JP4419924B2 - セッションシステム - Google Patents

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Description

本発明は、楽音情報を端末間で遣り取りすることにより行われる音楽セッションを支援する技術に関する。
従来より、電子楽器の楽音信号を専用端末を介して送受信することにより、遠隔にある者同士で音楽セッションを行う試みがなされてきた。
この種の音楽セッションを円滑に行うためには、各種電子楽器から専用端末へ供給される楽音信号の内容をリアルタイムで相互に遣り取りする必要がある。従って、この種の音楽セッションには、標準化された圧縮符号化方式に従って楽音信号をエンコードし及びデコートする機能をサポートした端末が用いられることが多い。楽音信号を、デコードされたデータとして遣り取りするようにすれば、音楽セッションを行っている間にネットワークを流通させるデータ量を低く抑えることができるからである。
ここで、「標準化された圧縮符号化方式」といっても、その規格は、MP3やRealAudioなど多岐に及んでいるのが現状である。従って、ある演奏者が自らの端末と別の演奏者の端末とを結んで音楽セッションを行う際は、楽音信号をエンコード及びデコードするための互いの圧縮符号化方式を一致させるための準備工程が不可避となる。かかる工程を効率化する技術を開示した文献としては、例えば、特許文献1がある。同文献に開示されたデータ伝送装置は、複数の方式でデータをエンコードする手段を備えており、他のデータ伝送装置へエンコードしたデータを引き渡す際、その装置から前もって取得したプロファイルを基にその装置へ引き渡すデータのエンコード方式を決定するようになっている。
特開平5−30370号公報
ところで、音楽セッションは、ベース、ドラム、ピアノといったような各パートの演奏者が揃った段階で開始されることが多い。このような場合、当然ながら、全演奏者の端末がサポートしている圧縮符号化方式でデコード及びエンコードを行うようにすることが最も望ましい。しかしながら、特許文献1に開示されたデータ伝送装置は一対一でのデータの遣り取りを想定したものとなっており、複数の相手との通信を並行して行う場合における圧縮符号化方式の調整までも円滑に行うことは出来なかった。
本発明は、このような背景の下に案出されたものであり、複数の相手と音楽セッションを行う場合でも、それらの相手との間の圧縮符号化方式の調整を円滑に行い、楽音信号を符号化して遣り取りする際の処理の負荷を低減し得るような仕組みを提供することを目的とする。
本発明の好適な態様であるセッションシステムは、音楽セッション用端末と、該音楽セッション用端末からネットワークを介してアクセスされて複数の音楽セッションのそれぞれと各音楽セッションに参加する該音楽セッション用端末を管理するセッション管理サーバとを有するセッションシステムであって、前記セッション管理サーバは、複数の音楽セッションを実現するために、個々の音楽セッションを特定するためのセッション識別情報、該セッション識別情報が示す各音楽セッションが開始されているか否かを示す情報、および該セッション識別情報が示す各音楽セッションに参加する申請のあった音楽セッション端末を識別するとともに該音楽セッション端末のいずれかがマスタとして登録される端末識別情報を記録するセッション管理手段を備え、前記音楽セッション用端末は、前記セッション管理手段に記録されたセッション識別情報により特定される複数の音楽セッションのうち、前記音楽セッションの状態が開始されていないもののいずれかを選択する選択手段と、自身が実行可能な楽音信号の符号化および復号化のアルゴリズムの方式であって、他の音楽セッション用端末との通信を行う際に用いられるアルゴリズムの方式を表す符号化方式情報を複数記憶した記憶手段と、楽音信号を入力する入力手段と、前記セッション管理サーバで管理される前記音楽セッション用端末のなかで、前記選択手段によって選択された音楽セッションに参加を申請した他の前記音楽セッション用端末の各々が記憶する前記符号化方式情報を内包した方式申告情報を、該他の音楽セッション用端末の各々から受信する方式申告情報受信手段と、前記選択手段によって選択された音楽セッションの開始を前記セッション管理サーバに対して指示する指示手段と、前記記憶手段に記憶された複数の符号化方式情報が表す前記アルゴリズムの方式と、前記受信した各方式申告情報に含まれる符号化方式情報が表す前記アルゴリズムの方式とを照合して、当該受信した全ての方式申告情報に共通して含まれている符号化方式情報が表す前記アルゴリズムの方式のうち、当該記憶された複数の符号化方式情報が表す前記アルゴリズムの方式に共通するものがある場合には、当該共通するアルゴリズムの方式を、前記選択手段によって選択された音楽セッションに参加を申請した全ての前記音楽セッション用端末において符号化および復号化が可能な前記アルゴリズムの方式として特定する方式制御手段と、前記特定したアルゴリズムの方式に従った符号化処理を前記入力手段から入力される楽音信号に対して施して楽音情報を生成するエンコード手段と、前記生成した楽音情報を前記選択手段によって選択された音楽セッションに参加を申請した他の音楽セッション用端末に送信するとともに、該他の音楽セッション用端末において前記特定したアルゴリズムの方式に従った符号化処理が施されて送信された楽音情報を受信する通信手段と、前記受信した楽音情報に対して前記特定したアルゴリズムの方式に従った復号化処理を施して楽音信号を生成するデコード手段とを備え、前記セッション管理手段は、前記音楽セッション用端末の選択手段によって選択された音楽セッションに該音楽セッション用端末が参加の申請をしたものとして端末識別情報を記録するとともに、該音楽セッションへの参加の申請が最初の音楽セッション用端末であった場合に該音楽セッション用端末をマスタとして登録し、前記セッション管理サーバは、前記マスタとして登録された音楽セッション用端末の指示手段による前記音楽セッションの開始の指示に応じて、該音楽セッションに参加を申請した全ての前記音楽セッション用端末に対して該音楽セッションの開始を指示し、前記方式制御手段は、自身がマスタとして登録された音楽セッション用端末である場合に、前記指示手段による指示をすると、前記アルゴリズムの方式を特定することを特徴とする。
この態様において、前記音楽セッション用端末は、前記方式制御手段が特定したアルゴリズムの方式を示す符号化方式情報を含む確定方式通知情報を、前記選択手段によって選択された音楽セッションに参加を申請した他の音楽セッション用端末の各々に宛てて送信する手段を更に備えてもよい。
また、前記音楽セッション用端末は、前記方式制御手段が前記照合の結果、当該受信した全ての方式申告情報に共通して含まれている符号化方式情報が表す前記アルゴリズムの方式のうち、当該記憶された複数の符号化方式情報が表す前記アルゴリズムの方式に共通するものがなく、前記選択手段によって選択された音楽セッションに参加を申請した全ての前記音楽セッション用端末において符号化および復号化が可能な前記アルゴリズムの方式を特定できなかったとき、該音楽セッションに参加を申請した他の前記音楽セッション用端末に宛てて音楽セッションが不可能である旨のメッセージを送信する手段を更に備えてもよい。
前記記憶手段は、前記アルゴリズムの方式を採用する優先度を表す優先度情報を前記符号化方式情報と各々対応付けて記憶し、前記方式制御手段は、当該受信した全ての方式申告情報に共通して含まれている符号化方式情報が表す前記アルゴリズムの方式のうち、当該記憶された複数の符号化方式情報が表す前記アルゴリズムの方式に共通するものが複数存在する場合には、当該複数の前記アルゴリズムの方式のうち、前記記憶手段にて最も高い優先度を示す優先度情報と対応付けられた符号化方式情報の前記アルゴリズムの方式を、前記選択手段によって選択された音楽セッションに参加を申請した全ての前記音楽セッション用端末において符号化および復号化が可能な前記アルゴリズムの方式として特定するようにしてもよい。
本発明によると、音楽セッションの相手が複数に及ぶ場合であっても、それらの相手との間の楽音情報の遣り取りを円滑に行うことが出来る。
(第1実施形態)
本願発明の第1実施形態にかかるセッションシステムについて説明する。
まず、以降の説明で用いる主要な用語を定義しておく。「符号化方式」とは、楽音信号を圧縮符号化するアルゴリズムの各種方式を意味し、MP3(MPEG Audio Layer-3)方式やRealAudio方式、QuickTime方式などが夫々該当する。「楽音情報」とは、楽音信号を任意の符号化方式に従って圧縮符号化して得た符号列を表す情報を意味する。「運営者」とは、ネットワークを利用した音楽セッションサービスを提供している事業者を意味する。「演奏者」とは、運営者による支援の下、セッション端末の持ち主として音楽セッションに参加する個人を意味する。なお、各演奏者には、各々を識別するための演奏者IDが運営者より交付されている。
図1は、本実施形態にかかるセッションシステムの全体構成図である。図に示すように、本システムは、各演奏者に夫々利用される複数のセッション端末10と、運営者による管理の下に稼動されるセッション管理サーバ装置20とから構成される。
図2は、セッション端末10のハードウェア構成を示すブロック図である。図に示すように、セッション端末10は、楽音信号入力部11、楽音信号出力部12、通信部13、エンコード/デコード部14、符号化方式記憶部15、表示部16、操作部17、及び制御部18を備える。
楽音信号入力部11は、電子楽器30から自端末10へ楽音信号を入力する。一方、楽音信号出力部12は、自端末10からスピーカ40へ楽音信号を出力する。通信部13は、予め登録されたセッション管理サーバ装置20のネットワークアドレスを基に同装置20とコネクションを確立し、各種情報の送受信を行うようになっている。
エンコード/デコード部14は、楽音信号入力部11から楽音信号が供給されると、その楽音信号にある特定の符号化方式に従った符号化処理を施して得た楽音情報を通信部13へ供給する一方、通信部13から楽音情報が供給されると、その楽音情報に復号化処理を施して得た楽音信号を楽音信号出力部12へ供給する。
ここで、各セッション端末10は、異なる符号化方式に準拠した複数の圧縮符号化アルゴリズムを実装している。そして、実装された圧縮符号化アルゴリズムが従う符号化方式の内容は、各端末10の仕様に応じて異なるものになっている。各セッション端末10のエンコード/デコード部14は、自らが符号化処理及び復号化処理を行う際に従う符号化方式を、制御部18からの指示に応じて一意に特定するようになっている。
図3は、符号化方式記憶部15のデータ構造図である。図に示すように、この記憶部15は、符号化方式情報とプライオリティ情報とを対応付けて記憶する。符号化方式情報とは、自端末10が実装している圧縮符号化アルゴリズムの符号化方式を示す情報を意味する。プライオリティ情報は、符号化方式の優先度を表す情報である。例えば、自端末10が符号化方式Aに従った符号化と符号化方式Bに従った符号化とを共に実行可能であり、且つ符号化方式Aの方を優先的に採用する場合は、「符号化方式A」の符号化方式情報と「1」のプライオリティ情報の対、及び「符号化方式B」の圧縮符号化情報と「2」のプライオリティ情報の対が符号化方式記憶部15に記憶される。
表示部16は、各種情報を表示するディスプレイである。操作部17は、各種情報を入力するタッチパネルである。制御部18は、上記各部の動作を制御する。この制御部18が行う特徴的な動作については、後にフローチャートを参照しつつ詳述する。
図4は、セッション管理サーバ装置20のハードウェア構成を示すブロック図である。図に示すように、このサーバ装置20は、各種制御を行うCPU21、CPU21にワークエリアを提供するRAM22、IPL(initial program loader)を記憶したROM23の他、通信インターフェース24、コンピュータディスプレイ25、マウス26、キーボード27、ハードディスク28などを備える。そして、ハードディスク28は、演奏者登録データベース28a及び音楽セッション支援プログラム28bを記憶する。
演奏者登録データベース28aは、自装置20にアクセスしてくるセッション端末10の認証のために設けられており、運営者が各演奏者に交付した全ての演奏者IDを記憶している。
音楽セッション支援プログラム28bは、本実施形態に特有の機能をCPU21に実現させるためのプログラムである。CPU21によってこのプログラムが実行されると、RAM22にはセッション管理テーブルが形成される。
図5は、セッション管理テーブルのデータ構造図である。このテーブルは、各々が1つの音楽セッションと対応する複数のレコードの集合体である。図5の例では4つのレコードが設けられている。これは、セッション管理サーバ装置20が4つの音楽セッションを個別に取り仕切ることができることを意味している。このテーブルを構成する1つのレコードは、「セッション」、「演奏者1」、「演奏者2」、「演奏者3」、「演奏者4」、及び「セッション中フラグ」の6つのフィールドを有している。
「セッション」のフィールドには、各音楽セッションに予め割り振られた固有の番号であるセッション識別情報が記憶される。「演奏者1」乃至「演奏者4」の各フィールドには、音楽セッションへの参加を求めて自装置20へアクセスしてきたセッション端末10から受信した演奏者IDが、「演奏者1」→「演奏者2」→「演奏者3」→「演奏者4」の順番で順次記憶される。図から明らかなように、1つの音楽セッションには最大4名の演奏者まで参加できるようになっている。そして、後に詳述するように、あるレコードの「演奏者1」のフィールドに自らの演奏者IDが記憶されている演奏者(以下、この演奏者を「マスタ演奏者」と呼ぶ。)には、同じレコードの「演奏者2」乃至「演奏者4」のフィールドにその演奏者IDが記憶された他の演奏者と共に行う音楽セッションの開始の合図を下す権限が与えられることになっている。「セッション中フラグ」のフィールドには、音楽セッションが開始された状態にあることを示す「1」、又は音楽セッションが開始されていない状態にあることを示す「0」の何れか一方の情報が記憶される。
次に、本システムの動作を説明する。本システムの動作は、セッション参加申込処理とセッション処理とに分けることができる。
図6は、セッション参加申込処理を示すフローチャートである。この処理は、何れかのセッション端末10がセッション管理サーバ装置20にアクセスすると開始される。
セッション端末10にアクセスされたセッション管理サーバ装置20のCPU21は、演奏者ID要求画面の表示データをそのセッション端末10へ送信する(S100)。
表示データを受信したセッション端末10の制御部18は、演奏者ID要求画面を表示部16に表示させる(S110)。この画面には、「演奏者IDを入力して下さい。」という内容を示す文字列と演奏者IDの入力欄とが表示される。
演奏者ID要求画面の入力欄に演奏者IDが入力されると、セッション端末10の制御部18は、入力された演奏者IDを、通信部13を介してセッション管理サーバ装置20へ送信する(S120)。
演奏者IDを受信したセッション管理サーバ装置20のCPU21は、その演奏者IDが演奏者登録データベース28aに記憶されているか否かを判断する(S130)。
ステップ130において、演奏者IDが演奏者登録データベース28aに記憶されていないと判断したCPU21は、ログインを拒否するメッセージをセッション端末10へ送信する(S140)。このメッセージをセッション端末10が受信すると本処理が終了となる。
一方、ステップ130において、演奏者IDが演奏者登録データベース28aに記憶されていると判断したCPU21は、RAM22のセッション管理テーブルの記憶内容を基に生成したセッションルーム案内画面の表示データを、ステップ120にて演奏者IDを送信してきたセッション端末10に宛てて送信する(S150)。
表示データを受信したセッション端末10の制御部18は、セッションルーム案内画面を表示部16に表示させる(S160)。
図7は、セッションルーム案内画面である。この画面は、セッション管理テーブルにおける各レコードの記憶内容を、「セッションルーム」と呼ばれる仮想的な部屋への入室の有無として表している。即ち、同画面の上段には、「入室するセッションルームを選択して下さい。但し、既にセッションが開始されているセッションルームには入室できません。」という内容を示す文字列が表示され、同画面の下段には、セッションルームのルーム番号と、それらの各セッションルームに入室している演奏者の演奏者IDと、音楽セッションの開始の有無の状態を示す文字列とが対応付けて表示されている。
図7の例を見ると、セッションルーム1と2には演奏者が一人も入室していない。従って、これら2つのセッションルームについては、セッションが開始されていないことを示す「募集中」の文字列が表示されている。一方、セッションルーム3には4人の演奏者の入室があり、それらの演奏者によるセッションが既に開始されていることを示す「セッション中」の文字列が表示されている。セッションルーム4には2人の演奏者の入室があるにもかかわらず、「募集中」の文字列が表示されている。これは、マスタ演奏者による判断の下、新たな演奏者の入室があるまで待機した状態にあることを意味している。
セッションルーム案内画面を参照した演奏者は、自らが入室するセッションルームを操作部17により選択する。未だセッションが開始されていないものであれば、既に何人かの演奏者が入室しているセッションルームを選択してもよいし、演奏者が一人も入室していないセッションルームを選択し、自らがそのセッションルームのマスタ演奏者となってもよい。
操作部17によってセッションルームが選択されると、セッション端末10のCPU21は、選択されたセッションルームと対応するセッション識別情報と、演奏者ID要求画面にて入力された演奏者IDとをセッション管理サーバ装置20へ送信する(S170)。
セッション識別情報と演奏者IDとを受信したセッション管理サーバ装置20のCPU21は、受信したセッション識別情報と対応するレコードをセッション管理テーブルから特定する(S180)。
続いて、CPU21は、ステップ180で特定したレコードの「演奏者1」乃至「演奏者4」の各フィールドのうち、未だ演奏者IDが入力されていないフィールドへ演奏者IDを記憶する(S190)。ある演奏者のセッション端末10から受信した演奏者IDが、このステップ190にて「演奏者1」のフィールドに記憶された場合、その演奏者は、「マスタ演奏者」として他の演奏者の入室を待ってから音楽セッションの開始の合図を自ら下すことになる一方、「演奏者2」乃至「演奏者4」のフィールドに記憶された場合、その演奏者は、既に入室していたマスタ演奏者によって音楽セッション開始の合図が下されるのをそのまま待つことになる。
演奏者IDを記憶すると、CPU21は、ステップ180にて特定したレコードの「演奏者1」乃至「演奏者4」のフィールドから読み出した一又は複数の演奏者IDを所定の雛形に埋め込んでセッション開始案内画面の表示データを生成し、生成した表示データを、「演奏者1」のフィールドから読み出した演奏者IDの発信元であったセッション端末(マスタ演奏者のセッション端末)に宛てて送信する(S200)。
表示データを受信したセッション端末10の制御部18は、セッション開始案内画面を表示部16に表示させる(S210)。
図8は、セッション開始案内画面である。この画面の上段には、「新しい演奏者が入室しました。現在入室している演奏者のIDは以下の通りです。セッションを開始しますか。」という内容を示す文字列が表示され、その下には、セッションルームに入室している全演奏者の演奏者IDが表示される。更にその下には、「セッション開始」と記したボタンが表示される。
この画面を参照したマスタ演奏者は、セッションを開始してもよいか否かを判断する。セッションを開始してもよいと判断したときは、画面下のボタンを操作部17によって選択する。
「セッション開始」のボタンが選択されると、制御部18は、セッションの開始を要求するメッセージをセッション管理サーバ装置20へ送信する(S220)。
セッションの開始を要求するメッセージをセッション管理サーバ装置20が受信すると、セッション参加申込処理が終了し、続いてセッション処理が開始される。
図9及び図10は、セッション処理を示すフローチャートである。
セッションの開始を要求するメッセージを受信したセッション管理サーバ装置20のCPU21は、ステップ180にて特定したレコードの「演奏者2」乃至「演奏者4」の各フィールドに記憶された各演奏者IDの発信元であるセッション端末10へ、符号化方式の申告を要求するメッセージを夫々送信する(S300)。
符号化方式の申告を要求するメッセージを受信した各セッション端末10の制御部18は、自らの符号化方式記憶部15に記憶されている一又は複数の符号化方式情報を読み出す(S310)。
各セッション端末10の制御部18は、ステップ310で読み出した一又は複数の符号化方式情報を内包させた方式申告情報をセッション管理サーバ装置20へ送信する(S320)。
方式申告情報を受信したセッション管理サーバ装置20のCPU21は、受信した方式申告情報を、セッションの開始を要求するメッセージの発信元であるセッション端末10、つまり、マスタ演奏者のセッション端末10へ転送する(S330)。
セッション管理サーバ装置20から方式申告情報を受信したセッション端末10の制御部18は、受信した全ての方式申告情報に内包されている符号化方式情報と同じ符号化方式情報が自らの符号化方式記憶部15に記憶されているか否かを判断する(S340)。
ステップ340において、同じ符号化方式情報が自らの符号化方式記憶部15に記憶されていないと判断した制御部18は、音楽セッションが不可能である旨のメッセージをセッション管理サーバ装置20へ送信する(S350)。このメッセージをセッション管理サーバ装置20を経由して各セッション端末10が受信すると本処理が終了となる。
一方、ステップ340において、全ての方式申告情報に内包されている符号化方式情報と同じ符号化方式情報が自らの符号化方式記憶部15に記憶されていると判断した制御部18は、その条件を満たす1つの符号化方式情報を符号化方式記憶部15から特定する(S360)。なお、条件を満たす符号化方式情報が複数に及ぶときは、自端末10の符号化方式記憶部15にてそれら複数の符号化方式情報の各々と対応付けられているプライオリティ情報を夫々参照し、最も高い優先度を示すプライオリティ情報と対応付けられている符号化方式情報を特定する。
続いて、制御部18は、ステップ360にて特定した符号化方式情報が示す符号化方式に従った符号化及び復号化を、自端末10のエンコード/デコード部14に指示する(S370)。
更に、制御部18は、ステップ360にて特定した符号化方式情報を内包させた確定方式通知情報をセッション管理サーバ装置20へ送信する(S380)。
セッション管理サーバ装置20のCPU21は、マスタ演奏者のセッション端末10から受信した確定方式通知情報を、方式申告情報の発信元であった各セッション端末10、つまりマスタ演奏者を除いた各演奏者のセッション端末10に宛てて送信する(S390)。
確定方式通知情報を受信したセッション端末10の制御部18は、受信した確定方式通知情報に内包されている符号化方式情報に従った符号化及び復号化を、自端末10のエンコード/デコード部14に指示する(S400)。
ステップ400の指示を行ったセッション端末10の制御部18は、音楽セッションの準備が完了したことを示すメッセージをセッション管理サーバ装置20へ送信する(S410)。
確定方式通知情報の宛先であった全てのセッション端末10からセッションの準備が完了した旨のメッセージを受信したセッション管理サーバ装置20装置のCPU21は、音楽セッションの開始タイミングまでの残り時間長を表すカウントダウン信号を、セッション端末10へ送信する(S420)。
このカウントダウン信号を受信したセッション端末10の制御部18は、音楽セッションの開始タイミングまでの残り時間長を表示部16に表示させる(S430)。具体的には、「スタート3秒前」→「スタート2秒前」→「スタート1秒前」の各内容を示す文字列をこの順番で一秒おきに表示させ、更に「スタート1秒前」の文字列を表示してから1秒経過したタイミングで、「スタート!」の文字列を表示させる。
各演奏者は、自らのセッション端末10の表示部16に表示されるカウントダウン表示を参照し、「スタート!」の文字列が表示されたタイミングに合わせて一斉に電子楽器30の演奏を開始する。
演奏が開始されると、楽音信号入力部11からは、電子楽器30の楽音信号がエンコード/デコード部14へ供給される一方、通信部13からは、セッション管理サーバ装置20を経由して他のセッション端末10から受信した楽音情報がエンコード/デコード部14へ供給される。
各セッション端末10のエンコード/デコード部14は、自らに供給された楽音信号にステップ370又はステップ400で指示された符号化方式に従った符号化処理を施し、その処理によって得た楽音情報を通信部13へ供給する処理と、自らに供給された楽音情報に復号化処理を施して得た楽音信号を楽音信号出力部12へ供給する処理とを並行して行う。
また、セッション管理サーバ装置20は、一方のセッション端末10から自装置20へ送信されてきた楽音情報を他方のセッション端末10へ直ちに転送する処理を行う。
このようなセッション管理サーバ装置20を介した楽音情報の遣り取りが実行されることで、各セッション端末10は、遠隔にある他のセッション端末10に入力された楽音信号をも自らのスピーカ40から楽音として放音することが可能になり、その結果、遠隔にある演奏者同士によるリアルタイムの音楽セッションが実現する。
ここで、図11に示されるような4つのセッション端末10a乃至dによって音楽セッションを行う場合を想定し、本実施形態におけるセッション処理の内容について更に詳述する。図に示すように、セッション端末10aは、符号化方式Aと符号化方式Bに従った符号化処理を実行可能な仕様となっている。また、セッション端末10bは符号化方式Aと符号化方式Cに従った符号化処理を実行可能な仕様になっており、セッション端末10cは符号化方式Aと符号化方式Bに従った符号化処理を実行可能な仕様になっている。更に、セッション端末dは符号化方式Aと符号化方式Dに従った符号化処理を実行可能な仕様になっている。
このような状況において、セッション端末10aが、セッションの開始を要求するメッセージをセッション管理サーバ装置20へ送信し、このメッセージを受信したセッション管理サーバ装置20から符号化方式の申告を要求するメッセージがセッション端末10b乃至10dに宛てて送信されると、セッション端末10bは、符号化方式AとCの符号化方式情報を内包させた方式申告情報を、セッション端末10cは、符号化方式AとBの符号化方式情報を内包させた方式申告情報を、セッション端末10dは、符号化方式AとDの符号化方式情報を内包させた方式申告情報をセッション端末10aへ夫々送信する。
セッション端末10b乃至dの各々から方式申告情報を受信したセッション端末10aは、受信した全ての方式申告情報に内包されている符号化方式情報と自身に共通する符号化方式情報として、符号化方式Aの符号化方式情報を特定する。その後、セッション端末10aは、自端末10のエンコード/デコード部14に対して符号化方式Aに従った符号化及び復号化を指示すると共に、セッション端末10b乃至dへ確定方式通知情報を送信する。この確定方式通知情報には、符号化方式Aの符号化方式情報が内包されることになる。確定方式通知情報を受信したセッション端末10b乃至dは、自端末のエンコード/デコード部14に対して符号化方式Aに従った符号化及び復号化を指示する。
これにより、セッション端末10a乃至dは、全端末に共通する符号化方式である符号化方式Aに従った符号化及び復号化を実行する。
以上説明した本実施形態によると、複数の演奏者による音楽セッションを開始する前に、マスタ演奏者のセッション端末10による指揮の下、全てのセッション端末10で実行可能な符号化方式が特定される。そして、各セッション端末10は、特定された符号化方式に従って符号化及び復号化を行うようになっている。従って、セッションの相手となるセッション端末10毎に異なる符号化方式に従って楽音信号を符号化するといったような非効率的な処理を行う必要が無くなる。
また、マスタ演奏者のセッション端末10が符号化方式の調整を行った結果、自らと共に音楽セッションを行う全てのセッション端末10が実行可能な符号化方式が複数に及んだ場合、自端末10の符号化方式記憶部15にて各符号化方式と対応付けていたプライオリティ情報を基に1つの符号化方式を特定するようになっている。従って、全てのセッション端末10が実行可能な符号化方式が複数に及ぶ場合であっても、符号化及び復号化に用いる符号化方式を円滑に決定することができる。
(第2実施形態)
本実施形態においては、マスタ演奏者のセッション端末10のエンコード/デコード部14に複数の符号化方式での符号化処理を並列に行わせることにより、異なる符号化方式を実装したセッション端末10らによる音楽セッションを実現させる。また、マスタ演奏者のセッション端末10は、自端末10が実装している複数の符号化方式のうち何れの方式に従った符号化をエンコード/デコード部14に行わせるかを所定のアルゴリズムに従って判断する。
本実施形態にかかるセッションシステムは、第1実施形態と同様に複数のセッション端末10とセッション管理サーバ装置20とから構成される。ここで、本実施形態においては、複数の符号化方式を実装しているセッション端末10のエンコード/デコード部14が、楽音信号入力部11から供給される楽音信号に対して複数の符号化方式に従った圧縮符号化処理を個別に施し得るようになっている。そして、自端末10が実装する複数の符号化方式のうち何れの組み合わせの方式で圧縮符号化処理を行うかについては、制御部18からの指示に従う。
次に、本実施形態の動作を説明する。本実施形態の動作は、セッション参加申込処理とセッション処理とに分けることができ、セッション処理の内容が第1実施形態と異なる。
図12は、セッション処理の内容を示すフローチャートである。図に示す処理は、ステップ330の後の内容が第1実施形態と異なる。
ステップ330にてセッション管理サーバ装置20が方式申告情報をマスタ演奏者のセッション端末10へ転送すると、セッション端末10の制御部18は、その転送されてきた方式申告情報に含まれる符号化方式情報を基に、方式申告情報の発信元であった各セッション端末10が実装している符号化方式を夫々特定する(S341)。
符号化方式を特定した制御部18は、方式申告情報の発信元であった各セッション端末10のうちの最も多くの端末と自端末10とが共に実装している符号化方式を特定する(S342)。
制御部18は、方式申告情報の発信元であったセッション端末10の中にステップ342で特定した符号化方式を実装していないものがあるか否か判断する(S343)。
特定した符号化方式を全ての端末が実装していると判断されたら、ステップ371以降の処理に移る。
特定した符号化方式を実装していないものがあると判断した制御部18は、その符号化方式を実装していない残りのセッション端末10のうちの最も多くの端末と自端末10とが共に実装している符号化方式を更に特定する(S344)。
制御部18は、方式申告情報の発信元であったセッション端末10の中にステップ342及びステップ344で特定した両符号化方式を実装していないものがあるか否かを判断する(S345)。
両符号化方式を実装していないセッション端末10があると判断した制御部18は、その端末に宛ててセッションが不可能である旨のメッセージを送信する(S351)。一方で、そのようなセッション端末10がないと判断したときは、ステップ351を実行することなく次のステップに進む。
マスタ演奏者のセッション端末10の制御部18は、ステップ342及びステップ344で特定した両符号化方式に従った符号化及び復号化を、エンコード/デコード部14に指示する(S371)。
更に、制御部18は、ステップ342及びステップ344で特定した両符号化方式を示す符号化方式情報を内包させた確定方式通知情報をセッション管理サーバ装置20へ送信する(S381)。
セッション管理サーバ装置20のCPUは、マスタ演奏者のセッション端末10から受信した確定方式通知情報を、方式申告情報の発信元であった各セッション端末10、つまりマスタ演奏者を除いた各演奏者のセッション端末10に宛てて送信する(S391)。
確定方式通知情報を受信したセッション端末10の制御部18は、その確定方式通知情報に内包されている符号化方式情報が示す両符号化方式のうち自端末10が実装している一方の符号化方式に従った符号化及び復号化を、エンコード/デコード部14に指示する(S401)。
ステップ401が実行された後は、図10に示したステップ410以降と同様の処理が実行される。
ここで、図13に示されるような7つのセッション端末10a乃至gによって音楽セッションを行う場合を想定し、本実施形態におけるセッション処理の内容について更に詳述する。図に示すように、セッション端末10aは符号化方式A、B、C、Dに従った符号化処理を実行可能な仕様となっている。そして、セッション端末10bは符号化方式Aと符号化方式Bに従った符号化処理を実行可能な仕様となっており、セッション端末10c及びdは共に符号化方式Aと符号化方式Dに従った符号化処理を実行可能な仕様になっている。また、セッション端末10e及び10fは共に符号化方式Bに従った符号化処理を実行可能な仕様になっており、セッション端末10gは符号化方式Dに従った符号化処理を実行可能な仕様になっている。
このような状況において、セッション端末10aが、セッションの開始を要求するメッセージをセッション管理サーバ装置20へ送信し、このメッセージを受信したセッション管理サーバ装置20が、符号化方式の申告を要求するメッセージをセッション端末10b乃至10gに宛てて送信した場合、これらセッション端末10a乃至10gが従う符号化方式の調整は以下のように行われることになる。
まず、セッション端末10bは符号化方式AとBの符号化方式情報を内包させた方式申告情報を、セッション端末10c及び10dは符号化方式AとDの符号化方式情報を内包させた方式申告情報を、セッション端末10e及び10fは符号化方式Bの符号化方式情報を内包させた方式申告情報を、セッション端末10gは符号化方式Dの符号化方式情報を内包させた方式申告情報を夫々セッション端末10aへ送信する。
セッション端末10b乃至gの各々から方式申告情報を受信したセッション端末10aは、自らを含む最も多くのセッション端末10a、b、c、dが実装している符号化方式Aをまず特定する。続いて、それらを除いた残りのうち最も多くのセッション端末10e、fが実装している符号化方式Bを特定する。そして、セッション端末10aは、セッション端末10gへセッションが不可能であることを示すメッセージを送信した後、自端末10のエンコード/デコード部14に対して符号化方式AとBに従った符号化及び復号化を指示する。更に、セッション端末10aは、セッション端末10b乃至fへ確定方式通知情報を送信する。この確定方式通知情報には、符号化方式AとBの符号化方式情報が内包されることになる。確定方式通知情報を受信したセッション端末10b乃至fは、自端末10のエンコード/デコード部14に対して符号化方式A又はBの一方に従った符号化及び復号化を指示する。
以上説明した本実施形態では、マスタ演奏者のセッション端末10が、自端末10のエンコード/デコード部14に複数の符号化方式で圧縮符号化処理を行わせる。これにより、異なる符号化方式を実装したセッション端末10らによる音楽セッションを実現させることができる。
(第3実施形態)
本実施形態においては、マスタ演奏者のセッション端末10が、自端末10が実装している複数の符号化方式のうち何れの方式に従った符号化をエンコード/デコード部14に行わせるかを第2実施形態とは別のアルゴリズムに従って判断する。
本実施形態にかかるセッションシステムは、複数のセッション端末10とセッション管理サーバ装置20とから構成される。各々のハードウェア構成は第2実施形態と同様である。
次に、本実施形態の動作を説明する。本実施形態の動作は、セッション参加申込処理とセッション処理とに分けることができ、セッション処理の内容が上記両実施形態と異なる。
ステップ330にてセッション管理サーバ装置20が方式申告情報をマスタ演奏者のセッション端末10へ転送すると、セッション端末10の制御部18は、その転送されてきた方式申告情報に含まれる符号化方式情報を基に、方式申告情報の発信元であった各セッション端末10が実装している符号化方式を夫々特定する(S346)。
符号化方式を特定した制御部18は、自端末10が実装する複数の符号化方式によって得られる全ての組み合わせを特定する(S347)。
制御部18は、ステップ347で特定した組み合わせの各々とステップ346で特定した各セッション端末10の符号化方式とを照合することにより、全てのセッション端末10が実行可能で且つ符号化方式の数が最小となる組み合わせを特定する(S348)。なお、全てのセッション端末10が実行可能で且つ符号化方式の数が最小となる組み合わせが複数に及ぶときは、自端末10の符号化方式記憶部15においてより高い優先度を示すプライオリティ情報と対応付けられている符号化方式を多く含む1つの組み合わせをそれらの中から特定する。
制御部18は、ステップ348で特定した組み合わせの符号化方式に従った符号化及び復号化を、エンコード/デコード部14に指示する(S372)。
更に、制御部18は、ステップ348で特定した組み合わせの符号化方式を示す符号化方式情報を内包させた確定方式通知情報をセッション管理サーバ装置20へ送信する(S382)。
ステップ382が実行された後は、図12に示したステップ391以降と同様の処理が実行される。
ここで、図15に示されるような7つのセッション端末10a乃至gによって音楽セッションを行う場合を想定し、本実施形態におけるセッション処理の内容について更に詳述する。図15に示す各セッション端末10a乃至gの各々の仕様は図13と同様なので再度の説明を割愛する。
このような状況において、セッション端末10aが、セッションの開始を要求するメッセージをセッション管理サーバ装置20へ送信し、このメッセージを受信したセッション管理サーバ装置20から符号化方式の申告を要求するメッセージがセッション端末10b乃至10gに宛てて送信されると、セッション端末10bは符号化方式AとBの符号化方式情報を内包させた方式申告情報を、セッション端末10c及び10dは符号化方式AとDの符号化方式情報を内包させた方式申告情報を、セッション端末10e及び10fは符号化方式Bの符号化方式情報を内包させた方式申告情報を、セッション端末10gは符号化方式Dの符号化方式情報を内包させた方式申告情報をセッション端末10aへ夫々返信する。
セッション端末10b乃至gの各々から方式申告情報を受信したセッション端末10aは、自端末10が実装している複数の符号化方式(A,B,C,D)により得られる全ての組み合わせをまず特定する。この結果、1つの符号化方式からなる4通りの組み合わせ(A,B,C,D)と、2つの符号化方式からなる6通りの組み合わせ(AB,AC,AD,BC,BD,CD)と、3つの符号化方式からなる4通りの組み合わせ(ABC,ABD,ACD,BCD)と4つの符号化方式からなる1通りの組み合わせ(ABCD)の合計15通りの組み合わせが特定される。セッション端末10aは、それらの各組み合わせと、セッション端末10b乃至gの各々から受信した方式申告情報とを照合することにより、全てのセッション端末10が実行可能で且つ符号化方式の数が最小となる、符号化方式BとDの組み合わせを特定する。そして、セッション端末10aは、自端末10のエンコード/デコード部14に対して符号化方式BとDに従った符号化及び復号化を指示する。更に、セッション端末10aは、セッション端末10b乃至fへ確定方式通知情報を送信する。この確定方式通知情報には、符号化方式BとDの符号化方式情報が内包されることになる。確定方式通知情報を受信したセッション端末10b乃至gは、自端末10のエンコード/デコード部14に対して符号化方式B又はDの一方に従った符号化及び復号化を指示する。
以上説明した本実施形態では、マスタ演奏者のセッション端末10が、全てのセッション端末10が実行可能で且つ符号化方式の数が最小となる組み合わせを特定するようになっている。従って、楽音信号を符号化及び復号化する際の処理の負担を最小化することができる。
(他の実施形態)
本実施形態は、種々の変形実施が可能である。
上記実施形態において、セッション管理サーバ装置20のRAM22には、4つのレコードからなるセッション管理テーブルが形成され、同装置20は4つの音楽セッションを個別に取り仕切ることができるようになっていた。これに対し、セッション管理テーブルのレコード数を増やすことで、より多くの音楽セッションを取り仕切れるようにしてもよい。また、上記実施形態においては、1つの音楽セッションに参加できる演奏者が4名までであったが、これよりも多くの演奏者が参加して1つの音楽セッションが行われるようにしてももちろんよい。
上記実施形態において、マスタ演奏者のセッション端末10は、自らと共に音楽セッションを行う全てのセッション端末10で実行可能な符号化方式がない場合、セッションが不可能である旨のメッセージを送信するようになっていた。これに対し、マスタ演奏者のセッション端末10が複数の符号化方式での符号化処理及び復号化処理をパラレルに実行するようにしてもよい。
第2実施形態において、マスタ演奏者のセッション端末10のエンコード/デコード部14が同時に実行できる符号化方式の上限は2つであったが、これを3つ以上としてもよい。この変形例では、符号化方式の数が上限値に到達するまで図12のステップ344乃至345のループが繰り返されることになる。
また、ステップ345において符号化方式を実装していないと判断されたセッション端末10にはセッションが不可能であることを示すメッセージが送信されていたが、そのような端末10にも他の端末と同様に確定方式通知情報が送信されるようにしてもよい。セッション端末10の仕様によっては、音質が悪いなどの事情から自身が実装している符号化方式の一部の利用を希望せず、そのような符号化方式を方式申告情報として申告しないケースもあるが、本変形例によれば、そのような未申告の符号化方式を代替的に利用した音楽セッションへの参加を促すことも可能となる。
セッションシステムの全体構成図である。 セッション端末のハードウェア構成図である。 符号化方式記憶部のデータ構造図である。 セッション管理サーバ装置のハードウェア構成図である。 セッション管理テーブルのデータ構造図である。 セッション参加申込処理を示すフローチャートである。 セッションルーム案内画面である。 セッション開始案内画面である。 セッション処理を示すフローチャートである(前半部分)。 セッション処理を示すフローチャートである(後半部分)。 符号化方式の調整の一例を示す図である。 セッション処理を示すフローチャートである(第2実施形態)。 符号化方式の調整の一例を示す図である(第2実施形態)。 セッション処理を示すフローチャートである(第3実施形態)。 符号化方式の調整の一例を示す図である(第3実施形態)。
符号の説明
10…セッション端末、11…楽音信号入力部、12…楽音信号出力部、13…通信部、14…エンコード/デコード部、15…符号化方式記憶部、16…表示部、17…操作部、18…制御部、20…セッション管理サーバ装置、21…CPU、22…RAM、23…ROM、24…通信インターフェース、25…コンピュータディスプレイ、26…マウス、27…キーボード、28…ハードディスク、30…電子楽器、40…スピーカ

Claims (4)

  1. 音楽セッション用端末と、該音楽セッション用端末からネットワークを介してアクセスされて複数の音楽セッションのそれぞれと各音楽セッションに参加する該音楽セッション用端末を管理するセッション管理サーバとを有するセッションシステムであって、
    前記セッション管理サーバは、
    複数の音楽セッションを実現するために、個々の音楽セッションを特定するためのセッション識別情報、該セッション識別情報が示す各音楽セッションが開始されているか否かを示す情報、および該セッション識別情報が示す各音楽セッションに参加する申請のあった音楽セッション端末を識別するとともに該音楽セッション端末のいずれかがマスタとして登録される端末識別情報を記録するセッション管理手段
    を備え、
    前記音楽セッション用端末は、
    前記セッション管理手段に記録されたセッション識別情報により特定される複数の音楽セッションのうち、前記音楽セッションの状態が開始されていないもののいずれかを選択する選択手段と、
    自身が実行可能な楽音信号の符号化および復号化のアルゴリズムの方式であって、他の音楽セッション用端末との通信を行う際に用いられるアルゴリズムの方式を表す符号化方式情報を複数記憶した記憶手段と、
    楽音信号を入力する入力手段と、
    前記セッション管理サーバで管理される前記音楽セッション用端末のなかで、前記選択手段によって選択された音楽セッションに参加を申請した他の前記音楽セッション用端末の各々が記憶する前記符号化方式情報を内包した方式申告情報を、該他の音楽セッション用端末の各々から受信する方式申告情報受信手段と、
    前記選択手段によって選択された音楽セッションの開始を前記セッション管理サーバに対して指示する指示手段と、
    前記記憶手段に記憶された複数の符号化方式情報が表す前記アルゴリズムの方式と、前記受信した各方式申告情報に含まれる符号化方式情報が表す前記アルゴリズムの方式とを照合して、当該受信した全ての方式申告情報に共通して含まれている符号化方式情報が表す前記アルゴリズムの方式のうち、当該記憶された複数の符号化方式情報が表す前記アルゴリズムの方式に共通するものがある場合には、当該共通するアルゴリズムの方式を、前記選択手段によって選択された音楽セッションに参加を申請した全ての前記音楽セッション用端末において符号化および復号化が可能な前記アルゴリズムの方式として特定する方式制御手段と、
    前記特定したアルゴリズムの方式に従った符号化処理を前記入力手段から入力される楽音信号に対して施して楽音情報を生成するエンコード手段と、
    前記生成した楽音情報を前記選択手段によって選択された音楽セッションに参加を申請した他の音楽セッション用端末に送信するとともに、該他の音楽セッション用端末において前記特定したアルゴリズムの方式に従った符号化処理が施されて送信された楽音情報を受信する通信手段と、
    前記受信した楽音情報に対して前記特定したアルゴリズムの方式に従った復号化処理を施して楽音信号を生成するデコード手段と
    を備え、
    前記セッション管理手段は、前記音楽セッション用端末の選択手段によって選択された音楽セッションに該音楽セッション用端末が参加の申請をしたものとして端末識別情報を記録するとともに、該音楽セッションへの参加の申請が最初の音楽セッション用端末であった場合に該音楽セッション用端末をマスタとして登録し、
    前記セッション管理サーバは、前記マスタとして登録された音楽セッション用端末の指示手段による前記音楽セッションの開始の指示に応じて、該音楽セッションに参加を申請した全ての前記音楽セッション用端末に対して該音楽セッションの開始を指示し、
    前記方式制御手段は、自身がマスタとして登録された音楽セッション用端末である場合に、前記指示手段による指示をすると、前記アルゴリズムの方式を特定する
    ことを特徴とするセッションシステム。
  2. 請求項1に記載のセッションシステムにおいて、
    前記音楽セッション用端末は、
    前記方式制御手段が特定したアルゴリズムの方式を示す符号化方式情報を含む確定方式通知情報を、前記選択手段によって選択された音楽セッションに参加を申請した他の音楽セッション用端末の各々に宛てて送信する手段
    を更に備えた
    ことを特徴とするセッションシステム。
  3. 請求項1に記載のセッションシステムにおいて、
    前記音楽セッション用端末は、
    前記方式制御手段が前記照合の結果、当該受信した全ての方式申告情報に共通して含まれている符号化方式情報が表す前記アルゴリズムの方式のうち、当該記憶された複数の符号化方式情報が表す前記アルゴリズムの方式に共通するものがなく、前記選択手段によって選択された音楽セッションに参加を申請した全ての前記音楽セッション用端末において符号化および復号化が可能な前記アルゴリズムの方式を特定できなかったとき、該音楽セッションに参加を申請した他の前記音楽セッション用端末に宛てて音楽セッションが不可能である旨のメッセージを送信する手段
    を更に備えた
    ことを特徴とするセッションシステム。
  4. 請求項1に記載のセッションシステムにおいて、
    前記記憶手段は、前記アルゴリズムの方式を採用する優先度を表す優先度情報を前記符号化方式情報と各々対応付けて記憶し、
    前記方式制御手段は、当該受信した全ての方式申告情報に共通して含まれている符号化方式情報が表す前記アルゴリズムの方式のうち、当該記憶された複数の符号化方式情報が表す前記アルゴリズムの方式に共通するものが複数存在する場合には、当該複数の前記アルゴリズムの方式のうち、前記記憶手段にて最も高い優先度を示す優先度情報と対応付けられた符号化方式情報の前記アルゴリズムの方式を、前記選択手段によって選択された音楽セッションに参加を申請した全ての前記音楽セッション用端末において符号化および復号化が可能な前記アルゴリズムの方式として特定する
    ことを特徴とするセッションシステム。
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