JP4419011B2 - 伸縮可能なコンクリート型枠の伸縮位置固定具 - Google Patents

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Description

本発明は、金属製のコンクリート型枠に使用する固定具に関し、特に、このコンクリート型枠が2枚の面板によって伸縮可能に構成されているものであって、その伸縮位置での両面板間を固定するのに使用する固定具に関するものである。
コンクリート型枠は、ひところでは、安価でかつ加工がし易い木製のものが一般的であったが、この木製コンクリート型枠は使用後の廃棄や森林伐採の問題が発生したため、近年ではその殆どが金属製のものとなってきている。金属製のコンクリート型枠は、施工現場に合わせた寸法加工が困難なため、一部のものを2枚の面板によって伸縮可能に構成することによって、この加工困難性を回避するようにしている。
2枚の面板によって伸縮可能に構成したコンクリート型枠では、当然その伸縮位置での固定を行わなければならない。その固定を行う道具として、出願人は、例えば特許文献1にて「コンクリート型枠挟持具」を提案してきている。この「コンクリート型枠挟持具」における基本的考え方は、上述した2枚の面板の間に「くさび」の打ち込みによる押圧力を発生させて、2枚の面板が互いに圧接し合うようにすることであった。そして、この基本的考え方に基づく「コンクリート型枠挟持具」によって、2枚の面板の伸縮位置での固定は確実になされるようになった。
実開平04−86852号公報
ところで、この特許文献1にて提案した固定具では、コンクリート打設後に、「くさび」を外さなければならないが、そのための作業は結構手間が掛かるものとなっている。何故なら、対象としているコンクリート型枠が金属製のものであるため、「くさび」それ自体も金属製にした方がよいことから、一旦打ち込んだ「くさび」は、なかなか抜けないからである。
また、この「くさび」を打ち込む場所である「支持片」は、面板のいずれかに固定してあるため、この特許文献1にて提案した「コンクリート型枠挟持具」は、他のコンクリート型枠に使用することができない。何故なら、一般に、コンクリート型枠は、その厚さ(図6中で示したアングル長L)が区々であり、「くさび」にしろ、これが打ち込まれる場所である「支持片」にしろ、そのコンクリート型枠の厚さに応じたものを用意しておくか、各コンクリート型枠に合った「くさび」及び「支持片」を予め付加しておく必要があるからである。しかし、そのようなアングル長Lに合わせた「コンクリート型枠挟持具」とするには、全体のコストアップとなるだけでなく、型枠に対する施工作業そのものが困難になり、保管時のデッドスーペスの発生等、種々な問題が発生すると考えられる。
さらに重要なのは、この種のコンクリート型枠には、その設置作業時は勿論のこと、生コンクリートを打設する際にも重力や衝撃力等の力が加わり、この力が面板を介してこの種の固定具にも掛かるが、そのときに、この固定具がコンクリート型枠から簡単には外れないようにしておく必要がある。
そこで、本発明者が、2枚の面板間の固定を簡単かつ確実に行えて、コンクリート型枠の厚さが変化してもある程度の自由度で対処でき、しかも外れにくくするにはどうしたらよいか、について種々検討を重ねてきた結果、面板の上下縁には、これに他の部材を接続したり、鉄筋ベースの上に取り付けたりするための「アングル部」があることに気づき、本発明を完成したのである。
すなわち、まず、請求項1に係る発明の目的とするところは、2枚の面板間の固定を簡単かつ確実に行えることは勿論、他のコンクリート型枠に対しても適用することのできる固定具を、簡単な構成によって提供することにある。
また、請求項2に係る発明の目的とするところは、上記請求項1の目的を達成することができる他、厚さの異なるコンクリート型枠に対しても適用することのできる固定具を提供することであり、請求項3に係る発明の目的とするところは、上記請求項1または請求項2の目的を達成することができる他、施工時や施工後において外れにくい固定具を提供することにある。
以上の課題を解決するために、まず、請求項1に係る発明の採った手段は、後述する「発明を実施する最良の形態」の項において使用する符号を付して説明すると、
「第1面板21内に第2面板22を長さ方向に伸縮自在に組み付けたコンクリート型枠20について、その伸縮位置での両面板21・22間の固定を行う固定具10であって、
この固定具10を、第1面板21の上下両縁に形成してある上下のアングル部21aに押圧部11aの上下両端部が当接する第1L型レール11と、第2面板22の外側面に押圧部12aが当接する第2L型レール12と、これら両L型レール11・12の一方に取り付けた枢軸13によって回動可能に枢支した固定レバー14と、枢軸13の移動を可能にすべく両L型レール11・12の他方に形成されて両L型レールに直交した長穴12cとにより構成するとともに、
固定レバー14の枢軸13の両側部分に、他方のL型レール12の内面に当接してこれを一方のL型レール11から押し出すことになる第1押出及び第2押出を形成するとともに、枢軸13から第1押出部の当接部までの寸法と、枢軸13から第2押出部の当接部までの寸法とを変えたことを特徴とする伸縮可能なコンクリート型枠の伸縮位置固定具10」
である。
すなわち、この請求項1に係る固定具10は、図2に示すように、第1面板21内に第2面板22を長さ方向に伸縮自在に組み付けたコンクリート型枠20について、その伸縮位置での両面板21・22間の固定を行うものであり、例えば図5に示すように、枢軸13によって連結された第1L型レール11及び第2L型レール12と、固定操作を行うための固定レバー14とを有しているものである。
なお、金属製コンクリート型枠は、長さの変化しない固定式のものと、伸縮自在なものとがあるが、本発明が対象としているのは、第1面板21内に第2面板22を長さ方向に伸縮自在に組み付けたものである。また、第1面板21及び第2面板22は、打設された生コンクリートが直接接触する面と、これとは反対側となる面とがあるが、本明細書中では、この生コンクリートが接触しない面を「外側面」ということとする。
さて、この固定具10は、図4〜図6に示すように、それぞれ押圧部11a・12a及びレール部11b・12bの横断面が「L」字状となるように長尺な金属板を折り曲げて形成した第1L型レール11及び第2L型レール12を、図6に示すように、一本の枢軸13によって相対移動可能に連結したものである。
各押圧部11a・12aは、図3及び図6に示すように、使用するコンクリート型枠20の高さより少し短い程度の長さを有しているもので、当該固定具10の使用時にあっては、その上下両端部が、コンクリート型枠20を構成している第1面板21のアングル部21aに内側から当接することになるものである。各押圧部11a・12aと一体的なレール部11b・12bは、各押圧部11a・12aと同じ長さであってもよいが、図6にも示すように、各押圧部11a・12aより短いものであってもよいものであり、要するに第2面板22の外側面を十分押圧できる長さであれば十分なものである。
そして、これらの第1L型レール11と第2L型レール12とは、そのいずれかに形成してある長穴12cの長さ範囲内で一本の枢軸13が移動することにより、互いに相対的に移動できるものとなっているのである。勿論、各押圧部11a・12aは、図5に示すように、枢軸13の外側で互いに平行となるように位置しており、各レール部11b・12bはその面方向へスライド可能になっているのである。
この第1L型レール11と第2L型レール12との相対移動は、特にコンクリート型枠20の第1面板21と第2面板22との固定を行う場合には、固定レバー14の回動によって行われる。つまり、固定レバー14の枢軸13の両側部分には、他方のL型レール12の内面に当接してこれを一方のL型レール11から押し出すことになる第1押出及び第2押出が形成してあったから、固定レバー14を図4の(a)または(c)に示したように、いずれか一方側に押し込むことにより、第1押出または第2押出を一方のL型レール11の内側に向けて押し出すようにすることにより、両押圧部11a・12a間の距離が長くなるように相対移動させるのである。
この固定具10を使用して、第1面板21と、これに対して伸縮された第2面板22とを固定するには、固定具10の第1L型レール11と第2L型レール12とが最大限に重なった状態にしておき、この固定具10を、図2及び図3に示すように、第1面板21と第2面板22とが重なっている部分に収納する。そして、各押圧部11a・12aの上下両端部が第1面板21側のアングル部21aの内側面に当接するようにしながら、上述したように、固定レバー14を回動させて両押圧部11a・12a間の距離が長くなるように第1L型レール11と第2L型レール12とを相対移動させるのである。
これにより、第1L型レール11の押圧部11aは、その上下両端部で第1面板21のアングル部21aを外側に向けて押し出そうとしているし、第2L型レール12の押圧部12aはコンクリート型枠20を構成している第2面板22の外側面をアングル部21aとは反対側に向けて押し出そうとしているから、結果として、第2面板22はこれに重なっている第1面板21の部分に押し付けられることになり、第1面板21に対する第2面板22の伸縮位置での固定が完了するのである。
以上のことから、アングル部21aを有している第1面板21の、図6に示したアングル長Lが異なるコンクリート型枠20についても、当該固定具10による固定は、固定レバー14の回動量を変えるだけで十分対処し得る。つまり、本発明に係る固定具10においては、その第1押出または第2押出の当接部を、「楕円」の部分円弧形状にしたものであり、この部分円弧のどの部分を当接部とするかは、固定レバー14の回動量を調整することにより対処できるものであるから、この固定レバー14の回動量を調整することにより、アングル長Lが異なるコンクリート型枠20についても使用できるものである。それだけでなく、固定具10の第1L型レール11と第2L型レール12とを最大限に重なった状態にしておけば、例えば保管のためのデッドスペースを多く発生させることもない。
勿論、コンクリートが硬化した後において、固定レバー14の固定時における回動方向とは反対側に回動させれば、第1L型レール11と第2L型レール12間の距離が短くなる。このため、当該固定具10による第1面板21のアングル部21aと第2面板22との間の押圧力がなくなるから、当該固定具10の取り外しは簡単に行えるのである。
従って、この請求項1の固定具10は、第1の特徴として、2枚の面板21・22間の固定を簡単かつ確実に行えることは勿論、他のコンクリート型枠に対しても適用でき、保管のためのデッドスペースを小さくし得るものなのである。
また、この固定具10について、「各押出の各当接部と、枢軸13との寸法」が変えてある。
すなわち、この請求項1の固定具10は、図4の(a)と(c)との比較から理解できるように、固定レバー14に形成してある各押出の各当接部と、枢軸13との寸法を変えたものである。
つまり、後述する最良形態の場合では、図4の(a)に示すように、固定レバー14を一方(上方)に最大限回動させたときには、第2L型レール12の第1押出による押出量は50mmとなるものであり、図4の(c)に示すように、固定レバー14を他方(下方)に最大限回動させたときには、第2L型レール12の第1押出による押出量は44mmとなるものである。この50mmと44mmの押出量の差は、現在一般に使用されている2種類のコンクリート型枠20のアングル長Lの差に対応しているものである。
換言すれば、この請求項1の固定具10は、アングル長Lの長いコンクリート型枠20に対しては、固定レバー14を上方に回動させればよく、アングル長Lの短いコンクリート型枠20に対しては、固定レバー14を下方に回動させればよいものとなっているのであり、1つの固定具10で近年代表的に使用されている2種類のコンクリート型枠20に対応できるのである。
従って、この請求項1に係る固定具10は、上記の第1の特徴を有する他、第2の特徴として、厚さの異なるコンクリート型枠に対しても適用し得るのである。
また、請求項2に係る発明は、上記請求項1に係る固定具10において、
「固定レバー14の表面であって枢軸13の近傍に、第1押出部及び第2押出部の押出量を示す目盛15・15を付したこと」
である。すなわち、この請求項2の固定具10によれば、第1押出部及び第2押出部の押出量を示す目盛15が固定レバー14の表面であって枢軸13の近傍に付してあるから、使用者はこの目盛15を参照して固定レバー14の回動を間違いなく行える。
上記課題を解決するために、請求項3に係る発明の採った手段は、上記請求項1または請求項2の固定具10について、
「平面的にみたとき、両L型レール11・12がZ字状となるようにしたこと」
である。
すなわち、この請求項3の固定具10では、図5に示すように、これを構成している第1L型レール11と第2L型レール12とが、平面的にみた場合にZ字状を呈したものであり、第1面板21と第2面板22との固定状態において、当該固定具10全体が他からの力によってはコンクリート型枠20から外れないようにしたものである。
つまり、コンクリート型枠20の第1面板21と第2面板22を固定する固定具10には、コンクリート型枠20の内側に打設された直後の生コンクリートの重力によって力が加わるが、この力は各レール部11b・12bによって分力化されて、第1面板21や第2面板22の面方向と垂直方向の力になる。これらの分力が、生コンクリートの押圧力や他からの別の力に対する抗力となるため、当該固定具10はコンクリート型枠20から外れにくくなるのである。
従って、この請求項3に係る固定具10は、上記請求項1または請求項2の固定具10と同様な機能を発揮する他、施工時や施工後において外れにくいという機能を有したものとなっているのである。
以上詳述した通り、請求項1に係る固定具10においては、
「第1面板21内に第2面板22を長さ方向に伸縮自在に組み付けたコンクリート型枠20について、その伸縮位置での両面板21・22間の固定を行う固定具10であって、
この固定具10を、第1面板21の上下両縁に形成してある上下のアングル部21aに押圧部11aの上下両端部が当接する第1L型レール11と、第2面板22の外側面に押圧部12aが当接する第2L型レール12と、これら両L型レール11・12の一方に取り付けた枢軸13によって回動可能に枢支した固定レバー14と、枢軸13の移動を可能にすべく両L型レール11・12の他方に形成されて両L型レールに直交した長穴12cとにより構成するとともに、
固定レバー14の枢軸13の両側部分に、他方のL型レール12の内面に当接してこれを一方のL型レール11から押し出すことになる第1押出及び第2押出を形成するとともに、枢軸13から第1押出部の当接部までの寸法と、枢軸13から第2押出部の当接部までの寸法とを変えたこと
にその構成上の特徴があり、これにより、2枚の面板21・22間の固定を簡単かつ確実に行えることは勿論、他のコンクリート型枠に対しても適用でき、保管のためのデッドスペースを小さくすることができ、厚さの異なるコンクリート型枠に対しても適用することができる固定具10を、簡単な構成によって提供することができるのである。
また、請求項2に係る固定具10は、上記請求項1に係る固定具10について、
固定レバー14の表面であって枢軸13の近傍に、第1押出部及び第2押出部の押出量を示す目盛15・15を付したこと
にその構成上の特徴があり、これにより、上記請求項1に係る固定具10と同様な効果を発揮する他、使用者が目盛15を参照して固定レバー14の回動を間違いなく行うことのできる固定具10を提供することができるのである。
そして、請求項3に係る固定具10は、上記請求項1または請求項2に係る固定具10について、
「平面的にみたとき、両L型レール11・12がZ字状となるようにしたこと」
にその構成上の特徴があり、これにより、上記請求項1または請求項2の固定具10と同様な効果を発揮する他、施工時や施工後において外れにくくすることのできる固定具10を提供することができるのでえある。
次に、上記のように構成した各請求項に係る発明を、図面に示した最良の形態に従って説明すると、図1には、多数の型枠パネルを使用して形成した型枠の一部が示してあり、型枠パネルの一部は、図2に示したようなコンクリート型枠20が採用されるものである。
このコンクリート型枠20は、図2に示したように、第1面板21内に第2面板22を長さ方向に伸縮自在に組み付けたもので、その伸縮位置での両面板21・22間の固定を行うことによって、図2の左右方向の長さを所定の範囲内で自由に調整できるものである。このコンクリート型枠20を構成している第1面板21は、図2、図3、図5及び図6に示したように、上下両縁に横方向に伸びるアングル部21aが形成してあり、このアングル部21aを利用して、図1に示したように、反対側のコンクリート型枠20等と連結したり、鉄筋で形成した土台枠上に固定したりするものである。第2面板22にはこのようなアングル部21aは全くなく、その外側面はほぼフラットなものとなっている。
また、このコンクリート型枠20は、図1に示したように、他の固定型のコンクリート型枠と連結することにより、例えば土台等のコンクリート構造物を形成するための「型」を形成するものであり、この連結は、側部外側面に設けたストッパ30の回動によってなされるものである。そのために、当該コンクリート型枠20或いはこれに隣接他のコンクリート型枠20や固定型の側端面には、ストッパ30を挿通するための穴が形成してある。
さて、本発明に係る固定具10は、図3〜図6に示したように、第1面板21の上下両縁に形成してある上下のアングル部21aに押圧部11aの上下両端部が当接する第1L型レール11と、第2面板22の外側面に押圧部12aが当接する第2L型レール12と、これら両L型レール11・12の一方に取り付けた枢軸13によって回動可能に枢支した固定レバー14と、枢軸13の移動を可能にすべく両L型レール11・12の他方に形成した長穴12cとにより構成したものである。
各第1L型レール11及び第2L型レール12は、図4〜図6に示したように、それぞれ押圧部11a・12a及びレール部11b・12bの横断面が「L」字状となるように長尺な金属板を折り曲げて形成したものであり、図6に示したように、上述した一本の枢軸13によって相対移動可能に連結したものである。各押圧部11a・12aは、図3及び図6に示したように、使用するコンクリート型枠20の高さより少し短い程度の長さを有しているもので、当該固定具10の使用時にあっては、その上下両端部が、コンクリート型枠20を構成している第1面板21のアングル部21aに内側から当接する、つまり第2面板22の外側面を十分押圧できる長さを有しているものである。
そして、これらの第1L型レール11と第2L型レール12とは、そのいずれかに形成してある長穴12cの長さ範囲内で一本の枢軸13が移動することにより、互いに相対的に移動できるものとなっているのである。勿論、各押圧部11a・12aは、図5に示したように、枢軸13の外側で互いに平行となるように位置しており、各レール部11b・12bはその面方向へスライド可能になっているのである。
この第1L型レール11と第2L型レール12との相対移動は、特にコンクリート型枠20の第1面板21と第2面板22との固定を行う場合に固定レバー14の回動によって行われる。つまり、固定レバー14の枢軸13の両側部分には、他方のL型レール12の内面に当接してこれを一方のL型レール11から押し出すことになる第1押出部14a及び第2押出部14bが形成してあったから、固定レバー14を図4の(a)または(c)に示したように、いずれか一方側に押し込むことにより、第1押出部14aまたは第2押出部14bを一方のL型レール11の内側に向けて押し出すのであり、これにより両押圧部11a・12a間の距離は長くされるのである。
さらに、この固定具10を構成している第1L型レール11と第2L型レール12については、これらを平面的にみたときZ字状となるようにしてある。すなわち、この最良形態の固定具10では、図5に示したように、これを構成している第1L型レール11と第2L型レール12とが、第1面板21と第2面板22との固定状態においてZ字状を呈するように形成してあり、これにより、当該固定具10全体が他からの力によってはコンクリート型枠20から外れないようにしてある。
また、本最良形態に係る固定具10では、固定レバー14の各押出部14a・14bの各当接部と、枢軸13との寸法がそれぞれ変わるようにしてある。つまり、この固定具10では、図4の(a)に示したように、固定レバー14を一方(上方)に最大限回動させたときには、第2L型レール12の第1押出部14aによる押出量が50mmとなり、図4の(c)に示したように、固定レバー14を他方(下方)に最大限回動させたときには、第2L型レール12の第2押出部による押出量が44mmとなるようにしたものである。
換言すれば、この固定具10は、Lの長いコンクリート型枠20に対しては、固定レバー14を上方に回動させればよく、Lの短いコンクリート型枠20に対しては、固定レバー14を下方に回動させればよいものとなっているのであり、1つの固定具10で近年代表的に使用されている2種類のコンクリート型枠20に対応できるものとしてある。
なお、固定具10では、上述した押出量がどちらに回動したらどれだけかを示す目盛15が、固定レバー14の表面であって枢軸13の近傍に付してあり、使用者はこの目盛15を参照して固定レバー14の回動を間違いなく行えるようにしてある。
本発明に係る固定具を使用してコンクリート型枠等による固定が完成した状態を示す部分斜視図である。 本発明の固定具が対象としているコンクリート型枠の外側面からみた背面図である。 コンクリート型枠の第1面板と第2面板とを固定している本発明に係る固定具の下端部の部分斜視図である。 本発明の固定具を示すもので、(a)は第2L型レールを長く押し出した状態の部分正面図、(b)は第1L型レールと第2L型レールとを最大限重ねた状態の部分正面図、(c)は第2L型レールを短く押し出した状態の部分正面図である。 本発明に係る固定具の、固定状態における状態を枢軸を中心にしてみた横断面図である。 同固定具の上端部と第1面板との位置関係を示す部分縦断面図である。
10 固定具
11 第1L型レール
11a 押圧部
11b レール部
12 第2L型レール
12a 押圧部
12b レール部
12c 長穴
13 枢軸
14 固定レバー
14a 第1押出部
14b 第2押出部
15 目盛
20 コンクリート型枠
21 第1面板
21a アングル部
22 第2面板
30 ストッパ

Claims (3)

  1. 第1面板内に第2面板を長さ方向に伸縮自在に組み付けたコンクリート型枠について、その伸縮位置での前記両面板間の固定を行う固定具であって、
    この固定具を、前記第1面板の上下両縁に形成してある上下のアングル部に押圧部の上下両端部が当接する第1L型レールと、前記第2面板の外側面に押圧部が当接する第2L型レールと、これら両L型レールの一方に取り付けた枢軸によって回動可能に枢支した固定レバーと、前記枢軸の移動を可能にすべく前記両L型レールの他方に形成されて両L型レールに直交した長穴とにより構成するとともに、
    前記固定レバーの枢軸の両側部分に、前記他方のL型レールの内面に当接してこれを一方のL型レールから押し出すことになる第1押出部及び第2押出部を形成するとともに、前記枢軸から前記第1押出部の当接部までの寸法と、前記枢軸から前記第2押出部の当接部までの寸法とを変えたことを特徴とする伸縮可能なコンクリート型枠の伸縮位置固定具。
  2. 前記固定レバーの表面であって前記枢軸の近傍に、前記第1押出部及び第2押出部の押出量を示す目盛を付したことを特徴とする請求項1に記載の伸縮可能なコンクリート型枠の伸縮位置固定具。
  3. 平面的にみたとき、前記両L型レールがZ字状となるようにしたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の伸縮可能なコンクリート型枠の伸縮位置固定具。
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