JP4423978B2 - 媒体の重走検出装置 - Google Patents
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2×t1≒t2 ・・・式(1)
センサ20又はセンサ21のいずれか一方の出力からだけでは、媒体24の重走を検出することができないことが分かる。すなわち、媒体24の肉厚部25以外の部分が二枚重なっても、合計の厚さが肉厚部25の厚さとほぼ同じであるため、前記媒体24が一枚であるか二枚であるかの区別が付かなくなってしまう。
L3=H1sin(θ)+W1cos(θ) ・・・式(2)
これにより、肉厚部25がチェックローラ12及びチェックローラ13の両方にかかることがないようにするためには、すなわち、チェックローラ12又はチェックローラ13のいずれか一方に肉厚部25がかかっても、他方には肉厚部25がかからないようにするためには、次の式(3)が成立すればよいことが分かる。
L2>L3 ・・・式(3)
したがって、該式(3)が成立するようにチェックローラ12及びチェックローラ13の位置を決めれば、すなわち、チェックローラ12とチェックローラ13との間隔を媒体24の搬送方向O、Pに直交する方向に関する肉厚部25の長さよりも長くすれば、媒体24の重走を正確に検出することができる。
L5=H1sin(θ)+W2cos(θ) ・・・式(4)
これにより、肉厚部25を含む不安定領域がチェックローラ12及びチェックローラ13の両方にかかることがないようにするためには、すなわち、チェックローラ12又はチェックローラ13のいずれか一方に不安定領域がかかっても、他方には不安定領域がかからないようにするためには、次の式(5)が成立すればよいことが分かる。
L4>L5 ・・・式(5)
したがって、該式(5)が成立するように媒体厚さ検出手段10a及び媒体厚さ検出手段10bの位置を決めれば、すなわち、チェックローラ12とチェックローラ13との間隔を媒体24の搬送方向O、Pに直交する方向に関する不安定領域の長さよりも長くすれば、媒体24の重走を正確に検出することができる。
(1)媒体24が一枚で、チェックローラ12及びチェックローラ13のどちらにも肉厚部25がかからない場合、センサ20及びセンサ21の出力は、図10(a)及び10(b)にそれぞれ示されるように、媒体24が基準ローラ11とチェックローラ12及びチェックローラ13との間に挟み込まれている間、媒体24の厚さt1を示す。
(2)媒体24が一枚で、チェックローラ12に肉厚部25がかかり、チェックローラ13に肉厚部25がかからない場合、センサ20及びセンサ21の出力は、図11(a)及び11(b)にそれぞれ示されるようになる。すなわち、媒体24が基準ローラ11とチェックローラ12及びチェックローラ13との間に挟み込まれている間、センサ20の出力は肉厚部25の厚さt2を示し、センサ21の出力は媒体24の厚さt1を示す。
(3)媒体24が一枚で、チェックローラ12に肉厚部25がかからず、チェックローラ13に肉厚部25がかかる場合、センサ20及びセンサ21の出力は、図12(a)及び12(b)にそれぞれ示されるようになる。すなわち、媒体24が基準ローラ11とチェックローラ12及びチェックローラ13との間に挟み込まれている間、センサ20の出力は媒体24の厚さt1を示し、センサ21の出力は肉厚部25の厚さt2を示す。
t1<α<t2 ・・・式(6)
ここで、閾値αと比較するのは平均値X及びYのうちの小さい方の値となっている。これは、肉厚部25の厚さt2はそれ以外の部分の厚さt1よりも厚いので、媒体24の枚数を検出するための箇所として、肉厚部25以外の部分を使用する必要があるからである。そして、前述されたように、チェックローラ12又はチェックローラ13のいずれか一方に肉厚部25がかかっても、他方には肉厚部25がかからないようになっているので、センサ20の出力の平均値X及びセンサ21の出力の平均値Yのうちの小さい方の値を媒体24の枚数を検出するために使用して、閾値αと比較することによって、正確に媒体の枚数を検出することができる。
X or Y<α ・・・式(7)
そのため、該式(7)が成立すれば、媒体24が一枚であると判断することができる。例えば、図11に示される例の場合、センサ21の出力の平均値Yがセンサ20の出力の平均値Xよりも小さく、かつ、平均値Yは閾値αよりも小さい、すなわち、X>Yで、かつ、Y<αなので、媒体24が一枚であると判断することができる。また、図12に示される例の場合、センサ20の出力の平均値Xがセンサ21の出力の平均値Yよりも小さく、かつ、平均値Yは閾値αよりも小さい、すなわち、X<Yで、かつ、X<αなので、媒体24が一枚であると判断することができる。なお、図10に示される例の場合、センサ20の出力の平均値Xとセンサ21の出力の平均値Yとが等しく、かつ、平均値X及びYは閾値αよりも小さいので、媒体24が一枚であると判断することができる。
(1)媒体24が二枚重なった状態で、図13(a)に示されるように、チェックローラ12及びチェックローラ13のどちらにも、両方の媒体24の肉厚部25のいずれもがかからない場合、センサ20及びセンサ21の出力は、図13(b)及び13(c)にそれぞれ示されるように、媒体24が基準ローラ11とチェックローラ12及びチェックローラ13との間に挟み込まれている間、媒体24の厚さt1の二倍の値を示す。なお、図13(a)おいて点線28及び点線29は、各媒体24上におけるチェックローラ12及びチェックローラ13の軌跡を示している。
(2)媒体24が二枚重なった状態で、図14(a)に示されるように、チェックローラ12に一方の媒体24の肉厚部25がかかり、チェックローラ13には両方の媒体24の肉厚部25のいずれもがかからない場合、センサ20の出力は、図14(b)に示されるように、媒体24が基準ローラ11とチェックローラ12との間に挟み込まれている間、媒体24の厚さt1に肉厚部25の厚さt2を加えた値を示す。また、センサ21の出力は、図14(c)に示されるように、媒体24が基準ローラ11とチェックローラ13との間に挟み込まれている間、媒体24の厚さt1の二倍の値を示す。
(3)媒体24が二枚重なった状態で、図15(a)に示されるように、チェックローラ12に両方の媒体24の肉厚部25がともにかかり、チェックローラ13には両方の媒体24の肉厚部25のいずれもがかからない場合、センサ20の出力は、図15(b)に示されるように、媒体24が基準ローラ11とチェックローラ12との間に挟み込まれている間、肉厚部25の厚さt2の二倍の値を示す。また、センサ21の出力は、図15(c)に示されるように、媒体24が基準ローラ11とチェックローラ13との間に挟み込まれている間、媒体24の厚さt1の二倍の値を示す。
(4)媒体24が二枚重なった状態で、図16(a)に示されるように、チェックローラ12に一方の媒体24の肉厚部25がかかり、チェックローラ13に他方の媒体24の肉厚部25がかかる場合、センサ20の出力は、図16(b)に示されるように、媒体24が基準ローラ11とチェックローラ12との間に挟み込まれている間、媒体24の厚さt1に肉厚部25の厚さt2を加えた値を示す。また、センサ21の出力は、図16(c)に示されるように、媒体24が基準ローラ11とチェックローラ13との間に挟み込まれている間、媒体24の厚さt1に肉厚部25の厚さt2を加えた値を示す。
(5)媒体24が二枚重なった状態で、図17(a)に示されるように、チェックローラ12には両方の媒体24の肉厚部25のいずれもがかからず、チェックローラ13には一方の媒体24の肉厚部25がかかる場合、センサ20の出力は、図17(b)に示されるように、媒体24が基準ローラ11とチェックローラ12との間に挟み込まれている間、媒体24の厚さt1の二倍の値を示す。また、センサ21の出力は、図17(c)に示されるように、媒体24が基準ローラ11とチェックローラ13との間に挟み込まれている間、媒体24の厚さt1に肉厚部25の厚さt2を加えた値を示す。
(6)媒体24が二枚重なった状態で、図18(a)に示されるように、チェックローラ12には両方の媒体24の肉厚部25のいずれもがかからず、チェックローラ13には両方の媒体24の肉厚部25がともにかかる場合、センサ20の出力は、図18(b)に示されるように、媒体24が基準ローラ11とチェックローラ12との間に挟み込まれている間、媒体24の厚さt1の二倍の値を示す。また、センサ21の出力は、図18(c)に示されるように、媒体24が基準ローラ11とチェックローラ13との間に挟み込まれている間、肉厚部25の厚さt2の二倍の値を示す。
X or Y>α ・・・式(8)
そのため、該式(8)が成立すれば、媒体24が二枚以上であると判断することができる。図13〜18に示される例の場合、いずれも、センサ20の出力の平均値Xもセンサ21の出力の平均値Yもともに閾値αよりも大きい、すなわち、X>α、かつ、Y>αなので、媒体24が二枚以上であると判断することができる。
t1×2<β<t1+t2 ・・・式(9)
そして、平均値X及びYのうちの小さい方の値を閾値βと比較すると、図13に示される例の場合、センサ20の出力の平均値Xとセンサ21の出力の平均値Yとが等しく、かつ、平均値X及びYは閾値βよりも小さいので、媒体24が二枚であると判断することができる。また、図14及び15に示される例の場合、センサ21の出力の平均値Yがセンサ20の出力の平均値Xよりも小さく、かつ、平均値Yは閾値βよりも小さい、すなわち、X>Yで、かつ、Y<βなので、媒体24が二枚であると判断することができる。さらに、図17及び18に示される例の場合、センサ20の出力の平均値Xがセンサ21の出力の平均値Yよりも小さく、かつ、平均値Xは閾値βよりも小さい、すなわち、X<Yで、かつ、X<βなので、媒体24が二枚であると判断することができる。
X or Y>β ・・・式(10)
この場合、媒体24は二枚以上であると判断することができる。
ステップS1 媒体検出センサが媒体24の接近を検出し、該媒体24が接近したか否かを判断する。媒体24が接近した場合はステップS2に進み、媒体24が接近していない場合は待機する。
ステップS2 センサ20及びセンサ21によって媒体24の厚さを検出する。
ステップS3 センサ20及びセンサ21のセンサ出力を取得する。
ステップS4 センサ20のセンサ出力の平均値をX、センサ21のセンサ出力の平均値をYとし、平均値X及びYを比較する。
ステップS5 平均値XとYとを比較して小さい方の値を閾値αと比較する。閾値αより小さい場合はステップS6に進み、閾値αより大きい場合はステップS7へ進む。
ステップS6 媒体24が一枚であると判断し、処理を終了する。
ステップS7 平均値XとYとを比較して小さい方の値を閾値βと比較する。閾値βより小さい場合はステップS8に進み、閾値βより大きい場合はステップS9に進む。
ステップS8 媒体24が二枚であると判断し、処理を終了する。
ステップS9 媒体24が二枚以上であると判断し、処理を終了する。
10a、10b 媒体厚さ検出手段
24 媒体
25 肉厚部
Claims (2)
- (a)媒体の重走を検出する重走検出装置であって、
(b)前記媒体の厚さを検出する媒体厚さ検出手段を複数有し、
(c)該複数の媒体厚さ検出手段の間隔は、前記媒体が検出限界角度まで斜行した場合における肉厚部の搬送方向に直交する方向の長さより広く設定され、
(d)前記複数の媒体厚さ検出手段の出力値のうちの最も小さい出力値を閾値と比較し、前記最も小さい出力値が前記閾値より小さい場合に前記媒体が一枚であると判断することを特徴とする媒体の重走検出装置。 - 請求項1に記載の媒体の重走検出装置を有することを特徴とする自動取引装置。
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JP2004015754A JP4423978B2 (ja) | 2004-01-23 | 2004-01-23 | 媒体の重走検出装置 |
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