JP4413942B2 - 縦型半導体素子及びその製造方法 - Google Patents
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Description
また、特許文献4には、導電性を有するGaN基板と、GaN基板上に設けられたGaN領域と、GaN領域にショットキー接合をなすショットキー電極とを備えた半導体素子が開示されている。
(1)シリコン基板とGaN層との間にAlN層を含むバッファ層が存在することから、電流流路に、バンドギャップの大きい半導体層が存在することになり、直列抵抗が大きくなってしまうという問題がある。このような問題を回避するためには、バッファ層を薄くすることが考えられるが、AlNやAlGaNが絶縁体に近いワイドギャップバンド半導体であるため、バッファ層を薄くしても低抵抗化には限界がある。
(2)例えば、電気自動車向けに1200V耐圧の高耐圧デバイスを形成するには、キャリア移動層であるGaN層は10μm程度が必要であるが、特許文献2に記載のGaN層の厚さは、バッファ層を含めても850nmであり、耐圧を向上させるには不十分である。
(3)GaN層を単純に厚く形成すれば、オン抵抗を上げることなく、耐圧を増大させることができると考えられるが、GaN及びシリコンの熱膨張係数及び格子定数に差があることから、シリコン基板上へ結晶欠陥の少ない厚いGaN層を成長させることは困難であり、GaN層にクラックが発生したりシリコン基板の反りや割れが発生したりして、デバイス特性の劣化や歩留まりの低下の原因となる。
本発明の第2の目的は、低コストで高耐圧と低オン抵抗とを両立する縦型半導体素子及びその製造方法を提供することを目的とする。
おいて、前記バッファ層は、AlN層又はAlGaN層であることを特徴とする。
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1及び図2は、本発明の第1実施形態に係る縦型半導体素子であるショットキーバリアダイオードの製造工程を示す断面図である。
例えば、シリコン基板1の上に、窒化シリコン(SiNx)、酸化シリコン(SiO2)等の膜をプラズマCVD法によって100nmの厚さに形成する。ついで、その膜の上にフォトレジストのパターンを形成し、そのフォトレジストをマスクにして膜をエッチングする。これにより、パターニングされた膜を選択成長用マスク2とする。
選択成長用マスク2の形成に続いて、シリコン基板1の表面を例えば1100℃でサーマルクリーニングする。
なお、バッファ層として、AlN層の代わりにAlGaN層を形成してもよい。
この際の各ソースガスの流量は、例えば、トリメチルガリウムが58μmol/minであり、アンモニアが12リットル/minであり、シラン(SiH4)は9.0nmol/minである。
シリコン基板1及びn+型GaN層4aは共に高濃度のn型不純物がドープされているので、バイパス電極5’とシリコン基板1との間の接触抵抗、及び、バイパス電極5’とn+型GaN層4aとの間の接触抵抗が低減され、Ti/Al層からなるバイパス電極5’とのオーミック接触が可能である。
GaN層4の上面が丸形の場合には、ショットキー電極7の平面形状を直径40μmの丸パターンとし、また、その上面が正方形の場合にはショットキー電極7の平面形状は40μm角の正方形パターンとする。
SiNx層8bは、エッチングガスとしてCF4を使用してRIE法によりエッチングされる。また、SiO2層8aは緩衝フッ酸によりエッチングされる。
すなわち、本実施形態のパワー半導体素子には、GaN層4側面とシリコン基板1表面とを電気的に接続するバイパス電極5’が存在することによって、ワイドバンドギャップ半導体であるAlNバッファ層3を通る電流の量を減少させることができ、オン抵抗の低減が可能となる。
バイパス電極を設けない場合のオン抵抗が0.24mmΩcm2であったのに対し、バイパス電極を設けた場合のオン抵抗は0.01mmΩcm2であり、十分な効果を確認することができた。
図4〜図6は、本発明の第2実施形態に係る半導体素子として縦型のパワーMOSFETを示す断面図である。なお、図4〜図6において、図1及び図2と同じ符号は同じ要素を示している。
次に、図5(b)に示すように、リフトオフ法により、p型GaN層4cの側面上にゲート酸化膜23を介してゲート電極24を形成する。
続いて、図6(a)に示すように、複数箇所のゲート電極24、第1の配線26及びソース電極25を覆う第3の絶縁膜27を形成する。第3の絶縁膜27として、例えば第1の絶縁膜21と同じ方法によりSiO2が成長される。
次に、図6(c)に示すように、開口部27a内と第3の絶縁膜27上にソース電極25を連結する第2の配線28を形成する。
このようなパワーMOSFETにおいても、第1の実施形態と同様にバイパス電極5’が存在するので、オン抵抗の低減が可能となる。また、n型GaN層4を厚く形成しているので、1200V程度の耐圧を得ることができる。
2:選択成長マスク
3:バッファ層
4a:n+型GaN層
4b:n−型GaN層
5:導電層
5’:バイパス電極
6:レジスト
7:ショットキー電極(第1の電極)
8:絶縁膜
9:開口部
10:上部配線
11:オーミック電極(第2の電極)
21、22、27:絶縁膜
23:ゲート酸化膜
24:ゲート電極
25:ソース電極
26、28:配線
29:ドレイン電極
Claims (14)
- 導電性基板と、
前記導電性基板表面の一部が露出するように、前記導電性基板上に形成された窒化物化合物半導体層と、
前記導電性基板と前記窒化物化合物半導体層との間に形成されたバッファ層と、
前記窒化物化合物半導体層上に形成された第1の電極と、
前記導電性基板の下面に形成された第2の電極と、
前記導電性基板表面の露出部の少なくとも一部と、前記窒化物化合物半導体層の前記バッファ層側下部に形成された、不純物が1×10 18 cm −3 以上導入された高濃度不純物ドープ層とを電気的に接続し、前記第1の電極と前記第2の電極との間で縦方向に流れる電流の少なくとも一部を通過させるバイパス部と
を有することを特徴とする縦型半導体素子。 - 前記窒化物化合物半導体層は、前記導電性基板上に選択成長された凸状の窒化物化合物半導体層であることを特徴とする請求項1に記載の縦型半導体素子。
- 前記バイパス部は、前記窒化物化合物半導体層と前記導電性基板の両方に対してオーミック接触する材料からなることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の縦型半導体素子。
- 前記窒化物化合物半導体層は、5μm以上の厚さを有していることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の縦型半導体素子。
- 前記バイパス部は、前記窒化物化合物半導体層のうち、前記高濃度不純物ドープ層とのみ電気的に接続していることを特徴とする請求項4に記載の縦型半導体素子。
- 前記導電性基板はn型シリコン基板であり、前記窒化物化合物半導体層はn型GaN層であり、前記バイパス部はTi/Al層であることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の縦型半導体素子。
- 前記n型シリコン基板は、比抵抗が0.1Ωcm以下であることを特徴とする請求項6に記載の縦型半導体素子。
- 前記n型シリコン基板は、n型不純物が1×1017cm−3以上導入されていることを特徴とする請求項6又は請求項7に記載の縦型半導体素子。
- 前記バッファ層は、AlN層又はAlGaN層であることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の縦型半導体素子。
- 導電性基板上に、前記導電性基板の少なくとも一部が露出するようにバッファ層と窒化物化合物半導体層を形成する工程と、
前記導電性基板表面の露出部の少なくとも一部と、前記窒化物化合物半導体層の前記バッファ層側下部に形成された、不純物が1×10 18 cm −3 以上導入された高濃度不純物ドープ層とを電気的に接続するバイパス部を形成する工程と、
前記窒化物化合物半導体層上に第1の電極を形成する工程と、
前記導電性半導体の下面に第2の電極を形成する工程とを有することを特徴とする縦型半導体素子の製造方法。 - 前記バイパス部を、前記窒化物化合物半導体層と前記導電性基板の両方に対してオーミック接触する材料により形成することを特徴とする請求項10に記載の縦型半導体素子の製造方法。
- 前記バッファ層及び窒化物化合物半導体を形成する工程は、
前記導電性基板上に、複数の開口部を有する選択成長用マスクを形成する工程と、
前記選択成長用マスクの前記複数の開口部から露出した前記導電性基板上に、バッファ層と窒化物化合物半導体層を選択成長させ、複数の凸状窒化物化合物半導体層を形成する工程と、
前記選択成長用マスクを前記導電性基板から除去する工程とを有し、
前記バイパス部を形成する工程は、
前記導電性基板上全面に、前記窒化物化合物半導体層と前記基板の両方に対してオーミック接触する材料からなる導電層を形成する工程と、
前記導電層を覆い、且つ、前記複数の凸状窒化物化合物半導体層の相互間凹部を埋めるレジスト膜を形成する工程と、
前記複数の凸状窒化物化合物半導体層の相互間凹部に所定高さのレジスト膜が残るように、前記レジスト膜をエッチバックする工程と、
エッチバック後に残った前記レジスト膜に覆われていない部分の前記導電層をエッチングする工程とを有することを特徴とする請求項10又は請求項11に記載の縦型半導体素子の製造方法。 - 前記窒化物化合物半導体層を、5μm以上の厚さで形成することを特徴とする請求項10から請求項12のいずれか1項に記載の縦型半導体素子の製造方法。
- 前記基板はn型シリコン基板であり、前記窒化物化合物半導体層はn型GaN層であり、前記バイパス部はTi/Al層であることを特徴とする請求項請求項10から請求項13のいずれか1項に記載の縦型半導体素子の製造方法。
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