JP4419346B2 - スパッタリングターゲット及びその配置方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、薄膜形成用のスパッタリングターゲット及びその配置方法に関し、特に、マグネトロンスパッタ法により、LSI、VLSI等の半導体装置の電極及び配線、あるいは多種機能性を有するコーティング膜等を形成する際に用いて好適なスパッタリングターゲット及びその配置方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、薄膜を形成する方法の1種にマグネトロンスパッタ法がある。
この方法は、基板の温度上昇を低く抑えることができ、ターゲットへ大電力を投入してスパッタ速度を大きくすることができ、数十nm〜μmオーダーの膜厚を容易に得ることができる等の利点があるために、現在では最も多用されている成膜方法の1つである。
この方法では、基板に対向して配置されたターゲットの裏側に永久磁石を配置し、この永久磁石により生じる漏れ磁束によりスパッタ面上に磁界を形成し、この磁界と電界が直交するマグネトロン放電を発生させてスパッタ面から原子を叩き出し、この原子を基板上に付着させて薄膜とする。
ここでは、スパッタ面上の磁界が均一であるほど、基板上に成膜される薄膜の膜厚が均一なものとなる。
【0003】
例えば、成膜の対象となるものがシリコンウェハのような比較的小面積の場合には、ターゲットの形状を円板状とし、このターゲットの裏側に、中央部にN極が、周縁部にS極がそれぞれくるように複数の永久磁石を環状に配置し、これらの永久磁石により生じる漏れ磁束によりスパッタ面上に均一な磁界を形成することで、シリコンウェハ上の所望の位置に電極及び配線を形成している。
ところで、このシリコンウェハを用いたLSI、VLSI等の半導体装置においては、高集積化が進展するに伴い、電極及び配線材料として、従来より用いられてきたAl薄膜あるいはAl合金薄膜に替わり、高純度コバルトを用いてコバルトシリサイド薄膜を製造する試みがなされている。
【0004】
一方、アモルファスコバルト薄膜をガラス板や耐熱性透明プラスチック板の表面に形成して電磁波遮断用の被膜とすることにより、OA機器の電磁波遮断性能を向上させたいという要望があり、1mあるいはそれ以上の長さの長尺のターゲットを用いたマグネトロンスパッタ法が試みられている。
図6は、従来の高純度コバルトターゲットの一例を示す平面図であり、このターゲット1は、高純度コバルトインゴットをクロス圧延して得られる長尺の矩形平板状のもので、平滑な表面がスパッタ面1aとされ、このスパッタ面1a内の互いに直交する2方向の透磁率μ1、μ2は等しいとされている。
【0005】
このターゲット1は、マグネトロンスパッタ装置内の環状のスパッタ領域に配置された複数の永久磁石上に載置され、これらの永久磁石により生じる漏れ磁束によりスパッタ面1a上に磁界Hが環状に形成される。この環状の磁界Hは磁界トンネルと称される。
このターゲット1では、マグネトロン放電により発生した電子は、この磁界トンネルに沿ってドリフト力を受けて空間中のガスを次々にイオン化し、これらのイオンはスパッタ面1aに衝突する際に、高いイオンエネルギーでターゲット1を構成する原子を叩き出す。これらの原子はスパッタ面1aに平行に配置された基板上に高いエネルギーで付着するので、膜強度に優れた薄膜を形成することができる。
【0006】
図7は、従来の高純度コバルトターゲットの他の一例を示す平面図であり、このターゲット2は、高純度コバルトインゴットをクロス圧延して得られる矩形平板状のターゲット部材3を複数個、永久磁石の配列方向に沿って並べたものである。
このターゲット部材3は、平滑な表面がスパッタ面3aとされ、このスパッタ面3a内の互いに直交する2方向の透磁率μ1、μ2は等しいとされている。
【0007】
これらのターゲット部材3、3、…を、マグネトロンスパッタ装置内のスパッタ領域に永久磁石の配列方向に沿って配列することで、各々のターゲット部材3では、永久磁石により生じる漏れ磁束によりスパッタ面3a上に磁界Hが形成される。そして、各ターゲット部材3により形成される磁界Hは永久磁石が配置される方向に沿って連なることで、スパッタ面3a、3a、…上に環状の磁界トンネルが形成される。
このターゲット2においても、上述したターゲット1と同様に膜強度に優れた薄膜を形成することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来のターゲット1は、長尺かつ矩形平板状のものであるから、このターゲット1のスパッタ面1a上に環状の磁界トンネルを形成する必要がある。したがって、スパッタ面1aの両端部の磁界の方向を、略半円状になるように変える必要がある。
しかしながら、この両端部における方向の異なる磁界が、磁界トンネルに対して影響を及ぼすために、磁界の均一性が両端部から中央部にかけて損なわれ、その結果、得られた薄膜の面内均一性が低下するという問題点があった。
【0009】
また、上述した従来の他のターゲット2においても環状の磁界トンネルを形成する必要があるために、両端部のターゲット部材3,3では磁界の方向を変える必要がある。
しかしながら、両端部のターゲット部材3,3と、これらの間に配置されたターゲット部材3,3では、磁界の方向が異なるために互いに影響を及ぼし合うこととなり、その結果、両端部近傍における磁界の均一性が損なわれ、得られた薄膜の面内均一性が低下するという問題点があった。
【0010】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、薄膜の面内不均一性を大幅に改善することができ、その結果、欠陥等が無く、高品質の薄膜を形成することが可能なスパッタリングターゲット及びその配置方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、鋭意検討した結果、コバルトを主成分とするスパッタリングターゲットのスパッタ面内の透磁率に異方性を持たせるには、コバルトのインゴットに再結晶温度(450℃)以下で圧延加工を施す際に、圧延方向を一定にすることにより、圧延方向で同一面内の透磁率が最小となり、圧延方向と直交する方向で同一面内の透磁率が最大となることを知見し、本発明を完成するに至った。
【0012】
すなわち、本発明の請求項1記載のスパッタリングターゲットは、コバルトを主成分とする矩形板状のスパッタリングターゲットにおいて、スパッタ面の短手方向が圧延方向と一致し、かつ、長手方向が圧延方向と直交するように、一方向圧延が施され、前記圧延方向に沿う透磁率が8.5〜11.5の範囲のスパッタ面内最小透磁率であり、前記圧延方向と直交する透磁率が12.1〜15.0の範囲のスパッタ面内最大透磁率であることを特徴とする。
【0015】
請求項2記載のスパッタリングターゲットは、請求項1記載のスパッタリングターゲットにおいて、前記一方向圧延の圧下率は20〜45%であることを特徴とする。
【0016】
請求項3記載のスパッタリングターゲットは、請求項1または2記載のスパッタリングターゲットにおいて、前記一方向圧延は、コバルトの再結晶温度以下で行われたことを特徴とする。
【0017】
請求項4記載のスパッタリングターゲットの配置方法は、請求項1ないし3のいずれか1項記載のスパッタリングターゲットをマグネトロンスパッタリング装置内のスパッタ領域に配置する方法であって、前記スパッタリングターゲットのスパッタ面内最大透磁率の方向が、前記スパッタ領域の複数の永久磁石の配列方向に沿うように、配置することを特徴とする。
【0019】
請求項5記載のスパッタリングターゲットの配置方法は、請求項1ないし3のいずれか1項記載のスパッタリングターゲットをマグネトロンスパッタリング装置内のスパッタ領域に配置する方法であって、前記スパッタリングターゲットは、長尺かつ矩形板状の第1のターゲット部材と、この第1のターゲット部材の長手方向の両端部それぞれに近接して配置される矩形板状の第2のターゲット部材とからなり、前記第1のターゲット部材のスパッタ面内最大透磁率の方向が、前記第2のターゲット部材のスパッタ面内最大透磁率の方向と直交するように、前記スパッタ領域の複数の永久磁石の配列方向に沿って配置することを特徴とする。
【0020】
請求項6記載のスパッタリングターゲットの配置方法は、請求項1ないし3のいずれか1項記載のスパッタリングターゲットをマグネトロンスパッタリング装置内のスパッタ領域に配置する方法であって、前記スパッタリングターゲットは、前記スパッタ領域に沿って配列される複数個の矩形板状のターゲット部材からなり、これらのターゲット部材のうち、配列方向の両端部それぞれに位置するターゲット部材のスパッタ面内最大透磁率の方向が、これらのターゲット部材を除くターゲット部材のスパッタ面内最大透磁率の方向と直交するように、前記スパッタ領域の複数の永久磁石の配列方向に沿って配置することを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のスパッタリングターゲット及びその配置方法の各実施の形態について図面を参照して説明する。
【0022】
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る高純度コバルトのスパッタリングターゲットを示す平面図であり、このターゲット11は、コバルトの含有量が99.90〜99.98重量%の高純度コバルトのインゴットに、再結晶温度(450℃)以下の温度で一方向圧延を施すことにより、長尺かつ矩形板状のターゲットとされ、その表面がスパッタ面11aとされている。
【0023】
このターゲット11は、スパッタ面11aの短手方向が圧延方向と一致し、かつ、長手方向が圧延方向と直交するように、一方向圧延が施される結果、このスパッタ面11aにおいては、圧延方向に沿う透磁率がスパッタ面内最小透磁率μ11となり、圧延方向と直交する透磁率がスパッタ面内最大透磁率μ12となる。
【0024】
上記のスパッタ面内最小透磁率μ11は8.5〜11.5の範囲が好適であり、スパッタ面内最大透磁率μ12は12.1〜15.0の範囲が好適である。
ここで、スパッタ面内最小透磁率μ11が11.5を超えると、このターゲット11の下側に複数個の永久磁石を配列した際に、これらの永久磁石によりスパッタ面11a上に漏れる磁束の強度が弱く、強度の十分な磁界Hが得られず、その結果、マグネトロン放電を十分に行うことができない。
【0025】
また、スパッタ面内最大透磁率μ12が12.1を下回ると、スパッタ面11a内の磁界Hが不均一なものとなり、特に端部側の磁界Hの不均一性が大きなものとなり、成膜した際に膜の厚みが不均一なものとなる。このように、膜の厚みが不均一であった場合、膜に欠陥が生じ易くなり、結果的に、膜の信頼性が低下する。
【0026】
このターゲット11のコバルトの含有量を99.90〜99.98重量%と限定した理由は、含有量が99.90重量%未満では、圧延工程において所定の圧下率に到達する前に割れやマイクロクラックが生じてしまい、ターゲットとしての形状を保持することができないために好ましくなく、また、含有量が99.98重量%を超えると、圧延時にスパッタ面に波打ちと称されるうねりが生じ、スパッタ面における平滑性が低下するからである。
【0027】
このターゲット11では、一方向圧延を再結晶温度(450℃)以下の温度で施すことにより、コバルト結晶のC軸方向が圧延面に対して垂直に、さらに、圧延方向に対しても垂直になろうとするため、
a.圧延面に垂直な方向
b.圧延面に平行かつ圧延方向に対して平行な方向
c.圧延面に平行かつ圧延方向に対して直交する方向
の3方向で透磁率に異方性が生じることとなる。
【0028】
なお、再結晶温度(450℃)を超える温度で一方向圧延を施した場合には、コバルト結晶のC軸方向が圧延面に対して垂直方向に揃わずにランダムな状態となるので、圧延方向とそれに直交する方向とで透磁率に異方性が生じることはない。
【0029】
このターゲット11は、マグネトロンスパッタ装置内の長尺かつ略矩形状のスパッタ領域に沿って配置された複数の永久磁石上に配置される。これらの永久磁石により漏れ磁束が生じ、これらの漏れ磁束によりスパッタ面11a上のスパッタ領域に沿って磁界トンネルと称される磁界Hが形成される。
【0030】
ここでは、スパッタ面11aの短手方向の透磁率がスパッタ面内で最小であるから、発生する漏れ磁束はスパッタ面11a上に容易に漏れ出すこととなる。また、スパッタ面11aの長手方向の透磁率がスパッタ面内で最大であるから、磁界トンネルの方向が変わる両端部から漏れる磁束が最小限に留められ、両端部から中央部に向けて漏れる磁束が抑制される。これにより、スパッタ面11aには短手方向に均一な磁界が形成されることとなり、結果的に、スパッタ面11a上の磁場の均一性が高まる。これにより、このターゲット11を用いて成膜すると、得られる薄膜の膜厚が均一化され、膜としての信頼性も向上する。
【0031】
このターゲット11では、マグネトロン放電により発生した電子は、上述した磁界トンネルに沿って移動する間に、ドリフト力を受けて空間中のガスを次々にイオン化する。これらのイオンはスパッタ面11aに衝突するが、この際、高いイオンエネルギーでターゲット11を構成する原子を叩き出すので、これらの原子はスパッタ面11aに平行に配置された基板上に高いエネルギーで付着することとなり、膜強度に優れた薄膜が形成される。
【0032】
このターゲット11を作製するには、まず、真空溶解法により、コバルトの含有量が99.90〜99.98重量%の高純度コバルトインゴットを作製し、熱間圧延後、この高純度コバルト熱間圧延板に一方向圧延を施すことで得られる。この一方向圧延としては、コバルトの再結晶温度(450℃)以下で温間圧延または冷間圧延を施す方法が好適に用いられる。
【0033】
この一方向圧延では、コバルトの再結晶温度(450℃)以下で圧延する際に、圧延方向を一定にすることにより、同一平面内において、圧延方向で透磁率がスパッタ面内で最小となり、前記圧延方向と直交する方向で透磁率がスパッタ面内で最大となる。したがって、この一方向圧延を施すことで、スパッタ面11a内の透磁率に異方性を持たせることができる。
【0034】
この一方向圧延では、圧下率は、20〜45%が好ましい。その理由は、圧下率が20%未満では、スパッタ面内の最小透磁率が11.5よりも大きくなってしまい、スパッタ面上に十分な磁界が形成されなくなり、スパッタ放電を十分に行えなくなってしまうからであり、また、圧下率が45%を超えると、ターゲット自体に割れ等が生じ、好ましくないからである。
【0035】
以上説明したように、本実施形態のターゲット11によれば、スパッタ面11a内の圧延方向に沿う透磁率をスパッタ面内最小透磁率μ11とし、圧延方向と直交する透磁率をスパッタ面内最大透磁率μ12としたので、スパッタ面11aの短手方向に沿って均一な磁界Hを形成することができ、その結果、スパッタ面11a上の磁場の均一性を高めることができる。したがって、このターゲット11を用いて成膜した場合に、得られる薄膜の面内不均一性を大幅に改善することができ、欠陥等が無く、高品質の薄膜を形成することができる。
【0036】
[第2の実施の形態]
図2は、本発明の第2の実施の形態に係る高純度コバルトのスパッタリングターゲットを示す平面図であり、このターゲット21は、中心部を構成する長尺かつ矩形板状のターゲット(第1のターゲット部材)22と、このターゲット22の長手方向の両端部に隣接して配置された矩形板状のターゲット(第2のターゲット部材)23、23とにより構成されている。
【0037】
このターゲット22の短手方向の長さは、ターゲット23、23それぞれの長手方向の長さと等しいとされている。そして、ターゲット22の両端部にターゲット23、23を配置することで、全体の形状が長尺かつ矩形状のターゲットとされている。
これらのターゲット22、23は、第1の実施の形態のターゲット11と全く同様、その主成分はコバルトの含有量が99.90〜99.98重量%の高純度コバルトからなる。
【0038】
これらのターゲット22、23は、コバルトの含有量が上記の範囲の高純度コバルトのインゴットに、再結晶温度(450℃)以下の温度で一方向圧延を施すことにより得られる。
【0039】
例えば、ターゲット22では、一方向圧延に沿う方向、すなわちスパッタ面22aの短手方向における透磁率がスパッタ面内最小透磁率μ21とされ、一方向圧延に直交する方向、すなわちスパッタ面22aの長手方向における透磁率がスパッタ面内最大透磁率μ22とされている。
【0040】
また、ターゲット23では、一方向圧延に沿う方向、すなわちスパッタ面23aの短手方向における透磁率がスパッタ面内最小透磁率μ23とされ、一方向圧延に直交する方向、すなわちスパッタ面23aの長手方向における透磁率がスパッタ面内最大透磁率μ24とされている。
これらターゲット22、23のスパッタ面内最小透磁率μ21、μ23は8.5〜11.5の範囲が好適であり、スパッタ面内最大透磁率μ22、μ24は12.1〜15.0の範囲が好適である。
【0041】
これらターゲット22、23は、マグネトロンスパッタ装置内の長尺かつ略矩形状のスパッタ領域に沿って配置された複数の永久磁石上に配置される。
まず、ターゲット22を、スパッタ領域の主要部である中央部に配置し、次いで、ターゲット23、23のそれぞれの長手方向がターゲット22の短手方向に一致するように、これらターゲット23、23をターゲット22の長手方向の両端部に配置する。
【0042】
これらターゲット22、23は、その下に配置された複数の永久磁石により漏れ磁束が生じ、これらの漏れ磁束によりスパッタ面22a、23a、23a上のスパッタ領域に沿って磁界トンネルと称される磁界Hが形成される。
このターゲット22では、スパッタ面22aの短手方向の透磁率がスパッタ面内で最小であるから、発生する漏れ磁束はスパッタ面22a上に容易に漏れ出すこととなる。
【0043】
また、ターゲット23、23では、スパッタ面23aの短手方向の透磁率がスパッタ面内で最小であるから、発生する漏れ磁束はスパッタ面23a、23a上に容易に漏れ出すこととなる。一方、ターゲット22では、スパッタ面22aの長手方向の透磁率がスパッタ面内で最大であることから、ターゲット23、23間に配置されたターゲット22の長手方向と平行となる磁場方向成分の磁束がスパッタ面22aに漏れ難くなっている。これにより、スパッタ面22a上には短手方向に沿った均一な磁界Hが形成され、スパッタ面23a上にも短手方向に沿った磁界Hが形成される。
【0044】
このターゲット21では、マグネトロン放電により発生した電子は、上述した磁界トンネルに沿って移動する間に、ドリフト力を受けて空間中のガスを次々にイオン化する。これらのイオンはスパッタ面22a、23a、23aに衝突するが、この際、高いイオンエネルギーでターゲット22、23、23を構成する原子を叩き出すので、これらの原子はスパッタ面22a、23a、23aに平行に配置された基板上に高いエネルギーで付着することとなり、膜強度に優れた薄膜が形成される。
【0045】
このターゲット21の製造方法は、上述した第1の実施の形態のターゲット11の製造方法と全く同様である。
【0046】
以上説明したように、本実施形態のターゲット21によれば、ターゲット22の両端部にターゲット23、23を配置し、これらターゲット22、23の短手方向における透磁率をスパッタ面内最小透磁率μ21、μ23、長手方向における透磁率をスパッタ面内最大透磁率μ22、μ24としたので、スパッタ面22aの短手方向に沿って均一な磁界Hを形成することができ、その結果、スパッタ面22a上の磁場の均一性を高めることができる。したがって、このターゲット21を用いて成膜した場合に、得られる薄膜の面内不均一性を大幅に改善することができ、欠陥等が無く、高品質の薄膜を形成することができる。
【0047】
[第3の実施の形態]
図3は、本発明の第3の実施の形態に係る高純度コバルトのスパッタリングターゲットを示す平面図であり、このターゲット31は、同一の大きさの矩形板状のターゲット(部材)が複数個、スパッタ領域に直線状に配列されたもので、スパッタ領域に直線状に配列された複数枚のターゲット(部材)32、32、…(図3では6枚)と、これらターゲット32、32、…の両端部に位置する一対のターゲット(部材)33、33とにより構成されている。
【0048】
ターゲット32では、長手方向に沿った透磁率がスパッタ面内最小透磁率μ31、短手方向に沿った透磁率がスパッタ面内最大透磁率μ32とされている。
ターゲット33では、ターゲット32と反対に、短手方向に沿った透磁率がスパッタ面内最小透磁率μ33、長手方向に沿った透磁率がスパッタ面内最大透磁率μ34とされている。
これらターゲット32、33、…のスパッタ面内最小透磁率μ31、μ33は8.5〜11.5の範囲が好適であり、スパッタ面内最大透磁率μ32、μ34は12.1〜15.0の範囲が好適である。
【0049】
これらのターゲット32、33、…は、第1の実施の形態のターゲット11と全く同様、その主成分はコバルトの含有量が99.90〜99.98重量%の高純度コバルトからなる。
これらのターゲット32、33、…は、コバルトの含有量が上記の範囲の高純度コバルトのインゴットに、再結晶温度(450℃)以下の温度で一方向圧延を施すことにより得られる。
【0050】
これらターゲット32、33、…は、マグネトロンスパッタ装置内の長尺かつ略矩形状のスパッタ領域に沿って配置された複数の永久磁石上に配置される。
まず、ターゲット32、32、…を、長辺が互いに隣接するように、スパッタ領域の主要部である中央部に配置し、次いで、ターゲット33、33をターゲット32、32、…の配列方向の両端部に、長辺が互いに隣接するように配置する。
【0051】
これらターゲット32、33、…は、その下に配置された複数の永久磁石により漏れ磁束が生じ、これらの漏れ磁束によりスパッタ面32a、33a、…上のスパッタ領域に沿って磁界トンネルと称される磁界Hが形成される。
ターゲット32、32、…では、スパッタ面32aの長手方向の透磁率がスパッタ面内で最小であるから、発生する漏れ磁束はスパッタ面32a上に容易に漏れ出すこととなる。
【0052】
また、ターゲット33、33では、スパッタ面33aの短手方向の透磁率がスパッタ面内で最小であるから、発生する漏れ磁束はスパッタ面33a、33a上に容易に漏れ出すこととなる。一方、ターゲット32、32、…では、スパッタ面32aの短手方向の透磁率がスパッタ面内で最大であることから、ターゲット33、33間に配置されたターゲット32、32、…の短手方向と平行となる磁場方向成分の磁束がスパッタ面32a、32a、…に漏れ難くなっている。これにより、スパッタ面32a、32a、…上には長手方向に沿った均一な磁界Hが形成され、スパッタ面33a、33a上にも長手方向に沿った磁界Hが形成される。
【0053】
このターゲット31では、マグネトロン放電により発生した電子は、上述した磁界トンネルに沿って移動する間に、ドリフト力を受けて空間中のガスを次々にイオン化する。これらのイオンはスパッタ面32a、33a、…に衝突するが、この際、高いイオンエネルギーでターゲット32、33、…を構成する原子を叩き出すので、これらの原子はスパッタ面32a、33a、…に平行に配置された基板上に高いエネルギーで付着することとなり、膜強度に優れた薄膜が形成される。
【0054】
このターゲット31の製造方法は、上述した第1の実施の形態のターゲット11の製造方法と全く同様である。
【0055】
以上説明したように、本実施形態のターゲット31によれば、スパッタ領域に直線状に配列されたターゲット32、32、…の両端部にターゲット33、33を配置し、ターゲット32の長手方向に沿った透磁率をスパッタ面内最小透磁率μ31、短手方向に沿った透磁率をスパッタ面内最大透磁率μ32、ターゲット33の短手方向に沿った透磁率をスパッタ面内最小透磁率μ33、長手方向に沿った透磁率をスパッタ面内最大透磁率μ34としたので、スパッタ面32a、33a、…の長手方向に沿って均一な磁界Hを形成することができ、その結果、スパッタ面32a、33a、…上の磁場の均一性を高めることができる。したがって、このターゲット31を用いて成膜した場合に、得られる薄膜の面内不均一性を大幅に改善することができ、欠陥等が無く、高品質の薄膜を形成することができる。
【0056】
[第4の実施の形態]
図4は、本発明の第4の実施の形態に係る高純度コバルトのスパッタリングターゲットを示す部分平面図であり、このターゲット41は、上述した第1の実施の形態に係るターゲットを複数枚、マグネトロンスパッタ装置内のスパッタ領域に沿って配置したもので、図4ではスパッタ領域の角部にターゲット41A、41Bを配置した状態を示している。
【0057】
これらターゲット41A、41Bは、ターゲット41Aの長辺の端部にターゲット41Bの短辺を当接するように配置されているので、その下にくの字型に配置された複数の永久磁石により漏れ磁束が生じ、これらの漏れ磁束によりスパッタ面41a、41b上のスパッタ領域に沿って磁界トンネルと称される磁界Hが形成される。
ターゲット41Aでは、スパッタ面41aの短手方向の透磁率がスパッタ面内で最小であるから、発生する漏れ磁束はスパッタ41a上に容易に漏れ出すこととなる。
【0058】
また、ターゲット41Bでは、ターゲット41Aと同様、スパッタ面41bの短手方向の透磁率がスパッタ面内で最小であるから、スパッタ面41b上に容易に漏れ出ることとなる。一方、ターゲット41Aでは、スパッタ面41aの長手方向の透磁率がスパッタ面内で最大であることから、ターゲット41Bに配置されたターゲット41Aの長手方向と平行となる磁場方向成分の磁束がスパッタ面41aに漏れ難くなっている。
【0059】
同様に、ターゲット41Bでは、スパッタ面41bの長手方向の透磁率がスパッタ面内で最大であることから、ターゲット41Aに配置されたターゲット41Bの長手方向と平行となる磁場方向成分の磁束がスパッタ面41bに漏れ難くなっている。これにより、スパッタ面41a上には短手方向に沿った均一な磁界Hが形成され、スパッタ面41b上にも同様に、短手方向に沿った均一な磁界Hが形成される。
【0060】
本実施形態のターゲット41においても、上述した第1の実施の形態のターゲット11と全く同様に、スパッタ面41a、41bの短手方向に沿って均一な磁界Hを形成することができ、その結果、スパッタ面上の磁場の均一性を高めることができる。したがって、得られる薄膜の面内不均一性を大幅に改善することができ、欠陥等が無く、高品質の薄膜を形成することができる。
【0061】
図5は、本実施形態のターゲット41の変形例を示す部分平面図であり、ターゲット41Aの短辺にターゲット41Bの長辺の端部を当接するように配置した点が異なる。
このターゲットにおいても、上述したターゲット41と全く同様の作用・効果を奏することができる。
【0062】
【実施例】
次に、実施例及び比較例により本発明のスパッタリングターゲットについて具体的に説明する。なお、本発明は、下記の実施例により限定されるものではない。
【0063】
(実施例)
まず、真空溶解法により、コバルトの含有量が99.90〜99.98重量%の高純度コバルトインゴットを作製した。
次いで、この高純度コバルトインゴットを1150℃にて鍛造し、長さ800mm、幅130mm、厚み40mmの長方形状の高純度コバルト板とした。
次いで、例えばグラインダー等の研削装置を用いて、上述の高純度コバルト板の表面を研削して、その表面に付着する不純物や汚れ等を除去した。その後、1150℃にて熱間圧延を施し、長さ800mm、幅260mm、厚み20mmの長方形状の高純度コバルト厚板とした。なお、この熱間圧延の圧下率を50%とした。
【0064】
次いで、上記の高純度コバルト厚板の表面を研磨し、その後、この高純度コバルト厚板に、圧延方向が同一となるように冷間圧延を施し、長さ800mm、幅290mm、厚み18mmの長方形状の高純度コバルト厚板とした。なお、この冷間圧延の圧下率は10%であった。
次いで、この高純度コバルト厚板に、圧延方向が上記の冷間圧延と同一となるように、コバルトの再結晶温度(450℃)以下の温度、例えば400℃で温間圧延を施し、長さ800mm、幅390mm、厚み13.5mmの長方形状の高純度コバルト厚板とした。なお、この温間圧延の圧下率は25%であった。
【0065】
次いで、この高純度コバルト厚板を切断し、長さ600mm、幅290mm、厚み13.5mmのターゲットAとした。
さらに、この高純度コバルト厚板と同様の方法で作製した高純度コバルト厚板を切断し、長さ290mm、幅100mm(圧延方向)、厚み13.5mmのターゲットBを2枚とし、これらターゲットA及びターゲットBを図2のように組み合わせ、成膜試験用のターゲットとした。
【0066】
(比較例1)
−スパッタ面内最大透磁率が12.1未満の場合−
上述した実施例と全く同様にして、表面研磨が施された高純度コバルト厚板を作製した。
次いで、この高純度コバルト厚板に、冷間圧延を施し、長さ842mm、幅274mm、厚み18mmの長方形状の高純度コバルト厚板とした。この冷間圧延は、その幅方向と長さ方向に交互に圧延を施すクロス圧延とした。なお、この冷間圧延の圧下率は10%であった。
【0067】
次いで、この高純度コバルト厚板に、コバルトの再結晶温度(450℃)以下の温度、例えば400℃で温間圧延を施し、長さ980mm、幅313mm、厚み13.5mmの長方形状の高純度コバルト厚板とした。この温間圧延は、その幅方向と長さ方向に交互に圧延を施すクロス圧延とした。なお、この温間圧延の圧下率は25%であった。
次いで、この高純度コバルト厚板を切断し、長さ800mm、幅290mm、厚み13.5mmの成膜試験用のターゲットとした。
【0068】
(比較例2)
−スパッタ面内最小透磁率が11.5を越える場合−
上述した実施例と全く同様にして、一方向冷間圧延が施された高純度コバルト厚板を作製した。この高純度コバルト厚板の形状は、長さ800mm、幅290mm、厚み18mmであった。
次いで、この高純度コバルト厚板を面削・切断し、長さ800mm、幅290mm、厚み13.5mmの成膜試験用のターゲットとした。
【0069】
次に、実施例及び比較例1、2のターゲットを用いてマグネトロンスパッタリングを行い、基板上にコバルト薄膜を形成し、評価用の試料とした。
マグネトロンスパッタリングの成膜条件は、Arガス圧を0.4Pa、スパッタパワーを3.5W/cm2とした。また、成膜範囲は、290mm×800mmとした。
【0070】
次に、実施例及び比較例1、2のターゲット各々に対して、スパッタ面におけるスパッタ面内最大透磁率及びスパッタ面内最小透磁率を測定した。
また、実施例の評価用の試料に対しては、図2に示した薄膜25のA〜E点それぞれにおける膜厚を測定した。比較例の評価用の試料に対しても同様に、図6に示した薄膜5のA〜E点それぞれにおける膜厚を測定した。
これらの測定結果を表1に示す。
【0071】
【表1】
Figure 0004419346
【0072】
表1によれば、実施例のターゲットでは、中央部のターゲットAにより得られる薄膜の膜厚(C〜E)は290〜300nmであり、比較例1の薄膜の膜厚(C〜E)と比べてバラツキが小さいことが分かった。
また、比較例2のターゲットでは、成膜することができず、膜厚を測定することができなかった。
【0073】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明のスパッタリングターゲットによれば、コバルトを主成分とする矩形板状のスパッタリングターゲットのスパッタ面の短手方向が圧延方向と一致し、かつ、長手方向が圧延方向と直交するように、一方向圧延を施し、圧延方向に沿う透磁率を8.5〜11.5の範囲のスパッタ面内最小透磁率とし、圧延方向と直交する透磁率を12.1〜15.0の範囲のスパッタ面内最大透磁率としたので、成膜された薄膜の面内不均一性を大幅に改善することができ、その結果、欠陥等が無く、高品質の薄膜を得ることができる。
【0074】
本発明のスパッタリングターゲットの配置方法によれば面内不均一性が大幅に改善された薄膜を成膜することができ、その結果、欠陥等が無く、高品質の薄膜を容易に作製することができる。
【0075】
以上により、薄膜の面内不均一性を大幅に改善することができ、その結果、欠陥等が無く、高品質の薄膜を形成することが可能なスパッタリングターゲット及びその配置方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態のスパッタリングターゲットを示す平面図である。
【図2】 本発明の第2の実施の形態のスパッタリングターゲットを示す図であり、(a)はスパッタリングターゲットを示す平面図、(b)は成膜された薄膜を示す平面図である。
【図3】 本発明の第3の実施の形態のスパッタリングターゲットを示す平面図である。
【図4】 本発明の第4の実施の形態のスパッタリングターゲットを示す平面図である。
【図5】 本発明の第4の実施の形態のスパッタリングターゲットの変形例を示す平面図である。
【図6】 従来の高純度コバルトターゲットの一例を示す図であり、(a)はスパッタリングターゲットを示す平面図、(b)は成膜された薄膜を示す平面図である。
【図7】 従来の高純度コバルトターゲットの他の例を示す平面図である。
【符号の説明】
1 ターゲット
1a スパッタ面
2 ターゲット
3 ターゲット部材
3a スパッタ面
5 薄膜
11 ターゲット
11a スパッタ面
21 ターゲット
22 ターゲット(第1のターゲット部材)
22a スパッタ面
23 ターゲット(第2のターゲット部材)
23a スパッタ面
25 薄膜
31 ターゲット
32 ターゲット(部材)
32a スパッタ面
33 ターゲット(部材)
33a スパッタ面
41 ターゲット
41A、41B ターゲット
41a、41b スパッタ面

Claims (6)

  1. コバルトを主成分とする矩形板状のスパッタリングターゲットにおいて、
    スパッタ面の短手方向が圧延方向と一致し、かつ、長手方向が圧延方向と直交するように、一方向圧延が施され、
    前記圧延方向に沿う透磁率が8.5〜11.5の範囲のスパッタ面内最小透磁率であり、前記圧延方向と直交する透磁率が12.1〜15.0の範囲のスパッタ面内最大透磁率であることを特徴とするスパッタリングターゲット。
  2. 前記一方向圧延の圧下率は20〜45%であることを特徴とする請求項1記載のスパッタリングターゲット。
  3. 前記一方向圧延は、コバルトの再結晶温度以下で行われたことを特徴とする請求項1または2記載のスパッタリングターゲット。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項記載のスパッタリングターゲットをマグネトロンスパッタリング装置内のスパッタ領域に配置する方法であって、
    前記スパッタリングターゲットのスパッタ面内最大透磁率の方向が、前記スパッタ領域の複数の永久磁石の配列方向に沿うように、配置することを特徴とするスパッタリングターゲットの配置方法。
  5. 請求項1ないし3のいずれか1項記載のスパッタリングターゲットをマグネトロンスパッタリング装置内のスパッタ領域に配置する方法であって、
    前記スパッタリングターゲットは、長尺かつ矩形板状の第1のターゲット部材と、この第1のターゲット部材の長手方向の両端部それぞれに近接して配置される矩形板状の第2のターゲット部材とからなり、
    前記第1のターゲット部材のスパッタ面内最大透磁率の方向が、前記第2のターゲット部材のスパッタ面内最大透磁率の方向と直交するように、前記スパッタ領域の複数の永久磁石の配列方向に沿って配置することを特徴とするスパッタリングターゲットの配置方法
  6. 請求項1ないし3のいずれか1項記載のスパッタリングターゲットをマグネトロンスパッタリング装置内のスパッタ領域に配置する方法であって、
    前記スパッタリングターゲットは、前記スパッタ領域に沿って配列される複数個の矩形板状のターゲット部材からなり、
    これらのターゲット部材のうち、配列方向の両端部それぞれに位置するターゲット部材のスパッタ面内最大透磁率の方向が、これらのターゲット部材を除くターゲット部材のスパッタ面内最大透磁率の方向と直交するように、前記スパッタ領域の複数の永久磁石の配列方向に沿って配置することを特徴とするスパッタリングターゲットの配置方法
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