JP4422113B2 - ラックマウントシステム及びケーブルホルダ - Google Patents
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Description
この図に示すように、ラックマウントシステムは、ラック101、電子機器102及びケーブルホルダ103を備えている。
ラック101は、支柱104及びスライドレール105を備えて構成され、内部には、上下方向に並列する複数の電子機器収納空間が形成される。
支柱104は、前後左右方向に所定の間隔をもって並列する四本の支柱部材104a〜104dからなり、ラック設置面上に立設される。
各対の固定レール部材105aは、それぞれが互いに平行に配置され、かつ、前方の支柱部材104a、104bと後方の支柱部材104c、104dとの間に架設されている。
各対の移動レール部材105bは、それぞれが互いに平行に配置され、かつ、固定レール部材105aに前後スライド自在に支持されている。
電子機器102は、各対の移動レール部材105bに取り付けられる。これにより、固定レール部材105aに沿った電子機器102の引き出し操作及び収納操作が可能になる。
このようなラックマウントシステムにおいて、電子機器102のメンテナンスを行う場合は、ラック101から電子機器102が引き出される。このとき、ケーブルホルダ103は、ケーブルCを保持しつつ、電子機器102の引き出し操作に応じて伸長する。また、メンテナンス作業の終了後、電子機器102を収納操作すると、ケーブルホルダ103は、ケーブルCを保持しつつ、電子機器102の収納操作に応じて折畳み状に縮小する。
この図に示すように、従来のラックマウントシステムは、電子機器102の搭載数と同数のケーブルホルダ103を有し、これらのケーブルホルダ103を、各電子機器102の背面部と後部支柱部材104cとの間に架設している。
しかしながら、このような構成では、隣接する二台の電子機器102をケーブルCで接続する場合であっても、二つのケーブルホルダ103に跨ってケーブルCを配線する必要があるので、ケーブルCが長くなって電子機器102間の通信性能が低下する可能性があった。
また、電子機器102の搭載数と同数のケーブルホルダ103を設けた場合、部品数が多くなるので、コストアップの要因となっていた。
なお、ケーブルCの長さを最短とするために、ケーブルホルダ103を用いずに電子機器102間を接続した場合は、電子機器102と共に引き出されたケーブルCが他の電子機器102と干渉し、ケーブルCの外皮裂傷、線材の断線、コネクタの破損などの障害が発生するという問題がある。
また、ケーブルホルダの必要数を減らすことができるので、大幅なコストダウンも可能になる。
このようにすると、隣接する二台の電子機器に追随して一つのケーブルホルダを伸縮させるにあたり、ケーブルホルダと電子機器の干渉を防止することができる。
このようにすると、他方の電子機器を引き出し操作する場合、第一のジョイント部材の回動により、伸縮部の一端を他方の電子機器側に移動させることができ、また、一方の電子機器を引き出し操作する場合、第二のジョイント部材の回動により、伸縮部の他端を一方の電子機器側に移動させることができる。
このようにすると、電子機器が収納状態のとき、幅広なアームによって電子機器の背面部が塞がれることを回避できる。これにより、収納状態における背面からのメンテナンス性(ケーブル接続など)が向上するだけでなく、冷却ファンの風路がケーブルホルダで遮蔽される不都合も解消することができる。
このようにすると、隣接する二台の電子機器間に接続されるケーブルの長さを短くし、信号の減衰による通信性能の低下を抑制できるだけでなく、ケーブルホルダの必要数を減らし、大幅なコストダウンが図れる。
このようにすると、隣接する二台の電子機器に追随して一つのケーブルホルダを伸縮させるにあたり、ケーブルホルダと電子機器の干渉を防止することができる。
このようにすると、他方の電子機器を引き出し操作する場合、第一のジョイント部材の回動により、伸縮部の一端を他方の電子機器側に移動させることができ、また、一方の電子機器を引き出し操作する場合、第二のジョイント部材の回動により、伸縮部の他端を一方の電子機器側に移動させることができる。
このようにすると、電子機器が収納状態のとき、幅広なアームによって電子機器の背面部が塞がれることを回避できる。これにより、収納状態における背面からのメンテナンス性(ケーブル接続など)が向上するだけでなく、冷却ファンの風路がケーブルホルダで遮蔽される不都合も解消することができる。
これらの図に示すように、本発明の実施形態に係るラックマウントシステムは、ラック1、電子機器2及びケーブルホルダ3を備えている。
なお、ラック1の構成は、図4及び図5に示す従来例と略同様であるため、従来例と同じ符号を付し、従来例の説明を援用する。
ケーブルホルダ3をこのように構成すると、隣接する二台の電子機器2をケーブルCで接続する場合、このケーブルCを二つのケーブルホルダに跨って配線する必要がなくなるので、ケーブルCの長さを短くし、信号の減衰による通信性能の低下を抑制できる。
また、ケーブルホルダ3の必要数も減るので、大幅なコストダウンが図れる。
ケーブルホルダ3をこのように構成すると、隣接する二台の電子機器2に追随して一つのケーブルホルダ3を伸縮させるにあたり、ケーブルホルダ3と電子機器2の干渉を防止することができる。
また、第一の連結部5は、第一のジョイント部材14を備えている。第一のジョイント部材14の一端は、電子機器2の引き出し操作方向及び電子機器の並列方向に対して直角な第一の回動軸15を介して一方の電子機器2に連結され、第一のジョイント部材14の他端は、第一の回動軸15と平行な第二の回動軸16を介して第一のプレート11に連結されている。
また、第二の連結部6は、第一のジョイント部材17を備えている。第二のジョイント部材17の一端は、第一の回動軸15と平行な第三の回動軸18を介して他方の電子機器2に連結され、第二のジョイント部材17の他端は、第一の回動軸15と平行な第四の回動軸19を介して第二のプレート13に連結されている。
図1に示すように、隣接する二台の電子機器2がいずれも収納された状態では、第一のジョイント部材14及び第二のジョイント部材17が平行であり、その間でアーム8、9が折り畳まれている。このとき、アーム8、9のケーブル保持面は、電子機器2の引き出し操作方向に沿っており、電子機器2の背面部を広範囲に塞ぐことはない。これにより、収納状態における背面からのメンテナンス性(ケーブル接続など)が向上するだけでなく、冷却ファンの風路がケーブルホルダ3で遮蔽される不都合も解消できる。
また、ケーブルホルダ3の必要数を減らすことができるので、大幅なコストダウンも可能になる。
2 電子機器
3 ケーブルホルダ
4 伸縮部
5 第一の連結部
6 第二の連結部
7 第一のヒンジ
8 第一のアーム
9 第二のアーム
10 第二のヒンジ
11 第一のプレート
12 第三のヒンジ
13 第二のプレート
14 第一のジョイント部材
15 第一の回動軸
16 第二の回動軸
17 第一のジョイント部材
18 第三の回動軸
19 第四の回動軸
C ケーブル
Claims (6)
- 複数の電子機器を引き出し自在に並列収納するラックと、
前記電子機器の背面部に接続されるケーブルを保持しつつ、前記電子機器の引き出し操作及び収納操作に応じて伸縮するケーブルホルダと
を備えるラックマウントシステムであって、
前記ケーブルは、隣接する二台の前記電子機器間に接続され、
前記ケーブルホルダが、
前記ケーブルを保持しつつ、前記電子機器の引き出し操作及び収納操作に応じて伸縮する伸縮部と、
前記伸縮部の一端を一方の前記電子機器に連結させる第一の連結部と、
前記伸縮部の他端を他方の前記電子機器に連結させる第二の連結部とを備え、
前記第一の連結部が、他方の前記電子機器の引き出し操作に応じて、前記伸縮部の一端を他方の前記電子機器側に移動させ、
前記第二の連結部が、一方の前記電子機器の引き出し操作に応じて、前記伸縮部の他端を一方の前記電子機器側に移動させ、各前記電子機器の引き出し操作及び収納操作に応じて伸縮する
ことを特徴とするラックマウントシステム。 - 前記伸縮部が、
第一のヒンジを介して、一端同士が連結される第一及び第二のアームと、
第二のヒンジを介して、前記第一のアームの他端に連結される第一のプレートと、
第三のヒンジを介して、前記第二のアームの他端に連結される第二のプレートとを備え、
前記第一の連結部が、
前記電子機器の引き出し操作方向及び前記電子機器の並列方向に対して直角な第一の回動軸を介して、一端が一方の前記電子機器に連結され、かつ、前記第一の回動軸と平行な第二の回動軸を介して、他端が前記第一のプレートに連結される第一のジョイント部材を備え、
前記第二の連結部が、
前記第一の回動軸と平行な第三の回動軸を介して、一端が他方の前記電子機器に連結され、かつ、前記第一の回動軸と平行な第四の回動軸を介して、他端が前記第二のプレートに連結される第二のジョイント部材を備える
ことを特徴とする請求項1記載のラックマウントシステム。 - 前記第一及び第二のアームが、フラットケーブルを保持する幅広なケーブル保持面を有し、隣接する二台の前記電子機器が収納状態のときは、前記ケーブル保持面が前記電子機器の引き出し操作方向に沿うことを特徴とする請求項2記載のラックマウントシステム。
- ラックに引き出し自在に並列収納される電子機器に連結され、前記電子機器の背面部に接続されるケーブルを保持しつつ、前記電子機器の引き出し操作及び収納操作に応じて伸縮するケーブルホルダであって、
前記ケーブルを保持しつつ、前記電子機器の引き出し操作及び収納操作に応じて伸縮する伸縮部と、
前記伸縮部の一端を一方の前記電子機器に連結させる第一の連結部と、
前記伸縮部の他端を他方の前記電子機器に連結させる第二の連結部とを備え、
前記第一の連結部が、他方の前記電子機器の引き出し操作に応じて、前記伸縮部の一端を他方の前記電子機器側に移動させ、
前記第二の連結部が、一方の前記電子機器の引き出し操作に応じて、前記伸縮部の他端を一方の前記電子機器側に移動させ、各前記電子機器の引き出し操作及び収納操作に応じて伸縮することを特徴とするケーブルホルダ。 - 前記伸縮部が、
第一のヒンジを介して、一端同士が連結される第一及び第二のアームと、
第二のヒンジを介して、前記第一のアームの他端に連結される第一のプレートと、
第三のヒンジを介して、前記第二のアームの他端に連結される第二のプレートとを備え、
前記第一の連結部が、
前記電子機器の引き出し操作方向及び前記電子機器の並列方向に対して直角な第一の回動軸を介して、一端が一方の前記電子機器に連結され、かつ、前記第一の回動軸と平行な第二の回動軸を介して、他端が前記第一のプレートに連結される第一のジョイント部材を備え、
前記第二の連結部が、
前記第一の回動軸と平行な第三の回動軸を介して、一端が他方の前記電子機器に連結され、かつ、前記第一の回動軸と平行な第四の回動軸を介して、他端が前記第二のプレートに連結される第二のジョイント部材を備える
ことを特徴とする請求項4記載のケーブルホルダ。 - 前記第一及び第二のアームが、フラットケーブルを保持する幅広なケーブル保持面を有し、隣接する二台の前記電子機器が収納状態のときは、前記ケーブル保持面が前記電子機器の引き出し操作方向に沿うことを特徴とする請求項5記載のケーブルホルダ。
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