JP4421306B2 - 水中航走体の誘導装置 - Google Patents

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本願発明は、自律型無人潜水機等の水中航走体を、光を用いて水中ステーション等のドッキング対象の所定位置に誘導するための誘導装置に関するものである。
従来より、水中調査や海底調査等を行うために、有索無人潜水機(ROV:Remotely Operated Vehicle)や自律型無人潜水機(AUV:Autonomous Underwater Vehicle)等の水中航走体が利用されている。特に、自律型無人潜水機は、水中で母船からの支援を必要とせず、荒天下でも運用できるので、今後の海底調査等での多数運用が予想される。以下、自律型の水中航走体として、この自律型無人潜水機(以下、「AUV」という。)を例に説明する。
このようなAUVは、通常、音響信号や慣性航法装置等のセンサによって制御しながら無人で水中を航行させているが、その位置制御は難しく、特に、AUVへの電力供給(充電)や取得データの転送等のために水中ステーション等のドッキング対象と水中でドッキングさせる時の位置制御が難しい。
この種の従来技術として、例えば、洋上に浮遊させた複数のブイから発信した音響信号に基づく音響側位と、側位情報によるブイの絶対位置データとにより、自己の絶対位置をリアルタイムに計測するようにした水中航走体誘導装置及び方法がある(例えば、特許文献1参照。)。
また、他の従来技術として、水中機器の前後に音波センサを設け、これらの音波センサが受信した音響信号同士の位相差を抽出して水中機器の進行方向を制御するような誘導システムもある(例えば、特許文献2参照。)。
なお、AUVを慣性航法や音響航法等で水中ステーションにドッキングさせる時に、最終的な位置誤差を機械的に吸収しょうとする自律型無人潜水機の水中ドッキング装置もある(例えば、特許文献3参照。)。
特開平10−111352号公報(第3頁、図1) 特開平11−85267号公報(第2,3頁、図2) 特開2000−272583号公報(第4頁、図1)
しかしながら、前記特許文献1,2では、位置制御のために音響信号を使用しているので、音響信号を用いて水中や海底を調査するような水中航走体の場合、調査のための音響信号と位置制御のための音響信号とが干渉しないように、それぞれの音響信号の使用周波数を大きく変更しなければ正確な調査が困難になる場合がある。
一方、水中での位置制御精度を向上させるためには、音波の中でも比較的高い周波数を使用する必要があるが、AUVは内蔵する電池等によって航行するため、電源容量や機器搭載スペース等に限界があり、通常、水中航走体に必要とされる中遠距離対象の比較的低い周波数を用いた音響航法装置や慣性航法装置に加えて、更に高周波用の音響関連器材を装備することは困難である。
また、AUVをドッキングさせる対象が潜水母船の場合で、その潜水母船が音響調査を行っている場合には、水中航走体を音響信号で位置制御すると母船の調査に悪影響を及ぼすおそれがあり、安定した位置制御が困難な場合がある。
なお、前記特許文献3にはTVカメラによる画像認識を行うことが記述されているが、具体的な方法については記載されていない。
そこで、本願発明は、光を用いて水中航走体の安定した位置制御が行える誘導装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本願発明は、内蔵動力源によって水中を航走する自律型の水中航走体のドッキング対象に上下方向と左右方向とに所定の間隔を設けた光源を配置し、該光源に、ドッキング方向側に所定の間隔を持たせ、前記水中航走体に、前記光源の上下方向と左右方向と前後方向との間隔から、該光源に対する水中航走体の位置関係と距離とを画像認識して水中航走体の位置を判断する画像認識装置を設けるとともに、該画像認識装置で判断したドッキング対象に対する水中航走体の位置を前記内蔵動力源で正しいドッキング姿勢に制御する操縦制御装置を設けている。
さらに、この水中航走体の誘導装置において、前記上下方向と左右方向と前後方向とに所定の間隔を設けた光源を、平面視で、奥側に頂点を有し、水中航走体のドッキング方向が広がる三角状に配置してもよい。
また、この水中航走体の誘導装置において、前記光源を、上下に配置した2個の光源と左右に配置した2個の光源とで構成し、該上下に配置した2個の光源を奥側に所定の間隔を設けて配置し、該左右に配置した光源を前記奥側に配置した光源の上下方向のほぼ中間に位置させて水中航走体のドッキング方向に配置することにより、画像認識をより容易に行えるようにしてもよい。
さらに、これらいずれかの水中航走体の誘導装置において、前記光源を点滅させる光源制御装置を設け、該光源制御装置で点滅させた光源の点滅パターンからドッキング対象の制御信号を認識する機能を前記画像認識装置に持たせれば、光源の点滅パターンに応じて水中航走体の行動を制御するようなこともできる。
また、これらいずれかの水中航走体の誘導装置において、前記ドッキング対象を移動体とし、該移動体に前記光源を設けることにより、光を用いて移動体に水中航走体をドッキングさせることができるようにしてもよい。
本願発明は、以上説明したような手段により、ドッキング対象に設けた光源との位置関係を画像認識により認識させることによって、光を用いて水中航走体をドッキング姿勢に制御することが可能となる。
以下、本願発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は本願発明の一実施形態に係る水中航走体の誘導装置を示す斜視図であり、図2は同水中航走体の誘導装置を示す平面図である。なお、この実施形態では、ドッキング対象として水中ステーションを例にして説明する。
図示するように、水中ステーション1の上面には、上下方向と左右方向とに所定の間隔を設けた光源2〜5が配置されている。これらの光源2〜5は、AUV10のドッキング方向(矢印v)から見て、左右位置に所定間隔wで設けられた支柱6,7と中央正面位置に設けられた支柱8との3個所に配置されている。これらの支柱6〜8は、左右位置の支柱6,7に対してAUV10から見て中央位置の支柱8が奥側に所定間隔dを設けて配置されている。9は電源等のケーブルである。
左右位置に設けられた支柱6,7の光源2,3は、高さ方向のほぼ中間位置にそれぞれ1個が設けられ、中央位置に設けられた支柱8の光源4,5は高さ方向の上部と下部とに間隔hを設けてそれぞれ1個が配置されている。また、前記左右に設けられた光源2,3は、この中央位置に設けられた光源4,5の上下方向中間位置となるように配置されている。これらの光源2〜5は、電源供給が容易な水中ステーション1に設けられている。
しかも、この実施形態では、図2に示すように、奥側へ所定間隔dでオフセットした中央位置の光源4,5が頂点となり、この光源4,5に対してAUV10のドッキング方向(矢印v)に広がるように左右に設けられた光源2,3とが三角状となるように配置されている。このように、AUV10のドッキング方向が広がるような平面視三角状に光源2〜5を配置すれば、図示するような角度αの間でAUV10のTVカメラ11で光源2〜5を認識しやすく、少ない光源2〜5の数で安定した画像認識ができる。
これら左右位置と上下位置とに配置された光源2〜5の配置関係は画像認識上重要であり、これらの光源2〜5の配置関係と実際に得られた光源の位置関係とでAUV10と水中ステーション1との相対関係を画像認識装置で演算し、このデータからAUV10の位置を判定することができるからである。つまり、これらの光源2〜5の配置間隔が、水中ステーション1に対する方向や距離を演算する時の基礎データとなる。
なお、この実施形態では、光源2〜5を水中ステーション1の左右及び中央正面の3個所に配置しているが、この水中ステーション1にドッキングするAUV10のTVカメラ11に応じて、画像認識を行い易い配置パターンや間隔を決定すればよい。また、光源2,3に対して光源4,5を奥側に所定間隔dだけずらして設けているが、TVカメラを含めた画像認識の性能によっては全ての光源2〜5を同一面に設けてもよい。
さらに、このように光源2〜5を水中ステーション1の左右と正面奥側に配置することにより、水中ステーション1の中央をAUV10のドッキングや充電、データ収集等の各種器材を装備するためのスペースs(斜線部分)として広く開放することができる。
このように配置された光源2〜5から光を発し、その光をドッキングするAUV10のTVカメラ11で認識することにより得られた光源2〜5の画像が、AUV10に内蔵された画像認識装置12によって処理される。この画像認識処理としては、光の方向や角度等と予め記録されている光源2〜5の配置データとから演算処理する機能を、AUV10に備えられている制御装置に新たな機能として付加させることで実現できる。TVカメラ11による画像認識としては、以下の図3に示す通りとなる。なお、TVカメラ11としては、低照度でも解像度が高い高性能白黒カメラを使用することが誘導範囲拡大のためには好ましいが、カラーカメラであってもよい。
図3(a) 〜(e) は、図1に示す誘導装置における光源の位置を画像認識する場合の模式図である。なお、これらの図面では、光源2〜5の見え方を極端に示している。水中ステーション1をドッキング方向の真正面から見た光源2〜5は、図3(a) に示すように中央の上下と、左右の中間位置に配置されており、AUV10が左に寄り過ぎた場合には、図3(b) に示すように、左側に位置する光源2が奥側に位置する上下の光源4,5の間に重なって見える。逆に、AUV10が右に寄り過ぎた場合には、図3(c) に示すように、右側に位置する光源3が奥側に位置する上下の光源4,5の間に重なって見える。
また、AUV10が上に寄り過ぎた場合には、図3(d) に示すように、左右方向に位置する光源2,3が奥側に位置する上側の光源4の横に並ぶように見える。逆に、AUV10が下に寄り過ぎた場合には、図3(e) に示すように、左右方向に位置する光源2,3が奥側に位置する下側の光源5の横に並ぶように見える。これらの図ではAUV10が上下左右の一方にずれた場合を説明したが、実際のAUV10では、例えば、左に寄りながら上方にずれるような複合的なずれを生じる。
このようにTVカメラ11で得られた画像に基づき、前記誘導装置15の画像認識装置12では、予め設定された光源2,3の左右方向の所定間隔w、光源4,5の光源2,3からの奥側に設けられた所定間隔d、光源4,5の上下方向間隔hと、TVカメラ11で得られたこれら光源2〜5の間の距離や角度とから、AUV10の水中ステーション1に対する方向や角度を演算して、AUV10が水中ステーション1に対してどのような方向を向いてどのような位置関係にあるのかを認識するような処理がなされる。つまり、光源2〜5の正しい配置と得られた画像とから水中ステーション1の位置と方向とを認識させている。
そして、このようにして画像認識によって得られた水中ステーション1とAUV10との相対関係により、TVカメラ11で得られる画像が図3(a) に示すような正しい位置の画像となるように、AUV10に具備された操縦制御装置(画像認識装置12の機能を備えた制御装置等)によって、内蔵動力源でスラスタや舵を駆動して自動的に姿勢制御される。これにより、AUV10が水中ステーション1に対して正面からドッキングできるような姿勢に制御される。
従って、この誘導装置15によれば、電力供給(充電)や取得データ転送等の装置を備えて海底等に設置された水中ステーション1側に、ドッキングに必要な光源2〜5を位置測定可能となるように最適配置し、AUV10側においては、観測用として通常一般に装備されているTVカメラ11をそのまま使用し、AUV10内にTVカメラ11で得られた画像を認識する画像認識装置12を装備するのみで、音響を使用することなく光を用いてAUV10を水中ステーション1に安定してドッキングさせることができる。
なお、前記実施形態では、上下方向と左右方向とにそれぞれ光源2〜5を配置した4個の光源の組合わせ例を説明したが、この例は好ましい例であり、例えば、上下方向に設ける光源4,5は一方であってもよく、光源の配置は前記実施形態に限定されるものではない。
図4(a) 〜(c) は、本願発明の誘導装置によって水中航走体をドッキングさせる対象例を示す図である。これらの図では、上述した複数の光源2〜5を光源セット14として示している。なお、上述した実施形態における構成と同一の構成には、同一符号を付して、その説明は省略する。
図4(a) に示す例は、上述した実施形態の構成例であり、水中に設けられた水中ステーション1にAUV10をドッキングさせる例である。この例の場合、水中ステーション1に設けられた光源(光源セット14)をAUV10のTVカメラ11で捕らえて画像認識させることによって、これらの相対位置関係からAUV10を位置制御させている。水中ステーション1は、AUV10への電力供給(充電)や取得データ転送等に必要な装置を備えている。このように水中ステーション1にAUV10をドッキングさせる場合、水中ステーション1は固定物であるためケーブル9等で電源を供給することが容易に可能であり、大電力の光源(光源セット14)を設置することができる。
図4(b) に示す例は、水中を移動する潜水母船16にAUV10をドッキングさせる例であり、移動物体同志のドッキングに適用した例である。この例の場合、水中で移動する潜水母船16に設けられた光源(光源セット14)をAUV10のTVカメラ11で捕らえて画像認識させることによって、これらの相対位置関係からAUV10を位置制御させている。この例の場合、特に音響探査を行うような潜水母船へのドッキングに好適であり、音響探査に悪影響を及ぼす可能性のある音響的手段を使用せずに光を用いて安定したドッキングを行うことが可能となる。この構成の場合、潜水母船16がAUV10への電力供給(充電)や取得データ転送等に必要な装置を備えている。また、潜水母船16はAUV10よりも電力に余裕があるため大電力の光源(光源セット14)を設置することが可能である。
図4(c) に示す例は、水上母船17から水面下に下降させられた水中昇降架台18にAUV10をドッキングさせる例である。この例の場合、水中昇降架台18に設けられた光源(光源セット14)をAUV10のTVカメラ11で捕らえて画像認識させることによって、これらの相対位置関係からAUV10を位置制御させている。このような水中昇降架台18にAUV10をドッキングさせるように構成すれば、図4(a) 並びに(b) の場合と同様に、AUV10が水面に浮上するためのバラストタンクヘの注排水等の手順が不要となり、AUV10を水中に留まらせたままで連続的に運用することが可能である。この構成の場合、水中昇降架台18がAUV10への電力供給(充電)や取得データ転送等に必要な装置を備えている。また、水中昇降架台18へは水上母船17から電力等を供給することが容易に可能であるため、水中昇降架台18に設ける光源(光源セット14)の電源を容易に確保することができる。
なお、上述した光源2〜5としては通常の発光体が使用されるが、光の場合には水中での減衰や海水汚濁によって水中到達距離が短くなるので、この光を用いた誘導装置15では、音響誘導や慣性航法誘導等によって水中ステーション1、潜水母船16、水中昇降架台18への最終ドッキングコースに入る所定の範囲まで近づき、その位置から機械的にドッキングさせるまでの、最終ドッキングコースでの限られた範囲での精密誘導に好適である。最終的なドッキングは、水中ステーション1、潜水母船16、水中昇降架台18等に設けられた機械的なドッキング装置によって行われる。
さらに、上述した実施形態では、光源2〜5から発した光の位置をTVカメラ11で捕らえて画像処理するものであったが、光源2〜5から発する光を所定の点滅パターンで点灯させる光源制御装置13をドッキング対象側に設けてもよい。この場合、光源制御装置13は、光源2〜5を所定の点滅パターンで点滅させるような制御回路を備えており、予め設定された点滅パターンとその制御信号の意味とが、ドッキング対象とAUV10との制御装置に登録される。また、AUV10に設けられた画像認識装置12も、その光源2〜5の点滅パターンを画像認識して、その制御信号の意味に沿って動作するように構成される。例えば、水中ステーション1や潜水母船16、水中昇降架台18等に異常やドッキング不可能な事態が発生した場合、所定の点滅パターンで光源2〜5を点滅させて制御信号として送ることにより、その光源2〜5の点滅パターンをAUV10側で画像認識して、AUV10がドッキングしないように行動させる。
また、この光源2〜5の点滅パターンを工夫することによって、AUV10に次の行動指令(移動場所指示)等の情報を伝達することも可能である。この場合、AUV10を制御信号によって自動動作させることもできる。従って、これにより、水中ステーション1や潜水母船16、水中昇降架台18等に、誘導機能を持たせることができる。
このような制御信号としての使用を想定して光源2〜5を点滅させる場合、点滅間隔や点滅パターン等は、AUV10の画像認識装置12の処理速度で認識可能な速度以下で点滅させるように決定され、発光側の光源制御装置13と受信処理側の画像認識装置12との双方の仕様を決定すればよい。
以上のように、この実施形態の誘導装置15によれば、AUV10への電力供給(充電)や取得データの転送目的等で実施されるドッキング対象(水中ステーション1、潜水母船16、水中昇降架台18等)へのドッキングに対して、光源2〜5から発した光を用いて画像認識装置12でドッキング対象に対するAUV10の位置を把握して精密な位置制御をすることができるので、音響信号を用いることなくAUV10を安定して位置制御することができる。
しかも、このように光を用いてAUV10を位置制御する方法を、既存のAUVへの搭載機器として多用されるTVカメラ11を使用し、このTVカメラ11で認識した光源2〜5の位置関係からAUV10の方向や距離等を求めることができる画像認識装置12を追加搭載すればよいため、予め搭載されている制御装置に新たな機能として画像認識装置12の機能を付加することで対応することができ、設置スペースの増加を招くこともなく容易に設けることができる。また、比較的安価に構成することもできる。
その上、AUV10への電力供給(充電)や取得データの転送目的で設置される水中ステーション1や潜水母船16、水中昇降架台18側に電力やスペース等を必要とする光源2〜5を設けるので、光源2〜5に関する器材を設置するための制限は比較的少なく、光を用いた水中ドッキングに関する高精度な位置制御が可能な配置を容易に実現することができる。
また、AUV10のドッキング対象が水中ステーション1ではなく潜水調査船等の潜水母船16の場合には、音響信号を使用せずに光学的な手段で位置制御を行うので、音響信号によって音響探査等の調査結果に悪影響を及ぼすことがない誘導装置を実現できる。
さらに、光源2〜5を点滅させることによって制御信号を送り、これをAUV10側で画像認識させることで誘導機能として利用することができ、水中ステーション1や潜水母船16、水中昇降架台18等側に異常やドッキング不可能な事象が発生した場合にAUV10に対する情報伝達が可能となる。
なお、前記光源2〜5としては白色系や黄色系が使用されるが、この光源2〜5として水中での減衰が比較的少ない緑系統のものを使用したり、TVカメラ側を低照度対応型とすることで、水中到達距離をある程度延ばすこともできる。この光源2〜5の選択は、AUV10の保有する位置測定装置(主として中遠距離誘導に使用される音響航法装置や慣性航法装置)の性能やコスト等を勘案し、誘導装置15に求められる誘導可能範囲を考慮して決定すればよい。
また、上述した実施形態は最良の実施形態の一例を示しており、本願発明の要旨を損なわない範囲での種々の変更は可能であり、本願発明は上述した実施形態に限定されるものではない。
本願発明に係る水中航走体の誘導装置は、水中航走体を水中ステーション等のドッキング対象にドッキングさせる時の位置制御を行うための誘導装置として有用であり、特に光を用いて位置制御を行いたい水中航走体の位置制御に好適である。
本願発明の一実施形態に係る水中航走体の誘導装置を示す斜視図である。 図1に示す水中航走体の誘導装置を示す平面図である。 (a) 〜(e) は、図1に示す誘導装置における光源の位置を画像認識する場合の模式図である。 (a) 〜(c) は、本願発明の誘導装置によって水中航走体をドッキングさせる対象例を示す図である。
符号の説明
1…水中ステーション
2〜5…光源
6〜8…支柱
9…ケーブル
10…AUV
11…TVカメラ
12…画像認識装置
13…光源制御装置
14…光源セット
15…誘導装置
16…潜水母船
17…水上母船
18…水中昇降架台
d…間隔
h…間隔
w…間隔
s…器材装備スペース

Claims (5)

  1. 内蔵動力源によって水中を航走する自律型の水中航走体のドッキング対象に上下方向と左右方向とに所定の間隔を設けた光源を配置し、該光源に、ドッキング方向側に所定の間隔を持たせ、
    前記水中航走体に、前記光源の上下方向と左右方向と前後方向との間隔から、該光源に対する水中航走体の位置関係と距離とを画像認識して水中航走体の位置を判断する画像認識装置を設けるとともに、
    該画像認識装置で判断したドッキング対象に対する水中航走体の位置を前記内蔵動力源で正しいドッキング姿勢に制御する操縦制御装置を設けた水中航走体の誘導装置。
  2. 前記上下方向と左右方向と前後方向とに所定の間隔を設けた光源を、平面視で、奥側に頂点を有し、水中航走体のドッキング方向が広がる三角状に配置した請求項記載の水中航走体の誘導装置。
  3. 前記光源を、上下に配置した2個の光源と左右に配置した2個の光源とで構成し、該上下に配置した2個の光源を奥側に所定の間隔を設けて配置し、該左右に配置した光源を前記奥側に配置した光源の上下方向のほぼ中間に位置させて水中航走体のドッキング方向に配置した請求項記載の水中航走体の誘導装置。
  4. 前記光源を点滅させる光源制御装置を設け、該光源制御装置で点滅させた光源の点滅パターンからドッキング対象の制御信号を認識する機能を前記画像認識装置に持たせた請求項1〜のいずれか1項に記載の水中航走体の誘導装置。
  5. 前記ドッキング対象を移動体とし、該移動体に前記光源を設けた請求項1〜のいずれか1項に記載の水中航走体の誘導装置。
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