JP4415836B2 - 高周波トランスおよびそれを用いる放送信号用分配器 - Google Patents

高周波トランスおよびそれを用いる放送信号用分配器 Download PDF

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Description

本発明は、放送用信号を分配する分配器を構成するフェライト巻線型のインピーダンス変成トランスや分配トランスなどとして好適に実施される高周波トランスおよびそれを用いる放送信号用分配器に関する。
高周波信号を伝送する配線システムにおいて、信号を複数に分配するにあたって、比較的帯域が狭い場合には、ストリップラインの長さなどによってインピーダンスの合せ込みを行うことができる。しかしながら、放送波のように比較的広帯域の信号を分配するために用いられる分配器には、前記フェライト巻線型トランスを用いた回路構成が採用される場合が多い。この際、本件発明者が先に提案した特許文献1にも示されるように、分配することによって発生するインピーダンスの不整合を整合するための前記インピーダンス変成トランスと、信号を分ける分配トランスとの2種類の高周波トランスが使用される。
図18は、その特許文献1に示される典型的な従来技術のインピーダンス変成トランス101を詳しく示す斜視図であり、図19はそれにおけるコア102の六面図である。図19(a)は平面図であり、図19(b)は正面図であり、図19(c)は右側面図である。底面図は前記図19(a)と同様に現れ、背面図は前記図19(b)と同様に現れ、左側面図は前記図19(c)と同様に現れる。前記コア102は、2つの貫通孔103,104が形成された、通称、眼鏡型コアである。
前記コア102の一方の面105から、一方の貫通孔103に巻線106が挿通され、他方の面108から引出された巻線106は、折返されて他方の貫通孔104に挿通され、前記一方の面105から引出される。このようにして、所望の回数繰返し巻付けられた巻線106と同様に、巻線107が所望の回数巻付けられる。そして、それらの巻線106,107の一方が貫通孔103から突出した線、他方は貫通孔104から突出した2本の線109を撚り合わせ、インピーダンス変成比によって決定した巻数比から、巻線106または巻線107の一方を入力とし、他方を接地し、2本の線109を出力とすることで、入出力のインピーダンスを変成する。
特開2001−345216号公報
上述のように構成されるインピーダンス変成トランス101において、広帯域に良好な特性を保つためには、接地する側のインピーダンスを、必要帯域内で高く保つ必要がある。しかしながら、インピーダンス変成トランス101を大型化したり、巻線長を長く(巻数を多くすることを含む)した場合は、低周波域のインピーダンスは高くできるが、高周波域のインピーダンスが大幅に低くなり、広帯域化は困難になるという問題がある。
本発明の目的は、巻線の全長を変えずに低周波域からインピーダンスを増大し、高周波域のインピーダンス低下を抑えることができる高周波トランスおよびそれを用いる放送信号用分配器を提供することである。
本発明の高周波トランスは、2つの貫通孔が形成されたコアの一方の面から複数の巻線が挿通され、他方の面で折り返されて前記2つの貫通孔間に1または複数回巻回されて成る高周波トランスにおいて、前記コアの他方の面側で、前記2つの貫通孔間を折返す巻線の露出部を覆い、磁性材料から成る被覆部材を備え、前記コアには、前記他方の面において巻回されている巻線と一直線上となる180°対向位置から、前記一方の面における同じ180°対向位置に延び、2つの貫通孔をそれぞれ外周部へ開放するスリットが形成され、前記被覆部材は、前記コアに対向する面から前記スリットに対応する突条が形成され、前記コアの他方の面側から前記突条が前記スリットに一致するように嵌め込まれることで、該被覆部材の位置決めが行われることを特徴とする。
上記の構成によれば、放送信号用分配器に用いられるインピーダンス変成トランスや分配トランスなどの広い帯域を均等に分配するためにフェライトなどの磁性材料から成るコアに巻線を巻回して成る高周波トランスにおいて、2つの貫通孔が形成された、通称、眼鏡型コアを用いるにあたって、複数の巻線は前記コアの一方の面から挿通され、他方の面で折り返されて2つの貫通孔間を巻回され、該一方の面から引出されるが、前記コアの他方の面側は、従来、露出して空芯部分と同様になっていたのに対して、本発明では、その部分を、前記フェライト等の前記コアと同一材料などの磁性材料から成る、たとえば帽子状の被覆部材を被せて覆うことで、磁束の漏れを抑え、コアに巻いたのと同様の効果を持たせる。
したがって、巻線の全長を変えずに低周波域からインピーダンスを増大し、高周波域のインピーダンス低下を抑えることができ、該高周波トランス自体での損失を低減することができる。
また、前記コアには、前記他方の面において巻回されている巻線と一直線上となる180°対向位置から、前記一方の面における同じ180°対向位置に延び、2つの貫通孔をそれぞれ外周部へ開放するスリットを形成しておき、前記被覆部材には、前記コアに対向する面から前記スリットに対応する突条を形成しておくことで、前記コアの他方の面側から前記突条が前記スリットに一致するように嵌め込むだけで、磁気特性が変化することはなく、前記被覆部材の位置決めを行い、組立て時の位置ずれを防止することができる。さらにまた、巻線は開放したスリット部分から巻付けることができるので、巻線し易くし、機械化に好適である。
また、本発明の放送信号用分配器は、前記コアが相互に等しいフェライトから成り、前記の高周波トランスから成るインピーダンス変成トランスおよび分配トランスを備えることを特徴とする。
上記の構成によれば、上述のように損失を低減することができる高周波トランスを、インピーダンス変成トランスおよび分配トランスとして使用し、それらのコアを同じ材質および形状にすることで、前記被覆部材とともに部品の品種を削減し、使用数量を増やし、コストダウンを図ることができる。
本発明の高周波トランスは、以上のように、放送信号用分配器に用いられるインピーダンス変成トランスや分配トランスなどの広い帯域を均等に分配するためにフェライトなどの磁性材料から成るコアに巻線を巻回して成る高周波トランスにおいて、通称、眼鏡型コアを用いるにあたって、複数の巻線は前記コアの一方の面から挿通されて2つの貫通孔間を巻回され、該一方の面から引出されるが、前記コアの他方の面側は、従来、露出して空芯部分と同様になっていたのに対して、本発明では、その部分を、好ましくは前記フェライト等の前記コアと同一材料などの磁性材料から成る、たとえば帽子状の被覆部材を被せて覆うことで、磁束の漏れを抑え、コアに巻いたのと同様の効果を持たせる。
それゆえ、巻線の全長を変えずに低周波域からインピーダンスを増大し、高周波域のインピーダンス低下を抑えることができ、該高周波トランス自体での損失を低減することができる。
また、前記コアには、前記他方の面において巻回されている巻線と一直線上となる180°対向位置から、前記一方の面における同じ180°対向位置に延び、2つの貫通孔をそれぞれ外周部へ開放するスリットを形成しておき、前記被覆部材には、前記コアに対向する面から前記スリットに対応する突条を形成しておくことで、前記コアの他方の面側から前記突条が前記スリットに一致するように嵌め込むだけで、磁気特性が変化することはなく、前記被覆部材の位置決めを行い、組立て時の位置ずれを防止することができる。さらにまた、巻線は開放したスリット部分から巻付けることができるので、巻線し易くし、機械化に好適である。
また、本発明の放送信号用分配器は、以上のように、前記コアが相互に等しいフェライトから成り、前記の高周波トランスから成るインピーダンス変成トランスおよび分配トランスを備えて成る。
それゆえ、部品の品種を削減し、使用数量を増やし、コストダウンを図ることができる。
[実施の形態1]
図1は本発明の実施の第1の形態に係るインピーダンス変成トランス1の分解斜視図であり、図2はその組立て状態を示す斜視図である。このインピーダンス変成トランス1は、大略的に、トランス部10と、キャップ20とで構成されている。
本発明のトランス部10で使用するコア12は、2つの貫通孔13,14が形成された、通称、眼鏡型コアである。前記コア12の一方の面15から、一方の貫通孔13に巻線16が挿通され、他方の面18から引出された巻線16は、折返されて他方の貫通孔14に挿通され、前記一方の面15から引出される。このようにして、所望の回数繰返し巻付けられた巻線16と同様に、巻線17が所望の回数巻付けられる。そして、それらの巻線16,17の一方が貫通孔13から突出した線、他方は貫通孔14から突出した2本の線19を撚り合わせ、インピーダンス変成比によって決定した巻数比から、巻線16または巻線17の一方を入力とし、他方を接地し、2本の線19を出力とすることで、入出力のインピーダンスを変成する。以上の構成は、従来のインピーダンス変成トランス101と同様である。
注目すべきは、本発明のインピーダンス変成トランス1は、上述のように構成されるトランス部10において、コア12の他方の面18側で、前記2つの貫通孔間13,14を折返す巻線16,17の露出部を覆い、コア12と同じ磁性材料であるフェライトから成り、被覆部材であるキャップ20が被せられることである。
図3は、キャップ20の六面図である。図3(a)は平面図であり、図3(b)は正面図であり、図3(c)は右側面図であり、図3(d)は底面図である。背面図は前記図3(b)と同様に現れ、左側面図は前記図3(c)と同様に現れる。これらの図3および前述の図1を参照して、キャップ20には、トランス部10側に、前記巻線16,17を収容する凹所21が形成され、該キャップ20は、大略的に舟型に形成されている。
図4および図5は、本件発明者の実験結果を示すグラフである。図4は反射特性を示すグラフであり、図4(a)は入力反射特性を示し、図4(b)は出力反射特性を示す。また、図5は挿入損失を示すグラフであり、図5(a)は放送信号用分配器に想定される3GHzまでの特性を示し、図5(b)は図5(a)において、広く用いられる1.5GHzまでの特性を拡大して示す。測定は、図6で示すように、基板22に上述のように構成されるインピーダンス変成トランス1を取付けて行っている。
図4(a)において、参照符号α11は本発明のインピーダンス変成トランス1の特性であり、参照符号α21は従来、すなわち前記キャップ20を取付けない状態での特性である。同様に、図4(b)において、参照符号α12は本発明のインピーダンス変成トランス1の特性であり、参照符号α22は従来の特性である。また、図5(a)および図5(b)においても、参照符号α13は本発明のインピーダンス変成トランス1の特性であり、参照符号α23は従来の特性である。
したがって、図4(b)の出力反射特性を損なうことなく、図4(a)のほぼ全域で入力反射特性を向上していることが理解される。また、図5の挿入損失では、高周波域で若干特性が低下しているものの、実用帯域(低域から1.5GHzあたりまで)で特性を大きく向上していることが理解される。
以上のように、従来では、巻線16,17が露出して空芯部分と同様になっていたコア12の他方の面18側を、本発明では、前記コア12と同一材料のフェライトから成る帽子状のキャップ20を被せて覆うことで、磁束の漏れを抑え、巻線16,17の他方の面18から露出する線長をもコアに巻いたのと同様の効果を持たせることができる。したがって、巻線16,17の全長を変えずに、該インピーダンス変成トランス1の接地側のインダクタンスを増加し、GNDに抜ける電力を低減することで、低周波域からインピーダンスを増大し、高周波域のインピーダンス低下を抑えることができ、該インピーダンス変成トランス1自体での電力損失を低減することができる。
図7は、上述のように構成されるインピーダンス変成トランス1を用いて構成される放送信号用分配器30の斜視図である。この放送信号用分配器30は、前記インピーダンス変成トランス1に、分配トランス31が、同じ基板32に取付けられて構成されている。
図8は、前記分配トランス31の分解斜視図であり、組立て状態での外観は前記図2と等しくなる。この分配トランス31は、インピーダンス変成トランス1に類似しており、対応する部分には同一の参照符号に添字aを付して示し、その説明を省略する。注目すべきは、この分配トランス31のコア12aと、インピーダンス変成トランス1のコア12とは、相互に等しい材料のフェライトから成り、したがってそれらに被せられるキャップ20,20aも、相互に等しい材料のフェライトから成ることである。そして、両者は、巻線16a,17aの構造が異なるだけである。すなわち、図1のインピーダンス変成トランス1では、巻線16が1回巻であり、巻線17が3回巻であるのに対して、この分配トランス31では、巻線16a,17a共に1回巻である。
前記巻数比や巻線16,17,16a,17aの太さなどは、整合すべきインピーダンスや分配比などに応じて適宜変更される。図7の例では、入力側にインピーダンス変成トランス1を備え、出力側に分配トランス31を備え、分配トランス31における巻線16a,17aの巻数比は、2分配で1:1である。前記特許文献1のように、入力側に分配トランス31を備え、出力側に2つのインピーダンス変成トランスを設ける等、分配器の構造は、適宜選択されればよい。また、分配数も、2分配に限るものではない。
図9は、分配トランスの等価回路図である。分配トランスは、信号を分配する働きのみではなく、端子間のアイソレーション(所謂、端子間結合損失)特性が該分配トランスによって決まる。図10に示すように、従来の分配トランス111は、円筒形のフェライトコア112に貫通穴113を設け、貫通穴113に通した巻線114と巻線115との端部116をフェライトコア112の側面の略中央で撚り合わせられて構成されている。この端部(入力線)116から入力された信号が巻線114,115の撚り合わせない側(出力線)に分配されて出力される。または、逆に巻線114,115の撚り合わせない側から信号を入力すると、端部116に合成されて出力される。ここで、分配器の出力アイソレーション特性が成り立つためには、巻線114,115の一方から入力された信号が他方には出力されず、同様に他方から入力された信号も一方には出力されないことが必要である。
この出力端子間アイソレーションを成立させる為には、入力線の特性インピーダンスZinと、フェライトコア112内を巻線114,115が通った部分の内部インピーダンスZとが、使用帯域内で等しいことが条件となる。つまり、フェライトコア112内を巻線114,115が通った部分は、広帯域にインピーダンスが一定で、入力線が接続される側の特性インピーダンスと等しく設計する必要がある。
したがって、キャップ20aを被せた分配トランス31を用い、巻線16a,17aの撚り合わせ部以外の露出部を無くすことで、内部インピーダンスの周波数特性を低減し、端子間アイソレーションの広帯域化を行うことができる。また、コア12,12aおよびキャップ20,20aを、それぞれ同じ材質および形状にすることで、部品の材料の種類を余計に増やさずに済み、使用数量を増やすことで分配器30のコストダウンを図ることができる。
図11は、本件発明者の実験結果を示すグラフであり、前記分配トランス31の端子間結合損失を示す。測定は、図12で示すように、基板33に上述のように構成される分配トランス31を取付けて行っている。
図11において、参照符号α14は本発明の分配トランス31の特性であり、参照符号α24は従来、すなわち前記キャップ20aを取付けない状態での特性である。したがって、実用帯域(300MHz以上)で特に大きく、ほぼ全域で端子間アイソレーションを向上していることが理解される。
[実施の形態2]
図13は本発明の実施の第2の形態に係るインピーダンス変成トランスにおけるコア42の六面図であり、図14はそれに対応するキャップ50の六面図である。図13(a)は平面図であり、図13(b)は正面図であり、図13(c)は右側面図であり、図13(d)は底面図である。背面図は前記図13(b)と同様に現れ、左側面図は前記図13(c)と同様に現れる。同様に、図14(a)は平面図であり、図14(b)は正面図であり、図14(c)は右側面図であり、図14(d)は底面図である。背面図は前記図14(b)と同様に現れ、左側面図は前記図14(c)と同様に現れる。
本実施の形態での巻線構造は、前述の図1と同様であり、前述のコア12およびキャップ20が、それぞれコア42およびキャップ50に変更されており、類似し、対応する部分には同一の参照符号を付して示し、その説明を省略する。注目すべきは、コア42には、他方の面18において、巻回されている巻線16,17と一直線上となる180°対向位置に、前記貫通孔13,14の軸線方向に延びる凹所43,44が形成されており、これに対応してキャップ50は、前記コア42と同一材料であるフェライトから成り、かつ前記コア42に対向する面49から、前記凹所43,44に対応する突起45,46が立設されていることである。
したがって、前記キャップ50をコア42に取付けることで、前記凹所43,44に突起45,46が嵌り込み、位置決めが行われ、組立て時の位置ずれを防止することができる。また、キャップ50とコア42とを同一材料から形成することで、凹所43,44と突起45,46との嵌合によっても、磁気特性が変化することはない。なお、コア42に突起45,46を設け、キャップ50に凹所43,44を設けてもよく、それぞれに突起と凹所とを設けてもよく、さらに突起と凹所との組を3つ以上設けてもよい。
[実施の形態3]
図15は、本発明の実施の第3の形態に係るインピーダンス変成トランス61の組立て状態を示す斜視図である。このインピーダンス変成トランス61も、トランス部60と、キャップ70とで構成されている。本実施の形態での巻線構造は、前述の図1と同様であり、前述のコア12およびキャップ20が、それぞれコア62およびキャップ70に変更されており、類似し、対応する部分には同一の参照符号を付して示し、その説明を省略する。
図16はそれに用いられるコア62の六面図であり、図17はコア62に対応するキャップ70の六面図である。図16(a)は平面図であり、図16(b)は正面図であり、図16(c)は右側面図である。底面図は前記図16(a)と同様に現れ、背面図は前記図16(b)と同様に現れ、左側面図は前記図16(c)と同様に現れる。同様に、図17(a)は平面図であり、図17(b)は正面図であり、図17(c)は右側面図であり、図17(d)は底面図である。背面図は前記図17(b)と同様に現れ、左側面図は前記図17(c)と同様に現れる。
注目すべきは、コア62には、第2の実施形態で説明した前記凹所43,44に代えて、他方の面18から一方の面15における同じ180°対向位置に延び、2つの貫通孔13,14をそれぞれ外周部へ開放するスリット63,64が形成されており、これに対応してキャップ70には、前記突起45,46に代えて、前記スリット63,64に対応する突条65,66が設けられていることである。キャップ70は、前記コア62と同一材料であるフェライトから成る。したがって、前記キャップ70をコア62に取付けることで、前記スリット63,64に突条65,66が嵌り込み、位置決めが行われ、組立て時の位置ずれを防止することができる。
また、上述のように凹所と突起との嵌合によってコア62に対するキャップ70の位置ずれを防止するにあたって、その凹所を他方の面18から一方の面15へ向けて延び、前記貫通孔13,14をそれぞれ外周部へ開放するスリット63,64とし、その形成位置を前記コア62の両面15,18において巻回されている巻線16,17と一直線上となる180°対向位置とすることで、巻線16,17は開放したこのスリット63,64部分から巻付けることができる。したがって、巻線し易くし、機械化に好適である。
本発明の実施の第1の形態に係るインピーダンス変成トランスの分解斜視図である。 図1で示すインピーダンス変成トランスの組立て状態を示す斜視図である。 図1で示すインピーダンス変成トランスに用いられるキャップの六面図である。 本件発明者の実験結果を示すインピーダンス変成トランスの反射特性のグラフである。 本件発明者の実験結果を示すインピーダンス変成トランスの挿入損失のグラフである。 図4および図5で示す特性の測定方法を示す斜視図である。 図1で示すインピーダンス変成トランスを用いて構成される放送信号用分配器の斜視図である。 図7で示す放送信号用分配器における分配トランスの分解斜視図である。 分配トランスの等価回路図である。 従来の分配トランスの斜視図である。 本件発明者の実験結果を示す分配トランスの端子間結合損失を示すグラフである。 図11で示す特性の測定方法を示す斜視図である。 本発明の実施の第2の形態に係るインピーダンス変成トランスにおけるコアの六面図である。 図13で示すコアに対応するキャップの六面図である。 本発明の実施の第3の形態に係るインピーダンス変成トランスの組立て状態を示す斜視図である。 図15で示すインピーダンス変成トランスにおけるコアの六面図である。 図16で示すコアに対応するキャップの六面図である。 典型的な従来技術のインピーダンス変成トランスを詳しく示す斜視図である。 図18で示すインピーダンス変成トランスにおけるコアの六面図である。
1,61 インピーダンス変成トランス
10,60 トランス部
12,12a,42,62 コア
13,14 貫通孔
15 一方の面
16,17,16a,17a 巻線
18 他方の面
19 2本の線
20,20a,50,70 キャップ
21 凹所
22,32,33 基板
30 放送信号用分配器
31 分配トランス
43,44 凹所
45,46 突起
63,64 スリット
65,66 突条

Claims (2)

  1. 2つの貫通孔が形成されたコアの一方の面から複数の巻線が挿通され、他方の面で折り返されて前記2つの貫通孔間に1または複数回巻回されて成る高周波トランスにおいて、
    前記コアの他方の面側で、前記2つの貫通孔間を折返す巻線の露出部を覆い、磁性材料から成る被覆部材を備え、
    前記コアには、前記他方の面において巻回されている巻線と一直線上となる180°対向位置から、前記一方の面における同じ180°対向位置に延び、2つの貫通孔をそれぞれ外周部へ開放するスリットが形成され、
    前記被覆部材は、前記コアに対向する面から前記スリットに対応する突条が形成され、前記コアの他方の面側から前記突条が前記スリットに一致するように嵌め込まれることで、該被覆部材の位置決めが行われることを特徴とする高周波トランス。
  2. 前記コアが相互に等しいフェライトから成り、前記請求項1記載の高周波トランスから成るインピーダンス変成トランスおよび分配トランスを備えることを特徴とする放送信号用分配器。
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