JP4425572B2 - 流体輸送管の内面への凹部或いは凸部の形成方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、流体輸送管の内面への凹部或いは凸部の形成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
液体等の流体を輸送する手段として、流体輸送管が多方面に多く使用されている。かかる流体輸送管で大量の流体を輸送する場合、輸送管の管径を大きくするといったことは当然のこととして、同じ管径で大量の流体を輸送するためには、流体の流速を速くすればよく、輸送管内を流れる流体の流速を速くする手段として、輸送流体に高圧をかけて送り出すといったことや、輸送管の内面と管内を流れる流体との摩擦抵抗を極力小さくするために、輸送管の内面を平滑面にするといったことが知られている(例えば、特許文献1)。
【0003】
【特許文献1】
特開平7−102883号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前記のように、流体の流速を速くして大量の流体を輸送するために、輸送流体に高圧をかけて送り出すといったことや、輸送管の内面を平滑面にするといったことが行われているが、流体の流速を速くして大量の流体を輸送することができれば、その分、輸送管の管径を小径にすることができ、輸送管の敷設を容易にする。
【0005】
例えば、主に地中に敷設される上下水道管にあっては、敷設箇所の制約から輸送管の管径を大径にすることが困難な場合が多く、流体の流速を速くして大量の流体を輸送することができる輸送管が好まれている。
【0006】
このようなことから、より一層流体の流速を速くして大量の流体を輸送することができる輸送管が望まれている。
【0007】
本発明の目的は、流体輸送管の内面に管の内面と流体との抵抗を低減して流体の流速を速くする凹部或いは凸部を容易に形成できる、流体輸送管の内面への凹部或いは凸部の形成方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の流体輸送管の内面への凹部或いは凸部の形成方法は、管本体の内周を被覆して管本体の内面を構成する管状ライナーの内周面に、流体に乱流を発生させて管本体内面から流体を剥離させ抵抗を少なくする多数の凹部或いは凸部が分散して設けられている流体輸送管にあって、前記管状ライナーとして、不浸透性内側フィルム層と不浸透性外側フィルム層との間に熱硬化性樹脂を含浸した樹脂吸収性内層を介在させた層構造からなり、前記樹脂吸収性内層にあっては、前記不浸透性内側フィルム層に接する面に多数の凹状部或いは凸状部を分散して設けたものを用い、前記管状ライナーを前記管本体の内部に引き込み、前記管状ライナー内を加圧し該管状ライナーを膨らませて前記管本体の内周に押しつけ被覆するとともに、前記樹脂吸収性内層に設けられている多数の前記凹状部或いは凸状部の箇所で前記不浸透性内側フィルム層を窪ませ或いは突出させて多数の凹部或いは凸部を形成し、同時に或いはその後に、前記管状ライナー内を加熱して前記樹脂吸収性内層に含浸させている熱硬化性樹脂を硬化させることを特徴とする。
【0009】
かかる構成から、前記管状ライナーを用いて流体輸送管の内面への凹部或いは凸部を容易に形成することができる。
請求項2に記載の流体輸送管の内面への凹部或いは凸部の形成方法は、管本体の内周を被覆して管本体の内面を構成する管状ライナーの内周面に、流体に乱流を発生させて管本体内面から流体を剥離させ抵抗を少なくする多数の凹部或いは凸部が分散して設けられている流体輸送管にあって、前記管状ライナーとして、不浸透性内側フィルム層と不浸透性外側フィルム層との間に熱硬化性樹脂を含浸した樹脂吸収性内層を介在させた層構造からなり、前記不浸透性内側フィルム層にあっては、その露出面となる内面側に多数の凹部或いは凸部を分散して設けたものを用い、前記管状ライナーを前記管本体の内部に引き込み、前記管状ライナー内を加圧し該管状ライナーを膨らませて前記管本体の内周に押しつけ被覆し、同時に或いはその後に、前記管状ライナー内を加熱して前記樹脂吸収性内層に含浸させている熱硬化性樹脂を硬化させることを特徴とする。
【0010】
かかる構成から、前記管状ライナーを用いて流体輸送管の内面への凹部或いは凸部を容易に形成することができる。
請求項3に記載の流体輸送管の内面への凹部或いは凸部の形成方法は、管本体の内周を被覆して管本体の内面を構成する管状ライナーの内周面に、流体に乱流を発生させて管本体内面から流体を剥離させ抵抗を少なくする多数の凹部或いは凸部が分散して設けられている流体輸送管にあって、前記管状ライナーとして、不浸透性内側フィルム層と不浸透性外側フィルム層との間に光硬化性樹脂を含浸した樹脂吸収性内層を介在させた層構造からなり、前記樹脂吸収性内層にあっては、前記不浸透性内側フィルム層に接する面に多数の凹状部或いは凸状部を分散して設けたものを用い、前記管状ライナーを前記管本体の内部に引き込み、前記管状ライナー内を加圧し該管状ライナーを膨らませて前記管本体の内周に押しつけ被覆するとともに、前記樹脂吸収性内層に設けられている多数の前記凹状部或いは凸状部の箇所で前記不浸透性内側フィルム層を窪ませ或いは突出させて多数の凹部或いは凸部を形成し、同時に或いはその後に、前記管状ライナー内に紫外線を照射して前記樹脂吸収性内層に含浸させている光硬化性樹脂を硬化させることを特徴とする。
【0011】
かかる構成から、前記管状ライナーを用いて流体輸送管の内面への凹部或いは凸部を容易に形成することができる。
請求項4に記載の流体輸送管の内面への凹部或いは凸部の形成方法は、管本体の内周を被覆して管本体の内面を構成する管状ライナーの内周面に、流体に乱流を発生させて管本体内面から流体を剥離させ抵抗を少なくする多数の凹部或いは凸部が分散して設けられている流体輸送管にあって、前記管状ライナーとして、不浸透性内側フィルム層と不浸透性外側フィルム層との間に光硬化性樹脂を含浸した樹脂吸収性内層を介在させた層構造からなり、前記不浸透性内側フィルム層にあっては、その露出面となる内面側に多数の凹部或いは凸部を分散して設けたものを用い、前記管状ライナーを前記管本体の内部に引き込み、前記管状ライナー内を加圧し該管状ライナーを膨らませて前記管本体の内周に押しつけ被覆し、同時に或いはその後に、前記管状ライナー内に紫外線を照射して前記樹脂吸収性内層に含浸させている光硬化性樹脂を硬化させることを特徴とする。
【0012】
かかる構成から、前記管状ライナーを用いて流体輸送管の内面への凹部或いは凸部を容易に形成することができる。
【0013】
請求項5に記載の流体輸送管の内面への凹部或いは凸部の形成方法は、管本体の内周を被覆して管本体の内面を構成する管状ライナーの内周面に、流体に乱流を発生させて管本体内面から流体を剥離させ抵抗を少なくする多数の凹部或いは凸部が分散して設けられている流体輸送管にあって、前記管状ライナーとして、不浸透性内側フィルム層と不浸透性外側フィルム層との間に常温硬化性樹脂を含浸した樹脂吸収性内層を介在させた層構造からなり、前記樹脂吸収性内層にあっては、前記不浸透性内側フィルム層に接する面に多数の凹状部或いは凸状部を分散して設けたものを用い、前記管状ライナーを前記管本体の内部に引き込み、前記管状ライナー内を加圧し該管状ライナーを膨らませて前記管本体の内周に押しつけ被覆するとともに、前記樹脂吸収性内層に設けられている多数の前記凹状部或いは凸状部の箇所で前記不浸透性内側フィルム層を窪ませ或いは突出させて多数の凹部或いは凸部を形成し、同時に或いはその後、前記樹脂吸収性内層に含浸させている常温硬化性樹脂を常温で硬化させることを特徴とする。
【0014】
かかる構成から、前記管状ライナーを用いて流体輸送管の内面への凹部或いは凸部を容易に形成することができる。
【0015】
請求項6に記載の流体輸送管の内面への凹部或いは凸部の形成方法は、管本体の内周を被覆して管本体の内面を構成する管状ライナーの内周面に、流体に乱流を発生させて管本体内面から流体を剥離させ抵抗を少なくする多数の凹部或いは凸部が分散して設けられている流体輸送管にあって、前記管状ライナーとして、不浸透性内側フィルム層と不浸透性外側フィルム層との間に常温硬化性樹脂を含浸した樹脂吸収性内層を介在させた層構造からなり、前記不浸透性内側フィルム層にあっては、その露出面となる内面側に多数の凹部或いは凸部を分散して設けたものを用い、前記管状ライナーを前記管本体の内部に引き込み、前記管状ライナー内を加圧し該管状ライナーを膨らませて前記管本体の内周に押しつけ被覆し、同時に或いはその後、前記樹脂吸収性内層に含浸させている常温硬化性樹脂を常温で硬化させることを特徴とする。
【0016】
かかる構成から、前記管状ライナーを用いて流体輸送管の内面への凹部或いは凸部を容易に形成することができる。
【0017】
請求項7に記載の流体輸送管の内面への凹部或いは凸部の形成方法は、管本体の内周を被覆して管本体の内面を構成する管状ライナーの内周面に、流体に乱流を発生させて管本体内面から流体を剥離させ抵抗を少なくする多数の凹部或いは凸部が分散して設けられている流体輸送管にあって、前記管状ライナーとして、不浸透性内側フィルム層と不浸透性外側フィルム層との間に熱硬化性樹脂を含浸した樹脂吸収性内層を介在させた層構造からなり、前記樹脂吸収性内層にあっては、前記不浸透性内側フィルム層に接する面に多数の凹部或いは凸部を分散して設けたものを用い、前記管状ライナーを前記管本体の内部に引き込み、前記管状ライナー内を加圧し該管状ライナーを膨らませて前記管本体の内周に押しつけ被覆し、同時に或いはその後に、前記管状ライナー内を加熱して前記樹脂吸収性内層に含浸させている熱硬化性樹脂を硬化させた後、前記不浸透性内側フィルム層を前記樹脂吸収性内層から剥離し除去することを特徴とする。
【0018】
かかる構成から、前記管状ライナーを用いて流体輸送管の内面への凹部或いは凸部を容易に形成することができる。
【0019】
請求項8に記載の流体輸送管の内面への凹部或いは凸部の形成方法は、管本体の内周を被覆して管本体の内面を構成する管状ライナーの内周面に、流体に乱流を発生させて管本体内面から流体を剥離させ抵抗を少なくする多数の凹部或いは凸部が分散して設けられている流体輸送管にあって、前記管状ライナーとして、不浸透性内側フィルム層と不浸透性外側フィルム層との間に光硬化性樹脂を含浸した樹脂吸収性内層を介在させた層構造からなり、前記樹脂吸収性内層にあっては、前記不浸透性内側フィルム層に接する面に多数の凹部或いは凸部を分散して設けたものを用い、前記管状ライナーを前記管本体の内部に引き込み、前記管状ライナー内を加圧し該管状ライナーを膨らませて前記管本体の内周に押しつけ被覆し、同時に或いはその後に、前記管状ライナー内に紫外線を照射して前記樹脂吸収性内層に含浸させている光硬化性樹脂を硬化させた後、前記不浸透性内側フィルム層を前記樹脂吸収性内層から剥離し除去することを特徴とする。
【0020】
かかる構成から、前記管状ライナーを用いて流体輸送管の内面への凹部或いは凸部を容易に形成することができる。
【0021】
請求項9に記載の流体輸送管の内面への凹部或いは凸部の形成方法は、管本体の内周を被覆して管本体の内面を構成する管状ライナーの内周面に、流体に乱流を発生させて管本体内面から流体を剥離させ抵抗を少なくする多数の凹部或いは凸部が分散して設けられている流体輸送管にあって、前記管状ライナーとして、不浸透性内側フィルム層と不浸透性外側フィルム層との間に常温硬化性樹脂を含浸した樹脂吸収性内層を介在させた層構造からなり、前記樹脂吸収性内層にあっては、前記不浸透性内側フィルム層に接する面に多数の凹部或いは凸部を分散して設けたものを用い、前記管状ライナーを前記管本体の内部に引き込み、前記管状ライナー内を加圧し該管状ライナーを膨らませて前記管本体の内周に押しつけ被覆し、同時に或いはその後に、前記樹脂吸収性内層に含浸させている常温硬化性樹脂を硬化させた後、前記不浸透性内側フィルム層を前記樹脂吸収性内層から剥離し除去することを特徴とする。
【0022】
かかる構成から、前記管状ライナーを用いて流体輸送管の内面への凹部或いは凸部を容易に形成することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
図1は管本体内に凹部或いは凸部を設けた流体輸送管の1例を示したものである。
【0024】
本例の流体輸送管は、管本体1の内面に流体に乱流を発生させて管本体1の内面から流体を剥離させ抵抗を少なくする多数の凹部2或いは凸部(図示せず)が分散して設けられた構造になっている。前記凹部2或いは凸部にあっては、管本体1の内面から流体を剥離させ抵抗を少なくするものである限り、その形状や大きさ等は特に限定されるものではない。本例では凹部2がディンプル2aとなっており、このディンプル2aの径、深さ、ピッチ等にあっては流体の種類、管径などにより、適宜設定される。
【0025】
このように管本体1の内面に流体に乱流を発生させて管本体1の内面から流体を剥離させ抵抗を少なくする多数の凹部2或いは凸部を分散して設けることにより、この管本体1内に下水が流れる際に、下水と管本体1の内面に設けられている多数の凹部2或いは凸部との間で、下水に乱流が生じ、乱流剥離の現象が起きて管本体1の内面から下水が剥離し易くなり、管本体1の内面と流体との抵抗が低減されることにより、流体の流速が速くなり、その分流体の輸送量の増加を図ることができる。
【0026】
前記凹部2がディンプル2aであると、管本体1内に流体が流れる際に、流体とディンプル2aとの間で、流体に乱流剥離の現象をより効果的に起こす乱流が生じ、管本体1の内面から流体が一層剥離し易くなり、管本体1の内面と流体との抵抗が一層低減されることにより、流体の流速が一層速くなり、流体の輸送量の一層の増加を図ることができるものとなる。
【0027】
図2は管本体の内周を被覆して管本体の内面を構成する管状ライナーの内周面に凹部或いは凸部を設けた流体輸送管の1例を示したものである。
【0028】
本例の流体輸送管は、管本体1の内面に形成されている前記凹部2或いは凸部は、前記管本体1の内周を被覆した管状ライナー3の内周面に設けられている。
【0029】
このように、前記凹部2或いは凸部は管本体1の内周に被覆された管状ライナー3の内周面に設けられているので、この管状ライナー3により管本体1の内面に多数の凹部2或いは凸部を容易に形成することができる。また、管状ライナー3を使用することにより、新設の管は勿論のこと、既設の管の内面にも凹部2或いは凸部を容易に形成することができる。本例も、前記凹部2がディンプル2aとなっている。
【0030】
図3,図4は流体輸送管の内面への凹部或いは凸部の形成方法の1例を示したもので、図3は本例で用いる管状ライナーを形成する可撓性板体の一部省略平面図、図4は可撓性板体で形成された管状ライナーを用いて管本体内にディンプルを形成した流体輸送管の要部縦断面図である。
【0031】
本例では、管本体1の内周を被覆する管状ライナー3として、金属板或いは合成樹脂板等の可撓性板体4の表面に、多数の凹部2或いは凸部を形成し、該可撓性板体4を、前記凹部2或いは凸部を形成した表面を内面として筒状に曲げて管状ライナー3とし、管本体1内に挿入して管本体1の内周を被覆する。
【0032】
このようにすることにより、管状ライナー3を容易に形成することができ、該管状ライナー3を用いて流体輸送管の内面への凹部2或いは凸部を容易に形成することができる。本例でも、前記凹部2はディンプル2aとなっている。
【0033】
図5は、前記管状ライナー3を形成する可撓性板体4の他例を示すものであり、本例では、可撓性板体4の表面に格子状に多数の溝を形成することにより、その表面に凸部5を形成している。
【0034】
流体輸送管の内面への凹部或いは凸部の形成方法の実施の形態の第2例では、管状ライナー3を、内面に多数の凹部2或いは凸部を形成した熱可塑性樹脂製の管状ライナー3とし、該管状ライナー3を前記管本体1の内部に引き込み、管状ライナー3内を加熱し軟化させながら加圧し該管状ライナー3を膨らませて前記管本体1の内周に押しつけ被覆し、次に、管状ライナー3内に冷却空気を送り込み管状ライナー3を硬化させることにより、流体輸送管の内面へ凹部2或いは凸部を形成する(図2参照)。本例でも、前記凹部2はディンプル2aとなっている。前記管状ライナー3を形成する熱可塑性樹脂として、本例では、塩化ビニルが使用されている。
【0035】
図6,図7は本発明に係る流体輸送管の内面への凹部或いは凸部の形成方法の実施の形態の第1例を示したもので、図6は本例で用いる管状ライナーを示した要部縦断面図、図7はこの管状ライナーを用いて管本体内に凹部或いは凸部を形成した流体輸送管の要部縦断面図である。
【0036】
本例では、管本体1の内周を被覆する管状ライナー3として、不浸透性内側フィルム層6と不浸透性外側フィルム層7との間に熱硬化性樹脂、光硬化性樹脂或いは常温硬化性樹脂等の硬化性樹脂8を含浸した樹脂吸収性内層9を介在させた層構造からなり、前記樹脂吸収性内層9の前記不浸透性内側フィルム層6に接する面に多数の凹部2を分散して設けたものを用いている。
【0037】
前記不浸透性内側フィルム層6として、ポリウレタンフィルムが使用されるが、不浸透性を備えたフィルムであれば特に限定されない。また、不浸透性外側フィルム層7としては、ポリエチレンフィルムが使用されるが、不透過性を備えたものであれば特に限定されるものではない。また、硬化性樹脂8にあっては、熱硬化性樹脂として不飽和ポリエステル樹脂が使用され、光硬化性樹脂としてビニルエステル樹脂が使用され、常温硬化性樹脂としてエポキシ樹脂が使用されるが、これらに限定されるものではない。また、前記硬化性樹脂8を含浸した樹脂吸収性内層9としては本例では不織布が使用されているが、硬化性樹脂8を含浸でき、且つ可撓性を備えたものであれば特に限定されるものではなく、不織布以外の繊維素材や発泡樹脂シートであってもよい。
【0038】
前記硬化性樹脂8を含浸した樹脂吸収性内層9にあっては、前記不浸透性内側フィルム層6に接する面に多数の凹状部10或いは凸状部を所定のピッチで分散して設けている。本例では、樹脂吸収性内層9に、その開口部が前記不浸透性内側フィルム層6に接するように貫通する孔10aを形成して凹状部10としている。この凹状部10は後にディンプル2aを形成するためのものであり、予定するディンプル2aの径や深さを基に設定される。
【0039】
管状ライナー3は、前記不浸透性内側フィルム層6と不浸透性外側フィルム層7との間に硬化性樹脂8を含浸した樹脂吸収性内層9を介在させた層構造からなるシートを管状にフォーミングして合せ目を接着または融着して形成する。
【0040】
このようにして構成された管状ライナー3を、図7に示すように、管本体1の内部に引き込む。
【0041】
そして、前記硬化性樹脂8が熱硬化性樹脂である場合、この管状ライナー3内に水を充填して該管状ライナー3を膨らませて管本体1の内周に押しつけ被覆し、次に、管状ライナー3内の水を循環させつつボイラー等で加熱して樹脂吸収性内層9に含浸させている熱硬化性樹脂からなる硬化性樹脂8を硬化させた後、管状ライナー3内の水または湯を排出させる。
【0042】
このようにすると、管本体1の内周に押し付けられた管状ライナー3は樹脂吸収性内層9に含浸させている硬化性樹脂8の硬化により管本体1と一体となり、そして管本体1の内周面を構成することになった管状ライナー3の不浸透性内側フィルム層6は樹脂吸収性内層9に設けられている凹状部10の箇所で、不浸透性内側フィルム層6が窪み、多数のディンプル2aを形成した状態で硬化するので、管本体1の内周面に多数のディンプル2aが形成された状態となる。
【0043】
前記管本体1に管状ライナー3を引き込み、この管状ライナー3内に水を充填して該管状ライナー3を膨らませて管本体1の内周に押しつけ被覆し、管状ライナー3内の水を加熱して樹脂吸収性内層9に含浸させている熱硬化性樹脂からなる硬化性樹脂8を硬化させた、管状ライナー3内の水または湯を排出させる手段は、地中に敷設された導管を補修する方法として既に開示されている、例えば特公平7−4853号の技術を用いることができる。
【0044】
なお、前記管本体1に引き込んだ管状ライナー3を膨らませ、且つ加熱する手段にあっては、前記管状ライナー3内に、蒸気を送り込み加圧して膨らませるとともに加熱してもよく、或いは高温空気を送り込み加圧して膨らませるとともに加熱してもよい。
【0045】
また、前記硬化性樹脂8が光硬化性樹脂である場合、この管状ライナー3内に空気を送り込んで加圧し、該管状ライナー3を膨らませて管本体1の内周に押しつけ被覆し、次に、管状ライナー3内に紫外線を照射し、光硬化性樹脂からなる硬化性樹脂8を硬化させた後、管状ライナー3内の空気を抜く。
【0046】
このようにすると、前記と同様に、管本体1の内周面に多数のディンプル2aが形成された状態となる。
【0047】
また、前記硬化性樹脂8が常温硬化性樹脂である場合、この管状ライナー3内に空気を送り込んで加圧し、該管状ライナー3を膨らませて管本体1の内周に押しつけ被覆し、所定時間放置することにより常温硬化性樹脂からなる硬化性樹脂8を硬化させた後、管状ライナー3内の空気を抜く。
【0048】
このようにすると、前記と同様に、管本体1の内周面に多数のディンプル2aが形成された状態となる。
【0049】
また、本例では、前記樹脂吸収性内層9の前記不浸透性内側フィルム層6に接する面に設けた凹状部10は、樹脂吸収性内層9に貫通する孔10aを形成して凹状部10としているが、図8,図9に示すように、樹脂吸収性内層9の不浸透性内側フィルム層6に接する面に所定の深さの有底穴10bを形成して凹状部10としてもよく、或いは図10,図11に示すように、樹脂吸収性内層9を結束して窪み10cを形成し、これを凹状部10としてもよく、前記不浸透性内側フィルム層6に接する面に凹状部10を形成する手段にあっては、特に限定されるものではない。
【0050】
図12,図13は本発明に係る流体輸送管の内面への凹部或いは凸部の形成方法の実施の形態の第2例を示したもので、図12は本例で用いる管状ライナーを示した要部縦断面図、図13はこの管状ライナーを用いて管本体内に凹部或いは凸部を形成した流体輸送管の要部縦断面図である。
【0051】
本例では、管本体1の内周を被覆する管状ライナー3として、不浸透性内側フィルム層6と不浸透性外側フィルム層7との間に熱硬化性樹脂、光硬化性樹脂或いは常温硬化性樹脂等の硬化性樹脂8を含浸した樹脂吸収性内層9を介在させた層構造からなり、前記不浸透性内側フィルム層6に、その露出面となる内面側に多数の凹部2或いは凸部を分散して設けたものを用いている。
【0052】
前記不浸透性内側フィルム層6、不浸透性外側フィルム層7、硬化性樹脂8、硬化性樹脂8を含浸した樹脂吸収性内層9にあっては、前記第1例と同様である。前記不浸透性内側フィルム層6には、本例では、多数の凹部2が形成されており、この凹部2はディンプル2aとなっている。
【0053】
管状ライナー3は、前記不浸透性内側フィルム層6と不浸透性外側フィルム層7との間に硬化性樹脂8を含浸した樹脂吸収性内層9を介在させた層構造からなるシートを管状にフォーミングして合せ目を接着または融着して形成する。
【0054】
このようにして構成された管状ライナー3を、図13に示すように、管本体1の内部に引き込み、加圧して管状ライナー3を膨らませ、そして、前記硬化性樹脂8を硬化させる。前記管状ライナー3の加圧及び前記硬化性樹脂8の硬化にあっては、前記第1例と同様にして行われる。
【0055】
このようにすることにより、管本体1の内周に押し付けられた管状ライナー3は樹脂吸収性内層9に含浸させている硬化性樹脂8の硬化により管本体1と一体となり、そして、硬化性樹脂8により樹脂吸収性内層9に接着された、その露出面となる内面側に多数のディンプル2aが分散して設けられている前記不浸透性内側フィルム層6により、管本体1の内周面に多数のディンプル2aが形成された状態となる。
【0056】
図14,図15は流体輸送管の内面への凹部或いは凸部の形成方法の他例を示したもので、図14は本例で用いる管状ライナーを示した要部縦断面図、図15はこの管状ライナーを用いて管本体内に凹部或いは凸部を形成した流体輸送管の要部縦断面図である。
【0057】
本例では、管本体1の内周を被覆する管状ライナー3として、不浸透性内側フィルム層6と不浸透性外側フィルム層7との間に熱硬化性樹脂、光硬化性樹脂或いは常温硬化性樹脂等の硬化性樹脂8を含浸した樹脂吸収性内層9を介在させた層構造からなり、前記樹脂吸収性内層9の前記不浸透性内側フィルム層6に接する面に多数の凹部2を分散して設けたものを用いている。本例では、前記樹脂吸収性内層9に設けた凹部2はディンプル2aとなっている。
【0058】
前記不浸透性内側フィルム層6、不浸透性外側フィルム層7、硬化性樹脂8、硬化性樹脂8を含浸した樹脂吸収性内層9にあっては、前記第3例と同様である。
【0059】
管状ライナー3は、前記不浸透性内側フィルム層6と不浸透性外側フィルム層7との間に硬化性樹脂8を含浸した樹脂吸収性内層9を介在させた層構造からなるシートを管状にフォーミングして合せ目を接着または融着して形成する。
【0060】
このようにして構成された管状ライナー3を、図15に示すように、管本体1の内部に引き込み、加圧して管状ライナー3を膨らませ、そして、前記硬化性樹脂8を硬化させた後、不浸透性内側フィルム層6を樹脂吸収性内層9から剥離し除去する。前記管状ライナー3の加圧及び前記硬化性樹脂8の硬化にあっては、前記第3例と同様にして行われる。
【0061】
このようにすることにより、管本体1の内周に押し付けられた管状ライナー3は樹脂吸収性内層9に含浸させている硬化性樹脂8の硬化により管本体1と一体となり、そして、樹脂吸収性内層9から不浸透性内側フィルム層6を剥離し除去することにより、前記樹脂吸収性内層9に設けたディンプル2aが露出し、管本体1の内周面に多数のディンプル2aが形成された状態となる。
【0062】
【発明の効果】
以上のように、本発明に係る流体輸送管の内面への凹部或いは凸部の形成方法によれば、管状ライナーを前記管本体の内部に引き込み、前記管状ライナー内を加圧し膨らませて前記管本体の内周に押しつけ被覆し、次に樹脂吸収性内層に含浸させている硬化性樹脂を硬化させるといった簡単な方法で、管本体の内面に多数の凹部或いは凸部を容易に形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 管本体内に凹部或いは凸部を設けた流体輸送管の1例を示した要部縦断面図である。
【図2】 管本体の内周を被覆して管本体の内面を構成する管状ライナーの内周面に凹部或いは凸部を設けた流体輸送管の1例を示した要部縦断面図である。
【図3】 流体輸送管の内面への凹部或いは凸部の形成方法で用いる管状ライナーを形成する可撓性板体の一部省略平面図である。
【図4】 図3に示す可撓性板体で形成された管状ライナーを用いて管本体内に凹部を形成した流体輸送管の要部縦断面図である。
【図5】 管状ライナーを形成する可撓性板体の他例を示す一部省略平面図である。
【図6】 本発明に係る流体輸送管の内面への凹部或いは凸部の形成方法の実施の形態の第1例で用いる管状ライナーを示した要部縦断面図である。
.
【図7】 図6に示す管状ライナーを用いて管本体内に凹部或いは凸部を形成した流体輸送管の要部縦断面図である。
【図8】 本発明に係る流体輸送管の内面への凹部或いは凸部の形成方法の実施の形態の第1例で用いる管状ライナーの他例を示した要部縦断面図である。
.
【図9】 図8に示す管状ライナーを用いて管本体内に凹部或いは凸部を形成した流体輸送管の要部縦断面図である。
【図10】 本発明に係る流体輸送管の内面への凹部或いは凸部の形成方法の実施の形態の第1例で用いる管状ライナーの他例を示した要部縦断面図である。
.
【図11】 図10に示す管状ライナーを用いて管本体内に凹部或いは凸部を形成した流体輸送管の要部縦断面図である。
【図12】 本発明に係る流体輸送管の内面への凹部或いは凸部の形成方法の実施の形態の第2例で用いる管状ライナーを示した要部縦断面図である。
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【図13】 図12に示す管状ライナーを用いて管本体内に凹部或いは凸部を形成した流体輸送管の要部縦断面図である。
【図14】 流体輸送管の内面への凹部或いは凸部の形成方法の他例で用いる管状ライナーを示した要部縦断面図である。
.
【図15】 図14に示す管状ライナーを用いて管本体内に凹部或いは凸部を形成した流体輸送管の要部縦断面図である。
【符号の説明】
1 管本体
2 凹部
2a ディンプル
3 管状ライナー
4 可撓性板体
5 凸部
6 不浸透性内側フィルム層
7 不浸透性外側フィルム層
8 硬化性樹脂
9 樹脂吸収性内層
10 凹状部
10a 孔
10b 有底穴
10c 窪み
Claims (9)
- 管本体の内周を被覆して管本体の内面を構成する管状ライナーの内周面に、流体に乱流を発生させて管本体内面から流体を剥離させ抵抗を少なくする多数の凹部或いは凸部が分散して設けられている流体輸送管にあって、 前記管状ライナーとして、不浸透性内側フィルム層と不浸透性外側フィルム層との間に熱硬化性樹脂を含浸した樹脂吸収性内層を介在させた層構造からなり、前記樹脂吸収性内層にあっては、前記不浸透性内側フィルム層に接する面に多数の凹状部或いは凸状部を分散して設けたものを用い、
前記管状ライナーを前記管本体の内部に引き込み、前記管状ライナー内を加圧し該管状ライナーを膨らませて前記管本体の内周に押しつけ被覆するとともに、前記樹脂吸収性内層に設けられている多数の前記凹状部或いは凸状部の箇所で前記不浸透性内側フィルム層を窪ませ或いは突出させて多数の凹部或いは凸部を形成し、同時に或いはその後に、前記管状ライナー内を加熱して前記樹脂吸収性内層に含浸させている熱硬化性樹脂を硬化させることを特徴とする流体輸送管の内面への凹部或いは凸部の形成方法。 - 管本体の内周を被覆して管本体の内面を構成する管状ライナーの内周面に、流体に乱流を発生させて管本体内面から流体を剥離させ抵抗を少なくする多数の凹部或いは凸部が分散して設けられている流体輸送管にあって、 前記管状ライナーとして、不浸透性内側フィルム層と不浸透性外側フィルム層との間に熱硬化性樹脂を含浸した樹脂吸収性内層を介在させた層構造からなり、前記不浸透性内側フィルム層にあっては、その露出面となる内面側に多数の凹部或いは凸部を分散して設けたものを用い、
前記管状ライナーを前記管本体の内部に引き込み、前記管状ライナー内を加圧し該管状ライナーを膨らませて前記管本体の内周に押しつけ被覆し、同時に或いはその後に、前記管状ライナー内を加熱して前記樹脂吸収性内層に含浸させている熱硬化性樹脂を硬化させることを特徴とする流体輸送管の内面への凹部或いは凸部の形成方法。 - 管本体の内周を被覆して管本体の内面を構成する管状ライナーの内周面に、流体に乱流を発生させて管本体内面から流体を剥離させ抵抗を少なくする多数の凹部或いは凸部が分散して設けられている流体輸送管にあって、 前記管状ライナーとして、不浸透性内側フィルム層と不浸透性外側フィルム層との間に光硬化性樹脂を含浸した樹脂吸収性内層を介在させた層構造からなり、前記樹脂吸収性内層にあっては、前記不浸透性内側フィルム層に接する面に多数の凹状部或いは凸状部を分散して設けたものを用い、
前記管状ライナーを前記管本体の内部に引き込み、前記管状ライナー内を加圧し該管状ライナーを膨らませて前記管本体の内周に押しつけ被覆するとともに、前記樹脂吸収性内層に設けられている多数の前記凹状部或いは凸状部の箇所で前記不浸透性内側フィルム層を窪ませ或いは突出させて多数の凹部或いは凸部を形成し、同時に或いはその後に、前記管状ライナー内に紫外線を照射して前記樹脂吸収性内層に含浸させている光硬化性樹脂を硬化させることを特徴とする流体輸送管の内面への凹部或いは凸部の形成方法。 - 管本体の内周を被覆して管本体の内面を構成する管状ライナーの内周面に、流体に乱流を発生させて管本体内面から流体を剥離させ抵抗を少なくする多数の凹部或いは凸部が分散して設けられている流体輸送管にあって、 前記管状ライナーとして、不浸透性内側フィルム層と不浸透性外側フィルム層との間に光硬化性樹脂を含浸した樹脂吸収性内層を介在させた層構造からなり、前記不浸透性内側フィルム層にあっては、その露出面となる内面側に多数の凹部或いは凸部を分散して設けたものを用い、
前記管状ライナーを前記管本体の内部に引き込み、前記管状ライナー内を加圧し該管状ライナーを膨らませて前記管本体の内周に押しつけ被覆し、同時に或いはその後に、前記管状ライナー内に紫外線を照射して前記樹脂吸収性内層に含浸させている光硬化性樹脂を硬化させることを特徴とする流体輸送管の内面への凹部或いは凸部の形成方法。 - 管本体の内周を被覆して管本体の内面を構成する管状ライナーの内周面に、流体に乱流を発生させて管本体内面から流体を剥離させ抵抗を少なくする多数の凹部或いは凸部が分散して設けられている流体輸送管にあって、 前記管状ライナーとして、不浸透性内側フィルム層と不浸透性外側フィルム層との間に常温硬化性樹脂を含浸した樹脂吸収性内層を介在させた層構造からなり、前記樹脂吸収性内層にあっては、前記不浸透性内側フィルム層に接する面に多数の凹状部或いは凸状部を分散して設けたものを用い、
前記管状ライナーを前記管本体の内部に引き込み、前記管状ライナー内を加圧し該管状ライナーを膨らませて前記管本体の内周に押しつけ被覆するとともに、前記樹脂吸収性内層に設けられている多数の前記凹状部或いは凸状部の箇所で前記不浸透性内側フィルム層を窪ませ或いは突出させて多数の凹部或いは凸部を形成し、同時に或いはその後、前記樹脂吸収性内層に含浸させている常温硬化性樹脂を常温で硬化させることを特徴とする流体輸送管の内面への凹部或いは凸部の形成方法。 - 管本体の内周を被覆して管本体の内面を構成する管状ライナーの内周面に、流体に乱流を発生させて管本体内面から流体を剥離させ抵抗を少なくする多数の凹部或いは凸部が分散して設けられている流体輸送管にあって、 前記管状ライナーとして、不浸透性内側フィルム層と不浸透性外側フィルム層との間に常温硬化性樹脂を含浸した樹脂吸収性内層を介在させた層構造からなり、前記不浸透性内側フィルム層にあっては、その露出面となる内面側に多数の凹部或いは凸部を分散して設けたものを用い、
前記管状ライナーを前記管本体の内部に引き込み、前記管状ライナー内を加圧し該管状ライナーを膨らませて前記管本体の内周に押しつけ被覆し、同時に或いはその後、前記樹脂吸収性内層に含浸させている常温硬化性樹脂を常温で硬化させることを特徴とする流体輸送管の内面への凹部或いは凸部の形成方法。 - 管本体の内周を被覆して管本体の内面を構成する管状ライナーの内周面に、流体に乱流を発生させて管本体内面から流体を剥離させ抵抗を少なくする多数の凹部或いは凸部が分散して設けられている流体輸送管にあって、 前記管状ライナーとして、不浸透性内側フィルム層と不浸透性外側フィルム層との間に熱硬化性樹脂を含浸した樹脂吸収性内層を介在させた層構造からなり、前記樹脂吸収性内層にあっては、前記不浸透性内側フィルム層に接する面に多数の凹部或いは凸部を分散して設けたものを用い、
前記管状ライナーを前記管本体の内部に引き込み、前記管状ライナー内を加圧し該管状ライナーを膨らませて前記管本体の内周に押しつけ被覆し、同時に或いはその後に、前記管状ライナー内を加熱して前記樹脂吸収性内層に含浸させている熱硬化性樹脂を硬化させた後、前記不浸透性内側フィルム層を前記樹脂吸収性内層から剥離し除去することを特徴とする流体輸送管の内面への凹部或いは凸部の形成方法。 - 管本体の内周を被覆して管本体の内面を構成する管状ライナーの内周面に、流体に乱流を発生させて管本体内面から流体を剥離させ抵抗を少なくする多数の凹部或いは凸部が分散して設けられている流体輸送管にあって、 前記管状ライナーとして、不浸透性内側フィルム層と不浸透性外側フィルム層との間に光硬化性樹脂を含浸した樹脂吸収性内層を介在させた層構造からなり、前記樹脂吸収性内層にあっては、前記不浸透性内側フィルム層に接する面に多数の凹部或いは凸部を分散して設けたものを用い、
前記管状ライナーを前記管本体の内部に引き込み、前記管状ライナー内を加圧し該管状ライナーを膨らませて前記管本体の内周に押しつけ被覆し、同時に或いはその後に、前記管状ライナー内に紫外線を照射して前記樹脂吸収性内層に含浸させている光硬化性樹脂を硬化させた後、前記不浸透性内側フィルム層を前記樹脂吸収性内層から剥離し除去するとを特徴とする流体輸送管の内面への凹部或いは凸部の形成方法。 - 管本体の内周を被覆して管本体の内面を構成する管状ライナーの内周面に、流体に乱流を発生させて管本体内面から流体を剥離させ抵抗を少なくする多数の凹部或いは凸部が分散して設けられている流体輸送管にあって、 前記管状ライナーとして、不浸透性内側フィルム層と不浸透性外側フィルム層との間に常温硬化性樹脂を含浸した樹脂吸収性内層を介在させた層構造からなり、前記樹脂吸収性内層にあっては、前記不浸透性内側フィルム層に接する面に多数の凹部或いは凸部を分散して設けたものを用い、
前記管状ライナーを前記管本体の内部に引き込み、前記管状ライナー内を加圧し該管状ライナーを膨らませて前記管本体の内周に押しつけ被覆し、同時に或いはその後に、前記樹脂吸収性内層に含浸させている常温硬化性樹脂を硬化させた後、前記不浸透性内側フィルム層を前記樹脂吸収性内層から剥離し除去することを特徴とする流体輸送管の内面への凹部或いは凸部の形成方法。
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