JP4415357B2 - シリンダの作動方向切換装置 - Google Patents

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本発明は、電源を使用せずに外部駆動力により連続的に圧力流体の供給排出通路の開閉を行うシリンダの作動方向切換装置に関する。
従来、往復動機械などを連続駆動する場合、駆動圧力流体となる空気圧流体や油圧流体あるいは水圧流体の流れを制御するために、該往復動機械に設けられたピストン内蔵のシリンダ室に対して、駆動圧力流体供給口と排出口とを択一的に切換え可能にした、電磁石利用の電磁式方向切換弁が用いられていた。
しかし、油圧流体の場合、油圧流体が漏電などにより引火して火災を生じる危険性があり、また、水圧流体の場合、漏水などによる漏電により短絡して電源が落ち、電磁式方向切換弁の作動が不能になる可能性があった。さらに、引火性のガス体などが介在する周囲環境下では、ガス体などが漏電により引火して爆発火災を生じる危険性があった。このため、電源を使用せずに駆動圧力流体のみを使用して該往復動機械を駆動する装置が用いられた。
例えば、ばね復帰型単動流体圧シリンダを連続作動させる場合、シリンダの作動室に対して駆動圧力流体供給口と排出口とを方向切換弁機構の切換作動により択一的に連動可能にして、作動室と供給口が連通されると供給された駆動圧力流体によりピストンとピストン軸が復帰ばねに抗して進出駆動される。また、作動室が排出口に連通されるとピストンとピストン軸が復帰ばねにより後退駆動され、かつ、ピストン軸に連動連結された制御弁機構により駆動圧力流体の流路が切換え制御されて方向切換弁機構を切換え作動させるように構成した従来装置が知られている。
しかし、該従来装置では供給された駆動圧力流体の圧力と、ピストンに作用する負荷とのバランスによってピストンの作動速度が低速になった場合、方向切換弁機構によって制御される制御流路が低速で切換え制御されることになる。その結果、方向切換弁機構が前後進いづれの状態にもならない中立状態に保持されてしまうことがあり、連続作動が不能になる問題を生じていた。また、該従来装置は方向切換弁機構やこれを作動制御する切換操作弁機構が複雑であった。このために、作動サイクル数が低く、また部品点数が多く製作コストが高くつくとともに、組立分解にも手数を要する問題を生じていた。
上記の前後進いづれの状態にもならない中立状態になることにより、連続作動が不能になる問題を解決するため、最近ではピストン軸に設けた切換カムで作動する機械操作弁により、空気圧操作弁を切り換えて、単動シリンダや複動シリンダを連続的に往復作動させる回路が用いられている。しかし、この回路では機械操作弁や空気圧操作弁などの機器が3台以上必要となり、空気圧回路も複雑で、作動遅れも生じるという問題がある。この様な諸問題を解決するためには、単動シリンダや複動シリンダに作動方向切換機構を内臓するか、あるいは作動方向切換装置が一台で、連続的に往復作動させることができることにより、簡潔でコンパクトな装置が可能となる。
上記のような従来の問題を解決するものとして、ばね復帰型単動流体圧シリンダ(油圧ポンプとして使用)の上部に往復発動装置を装備した構成の圧力流体利用往復発動装置が発明されている(例えば特許文献1参照)。該発明の特徴的な機能として往復動シリンダを連続的に作動させるために、電源不要の方向切換弁機構、すなわち往復発動装置を備えている。この往復発動装置の発明により電源を使用しない該従来装置の諸問題が解決され、実用化されている。しかし、このように優れた発明においても次のような問題がある。
第1の問題は、往復発動装置により往復作動するばね復帰型単動流体圧シリンダの内部で、ピストンロッドより直接にピストンストロークを取り出す機構のため、流体圧シリンダと一体型に設けられる必要がある。このため、ピストンストロークが長くなれば、その長さに比例して往復発動装置も大きくする必要がある。第2の問題は、往復発動装置内の方向切換弁子と制御ケース部に設けられ、圧力流体通路の切換えを行う機能を持つ、Oリングの内径と切換操作弁子外径とにより、圧力流体の閉止や開放を行う。このため、Oリングが内側に迫り出してねじれが生じたり、またOリング内径側に摺動傷が入り易く、Oリングの耐久性が損なわれる懸念があり、万一損傷した場合の取替えに手間が掛かる。第3の問題は、往復発動装置のシール機構はゴム製Oリングの弾性に依存していることである。このため、ゴム製Oリングに代わりフッ素樹脂や金属などの非弾性体によるシールを適用した場合の構成は難しく、ゴムなどが適用できない特殊流体や高温流体には不向きである。
また、前記の圧力流体利用往復発動装置をさらに発展させて、複動流体圧シリンダ(油圧ポンプとして使用)を連続作動させる流体圧駆動連続作動型往復動アクチュエータが発明されている(例えば特許文献2参照)。この流体圧駆動連続作動型往復動アクチュエータは、前記ばね復帰型単動流体圧シリンダの復帰ばねに代えて流体圧力によりピストンを復帰駆動する。しかし、この流体圧駆動連続作動型往復動アクチュエータも次のような問題がある。
第1の問題は、前記流体圧駆動連続作動型往復動アクチュエータの第1から第3までの問題と同様の問題を抱えている。第2の問題は、複動アクチュエータの圧力流体の供給口と排気口の切換を行う開閉弁機構と供給弁機構の切換制御作動において、圧縮ばねを使用していることである。このため、ばねの圧縮力は圧力負荷に対して圧縮力が微妙、かつ不安定であり、該弁機構の切換作動時にハンチングが起きたり、切換えタイミングの誤動作を生じる懸念がある。さらに、可動弁体や供給弁体を作動させる場合、2個のばねを時系列的に圧縮作動させるため、前記ハンチングや切換えタイミングの誤動作がより増加する懸念がある。
該従来装置の諸問題を解決するための他の手段として、スプールタイプ切換弁装置が発明されている(例えば特許文献3参照)。この切換弁装置は、ダイヤフラムポンプの作動により開閉弁を開閉し、形成した作動流体回路からデテント機構部に作動流体を注入しスプールを切換える。しかし、この構造では開閉弁が必要であり、スプールを切換えるための作動流体回路が複雑であるという問題がある。
さらに、該従来装置の諸問題を解決するための他の手段として、弁瞬時切換装置およびそれを備えた流体駆動モータが発明されている(例えば特許文献4参照)。この弁瞬時切換装置は、弁切換駆動機構とそれを複動シリンダのピストンの上死点、下死点において、切換弁を瞬間的に切換える弁初期駆動機構を備えている。しかし、この弁瞬時切換装置は、構造が複雑であり、また複動シリンダのストロークが長くなれば、それに応じて弁切換駆動機構が大きくなるという問題がある。
特公昭55−40761号公報 特許第2676111号公報 特開昭63−312589号公報 特開2002−89515号公報
この発明は、前記従来の作動方向切換装置の諸問題を解決し、作動方向切換装置のコンパクト化や簡素化、および方向切換部の汎用性を持たせた装置を提供することを課題にしている。
第1発明のシリンダの作動方向切換装置は、反転機能を有するトグル装置と、シリンダの作動流体の供給・排出口を切り換える方向切換弁とからシリンダの作動方向切換装置であって、前記トグル装置はトグル座と、トグル座に揺動自在に支持された主反転軸および従反転軸と、前記主反転軸の軸穴に摺動自在にはめ合う主スライド軸と、主反転軸の先端部との間に挿入された主ばねと、主反転軸の後端部に取り付けられた作動リングと、前記従反転軸の軸穴に摺動自在にはめ合う従スライド軸と、従反転軸の先端部と従スライド軸の先端部との間に挿入された従ばねと、前記トグル座の案内穴に前記方向切換弁の作動軸方向に摺動自在に取り付けられたスライダとを備えており、前記主スライド軸および前記従スライド軸の先端部が連結ピンで連結されており、連結ピンが前記スライダのスライド穴に前記方向切換弁の作動方向に摺動自在にはめ合っており、スライダの先端部が前記方向切換弁の作動軸の後端部に連結されており、往動側接触体および復動側接触体が前記シリンダの出力軸に取り付けられており、前記作動リングと往動側接触体または復動側接触体との接触により前記トグル装置が反転して、前記方向切換弁の供給・排出口を切り換えることができる機能を備えていることを特徴としている。
第1発明のシリンダの作動方向切換装置において、前記方向切換弁がスプール形方向切換弁であり、本体とスプールとを備え、前記本体が第1給排口に通じる第1弁室、第1排出口に通じる第2弁室、第2給排口に通じる第3弁室、および第2排出口に通じる第4弁室を有するとともに、前記第1弁室および第2弁室に通じる第1気密穴、前記第1弁室、第3弁室および供給口に通じる第2気密穴、ならびに前記第3弁室および第4弁室に通じる第3気密穴を有し、前記スプールが前記スライダに連結されており、前記第1気密穴、第2気密穴の第1弁室側および第3弁室側、ならびに第3気密穴をそれぞれ開閉するシールリングを備えた構成であってもよい。
第1発明のシリンダの作動方向切換装置において、前記方向切換弁がスプール形方向切換弁であり、本体とスプールを備え、前記本体が前本体、中本体および後本体、ならびにこれら後、中および前本体を連結するボルトからなり、前記後本体が第1給排口に通じる第1弁室、第1排出口に通じる第2弁室、ならびに第1弁室および第2弁室に通じる第1気密穴を有し、前記前本体が第2給排口に通じる第3弁室、第2排出口に通じる第4弁室、ならびに第3弁室および第4弁室に通じる第3気密穴を有し、前記中本体が前記第1弁室、第3弁室および給排口に通じる第2気密穴を有し、前記スプールが前記スライダに連結されており、前記第1気密穴、第2気密穴の第1弁室側および第3弁室側、ならびに第3気密穴をそれぞれ開閉するシールリングを備えた構成であってもよい。
第1発明のシリンダの作動方向切換装置において、方向切換弁がポペット形方向切換弁であり、本体、弁棒とを備え、前記本体が前本体、中本体および後本体、ならびにこれら後、中および前本体を連結するボルトからなり、前記後本体が第1給排口に通じる第1弁室、第1排出口に通じる第2弁室、ならびに第1弁室および第2弁室をつなぐ第1流路を有し、前記前本体が第2給排口に通じる第3弁室、第2排出口に通じる第4弁室、ならびに第3弁室および第4弁室をつなぐ第3流路を有し、前記中本体が前記第1弁室、第3弁室および供給口に通じる第2流路を有し、前記第1流路の入口に第1弁座が、第2流路の入口および出口にそれぞれ第2弁座および第3弁座が、さらに第3流路の入口に第4弁座が設けられており、前記弁棒に弁棒軸方向に間隔をおいて第1弁体および第2弁体が設けられており、第1弁体の後端部が前記第1弁座に、かつ前端部が前記第2弁座にそれぞれ接触自在であり、第2弁体の後端部が前記第3弁座に、かつ前端部が第4弁座にそれぞれ接触自在であり、弁棒が前記スライダに連結されており、第1流路の入口、第2流路の入・出口および第3流路の入口を開閉する構成であってもよい。
第1発明のシリンダの作動方向切換装置において、前記シリンダが複動シリンダであり、複動シリンダの出力軸の先端部に連続回転ラチェット機構が取り付けられており、連続回転ラチェット機構が前記複動シリンダの出力軸の先端部に基部が揺動自在に取り付けられた1対の駆動アームと、一方の駆動アームの先端部に揺動自在に取り付けられた押しつめと、他方の駆動アームの先端部に揺動自在に取り付けられた引きつめと、押しつめおよび引きつめが交互に係合するつめ車とからなる構成としてもよい。
第2発明のシリンダの作動方向切換装置は、反転機能を有する単体ばね形トグル装置と、シリンダの作動流体の供給・排出口を切り換える方向切換弁とからなるシリンダの作動方向切換装置であって、前記トグル装置はトグル座と、トグル座に揺動自在に支持された主反転軸および従反転軸と、前記主反転軸の後端部に取付けられた作動リングと、前記従反転軸の軸穴に摺動自在にはめ合うスライド軸と、従反転軸の先端部とスライド軸の先端部との間に挿入された反転ばねと、前記トグル座の案内穴に前記方向切換弁の作動軸方向に摺動自在に取り付けられたスライドとを備えており、前記主反転軸および前記スライド軸の先端部が連結ピンで連結されており、連結ピンが前記スライダのスライド穴に前記方向切換弁の作動方向に摺動自在にはめ合っており、スライダの先端部が前記方向切換弁の作動軸の後端部に連結されており、往復側接触体および復動側接触体が前記シリンダの出力軸に取り付けられており、前記作動リングと往動側接触体または復動側接触体との接触により前記トグル装置が反転して、前記方向切換弁の供給・排出口を切り換えることを特徴としている。
この発明のロータリアクチュエータの作動方向切換装置は、反転機能を有する回転形トグル装置と、ロータリアクチュエータの往動側および復動側の作動流体供給排出口を切り換える回転形方向切換弁とを備えたロータリアクチュエータの作動方向切換装置であって、
前記トグル装置は、トグル座と、主反転軸と、前記主反転軸の後端部に取り付けられた作動リングと、前記トグル座に揺動自在に支持された従反転軸と、前記従反転軸の軸穴に摺動自在にはめ合うスライド軸と、従反転軸の先端部とスライド軸の先端部との間に挿入された反転ばねとを備え、
前記主反転軸および前記スライド軸の先端部が反転ピンで連結されており、前記方向切換弁は、往動側および復動側にそれぞれ前記作動流体の本体供給孔、本体供給排出孔および本体排出孔を有し、本体供給孔、本体供給排出孔および本体排出孔の入口にそれぞれ弁座が設けられた本体と、前記本体の往動側および復動側の本体供給孔、本体供給排出孔および本体排出孔にそれぞれ通じる弁体供給孔、弁体供給排出孔および弁体排出孔を有し、往動側弁体供給孔と往動側弁体供給排出孔、復動弁体供給孔と復動弁体供給排出孔、往動側弁体供給排出孔と往動側弁体排出孔、復動側弁体供給排出孔と復動側弁体排出孔とをそれぞれつなぐ通路を有し、前記本体の入口側面に回転自在に接する回転弁体と、一端に前記主反転軸が回転自在にはめ合い、他端寄りに回転弁体が固定された弁棒とを備えており、
回転カムが前記主反転軸に隣接して弁棒に固定されており、往動側接触体および復動側接触体がロータリアクチュエータの出力軸に取り付けられており、前記作動リングと往動側接触体または復動側接触体との接触により前記回転形トグル装置が反転して、前記回転形方向切換弁の作動流体の供給口、給排出口および排出口を切り換え、前記ロータリアクチュエータを正逆回転方向に交互に反復回転作動させることを特徴としている。
この発明の往復ポンプは、反転機能を有するトグル装置と、シリンダの作動流体の供給・排出口を切り換える方向切換弁とを備えた往復ポンプであって、
前記トグル装置は、トグル座と、トグル座に揺動自在に支持された主反転軸および従反転軸と、前記主反転軸の軸穴に摺動自在にはめ合う主スライド軸と、主反転軸の先端部と主スライド軸の先端部との間に挿入された主ばねと、主反転軸の後端部に取り付けられた作動リングと、前記従反転軸の軸穴に摺動自在にはめ合う従スライド軸と、従反転軸の先端部と従スライド軸の先端部との間に挿入された従ばねと、前記トグル座の案内穴に前記方向切換弁の作動軸方向に摺動自在に取り付けられたスライダとを備えており、前記主スライド軸および前記従スライド軸の先端部が連結ピンで連結されており、連結ピンが前記スライダのスライド穴に前記方向切換弁の作動方向に摺動自在にはめ合っており、スライダの先端部が前記方向切換弁の作動軸の後端部に連結されており、
前記往復ポンプは、複動形第1シリンダと、第1シリンダの両端に設けられた増圧用の第2シリンダと第3シリンダとを備え、第1シリンダに第1ピストンが摺動自在に内挿され、第1ピストンに一体的に設けられた第2ピストンと第3ピストンとがそれぞれ第2シリンダと第3シリンダとに摺動自在に内挿されており、第2シリンダと第3シリンダの端部のそれぞれに吸込み逆止弁および吐出逆止弁が設けられており、前記第3シリンダの端部を貫通する切換ロッドが前記第1ピストンに連結され、切換ロッドに往動側接触体および復動側接触体が取り付けられており、前記トグル装置の作動リングと往動側接触体または復動側接触体との接触によりトグル装置が反転して前記方向切換弁の供給・排出口を切り換え、前記第1ピストンを連続的に往復作動させることを特徴としている。
この発明のシリンダの作動方向切換装置によれば、従来の作動方向切換装置の諸問題を解決し、装置のコンパクト化や簡素化および方向切換部分の汎用性を持たせることができる。
この発明のシリンダの作動方向切換装置によれば、汎用のばね復帰型単動流体圧シリンダや複動流体圧シリンダなどの流体圧駆動シリンダを連続的に往復作動させることができる。また、流体圧駆動シリンダの作動速度が極めて微速になった場合でも、連続往復作動が不能になることはない。
この発明のシリンダの作動方向切換装置によれば、電磁式切換弁を使用して駆動している汎用の流体圧駆動シリンダを、電源を使用せずに、1台の作動方向切換装置で駆動することができる。
図1〜図5は、この発明のシリンダの作動方向切換装置の1形態を示している。図1は作動方向切換装置の正面断面図、図2は図1のa〜a矢印から見た側面断面図、図3は図1に示す装置で複動シリンダを駆動する回路図であり、図4および図5はトグル装置の作動説明図である。図中、同一の符号は同一または対応の部分を示し、図面の向かって右方を前方、左方を後方とする。
シリンダの作動方向切換装置は100は、主にトグル装置1および方向切換弁2から構成されている。この実施の形態では、シリンダは複動シリンダであり、作動流体は圧縮空気である。圧縮空気は方向切換弁2によりシリンダに給・排気される。
図1および図2においてトグル装置1は、先端部がのちに詳述する方向切換弁2の本体後端部に固定され、後部が相対する支持フレームとなったトグル座3を備えている。トグル座3には主反転軸4および従反転軸5がそれぞれ支持ピン01および02で回転自在に取り付けられている。主反転軸4の前部に設けられた軸穴W1に主スライド軸9の後部が摺動自在に挿入されている。主反転軸4および主スライド軸9の先端部にそれぞれ設けられたばね座の間に圧縮された主ばね8が挿入されている。主反転軸4の後端部分にはリング軸6により回転自在に支持された作動リング7が取り付けられている。また、従反転軸5の前部に設けられた軸穴W2に従スライド軸12が摺動自在に挿入されている。従反転軸5および従スライド軸12にそれぞれ設けられたばね座の間に圧縮された従ばね10が挿入されている。
主スライド軸9と従スライド軸12とは先端部が連結ピン13で連結されており、連結ピン13はスライダ14に設けられたスライド穴Hに摺動自在に挿入されている。スライダ14は、外周部をトグル座3の案内穴に内挿されるとともに、その先端部は連結ボルト15によりスプール16の後端部に結合固定されている。また、スライダ14の右方先端とトグル座3との間に隙間Lを有し、左方先端はストッパ板21に当接している。隙間Lは、スプール16のストロークに相当する。
方向切換弁2は、スプール形方向切換弁からなっており、本体20とスプール16とを備えている。本体20の外側には給気口Pと第1排気口E1および第2排気口E2、ならびに第1給排気口G1および第2給排気口G2が設けられている。本体内部には、第1給排気口G1に通じる第1弁室M、第1排気口E1に通じる第2弁室N、第2給排気口G2に通じる第3弁室Q、および第2排気口E2に通じる第4弁室Rが設けられている。また、前記第1弁室Mおよび第2弁室Nに通じる第1気密穴S1、前記第1弁室M、第3弁室Qおよび給気口Pに通じる第2気密穴S2、ならびに前記第3弁室Qおよび第4弁室Rに通じる第3気密穴S3が設けられている。スプール16は、本体内部に往復摺動自在に挿入されている。スプール16が本体20を貫通する部分から作動流体が漏れるのを防止するため、本体20に摺動パッキング17Aおよび17Bが設けられている。スプール16の外周溝部には、Oリングなどのシールリング18A〜18Dが設けられている。これらシールリング18A〜18Dは、スプール16の往復作動に応じて第1気密穴S1、第2気密穴S2の第1弁室側および第3弁室側、ならびに第3気密穴S3をそれぞれ開閉し、作動流体の流路方向を決める。
本体20の右方には摺動パッキング17Bの押え用の前カバー22が取付けられている。この前カバー22にはスプール16の位置決めストッパー用のボール23、ガイド24、ばね25が設けられている。また、ボール23に対応するスプール16には右方末端位置決め用の溝Y1および左方末端位置決め用の溝Y2が設けられている。
図3は作動説明のため、作動方向切換装置100を接続した空気圧駆動のシリンダCの構造図であり、キャップ側(右方)作動室Aは給排気口G1に、ヘッド側(左方)作動室Bは給排気口G2に接続されている。ピストンJのピストン軸Kに、これに平行に切換アームUが取付けられている。切換アームUの両端に往動ドッグFおよび復動ドッグTが設けてあり、両ドッグの間隔はシリンダストロークに作動リング7の直径を加算したものとなる。なお、ドッグはカムであってもよい。
次に、上記のように構成されたシリンダの作動方向切換装置100の作動について説明する。図3は、方向切換弁2のスプール16が左方に後退し、シリンダCのピストンJも左方に後退した状態を示している。図4および図5はトグル装置1の作動状態を示しており、図4はスプール16が左方に後退したときのトグル装置1の状態、図5はスプール16が右方に前進したときのトグル装置1の状態をそれぞれ示している。
このトグル装置1の作動について説明すると、図4において作動リング7が往動ドッグFにより後方(左方)に押されると、主反転軸4が支持ピン01を回転中心として時計方向に回転作動するため、主スライド軸9が主反転軸4の軸穴に押し込まれ、主ばね8が圧縮される。同時に連結ピン13を介して反対側の従反転軸5が、支持ピン02を回転中心として反時計方向に回転するため、従スライド軸12が従反転軸5の軸穴に押し込まれ、従ばね10が圧縮される。連結ピン13は上記主反転軸4および従反転軸5の回転に従いスライド穴H内を右方に移動し、主反転軸4および従反転軸5は直立状態に近づく。直立状態になるまで連結ピン13のみがスライド穴H内を移動し、スライダ14とスプール16は静止している。連結ピン13が直立状態を過ぎた時点で、主ばね8と従ばね10の圧縮状態が開放され、瞬間的にトグル装置1が反転し、図5ように連結ピン13がスライド穴Hの右端に当たる。この結果、連結ピン13に連結されたスライダ14が右方に移動し、スライダ14に固定されたスプール16が前方(右方)に移動し、図4に示した隙間Lの値が0になる。
次に、図5において作動リング7が復動ドッグTにより前方(右方)に押されると、主反転軸4が支持ピン01を回転中心として反時計方向に回転作動する。同時に連結ピン13を介して反対側の従反転軸5が、支持ピン02を回転中心として時計方向に回転する。連結ピン13はスライド穴H内を左方に移動し、主反転軸4および従反転軸5は直立状態に近づく。直立状態になるまで連結ピン13のみがスライド穴H内を移動し、スライダ14とスプール16は静止している。連結ピン13が直立状態を過ぎた時点で、瞬間的にトグル装置1が反転し、図4のように連結ピン13がスライド穴Hの左端に当たる。この結果、連結ピン13に連結されたスライダ14が左方に移動し、スライダ14に固定されたスプール16が後方(左方)に移動する。
上記のように図4および図5においてトグル装置1は、往動ドッグFあるいは復動ドッグTの押し力により直立状態になり、その後はばね力による自己反転力でスプール16を右方あるいは左方に作動させている。このことは、往動ドッグFあるいは復動ドッグTの進行速度が極めて微速になった場合においても、トグル装置1は自己反転力で方向切換弁2を瞬間的に切り換えることになる。この結果、方向切換弁2は、前後進いづれの状態にもならない中立状態の保持がないため、接続されている空気圧駆動シリンダCの連続作動が不能になるという問題を生ずることはない。
次に方向切換弁2の作動について図1および図3で説明する。圧縮空気が給気口Pから供給されると第2気密孔S2内ではシールリング18Bが開放されているため、圧縮空気は第1弁室Mに流入し、連通している第1給排気口G1を通って、接続されている空気圧駆動シリンダCの作動室Aに供給される。一方、作動室Bの圧縮空気は、作動室Bに接続連通している第2給排気口G2から第3弁室Qを通り、第3気密穴S3内のシールリング18Dが開放されているため、第2排気口E2を通って排気され、ピストンJは左方に作動する。左方に作動したピストンJは、左方末端でピストン軸Kに連結した切換アームUの往動ドッグFにより、作動リング7を左方に押してトグル装置1を反転作動させて、方向切換弁2のスプール16を前方(右方)に作動させて、圧縮空気の流れ方向を切り換える。
この流れ方向切り換え時、トグル装置1ではスライダ14内の連結ピン13が、直立状態になるまでスライド穴Hの左右両端部のいづれにも当接していない状態が生じ、万一、スプール16が所定の開閉位置から動く場合が考えられる。通常は摺動パッキング17Aの抵抗力により、スプール16の開閉位置の固定が可能である。しかし、本発明では万一の場合に備え、スプール16に設けられた位置決め用としての溝Y1あるいはY2に、ボール23をばね25により押し込み、所定の開閉位置を保持する。
図3の状態から方向切換弁2が切り換わることにより、図示しないが給気口Pから供給された圧縮空気は第2気密穴S2内に流入し、シールリング18Cが開放されているため第3弁室Qを通り、連通している第2給排気口G2を通って、接続されているシリンダCの作動室Bに供給される。一方、作動室Aの圧縮空気は、作動室Aに接続連通している第1給排気口G1から第1弁室Mを通り、第1気密穴S1内のシールリング18Aが開放されているため、第1排気口E1を通って排気され、ピストンJは右方に作動する。右方に作動したピストンJは、右方末端でピストン軸Kに連結した切換アームUの復動ドッグTにより、作動リング7を右方に押してトグル装置1を反転作動させて、方向切換弁2を切り換える。
このようにシリンダCは、ピストン軸Kに連結した切換アームUの往動ドッグFあるいは復動ドッグTにより、ピストンJの左右作動末端でトグル装置1を介して方向切換弁2が切り換わるため、圧縮空気による連続往復作動が可能になる。ここで、シリンダCの利用方法としては、例えば、産業機械のプレス作動や押し引き作動の装置として、また、油圧や水圧の往復動ポンプの駆動装置として活用できる。
図6は、方向切換弁の他の形態を示している。以下に示す実施の形態で、トグル装置1については、図1に示すシリンダの作動方向切換装置の部材と同じ符号を付け、その詳細な説明は省略する。
図6に示す方向切換弁と図1に示すものとでは、方向切換弁の構成が異なっている。すなわち、方向切換弁30の本体が3分割されており、左方より後本体31、中本体32、前本体33となっている。3分割された本体は、後本体31に備えたOリング34及び前本体33に備えたOリング35を中本体32に接触シールさせ、締結ボルト36により結合して一体形本体にしている。
上記方向切換弁30は、スプール形方向切換弁からなっている。後本体31の外側には第1排気口E1Aおよび第1給排気口G1Aが設けられている。中本体32の外側には給気口PAが設けられ、前本体33の外側には第2排気口E2Aおよび第2給排気口G2Aが設けられている。それぞれの本体内部には第1給排気口G1Aに通じる第1弁室MA、第1排気口E1Aに通じる第2弁室NA、第2給排気口G2Aに通じる第3弁室QA、および第2排気口E2Aに通じる第4弁室RAが設けられている。スプール16Aは、本体内部に往復摺動自在に挿入されている。スプール16Aが後本体31および前本体33を貫通する部分から作動流体が漏れるのを防止するため、後本体31および前本体33に摺動パッキング17Cおよび17Dが設けられている。スプール16Aの外周溝部には、Oリングなどのシールリング18E〜18Hが設けられている。これらシールリング18E〜18Hは、スプール16Aの往復作動に応じて第1気密穴S1A、第2気密穴のS2Aの第1弁室側および第2弁室側、ならびに第3気密穴S3Aをそれぞれ開閉し、作動流体の流路方向を決める。
前本体33の右方には摺動パッキング17Dの押え用の前カバー22Aが取付けられている。この前カバー22Aにはスプール16Aの位置決めストッパー用のボール23A、ガイド24A、ばね25Aが設けられている。また、ボール23Aに対応するスプール16Aには右方末端位置決め用の溝Y1Aおよび左方末端位置決め用の溝Y2Aが設けられている。なお、前記方向切換弁30の作動方法は、図1に示す方向切換弁2と同様である。
上記のように本体を3分割する目的を説明する。図1に示す方向切換弁の本体20の場合、内部の弁室や気密穴が内径に比べて極めて深いため、高精度で加工するには深孔専用の加工機械が必要であり、加工後の検査なども専用の測定器が必要である。このため、図6に示す方向切換弁では、本体を3分割してある。この結果、高精度の必要な気密穴は肉眼で見ることができるので、加工および検査が汎用の機械・器具で可能になる。
図7は、方向切換弁の更に他の形態を示している。方向切換弁40の本体が図6のものと同様3分割され、左方より後本体41、中本体42、前本体43となっている。3分割された本体は、後本体41に備えたOリング49および前本体43に備えたOリング50を中本体42に接触シールさせ、締結ボルト53により結合して一体形本体にしている。
弁棒44には中弁棒45および前弁棒46が接続され、それぞれの間には端部に弁座を有する第1弁体47および第2弁体48が一体的に設けられている。第1弁体47および第2弁体48にはそれぞれ後緩衝材51および前緩衝材52を設けている。後緩衝材51および前緩衝材52の材料として、フッ素ゴムや金属ばねなどが用いられる。また、後本体41、中本体42および前本体43には、第1弁体47および第2弁体48の弁座に向い合うように弁座面S5〜S8が設けられており、ポペット弁を形成している。
上記のように方向切換弁40は、ポペット形方向切換弁からなっている。後本体41の外側には第1排気口E7および第1給排気口G7が設けられている。中本体42の外側には給気口P3が設けられ、前本体43の外側には第2排気口E8および第2給排気口G8が設けられている。それぞれの本体内部には第1給排気口G7に通じる第1弁室M1、第1排気口E7に通じる第2弁室N1、第2給排気口G8に通じる第3弁室Q1、および第2排気口E8に通じる第4弁室R1が設けられている。また、前記第1弁室M1および第2弁室N1をつなぐ第1流路S10を有し、その入口には第1弁座S5、前記第1弁室M1および前記第3弁室Q1をつなぐ給気口P3には第2流路S20を有し、その入口には第2弁座S6および出口には第3弁座S7、ならびに前記第3弁室Q1および第4弁室R1をつなぐ第3流路S30を有し、その入口には第4弁座S8が設けられている。
本体内部に往復摺動自在に挿入された、弁棒44と中弁棒45との間には第1弁体47が設けられ、第1弁体47の両端の弁座部は、それぞれ第1弁座S5および第2弁座S6に接触自在に相対しており、弁の開閉機能を備えている。中弁棒45と前弁棒46との間には第2弁体48が設けられ、第2弁体48の両端の弁座部は、それぞれ第3弁座S7および第4弁座S8に接触自在に相対しており、弁の開閉機能を備えている。これら第1弁体47および第2弁体48は、弁棒44の往復作動に応じて第1弁座S5は第1弁室M1側および第2弁室N1側、第2弁座S6は第1弁室M1側および給気口P3側、第3弁座S7は給気口P3側および前記第3弁室Q1側、第4弁座S8は前記第3弁室Q1側および第4弁室R1側をそれぞれ開閉し、作動流体の流路方向を決める。
上記のように本体を3分割し、弁座を有する弁体を内挿してポペット弁構造にした目的を説明する。前記スプール形方向切換弁に見られるような、シールリングによるシールの場合、使用するシールリングは弾性体の必要があり、一般にはゴム製Oリングなどが用いられるが、弾性体は使用温度に制限があるため高温の圧力流体には不向きである。このため、弁体の弁座と接触自在に相対する本体の弁座面とでシールして、圧力流体の方向を切り換えるポペット弁方式であれば弁座に弾性体を使用しなくてもよい。したがって、高温にも使用可能なフッ素樹脂や金属が使用できる。
図8、図9および図10は、シリンダの作動方向切換装置の他の形態を示している。ここで、図9は図8のe〜e矢印から見た側面断面図であり、図10は図8の上面図と回路図である。この発明は、前記作動方向切換装置100を複動シリンダ110に装着して駆動するものである。
前記複動シリンダ110は、カバー111Aおよびカバー111Bを備えたシリンダ111を設けている。前記シリンダ111にはピストン軸112を結合したピストン113が内挿摺動されており、前記ピストン113はシールリング131を備え、ピストン軸112の左方先端には駆動スライダ114が結合されている。前記駆動スライダ114は、駆動力伝達ピン115により揺動自在に連結された駆動アーム116および117を備えている。駆動アーム116および117のそれぞれの先端部分には駆動端W6およびW7がコ形に開いており、つめ駆動ピン118および119が挿入されている。また、前記駆動アーム116および117の駆動端W6およびW7のコ形の空間にはガイドプレート121および122が設けられている。ガイドプレート121および122の先端部には、軸受121Aおよび軸受122Aを介して回転軸120が回転自在に取り付けられている。また、前記ガイドプレート121および122は、先端部がコ形の形状になっており、コ形の内側には押しつめ125および引きつめ126が挿入されている。これら押しつめ125および引きつめ126は、つめ車駆動ピン118および119により、前記駆動アーム116および117の駆動端W6およびW7に揺動自在に結合されている。前記押しつめ125および引きつめ126は、つめ支持ピン123および124を介してガイドプレート121および122に揺動自在に結合されており、回転軸120と一体となっているつめ車127の歯に噛み合っている。
ここで、前記ガイドプレート121および122を設けた目的は、押しつめ125および引きつめ126が反復作動する時に、つめ車127を中心にして反復作動するための案内用である。前記押しつめ125および引きつめ126はつめ支持ピン123および124に揺動自在に支持され、つめ車127に噛み合っているが、ピストン113からの駆動力をつめ車127に伝達するのはつめ車駆動ピン118および119である。また、図10に示すように駆動力伝達ピン115の先端は、ラチェットボックス130の外側に貫通して切換アームU2を備えている。切換アームU2は、ラチェットボックス130に取付けられた作動方向切換装置100の作動リング7を作動させる位置に設けられている。
上記のように構成された複動シリンダ110の作動について説明する。図8において、ピストン113が左方に作動すると駆動スライダ114が駆動力伝達ピン115を押して、駆動アーム116および117が、つめ車駆動ピン118および119を介して、押しつめ125および引きつめ126を左方に押す。この時、押しつめ125および引きつめ126は、つめ支持ピン123および124を軸として回転しようとするため、押しつめ125のみがつめ車127に噛み合い、回転軸120を反時計方向に回転(図8の矢印)させ、引きつめ126はつめ車127と噛み合わず空転する。同様に、ピストン113が右方に作動すると押しつめ125はつめ車127と噛み合わず空転し、引きつめ126のみがつめ車127と噛み合って回転軸120を反時計方向に回転させる。このように、つめ車駆動ピン118および119の目的は、つめ車駆動力の伝達とともに、空転している状態のつめ125または127とつめ車127の歯が接触して騒音を発生しないように、押しつめ125または引きつめ126の歯をつめ支持ピン123または124を軸として回転させ、つめ車127の歯から引き離す。上記のように、押しつめ125および引きつめ126が交互につめ車127を一方向に回転させ、かつ、ラチェット機構固有の騒音を防止する。
このような複動シリンダ110を連続的に往復作動させるために、ラチェットボックス130には作動方向切換装置100が取付けられており、図10の回路図により連続往復作動機能を説明する。ここで、図10上方に示す作動方向切換装置100は、下図では分り難いため、方向切換弁100のみf〜f矢印から見たもので、便宜的に表示している。また、前記作動方向切換装置100の構造および作動は、図1と同じである。すなわち、
給気口Pから供給された圧縮空気は第2給排気口G2を通って、接続されているシリンダ111の作動室A2に供給される。一方、作動室B2の圧縮空気は、作動室B2に接続連通している第1給排気口G1を通って第1排気口E1から排気されるため、ピストン113は左方に作動する。左方に作動したピストン113は、左方末端でピストン軸112に同調して作動する切換アームU2の往動ドッグF2により、作動リング7を左方に押して作動方向切換装置100を切り換える。
作動方向切換装置100が切り換わることにより、図示しないが給気口Pから供給された圧縮空気は第1給排気口G1を通って、接続されているシリンダ111の作動室B2に供給される。一方、作動室A2の圧縮空気は、作動室A2に接続連通している第2給排気口G2を通って第2排気口E2から排気されるため、ピストン113は右方に作動する。右方に作動したピストン113は、右方末端でピストン軸112に同調して作動する切換アームU2の複動ドッグT2により、作動リング7を右方に押して作動方向切換装置100を切り換える。このようにピストン113の左右の作動末端で切換アームU2により、作動方向切換装置100が切り換わるため、圧縮空気による複動シリンダ110の連続往復作動が可能になり、したがって、回転軸120が連続回転する。なお、本発明では複動シリンダ110を作動方向切換装置100を使用して作動させているが、これを電磁弁に置き換えることもできる。
図11は、トグル座の他の形態を示している。図12は図11のb〜b矢印から見た側面断面図である。方向切換弁は、図1に示す方向切換弁2であるが、図1とはトグル装置が異なっている。すなわち、トグル装置60の反転用ばねが1個になっている。前記トグル装置60はトグル座61を備えており、主反転軸63および従反転軸64がそれぞれ支持ピン03および04で揺動自在に取り付けられている。前記主反転軸63の後端部分には作動リング62が回転自在に取り付けられている。また、前記従反転軸64の前部に設けられた軸穴W4にスライド軸66の後部が摺動自在に挿入されている。従反転軸64およびスライド軸66にそれぞれ設けられたばね座の間には、圧縮された反転ばね65が挿入されている。主反転軸63とスライド軸66の先端部とは連結ピン67で連結されており、連結ピン67はスライダ68に設けられた幅広のスライド穴H1に摺動自在に挿入されている。スライダ68は、トグル座61の案内穴に内挿されるとともに、その先端部は連結ボルト69によりスプール16の後端部に結合固定されている。また、スライダ68は、右方先端に隙間Zを有し、左方先端はストッパー板70に当接している。ここで隙間Zは、スプール16のストロークに相当する。
上記のように構成されたトグル装置60の作動について説明する。図11において作動リング62が往動ドッグFにより後方(左方)に押されると、主反転軸63が支持ピン03を回転中心として時計方向に回転し、同時に連結ピン67を介して反対側の従反転軸64が支持ピン04を回転中心として反時計方向に回転するため、スライド軸66が従反転軸64の軸穴W4に押し込まれ、反転ばね65が圧縮される。連結ピン67は上記主反転軸63および従反転軸64の回転に従いスライド穴H1内を右方に移動し、主反転軸63および従反転軸64は直立状態に近づく。直立状態になるまで連結ピン67のみがスライド穴H1内を移動し、スライダ68とスプール16は静止している。連結ピン67が直立状態を過ぎた時点で、反転ばね65の圧縮状態が開放され、瞬間的にトグル装置60が反転し、連結ピン67がスライド穴H1の右端に当たる。この結果、連結ピン67に連結されたスライダ68が右方に移動し、スライダ68に固定されたスプール16が右方に移動し、前記方向切換弁2が切り換わる。なお、方向切換弁2の作動は、図1および図3により説明したとおりである。
図13〜図17は、この発明のロータリアクチュエータの作動方向切換装置を示している。作動方向切換装置140のトグル装置80は回転形であり、方向切換弁90も回転形となっている。トグル装置80は方向切換弁90の上カバー91と一体に設けられたトグル座81に取り付けられている。主反転軸83は弁棒92の上端部に回転自在に設けられ、主反転軸83の下部には弁棒92に結合固定した回転カム88が設けられている。従反転軸84は支持ピン05で回転自在に取り付けられている。主反転軸83の後端部分には、作動リング82が回転自在に取り付けられ、従反転軸84の前部に設けられた軸穴W3にスライド軸86の後部が摺動自在に挿入されている。従反転軸84およびスライド軸86にそれぞれ設けられたばね座の間に圧縮された反転ばね85が挿入されている。主反転軸83の先端部とスライド軸86の先端部とは反転ピン87で連結されている。
回転形方向切換弁90は、回転スライド形の方向切換弁からなっている。本体93の内部には図16に示すように、給気口P1と第1排気口E3、第2排気口E4、および第1給排気口G3、第2給排気口G4が設けられ、上端面V1にはそれぞれ弁座口を備えている。前記本体93の上部には、第1通路96および第2通路95を持つ回転弁体94が設けられている。前記第1通路96および第2通路95は長穴になっており、下端面V2にはそれぞれ長穴の弁座口を備えている。前記回転弁体94の上部側はカバー97により密閉され、下端面V2側のみ開口している。前記本体93の上端面V1と回転弁体94の下端面V2とは、ばね98により接触し、回転摺動自在になっている。このため、回転弁体94の回転角度量に応じて、給気口P1と第1排気口E3、第2排気口E4、および第1給排気口G3、第2給排気口G4の弁座が交互に開閉され、駆動用圧力流体の流路方向を決める。
図14は図13のC〜C矢印から見た上面図である。ここで、主反転軸83と従反転軸84とは反転ピン87を基点として空転角度θ分傾いている。また、前記主反転軸83には回転カム88に当接する部分に突起部W4が設けられ、前記回転カム88には主反転軸83が挿入されている部分に空転角度θ分の切り欠き部W5が設けられている。したがって、主反転軸83は空転角度θの回転位置まで空回転し、回転カム88を回転させることはない。
図15は作動方向切換装置140をベーン形ロータリアクチュエータRMに装備したものである。ベーン形ロータリアクチュエータRMの回転ロッドRSに切換アームU1を取付け、これに相対して作動方向切換装置140をブラケットBRにより取付け、ベーン形ロータリアクチュエータRMの連続反復回転作動を行う。なお、ベーン形ロータリアクチュエータRMの駆動軸RRは、60°〜270°程度の反復回転作動を行い、主に、産業用の反復回転作動が行われる機械などに使用される。ここで作動方向切換装置140は、ロータリアクチュエータのベーン形のみでなく、ラック・ピニオン形にも適用できる。
図16は図13のd〜d矢印から見た回転弁体94の流体の第1通路96および第2通路95の方向切換図である。左図ASは、第2通路95により給気口P1と第2給排気口G4が連通し、第2排気口E4は閉止している。また、第1通路96により第1給排気口G3と第1排気口E3が連通している。右図AOは、左図ASから矢印方向に回転切換した図である。第1通路96により給気口P1と第1給排気口G3が連通し、第1排気口E3は閉止している。また、第2通路95により第2給排気口G4と第2排気口E4が連通している。このように左図ASから右図AOに回転させることにより、流体の通路方向を切り換えることができる。
上記のように構成された作動方向切換装置140の作動について説明する。図14のトグル装置80において、作動リング82が往動ドッグF1により押されると、主反転軸83が弁棒92を回転中心として時計方向に回転する。同時に反転ピン87を介して反対側の従反転軸84が支持ピン05を回転中心として反時計方向に回転するため、スライド軸86が従反転軸84の軸穴W3に押し込まれ、反転ばね85が圧縮される。主反転軸83は空転角度θ分回ると反転し、この反転時点から主反転軸83の突起部W4が回転カム88を押し、時計方向に回転させる。同時に回転カム88に結合固定された弁棒92が回転弁体94を回転させて方向切換弁90を切り換える。
このような作動方向切換装置140により、ベーン形ロータリアクチュエータRMを連続的に反復回転作動を行わせるために、図17のような回路図が組まれている。図17の上図は回転弁体94の方向切換図であり、下図はベーン形ロータリアクチュエータRMの作動概略図である。遮蔽プレートRNを備えた円形シリンダC1内には、回転ロッドRSおよび駆動軸RRと一体化した回転ピストンJ1が反復回転できるように設けられている。給気口P1から供給された圧縮空気は第2給排気口G4を通って、接続されているシリンダC1の作動室B1に供給される。一方、作動室A1の圧縮空気は、作動室A1に接続連通している第1給排気口G3を通って、第1排気口E3から排気されるため、ピストンJ1は時計方向に回転する。時計方向に作動したピストンJ1は、時計方向末端で回転ロッドRSに同調して作動する切換アームU1(図14に示す。)の往動ドッグF1により、作動リング82を時計方向に押して作動方向切換装置140を切り換える。
作動方向切換装置140が切り換わることにより、図16のAO図のように給気口P1から供給された圧縮空気は第1給排気口G3を通って、接続されているシリンダC1の作動室A1に供給される。一方、作動室B1の圧縮空気は、作動室B1に接続連通している第2給排気口G4を通って、第2排気口E4から排気されるため、ピストンJ1は反時計方向に回転作動する。反時計方向に作動したピストンJ1は、反時計方向末端で回転ロッドRSに同調して作動する切換アームU1の複動ドッグT1により、作動リング82を反時計方向に押して作動方向切換装置140を切換える。このため、圧縮空気によるベーン形ロータリアクチュエータRMの連続反復回転作動が可能になる。
図18〜図22はこの発明の往復ポンプの実施の形態を示している。この発明の往復ポンプは、前記作動方向切換装置100を圧縮空気駆動の往復ポンプ150に取り付けて駆動するものである。図18において、複動形の第1シリンダ151は内部に第1ピストン152、第2ピストン153および第3ピストン154が一体として設けられ、前記第1シリンダ151は、上部を締結ボルト173により、増圧用の第2シリンダ155を取り付け、下部を締結ボルト174により、増圧用の第3シリンダ156を取り付けている。第1シリンダ151に第1ピストン152が挿入され、その上部の第2シリンダ155に第2ピストン153が挿入され、下部の第3シリンダ156に第3ピストン154が挿入されている。前記第1ピストン152はシールリング157を、第2ピストン153はシールリング158を、また第3ピストン154はシールリング159をそれぞれ摺動と気密保持用として備えている。また、第1シリンダ151には、圧縮空気の給排気口として上部に接続口175、下部に接続口176を備えている。
第1ピストン152には切換ロッド160が取り付けられ、その末端はシールリング172を介して下部の第3シリンダ156の外部に貫通して、切換アームU3と一体となっている。また、図19に示すように第1シリンダ151の外部には、ブラケット165により作動方向切換装置100が切換アームU3と相対して取り付けられている。
前記第2シリンダー155は上端の圧縮室A4に吸込み逆止弁161および吐出逆止弁162を備え、前記第3シリンダー156は下端の圧縮室B4に吸込み逆止弁163および吐出逆止弁164を備えている。また、吸込み逆止弁161、163および吐出逆止弁162、164の構造をそれぞれ図20および図21に示す。前記吸込み逆止弁161、163は、ボデー180に吸込み口CIを備え、内部に弁体166、ばね167およびプレート168を備えている。これらは、シールパッキン181で気密を保ちながら、取付けボルト185により第2シリンダ155あるいは第3シリンダ156に取り付けられる。
前記吐出逆止弁162、164は、ボデー182に吐出口COを備え、内部に弁体169、ばね170、弁座付ガイド183およびプレート171を備えている。これらは、シールパッキン184で気密を保ちながら、取付けボルト186により第2シリンダ155、あるいは第3シリンダ156に取り付けられる。
上記吸込み逆止弁161、163および吐出逆止弁162、164の作動を説明する。吸込み逆止弁161、163は、流体を右方の吸込み口CIから矢印のように流入し、ばね167を圧縮して吸込み弁体166を開き、通路d1およびプレート168の通路d2を通って左方の圧縮室に吸込まれる。ここで、流体の吸込みの流れが止まると弁体166の弁座面V3が閉止し、逆流を防止する。前記吐出逆止弁162、164は、圧縮流体を左方の圧縮室より流入させ、ばね170を圧縮して吐出弁体169を開き、通路d3およびガイド171の通路d4を通って右方の吐出口COから吐出させる。ここで、圧縮流体の吐出が止まると弁体169の弁座面V4が閉止し、逆流を防止する。
上記のように構成された往復ポンプ150の作動を説明する。図18において、圧縮空気を接続口175を介して第1シリンダの作動室A3に供給すると、第1ピストン152が下方に移動し、同時に第2ピストン153も下方に移動する。これより、圧縮室A4内が負圧になり、吸込み逆止弁161から流体が吸込まれる。同時に第3ピストン154も下方に移動するため、圧縮室B4内の流体が圧縮されて、吐出逆止弁164から吐出される。また、圧縮空気を接続口176を介して第1シリンダの作動室B3に導入すると、第1ピストン152が上方に移動し、同時に第2ピストン153も上方に移動することにより、圧縮室A4内の流体が圧縮されて、吐出逆止弁162から吐出される。同時に第3ピストン154も上方に移動するため、圧縮室B4内が負圧になり、吸込み逆止弁163から流体が吸い込まれる。このように、この往復ポンプ150は、第1ピストン152の往・復作動において、圧縮室A4あるいはB4から圧縮流体をつくりだす。ここで、第1ピストン152を駆動する空気圧に代えて水圧でもよい。また、第2ピストン153あるいは第3ピストン154により増圧される流体圧は、油圧あるいは水圧であってもよい。
このような往復ポンプ150を連続的に往復作動させるために、第1シリンダ151の外部に作動方向切換装置100が取り付けられている。往復ポンプ150の作動を図22の回路図により説明する。ここで、この回路図の右図は図18と同一であり、左図の作動方向切換装置100は、右図では分り難いため、方向切換弁100のみh〜h矢印から見たもので、便宜的に表示している。また、前記作動方向切換装置100の構造および作動は、図1と同じである。
給気口Pから供給された圧縮空気は第1給排気口G1を通って、接続されている第1シリンダ151の作動室A3に供給される。一方、作動室B3の圧縮空気は、作動室B3に接続連通している第2給排気口G2を通って第2排気口E2から排気されるため、第1ピストン152は下方に作動する。下方に作動した第1ピストン152は、下方末端で第1ピストン152に同調して作動する切換アームU3の往動ドッグF3により、作動リング7を下方に押して作動方向切換装置100を切り換える。
作動方向切換装置100が切り換わることにより、図示しないが給気口Pから供給された圧縮空気は第2給排気口G2を通って、接続されている第1シリンダ151の作動室B3に供給される。一方、作動室A3の圧縮空気は、作動室A3に接続連通している第1給排気口G1を通って第1排気口E1から排気されるため、第1ピストン152は上方に作動する。上方に作動した第1ピストン152は、上方末端で第1ピストン152に同調して作動する切換アームU3の復動ドッグT3により、作動リング7を上方に押して作動方向切換装置100を切り換える。このように第1ピストン152の上下の作動末端で切換アームU3により、作動方向切換装置100が切り換わるため、圧縮空気による往復ポンプの連続往復作動が可能になる。なお、本発明では往復ポンプ150を作動方向切換装置100を使用して作動させているが、これを電磁弁に置き換えることもできる。
この発明の第1の発明の実施の形態を示すもので、シリンダの作動方向切換装置の正面断面図である。 図1のa〜aから見たトグル装置の側面断面図である。 図1に示す装置で複動シリンダを駆動する回路図である。 図1に示す装置の作動説明図である。 図1に示す装置の作動説明図である。 この発明の方向切換弁の他の形態を示すもので、分割形方向切換弁の正面断面図である。 この発明の方向切換弁の更に他の形態を示すもので、ポペット形方向切換弁の正面断面図である。 この発明のシリンダの作動方向切換装置の他の形態を示すもので、作動方向切換装置を備えた回転往復動シリンダ装置の正面断面図である。 図15のe〜eから見た回転往復動シリンダ装置の側面断面図である。 図15の回転往復動シリンダ装置を駆動する回路図である。 この発明のトグル装置の他の形態を示すもので、単体ばね形トグル装置の 正面断面図である。 図8のb〜bから見たトグル装置の側面図である。 この発明のロータリアクチュエータの作動方向切換装置の形態を示すもので、回転式トグル装置と回転形方向切換弁を備えたシリンダの作動方向切換装置の正面断面図である。 図13のc〜cから見たトグル装置の上面図である。 図13の作動方向切換装置をベーン形ロータリアクチュエータに装備した正面図である。 図13のd〜dから見た回転形方向切換弁の方向切換方法の作動説明図である。 図15のベーン形ロータリアクチュエータを駆動する回路図である。 この発明の往復ポンプの形態を示すもので、シリンダの作動方向切換装置を備えた往復ポンプの正面断面図である。 シリンダの作動方向切換装置が取り付けられた往復ポンプの外形側面図である。 図18に装備された吸込み逆止弁の断面図である。 図18に装備された吐出逆止弁の断面図である。 図18の流体圧ポンプを駆動する回路図である。
符号の説明
1 トグル装置 2 方向切換弁
3 トグル座 4 主反転軸
5 従反転軸 7 作動リング
8 主バネ 9 主スライド軸
10 従バネ 12 従スライド軸
13 連結ピン 14 スライダ
16 スプール 18A シールリング
20 本体 23 ボール
25 ばね Y1 溝
H スライド穴 100 作動方向切換装置
F 往動ドッグ T 復動ドッグ
30 方向切換弁 31 後本体
32 中本体 33 前本体
40 方向切換弁 41 後本体
42 中本体 43 前本体
44 弁棒 47 第1弁体
48 第2弁体 60 トグル装置
61 トグル座 62 作動リング
63 主反転軸 64 従反転軸
65 反転ばね 66 スライド軸
67 連結ピン 68 スライダ
H1 スライド穴 80 トグル装置
81 トグル座 82 作動リング
83 主反転軸 84 従反転軸
85 反転ばね 86 スライド軸
87 反転ピン 88 回転カム
92 弁棒 93 本体
94 回転弁体 140 回転形作動切換装置
RM ベーン形ロータリアクチュエータ 110 複動シリンダ
111 シリンダ 112 ピストン軸
113 ピストン 114 駆動スライダ
115 駆動力伝達ピン 116 駆動アーム
118 つめ車駆動ピン 120 回転軸
121 ガイドプレート 123 つめ支持ピン
125 押しつめ 126 引きつめ
127 つめ車 130 ラチェットボックス
131 シールリング 150 往復ポンプ
151 第1シリンダ 152 第1ピストン
153 第2ピストン 154 第3ピストン
155 第2シリンダ 156 第3シリンダ
157 シールリング 160 切換ロッド
161 吸込み逆止弁 162 吐出逆止弁

Claims (8)

  1. 反転機能を有するトグル装置と、シリンダの作動流体の供給・排出口を切り換える方向切換弁とからなるシリンダの作動方向切換装置であって、前記トグル装置はトグル座と、トグル座に揺動自在に支持された主反転軸および従反転軸と、前記主反転軸の軸穴に摺動自在にはめ合う主スライド軸と、主反転軸の先端部と主スライド軸の先端部との間に挿入された主ばねと、主反転軸の後端部に取付けられた作動リングと、前記従反転軸の軸穴に摺動自在にはめ合う従スライド軸と、従反転軸の先端部と従スライド軸の先端部との間に挿入された従ばねと、前記トグル座の案内穴に前記方向切換弁の作動軸方向に摺動自在に取り付けられたスライダとを備えており、前記主スライド軸および前記従スライド軸の先端部が連結ピンで連結されており、連結ピンが前記スライダのスライド穴に前記方向切換弁の作動方向に摺動自在にはめ合っており、スライダの先端部が前記方向切換弁の作動軸の後端部に連結されており、往動側接触体および復動側接触体が前記シリンダの出力軸に取り付けられており、前記作動リングと往動側接触体または復動側接触体との接触により前記トグル装置が反転して、前記方向切換弁の供給・排出口を切り換えることを特徴とするシリンダの作動方向切換装置。
  2. 前記方向切換弁がスプール形方向切換弁であり、本体とスプールとを備え、前記本体が第1給排口に通じる第1弁室、第1排出口に通じる第2弁室、第2給排口に通じる第3弁室、および第2排出口に通じる第4弁室を有するとともに、前記第1弁室および第2弁室に通じる第1気密穴、前記第1弁室、第3弁室および供給口に通じる第2気密穴、ならびに前記第3弁室および第4弁室に通じる第3気密穴を有し、前記スプールが前記スライダに連結されており、前記第1気密穴、第2気密穴の第1弁室側および第3弁室側、ならびに第3気密穴をそれぞれ開閉するシールリングを備えた請求項1記載のシリンダの作動方向切換装置。
  3. 前記方向切換弁がスプール形方向切換弁であり、本体とスプールを備え、前記本体が前本体、中本体および後本体、ならびにこれら後、中および前本体を連結するボルトからな
    り、前記後本体が第1給排口に通じる第1弁室、第1排出口に通じる第2弁室、ならびに第1弁室および第2弁室に通じる第1気密穴を有し、前記前本体が第2給排口に通じる第3弁室、第2排出口に通じる第4弁室、ならびに第3弁室および第4弁室に通じる第3気密穴を有し、前記中本体が前記第1弁室、第3弁室および供給口に通じる第2気密穴を有し、前記スプールが前記スライダに連結されており、前記第1気密穴、第2気密穴の第1弁室側および第3弁室側、ならびに第3気密穴をそれぞれ開閉するシールリングを備えた請求項1記載のシリンダの作動方向切換装置。
  4. 前記方向切換弁がポペット形方向切換弁であり、本体、弁棒とを備え、前記本体が前本体、中本体および後本体、ならびにこれら後、中および前本体を連結するボルトからなり、前記後本体が第1給排口に通じる第1弁室、第1排出口に通じる第2弁室、ならびに第1弁室および第2弁室をつなぐ第1流路を有し、前記前本体が第2給排口に通じる第3弁室、第2排出口に通じる第4弁室、ならびに第3弁室および第4弁室をつなぐ第3流路を有し、前記中本体が前記第1弁室、第3弁室および供給口に通じる第2流路を有し、前記第1流路の入口に第1弁座が、第2流路の入口および出口にそれぞれ第2弁座および第3弁座が、さらに第3流路の入口に第4弁座が設けられており、前記弁棒に弁棒軸方向に間隔をおいて第1弁体および第2弁体が設けられており、第1弁体の後端部が前記第1弁座に、かつ前端部が前記第2弁座にそれぞれ接触自在であり、第2弁体の後端部が前記第3弁座に、かつ前端部が第4弁座にそれぞれ接触自在であり、弁棒が前記スライダに連結されており、第1流路の入口、第2流路の入・出口および第3流路の入口を開閉する請求項1記載のシリンダの作動方向切換装置。
  5. 前記シリンダが複動シリンダであり、複動シリンダの出力軸の先端部に連続回転ラチェット機構が取り付けられており、連続回転ラチェット機構が前記複動シリンダの出力軸の先端部に基部が揺動自在に取り付けられた1対の駆動アームと、一方の駆動アームの先端部に揺動自在に取り付けられた押しつめと、他方の駆動アームの先端部に揺動自在に取り付けられた引きつめと、押しつめおよび引きつめが交互に係合するつめ車とからなる請求項1〜4のいずれか1項に記載のシリンダの作動方向切換装置。
  6. 反転機能を有する単体ばね形トグル装置と、シリンダの作動流体の供給・排出口を切り換える方向切換弁とからなるシリンダの作動方向切換装置であって、前記トグル装置はトグル座と、トグル座に揺動自在に支持された主反転軸および従反転軸と、前記主反転軸の後端部に取付けられた作動リングと、前記従反転軸の軸穴に摺動自在にはめ合うスライド軸と、従反転軸の先端部とスライド軸の先端部との間に挿入された反転ばねと、前記トグル座の案内穴に前記方向切換弁の作動軸方向に摺動自在に取り付けられたスライダとを備えており、前記主反転軸および前記スライド軸の先端部が連結ピンで連結されており、連結ピンが前記スライダのスライド穴に前記方向切換弁の作動方向に摺動自在にはめ合っており、スライダの先端部が前記方向切換弁の作動軸の後端部に連結されており、往動側接触体および復動側接触体が前記シリンダの出力軸に取り付けられており、前記作動リングと往動側接触体または復動側接触体との接触により前記トグル装置が反転して、前記方向切換弁の供給・排出口を切り換えることを特徴とするシリンダの作動方向切換装置。
  7. 反転機能を有する回転形トグル装置と、ロータリアクチュエータの往動および復動側の作動流体供給排出口を切り換える回転形方向切換弁とを備えたロータリアクチュエータの作動方向切換装置であって、
    前記トグル装置は、トグル座と、主反転軸と、前記主反転軸の後端部に取り付けられた作動リングと、前記トグル座に揺動自在に支持された従反転軸と、前記従反転軸の軸穴に摺動自在にはめ合うスライド軸と、従反転軸の先端部とスライド軸の先端部との間に挿入された反転ばねとを備え、
    前記主反転軸および前記スライド軸の先端部が反転ピンで連結されており、前記方向切換弁は、往動側および復動側にそれぞれ前記作動流体の本体供給孔、本体供給排出孔および本体排出孔を有し、本体供給孔、本体供給排出孔および本体排出孔の入口にそれぞれ弁座が設けられた本体と、前記本体の往動側および復動側の本体供給孔、本体供給排出孔および本体排出孔にそれぞれ通じる弁体供給孔、弁体供給排出孔および弁体排出孔を有し、往動側弁体供給孔と往動側弁体供給排出孔、復動弁体供給孔と復動弁体供給排出孔、往動側弁体供給排出孔と往動側弁体排出孔、復動側弁体供給排出孔と復動側弁体排出孔とをそれぞれつなぐ通路を有し、前記本体の入口側面に回転自在に接する回転弁体と、一端に前記主反転軸が回転自在にはめ合い、他端寄りに回転弁体が固定された弁棒とを備えており、
    回転カムが前記主反転軸に隣接して弁棒に固定されており、往動側接触体および復動側接触体がロータリアクチュエータの出力軸に取り付けられており、前記作動リングと往動側接触体または復動側接触体との接触により前記回転形トグル装置が反転して、前記回転形方向切換弁の作動流体の供給口、給排出口および排出口を切り換え、前記ロータリアクチュエータを正逆回転方向に交互に反復回転作動させることを特徴とするロータリアクチュエータの作動方向切換装置。
  8. 反転機能を有するトグル装置と、シリンダの作動流体の供給・排出口を切り換える方向切換弁とを備えた往復ポンプであって、
    前記トグル装置は、トグル座と、トグル座に揺動自在に支持された主反転軸および従反転軸と、前記主反転軸の軸穴に摺動自在にはめ合う主スライド軸と、主反転軸の先端部と主スライド軸の先端部との間に挿入された主ばねと、主反転軸の後端部に取り付けられた作動リングと、前記従反転軸の軸穴に摺動自在にはめ合う従スライド軸と、従反転軸の先端部と従スライド軸の先端部との間に挿入された従ばねと、前記トグル座の案内穴に前記方向切換弁の作動軸方向に摺動自在に取り付けられたスライダとを備えており、前記主スライド軸および前記従スライド軸の先端部が連結ピンで連結されており、連結ピンが前記スライダのスライド穴に前記方向切換弁の作動方向に摺動自在にはめ合っており、スライダの先端部が前記方向切換弁の作動軸の後端部に連結されており、
    前記往復ポンプは、複動形第1シリンダと、第1シリンダの両端に設けられた増圧用の第2シリンダと第3シリンダとを備え、第1シリンダに第1ピストンが摺動自在に内挿され、第1ピストンに一体的に設けられた第2ピストンと第3ピストンとがそれぞれ第2シリンダと第3シリンダとに摺動自在に内挿されており、第2シリンダと第3シリンダの端部のそれぞれに吸込み逆止弁および吐出逆止弁が設けられており、前記第3シリンダの端部を貫通する切換ロッドが前記第1ピストンに連結され、切換ロッドに往動側接触体および復動側接触体が設けられており、前記トグル装置の作動リングと往動側接触体または復動側接触体との接触によりトグル装置が反転して前記方向切換弁の供給・排出口を切り換え、前記第1ピストンを連続的に往復作動することを特徴とする往復ポンプ。
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