JP4414055B2 - X線ctシステムにおけるガントリ装置及びその制御方法 - Google Patents

X線ctシステムにおけるガントリ装置及びその制御方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はX線照射によって被検体のX線断層像を得るX線CTシステムにおけるガントリ装置及びその制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
X線CT(Computerized Tomography)システム及び装置は、大別すると、ドーナツ状の空洞部を有する装置(一般に、ガントリ装置と呼ばれている)、ガントリ装置に対して各種制御信号を与えると共にガントリ装置より得られた信号(データ)に基づいてX線断層像を再構成し、表示する操作コンソール、そして、被検体(被検者)をガントリ装置の空洞部内に固定支持するため、及び、被検体を空洞部に向けて搬送するための搬送装置で構成される。
【0003】
ガントリ装置は、上記空洞部を挟んで設けられたX線発生源(X線管)とこのX線発生源より照射されたX線を検出する検出部とを内蔵する回転部を備える。
【0004】
実際に、スキャンする場合には、被検体を上記の搬送装置上に横たえさせて、ガントリ装置の空洞部に向けて搬送する。そして、ガントリ装置の回転部を回転駆動させると共にX線管を駆動することで、被検体に対する異なる方向でのX線の照射及び被検体を透過してきたX線の検出を検出部で行う。操作コンソールでは、上記のようにして、ガントリ装置より転送されてきた透過X線強度に対応する信号を受信し、これに基づいて、算術的に被検体の断層面におけるX線減衰率に応じた画像を生成する。この再生される像は一般にX線断層像と呼ばれ、X線断層像を再生する処理はX線断層像を再構成する、もしくは単に再構成する、と呼ばれる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ガントリ装置における回転部の所定位置には、上記の通りX線管が配置されるが、このX線管の重量は数十キロgにも達する。従って、回転部の全体が重量的に不均一、つまりアンバランスになる。また、回転部そのものの精度の問題、或いは、回転部を支えるベースの歪み、更には、回転部の1回転に要する時間も1秒程度と、比較的高速であるので、重量のある部分で働く遠心力も無視できなくなる。上記の様々な要因によって、回転部の1回転中における水平方向(被検体の搬送方向に対して直交する水平方向)に対して位置ずれ(振動)が発生する。
【0006】
X線CTでは、回転部の中心位置が固定であることを前提にして、X線断層像の再構成の演算処理を行うものであるから、この水平方向の振動が許容範囲を越えてしまうと、再構成されるX線断層像に影響が現れ高い精度を保つことができない。
【0007】
また、一般に、X線断層像の精度を高くする、すなわち、S/N比を向上させるためには、多くの回転角度位置でのX線透過データを必要とする。このためには、少なくとも、X線管が或る角度Aにあったときに検出部で透過X線を検出したとき、その位置から180°回転した角度Bにおいても同様の透過X線を検出することが必要になる。
【0008】
この場合に問題になるのは、上記角度Aと角度Bにおける水平方向のずれの差が許容範囲を越えてしまうと、高い精度のX線断層像を再構成することができなくなってしまう点である。
【0009】
そこで、本願発明は特にガントリ装置の水平方向の振動において、或る回転角と、それから180°の位相差を有する回転角におけるずれ量を抑制し、もって再構成されるX線断層像の信頼性を高めることを可能にするガントリの制御装置及びその制御方法を提供しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決するため、例えば本発明のX線CTシステムにおけるガントリ装置は以下の構成を備える。すなわち、
X線発生源と、当該X線発生源から放射されたX線を、被検体を位置させる空洞部を介して検出するX線検出部とを有するガントリ回転部を備える、X線CTシステムにおけるガントリ装置であって、
前記ガントリ回転部の1回転中における前記被検体の搬送方向に対して直交する水平方向の位置ずれ量を検出する検出手段と、
該検出手段で検出した位置ずれ量における最大となる回転角を抽出する抽出手段と、
前記ガントリ回転部上に設けられた重りの、前記ガントリ回転部の回転中心からの距離を調整する重り調整手段と、
該重り調整手段を制御し、前記抽出手段で抽出された位置ずれの方向に対して逆の水平方向に対する遠心力を相対的に増加する制御手段とを備える。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に従って本発明に係る実施形態を詳細に説明する。
【0012】
先ず、実施形態におけるガントリ装置の構成を図1、図2を用いて説明し、その上で実施形態におけるガントリ装置の制御処理について説明する。
【0013】
図1、2において、1はフロア上に置かれるベースであり、2はベース1に対して前後方向に傾斜可能な設けられたサブベースである。3はサブベース2に設けられた固定ケーシングであり、4は固定ケーシング3に対して回転可能に支持されているガントリ回転部である。5はサブベース2に設けられ、ベルト6を介してガントリ回転部4の回転駆動を行うモータである。
【0014】
ガントリ回転部4内には、被検体10に対してX線を放射するX線発生源であるX線管7、被検体10を透過したX線を検出するX線検出部8、及び、X線管7からのX線について、図1に示すファン角θ及び図2に示す被検体10の搬送方向の厚み(X線照射幅)をwを画定するコリメータ9を有する。X線検出部8は、図1に示すようにファン角θの範囲のX線を検出する複数の検出素子を備える。この検出素子の列(アレイ)が1つ(1列)のみを有する装置を一般にシングルスライスX線CT装置或いはシステムと呼び、このアレイが隣接して複数列備えるものをマルチスライスX線CT装置或いはシステムと呼ばれる。
【0015】
上記構成において、実際にX線断層像を再構成する場合には、モータ5によってガントリ回転部4を回転させ、尚且つ、X線管7を駆動し、X線検出部8により各回転の回動位置における被検体10を透過し、減衰したX線を検出することを繰り返す(この一連の動作がスキャンと呼ばれるものである)。不図示の操作コンソールは、X線検出部8より検出して得た各回転位置における透過X線の強度に関するデータを受信し、算術演算を行うことで被検体10のX線断層像を再構成することになる。
【0016】
さて、実施形態では、ガントリ回転部4の1回転における水平方向の振動(位置変化)を、図1に示すごとく、2つのセンサ300、301で検出し、その結果に基づいてガントリ回転部4の水平方向に振動を抑制する。
【0017】
そこで、先ず、ガントリの水平方向の振動検出概要を図4を用いて説明する。
【0018】
説明を簡単にするため、図示の如く、ガントリ回転部4のX線管7が最上部にある位置を回転の始点とし、時計周りに回転するものとする。また、回転始点における各センサとガントリ回転部4の円周までの距離をそれぞれの基準距離とする。センサ300、301は、この基準距離に対する、ガントリ回転部4の回転角θにおいて検出された距離の差(=基準距離−回転角θにおける距離)をデータとして出力するものとする。従って、センサ300及びセンサ301は、ガントリ回転部4の円周外の適度の位置にそれぞれ設ければよく、それぞれの基準距離は異なっていても構わない。尚、センサ300、301は、例えば公知のレーザ光による測距装置を用いるものとするが、ガントリ回転部4の水平方向の位置変化が検出できれば如何なるものであってもよい。ただし、センサ300、301はガントリ装置から発生する振動の影響を受けないようにするため、ガントリ装置とは独立して、フロアに固定されることが望まれる。
【0019】
センサ300、301は、図示の如く、ガントリ回転部4の対向する位置に設けられているので、それぞれで検出する方向は正反対である。それ故、図4に示す如く、加算部40では、一方のセンサ(図示ではセンサ301)からのデータ(基準距離に対する差)の符号を反転してから加算する。つまり、実施形態における水平方向のずれ量は、2つのセンサの合成結果となる。コントローラ41は、ガントリ回転部4を1回転させ、その回転中に得られる上記の加算結果を、ガントリ回転部4の回転角θに対する値f(θ)とし、1回転分をメモリに記憶する。なお、この1回転動作は、ガントリ回転部4の水平方向の振動を検査することを目的としているので、X線管7の駆動は行わないようにし、被検体が無駄に被曝することを防ぐ。
【0020】
図5は、1回転(=2π)における上記加算結果f(θ)の変化の一例を示している。
【0021】
コントローラ41は図示のようなデータf(θ)を記憶しているので、そのデータ中の或る角度αと、その角度αから180°回転したときの角度(α+π)における差(=f(θ)−f(θ+π))が最大となる角度を検索(抽出)する。
【0022】
図示では、角度Pと、そこから180°回転したときの角度Q(=P+π)の差が最大となっていることを示している。尚且つ、角度Pにおいて位置ずれ量に当たるf(θ)も最大になっている。
【0023】
コントローラ41は、かかる角度Pを求めると、それ以降に行われる実際のスキャンにおいては、角度Pにおいて水平方向における振動を抑制する制御を行う。その制御は、図1におけるモータ111、211の駆動制御を行うことにより実現する。そのため、コントローラ41はそれぞれに対して設けられたモータドライバ42、43を制御する。
【0024】
次に、実施形態における水平方向振動の抑制の概要を説明する。
【0025】
水平方向振動の抑制機構は、図1に示す如く振動抑制装置101、201をガントリ回転部4上の回転中心位置に対して互いに対向する位置(180°)に設けることで実現する。振動抑制装置101、201は共に同じ構造を成している。つまり、振動抑制装置101における符号111乃至114と、振動抑制装置201における符号211乃至214は同じ構成要素を示している。そこで、ここでは振動抑制装置101について説明する。
【0026】
実施形態における振動抑制装置101は図3に示す構造を成している。図示において、111はモータ(モータドライバ42により駆動制御される)であって、非駆動時、その回転軸112が固定される構造を成す(例えば電磁ブレーキを内臓している)。また回転軸112は図示の如くネジ溝を有し、重り113内に設けられたメスネジ溝113aに螺合するようになっている。114は振動抑制装置101のベースとなるガイドであり、長手方向にガイド溝114aを有する。重り113は、このガイド溝114aに嵌まる突起部113bを備えることで、回転軸112の周りに対して回転しない構造になっている。
【0027】
上記構成にすることで、モータ111をモータドライバ42により駆動し、その駆動軸112を回転させると、重り113が回転軸112の軸方向にガイド溝114aに沿って運動(図示の場合は上下運動)することが可能になっている。
【0028】
図1に示すように、振動抑制装置101、201の回転軸112、212は共にガントリ回転部4の中心から放射するように設けられているので、モータ111、211の駆動制御することで、重り113、213はガントリ回転部4の中心に対して近づけたり、逆に遠ざけることが可能になっている。
【0029】
なお、説明が前後するが、重り113、213は、ガントリ回転部4が静止状態にあるとき、全体のバランスがとれている位置に予め調整されているものである。
【0030】
上記の構成における水平方向振動抑制の原理の更なる詳細を以下に説明する。
【0031】
図5における角度Pにおいて、水平方向の振動差が最大になるのは、角度Pにおいて図1における水平方向の右側への遠心力が大きくなっていると考える。つまり、図6に示すごとく、矢印A方向の遠心力が全体的に大きいものと見るわけである。
【0032】
従って、この矢印A方向に対して逆方向にある矢印Bの遠心力を相対的に増加させ、上記矢印A方向の位置ずれを抑制することができる。矢印B方向の遠心力を相対的に増加させるには、矢印A方向に対する遠心力を小さするか、矢印B方向の遠心力を増加させればよい。実施形態では、この両方を機能させるようにして、効率良く位置ずれ量を抑制した。
【0033】
矢印Aの遠心力を小さくするには、図示の状態であれば重り213を実線状態からガントリ回転部4の回転中心位置に向かう破線方向に移動させれば良い。この結果、遠心力はβ1からβ2への減少することになり、矢印Aの方向に働く力は、結局のところ(β1−β2)・cosPだけ減少することになる。
【0034】
また、矢印B方向の遠心力を増すには、重り113をガントリ回転部4の回転中心から遠ざかる方向に移動させ、それまでの遠心力α1からα2へ増加させるようにすればよい。
【0035】
これら2つの重りの位置制御により、図5の角度Pにおける水平方向の変位を破線で示す様に修正することが可能になる。
【0036】
なお、先に説明したように現在のX線CT装置におけるガントリ回転部4はそれが1回転するのに要する時間は1秒程度と比較的高速であるし、今後益々高速化することが予想される。仮に1回転1秒とし、1度単位にX線照射とX線検出を行うとすると、1度だけ回転するに要する時間は、1秒/360度≒0.003秒/度となる。このような短い時間で重り113、213の移動を完了させ、且つ、元の位置に戻すことは実質的に不可能である。
【0037】
しかし、図5に示すごとく、水平方向の振動は、とびとびの値をとることは少なく、連続した曲線状になっているので、角度P付近で最大の振動抑制効果が発揮できるようにすれば良い。
【0038】
そこで、実施形態では、角度Pの所定手前の角度(P−w)(wはガントリ回転部の回転速度に依存する)になったとき、重り113、213の移動を開始し、角度Pになったときに元の位置に戻すようにした(角度P+xで元に戻る)。ただし、角度Pにおける重り113、213の元の位置からの移動距離については明確には設定しない。
【0039】
理由は、演算によって得られた最適な距離だけ各重りを移動させるには、モータの回転速度が、最大移動可能距離を十分に満足するだけ早いものが必要になるからである。ただし、ガントリ回転部4の回転速度を遅くするのであれば、厳密に重り113、213の位置を算術し、その位置まで移動させることは可能ではある。
【0040】
上記動作を実現するためには、例えば、図6に示す重り113を有する振動抑制装置101の場合、ガントリ回転部4の回転角θが、角度P−wと角度P内にあるとき、モータ111を駆動して、重り113を回転中心から離れるように駆動しつづけ、回転角θが角度Pと角度P+x内にあるとき元に戻す(回転中心に向かうよう)駆動しつづけ、いずれの範囲にも属さない場合には、モータ1111を駆動しないようにする。一方、振動抑制装置201は駆動方向が異なるだけである。
【0041】
上記のように、実施形態によれば、180度の位相差における水平方向の振動を抑制することが可能になるが、通常のX線断層像を再構成する際には、先ず、そのスキャンを行う前に、ガントリ回転部4を1回転させ、上記のデータを取得する(ただし、このとき、X線管7は駆動しないようにして、被検体が無駄に被曝しないようにする)。そして、得られたデータから、180度の位相差を有する2つの角度P、Qにおける振動の差が最大となる位置を求め、この差が許容範囲内にあるかどうかを判定する。
【0042】
許容範囲内であれば、振動抑制装置に関する制御は不要であるので、そのまま通常のスキャン動作に移行する。また、許容範囲を越えていると判断した場合には、角度Pにおける水平方向の振動を抑制する動作を行いながら、スキャンを行うことになる。
【0043】
上記動作は、コントローラ41によるものであるが、その動作は概ね図7のフローチャートに従って動作することになる。
【0044】
先ず、スキャン開始の指示が、外部の操作コンソールより受けると、ステップS1でガントリ回転部4を1回転させ、各回転角における水平方向の位置変化(ずれ)の差を2つのセンサ300、301で検出し、その差(ずれの合成となるを加算器40より得、コントローラ41内部のメモリ等に記憶する。次いで、ステップS2において、記憶されたデータの中の或る角度とその角度+180度間の差の中で最大となる角度P、Q(=P+π)を求める。
【0045】
次いで、ステップS3に進み、その角度P、Qにおけるずれの差と、予め設定された閾値と比較することで、許容範囲を越えているか否かを判断する。許容範囲内であれば、水平方向の振動抑制装置101、201の制御を行う必要がないので、ステップS4に進み、通常のスキャンを行うことになる。
【0046】
一方、許容範囲を越えると判断した場合には、ステップS5に進み、これ以降のスキャン処理においては振動抑制装置101、201を使用したスキャン動作を行うことになる。
【0047】
なお、実施形態では、回転角Pを抑制対象として説明したが、回転角Qを抑制対象にしてもよい。また、いずれを抑制対象とするかを適宜選択する様にしてもよい。例えば、図5に示す様な変化の場合、回転角P近傍(具体的にはP±w)における変化が、回転角Q近傍の変化(具体的にはQ±w)より大きいから、回転角Pを抑制対象する(wは予め設定した値)。また、場合によっては、回転角P、Qの両方に対して抑制するようにしても良い。特に、後者の場合、より水平振動を抑制することが可能になる。
【0048】
また、実施形態でのガントリ回転部4の水平方向の振動(ずれ量)を検出するセンサ300、301をレーザ光による測距装置を用いる例を説明したが、例えば、図8に示すような構造でも良い。
【0049】
同図において、400はガントリ回転部4の円周の水平方向のずれ量を検出する装置であり、ガントリ回転部4の円周に当接するローラ401と、このローラ401を回転自在に支持する金属製のロッド402、このロッド402のガントリ回転部4に向けて作用を引っ張りバネ403a,403b、そして、静電容量を検出する装置404で構成される。
【0050】
上記構成において、ガントリ回転部4が回転中に水平方向にずれが発生すると、それに応じてロッド402が図示左右に移動することになる。ロッド402(少なくともその先端)を導電性材質としているので、静電容量検出装置404との距離Lに応じて変動する可変コンデンサを構成することになる。静電容量検出装置404はこの電化変化を検出することで、距離Lを検出することになる。かかる構成の場合、レーザ光による測距装置に対して低コストで実現できるようになる。なお、水平方向のずれを検出する手段としては、歪みゲージ、ロードセル、加速度センサ、変位系(エディカレント、接触式)等でも良い。
【0051】
また、実施形態では、振動抑制装置300、301をガントリ回転部4の回転中心位置に対して角度差にして180度の対向する位置に設ける例を説明したが、これによって限定されるわけでない。
【0052】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、X線CT装置或いはシステムにおけるガントリ装置が有する回転部の1回転における水平方向における振動を抑制することが可能になり、X線断層像を高い精度で再構成することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態におけるX線CT装置におけるガントリ装置の正面図である。
【図2】実施形態におけるX線CT装置におけるガントリ回転部の側面断面図である。
【図3】実施形態における振動抑制装置の構造を示す図である。
【図4】実施形態における振動抑制に係るブロック構成図である。
【図5】ガントリ回転部の1回転における水平方向の振動変化と、振動抑制結果の関係を示す図である。
【図6】実施形態における振動抑制の原理を説明するための図である。
【図7】実施形態におけるコントローラの動作処理内容を示すフローチャートである。
【図8】実施形態に水平方向の振動を検出する他のセンサの構造例を示す図である。

Claims (4)

  1. X線発生源と、当該X線発生源から放射されたX線を、被検体を位置させる空洞部を介して検出するX線検出部とを有するガントリ回転部を備える、X線CTシステムにおけるガントリ装置であって、
    前記ガントリ回転部の1回転中における前記被検体の搬送方向に対して直交する水平方向の位置ずれ量を検出する検出手段と、
    該検出手段で検出した位置ずれ量における最大となる回転角を抽出する抽出手段と、
    前記ガントリ回転部上に設けられた重りの、前記ガントリ回転部の回転中心からの距離を調整する重り調整手段と、
    前記抽出手段で抽出された水平方向の最大位置ずれとなる前記ガントリ回転角をθとしたとき、ガントリ回転角θ−wからガントリ回転角θの間で前記重りの移動を継続し、ガントリ回転角θからガントリ回転角θ+wで元の位置に戻すことように該重り調整手段を制御し、前記抽出手段で抽出された位置ずれの方向に対して逆の水平方向に対する遠心力を相対的に増加する制御手段と
    を備えることを特徴とするX線CTシステムにおけるガントリ装置。
  2. 前記重りは、前記ガントリ回転部の回転中心点に対して略対向する2ヶ所に設けられ、前記制御手段は、第1の重りを前記抽出手段で抽出された位置ずれの方向にする遠心力を減少させ、第2の重りを前記抽出手段で抽出された位置ずれの方向とは逆の水平方向に対する遠心力を増加させることを特徴とする請求項第1項に記載のX線CTシステムにおけるガントリ装置。
  3. 前記検出手段は、前記ガントリ回転部を挟む水平位置の2箇所に設けられ、前記ガントリ回転部の基準回転角位置における、当該ガントリ回転部の水平方向の位置を基準とし、当該基準に対する前記ガントリ回転部の回転中におけるそれぞれの位置ずれの差の合成を、前記ガントリ回転部の水平方向の位置ずれ量として検出し、前記抽出手段は、前記検出手段で検出された位置ずれ量に対して、180度の位相差を有する2つの回転角における差が最大となる回転角を抽出することを特徴とする請求項第1項又は第2項に記載のX線CTシステムにおけるガントリ装置。
  4. X線発生源と、当該X線発生源から放射されたX線を、被検体を位置させる空洞部を介して検出するX線検出部とを有するガントリ回転部を備える、X線CTシステムにおけるガントリ装置の制御方法であって、
    前記ガントリ回転部の1回転中における前記被検体の搬送方向に対して直交する水平方向の位置ずれ量を所定の検出手段を用いることで検出する検出工程と、
    該検出工程で検出した位置ずれ量における最大となる回転角を抽出する抽出工程と、
    前記ガントリ回転部上に設けられた重りの、前記ガントリ回転部の回転中心からの距離を調整する重り調整手段を用い、前記抽出手段で抽出された水平方向の最大位置ずれとなる前記ガントリ回転角をθとしたとき、ガントリ回転角θ−wからガントリ回転角θの間で前記重りの移動を継続し、ガントリ回転角θからガントリ回転角θ+wで元の位置に戻すことように当該重り調整手段を制御し、前記抽出工程で抽出された位置ずれの方向に対して逆の水平方向に対する遠心力を相対的に増加する制御工程と
    を備えることを特徴とするX線CTシステムにおけるガントリ装置の制御方法。
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