JP4413813B2 - キャンデー製造方法及びその装置 - Google Patents
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Description
下記特許文献1には、デポジットするグミキャンデー生地の水分が26重量%を超えると、スターチが固着して除去できなくなり、表面に傷が付くなどの不都合が生じて生産性が悪くなるという課題を解決するための方法が開示されている。
即ち、スターチモールドは、水分を所定重量%に調整するとともにグミ形に成形したスターチモールドを用意し、このスターチモールドに所定水分量のグミキャンデー生地を注入し、一定時間放置して水分量を調整した後、固化したグミキャンデーをスターチモールドから取り出し、さらにグミキャンデー表面に残ったスターチを取り除くという工程を経る。したがって、粘性が高く、流動性が低いグミキャンデー生地は、前記スターチモールドに注入することが行いづらいのである。
また、グミキャンデーに限らず、キャンデー類には粘性が高いために従来のスターチモールドによる製造が行えないものもあり、このようなキャンデー類において、効率的な製造方法の提案が望まれているのが現状である。
具体的な目的の一例を示すと、以下の通りである。
(a)粘性の高いグミキャンデー生地であっても効率的に大量生産できるグミキャンデー製造方法とその製造装置を提供する。
(b)多種多様な食材を用いてキャンデーを製造する場合に、食材の持っている性質によって製造条件が左右されにくく、定型的な処理によってキャンデーを大量生産できる汎用性の高いキャンデー製造方法とその製造装置を提供する。
(c)スターチモールドよりも低コストでキャンデーを大量生産できるキャンデー製造方法とその製造装置を提供する。
(d)グミキャンデーに類似する粘性の高い食材に対して定量化を行うこと、ある程度の成形化を行うことができる新規なキャンデー製造方法とその製造装置を提供する。
なお、上記に記載した以外の発明の課題、その解決手段及びその効果は、後述する明細書内の記載において詳しく説明する。
第1発明のキャンデーの製造方法は、上開口から下開口へと貫通するセル孔で構成され、その各セル孔はそれぞれ隣のセル孔と少なくとも1つの連通域を備えたセル基盤を使用し、
上開口と下開口のいずれか一方の開口からシリンダ内のキャンデー生地をプランジャ等の押圧具で押し出して、連通域を介してキャンデー生地を隣のセル孔へ流れ込ませて、複数のセル孔に一度にまとめてキャンデー生地を注入する注入工程と、
所定の取り出し手段によってセル孔内の成形キャンデーを取り出す取出し工程と、を含んでキャンデーを製造することを特徴とする。
第3発明は、第2発明において、前記切断手段を各セル孔の非連通部で構成したことを特徴とする。
キャンデー生地をプランジャ等の押圧具で押し出してセル基盤のセル孔にキャンデー生地を注入するシリンダと、
注入後のセル孔内の成形キャンデーを取り出す取出し装置とを備え、
前記連通域を介してキャンデー生地を隣のセル孔へ流れ込ませて、複数のセル孔にキャンデー生地を一度にまとめて注入するようにしたことを特徴とする。
第7発明は、第5発明から第6発明のいずれか一つに記載の発明において、製造するキャンデーの形状に近づけるように、抑え部材のキャンデー生地当接面を所定の凹面又は凸面に形成したことを特徴とする。
上記各発明は、各種のキャンデー生地のうち、粘性の高いキャンデー生地に好適である。また、従来のように粘性の低いグミキャンデー生地においても適用の可能性がある。さらに、本発明に適用可能なキャンデー生地と同等の性質や粘性を有する食品材料を分配し、定量化して、ある程度の成形処理を行うための広義のキャンデー製造などにも使用できるものである。
セル孔間に形成される区画壁に孔、スリットなどを形成することによって前記連通域を構成することが好ましい。各セル孔に隣り合う全てのセル孔に連通域を設けることも可能である。
第1発明においては、取出し手段の構成は特に限定されない。各種の方法が採用できる。
第1発明において、注入工程後、セル孔内のキャンデー生地の取り出し位置にセル基盤を相対移動させる移動工程を行い、その後、取出し工程に移行することが好ましい。このように構成すれば、取出し工程の時に、シリンダの存在に邪魔されずに、取出し手段を駆動させることができるので、成形キャンデーのセル孔からの取り出し作業が行いやすいという利点がある。
前記相対移動は、シリンダを固定し、セル基盤を取出し位置に移動させる形態が好ましい。シリンダを固定し、セル基盤を移動させる形態を取ることにより、順次、セル基盤をキャンデー生地の注入位置から、成形キャンデーの取り出し位置へ連続的に移動でき、生産効率を高めることができる。
第2発明において記載した切断手段としては、金属製、セラミック製、又は合成樹脂製のカッターが例示できる。このようなカッターは通常、セル基盤に予め装着されている構成が好ましい。但し、注入位置では存在せず、取出し位置において連通域に対応する位置に装着される形態でもよい。
第4発明において、抑え部材の形状及び材質は特に限定されない。例えば、後述する実施形態のように抑え部材はセル基盤よりも下側に配設される平板で構成することも可能である。なお、抑え部材は各セル孔に対応して個別に設けることも可能である。例えば、抑え部材は各セル孔に挿入される円柱体などでも構成できる。
第6発明において、列状に並べる形態は、実施形態に示すように平行に並べる場合や、放射状に並べる場合などが例示できる。
第1発明であれば、下記の(イ)〜(ニ)の特有の効果を有する。
(イ)前記押圧具の駆動によってセル孔へキャンデー生地を定量化、粗成形しつつ、複数のセル孔に対して一度にキャンデー生地を分配できる。したがってデポジット機によって一つ一つ各スターチモールドなどの型にキャンデー生地を注入する方法に比べて生産性を格段に向上させることができる。
(ロ)各セル孔の位置において押圧具の押圧によって生じる圧力に差があっても連通域を介してキャンデー生地が隣のセル孔へ流れ込むことができるので、各セル孔に分配されるキャンデー生地の量の差を小さくできる。したがって、シリンダを利用した簡単な注入装置であっても体積がほぼ均一の成形キャンデーを短時間で大量に生産できる。
(ハ)シリンダ内の押圧具の押圧力を用いるので、従来のデポジット機で使用できないような粘性の高いキャンデー生地であっても各キャンデー単位に定量化し、分配することができる。
(ニ)セル孔に充填された成形キャンデーを取り出す時に、セル孔が貫通しているので、取出し手段による取り出しが行いやすいという利点がある。
第6発明であれば、セル基盤のセル孔を複数個並べて列状に形成し、そのセル孔間の区画壁に連通域を設けたことにより、セル孔内にキャンデー生地をとどまらせ、所定形状に成形する機能と、注入されるキャンデー生地を隣り合うセル孔間で流れ込ませてキャンデー生地の量を調整する機能の両立を図ることができる。
第7発明であれば、キャンデーの形状に合わせて抑え部材のキャンデー生地当接面を所定の凹面又は凸面に形成することにより、各セル孔から取り出されるキャンデー単位を最終的なキャンデー製品の形に近づけることが行いやすくなる。
図1〜図3は本実施形態に係るグミキャンデー製造方法及び装置を説明するための図であり、図1はセル基盤1の斜視図、図2は図1の2−2線縦断面図、図3は図1の3−3線縦断面図である。
このセル基盤1は、一列5個のセル孔2が2列に並んで開口された基盤で構成してある。セル孔2は円形孔であり、そのセル孔2は基盤の上面1aから下面1bに貫通してある。列内の各セル孔2の間隔は狭く構成してあり、そのセル孔2間は区画壁3で区別され、その区画壁3に連通域4が形成してある。なお、図2においては、連通域4を分かりやすくするために実際よりも大きく描いている。
この注入装置8は、前記した複数のセル孔2を有したセル基盤1と、高い粘性のグミ生地14を内部に収容するシリンダ9と、その生地を押す押圧具としてのプランジャ10と、セル基盤1の下側に配設されてセル孔2の下開口2bを塞ぐ抑え部材11と、を備えている。また、シリンダ9の底面9bには、グミ生地14の各セル孔2への注入を行う注入孔12が各セル孔2に一対一に対応して設けられている。
図6(A)に示すように、シリンダ9にグミ生地14の供給を完了し(図5のステップS1)、図6(B)に示すように、セル基盤1を注入位置16に着座させ(ステップS2)、図7(A)に示すように、グミ生地14の注入量に相当するストロークSだけプランジャ10を下降させて各セル孔2内にグミ生地14を注入(ステップS3)し、図7(B)に示すように、セル基盤1に対する抑え部材11の距離を離した後、セル基盤1を取出し位置へ移動(ステップS4)させ、図8(A)(B)及び図9に示すように、取出し位置17において挿通型の取出し装置21によってセル孔2内の成形グミ22を取り出し(ステップS5)、グミキャンデーを製造する後工程(ステップS6)に移行する。
図6(A)に示すグミ生地14のシリンダ9への充填は、図示しない補給管からシリンダ9へグミ生地14が補給されることにより行われる。シリンダ9へのグミ生地14の充填の際は、グミ生地14中にほとんど空気が入らないようにする。
この実施形態では、セル基盤1は、円状の移動経路29において、セル孔へのグミ生地の注入位置16(第1操作位置)、グミ生地の取出し位置17(第2操作位置)、セル基盤の清掃位置18(第3操作位置)が少なくとも設けられる。なお、第3操作位置をセル基盤1の清掃位置とせず、新しいセル基盤への交換位置としてもよい。
清掃処理を行う装置に比べて交換処理を行う装置の方が構成が簡単にできるからである。
なお、図10に示す構成は一例にすぎず、注入位置16と取出し位置17の間に、他の処理を行う操作位置を設けても良い。
図11において、ベルトコンベア34の搬送方向の上流側から新しいセル基盤1の装着装置36、注入装置8、取出し装置21、使用済みのセル基盤交換装置35の順に設けられている。セル基盤交換装置35によって新しいセル基盤と交換された使用済みのセル基盤は、図示しない清掃装置によって清掃済みのセル基盤にされ、新しいセル基盤の装着装置36に供給される。
Claims (7)
- 上開口から下開口へと貫通するセル孔で構成され、その各セル孔はそれぞれ隣のセル孔と少なくとも1つの連通域を備えたセル基盤を使用し、
上開口と下開口のいずれか一方の開口からシリンダ内のキャンデー生地をプランジャ等の押圧具で押し出して、連通域を介してキャンデー生地を隣のセル孔へ流れ込ませて、複数のセル孔に一度にまとめてキャンデー生地を注入する注入工程と、
所定の取り出し手段によってセル孔内の成形キャンデーを取り出す取出し工程と、を含んでキャンデーを製造する、ことを特徴とするキャンデー製造方法。 - 請求項1に記載のキャンデー製造方法において、前記取出し工程の時に、各セル孔の連通域に対応する位置に、セル孔内の成形キャンデーが取り出される時に連通域のキャンデーを切る切断手段を設けた、キャンデー製造方法。
- 請求項2に記載のキャンデー製造方法において、前記切断手段を各セル孔の非連通部で構成した、キャンデー製造方法。
- 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のキャンデー製造方法において、前記注入工程の時に、シリンダから注入されるセル孔の開口と反対側の開口を塞ぐ抑え部材を配置した後、各セル孔にキャンデー生地を注入する、キャンデー製造方法。
- 上開口から下開口へと貫通するセル孔で構成され、その各セル孔はそれぞれ隣のセル孔と少なくとも1つの連通域を備えたセル基盤と、
キャンデー生地をプランジャ等の押圧具で押し出してセル基盤のセル孔にキャンデー生地を注入するシリンダと、
注入後のセル孔内の成形キャンデーを取り出す取出し装置とを備え、
前記連通域を介してキャンデー生地を隣のセル孔へ流れ込ませて、複数のセル孔にキャンデー生地を一度にまとめて注入するようにした、ことを特徴とするキャンデー製造装置。 - 請求項5に記載のキャンデー製造装置において、セル基盤のセル孔を複数個並べて列状に形成し、そのセル孔間の区画壁に連通域を設けた、キャンデー製造装置。
- 請求項5から請求項6のいずれか一項に記載のキャンデー製造装置において、製造するキャンデーの形状に近づけるように、抑え部材のキャンデー生地当接面を所定の凹面又は凸面に形成した、キャンデー製造装置。
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