JP4421140B2 - バッテリー充電器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、サルフェーションを解消するサルフェーション解消電圧をバッテリーへ印加することができるバッテリー充電器に関する。
【0002】
【従来の技術】
主に自動車や二輪車等に用いられているバッテリー(鉛蓄電池)は、放置しておくと放電が進み、その電極に硫酸鉛が被膜を生成した状態、いわゆるサルフェーションを生じることがある。
バッテリーにサルフェーションが生じると、その電極に生じた被膜のため、バッテリーの充電効率が極度に低下し、充電をしようとしても充電ができなくなる。このため、サルフェーションが生じたバッテリーは、従来は廃棄するしかなかったが、近年、以下に記載するようにサルフェーションを解消するような方法が知られてきている。
【0003】
サルフェーション状態を解消する方法として、通常の充電電圧よりも高い電圧であってサルフェーションを解消することができる程度の電圧(本明細書中ではサルフェーション解消電圧という)をバッテリーに印加することで、電極の硫酸鉛の被膜を分解剥離してサルフェーション状態を解消する方法が知られている。
【0004】
図5に、サルフェーション解消電圧を印加してサルフェーションを解消させた後に充電を行なうバッテリー充電器の充電の様子について示す。図5では、上に位置する波形が、充電器がバッテリーに印加している印加電圧の時間変化を示し、下に位置する波形が、充電器がバッテリーに流している電流の時間変化を示している。
ここで従来例として説明するバッテリー充電器は、二輪車用の12Vバッテリーを充電するものである。
まず、バッテリー充電器を作動させると、充電対象となるバッテリーがサルフェーションを生じているか否かにかかわらず、充電工程の開始直後からサルフェーション解消電圧(20V)をバッテリーへ印加する。この二輪車用バッテリーは20Vの電圧を印加することでサルフェーションが解消されることが経験上判明している。
【0005】
20Vのサルフェーション解消電圧は、予め設定された所定時間(この例では3時間)バッテリーに印加される。サルフェーション解消電圧印加中は、バッテリー充電器からバッテリーへは0.5Aの定常電流が流れる。
そして、サルフェーション解消電圧を印加してから3時間経過後、バッテリー充電器は、サルフェーションが解消されたものとしてサルフェーション解消電圧の印加を停止する。その後、バッテリーを充電するための通常の充電電圧(15V)を印加するようにする。
【0006】
15Vの充電電圧が印加されると、バッテリーへ流れる電流値は急増し、1.2A程度になる。その後充電が進むと、徐々にバッテリーへ流れる電流値が減少し、0.3A程度の電流値となる。
バッテリーへ流れる電流値が0.3Aとなったら、その時点から3時間程度充電し、これで充電工程を全て終了する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上述したような従来のバッテリー充電器によれば、サルフェーションが生じているか否かについては何ら考慮することなく、どんなバッテリーに対してもサルフェーション解消電圧を所定時間印加していた。
このため、バッテリーを充電する際には、サルフェーションが生じていないバッテリーであっても、サルフェーション解消電圧を印加している時間分だけ充電時間が余計にかかることとなり、充電時間の短縮化が望まれているという課題があった。
【0008】
また、このようにサルフェーションが生じているか否かにかかわらず、全てのバッテリーにサルフェーション解消電圧を付加するようにしているので、サルフェーションが生じていないバッテリーにサルフェーション解消電圧を付加した場合にはバッテリーの寿命がかえって短くなってしまうとういう課題があった。
【0009】
そこで、本発明は上記課題を解決すべくなされ、その目的とするところは、サルフェーションの解消は良好に行なうことができると共に、充電時間の短縮やバッテリーの寿命を向上させることができるバッテリー充電器を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明にかかるバッテリー充電器によれば、バッテリーを充電するバッテリー充電器において、充電すべきバッテリーがサルフェーションを生じているか否かを検出するサルフェーション検出手段と、バッテリーへ印加する電圧を変更する印加電圧変換部と、前記サルフェーション検出手段が、前記バッテリーがサルフェーションを生じていることを検出した場合には、バッテリーのサルフェーションを解消するサルフェーション解消電圧をバッテリーへ印加し、前記サルフェーション検出手段が、前記バッテリーがサルフェーションを生じていないことを検出した場合には、充電電圧をバッテリーへ印加するように前記印加電圧変換部を制御する制御部と、前記サルフェーション検出手段が前記バッテリーがサルフェーションを生じていることを検出した場合に、サルフェーション解消電圧をバッテリーへ印加した後、バッテリーのサルフェーションが解消されたか否かを検出可能なサルフェーション解消検出手段とを具備し、前記サルフェーション解消検出手段は、バッテリーの端子間電圧を測定する電圧測定部であって、前記制御部は、前記電圧測定部が測定したバッテリーの端子間電圧に、電圧値が一旦下降した後に上昇するような変曲点が存する場合にはサルフェーションが解消されたと判定し、前記充電電圧を印加するように前記印加電圧変換部を制御することを特徴としている。
この構成を採用することによって、バッテリーの充電前には、該バッテリーがサルフェーションを生じているか否かを判定できるので、サルフェーションが生じていないバッテリーにサルフェーション解消電圧を印加しないようにできる。このため、サルフェーションが生じていないバッテリーにサルフェーションを解消させるような無駄な時間を費やさないようにして充電時間の短縮化を図ることができ、且つバッテリーの寿命を短くしないようにできる。
また、この構成を採用することによって、サルフェーションが解消されたかどうかを検出することができる。サルフェーションが解消されると、サルフェーション解消電圧を印加しておく必要がなくなり、速やかに通常の充電に移行できる。つまり、サルフェーション解消のための時間を無駄に費やしたり、バッテリーの寿命低下のおそれをなくすことができる。なお、この構成では、サルフェーションが解消しているか否かを容易に確認することができる。
【0011】
また、本発明は、前記サルフェーション検出手段は、バッテリーの端子間電圧を測定する電圧測定部であって、前記制御部は、サルフェーション解消電圧をバッテリーに印加した際に、バッテリーの端子間電圧がサルフェーション解消電圧程度にまで上昇したことを電圧測定部が測定した場合には、該バッテリーがサルフェーションを生じていると判定し、サルフェーション解消電圧をバッテリーに印加した際に、バッテリーの端子間電圧が前記充電電圧程度にまでしか上昇しなかったことを電圧測定部が測定した場合には、該バッテリーがサルフェーションを生じていないと判定することを特徴としている。
この構成によれば、バッテリーの端子間電圧を測定するだけでサルフェーションが生じているか否かを確認することができる。
【0012】
なお、本発明によれば、サルフェーション解消電圧を印加開始してから予め設定された所定時間を計測するタイマを具備し、バッテリーにサルフェーション解消電圧を印加してから所定時間経過したことが前記タイマにより計測された後に、前記サルフェーション解消検出手段が、バッテリーのサルフェーションが解消されたか否かを検出することを特徴とする。
これによれば、常時サルフェーションの解消がされたか否かについてサンプリングしておく必要が無く、無駄に手間をかけなくともサルフェーションの解消についての確認ができる。
また、最初にサルフェーション解消電圧を印加された際の立ち上がり電圧を変曲点と間違われないようにすることができる。
【0013】
さらに、前記制御部は、バッテリーにサルフェーション解消電圧を印加してから、前記タイマによって計測される所定時間経過後に、前記バッテリーの端子間電圧が予め設定された所定電圧以上であることを測定した場合には、サルフェーション解消が不能であるとして充電を中止するように制御することを特徴としている。
この構成によれば、サルフェーション解消が不可能であるバッテリーに対して、サルフェーションの解消をしようと無駄な時間を費やすことが無くなる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。
まず、図1に、本実施形態のバッテリー充電器の内部構成を説明するブロック図を示す。なお、本実施形態のバッテリー充電器は、主として二輪車用の12Vのバッテリーを充電する充電器としてのものである。
バッテリー充電器の構成を説明すると、バッテリー充電器20は、入力電圧AC100V電源を降圧する降圧部22と、降圧部22で降圧されたAC電源を整流してDC電源に変換する整流部24と、DC電源を電圧変換するDC/DC変換部26と、DC/DC変換部26において所定の電圧に変換されたDC電圧をバッテリー(図示せず)に印加するための出力部28と、DC/DC変換部26および出力部28を制御する制御部30と、該制御部30に対してバッテリーの現在の端子間電圧値をデジタル化して入力する等の機能を有するAD変換部32とを備えている。
【0015】
上述したバッテリー充電器の構成について、さらに詳細に説明する。
AC100V電源が入力される降圧部22は、具体的には変圧器(トランス)が用いられている。AC100V電源は変圧器の1次巻線側に入力され、変圧器の2次巻線側からは降圧されたAC電源が出力される。
整流部24は、具体的には全波整流回路等の回路から成る。整流部24は、降圧部22の2次巻線側に接続されて、降圧部22で降圧されたAC電源が入力される。整流部24は入力されたAC電源をDC電源に変換する。
【0016】
DC/DC変換部26(DC−DCコンバータ)は、整流部24の下流側に接続されており、整流部24から出力されるDC電源の電圧を変換する。
出力部28は、DC/DC変換部26の下流側に接続されており、逆接保護回路33、出力電流検出回路35、出力ON/OFF回路37とを備えた複数の回路群から構成される。
また、かかる出力部28にはバッテリーの端子を把持できるクリップ(図示せず)が設けられている。
【0017】
A/D変換部32には、出力部28から出力される出力電流値が入力されるライン36と、バッテリーの端子間電圧が入力されるライン38とが接続されている。A/D変換部32では、これらのラインから入力されたアナログ値をデジタル値に変換して制御部30へ出力する。
【0018】
制御部30は、DC/DC変換部26を制御する機能を有すると共に、A/D変換部32から入力してきたデータに基づいてバッテリー端子間電圧を測定する電圧測定部40を有している。
制御部30の機能としては、電圧測定部40で測定された電圧に基づいて、バッテリーがサルフェーションを生じているか否かを検出するサルフェーション検出機能と、バッテリーのサルフェーションが解消されたか否かを検出するサルフェーション解消検出機能とを有している。
さらに制御部30は、所定時間を測定可能なタイマ42や、出力部28の出力電流検出回路35から出力電流値が入力され充電終了等を判断する機能や、出力部28へ出力電流値を返して出力電流を安定させるためのフィードバック機能をも有している。
【0019】
制御部30には、警報出力部44が接続されている。警報出力部44は充電作業中に充電作業を中止せざるを得ない場合等に、作業者に知らせるための手段である。具体的には、点灯や点滅が可能なランプ等が考えられる。
また、このような制御部30の動作は、制御部30に接続されたメモリ46内に予め記録されている制御プログラムに基づいて行なわれる。
【0020】
次に、図2に示すバッテリー充電器の充電の様子についての概要を説明する。
図2では、上に位置する実線波形が、充電器がバッテリーに印加している印加電圧の時間変化を示し、下に位置する波形が、充電器がバッテリーに流している電流の時間変化を示している。
また、一点鎖線は、サルフェーションが生じていないバッテリーの端子間電圧の変化を示すものであり、破線はサルフェーションが生じているバッテリーの端子間電圧の変化を示すものである。
なお、本実施形態によるバッテリー充電器は、二輪車用の12Vバッテリーを充電するものであり、充電電圧は15Vである。
【0021】
まず、バッテリー充電器20は、サルフェーション解消電圧20Vをバッテリーに印加する。サルフェーション解消電圧20Vを印加中は、バッテリー充電器からの出力電流は0.5A程度の定常電流である。
そして、サルフェーション解消電圧印加直後のバッテリーの端子間電圧を電圧測定部40が測定し、そのバッテリーにサルフェーションが生じているか否かを制御部30が判定する。
【0022】
電圧測定部40が測定した結果、図2の一点鎖線に示すようにバッテリーの端子間電圧が15.5V〜16V程度にしか上昇していない場合には、実際に充電が行なわれてバッテリー端子間電圧が降下しているのでバッテリーにはサルフェーションが生じていないと制御部30が判定する。
電圧測定部40が測定した結果、図2の破線に示すように、短時間でバッテリー端子間電圧が20V程度まで上昇している場合には、極板に硫化鉛が皮膜を形成して全く電流が流れない状態であるとわかる。つまり、この場合にはサルフェーションが生じていると制御部30は判定する。
【0023】
なお、バッテリーにサルフェーションが生じているか否かの制御部30による判定は、電圧測定部40によるバッテリー端子間電圧のみの測定でなく、バッテリー充電器からの出力電流の検出(出力電流検出回路35による)も同時に行なうと、さらに正確に判定することができる。
つまり、サルフェーションが生じていない場合には、通常の規定電流0.5Aが流れる。一方、サルフェーションが生じている場合には、充電がほとんど行なわれていないため、出力電流はほとんど流れない。
制御部30は、このような出力電流検出回路35による出力電流の値も考慮してサルフェーション状態か否かを判定するとよい。
【0024】
そして、制御部30は、サルフェーションが生じていないと判定した場合には、サルフェーション解消電圧20Vの印加を中止して、通常の充電電圧15Vを印加し通常の充電を開始するようにDC/DC変換部26を制御する。
充電電圧15Vを印加させると、出力電流は1.2A程度に上昇するが、充電が進むと、出力電流が徐々に減少していき、0.3A程度にまで減少する。出力電流の値が0.3A程度にまで減少した場合には、制御部30は、その時点から1.5時間後に印加電圧を0Vにして充電を停止するように制御する。
【0025】
一方、制御部30がサルフェーションが生じていると判定した場合には、そのままサルフェーション解消電圧20Vの印加を続ける。
サルフェーション解消電圧20Vの印加で、バッテリーの端子に被膜を形成していた硫酸鉛は徐々に剥離していき、サルフェーションが解消されていく。
サルフェーションが解消されていくと、バッテリー端子間電圧が徐々に下降していく(図2のa)。そして完全にサルフェーションが解消されると、バッテリーは充電ができるようになってバッテリー端子間電圧は上昇していく(図2のb)。
つまり、サルフェーションが解消されたか否かは、バッテリー端子間電圧が下降から上昇へ転じる変曲点xを検出することで可能であって、この変曲点xがあったときは、サルフェーションが解消されたと制御部30によって判定される。
【0026】
変曲点xがあったと制御部30が判定した場合には、サルフェーション解消電圧20Vの印加を中止して、制御部30は、通常の充電電圧15Vを印加し、通常の充電を開始する。
その後の通常の充電についての様子は、上述したようにサルフェーションが生じていないと判定された場合と同様であるので説明は省略する。
【0027】
次に、バッテリー充電器の動作について、上述してきたバッテリーの充電の様子と合わせて、図3および図4のフローチャートに基づいて説明する。
まず、作業者がバッテリー充電器を充電すべきバッテリーに接続し、充電作業を開始させる。なお、充電作業開始と同時に制御部30はタイマ42を作動させ、充電作業開始からの時間を測定する。
最初にバッテリーに印加する電圧は、サルフェーション解消電圧である20Vである(図3のステップS100)。
次に、電圧測定部40は、ステップS102においてバッテリー端子間電圧を測定する。
サルフェーション解消電圧を印加したバッテリーにサルフェーションが発生していない場合には、バッテリーの端子間電圧は図2の一点鎖線に示すようになる。すなわち、20Vのサルフェーション解消電圧を印加しても、バッテリーの端子間電圧が15.5V〜16V程度にまでしか電圧が上がらない場合には、制御部30はサルフェーションが発生していないと判定する(図3のステップS103)。
【0028】
一方、サルフェーションが発生しているバッテリーに、バッテリー解消電圧20Vを印加すると、バッテリーの端子間電圧は図2の破線で示したような変化を示す。すなわち、かかる場合には、サルフェーションが生じているバッテリーの端子間電圧が短時間のうちに20V程度にまで上昇する。
そこで電圧測定部40で、このようなバッテリーの端子間電圧を測定した場合には、制御部30はバッテリーがサルフェーションを生じているということを判定する(ステップS104)。
【0029】
ステップS103において、サルフェーションが発生していないと判定された場合においては、通常の充電状態に移行する(次の図4のステップS116へ移行する)。
【0030】
一方、制御部30は、バッテリーにサルフェーションが発生していると判定した場合には、ステップS106に移行し、充電開始から所定時間(本実施形態では15分)経過したか否かをタイマ42の計測から判断する。この所定時間は、経験上からサルフェーションの解消には少なくともこの程度の時間がかかるという時間である。
所定時間が経過した場合はステップS108に移行し、電圧測定部40がバッテリー端子間電圧を測定する。このように、所定時間経過後からサルフェーションの解消を測定するので、最初にサルフェーション解消電圧を印加された際の立ち上がり電圧を変曲点xと間違われないようにすることができる。また、無駄に電圧測定を行なう必要がない。
【0031】
そして次のステップS110では、制御部30は、電圧測定部40が測定したバッテリー端子間電圧が19V以上あるか否かを判断し、19V以上ある場合にはステップS111に移行して充電を中止する。そして、このようなバッテリーの異常を制御部30が発見した場合、制御部30は警報出力部44に警報信号を出力し、警報出力部44から作業者に警報を出力する。
このように15分以上もサルフェーション解消電圧を印加しても電圧が下がらない場合にはサルフェーションの解消が不能なバッテリーであると考えられるため、充電を中止するのである。
【0032】
ステップS110でバッテリー端子間電圧が19V未満になっている場合は、サルフェーションが解消されつつあるものとしてステップS112に移行する。
そしてステップS112では、電圧測定部40によってバッテリーの端子間電圧を一定の間隔でサンプリングしていく。
次のステップS114では、制御部30は、電圧測定部40がサンプリングによって測定している電圧値が先にサンプリングした電圧値と比較して上昇している場合には、図2に示す変曲点xが発生したと判断する。
【0033】
ステップS114において変曲点xがあったと判断された場合には、サルフェーションが解消されたものとしてステップS116へ移行する。
ステップS116では、制御部30はDC/DC変換部26を制御し、サルフェーション解消電圧20Vの印加を終了させ、次にステップS118において充電電圧15Vをバッテリーに印加させる。
【0034】
充電電圧15Vを印加して通常の充電に移行した後、充電開始(サルフェーション解消電圧20V印加時)から24時間経過したら充電を中止するように、制御部30はタイマ42の時間計測に基づいて制御するようにしている(ステップS120、S121)。そして、このようなバッテリーの異常を制御部30が発見した場合、制御部30は警報出力部44に警報信号を出力し、警報出力部44から作業者に警報を出力する。
このようにするのは、24時間以上充電を続けて終了しないのはバッテリーに何らかの異常がある場合も考えられるためである。ただし、充電中止とするのは充電開始から24時間という時間に限定されることはなく、他の時間であってもよい。
【0035】
充電電圧15Vを印加した後、出力電流検出回路35は、一定の時間おきにバッテリー充電器からの出力電流をサンプリングする(ステップS122)。
そして、ステップS124において、出力電流検出回路35が出力電流が0.3Aになっていることを検出した場合には、ステップS126へ移行する。
ステップS126では、タイマ42が出力電流が0.3Aになってから所定時間(本実施形態では1.5時間)経過するまでを計測する。出力電流が0.3Aになってから所定時間経過したことが検出されたら、制御部30は充電を終了させる。
【0036】
なお、上述したフローチャートによる説明では記載されていないが、制御部30内のタイマ42充電開始から14時間経過した後、電圧測定部40が、バッテリーの端子間電圧を測定した場合において、所定の電圧以下である場合にはバッテリーを構成する複数個のセルのうちの一部が不良であると制御部30が判断するようにしてもよい。制御部30がこのようなバッテリーの異常を検出した場合には、警報出力部44を作動させ、充電を中止するように制御する。
このようなバッテリー異常を制御部30が発見した場合、制御部30は警報出力部44に警報信号を出力し、警報出力部44から作業者に警報を出力する。
【0037】
なお、本実施形態によるバッテリー充電器は、スイッチ切換えにより6種類の印加電圧値・電流値のパターンに設定可能である。
例えば、二輪車用のバッテリーは、電池容量が2〜4Ah程度のものと、5〜9Ah程度のものと、10〜19Ah程度のものに分けられる。さらにこれら3パターンに分けられたそれぞれにおいてシール形とベント形との2種類で分けられるので計6種類になるのである。
そして、スイッチ切換えによって、充電すべきバッテリーの形式や容量に合わせた充電ができる。
これによって、種類の異なるバッテリーに対して、本実施形態のバッテリー充電器が1台あれば十分に対応することができる。
【0038】
以上本発明につき好適な実施例を挙げて種々説明したが、本発明はこの実施例に限定されるものではなく、発明の精神を逸脱しない範囲内で多くの改変を施し得るのはもちろんである。
【0039】
【発明の効果】
本発明に係るバッテリー充電器によれば、バッテリーの充電前には、該バッテリーがサルフェーションを生じているか否かを判定できるので、サルフェーションが生じていないバッテリーにサルフェーション解消電圧を印加しないようにできる。このため、サルフェーションが生じていないバッテリーにサルフェーションを解消させるような無駄な時間を費やさないようにして充電時間の短縮化を図ることができ、且つバッテリーの寿命を短くしないようにできる。また、サルフェーション検出手段がバッテリーがサルフェーションを生じていることを検出した場合に、サルフェーション解消電圧をバッテリーへ印加した後、バッテリーのサルフェーションが解消されたか否かを検出可能なサルフェーション解消検出手段を具備することで、サルフェーションが解消されたかどうかを検出することができる。サルフェーション解消が検出可能となったので、速やかに通常の充電に移行でき、サルフェーション解消電圧を無駄に印加することもなく、バッテリーの寿命低下のおそれをなくすことができる。さらに、サルフェーション解消検出手段は、バッテリーの端子間電圧を測定する電圧測定部であって、制御部は、電圧測定部が測定したバッテリーの端子間電圧に、電圧値が一旦下降した後に上昇するような変曲点が存する場合にはサルフェーションが解消されたと判定することができるため、サルフェーションが解消しているか否かを容易に確認することができる。
【0040】
また、サルフェーション検出手段は、バッテリーの端子間電圧を測定する電圧測定部であって、制御部は、サルフェーション解消電圧をバッテリーに印加した際に、バッテリーの端子間電圧がサルフェーション解消電圧程度にまで上昇したことを電圧測定部が測定した場合には、バッテリーがサルフェーションを生じていると判定し、サルフェーション解消電圧をバッテリーに印加した際に、バッテリーの端子間電圧が前記充電電圧程度にまでしか上昇しなかったことを電圧測定部が測定した場合には、該バッテリーがサルフェーションを生じていないと判定することができる。
つまり、これによればバッテリーの端子間電圧を測定するだけでサルフェーションが生じているか否かを容易に確認することができる。
【0041】
なお、サルフェーション解消電圧を印加開始してから予め設定された所定時間を計測するタイマを具備し、バッテリーにサルフェーション解消電圧を印加してから所定時間経過したことがタイマにより計測された後に、サルフェーション解消検出手段が、バッテリーのサルフェーションが解消されたか否かを検出することができる。
このため、少なくとも予め決められた所定時間内は、サルフェーションの解消がされたか否かについてサンプリングしなくともよく、無駄に手間をかけなくともサルフェーションの解消についての確認ができる。また、最初にサルフェーション解消電圧を印加された際の立ち上がり電圧を変曲点と間違われないようにすることができる。
【0042】
さらに、制御部は、バッテリーにサルフェーション解消電圧を印加してから、タイマによって計測される所定時間経過後に、バッテリーの端子間電圧が予め設定された所定電圧以上であることを測定した場合には、サルフェーション解消が不能であるとして充電を中止するように制御するので、サルフェーション解消が不可能であるバッテリーに対して、サルフェーションの解消をしようと無駄な時間を費やすことが無くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るバッテリー充電器の構成を示すブロック図である。
【図2】 バッテリー充電器を用いて充電中の出力電圧、バッテリー端子間電圧及び出力電流の時間変化を示す説明図である。
【図3】 バッテリー充電器の動作を説明するフローチャートである。
【図4】 図3に示したフローチャートの続きである。
【図5】 従来のバッテリー充電器を用いて充電中の出力電圧及び出力電流の時間変化を示す説明図である。
【符号の説明】
20 バッテリー充電器
22 降圧部
24 整流部
26 DC/DC変換部
28 出力部
30 制御部
32 A/D変換部
33 逆接保護回路
35 出力電流検出回路
36,38 入力ライン
37 出力ON/OFF回路
40 電圧測定部
42 タイマ
44 警報出力部
46 メモリ

Claims (4)

  1. バッテリーを充電するバッテリー充電器において、
    充電すべきバッテリーがサルフェーションを生じているか否かを検出するサルフェーション検出手段と、
    バッテリーへ印加する電圧を変更する印加電圧変換部と、
    前記サルフェーション検出手段が、前記バッテリーがサルフェーションを生じていることを検出した場合には、バッテリーのサルフェーションを解消するサルフェーション解消電圧をバッテリーへ印加し、前記サルフェーション検出手段が、前記バッテリーがサルフェーションを生じていないことを検出した場合には、充電電圧をバッテリーへ印加するように前記印加電圧変換部を制御する制御部と
    前記サルフェーション検出手段が前記バッテリーがサルフェーションを生じていることを検出した場合に、サルフェーション解消電圧をバッテリーへ印加した後、バッテリーのサルフェーションが解消されたか否かを検出可能なサルフェーション解消検出手段とを具備し、
    前記サルフェーション解消検出手段は、バッテリーの端子間電圧を測定する電圧測定部であって、
    前記制御部は、
    前記電圧測定部が測定したバッテリーの端子間電圧に、電圧値が一旦下降した後に上昇するような変曲点が存する場合にはサルフェーションが解消されたと判定し、前記充電電圧を印加するように前記印加電圧変換部を制御することを特徴とするバッテリー充電器。
  2. 前記サルフェーション検出手段は、バッテリーの端子間電圧を測定する電圧測定部であって、
    前記制御部は、
    サルフェーション解消電圧をバッテリーに印加した際に、バッテリーの端子間電圧がサルフェーション解消電圧程度にまで上昇したことを電圧測定部が測定した場合には、該バッテリーがサルフェーションを生じていると判定し、
    サルフェーション解消電圧をバッテリーに印加した際に、バッテリーの端子間電圧が前記充電電圧程度にまでしか上昇しなかったことを電圧測定部が測定した場合には、該バッテリーがサルフェーションを生じていないと判定することを特徴とする請求項1記載のバッテリー充電器。
  3. サルフェーション解消電圧を印加開始してから予め設定された所定時間を計測するタイマを具備し、
    バッテリーにサルフェーション解消電圧を印加してから所定時間経過したことが前記タイマにより計測された後に、前記サルフェーション解消検出手段が、バッテリーのサルフェーションが解消されたか否かを検出することを特徴とする請求項1または2記載のバッテリー充電器。
  4. 前記制御部は、
    バッテリーにサルフェーション解消電圧を印加してから、前記タイマによって計測される所定時間経過後に、前記バッテリーの端子間電圧が予め設定された所定電圧以上であることを測定した場合には、
    サルフェーション解消が不能であるとして充電を中止するように制御することを特徴とする請求項1〜3のうちのいずれか1項記載のバッテリー充電器。
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