JP4421374B2

JP4421374B2 - 洗濯機

Info

Publication number: JP4421374B2
Application number: JP2004150522A
Authority: JP
Inventors: 達也齋藤
Original assignee: Toshiba Corp; Toshiba Consumer Electronics Holdings Corp; Toshiba Home Appliances Corp
Current assignee: Toshiba Corp; Toshiba Lifestyle Products and Services Corp
Priority date: 2004-05-20
Filing date: 2004-05-20
Publication date: 2010-02-24
Anticipated expiration: 2024-05-20
Also published as: TW200538600A; KR100711351B1; TWI260355B; JP2005329045A; KR20060046100A; CN100500975C; CN1699668A

Description

本発明は、風による簡易な乾燥機能を有する洗濯機に関する。

近年、洗濯機においては、風による簡易な乾燥機能を有するものが供されている。図１５はこのものの一例を示しており、機最上部の蓋１に通気口２を形成し、この構成で、機内部の洗濯・脱水・乾燥槽である内槽（図示せず）を回転させることにより、上記通気口から機外の空気を吸入して風を起こし、この風を内槽の内部に位置する洗濯物に当てて乾燥させるようになっている。

図１６は上述のものとは異なる例を示しており、蓋１に通気口３を形成した上に、その通気口３を覆う通気口カバー４を開閉可能に設け、この通気口カバー４を開放させて、内槽（これも図示せず）を回転させることにより、上述同様、通気口３から機外の空気を吸入して風を起こし、この風を内槽の内部に位置する洗濯物に当てて乾燥させるようになっている。
特願２００３−５７６９号

上記従来のもののうち、前者では、ヘアピン等の小さな異物が通気口２を通って入ることがあり、それが内槽の内下部に位置する撹拌体と内槽の底面との間に挟まって撹拌体の回転を阻害するようになるなど、洗濯機の故障の因となることがある。又、通気口２の周辺には、ごみやほこり等が溜まりやすく、それが通気口２から入って洗濯効果を損ねる因となりやすい。

一方、後者では、上述のようなことは通気口カバー４により避けられるが、乾燥運転をするたびに通気口カバー４を開ける必要があり、取扱いが面倒であった。又、この場合、通気口カバー４を開けるのを忘れて乾燥運転をすると、通気口３からの吸気が充分にできず、その結果、乾燥性能が充分に得られなかった。

本発明は上述の事情に鑑みてなされたものであり、従ってその目的は、異物やごみ、ほこり等が入りにくく、取扱い性も良くて充分な乾燥性能を得ることのできる洗濯機を提供するにある。

上記目的を達成するために、本発明の洗濯機においては、
機内部に、外槽と、この外槽の内部に位置する内槽、内槽を回転駆動する駆動装置を具え、外槽の上方に、蓋を具えたものにおいて、
前記蓋の中央部と前部及び後縁部にそれぞれ通気口を設けると共に、そのうちの少なくとも中央部の通気口を周側方の一部を除いて覆う通気口カバーを設け、
前記中央部の通気口から吸気して、前記前部の通気口及び前記後縁部の通気口から排気するようにしたことを特徴とする（請求項１の発明）。

上記手段（請求項１の発明）によれば、通気口からの異物やごみ、ほこり等の侵入は通気口カバーによって防がれる。又、その通気口カバーは通気口を周側方の一部を除いて覆うものであり、その通気口の周側方の一部は開放している。よって、乾燥運転時には、通気口カバーを開けずとも、その開放口から充分に吸気されるものであり、もって、取扱い性良く、充分な乾燥性能を得ることができる。
更に、このものの場合、蓋の中央部と前部及び後縁部にそれぞれ通気口を設けたことにより、中央部から吸気して、周辺部から排気するということができ、効率良く給排気できるから、乾燥性能を高めることができる。

以下、本発明の基本構成につき、図１ないし図５を参照して説明する。
まず、図１には洗濯機の全体を縦断して表しており、外底部に複数の脚１１を有する基台１２と、これに載置結合した外箱１３、外箱１３に載置結合したトップカバー１４とで、外殻１５を構成している。

機内部である外箱１３の内部には、外槽１６を、複数本（１本のみ図示）の吊り棒１７ａを主体とする弾性吊持機構１７により弾性支持して配設しており、この外槽１６の内部に内槽１８を回転可能に配設している。これらの外槽１６及び内槽１８は、ともに有底の円筒状を成しており、そのうちの外槽１６は、底部に排水口１９を有し、この排水口１９に設けた排水弁２０を閉塞させることによって、外槽１６を水溜槽として機能させるようにしている。なお、排水弁２０には排水ホース２１を接続しており、一方、外槽１６の上端開口縁部には環状の外槽カバー２２を装着している。

これに対して、内槽１８には、周側部のほゞ全域に脱水用であり且つ通気用でもある小孔２３を多数（一部のみ図示）形成しており、上端開口縁部の内周に回転バランサ２４を装着している。
更に、内槽１８の内下部には、撹拌体２５を回転可能に配設し、この撹拌体２５と内槽１８とを洗濯時と脱水時及び乾燥時に関して選択的に回転駆動する例えばアウターロータ形のモータを主体とする駆動装置２６を、外槽１６の外下方部に配設している。

そして、前記トップカバー１４には、前記外槽カバー２２の内方を通じて前記内槽１８内に臨む洗濯物出入口２７を形成すると共に、この洗濯物出入口２７を開閉する蓋２８を設けている。このほか、トップカバー１４には、前部に操作パネル２９を設け、後部にバックカバー３０を設けている。これらトップカバー１４と、蓋２８、操作パネル２９、及びバックカバー３０は、外槽１６の上方に位置する覆い部材たるものであり、そのうちの蓋２８は、詳細には図２ないし図４にも示すように、後蓋２８ａと前蓋２８ｂとから成り、その後蓋２８ａをトップカバー１４に上下回動可能に枢着し、前蓋２８ｂを後蓋２８ａに上下回動可能に連結している。

しかして、後蓋２８ａには、中央部に凹部３１を形成し、この凹部３１の底部に多数の小孔によって通気口３２を形成している。又、その通気口３２に対しては、通気口カバー３３を設けており、この通気口カバー３３は、通気口３２の周側方の一部である後方部を除いて該通気口３２を覆っており、従って、この場合、通気口カバー３３は、通気口３２の後方部に開口３４を有している。

図５は、この通気口カバー３３の取付構造を詳細に示しており、すなわち、通気口カバー３３は、通気口３２に上方より対向してそれを覆う主板部３３ａの前部に前板部３３ｂを有し、後部の左右両側に脚部３３ｃを有していて、その前板部３３ｂと脚部３３ｃとにそれぞれ形成した係合部である孔３５，３６を、後蓋２８ａの凹部３１前部に形成した立上り壁３７が有する被係合部である凸部３８と、凹部３１底部に形成した同じく被係合部である凸部３９とに、それぞれ係合させることによって後蓋２８ａに着脱可能に取付けている。

そして、そのほか、前蓋２８ｂには、中央部に凹部４０を形成し、この凹部４０の前部にそれを上方より覆うひさし状部にて手懸け部４１を形成している。
又、操作パネル２９は、洗濯機の運転に係る各種の操作をするためのもので、図２及び図３に示すように、多数の操作部４２と表示部４３とを有している。更に、この操作パネル２９の裏側には、洗濯機の運転全般を制御する制御装置４４を図１に示すように配設している。

加えて、バックカバー３０の内方には、図２及び図４に示す給水弁４５を主体とする給水装置（給水弁４５以外は図示せず）を配置しており、バックカバー３０からはその給水弁４５の給水ホース接続部４５ａが突出している。又、前記洗濯物出入口２７の後部には、図３に示すように、洗剤や仕上剤を投入するための投入ケース４６を出し入れ可能に設けている。

次に、上記構成のものの作用を述べる。
乾燥時には、内槽１８を例えば９００〔ｒｐｍ〕の回転速度で回転させる。すると、遠心力により、内槽１８内の空気が小孔２３から排出されることにより、それに応じた量の空気が機外から通気口カバー３３の開口３４、蓋２８の通気口３２を通じて内槽１８内に吸入される。かくして、図１に矢印で示すように、機外から内槽１８内に至って内槽１８から排出される風が起こされ、この風が内槽１８の内部に位置する洗濯物（図示せず）に接触してそれを漸次乾燥させる。なお、この場合、内槽１８から排出された風は、内槽１８と外槽１６との間を通って、外槽カバー２２の内方から外槽１６と外箱１３との間を通り、適当な隙間や、基台１２の底部の開放口（図示せず）から機外に排出される。

このように風による簡易な乾燥機能を有するものにあって、通気口３２からの異物やごみ、ほこり等の侵入は通気口カバー３３によって防がれる。又、通気口３２の周辺にごみやほこり等が溜まることからして、通気口カバー３３によって防がれる。そして、その通気口カバー３３は通気口３２を周側方の一部を除いて覆うものであり、その通気口３２の周側方の一部は開口３４で開放している。よって、乾燥運転時には、通気口カバー３３を開けずとも、その開放口（開口３４）から充分に吸気されるものであり、もって、取扱い性良く、充分な乾燥性能を得ることができる。

加えて、特に上記構成のものの場合、通気口カバー３３は着脱が可能であり、よって、通気口３２部分の上面に洗濯ばさみ等の異物が入ったときには、その通気口カバー３３を外して異物を取除くことができる。

以上に対して、図６ないし図１４は本発明の第１ないし第４参考例と一実施例を示すもので、上記基本構成と同一の部分には同一の符号を付して説明を省略し、異なる部分についてのみ述べる。

［第１参考例］
図６及び図７に示す第１参考例においては、通気口カバー５１を、主板部５１ａの前端部で、後蓋２８ａの凹部３１前部における立上り壁５２の上端部に、軸５３によって上下回動可能に枢支しており、後部左右両側の脚部５１ｂで、軸５３を中心とする弧状の溝５４を凹部３１側面の突起５５に挿通させている。

これにより、通気口カバー５１は軸５３を中心に上下に回動され、それによって、通気口３２を覆う覆い度を変更するようになっている。すなわち、下方の位置では、通気口３２に近接してそれを覆い、上方の位置では通気口３２から離間してそれを覆うようになっている。又、その上下の各位置においては、溝５４の両端係合孔部５４ａ，５４ｂがそれぞれ突起５５に係合することによって保持されるようにしている。

かくして、必要に応じ、通気口カバー５１の上下位置（通気口３２の覆い度）を変え、通気口３２の後方部の開口３４から吸入する空気の量を増減することができて、乾燥性能を変えることができる。

［第２参考例］
図８及び図９に示す第２参考例においては、通気口カバー６１を、前部カバー６１ａと後部カバー６１ｂとに分け、前部カバー６１ａを、前板部６１ｃに形成した孔部６２を、後蓋２８ａの凹部３１前部における立上り壁５２に形成した凸部６３に係合させることによって固定し、後部カバー６１ｂを前部カバー６１ａに前後摺動可能に組み合わせている。なお、前部カバー６１ａには、後部カバー６１ｂの前後両端部に形成した凸部６４，６５に対応して、後部カバー６１ｂの前後摺動位置でそれらを衝止するストッパ６６，６７を形成している。

これにより、通気口カバー６１は、後部カバー６１ｂが前後に摺動され、それによって、通気口３２を覆う覆い度を変更するようになっている。すなわち、最後方の位置では、通気口３２の全部を覆い、最前方の位置では通気口３２のほゞ半分を覆うようになっている。
かくして、第１参考例同様に、必要に応じ、通気口カバー６１における後部カバー６１ｂの前後位置（通気口３２の覆い度）を変え、通気口３２の後方部の開口３４から吸入する空気の量を増減することができて、乾燥性能を変えることができる。

［第３参考例］
図１０及び図１１に示す第３参考例においては、通気口カバー３３の開口３４の位置にエアフィルタ７１を設けている。詳細には、通気口カバー３３の開口３４の位置の上下縁部（通気口カバー３３の主板部３３ａの後端部下面と、後蓋２８ａの凹部３１の後部）に形成した凹部７２、孔部７３に、エアフィルタ７１のフレーム７１ａの上下縁部の凸部７４，７５を係合させることによって、エアフィルタ７１を着脱可能に設けており、エアフィルタ７１のフレーム７１ａには、更にその取り外しのための摘み７６を突設している。

かくして、開口３４から吸入する空気に伴って入り勝ちなごみ、ほこり等をエアフィルタ７１で捕獲し、それらの侵入を防止できる。
この場合、エアフィルタ７１には、微粒子吸着可能なフィルタを用いると良く、特にその１つである静電フィルタを用いることにより、ほこり、ダニ等のハウスダスト、並びに花粉症の原因となる花粉を吸着させて取除くことができる。

又、それとは異なる微粒子吸着可能なフィルタである光脱臭（光触媒）フィルタを用いることにより、タバコ等の臭いまで取除くことができ、洗濯物にその臭いが着くことのないようにできる。
更に、その光脱臭フィルタを用いたとき、それに光が当たることによって機能が再生されるので、手入れに手間が要らない。従って、通気口カバー３３を透明材料で構成することにより、エアフィルタ７１に光を当てることが一段と効果的にでき、その機能の再生効果を高めることができる。

［第４参考例］
図１２に示す第４参考例においては、前述の、通気口３２の上面側に通気口カバー３３を設けるのに代えて、後蓋２８ａの平坦な部分に形成した通気口８１の裏側である下面側にエアフィルタ８２を設けている。詳細には、後蓋２８ａ下面の通気口８１周りの前後部に形成した引掛部８３，８４に、エアフィルタ８２のフレーム８２ａの前後縁部の凸部８５，８６を係合させることによって、エアフィルタ８２を着脱可能に設けており、エアフィルタ８２のフレーム８２ａには、更にその取外しのための摘み８７を突設している。

このものでは、通気口８１からの異物やごみ、ほこり等の侵入はエアフィルタ８２によって防がれる。又、そのエアフィルタ８２は異物やごみ、ほこり等の侵入を阻止しつつ空気の通過を許容するものであり、従って、乾燥運転時には、従来の通気口カバーをあけるような手間をかけずとも、エアフィルタ８２を通じて充分に吸気できるものであり、もって、取扱い性良く、充分な乾燥性能を得ることができる。

この場合、エアフィルタ８２にも、微粒子吸着可能なフィルタを用いると良く、特に前述の静電フィルタや光脱臭フィルタを用いると良い。
なお、エアフィルタ８２は、通気口８１の表側である上面側に前述の通気口カバー３３に代えて設けても良い。

［一実施例］
図１３及び図１４に示す一実施例においては、蓋２８の３箇所、特には蓋２８の中央部である前記後蓋２８ａの凹部３１の底部と、周辺部の１箇所である前蓋２８ｂの手懸け部４１の下方部、並び周辺部の他の１箇所であるに後蓋２８ａの後縁壁部に、それぞれ通気口３２，９１，９２を多数の小孔によって設けている。又、そのうちの通気口３２に対しては前述の通気口カバー３３を設けており、通気口９１に対しては手懸け部４１が通気口カバー３３と同様の通気口カバーとして機能するようになっている。

又、この場合、中央部の通気口３２は、周辺部の通気口９１，９２より、孔の数を多くすることによって、通気度合を多くして設けている。
このものでは、通気口からの異物やごみ、ほこり等の侵入は、通気口３２，９１，９２のうちの通気口３２，９１において、それぞれ通気口カバー３３及び通気口カバー相当の手懸け部４１により防がれる。又、通気口９２においては、それに近接したバックカバー３０の前縁部によって防がれる。

そして、そのうちの通気口カバー３３及び通気口カバー相当の手懸け部４１は、通気口３２，９１を周側方の一部（図示例ではともに後方部）を除いて覆うものであり、その通気口の周側方の一部は開口３４，９３で開放している。よって、乾燥運転時には、通気口カバー３３及び通気口カバー相当の手懸け部４１を開けずとも、その開放口（開口３４，９３）から充分に吸気されるものであり、もって、取扱い性良く、充分な乾燥性能を得ることができる。

又、このものの場合、覆い部材である蓋２８の中央部１箇所と周辺部２箇所にそれぞれ通気口３２，９１，９２を設けたことにより、図１３に矢印で示すように、中央部から吸気して、周辺部から排気するということができ、効率良く給排気できるから、乾燥性能を高めることができる。

更に、中央部の通気口３２を、周辺部の通気口９１，９２より通気度合を多くして設けているので、それだけ、吸気を盛んにできて、乾燥性能を一層高めることができる。なお、排気は周辺部の通気口９１，９２以外に、他の適当な隙間や前述の基台１２の底部開口からもなされる。

このほか、本発明は上記し且つ図面に示した基本構成や参考例及び実施例にのみ限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施し得る。

本発明の基本構成を示す洗濯機全体の破断側面図洗濯機上部の斜視図洗濯機上部の蓋を開けた状態の斜視図洗濯機上部の後方からの斜視図主要部分の拡大縦断側面図本発明の第１参考例を示す図２相当図図５相当図本発明の第２参考例を示す図２相当図図５相当図本発明の第３参考例を示す図２相当図図５相当図本発明の第４参考例を示す図３相当図本発明の一実施例を示す図１相当図図３相当図従来例を示す図２相当図異なる従来例を示す図２相当図

符号の説明

図面中、１６は外槽、１８は内槽、２６は駆動装置、２８は蓋（覆い部材）、２９は操作パネル（覆い部材）、３０はバックカバー（覆い部材）、３２は通気口、３３は通気口カバー、３４は開口、４１は手懸け部（通気口カバー）、５１，６１は通気口カバー、７１，８２はエアフィルタ、９１，９２は通気口、９３は開口を示す。

Claims

機内部に、外槽と、この外槽の内部に位置する内槽、内槽を回転駆動する駆動装置を具え、
外槽の上方に、蓋を具えたものにおいて、
前記蓋の中央部と前部及び後縁部にそれぞれ通気口を設けると共に、そのうちの少なくとも中央部の通気口を周側方の一部を除いて覆う通気口カバーを設け、
前記中央部の通気口から吸気して、前記前部の通気口及び前記後縁部の通気口から排気するようにしたことを特徴とする洗濯機。
蓋の中央部の通気口を、前部の通気口及び後縁部の通気口より、通気度合を多くして設けたことを特徴とする請求項１記載の洗濯機。