JP4415821B2 - 受信装置、トランスコンダクタンスアンプ - Google Patents

受信装置、トランスコンダクタンスアンプ Download PDF

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Description

本発明は、ウルトラワイドバンド通信の無線信号を受信する受信装置、及びこれに用いられるトランスコンダクタンスアンプに関する。
近年、高速無線伝送方式の一つとして、所定の周期タイミングに同期して時系列上に配列されたパルス信号からなるパルス信号列を用いて超広帯域な通信を行うウルトラワイドバンド(UWB:Ultra Wide Band)通信方式が注目されている。UWB通信の一態様では、搬送波を用いず、例えばパルス幅が1nsec以下等の極めて細かいパルス信号からなるパルス信号列を用いて通信を行うものがある(例えば、特許文献1参照。)。
図5は、背景技術に係るUWB通信の受信装置100を示すブロック図である。図5に示す受信装置100は、UWB通信による送信装置から送られてきたUWB通信信号を受信するアンテナ101と、アンテナ101で受信されたUWB通信信号を増幅するアンプ102と、制御部105から出力された時系列上の所定のタイミングを示すテンプレート信号Sxとアンプ102で増幅された信号Syとの相関をとって相関電圧Szを生成する相関器103と、その相関電圧Szをデジタル値に変換するAD変換器104と、AD変換器104で得られた相関値に基づきテンプレート信号SxをUWB通信信号と同期させて相関器103へ出力すると共に、AD変換器104で得られた相関値からデータを復調する制御部105とを備えている。
図6は、相関器103の詳細な構成を示す回路図である。図6に示す相関器103は、スイッチ131と、積分器132と、温度補償回路133とを備えている。積分器132は、トランスコンダクタンスアンプ134と、コンデンサ135とを備えている。そして、アンプ102からの信号Syは、スイッチ131を介してトランスコンダクタンスアンプ134へ出力され、トランスコンダクタンスアンプ134の出力端子はコンデンサ135を介してグラウンドへ接続され、コンデンサ135の充電電圧が相関電圧Szとして出力される。温度補償回路133は、DAコンバータ136とマイクロコンピュータ137と温度センサ138とを用いて構成されている。
制御部105は、UWB通信信号に含まれる有意なパルス信号を取得するべく所定のタイミングと同期した積分区間決定パルスを有するテンプレート信号Sxを、スイッチ131へ出力する。スイッチ131は、積分区間決定パルスを受信した間のみ、オンするスイッチである。トランスコンダクタンスアンプ134は、入力された電圧Vinに応じた電流Ioutを出力する。また、トランスコンダクタンスアンプ134は、トランスコンダクタンスアンプ134の入力電圧Vinと出力電流Ioutとの比(Iout/Vin)であるトランスコンダクタンスgmを制御するための制御電圧を受け付けるgm制御端子140を備えている。
そして、積分区間決定パルスと同期したタイミングでUWB通信のパルス信号が受信された場合にはスイッチ131がオンしているので、受信されたパルス信号を示す信号Syが電圧Vinとしてトランスコンダクタンスアンプ134で受信され、その電圧Vinに応じた電流Ioutによってコンデンサ135が充電されて相関電圧Szが上昇する一方、積分区間決定パルスと同期しないタイミングでUWB通信のパルス信号が受信された場合にはスイッチ131がオフしているので、受信されたパルス信号を示す信号Syはトランスコンダクタンスアンプ134で受信されず、従って電流Ioutが出力されないため相関電圧Szは上昇しない。このようにして、相関器103によって、アンテナ101で受信されたUWB通信信号とテンプレート信号Sxとの相関がとられ、相関電圧Szが出力されるようになっている。
しかし、トランスコンダクタンスアンプ134のトランスコンダクタンスgmは、温度の上昇と共に低下する特性を有している。そのため温度変化によってトランスコンダクタンスアンプ134のトランスコンダクタンスgmが変化すると、トランスコンダクタンスアンプ134に入力された信号Syに応じて出力される電流Iout、すなわちコンデンサ135の充電電流が変化してしまい、正しい相関電圧Szが得られない。
そのため、図6に示す相関器103は、温度センサ138とマイクロコンピュータ137とDAコンバータ136とを用いて構成された温度補償回路133を備えており、温度センサ138により検出された温度に応じたトランスコンダクタンスgmの補正値をマイクロコンピュータ137によって生成し、DAコンバータ136によってトランスコンダクタンスアンプ134のgm制御端子にトランスコンダクタンスgmの補正電圧を印加するようになっている。
米国特許No.6002708(US006002708A)号公報
ところで、上述のような受信装置100においてトランスコンダクタンスアンプ134におけるトランスコンダクタンスgmの温度特性を補償するためには、上述のように例えば温度センサ138とマイクロコンピュータ137とDAコンバータ136とを用いて構成された温度補償回路133を備える必要があり、温度補償回路が複雑になるという不都合があった。
本発明は、このような問題に鑑みて為された発明であり、トランスコンダクタンスアンプにおけるトランスコンダクタンスの温度補償回路を簡素化することができる受信装置、及びトランスコンダクタンスアンプを提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために、本発明の第1の手段に係る受信装置は、パルス状の信号を有する無線信号を受信する受信部と、前記受信部により受信された無線信号を検波するダイオードと、前記ダイオードにより検波された検波信号の電圧に応じて電流を出力するアンプ回路と、前記アンプ回路から出力された電流により充電されるコンデンサと、前記コンデンサの充電電圧から前記無線信号を復調する復調部と、を備えた受信装置であって、前記アンプ回路は、ゲートに前記検波信号が印加される第1の電界効果トランジスタと第1の定電流源とが直列に接続されその接続点が、前記コンデンサに接続された第1の直列回路と、前記ダイオードの温度特性に応じた前記検波信号における直流成分電圧の変動に基づき前記第1の電界効果トランジスタにおける温度特性を補償するべく前記第1の定電流源の出力電流を制御する電流制御部とを備え、前記電流制御部は、前記検波信号の直流成分電圧を取得するローパスフィルタと、ゲートに前記ローパスフィルタにより取得された直流成分電圧が印加される第2の電界効果トランジスタと第2の定電流源とが直列に接続された第2の直列回路と、前記第2の電界効果トランジスタと前記第2の定電流源との接続点の電圧をフィードバック制御により予め設定された基準電圧にさせるべく、前記第2の定電流源の出力電流を制御する制御信号を前記第1の定電流源に出力するフィードバック制御部と、を備えることを特徴としている。
そして、上述の受信装置において、前記第1の電界効果トランジスタと前記第2の電界効果トランジスタ、及び前記第1の定電流源と前記第2の定電流源は、それぞれ特性を同一にするべく同一の半導体チップに形成されていることを特徴としている。
さらに、上述の受信装置において、前記第1の電界効果トランジスタと前記第1の定電流源との間には、第3の電界効果トランジスタが介設され、前記第2の電界効果トランジスタと前記第2の定電流源との間には、第4の電界効果トランジスタが介設され、前記第3及び第4の電界効果トランジスタのゲートには、前記ローパスフィルタにより取得された直流成分電圧が印加されることを特徴としている。
また、上述の受信装置において、前記第3の電界効果トランジスタと前記第4の電界効果トランジスタとは、特性を同一にするべく同一の半導体チップに形成されていることを特徴としている。
そして、本発明の第2の手段に係るトランスコンダクタンスアンプは、外部からのパルス状の入力電圧をダイオードで検波して得られた検波信号に応じて電流を出力するトランスコンダクタンスアンプであって、ゲートに前記検波信号が印加される第1の電界効果トランジスタと第1の定電流源とが直列に接続されその接続点から外部に前記電流を出力する第1の直列回路と、前記ダイオードの温度特性に応じた前記検波信号における直流成分電圧の変動に基づき前記第1の電界効果トランジスタにおける温度特性を補償するべく前記第1の定電流源の出力電流を制御する電流制御部とを備え、前記電流制御部は、前記検波信号の直流成分電圧を取得するローパスフィルタと、ゲートに前記ローパスフィルタにより取得された直流成分電圧が印加される第2の電界効果トランジスタと第2の定電流源とが直列に接続された第2の直列回路と、前記第2の電界効果トランジスタと前記第2の定電流源との接続点の電圧をフィードバック制御により予め設定された基準電圧にさせるべく、前記第2の定電流源の出力電流を制御する制御信号を前記第1の定電流源に出力するフィードバック制御部と、を備えることを特徴としている。
このような構成の受信装置は、受信部によって、パルス状の信号を有する無線信号が受信され、その無線信号がダイオードによって検波され、ダイオードにより検波された検波信号の電圧に応じた電流がアンプ回路により出力される。そして、アンプ回路から出力された電流により充電されたコンデンサの充電電圧から無線信号が復調される。この場合、アンプ回路において、ゲートに検波信号が印加される第1の電界効果トランジスタと第1の定電流源とが直列に接続されその接続点がコンデンサに接続された第1の直列回路によって、検波信号の電圧に応じた電流がコンデンサへ出力される。そして、電流制御部によって、ダイオードの温度特性に応じた検波信号における直流成分電圧の変動に基づき第1の電界効果トランジスタにおける温度特性を補償するべく第1の定電流源の出力電流が制御されるので、アンプ回路における温度特性を簡素な回路により温度補償することができる。
また、このような構成のトランスコンダクタンスアンプは、外部から入力されたパルス状の入力電圧がダイオードを介して第1の電界効果トランジスタのゲートに印加され、第1の電界効果トランジスタと第1の定電流源とが直列に接続されその接続点から入力電圧に応じた電流が外部に出力される。そして、電流制御部によって、ダイオードの温度特性に応じたパルス状の入力電圧における直流成分電圧の変動に基づき第1の電界効果トランジスタにおける温度特性を補償するべく第1の定電流源の出力電流が制御されるので、トランスコンダクタンスアンプにおける温度特性を簡素な回路により温度補償することができる。
以下、本発明に係る実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において同一の符号を付した構成は、同一の構成であることを示し、その説明を省略する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る受信装置の構成の一例を示すブロック図である。図1に示す受信装置1は、無線信号を受信する受信部の一例であるアンテナ2と、アンテナ2により受信された無線信号SAを増幅して受信信号SBとして出力するアンプ3と、アンプ3から出力された受信信号SBの包絡線信号SCを取得するダイオード検波回路4と、制御部7から出力された時系列上の所定のタイミングを示すテンプレート信号SDとダイオード検波回路4により取得された包絡線信号SCとの相関をとって相関電圧SEを生成する相関器5と、その相関電圧SEをデジタル値に変換するAD変換器6と、AD変換器6で得られた相関値に基づきテンプレート信号SDを包絡線信号SCと同期させて相関器5へ出力すると共に、AD変換器6で得られた相関値からデータを復調する復調部の一例である制御部7とを備えている。
図2は、図1に示すダイオード検波回路4と相関器5との詳細な構成の一例を示す回路図である。図2に示すダイオード検波回路4は、ダイオードD1、抵抗41,44、定電流源42、及びコンデンサ43を備えている。そして、ダイオードD1のアノードがアンプ3の出力端子に接続され、ダイオードD1のカソードはコンデンサ43を介してグラウンドに接続され、ダイオードD1のカソードとコンデンサ43との接続点が相関器5に接続されて、アンプ3から出力された受信信号SBを検波する検波回路が構成されている。また、ダイオードD1のアノードには抵抗41を介してバイアス電圧Vbiasが印加され、ダイオードD1のカソードとグラウンド間には、定電流源42と抵抗44とが並列に接続されている。バイアス電圧Vbiasと抵抗41と定電流源42とは、ダイオードD1に予め一定の電流を流しておくことにより、電流値の変化に対するダイオードD1の順方向電圧の変化が減少する領域でダイオードD1に検波動作をさせて検波感度を向上させるための公知のバイアス回路である。
相関器5は、例えば、スイッチSW1と積分回路51とを備えて構成されている。そして、ダイオード検波回路4からの包絡線信号SCは、制御部7からのテンプレート信号SDに応じてオン、オフされるスイッチSW1を介して積分回路51へ出力され、積分回路51で積分されて相関電圧SEとしてAD変換器6へ出力される。
積分回路51は、アンプ回路の一例であるトランスコンダクタンスアンプ52と、トランスコンダクタンスアンプ52から出力された電流により充電されるコンデンサCoとを備えて構成されている。トランスコンダクタンスアンプ52は、例えば入力インピーダンスが高いスイッチング素子の一例であるnMOSトランジスタからなるトランジスタM1,M2,M3,M4と、抵抗R1と、コンデンサC1と、定電流源CS1,CS2と、差動アンプAMP1とを備えている。
なお、トランジスタM1,M2,M3,M4は、入力インピーダンスが高い電界効果トランジスタ等のスイッチング素子であればよく、MOSトランジスタに限らない。また、トランジスタM1,M2,M3,M4、及び定電流源CS1,CS2は、電気的特性を同一にするべく同一の半導体チップに形成されることが望ましい。
そして、トランジスタM1(第1の電界効果トランジスタ)とトランジスタM3(第3の電界効果トランジスタ)と定電流源CS1(第1の定電流源)とが直列に接続されて第1の直列回路が構成され、トランジスタM3と定電流源CS1との接続点がコンデンサCoに接続され、トランジスタM1のゲートがスイッチSW1に接続されている。
トランジスタM2(第2の電界効果トランジスタ)のゲートは、抵抗R1を介してスイッチSW1に接続されると共に、コンデンサC1を介してグラウンドに接続されている。そして、抵抗R1とコンデンサC1とから構成されたローパスフィルタによって、ダイオード検波回路4からスイッチSW1を介して得られた電圧Vinの直流成分電圧Vinaが生成され、その直流成分電圧VinaがトランジスタM2のゲートに印加される。さらに、トランジスタM2とトランジスタM4(第4の電界効果トランジスタ)と定電流源CS2(第2の定電流源)とが直列に接続されて第2の直列回路が構成されている。
差動アンプAMP1における入力端子の一方には、無線信号SAが受信されない場合における相関電圧SEの電圧値である基準電圧V1が入力され、他方の入力端子には、定電流源CS2とトランジスタM4との接続点における電圧Vaが入力される。そして、差動アンプAMP1の出力電圧が定電流源CS1,CS2へ出力され、差動アンプAMP1の出力電圧に応じて定電流源CS1,CS2の出力電流値が制御されるようになっている。この場合、差動アンプAMP1と定電流源CS2とによってフィードバック制御部53が構成されており、差動アンプAMP1によって、基準電圧V1と電圧Vaとの差を打ち消すように定電流源CS2の出力電流値が制御される結果、基準電圧V1と電圧Vaとは同電位にされる。この場合、抵抗R1とコンデンサC1とから構成されたローパスフィルタ、第2の直列回路、及びフィードバック制御部53によって電流制御部が構成されている。
また、トランジスタM3,M4のゲートには、トランジスタM3,M4のソース・ドレイン間に所定の抵抗値を生じさせるための制御電圧Vgmcが印加されている。これにより、コンデンサCoの充電側端子からグラウンドに至る経路に、トランジスタM3によって抵抗を生じさせ、コンデンサCoに充電された電荷がグラウンドに漏れることを抑制するようにされている。そして、トランジスタM4のソース・ドレイン間における抵抗値がトランジスタM3のソース・ドレイン間における抵抗値と等しくされ、トランジスタM1とトランジスタM3と定電流源CS1とが直列に接続された第1の直列回路と、トランジスタM2とトランジスタM4と定電流源CS2とが直列に接続された第2の直列回路とが、同様の電気特性を備えて動作するようにされている。
次に、上述のように構成された受信装置1の動作について説明する。まず、UWB通信が実行されておらず、従って無線信号SAがアンテナ2により受信されていない場合、アンテナ2、アンプ3、及びダイオード検波回路4を経由して相関器5へ出力される包絡線信号SCは例えば直流電圧Vd1にされており、高周波成分が含まれていない。従って、トランスコンダクタンスアンプ52における電圧Vin(Vd1)とトランジスタM2のゲート電圧である直流成分電圧Vinaとは同電位となる。すると、直流成分電圧Vinaに応じてトランジスタM2の抵抗値が変化し、電圧Vaが変化するが、差動アンプAMP1によって電圧Vaを基準電圧V1と等しくするべく定電流源CS2の出力電流が制御されると共に定電流源CS1が定電流源CS2と同様に制御される。そうすると、トランジスタM1とトランジスタM3と定電流源CS1とが直列に接続された第1の直列回路と、トランジスタM2とトランジスタM4と定電流源CS2とが直列に接続された第2の直列回路とは、同様の電気特性を備えて動作するようにされているので、第1の直列回路において、第2の直列回路における電圧Vaに対応する電圧である相関電圧SEが基準電圧V1と等しくされる。
これにより、無線信号SAがアンテナ2により受信されていない場合は、相関器5からAD変換器6へ基準電圧V1が相関電圧SEとして出力され、AD変換器6によって、基準電圧V1がデジタル値に変換されて制御部7へ出力される。そして、制御部7は、基準電圧V1を示すデータを受信すると、無線信号SAが受信されていないと判定する。
次に、無線信号SAがアンテナ2により受信された場合の受信装置1の動作を説明する。図3は、受信装置1の動作を説明するための信号波形図である。まず、アンテナ2により受信されたパルス状の無線信号SAがアンプ3により増幅され受信信号SBとしてダイオード検波回路4へ出力される。そして、ダイオード検波回路4によって、受信信号SBが包絡線検波され、包絡線信号SCが生成される。波形401は、ダイオード検波回路4によって生成された包絡線信号SCの一例である。波形401は、例えば、その波高値電圧がVsのパルス状であって、その直流成分電圧が上述の無線信号SAが受信されていない場合と同様の電圧Vd1になっている。
そうすると、無線信号SAから得られた包絡線信号SCにおける高周波成分は抵抗R1とコンデンサC1とからなるローパスフィルタによってカットされるため、トランジスタM2のゲートに印加される直流成分電圧Vinaは、無線信号SAが受信されていない場合と同様の電圧Vd1から変化しない。従って、トランジスタM2の抵抗値も変化しないため、定電流源CS1,CS2の出力電流も変化しない。
一方、トランジスタM1のゲートには、波形401の包絡線信号SCが印加され、トランジスタM1を流れる電流が変化する。そうすると、定電流源CS1から供給される電流は一定なので、トランジスタM1を流れる電流の変化分ΔIdsは、コンデンサCoから供給される。これにより、波形401の包絡線信号SCがコンデンサCoにより積分され、その積分値が相関電圧SEとして出力され、AD変換器6によって、基準電圧V1がデジタル値に変換されて制御部7へ出力される。そして、制御部7は、AD変換器6から得られた相関電圧SEの値に基づいて、データを復調する。
この場合、波形401の包絡線信号SCをVin(t)、トランジスタM1におけるドレイン・ソース電流の変化分をΔIds、トランジスタM1のゲート・ソース電圧の変化分をΔVgsとすると、Vin(t)の積分値である相関電圧SEは、以下の式(1)によって示される。
Figure 0004415821
次に、受信装置1の温度が変化した場合の受信装置1の動作を説明する。例えば、受信装置1の温度が上昇した場合、まず、ダイオードD1の温度が上昇するためダイオードD1の順方向電圧が低下し、図3に示す波形402のように、包絡線信号SCの直流成分電圧が上昇してVd2となる。そうすると、抵抗R1とコンデンサC1とからなるローパスフィルタによって電圧Vd2がトランジスタM2のゲートに印加され、トランジスタM2を流れる電流が増加し、差動アンプAMP1によって電圧Vaを基準電圧V1と同一に維持すべくフィードバック制御が行われる結果、定電流源CS1,CS2の出力電流が増加する。
ここで、受信装置1の温度が上昇し、トランジスタM3の温度が上昇すると、トランジスタM3のトランスコンダクタンスgm(=ΔIds/ΔVgs)は低下する特性がある。一方、トランジスタM3のトランスコンダクタンスgmは、以下の式(2)で表される。
gm=2・(β・Id)1/2 ・・・(2)
但し、βは定数
IdはトランジスタM3のドレイン電流。
そうすると、受信装置1の温度が上昇してトランジスタM3の温度が上昇した場合、トランジスタM3のトランスコンダクタンスgmはその温度特性により低下する一方、定電流源CS2の出力電流が増加することによりトランジスタM3のドレイン電流Idが増加し、式(2)に基づきトランスコンダクタンスgmが上昇されるので、トランジスタM3のトランスコンダクタンスgm、すなわちトランスコンダクタンスアンプ52のトランスコンダクタンスgmを温度補償することができる。この場合、ダイオードD1の温度特性に応じた包絡線信号SC(検波信号)における直流成分電圧Vinaの変動に基づきトランジスタM3の温度特性が補償されるので、図6に示す背景技術に係る温度補償回路133のように、温度センサ138やマイクロコンピュータ137やDAコンバータ136等を用いる必要がなく、トランスコンダクタンスアンプ52におけるトランスコンダクタンスgmの温度補償回路を簡素化することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態に係る受信装置について説明する。第2の実施形態に係る受信装置1aの構成の一例は、第1の実施形態に係る受信装置1と同様、図1で示される。図1に示す受信装置1aは、受信装置1とは、相関器5の代わりに相関器5aを備える点で異なる。その他の構成は図1に示す受信装置1と同様であるので、その説明を省略する。
図4は、図1に示す受信装置1aにおける相関器5aの構成の一例を示す回路図である。図4に示す相関器5aは、図2に示す相関器5とは、トランジスタM3,M4のゲートに、制御電圧Vgmcの代わりに直流成分電圧Vinaが印加される点で異なる。
その他の構成は図2に示す相関器5と同様であるのでその説明を省略し、以下、温度が変化した場合の相関器5aの動作について説明する。例えば、受信装置1aの温度が上昇した場合、まず、ダイオードD1の温度が上昇するためダイオードD1の順方向電圧が低下し、図3に示す波形402のように、包絡線信号SCの直流成分電圧が上昇してVd2となる。そうすると、直流成分電圧Vinaが上昇して受信装置1の場合と同様のフィードバック制御により定電流源CS1,CS2の出力電流が増加されると共に、トランジスタM3,M4のゲート電圧が上昇する。トランジスタM3,M4のゲート電圧が上昇すると、トランジスタM3,M4におけるドレイン・ソース間電圧Vdsも上昇する。
このとき、トランジスタM3が非飽和領域で動作していれば、トランジスタM3のトランスコンダクタンスgmは、下記の式(3)で示される。
gm=βVds ・・・(3)
但し、βは定数。
従って、トランジスタM3におけるドレイン−ソース間電圧Vdsが上昇すると、式(3)によって、トランジスタM3のトランスコンダクタンスgmも上昇する。これにより、受信装置1aの温度が上昇してトランジスタM3の温度が上昇した場合、トランジスタM3のドレイン−ソース間電圧Vdsが上昇して式(3)に基づきトランスコンダクタンスgmが上昇されるので、トランジスタM3のトランスコンダクタンスgm、すなわちトランスコンダクタンスアンプ52のトランスコンダクタンスgmを温度補償することができる。
この場合、ダイオードD1の温度特性に応じた包絡線信号SC(検波信号)における直流成分電圧Vinaの変動に基づきトランジスタM3の温度特性が補償されるので、図6に示す背景技術に係る温度補償回路133のように、温度センサ138やマイクロコンピュータ137やDAコンバータ136等を用いる必要がなく、トランスコンダクタンスアンプ52におけるトランスコンダクタンスgmの温度補償回路を簡素化することができる。
また、トランスコンダクタンスアンプ52とダイオード検波回路4とをあわせて一つのトランスコンダクタンスアンプとすれば、トランスコンダクタンスgmの温度特性を補償することができるトランスコンダクタンスアンプが得られる。
本発明の一実施形態に係る受信装置の構成の一例を示すブロック図である。 図1に示すダイオード検波回路と相関器との詳細な構成の一例を示す回路図である。 図1に示す受信装置の動作を説明するための信号波形図である。 図1に示す受信装置における相関器の構成の一例を示す回路図である。 背景技術に係るUWB通信の受信装置を示すブロック図である。 背景技術に係る相関器の詳細な構成を示す回路図である。
符号の説明
1,1a 受信装置
2 アンテナ
3 アンプ
4 ダイオード検波回路
5,5a 相関器
6 AD変換器
7 制御部
41,44 抵抗
42 定電流源
43 コンデンサ
44 抵抗
51 積分回路
52 トランスコンダクタンスアンプ
53 フィードバック制御部
AMP1 差動アンプ
C1 コンデンサ
Co コンデンサ
CS1,CS2 定電流源
D1 ダイオード
M1,M2,M3,M4 トランジスタ
R1 抵抗
SW1 スイッチ

Claims (5)

  1. パルス状の信号を有する無線信号を受信する受信部と、
    前記受信部により受信された無線信号を検波するダイオードと、
    前記ダイオードにより検波された検波信号の電圧に応じて電流を出力するアンプ回路と、
    前記アンプ回路から出力された電流により充電されるコンデンサと、
    前記コンデンサの充電電圧から前記無線信号を復調する復調部と、
    を備えた受信装置であって、
    前記アンプ回路は、
    ゲートに前記検波信号が印加される第1の電界効果トランジスタと第1の定電流源とが直列に接続されその接続点が、前記コンデンサに接続された第1の直列回路と、
    前記ダイオードの温度特性に応じた前記検波信号における直流成分電圧の変動に基づき前記第1の電界効果トランジスタにおける温度特性を補償するべく前記第1の定電流源の出力電流を制御する電流制御部とを備え、
    前記電流制御部は、
    前記検波信号の直流成分電圧を取得するローパスフィルタと、
    ゲートに前記ローパスフィルタにより取得された直流成分電圧が印加される第2の電界効果トランジスタと第2の定電流源とが直列に接続された第2の直列回路と、
    前記第2の電界効果トランジスタと前記第2の定電流源との接続点の電圧をフィードバック制御により予め設定された基準電圧にさせるべく、前記第2の定電流源の出力電流を制御する制御信号を前記第1の定電流源に出力するフィードバック制御部と、
    を備えることを特徴とする受信装置。
  2. 前記第1の電界効果トランジスタと前記第2の電界効果トランジスタ、及び前記第1の定電流源と前記第2の定電流源は、それぞれ特性を同一にするべく同一の半導体チップに形成されていることを特徴とする請求項記載の受信装置。
  3. 前記第1の電界効果トランジスタと前記第1の定電流源との間には、第3の電界効果トランジスタが介設され、
    前記第2の電界効果トランジスタと前記第2の定電流源との間には、第4の電界効果トランジスタが介設され、
    前記第3及び第4の電界効果トランジスタのゲートには、前記ローパスフィルタにより取得された直流成分電圧が印加されることを特徴とする請求項1又は2記載の受信装置。
  4. 前記第3の電界効果トランジスタと前記第4の電界効果トランジスタとは、特性を同一にするべく同一の半導体チップに形成されていることを特徴とする請求項記載の受信装置。
  5. 外部からのパルス状の入力電圧をダイオードで検波して得られた検波信号に応じて電流を出力するトランスコンダクタンスアンプであって
    ートに前記検波信号が印加される第1の電界効果トランジスタと第1の定電流源とが直列に接続されその接続点から外部に前記電流を出力する第1の直列回路と、
    前記ダイオードの温度特性に応じた前記検波信号における直流成分電圧の変動に基づき前記第1の電界効果トランジスタにおける温度特性を補償するべく前記第1の定電流源の出力電流を制御する電流制御部とを備え、
    前記電流制御部は、
    前記検波信号の直流成分電圧を取得するローパスフィルタと、
    ゲートに前記ローパスフィルタにより取得された直流成分電圧が印加される第2の電界効果トランジスタと第2の定電流源とが直列に接続された第2の直列回路と、
    前記第2の電界効果トランジスタと前記第2の定電流源との接続点の電圧をフィードバック制御により予め設定された基準電圧にさせるべく、前記第2の定電流源の出力電流を制御する制御信号を前記第1の定電流源に出力するフィードバック制御部と、
    を備えることを特徴とするトランスコンダクタンスアンプ。
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