JP4416590B2 - 空気清浄機 - Google Patents

Description

本発明は、本体ケースに設けた吸気口より吸引した外気をフィルタを通して浄化した後排気口より放出する空気清浄機に関する。

本体ケースに設けた吸気口より吸引した外気をフィルタを通して浄化した後排気口より放出する空気清浄機では、フィルタは吸気口に臨むように本体ケース内に設けられ、本体ケースには、フィルタを隠すために吸気口を覆うように化粧パネルが着脱自在に取り付けられている。空気は化粧パネルに設けた吸気穴や化粧パネルの周縁と本体ケースとの間に形成された間隔より吸気口へと導かれ、フィルタで塵埃を除去した後排気口より機外へ放出される。フィルタは汚れてくるとフィルタを本体ケースより取り出し清掃しあるいは新品と交換するが、その時化粧パネルを本体ケースから外す。

化粧パネルは、通常合成樹脂で成型されており、反り防止や強度アップのために、その裏面には補強用のリブが一体に形成されている。 (例えば、特許文献１参照)。
特許第３４５０２８７号公報（明細書段落番号００２２及び図１乃至図８）

特許文献１の空気清浄機の化粧パネルは、裏面に補強用のリブが一体に形成されているので、リブの角に塵埃が溜まり易く汚れてくる。フィルタの清掃や交換のため化粧パネルを取り外す際に、この化粧パネル自体の汚れを清掃しようとしても、リブの角に溜まった塵埃は落としにくく作業性が悪い。またフィルタの清掃や交換時期は、化粧パネルを外してフィルタの汚れ具合をその都度確認しなければならず、面倒であった。

また化粧パネルをわざわざ取り外さなくとも、フィルタの汚れ具合を確認できるようにするために、化粧パネルを半透明にすることが考えられるが、裏面の補強用リブが透けて見え、外観上好ましくないので、化粧パネルを半透明にすることはできなかった。

本発明の目的は、化粧パネルの清掃が容易にでき、またフィルタの汚れ具合いが化粧パネルを外さなくとも確認できる空気清浄機を提供することである。

上記課題を解決するために本発明は、本体ケースに設けた吸気口に臨むようにフィルタを配備し、吸気口より吸引した外気を前記フィルタを通して浄化した後排気口より放出する空気清浄機において、本体ケースに前記吸気口を覆う如く着脱自在に合成樹脂製の半透明の化粧パネルを取り付け、この化粧パネルの前記吸気口と対面する面即ち裏面に、水平方向又は／及び縦方向に延びる筋状の複数の補強用の突部を一体に形成し、この突部は、曲面状に突出させたものである。

具体的には、前記突部は、多数連続的に並設したものである。

本発明によれば、半透明の化粧パネルの裏面に、水平方向又は／及び縦方向に延びる筋状で曲面状に突出した複数の補強用の突部を一体に形成したので、この複数の補強用の突部が化粧パネルの補強の役目をする。そして、従来の補強リブと違い、補強用の突部は曲面状に突出しているので、塵埃が付着しにくく、仮に付着したとしても取り除きやすく、化粧パネルの清掃が容易にできる。

また、補強用の突部は曲面状に突出して肉厚の変化が連続しているので、化粧パネルを半透明にしても、この突部が化粧パネルの表面に透けて現れにくく、外観を損なうようなことはない。従って半透明の化粧パネルによって、化粧パネルを本体ケースから取り外さなくとも、フィルタの汚れ具合を確認することができ、フィルタの清掃時期や交換時期を把握し易い。

以下、本発明を、図１乃至図４に基づき説明する。空気清浄機の本体ケース１は、前ケース２と後ケース３より構成される。本体ケース１の底部には、脚部４が取り付けられている。前ケース２には、方形状の吸気口５が開口され、この吸気口５に臨むように集塵フィルタ６が着脱自在に設けられている。集塵フィルタ６の風下側の本体ケース１内には、モータ７とファン８よりなる送風機９が配備されている。モータ７は適宜本体ケース１に取り付けられている。後ケース３の上面には、排気口１０が設けられている。

前ケース２には、半透明の合成樹脂製の化粧パネル１１が、その周縁が前ケース２と間隔１２を有し且つ吸気口５を覆う如く着脱自在に取り付けられている。化粧パネル１１の裏面には、図４に示すように、そのほぼ四隅に係止爪１３が形成され、この係止爪１３が、前ケース２に設けた係合部１４に係着することにより、化粧パネル１１は前ケース２に取り付けられる。前ケース２の上部には、操作スイッチ１５や動作確認用の表示部１６が設けられている。

化粧パネル１１の裏面には、水平方向（左右方向）に延びる筋状の多数の突部１７が連続的に上下方向に並ぶように一体に形成されている。この突部１７の突出形状は、図２や図３の縦断面図に示すように曲面状に突出して蒲鉾型になっている。化粧パネル１７の下部にはこの突部１７は設けられておらず、代わりに、突部１７に沿うように左右方向に延びる鎧戸状の吸気穴１８が形設されている。なお図４において、２点鎖線は、曲面状突部１７の最も窪んだ部分を示している。

そこで、空気清浄機の運転を開始すると、モータ７が駆動してファン８が回転し、外気を化粧パネル１１の周縁と前ケース２との間に形成された間隔１２や、化粧パネル１１に設けた吸気穴１８より吸引して、吸気口５へ導く。そこでフィルタ６を通過させて、塵埃を除去して浄化したのち、排気口１０より機外へ放出する。
フィルタ６が汚れてくると、化粧パネル１１が半透明になっているので、化粧パネル１１を通してフィルタ６の汚れ具合が確認でき、フィルタ６の清掃時期や交換時期を容易に把握できる。

また化粧パネル１１は、その裏面に、上記したように蒲鉾型の水平方向に延びる多数の突部１７が連続的に上下方向に並ぶように形成されているので、この突部１７でもって化粧パネル１１は補強される。（この場合、化粧パネル１１の左右両端部を持って前後方向に力を加えた場合の強度が向上し変形しにくくなる。）従って、フィルタ６を清掃したり交換するために、化粧パネル１１を前ケース２から取り外そうとして化粧パネル１１に力を加えても、変形することがないようになっている。

また突部１７は蒲鉾型（曲面状）に突出しているので、塵埃が付着しにくく、仮に付着したとしても取り除き易く、化粧パネル１１の清掃も容易にできる。
さらに、化粧パネル１１を本体ケース１から取り外さなくとも、フィルタ６の汚れ具合を確認することができるように、化粧パネル１１を半透明にしているが、化粧パネル１１を半透明にしても、突部１７は曲面状に突出して肉厚の変化が連続しているので、化粧パネル１１の表面に透けて現れにくく、外観を損なうようなことはない。

以上の実施例では、化粧パネル１１の裏面の突部１７は、左右方向に延びるものとしたが、上下方向（縦方向）に延びるものとしてもよい。（この場合、化粧パネル１１の上下両端部を持って前後方向に力を加えた場合の強度が向上し変形しにくくなる。）
また左右方向の突部と上下方向の突部が混在するようにすることも可能である。このようにしても突部は曲面状に突出しているので、塵埃は付着しにくく、付着したとしても容易に取り除くことができる。またこの場合、化粧パネル１１の上下、左右両端部のいづれを問わず、これらを持って前後方向に力を加えた場合の強度が向上し変形しにくくなる。

本発明の空気清浄機の斜視図である。 同空気清浄機の縦断面図である。 同空気清浄機の化粧パネルの拡大部分縦断面図である。 同空気清浄機の化粧パネルの裏側から見た斜視図で、中央部分を省略してあるある。

符号の説明

１ 本体ケース
５ 吸気口
６ フィルタ
１０ 排気口
１１ 化粧パネル
１７ 突部
１８ 吸気穴
１２ 間隔

Claims (1)

1. 本体ケースに設けた吸気口に臨むようにフィルタを配備し、吸気口より吸引した外気を前記フィルタを通して浄化した後排気口より放出する空気清浄機において、本体ケースに前記吸気口を覆う如く着脱自在に合成樹脂製の半透明の化粧パネルを取り付け、該化粧パネルの前記吸気口と対面する面に、水平方向又は／及び縦方向に延びる筋状の複数の補強用の突部を一体に形成し、該突部は、曲面状に突出していることを特徴とする空気清浄機。

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