に形成される空気通路40は、背面のリング状空間41を介して半径方向に距離を置いて空気入り口42に流体的に連通される。空気入り口42も孔として形成され大気に連通する。上記のリング状空間41は壷形状の回転部22における壷形壁35の外側と口金部3の周囲壁37との間に設けられる。
明らかなように空気通路40は、空気入り口42に対して軸方向にずらして配置される。空気入り口42は、口金部3に近い方に設けられる。説明した空間的な距離の位置により、最初反対方向に吸入される空気が、主たる吸入空気流Sに合流する。これにより実際に計量室26の延びる方向の吸入空気流Sの成分が形成され、計量室26が完全に空になる。使用者はその都度正確な分量を吸入する。供与位置Uは計量室26の基底区間に設定される。
対応した放出のため、粉末状物質10の汲み取り位置における特別な準備方法が開発された。具体的には、粉末状物質における望ましい組織の均一性、すなわち、粉末状物質がばらばらな周辺から計量室26への均一な詰め込みを確実にする条件が達成された。このために、回転部22を改善した方法で利用する。回転部22は、貯蔵室11の上部の範囲で動作する回転子Rを備えている(図5〜図7参照)。これに対し、固定子Stが配置される。回転子Rの回転を利用して塊をばらばらにすると同時に、回転子Rの戻り回転時の翼効果によって計量室26内に粉体状物質を汲み取る。すなわち閉止キャップ4を緩める場合に、それを操作ハンドル9として利用する(図1及び図3参照)。閉止キャップ4の回転に対応する同伴効果は心棒25に与えられ、心棒25は羽根33によって半径方向に回転部22に固定されている。計量室26の軸心が空気通路40に対して変位することはない。勿論口金部3の周囲壁37は形状的な結合手段によって回転するように閉止キャップ4に固定される。一般に、回転部22の固定は、例えばリング状空間41の口金部方向端部を閉じるリングフランジ43の摩擦による結合で充分である。リングフランジ43は、回転部22の壷形壁35の周囲壁から突き出し、その縁は口金部3の周囲壁37の内側に接触する(図1参照)。
図1および図4から明らかなように、口金部3およびねじで取り外す閉止キャップ4の間の同時回転は,両者間の爪形結合によって行われる。爪形結合部44は口金部3の周囲壁37の長い歯45により構成され、長い歯は対応する閉止キャップ43の内側の歯型凹部46と噛み合う。
翼の形成は2つの回転子ブレード47による。これは基本的に鎌状の輪郭を備えている。両方の回転子ブレード47は、吸入器1の縦方向の中心軸x−xに関して直径的に対向して設けられる。回転子ブレード47は中心から離れて軸方向に延びる支持板48により保持される。支持板48は回転部22のアームまたは円板49の下側に結合される(図5及び図7参照)。
回転部22の床またはカバー23から貯蔵室11側に突き出した自立した回転子ブレード47は、周方向に充分に離れて直径上の対向位置に配置される。幾何学的には貯蔵室11の円形断面のほぼ1/4の区間を占める。これは図6に示される。両方の回転子ブレード47は、半径方向に心棒25の中心に向かう面50、およびそれと直角に形成されるブレード面51を備えている。ブレード面51は心棒25の周囲壁に対し隙間52を残した距離に延びる。従ってすりつぶし効果は回避される。面50は直径上にあることは明らかである。面50の共通の直径を図6においてy―yで示す。空間的に平行なブレード面51は直径y−yに対し垂直で、空気通路40の孔の軸心と一致する計量室26の横孔軸z―zに対しても空間的に平行である。
回転子ブレード47が結合される円板49または2本のアームは、回転部22のカバー23のリング状の壁53から突き出している(図5及び図7参照)。
図5において特に明瞭に、回転子Rが固定子Stの下側に噛み合い、固定子Stは貯蔵室11の内壁から半径方向内側に突き出して、回転子Rの回転軌道54内に自由に達する突起として形成されていることが分かる。回転軌道54は、軸方向において、回転部22の円板49の下面と、相対する回転子ブレード47の上面とにより制限されていることが分かる。回転軌道54を形成する軸方向の間隔は、この方向に測定した突起である固定子Stの厚さよりも著しく大きい。従って、摩擦に敏感な投与すべき粉末状物質10に対して機械的な負荷を与えることはない。
固定子Stは台形の輪郭を備えている(図6参照)。その円弧状の基礎部は貯蔵室11の内壁に結合される。固定子Stは、基礎部から半径方向の内側に向って面積的に細くなり、輪郭的に2つの回転子ブレード47の間に残る1/4区間の間の中間空間55より小さくなるように寸法を決める。図6から分かるように、これは回転軌道54内での、固定子Stの固定用の十分な組立て開口を提供する。
固定子Stの半径方向の内側への突き出しは、台形の山頂面が同様に支持板48の外側と隙間を持って終わるような半径方向の長さとする。
回転子Rによる翼効果は、図6における矢印に着目することにより明らかである。矢印aは回転子Rの戻り回転方向(閉止キャップ4を緩める場合の回転方向)を示す。ブレード面51はその前にある粉末を押し出す面として作用する。矢印bは大きい内法直径の備えた計量室26の端部に関する概略の押し出し方向を示す。矢印cは別の回転子ブレード47の対応する効果を示し、これもブレード面51の翼効果に関するものである。固定子Stはこの場合、同時に回転軌道54の通路における位置が固定された邪魔板となる。粉末状物質10は、固定子Stにおける操作作用をもつ台形面の近くにある回転子Rにおけるブレード面51によって素早く計量室26を充填するよう移動し、既に説明したように常に同じ充填条件が得られる。計量室26は壷形回転部22のカバー23の上側の供与位置Uに到達するまで、計量装置Dの領域を通過して上昇しながら数回にわたって回転する。
掻き落とし作用を持つ案内開口部24によって、計量の誤りを与える心棒25の周囲に付着する粉末状物質10を持ち込むことはない(図5参照)。案内開口部24は回転部22に直接形成せず、貫通部を内張りする気密ブッシュ56により形成する。気密ブッシュ56はゴム弾性材料から構成され、カバー23に係合手段57によって嵌め込み保持される。気密ブッシュ56の高さは円板49の上面の位置まで達する。
また粉末状物質10の紛失をもたらす半径方向の外側に達する抜け出し孔は無く、回転部22および貯蔵室11を形成するケース2の間は同じように気密要素が設けられる。これは貯蔵室11の内壁および回転部22の間に設けられたゴム弾性材料の気密リング58により達成される。上記の気密リング58は予圧を与えて取り付けられる。気密リング58は、ケース2および回転部22の両方の部品におけるリング状の溝に合わせてはめ込まれる。回転部22に設けられるリング状溝には符号59を付ける。これはV字形の谷形溝として形成される。リング状の壁53の範囲にあるリング状溝59の開放角度は約90度である。溝の輪郭は中心対称で回転案内作用を有する。別の同じ高さのリング状溝60がケース2の内側、すなわち貯蔵室11の上側入り口範囲に設けられる。この周囲を取巻くリング状溝60の断面は半円形である。組立を容易にするため、リング状溝60の前面を回転対称の導入傾斜部61とする。
持ち上げ心棒として形成した心棒25は、計量室26の容積に応じて変更することができ、すなわち計量装置Dの主要部品のみを、別の部分量10’の正確な再現性のある計量を行なうため交換する。
ピストン状の作用をする圧力床13は、シリンダ空間に対する移動において、ケース2のリング状舌状体19の背部に空気バランス開口部62が設けられているので、ケース2の中央区間で能力が損なわれることは無い。
壷形の圧力床13は、中央に貯蔵室11の反対方向の凹部を有している。この凹部は、回転子ブレード47の基本位置において、軸方向に下側に突出する心棒25の端部区間が収容される深さである。
開示されたすべての特徴は本発明に対し基本的なものである。従って、対応する/添付の優先書類(事前出願のコピー)の開示もまたすべて本出願の開示内に含まれるものであり、その目的のためこれらの書類の特徴もこの出願の請求事項に含まれるものである。
吸入器として利用できる。
本発明による、閉止キャップを閉じた基本位置における吸入器の拡大した側面図である。 その俯瞰図である。 吸入器の側面図である。 閉止キャップを取り、計量室が排出可能位置(供与位置)にある、図1のような吸入器の断面図である。 中間位置にある心棒の図1の拡大図で、計量室は固定子の高さに延びている。 図5の線VI−VIの断面図である。 回転子および固定子を備えた回転部の詳細および固定子の俯瞰図で、心棒下端の刃物状の形状を示す。 吸入器を構成する部品の分解配列図で、すべての部品は縦方向断面、心棒は部分的断面である。
符号の説明
1 吸入器
2 ケース
3 口金部
4 閉止キャップ
5 内ねじ
6 外ねじ
7 クリップ
9 操作ハンドル
10 粉末状物質
11 貯蔵室
12 吸入空気ダクト
13 圧力床
14 圧縮ばね
15 床キャップ
17 内側肩部
18 中空ピストン
19 リング舌状体
22 回転部
23 カバー(床)
24 案内開口部
25 心棒
26 計量室
27 刃先
28 係合位置
29 突起
30 リング溝
31 係合頭部
32 短円筒
33 羽根
34 案内溝
35 壺形壁
36 端面
37 周囲壁
38 係合位置
40 空気通路
41 リング状空間
42 空気入り口
43 リングフランジ
44 爪形係合部
45 歯
46 歯型凹部
47 回転子ブレード
48 支持板
49 円板
50 中心に向かう面
51 ブレード面
53 壁
54 回転軌道
55 中間空間
56 気密ブッシュ
57 係合手段
58 気密リング
60 リング状溝
61 導入傾斜部
D 計量装置
R 回転子
St 固定子

Claims (4)

  1. 粉末状物質(10)用の棒形状の吸入器(1)であって、
    (a)前記吸入器の中心軸(x-x)に沿って延びかつ上端に開口部(3')を具備する吸入空気ダクト(12)を内部に設けた口金部(3)と、
    (b)前記口金部(3)の下端に接続された円筒状のケース(2)と、
    (c)粉末状物質(10)を貯蔵するために前記ケース(2)内に設けられた貯蔵室(11)と、
    (d)粉末状物質(10)を前記貯蔵室(11)から汲み取り前記吸入空気ダクト(12)内へ運ぶために、前記貯蔵室(11)と前記吸入空気ダクト(12)との間で中心軸(x-x)上を所定のストロークで移動可能な心棒(25)と、
    (e)前記貯蔵室(11)にて一定量の粉末状物質(10)を充填されその一定量の粉末状物質(10)を前記吸入空気ダクト(12)内の供与位置(U)へ運びかつ前記吸入空気ダクト(12)内に放出させるために、中心軸(x-x)に垂直な横孔として前記心棒(25)の下端近傍に設けられた計量室(26)と、
    (f)前記計量室(26)の供与位置(U)である、前記心棒(25)における所定のストロークの上端位置を規定するために前記口金部(3)の内側に設けられた限定ストッパ(36)と、
    (g)前記口金部(3)を覆うコップ状であって下端にねじを具備し、前記ケース(2)の上端のねじに対し取り付け取り外し可能な閉止キャップ(4)と、
    (h)前記閉止キャップ(4)の上端内面から突き出して設けられ、前記心棒(25)の頭部(30,31)に対し結合開放可能な係合手段(29,32)と、
    (i)前記口金部(3)が前記閉止キャップ(4)の回転に伴って回転するように、該閉止キャップ(4)の内面と該口金部(3)の外面とを噛み合わせる手段(45,46)と、
    (j)前記口金部(3)の内側に設けられた回転部(22)であって、前記閉止キャップ(4)の回転に伴って回転するために該口金部(3)と摩擦係合する手段(43)を有するとともに、前記心棒(25)を中心軸(x-x)方向に案内しかつ該心棒(25)を該口金部(3)と共に回転させるべく該心棒(25)と係合する案内手段(34)を有する該回転部(22)と、を備え、
    (k)前記閉止キャップ(4)が前記ケース(2)にねじ込まれているときは前記係合手段(29,32)が前記心棒(25)と結合しており、
    (l)前記閉止キャップ(4)のねじを緩めるとき、前記心棒(25)は、前記係合手段(29,32)を介して該閉止キャップ(4)とともに中心軸(x-x)に沿って持ち上げられると同時に、前記口金部(3)及び前記回転部(22)を介して該閉止キャップ(4)とともに回転可能であり、かつ、
    (m)前記心棒(25)が所定のストロークの上端位置に到達して前記限定ストッパ(36)により制止されることにより、該係合手段(29,32)が過負荷により該心棒(25)から開放されて該閉止キャップ(4)が取り外されることを特徴とする吸入器。
  2. 前記回転部(22)が、前記貯蔵部のカバーを形成する床(23)と、前記口金部(3)の内側に配置される壺形壁(35)とを有し、該壺型壁(35)の外側には前記摩擦係合する手段(43)が形成され、該壺型壁(35)の内側には中心軸(x-x)方向の案内溝として前記案内手段(34)が形成されており、
    前記心棒(25)から横方向に突出する羽根(33)が、前記案内溝と係合することを特徴とする請求項1に記載の吸入器。
  3. 前記回転部(22)の床(23)の中央に前記心棒(25)を案内する案内開口部(24)が貫通しており、該案内開口部(24)を内張りして該心棒(25)との間の気密性を保持するためにゴム弾性材料から構成される気密ブッシュ(56)を設けたことを特徴とする請求項に記載の吸入器。
  4. 前記心棒(25)の下端部に刃先状の尖った先端を形成したことを特徴とする請求項に記載の吸入器。
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