JP4415791B2 - 電動パワーステアリング制御装置 - Google Patents

電動パワーステアリング制御装置 Download PDF

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本発明は操舵フィーリングに影響を及ぼすことなくステアリング系の安定度を増加させる電動パワーステアリング制御装置に関わるものである。
従来、測定あるいは推定したモータ回転速度をハイパスフィルタに通してダンピング制御器にて演算を行い、目標電流にフィードバックすることで操舵フィーリングによる影響をなくしつつ、安定性を確保し、ハンドルの振動を抑制するような構成となっている(例えば特許文献1参照)。すなわち、操舵トルクセンサで検出されたトルクセンサ出力から操舵周波数成分を除去するトルクハイパスフィルタ(以下ハイパスフィルタはHPFと記す)からのトルクセンサHPF出力と、モータ電流検出器で検出された駆動電流検出値を駆動電流HPFに通して操舵周波数成分を除去した駆動電流HPF出力とに基づいて、モータ回転速度を推定する回転速度オブザーバとを設けると共に、ダンピング制御器において、この回転速度オブザーバ出力に基づいてダンピング電流を演算するようにして、目標電流にフィードバックすることで操舵フィーリングによる影響をなくすようにしている。
また、従来は、測定または推定されたモータあるいは操舵速度を高速でフィードバックすることによりハンドル振動を抑制している(例えば特許文献1参照)。
特開2003−26022(7頁、図1)
上記のような方法では電動パワーステアリング装置におけるアシストゲインとダンピングゲイン間の関係を示すアシストマップの傾き(アシストマップの特性線の傾き)、すなわち、アシストゲインが変化したときに十分な安定性を確保できない可能性がある。また、ダンピング制御器のダンピングゲイン(フィードバックゲイン)を大きくすると、本制御方式が操舵フィーリングに影響を及ぼし、操舵速度が大きいほどハンドルが重くなってしまう。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、その目的はアシストゲインが変化してもステアリング系の安定性を十分に確保することができる電動パワーステアリング制御装置を提供するものである。
この発明に係る電動パワーステアリング制御装置は、
操舵トルクを補助する補助トルクを生み出すベース電流を演算するトルク制御手段と、
前記補助トルクを発生するモータの回転速度から操舵周波数成分を除去した信号を出力する回転速度検出手段と該回転速度検出手段の出力を基にダンピング電流を演算するダンピング制御器とを備えたダンピング制御手段と、
前記トルク制御手段の出力とダンピング制御手段の出力とから、前記モータの目標電流を算出する目標電流演算手段と、
を備えた電動パワーステアリング制御装置において、
前記ダンピング制御手段を、位相余裕が変化しないか、より大きくなるように、マップ又はアシストゲインとダンピングゲイン間の関係を定める関数によりダンピングゲインを定めるものである。
上記発明の構成によれば、アシストゲインが変化してもステアリング系の安定性を十分に確保することができる電動パワーステアリング制御装置を提供することが可能となる。例えば、目標電流決定手段の中のアシストゲインに応じて、ダンピング制御器の制御パラメータであるダンピングゲインを変化させることで、位相余裕の低下を防ぎ、ステアリング系の安定性を常に確保することができる。
以下、この発明の各実施の形態を図に基づいて説明する。
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態に係わる電動式パワーステアリング制御装置の構成を示すブロック図である。同図において、運転者が操舵した場合の操舵トルクを検出するトルクセンサ1、上記トルクセンサの出力信号に基づいてシステムの安定性を改善する位相補償器2、位相補償されたトルクセンサ1の出力に基づいて上記操舵トルクを補助する補助トルクを生み出すベース電流を演算するトルク制御手段であるトルク制御器3が備えられ、これらによりベース電流を決定する。また、制御信号の1つである位相補償されたトルクセンサの出力信号をHPFの1つであるトルクHPF12に通過させることで、操舵トルク信号の操舵周波数成分を除去し、別の制御信号である電流検出器6の出力をHPFの1つである電流HPF13に通過させることで電流検出器からの信号のうち操舵周波数成分を除去した後、これら両HPFの後段に設けた回転速度検出手段としての回転速度オブザーバ10によりモータ回転速度を推定して検出する。そして、トルク制御器3により設定される、ダンピング制御器8のパラメータと、推定して検出されたモータ回転速度とを用いて、ダンピング制御器8でダンピング電流の演算を行う。そして、演算器7によりトルク制御器の出力であるベース電流にダンピング電流を減算もしくは加算したものがモータの目標電流となり、電流制御器4に入力される。また、補助トルク(アシストトルク)を発生すべく、電流検出器6で検出したモータ5に通電される駆動電流検出値が上記目標電流と一致するように電流制御器4により制御される。また、以上において、目標電流演算手段20の構成要素であるトルク制御手段、ダンピング制御手段、及び演算器を使用して、目標電流が演算され、さらに、ダンピング制御手段21の構成要素であるトルクHPF、電流HPF、回転速度オブザーバ、及びダンピング制御器により、ダンピング電流が制御される。その後、さらに、上述の目標電流とダンピング電流の演算結果が電流制御器に入力される。
次に、上記構成の電動パワーステアリング制御装置の動作について、図2のフローチャートに基づいて説明する。
本発明の従来の技術と異なる点は、図1の目標電流演算手段20によって目標電流を決定するまでのプロセスである。従って、以下では目標電流演算手段20における目標電流を決定するまでのアルゴリズムについて説明を行う。
まず、ステップS101でトルクセンサ1での出力をマイコンのメモリに記憶し、ステップS102で電流検出器6から読み込んだモータ実電流を当該メモリに記憶する。次に、ステップS103で位相補償器2によりトルクセンサ出力に対して位相補償を行い、その出力を当該メモリに記憶する。ステップS104ではトルク制御器3により位相補償器出力からベース電流を演算し当該メモリに記憶する。この際、トルク制御器内に記憶されているアシストマップ(ここでは、位相補償されたトルクセンサ出力に対してベース電流を決定するためのマップを意味する)を用いる。ステップS105ではトルクHPF12により、トルクセンサ出力の操舵周波数成分を除去する。ステップS106では、電流検出器6の出力を電流HPF13に通し、モータ電流に含まれる操舵周波数成分を除去する。ステップS107では、トルクHPF12及び電流HPF13の出力から回転速度オブザーバ10によりモータ回転速度を推定して検出する。ステップS108では、トルク制御器3で用いたダンピング制御器8の外部パラメータであるアシストマップの傾きを演算し、それをもとにダンピング制御器8でのダンピングゲインを決定する。ステップS109ではステップS107で得られた回転速度オブザーバの出力にステップS108で演算したダンピング制御器のダンピングゲインを乗算することによりダンピング電流を求める。そして、ステップS110で演算器7において、目標電流を決定する。ステップS101からS110までの動作を繰り返し目標電流を演算する。
なお、ベース電流はマップ演算ではなく一定ゲインによる演算、あるいは、これら以外の別の関数による演算に従って求めてもよい。さらに位相補償器はアナログ方式でも、アナログ方式とディジタル方式の組合せでもよい。さらに、摩擦補償制御器で演算された摩擦補償電流や慣性補償制御器で演算された慣性補償電流を目標電流に加算してもよい。
以上において、モータ5に通電する駆動電流の制御に関してはPID制御(図示しない)などの方法を用いて実施する。
次に、回転速度オブザーバについて説明する。回転速度オブザーバ10は(1)式で表され、トルクセンサ1あるいは位相補償器2の出力Tと電流検出器6の出力iから推定して検出したモータ回転速度ωest(サフィックスのestは推定した検出値の意味。サフィックスがついていない場合はそれに限定されない意味を表す)を出力する。ここで、Jはモータ慣性モーメント、Cはトーションバー減衰定数、Kはトーションバーばね定数、Kはモータトルク定数、wは中間状態量、−fが回転速度オブザーバの極である。
Figure 0004415791
なお、上述の回転速度オブザーバ10は、トルクセンサ1あるいは位相補償器2の出力と電流検出器6の出力を用いて推定して検出したが、トルクセンサ1あるいは位相補償器2の出力のかわりに回転角度検出器などからの出力である回転角度θを用いて、(2)式のように構成してもよい。
Figure 0004415791
また、電流検出器6の出力iのかわりに、演算器7の出力、すなわち目標電流を用いてもよい。さらに、電流値のかわりに指令電圧やモータ端子間電圧などの電圧値を用いてもよい。電圧値Vを用いる場合、(3)式のようにして電流値iを求め、それを(1)式あるいは(2)式に代入すればよい。あるいは演算負荷を小さくするため、(4)式のように近似して電流値iを求めてもよい。
Figure 0004415791
図3はダンピング制御器のダンピングゲインを一定とした場合のステアリングシステムの閉ループ周波数特性である。図3で実線はある基準のアシストゲインとしたときの周波数特性であり、破線はアシストゲインをこの基準の値の2倍としたときの周波数特性、点線はアシストゲインをこの基準の値の3倍としたときの周波数特性である。図3からアシストゲインが大きくなることでピーク値が大きくなり、安定度が低下していることがわかる。また、このときのステアリングシステムの開ループ特性における位相余裕は実線のときのアシストゲインが24.9deg、アシストゲインを2倍としたときが18.2deg、アシストゲインを3倍としたときが15.2degとなっており、ダンピング制御器のダンピングゲインが一定のままでアシストゲインが大きくなると安定度が低下してしまう可能性がある。
図4は(制御パラメータの1つである)ダンピング制御器のダンピングゲインを、(外部パラメータの1つである)トルク制御手段のアシストゲインに応じて、言いかえれば、アシストゲインが変化しても位相余裕が変化しないようなダンピングゲインに設定して、すなわち、ステアリングシステムの周波数特性において、位相余裕が変化しないか、より大きくなるように、マップ又はアシストゲインとダンピングゲイン間の関係を定める関数によりダンピングゲインを設定して、変化させた場合の閉ループ周波数特性である。例として、基準アシストゲインのときのダンピング制御器のダンピングゲインを1としたときに、アシストゲイン2倍のときのダンピング制御器のダンピングゲインを1.75倍、アシストゲイン3倍のときのダンピング制御器のダンピングゲインを1.85倍した。このとき、図4よりピーク値はほとんどかわらないことがわかる。ステアリングシステムの開ループ特性における位相余裕は基準アシストゲインのときが24.9deg、アシストゲイン2倍のときが25.3deg、アシストゲイン3倍のときが25.2degでほぼ同じである。したがって、外部パラメータの1つである上記アシストゲインに応じて、制御パラメータの1つである上記ダンピングゲインを変化させることによって、アシストゲイン(アシストマップの傾き)の変化によるステアリング系の安定性の低下を防ぐことができる。
実施の形態2.
実施の形態2に係わる電動式パワーステアリング制御装置の構成を示すブロック図を図5に示す。構成要素は実施の形態1と同様である。ただし、ダンピング制御器の外部パラメータであるトルク制御器のアシストマップの傾きに応じて(上記アシストゲインに応じてと同義)、ダンピング制御器のダンピングゲインを変化させるのではなく、HPFとしてのトルクHPFおよび電流HPFの制御パラメータであるフィルタ定数を、これらのHPFの外部パラメータであるダンピング制御器のダンピングゲインに応じて変化させる、つまり、カットオフ周波数でのフィルタゲインが1になるようにHPFのフィルタ周波数を決める、ことが異なる。
次に本実施の形態に係わる電動式パワーステアリング制御装置の動作について図6のフローチャートに基づいて説明する。ステップS204までは実施の形態1のステップS104までと同様である。ステップS205にてダンピング制御器のダンピングゲインを用いてトルクHPF12と電流HPF13の制御パラメータであるフィルタ定数を演算する。ステップS206ではトルクHPF12により、トルクセンサ出力の操舵周波数成分を除去する。ステップS207では、電流検出器6の出力を電流HPF13に通し、操舵周波数成分を除去する。ステップS208では、トルクHPF出力と電流HPF出力から回転速度オブザーバ10によりモータ回転速度を推定して検出する。ステップS209ではステップS208で得られた回転速度オブザーバの出力にダンピング制御器のダンピングゲインを乗算することによりダンピング電流を求める。そして、ステップS210で演算器7において、ベース電流とダンピング電流とから目標電流を決定する。
次に、HPFのフィルタ定数の演算方法について説明する。例えば、(5)式で表されるような一次のHPFを用いた場合、ダンピング電流Idampは(6)式で示される。ここで、Kは、理論的あるいは実験的に求めたダンピング制御器のダンピングゲインである。
Figure 0004415791
今ここでHPFのフィルタ周波数F=1/(2πT)を変えずに、すなわちFh1=Fh2とし、ダンピング制御器のダンピングゲインをKd1からKd2に大きくした場合の(6)式の周波数特性をボード線図で示したものが図7である。図7からわかるようにフィルタ周波数を変えずにダンピング制御器のダンピングゲインを大きくした場合、0dBと交差する周波数がFc1からFc2に低下してしまう。したがって、ダンピング制御器のダンピングゲインを大きくすると、本来除去すべき周波数成分が除去されず、操舵フィーリングに影響を及ぼす可能性がある。
そこで、ダンピング制御器のダンピングゲインが大きくなっても、0dBで交差する周波数が変化しないようにすることが重要である。これは、0dB以下にしたい角周波数、すなわちカットオフ角周波数をωとすると、
Figure 0004415791
となるようにHPFのフィルタ周波数Fを決めることである。(5)式で示される伝達関数の場合、HPFのフィルタ周波数Fは(8)式のようになる。
Figure 0004415791
のとき(Kが(9)式を満たす場合)には、F=Fとすればよい。
(8)式に基づいてHPFのフィルタ周波数を演算したときの周波数特性をボード線図で示したものを図8に示す。図8のように、ダンピング制御器のダンピングゲインを大きくしても0dBで交差する周波数、すなわちカットしたい周波数成分は変わらないことがわかる。(8)式は計算負荷を小さくするため、(10)式のように近似してもよい。
Figure 0004415791
また、HPFのフィルタ定数の決定方法を一次のフィルタを用いて説明したが、式(7)を満足するようにHPFのフィルタ周波数Fを決めてやれば、二次以上のフィルタでもかまわない。
さらに、基準ゲインを0dBとしたが、他の値を基準ゲインとして、その値と交差する周波数をFとしてもかまわない。
以上のことから、ダンピングゲインが変化しても操舵フィーリングに影響を及ぼさないようなHPFのフィルタ周波数の設定が可能となる。
実施の形態3.
実施の形態3に係わる電動式パワーステアリング制御装置の構成を示すブロック図を図9に示す。構成要素は実施の形態1と同様である。ただし、トルク制御器のアシストマップの傾きであるアシストゲインに応じて(実施の形態1の場合と同様)、ダンピング制御器のダンピングゲインを変化させるのではなく、回転速度オブザーバの外部パラメータとしてのトルク制御器の該アシストゲインに応じて(実施の形態1の場合と同様)、制御パラメータである回転速度オブザーバの極を変化させるところが異なる。
次に本実施の形態に係わる電動式パワーステアリング制御装置の動作について図10のフローチャートに基づいて説明する。ステップS304までは実施の形態1のステップS104までと同様である。ステップS305にてトルクセンサ1からの出力あるいは位相補償器2からの出力をトルクHPF12に通す。ステップS306では電流検出器6の出力を電流HPF13に通す。ステップS307では、トルク制御器3で用いたアシストゲインを演算し、それをもとに回転速度オブザーバ10での回転速度オブザーバの極−fを決定する。次にステップS308ではS307で決定した回転速度オブザーバの極−fを用いて、トルクHPF出力と電流HPF出力から回転速度オブザーバ10によりモータ回転速度を推定して検出する。そして、ステップS309で回転速度オブザーバ10の出力からダンピング制御器8によりダンピング電流を演算し、ステップS310で演算器7において、ベース電流とダンピング電流とを演算し目標電流を決定する。
回転速度オブザーバ(1)式および(2)式において、回転速度オブザーバの極−fは推定した検出値への収束性を示すパラメータであり、この値が大きいほど推定した検出値に速く収束する。その反面、高周波ノイズの影響を受けやすくなる。逆に小さくすると高周波ノイズの影響を受けにくくなるが、収束が遅くなるため安定性が低下するという特徴を持つ。したがって、アシストゲインが大きくなるにつれ回転速度オブザーバの極の絶対値を大きくすることで安定性を確保することができる。回転速度オブザーバの極の決定方法はアシストゲインに定数を乗算したものやマップ演算、あるいはアシストゲインの関数にすればよい。
また、実施の形態1〜3では、回転速度検出手段として回転速度オブザーバを用いたが、図11のように、回転速度オブザーバの代わりに、回転速度検出手段としてのタコジェネレータなどの回転速度検出器9を用いてもよい。この場合、操舵フィーリングへの影響を除去するために、HPFとしての回転速度HPF11を用い、制御信号である回転速度検出器の出力から操舵周波数成分を除去する。また、エンコーダやレゾルバなどの角度検出器を微分あるいは差分することによりモータ回転速度を求めてもよい。
また、実施の形態1〜3ではトルクHPF12と電流HPF13を用いて操舵周波数成分を除去したが、図12のように回転速度オブザーバの出力に回転速度HPF11を通す構成にしてもよい。
また、上記すべての実施の形態に関して、ダンピング電流を演算したが、ダンピングトルクを演算し、位相補償器2あるいはトルク制御器3の前に加算してもよい。
実施の形態4.
実施の形態4に係わる電動式パワーステアリング制御装置の構成を示すブロック図を図13に示す。これは実施の形態1〜3におけるパラメータ調整要素をすべて含んでいる場合の一例を示す図である。
図において、アシストゲインの変化に応じて(実施の形態1の場合と同様)ダンピングゲイン及び回転速度オブザーバの極が演算されるとともに、ダンピングゲイン変化に応じて(実施の形態2の場合と同様)トルクHPFと電流HPFのフィルタ定数が演算され、アシストゲインとダンピングゲインの両者の変化に対応した目標電流が演算される。
このような構成の場合、アシストゲインに応じて(実施の形態1の場合と同様)ダンピング制御器のダンピングゲインを決定し、決定したダンピング制御器のダンピングゲインに応じて(実施の形態2の場合と同様)HPFのフィルタ定数を決定することができるため、アシストゲインが変化しても操舵フィーリングに影響を及ぼすことなく安定性を確保することが可能である。
実施の形態1に示す電動パワーステアリング制御装置の構成を示すブロック図。 実施の形態1に示す電動パワーステアリング制御装置の動作を説明するフローチャート。 実施の形態1に示す電動パワーステアリング制御装置のステアリング系の閉ループ周波数特性の一例。 実施の形態1に示す電動パワーステアリング制御装置のステアリング系の閉ループ周波数特性の別の例。 実施の形態2に示す電動パワーステアリング制御装置の構成を示すブロック図。 実施の形態2に示す電動パワーステアリング制御装置の動作を説明するフローチャート。 ダンピング電流の周波数特性の一例を示すボード線図。 回転速度HPFのフィルタ周波数の周波数特性の一例を示すボード線図。 実施の形態3に示す電動パワーステアリング制御装置の構成を示すブロック図。 実施の形態3に示す電動パワーステアリング制御装置の動作を説明するフローチャート。 回転速度検出手段として回転速度検出器を用いた場合の電動パワーステアリング制御装置の構成を示すブロック図。 HPFとして回転速度HPFを用いた場合の電動パワーステアリング制御装置の構成を示すブロック図。 実施の形態4に示す電動パワーステアリング制御装置の構成を示すブロック図。
符号の説明
1 トルクセンサ、2 位相補償器、3 トルク制御器、4 電流制御器、5 モータ、6 電流検出器、7 演算器、8 ダンピング制御器、9 回転速度検出器、10 回転速度オブザーバ、11 回転速度HPF、12 トルクHPF、13 電流HPF、20 目標電流演算手段、21 ダンピング制御手段

Claims (3)

  1. 操舵トルクを補助する補助トルクを生み出すベース電流を演算するトルク制御手段と、
    前記補助トルクを発生するモータの回転速度から操舵周波数成分を除去した信号を出力する回転速度検出手段と該回転速度検出手段の出力を基にダンピング電流を演算するダンピング制御器とを備えたダンピング制御手段と、
    前記トルク制御手段の出力とダンピング制御手段の出力とから、前記モータの目標電流を算出する目標電流演算手段と、
    を備えた電動パワーステアリング制御装置において、
    前記ダンピング制御手段を、位相余裕が変化しないか、より大きくなるように、マップ又はアシストゲインとダンピングゲイン間の関係を定める関数によりダンピングゲインを定めることを特徴とする電動パワーステアリング制御装置。
  2. ダンピング制御手段の外部パラメータは、モータの回転速度から操舵周波数成分を除去するハイパスフィルタのフィルタ定数であり、このフィルタ定数をダンピングゲインに応じて可変とすることを特徴とする請求項1記載の電動パワーステアリング制御装置。
  3. 回転速度検出手段を回転速度オブザーバとするとともに、当該回転速度オブザーバの極の絶対値をアシストゲインが大きくなるにつれ大きくすることを特徴とする請求項1記載の電動パワーステアリング制御装置。
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