JP4415377B2 - 光源駆動方法およびプロジェクタ - Google Patents
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Description
この明るさの不安定さを回避するためには、フォーカスレンズを停止させた状態で複数枚の映像を撮影して平均値を算出する方法も考えられ実行されている。しかし、フォーカスを合せるまでに時間がかかり、手動によるフォーカス調整の方が短時間で行えることになりかねない。
画像データの明るさの不安定さを回避するために、駆動波形の周期の中で定期的に通常の電流に比べ大きな電流を供給する駆動を行わない場合は、上述したように、投写画像にチラツキが発生してしまい、投写画像を見るユーザーにとっては、見づらい画像となる。そのため、駆動波形の周期の中で定期的に通常の電流に比べ大きな電流を供給する駆動を必ず行う必要がある。
このようなプロジェクタの光源駆動方法によれば、同期信号発生工程は、動作基準となる信号を発生し、その信号に同期して、光源駆動部および画像取得部が動作する。そのため、画像取得部は、光源駆動部の様々な出力電流に対して各画像データが影響されないタイミングで投写画像を取得できる。
取得する画像データに関しては、電流が変化する前において、駆動波形の制御と同期して、同じ駆動波形の期間で画像データを取得することで、安定した明るさの画像データを得ることができる。
取得する画像データに関しては、電流が変化する前において、駆動波形の制御と同期して、同じ駆動波形の期間で画像データを取得することで、安定した明るさの画像データを得ることができる。
(実施形態)
プロジェクタ1は、光を出射する光源としてのランプ2と、ランプ2に電力を供給する光源駆動部としてのランプ駆動電力制御部3と、ランプ2の出射光を偏光変換、色分離、変調、合成を行う光学系(図示省略)と、合成光を拡大投写する投写レンズ4とを備えている。そして、壁などに設置されたスクリーン100に合成光としての画像を投写する。
なお、図1の構成に基づいたオートフォーカス調整に関しての説明は、図4で詳細に説明する。
このように、ランプ駆動電力制御部3と撮像部7とを非同期の別々の信号で駆動した場合には、撮像部7のシャッター開放タイミングに対するランプ駆動電流の波形が一定せず、高電流I2がシャッター開放期間に入ったり入らなかったりする。それにより、撮像部7で撮像した画像データの明るさが不安定となっていた。
この時、CCDカメラにより投写画像を撮像した場合、シャッター開放タイミングとして図示するように、ランプ駆動電流の電流I1の立上りと同期してCCDカメラのシャッターを時刻t5からt6の間、開放することになる。また、時刻t6はランプ駆動電流の高電流I2の出力開始(立上り)するのと同期している。次のCCDカメラによる投写画像のシャッター開放タイミングは、時刻t7からt8の間となり、前回のシャッター開放タイミングでのランプ駆動電流波形と同様に、ランプ駆動電流の電流I1の立上りと同期し、高電流I2駆動の立上りに同期したタイミングとなる。
図3を用いて、図2で説明したように、ランプ駆動電力制御部3と撮像部7とを非同期の別々の信号で駆動した従来の場合(図2(a)で示す場合)と、同期信号発生部5を用いて同期させて駆動した場合(図2(b)で示す場合)とで、撮像部の撮像した画像データの明度差の変化を説明する。
ステップS101では、CPU6は、ランプ2を発光させるためにランプ駆動電力制御部3を駆動するための信号を送る。その信号を受け、ランプ駆動電力制御部3は、同期信号発生部5の発生する信号(第1の動作信号)に同期して、電流I1及び高電流I2からなる駆動波形の電流出力を開始する。(図2に示すランプ駆動波形と同様)。ランプ2は、ランプ駆動電力制御部3からの出力電流の供給により発光を開始する。
フォーカス用パターンとして、本実施形態では、白色の画像の平面上に、黒色の直線を複数本並べて縞パターンを構成した画像を用いている。
ステップS104以降のステップで本実施形態でのオートフォーカス調整方法を説明する。
この一連のフローチャートにより、オートフォーカス調整が行われる。
(1)従来は、オートフォーカス調整を行う場合、画像データの明るさがバラツクため、明度差の絶対値の総和の最大値を比較判断する場合、フォーカスレンズ位置の測定箇所毎に複数枚の画像データが必要となり、その画像データを解析して平均値を出すことで明るさのバラツキを平滑化し、明度差の総和を計算していた。しかし、本実施形態のプロジェクタ1によれば、ランプ駆動電力制御部3と撮像部7とが、動作の基準となる信号(第1及び第2の動作信号)を発生する同期信号発生部5を用いて、それぞれが同期して駆動することができるため、撮像部7のシャッター開放時間と、それに対応するランプ駆動電流波形を同期させることができる。それにより、撮像部7で撮像される画像データの明るさを常に一定にすることができるため、画像データ間の明るさのバラツキを考慮する必要がなくなり、オートフォーカス調整を正確に行うことができる。
オートズーム調整を行う場合は、図1で示したフォーカスレンズ41をズームレンズに変更し、フォーカスレンズ駆動部10をズームレンズ駆動部に変更し、フォーカスレンズ位置検出部11をズームレンズ位置検出部に変更した構成によりオートズーム調整を行うことができる。具体的には、投写レンズ4はズーム用パターンを投写し、その投写画像を撮像部7が撮像し、画像処理部9がその画像データに基づいて、全ピクセルに対し明度差を検出する。そして、CPU6は、その検出結果に基づいて、ズーム用パターンの範囲及びスクリーン100の外形をそれぞれ所定の閾値により判断する。そして、ズーム用パターンの中にスクリーン100の外形が入る場合、CPU6は、ズームレンズの移動量を計算して、ズームレンズ駆動部及びズームレンズ位置検出部を駆動し、ズームレンズを移動することで、オートズーム調整が行われる。
同期信号発生部5がランプ駆動電力制御部3と撮像部7との同期信号を発生するため、ズーム用パターンを撮像した画像データに明るさのバラツキがないため、安定した画像データを取込むことができ、オートズーム調整を正確に、また高速に行うことができる。
また、オートフォーカス調整方法として、画像データにおいて単純に最も明るい箇所の明度が最大となるフォーカスレンズ41の位置を焦点が合った位置とする方法でも良い。または、画像データにおいて最も明るい箇所と最も暗い箇所の明度差または比が最大となるフォーカスレンズ41の位置を焦点が合った位置とする方法でも良い。または、画像データの隣接するピクセルの明度差の絶対値のべき乗の総和が最大となるフォーカスレンズ41の位置を焦点が合った位置とする方法でも良い。
以上説明したように、様々なフォーカス調整方法を用いることができる。
Claims (2)
- 画像を投写するプロジェクタの放電方式のランプ光源駆動方法であって、
動作基準となる信号を発生する同期信号発生工程と、
前記同期信号発生工程で発生した前記信号に同期して、前記ランプ光源を駆動するため
の電力を供給する工程と、
前記投写した画像の調整を行うために、前記投写した画像を受光して画像データを取得
する工程とを備え、
前記ランプ光源に電力を供給する駆動波形の制御と同期して、同じ駆動波形の期間で前
記画像データを取得し、
前記画像データを取得した後に、前記ランプ光源を点灯させたまま電流を変化させることを特徴とするランプ光源駆動方法。 - 画像を投写するプロジェクタであって、
光を出射する放電方式のランプ光源と、
前記ランプ光源を駆動するための電力を供給する光源駆動部と、
前記投写した画像の調整を行うために前記投写した画像を受光して画像データを取得す
る画像取得部と、
動作基準となる信号を発生する同期信号発生部とを備え、
前記同期信号発生部は、前記光源駆動部の電流出力の動作タイミングを決める第1の動
作信号と、前記画像取得部が前記投写した画像を受光して画像データを取得する動作タイ
ミングを決める第2の動作信号とを発生し、前記光源駆動部および前記画像取得部が同期
して動作し、
前記画像取得部は、前記ランプ光源に電力を供給する駆動波形の制御と同期して、同じ
駆動波形の期間で前記画像データを取得し、
前記光源駆動部は、前記画像取得部が前記画像データを取得した後に、前記ランプ光源
を点灯させたまま電流を変化させることを特徴とするプロジェクタ。
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