JP4417964B2 - テープ状icモジュール及びicモジュール製造方法 - Google Patents

テープ状icモジュール及びicモジュール製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、カード表面の外部接続端子及びカード内蔵アンテナの両方を有し、外部装置と接触及び非接触で通信可能なテープ状ICモジュール及びICモジュール製造方法に関するものである。
従来より、ICカードには、(1)カード表面に露出した接続端子を有し、その接続端子を外部機器に接触させて通信可能な接触式、(2)カード内部に埋め込まれた通信用アンテナコイルを有し、そのアンテナコイルで外部機器と非接触で通信可能な非接触式、(3)カード表面の接続端子及びカード内蔵アンテナの両方を有し、同一のICチップによって外部装置と接触及び非接触で通信可能なコンビ式又はデュアルインターフェース式、の3種類がある。
図7は、従来のコンビ式ICカードに使用するICモジュールを示す図であり、図7(A)は裏面図、図7(B)は表面図、図7(C)は図7(A)のC−C断面図である。
コンビ式ICカードに使用するICモジュール(コンビ式ICモジュール)10は、基材11の表面に、外部機器と接触して通信するための外部接続端子14を備え、その外部接続端子14の裏面に接続され、貫通孔11aの中を通された細い金ワイヤ15をICチップ12に通電可能に結合している。また、この基材11の裏面には、一端に、カード本体30に内蔵されたアンテナ31の端子31a(図8参照)と接続可能なアンテナ接続端子13aを有し、他端13bが金ワイヤ15を介してICチップ12に接続されたアンテナ接続リード13が形成されており、この金ワイヤ15やICチップ12を保護するために、エポキシ樹脂16で封止されている。
図8は、従来のICモジュールのカード本体への実装について説明する図である。
図8に示すように、アンテナ接続リード13のアンテナ接続端子13aと、カード本体30に内蔵されたアンテナ31の端子31aとを導電ペースト又は導電シート等を介して接続することで、アンテナ31を介した非接触通信が可能になる。
このコンビ式ICモジュールは、接触式ICモジュールと基本構成が似ていることから、接触式ICモジュールと同様に製造する。
ここで、接触式ICモジュールの製造工程を説明すると以下である。
すなわち、通常、接触式ICモジュールは、製造コスト、量産性の面から、フレキシブルなテープ状基材に形成してCOT(Chip On Tape)を製造した後、モジュール個片(カード本体に組み込む個片)に打ち抜いて生産する。
さらに詳しく説明すると、ダイボンディング工程(テープ状の基材の上にICチップを搭載する工程)、ワイヤボンディング工程(接続端子とICチップとを金ワイヤで接続する工程)、モールド工程(ICチップ及び金ワイヤをエポキシ樹脂で封止する工程)を経て、COTを製造した後、検査工程で、所定のチップ検査(動作検査、導通検査等)を行い、不良品には、パンチ孔を開け、又は、マーキングすることで後工程(カード本体への実装工程)での不良品の識別を可能にする。
このようにして、製造されたICモジュールは、カード実装工程において、モジュール個片に打ち抜かれ、接着剤を介したカードへの埋設が行われる。
この検査工程では、規格(ISO7816、JISX6303)で定められた外部接続端子にコンタクトプローブユニットを接触させて導通検査等の必要な検査(いわゆるプロービング検査)を行っている。
コンビ式ICモジュールの場合も、上述の通り、接触式ICモジュールと同様の工程で製造しているが、コンビ式ICモジュールの場合は、外部接続端子14の検査の他に、裏面のアンテナ接続端子13aがICチップ12と電気的に導通しているか否かを検査しなければならない。
一方、チップカード基体内に埋込むためのチップモジュールなども知られている(例えば、特許文献1)。
特表2000−503155号公報
図9は、接触式ICモジュール用のコンタクトプローブユニットを流用して検査する場合を説明する図である。
しかし、従来の接触式ICモジュール用のコンタクトプローブユニット40を流用してコンビ式ICモジュールを検査する場合は、外部接続端子14が導通するか否かについては検査できるが、アンテナ接続端子13aについては、検査することができない。
そのため、アンテナ接続端子13aにプロービングするためにアンテナ接続端子13aを検査するための新たなコンタクトプローブユニット41を追加することも考えられる。
ところが、そのような設備を新たに追加しては多大なコストがかかる。また、スペース的にも、そのような設備を追加する余裕がない。
一方、アンテナ接続端子13aの導通検査をしなければ、万一、ワイヤボンダの条件不良によってワイヤ15が正常に結線されなかったり、ICチップ12の非接触データ入出力機能に異常があった場合でも、ICモジュール10をカード本体に実装して動作検査を行うまでICモジュール10の不良を検出することができないので、カード製造後にICモジュール10の不良が検出され、すべてのカードを廃棄しなければならなくなるおそれがある。
本発明の課題は、製造工程において、コンタクトプローブユニットを表面側から接触させるだけで、アンテナコイルとの導通部分も含めて、必要なすべての検査を行うことができ、さらに、カード本体に実装した後は、外部からアンテナコイルへ導通する個所がなくなり、非接触カードとしての機能が破壊させるおそれのない、テープ状ICモジュール及びICモジュール製造方法を提供することである。
本発明は、以下のような解決手段により、前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。
前記課題を解決するために、請求項1の発明は、一方の面に、ICチップ(12)を搭載し、他方の面に、外部機器と接触して導通可能であ、前記ICチップ(12)に通電可能に結合された外部接続端子部(14)を有する基材(11)と、前記基材(11)のICチップ搭載面に形成され、前記ICチップ(12)と、外部機器に非接触で通信するためにカード本体(30)に内蔵されたアンテナ(31)とを接続して導通可能な導通部(13)とを備え、前記導通部(13)は、前記基材(11)の外形辺(11b)まで延設されていることを特徴とする接触・非接触共用ICカード用のICモジュールを、打ち抜いて製造するためのテープ状ICモジュールであって、一方の面に、複数の前記ICチップ(12)を搭載し、他方の面に、外部機器と接触して導通可能であって、前記各ICチップ(12)に通電可能に結合された外部接続端子部(14)と、検査装置(40)と導通可能であって、前記各ICチップ(12)に通電可能に結合された検査端子部(17)とを有するテープ状の基材(11)と、前記テープ状の基材(11)のICチップ搭載面に形成され、前記各ICチップ(12)と、外部機器に非接触で通信するためにカード本体(30)に内蔵されたアンテナ(31)とを接続して導通可能な導通部(13)とを備え、前記導通部(13)は、ICモジュール個片の打ち抜き予定線(11b)を跨いで配設され、一端が前記検査端子部(17)に導通させられ、他のICモジュール個片の導通部(13)とは電気的に絶縁されていることを特徴とするテープ状ICモジュールであある。
請求項2の発明は、請求項1に記載のテープ状ICモジュールにおいて、前記検査端子部(17)及び前記導通部(13)は、前記テープ状の基材(11)に設けられたスルーホール部(11c)を介して導通していることを特徴とするテープ状ICモジュールである。
請求項3の発明は、請求項1に記載のテープ状ICモジュールにおいて、前記導通部(13)は、前記テープ状の基材(11)の前記一方の面の外形辺近傍まで延設され、前記検査端子部(17)は、前記テープ状の基材(11)の前記他方の面のうち前記一方の面の前記外形辺近傍に対応する領域近傍に設けられ、前記検査端子部(17)及び前記導通部(13)は、前記テープ状の基材(11)の前記一方の面及び前記他方の面を、外形辺から挟み込むように設けられたクリップ部材(50)を介して導通していることを特徴とするテープ状ICモジュールである。
請求項4の発明は、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のテープ状ICモジュールにおいて、前記検査端子部(17)は、ICモジュール個片の外側に配置されていることを特徴とするテープ状ICモジュールである。
請求項5の発明は、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のテープ状ICモジュールにおいて、前記検査端子部(17)は、前記外部接続端子部(14)の中の未使用端子(C4,C8)であることを特徴とするテープ状ICモジュールである。
請求項6の発明は、請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載のテープ状ICモジュールを使用して接触・非接触共用ICカード用のICモジュールを製造するICモジュール製造方法であって、前記テープ状ICモジュール(20)の一方の面から、前記外部接続端子部(14)及び前記検査端子部(17)に検査装置(40)を接触させて導通するか否かを検査する検査工程と、前記検査工程(#108)で検査したテープ状ICモジュール(20)から、ICモジュール個片を打ち抜くときに前記導通部(13)を切断し、前記検査端子部(17)と前記ICチップ(12)とを通電不能にする打抜工程とを備えることを特徴とするICモジュール製造方法である。
請求項7の発明は、請求項6に記載のICモジュール製造方法において、前記検査工程(#108)は、複数個の前記ICモジュール個片の前記外部接続端子部(14)及び前記検査端子部(17)に対して、同時に接触する複数の接触端子を備える前記検査装置(40)を用いて行うことを特徴とするICモジュール製造方法である。
本発明によれば、以下の効果がある。
(1)COT20は、裏面のアンテナ接続リード13と導通するテスト用端子17を表面
に備えるので、表面側から検査用コンタクトプローブを接触させるだけで、ICチップ12の動作検査、電気特性検査等の検査をすることができる。
(2)COT20からICモジュール10を打ち抜くと同時にアンテナ接続リードとテスト用端子とが絶縁されるので、ICモジュール10をカード本体に実装した後には、外部からアンテナコイルと導通する個所がなくなる。そのため、テスト用端子の他端子との電気的接触(ショート)やテスト用端子等の腐食によるアンテナコイル、ICチップへの悪影響を生じさせない。
(3)(C4)端子及び(C8)端子をテスト用端子として使用すれば、新たな端子を設ける必要がなく、従来の接触式ICモジュール製造ラインに対して小変更を加えるだけで、生産することができる。また、COTも、従来の接触式ICモジュールと同様の幅であり、従来の接触式ICモジュールを製造するための基材を使用して製造することができる。
以下、図面等を参照して、本発明の実施の形態について、さらに詳しく説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明によるICモジュールの第1実施形態を示す図であり、図1(A)は裏面図、図1(B)は表面図、図1(C)は図1(A)のC−C断面図である。
なお、前述した従来例と同様の機能を果たす部分には、同一の符号を付する。
ICモジュール10は、基材11と、ICチップ12と、アンテナ接続リード13と、外部接続端子14とを備える。
基材11は、本ICモジュール10の担体となる部材である。基材11には、絶縁性が要求され、例えば、ガラスエポキシ基材が好適である。その厚さは、t70〜160μm程度であり、特に、t120μm程度のものが好適である。
基材11には、貫通孔(スルーホール)11aが開けられており、外部接続端子14の裏面が露出している。
ICチップ12は、基材11の裏面(図1(C)の上面)に接着されている。ICチップ12は、外部機器と接触・非接触通信可能である。
ICチップ12は、ワイヤ15を介してアンテナ接続リード13及び外部接続端子14に接続されている。このワイヤ15は、Φ25μmの金製ワイヤである。
ICチップ12は、ワイヤ15とともに絶縁性エポキシ樹脂16によって封止されており、衝撃等からの保護が図られている。
アンテナ接続リード13は、基材11の裏面(図1(C)の上面)に形成されている。アンテナ接続リード13は、外部機器と非接触で通信を行うためにカード本体に内蔵されたアンテナと、ICチップ12とを接続する接続部である。アンテナ接続リード13には、カード本体の内蔵アンテナを接続可能なアンテナ接続端子13aが形成されている。アンテナ接続リード13は、基材11に貼付された銅箔(t15〜100μm程度、通常t35μm)が所定パターンにエッチング処理されて形成される。アンテナ接続リード13の一端13bはワイヤ15を介してICチップ12に接続されており、他端13cは基材11の外形辺11bに達している。
外部接続端子14は、外部機器と接触通信するための端子であり、基材11の表面(図1(C)の下面)に形成されている。外部接続端子14は、図1(B)に示す通り、その外形が角丸長方形であり、その中がC1〜C8の8エリアに区切られている。外部接続端子14は、基材11に貼付された銅箔(t15〜100μm程度、通常t35μm)を所定パターンにエッチング処理し、その上にt1〜5μm程度のニッケルメッキと、t0.1〜5μm程度の金メッキを施して形成される。これにより、外部接続端子14の表面の
酸化防止及び耐久性向上が図られている。
図2は、本発明によるCOTの第1実施形態を示す図であり、図2(A)はCOTの一部分を示す裏面図であり、図2(B)は図2(A)のB部拡大図である。
COT(Chip On Tape)20は、ICモジュール10を製造するための中間加工体である。
アンテナ接続リード13は、打抜予定線(すなわちICモジュール10の外形辺11b)を跨いで、モジュール個片部の外側にまで延設されて端部13dが形成されている。この端部13dに対向する基材11の表面には、テスト用端子17が設けられている。アンテナ接続リード13の他端13bは、ワイヤ15を介してICチップ12に接続されている。また、アンテナ接続リード13には、内蔵アンテナを接続可能なアンテナ接続端子13aが形成されている。
端部13d及びテスト用端子17に挟まれた基材11には、スルーホール11cが設けられている。このスルーホール11cの中には導電ペーストが充填されており、又は、銅メッキもしくは金メッキが施されており、端部13d及びテスト用端子17が導通可能になっている。
(製造方法)
図3は、本発明によるCOTの第1実施形態の製造工程を説明する図であり、図4は、COTの検査工程を説明する図である。
ICモジュール10は、まず、COT20を製造した後、モジュール個片ごとに打ち抜いて製造する。
テープ状のガラスエポキシ基材11の所定位置に、貫通孔11a,11cを開ける(パンチング工程#101)。
パンチング工程#101において貫通孔11a,11cを形成した基材11に対して、その裏表両面に銅箔18を貼り(銅箔貼付工程#102)、エッチングにより所定のパターンを形成する(エッチング工程#103)。
これにより、表面には外部接続端子14(C1〜C8)及びテスト用端子17(C9,C10)が形成され、裏面にはアンテナ接続リード13が形成される。また、表面には、ニッケルメッキ及び金メッキを施す。
エッチング工程#103において接続端子等を形成した基材11に対して、テスト用端子17の裏面に開けられている貫通孔11cに導電ペースト19を注入し、テスト用端子17及び端部13dを導通させる(導電ペースト注入工程#104)。
導電ペースト注入工程#104においてテスト用端子17及び端部13dを導通させた基材11に対して、その裏面に接着剤を介してICチップ12を搭載し、高温状態にて接着剤を硬化させる(ダイボンディング工程#105)。
ダイボンディング工程#105においてICチップ12を搭載した基材11に対して、貫通孔11aにワイヤ15を通して、外部接続端子14の裏面に、直接、ワイヤボンディングし、ICチップ12と外部接続端子14とを導通させる。また、アンテナ接続リード13に、ワイヤ15を、直接、ワイヤボンディングしてICチップ12とアンテナ接続リード13とを導通させる(ワイヤボンディング工程#106)。
ワイヤボンディング工程#106でワイヤボンディングした基材11に対して、絶縁性エポキシ樹脂16によって、ICチップ12及びワイヤ15を封止(例えば、トランスファーモールド方式、ポッティング方式、印刷方式など)して(モールド工程#107)、COT20が完成する。
続いて、図4に示すように、COT20の表面(すなわち、外部接続端子14が形成された面)に形成された所定の端子に、コンタクトプローブユニット40の検査用コンタクトプローブ42を接触させて検査を行う(検査工程#108)。
なお、コンタクトプローブユニット40は、通常の接触式ICモジュールのCOTを検査するコンタクトプローブユニットに対して、新たな2本のプローブ端子42を付加したものであるが、そのような改造は、従来のプローブ端子が設けられている面に追加するだけでよいので、プローブ治具の改造範囲は極めて少なくてすむ。
最後に、検査工程#108で検査を行ったCOT20に対して、不良識別用に、パンチ孔を開け、または、マーキングを行い、ICモジュール10が完成する。
この後、ICモジュールのカード実装工程において、ICモジュールを良品・不良品に判別し、そのICモジュールを、接着剤を介してカードに埋設する際に、良品のICモジュールを個片ごとに打ち抜く。この打ち抜きと同時に、アンテナ接続リード13とテスト用端子17とが絶縁される。
本実施形態によれば、COT20は、裏面のアンテナ接続リード13と導通するテスト用端子17を、表面に備えるので、表面側から検査用コンタクトプローブを接触させるだけで、ICチップ12の動作検査、電気特性検査等の検査をすることができる。
したがって、接触式ICカード用ICモジュールを検査するコンタクトプローブ治具に、テスト用端子17を検査するための新たなコンタクトプローブを追加するだけで検査することができ、従来の装置に小規模な改造を行うだけで検査が可能になる。
また、COT20からICモジュール10を打ち抜くと同時にアンテナ接続リード13とテスト用端子17とが絶縁されるので、ICモジュール10をカード本体に実装した後には、外部からアンテナコイルと導通する個所がなくなる。そのため、テスト用端子17の他端子との電気的接触(ショート)やテスト用端子17等の腐食によるアンテナコイル、ICチップへの悪影響を生じさせない。
すなわち、例えば、何らかのミスで、テスト用端子が他端子とショートすると、非接触カードとしての機能が使えなくなったりICチップを破壊させるおそれがある。また、長期の使用を経て、テスト用端子が腐食、化学変化を起こすと、端子そのものがコンデンサの役割を果たして、特性(静電容量等)の変化を生じ、通信特性が変わって正常なデータのやりとりができなくなってしまうおそれがある。しかし、本発明によるICモジュール10は、もはやテスト用端子が無いので、そのようなおそれがなく、安全な非接触カードとして使用することが可能である。
(第2実施形態)
図5は、本発明によるCOTの第2実施形態を示す図であり、図5(A)はCOTの一部分を示す裏面図であり、図5(B)は図5(A)のB部拡大図である。
なお、以下に示す各実施形態では、前述した第1実施形態と同様の機能を果たす部分には、同一の符号を付して、重複する説明を適宜省略する。
本実施形態のCOT20のアンテナ接続リード13は、打抜予定線11bを跨いで、モジュール個片部の外側にまで延設された後、再び打抜予定線11bを跨いで、外部接続端子14の(C4)端子及び(C8)端子の裏側へ配設されている。アンテナ接続リード13の一端13bはワイヤ15を介してICチップ12に接続されており、他端13dは外部接続端子14の(C4)端子及び(C8)端子の裏側に配置されている。この(C4)端子及び(C8)端子は、ISO7816/2で未使用領域として規定されている端子である。
基材11の外部接続端子14((C4)端子及び(C8)端子)の裏側には、貫通孔11dが開けられており、外部接続端子14((C4)端子及び(C8)端子)の裏面が露
出している。
アンテナ接続リード13の端部13dには、ワイヤ15が接続されており、そのワイヤ15は、貫通孔11dを貫通して外部接続端子14((C4)端子及び(C8)端子)の裏面に接続されている。すなわち、(C4)端子及び(C8)端子を第1実施形態にいうテスト用端子として機能させる。このように、(C4)端子及び(C8)端子がアンテナ接続リード13に通電可能に結合されているので、検査用コンタクトプローブを、(C4)端子及び(C8)端子に接触させて、ICチップ12の動作検査、電気特性検査等の検査を行うことができる。
本実施形態によっても、第1実施形態と同様に、表面側から検査用コンタクトプローブを接触させるだけで、ICチップ12の動作検査、電気特性検査等の検査を行うことが可能であり、COT20からICモジュール10を打ち抜くと同時にアンテナ接続リード13と(C8)端子等とを絶縁することができる。
また、(C4)端子及び(C8)端子を第1実施形態にいうテスト用端子として機能させるので、新たな端子を設ける必要がなく、従来の接触式ICモジュール製造ラインに対して、ほとんど変更を加えることなく、生産可能である。
(第3実施形態)
図6は、本発明によるCOTの第3実施形態を示す図であり、図6(A)はCOTの一部分を示す裏面図であり、図6(B)は図6(A)のB部拡大図である。
本実施形態のCOT20は、表面のテスト用端子17が圧着クリップ50によってアンテナ接続リード13の端部13dに通電可能に接続されている。
圧着クリップ50は、導電部材であり、例えば、アルミニウム、銅、鉄などが好適であり、また、絶縁部材の表面に金属メッキを施したり、導電ペーストを塗布した部材であってもよい。圧着クリップ50は、基材11の表裏面に設けられたテスト用端子17及び端部13dを挟み込んで、圧着・カシメによって、テスト用端子17及び端部13dの導通をとる。なお、この圧着クリップ50は、先端に王冠状に尖った形状の突起を1個又は複数個形成された部材を使用すれば、接続信頼性が、一層、上がる。
本実施形態のように、圧着クリップ50を使用して、テスト用端子17及び端部13dを通電可能にしても、表面側から検査用コンタクトプローブを接触させるだけで、ICチップ12の動作検査、電気特性検査を検査するが可能であり、また、COT20からICモジュール10を打ち抜くと同時にアンテナ接続リード13とテスト用端子17とを絶縁することができる。
また、導電ペースト等を使用しないでテスト用端子17及び端部13dを通電させるので、テスト用端子17及び端部13dが接続されているか否かが目視によってわかりやすい。
(変形形態)
以上説明した実施形態に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の均等の範囲内である。
例えば、第1実施形態では、端部13d及びテスト用端子17を導電ペーストで導通可能にしたが、第2実施形態のようにワイヤボンディングによって、導通可能にさせてもよい。
(実施例)
以下、本発明を実施例により、さらに具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
ここでは、特に、上記第2実施形態の製造方法を例示して説明する。
テープ状の基材11として、利昌工業製ガラスエポキシ基材(t110μm)に、両側
導箔(t35μm)及びニッケルメッキ(t2.0μm)、金メッキ(t0.1μm)がなされたものを使用する。また、コンビ式ICチップ12としてインフィニオンテクノロジーズ社製ICチップ(サイズ:6.0×5.0mm×t200μm)を使用する。
これらについて、ダイボンダー、ワイヤボンダーを用いて、ICチップ12を絶縁性エポキシ樹脂接着剤を介して基材11に搭載し、15分間120℃に加熱して接着剤を硬化させる。続いて、120℃に加熱した基材11に対して超音波併用でワイヤボンディングして、ISO規格端子である(C1)(C2)(C3)(C5)(C7)端子とICチップの所定のパッドとをΦ25μmの金ワイヤで結線する。さらに、未使用領域である(C4)(C8)端子をテスト用端子として使用するため、アンテナ接続端子とつながっているアンテナ接続リード13と(C4)(C8)端子との接続部であるボンディングホールとをΦ25μmの金ワイヤで結線する。
その後、ICチップ12及びワイヤ15を絶縁性エポキシ樹脂で封止してから、3時間150℃に加熱して熱硬化させてCOT20が完成する。
次に、COT20のICチップ12の接触式機能の動作及び電気特性と、非接触部のアンテナコイルとICチップ12との導通状態の確認等を行うために、接触式ICカード用モジュールテープ検査機(コンタクトプローブユニット)を使用して検査する。
検査に用いるコンタクトプローブユニットは、1モジュールあたり8本のプローブ端子を有しており、それらのプローブ端子をそのまま使用することで、通常は検査対象でない(C4)(C8)端子を、ICチップ12とアンテナ接続リード13との接続状況の確認するためのテスト用端子として使用することができる。例えば、微小な一定電流(例えば、−10μA又は50μA)を印加したときに一定の電圧範囲に入っていれば(例えば、−10μA印加時に−0.8V以上又は50μA印加時に0.5V以上など、ICチップの特性にあわせて合格レベルを決めればよい)、ICチップ12とアンテナ接続リード13は開放状態(ワイヤ切れ等)ではなく、短絡状態でもなく、適正な接続がなされていると判断することができる。
以上の方法により、外部接続端子14及びアンテナ接続リード13とICチップ12との導通検査を実施した後、不良モジュールに対しては、これを後工程で識別可能にするための識別マークを入れる。通常は、所定位置に所定形状(例えば、丸孔)をパンチング処理しておき、カード本体への実装工程において、この孔の有無を光学センサで判別しながら、搭載するか否かを判断する。
カード本体への実装工程は、通常の接触式ICカードへ実装する工程と同様である。すなわち、COT20に接着剤を塗布し、または熱反応接着テープの貼り込み(ラミネート、通常120℃5秒、80N(1モジュールあたり)程度)、またはカード本体に接着剤を塗布した後(COT20のカード本体への接着用とCOT20の裏面のアンテナ接続リード13をカード本体上にあらかじめ形成されたアンテナ接続端子との導通を図る接着を含む)、凹部が形成済みであるカード本体に対してCOT20から個片を打ち抜いて、カード本体に熱圧着等(通常は180℃5秒80N程度)の方法で接着する。
このとき、個片を打ち抜くと同時に、COT20の裏面のアンテナ接続パターンと、テスト用端子((C4)(C8)端子)とが絶縁されるので、カード完成後に、アンテナコイルと電気的に接続する端子が、カード表面上に露出しないので、例えば、テスト用端子が別の端子とショート(導電物質の付着、水の付着等)したり、テスト用端子に導電性又は絶縁性のゴミ、汚れが付着し、静電容量が変化して、コイル特性が変化するなどの不具合を生じない。
本発明によるICモジュールの第1実施形態を示す図である。 本発明によるCOTの第1実施形態を示す図である。 本発明によるCOTの第1実施形態の製造工程を説明する図である。 本発明によるCOTの第1実施形態の検査工程を説明する図である。 本発明によるCOTの第2実施形態を示す図である。 本発明によるCOTの第3実施形態を示す図である。 従来のコンビ式ICカードに使用するICモジュールを示す図である。 従来のICモジュールのカード本体への実装について説明する図である。 接触式ICモジュール用のコンタクトプローブユニットを流用して検査する場合を説明する図である。
符号の説明
10 ICモジュール
11 基材
12 ICチップ
13 アンテナ接続リード
13a アンテナ接続端子
14 外部接続端子
15 ワイヤ
17 テスト用端子
20 COT
40 コンタクトプローブユニット
50 圧着クリップ

Claims (7)

  1. 一方の面に、ICチップを搭載し、他方の面に、外部機器と接触して導通可能であ、前記ICチップに通電可能に結合された外部接続端子部を有する基材と、前記基材のICチップ搭載面に形成され、前記ICチップと、外部機器に非接触で通信するためにカード本体に内蔵されたアンテナとを接続して導通可能な導通部とを備え、前記導通部は、前記基材の外形辺まで延設されていることを特徴とする接触・非接触共用ICカード用のICモジュールを、打ち抜いて製造するためのテープ状ICモジュールであって、
    一方の面に、複数の前記ICチップを搭載し、他方の面に、外部機器と接触して導通可能であって、前記各ICチップに通電可能に結合された外部接続端子部と、検査装置と導通可能であって、前記各ICチップに通電可能に結合された検査端子部とを有するテープ状の基材と、
    前記テープ状の基材のICチップ搭載面に形成され、前記各ICチップと、外部機器に非接触で通信するためにカード本体に内蔵されたアンテナとを接続して導通可能な導通部とを備え、
    前記導通部は、ICモジュール個片の打ち抜き予定線を跨いで配設され、一端が前記検査端子部に導通させられ、他のICモジュール個片の導通部とは電気的に絶縁されている
    ことを特徴とするテープ状ICモジュール。
  2. 請求項1に記載のテープ状ICモジュールにおいて、
    前記検査端子部及び前記導通部は、前記テープ状の基材に設けられたスルーホール部を介して導通している
    ことを特徴とするテープ状ICモジュール。
  3. 請求項1に記載のテープ状ICモジュールにおいて、
    前記導通部は、前記テープ状の基材の前記一方の面の外形辺近傍まで延設され、
    前記検査端子部は、前記テープ状の基材の前記他方の面のうち前記一方の面の前記外形辺近傍に対応する領域近傍に設けられ、
    前記検査端子部及び前記導通部は、前記テープ状の基材の前記一方の面及び前記他方の面を、外形辺から挟み込むように設けられたクリップ部材を介して導通している
    ことを特徴とするテープ状ICモジュール。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のテープ状ICモジュールにおいて、
    前記検査端子部は、ICモジュール個片の外側に配置されている
    ことを特徴とするテープ状ICモジュール。
  5. 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のテープ状ICモジュールにおいて、
    前記検査端子部は、前記外部接続端子部の中の未使用端子である
    ことを特徴とするテープ状ICモジュール。
  6. 請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載のテープ状ICモジュールを使用して接触・非接触共用ICカード用のICモジュールを製造するICモジュール製造方法であって、
    前記テープ状ICモジュールの一方の面から、前記外部接続端子部及び前記検査端子部に検査装置を接触させて導通するか否かを検査する検査工程と、
    前記検査工程で検査したテープ状ICモジュールから、ICモジュール個片を打ち抜くときに前記導通部を切断し、前記検査端子部と前記ICチップとを通電不能にする打抜工程とを備える
    ことを特徴とするICモジュール製造方法。
  7. 請求項6に記載のICモジュール製造方法において、
    前記検査工程は、複数個の前記ICモジュール個片の前記外部接続端子部及び前記検査端子部に対して、同時に接触する複数の接触端子を備える前記検査装置を用いて行う
    ことを特徴とするICモジュール製造方法。
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