JP4413343B2 - 3次元画像検出装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光伝播時間測定法を用いて被写体の3次元形状等を検出する3次元画像検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、被写体までの距離を画素毎に検出する3次元画像検出装置としては、「Measurement Science and Technology」(S. Christie 他、vol.6, p1301-1308, 1995 年)に記載されたものや、国際公開97/01111号公報に開示されたものなどが知られている。これらの3次元画像検出装置では、パルス変調されたレーザ光が被写体に照射され、その反射光が2次元CCDセンサによって受光され、電気信号に変換される。このとき2次元CCDと組み合わされたメカニカルまたは液晶素子等からなる電気工学的シャッタの1回のシャッタ動作により、被写体までの距離に相関する電気信号をCCDの各画素毎に検出することができる。この電気信号からCCDの各画素毎に対応する被写体までの距離が、画像情報として検出される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、検出された被写体までの距離情報に対応する画像情報には、目的とする被写体以外の物体の画像情報も含まれる。したがって、目的とする被写体に関する画像情報のみを得るには、検出された画像情報の中から目的とする被写体に対応する画像情報のみを抽出する必要がある。
【0004】
本発明は、画素毎に検出され、被写体までの距離情報に対応する画像情報の中から目的とする被写体に関する画像情報のみを抽出可能な3次元画像検出装置を得ることを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の3次元画像検出装置は、各画素値が被写体までの距離情報に対応した3次元画像を検出する3次元画像検出手段と、3次元画像の一部の領域を選択するために、距離情報に基づいて3次元画像を複数の領域に分割する画像領域分割手段と画像領域分割手段により3次元画像を複数の領域に分割し、分割された各領域の平均距離に対応する各領域の画素値の平均値に基づいて、分割された領域の中から1つまたは複数の領域を選択する領域選択手段とを備えることを特徴としている。
【0006】
領域選択手段は好ましくは、領域のうち平均距離が最も遠距離にある領域から所定の距離内にその平均距離がある領域以外の領域を選択する。
【0007】
例えば3次元画像検出装置は、画像領域分割手段により分割された各領域を表示するための画像表示手段と、画像表示手段により表示された各領域の中から1つまたは複数の領域を選択するための入力手段とを備える。
【0008】
好ましくは、画像領域分割手段における3次元画像の領域分割は、3次元画像を強調処理することにより得られる画像データに基いて行われる。強調処理は、例えば、3次元画像に微分マスクを施して行なわれる。このとき微分マスクは、例えば2次微分マスクである。
【0009】
3次元画像の領域の分割は好ましくは、強調処理により得られた画像の強調された画素の連結により形成される連結成分に基づいて行われる。このときより好ましくは、3次元画像の領域の分割は、前記連結成分にラベリングすることにより行われる。
【0010】
3次元画像検出装置は好ましくは、距離情報等を記録媒体に記録するためのデータ記録手段を備え、領域選択手段により選択された領域の距離情報を記録媒体に記録可能である。また3次元画像検出装置は、より好ましくは、被写体の視覚情報である2次元画像を検出するための2次元画像検出手段を備え、領域選択手段により選択された領域に対応する2次元画像に関する画像情報を記録媒体に記録可能である。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態であるカメラ型の画像検出装置の斜視図である。
【0012】
カメラ本体10の前面において、撮影レンズ11の左上にはファインダ窓12が設けられ、右上にはストロボ13が設けられている。カメラ本体10の上面において、撮影レンズ11の真上には、測距光であるレーザ光を照射する発光装置14が配設されている。発光装置14の左側にはレリーズスイッチ15、液晶表示パネル16が設けられ、右側にはモード切替ダイヤル17が設けられている。カメラ本体10の側面には、ICメモリカード等の記録媒体を挿入するためのカード挿入口19が形成され、また、ビデオ出力端子20、インターフェースコネクタ21が設けられている。
【0013】
図2は図1に示すカメラの回路構成を示すブロック図である。
撮影レンズ11の中には絞り25が設けられている。絞り25の開度はアイリス駆動回路26によって調整される。撮影レンズ11の焦点調節動作およびズーミング動作はレンズ駆動回路27によって制御される。
【0014】
撮影レンズ11の光軸上には撮像素子(CCD)28が配設されている。CCD28の撮像面には、撮影レンズ11によって被写体像が形成され、これによりCCD28において被写体像に対応した電荷が発生する。CCD28における電荷の蓄積動作、電荷の読出動作等の動作はCCD駆動回路30によって制御される。CCD28から読み出された電荷信号すなわち画像信号はアンプ31において増幅され、A/D変換器32においてアナログ信号からデジタル信号に変換される。デジタルの画像信号は撮像信号処理回路33においてガンマ補正等の処理を施され、画像メモリ34に一時的に格納される。アイリス駆動回路26、レンズ駆動回路27、CCD駆動回路30、撮像信号処理回路33はシステムコントロール回路35によって制御される。
【0015】
画像信号は画像メモリ34から読み出され、LCD駆動回路36に供給される。LCD駆動回路36は画像信号に応じて動作し、これにより画像表示LCDパネル37には、画像信号に対応した画像が表示される。
【0016】
カメラをカメラ本体10の外部に設けられたモニターTV39とケーブルで接続すれば、画像メモリ34から読み出された画像信号はTV信号エンコーダ38、ビデオ出力端子20を介してモニターTV39に伝送可能である。またシステムコントロール回路35はインターフェース回路40に接続されており、インターフェース回路40はインターフェースコネクタ21に接続されている。したがってカメラをカメラ本体10の外部に設けられたコンピュータ41とインターフェースケーブルを介して接続すれば、画像メモリ34から読み出された画像信号をコンピュータに伝送可能である。また、システムコントロール回路35は、記録媒体制御回路42を介して画像記録装置43に接続されている。したがって画像メモリ34から読み出された画像信号は、画像記録装置43に装着されたICメモリカード等の記録媒体Mに記録可能である。
【0017】
発光装置14は発光素子14aと照明レンズ14bにより構成され、発光素子14aの発光動作は発光素子制御回路44によって制御される。発光素子14aはレーザダイオード(LD)であり、照射されるレーザ光は被写体の距離を検出するための測距光として用いられる。このレーザ光は照明レンズ14bを介して被写体の全体に照射される。被写体で反射したレーザ光が撮影レンズ11に入射し、CCD28で検出されることにより被写体までの距離情報が検出される。
【0018】
システムコントロール回路35には、レリーズスイッチ15、モード切替ダイヤル17から成るスイッチ群45と、液晶表示パネル(表示素子)16とが接続されている。
【0019】
次に図3および図4を参照して、本実施形態における距離測定の原理について説明する。なお図4において横軸は時間tである。
【0020】
距離測定装置Bから出力された測距光は被写体Sにおいて反射し、図示しないCCDによって受光される。測距光は所定のパルス幅Hを有するパルス状の光であり、したがって被写体Sからの反射光も、同じパルス幅Hを有するパルス状の光である。また反射光のパルスの立ち上がりは、測距光のパルスの立ち上がりよりも時間δ・t(δは遅延係数)だけ遅れる。測距光と反射光は距離測定装置Bと被写体Sの間の2倍の距離rを進んだことになるから、その距離rは
r=δ・t・C/2 ・・・(1)
により得られる。ただしCは光速である。
【0021】
例えば測距光のパルスの立ち上がりから反射光を検知可能な状態に定め、反射光のパルスが立ち下がる前に検知不可能な状態に切換えるようにすると、すなわち反射光検知期間Tを設けると、この反射光検知期間Tにおける受光量Aは距離rの関数である。すなわち受光量Aは、距離rが大きくなるほど(時間δ・tが大きくなるほど)小さくなる。
【0022】
本実施形態では上述した原理を利用して、CCD28に設けられ、2次元的に配列された複数のフォトダイオードにおいてそれぞれ受光量Aを検出することにより、カメラ本体10から被写体Sの表面の各点までの距離をそれぞれ検出し、被写体Sの表面形状に関する距離情報を3次元画像データとして一括して入力している。
【0023】
図5は、CCD28に設けられるフォトダイオード51と垂直転送部52の配置を示す図である。図6は、CCD28を基板53に垂直な平面で切断して示す断面図である。このCCD28は従来公知のインターライン型CCDであり、不要電荷の掃出しにVOD(縦型オーバーフロードレイン)方式を用いたものである。
【0024】
フォトダイオード51と垂直転送部52はn型基板53の面に沿って形成されている。フォトダイオード51は2次元的に格子状に配列され、垂直転送部52は所定の方向(図5において上下方向)に1列に並ぶフォトダイオード51に隣接して設けられている。垂直転送部52は、1つのフォトダイオード51に対して4つの垂直転送電極52a,52b,52c,52dを有している。したがって垂直転送部52では、4つのポテンシャルの井戸が形成可能であり、従来公知のように、これらの井戸の深さを制御することによって、信号電荷をCCD28から出力することができる。なお、垂直転送電極の数は目的に応じて自由に変更できる。
【0025】
基板53の表面に形成されたp型井戸の中にフォトダイオード51が形成され、p型井戸とn型基板53の間に印加される逆バイアス電圧によってp型井戸が完全空乏化される。この状態において、入射光(被写体からの反射光)の光量に応じた電荷がフォトダイオード51において蓄積される。基板電圧Vsub を所定値以上に大きくすると、フォトダイオード51に蓄積した電荷は、基板53側に掃出される。これに対し、転送ゲート部54に電荷転送信号(電圧信号)が印加されたとき、フォトダイオード51に蓄積した電荷は垂直転送部52に転送される。すなわち電荷掃出信号によって電荷を基板53側に掃出した後、フォトダイオード51に蓄積した信号電荷が、電荷転送信号によって垂直転送部52側に転送される。このような動作を繰り返すことにより、垂直転送部52において信号電荷が積分され、いわゆる電子シャッタ動作が実現される。
【0026】
図7は3次元画像検出動作におけるタイミングチャートであり、図1、図2、図5〜図7を参照して本実施形態における3次元画像検出動作について説明する。なお本実施形態の3次元画像検出動作では、図4を参照して行なった距離測定の原理の説明とは異なり、外光の影響による雑音を低減するために測距光のパルスの立ち下がりから反射光を検知可能な状態に定め、反射光のパルスが立ち下がった後に検知不可能な状態に切換えるようにタイミングチャートを構成しているが原理的には何ら異なるものではない。
【0027】
垂直同期信号(図示せず)の出力に同期して電荷掃出し信号(パルス信号)S1が出力され、これによりフォトダイオード51に蓄積していた不要電荷が基板53の方向に掃出され、フォトダイオード51における蓄積電荷量はゼロになる(符号S2)。電荷掃出し信号S1の出力の開始の後、一定のパルス幅を有するパルス状の測距光S3が出力される。測距光S3が出力される期間(パルス幅)は調整可能であり、図示例では、電荷掃出し信号S1の出力と同時に測距光S3がオフするように調整されている。
【0028】
測距光S3は被写体において反射し、CCD28に入射する。すなわちCCD28によって被写体からの反射光S4が受光されるが、電荷掃出し信号S1が出力されている間は、フォトダイオード51において電荷は蓄積されない(符号S2)。電荷掃出し信号S1の出力が停止されると、フォトダイオード51では、反射光S4の受光によって電荷蓄積が開始され、反射光S4と外光とに起因する信号電荷S5が発生する。反射光S4が消滅すると(符号S6)フォトダイオード51では、反射光に基く電荷蓄積は終了するが(符号S7)、外光のみに起因する電荷蓄積が継続する(符号S8)。
【0029】
その後、電荷転送信号S9が出力されると、フォトダイオード51に蓄積された電荷が垂直転送部52に転送される。この電荷転送は、電荷転送信号の出力の終了(符号S10)によって完了する。すなわち、外光が存在するためにフォトダイオード51では電荷蓄積が継続するが、電荷転送信号の出力が終了するまでフォトダイオード51に蓄積されていた信号電荷S11が垂直転送部52へ転送される。電荷転送信号の出力終了後に蓄積している電荷S14は、そのままフォトダイオード51に残留する。
【0030】
このように電荷掃出し信号S1の出力の終了から電荷転送信号S9の出力が終了するまでの期間TU1の間、フォトダイオード51には、被写体までの距離に対応した信号電荷が蓄積される。そして、反射光S4の受光終了(符号S6)までフォトダイオード51に蓄積している電荷が、被写体の距離情報と対応した信号電荷S12(斜線部)として垂直転送部52へ転送され、その他の信号電荷S13は外光のみに起因するものである。
【0031】
電荷転送信号S9の出力から一定時間が経過した後、再び電荷掃出し信号S1が出力され、垂直転送部52への信号電荷の転送後にフォトダイオード51に蓄積された不要電荷が基板53の方向へ掃出される。すなわち、フォトダイオード51において新たに信号電荷の蓄積が開始する。そして、上述したのと同様に、電荷蓄積期間TU1が経過したとき、信号電荷は垂直転送部52へ転送される。
【0032】
このような信号電荷S11の垂直転送部52への転送動作は、次の垂直同期信号が出力されるまで、繰り返し実行される。これにより垂直転送部52において、信号電荷S11が積分され、1フィールドの期間(2つの垂直同期信号によって挟まれる期間)に積分された信号電荷S11は、その期間被写体が静止していると見做せれば、被写体までの距離情報に対応している。なお信号電荷S13は信号電荷S12に比べ微小であるため信号電荷S11は信号電荷S12と等しいと見なすことができる。
【0033】
以上説明した信号電荷S11の検出動作は1つのフォトダイオード51に関するものであり、全てのフォトダイオード51においてこのような検出動作が行なわれる。1フィールドの期間における検出動作の結果、各フォトダイオード51に隣接した垂直転送部52の各部位には、そのフォトダイオード51によって検出された距離情報が保持される。この距離情報は垂直転送部52における垂直転送動作および図示しない水平転送部における水平転送動作によって3次元画像データとしてCCD28から出力される。
【0034】
次に図1、図2、図7及び3次元画像検出動作のフローチャートである図8を参照して本実施形態における3次元画像検出動作について説明する。なお3次元画像検出動作は、後に説明するデータ抽出処理の中でサブルーチンとして実行される。
【0035】
ステップ101では、垂直同期信号が出力されるとともに測距光制御が開始される。すなわち発光装置14が駆動され、パルス状の測距光S3が断続的に出力される。次いでステップ102が実行され、CCD28による検知制御が開始される。すなわち図7を参照して説明した3次元画像検出動作が開始され、電荷掃出信号S1と電荷転送信号S9が交互に出力されて、距離情報の信号電荷S11が垂直転送部52において積分される。
【0036】
ステップ103では、3次元画像検出動作の開始から1フィールド期間が終了したか否か、すなわち新たに垂直同期信号が出力されたか否かが判定される。1フィールド期間が終了するとステップ104へ進み、垂直転送部52において積分された距離情報の信号電荷がCCD28から出力される。この信号電荷はステップ105において画像メモリ34に一時的に記憶される。
【0037】
ステップ106では測距光制御がオフ状態に切換えられ、発光装置14の発光動作が停止する。ステップ107では、距離データの演算処理が行なわれ、ステップ108において、演算された距離データが3次元画像データとして画像メモリ34に一時的に記憶される。これにより3次元画像検出動作のサブルーチンは終了する。
【0038】
次に3次元画像検出動作のステップ107において実行される演算処理の内容を図7を参照して説明する。
【0039】
反射率Rの被写体が照明され、この被写体が輝度Iの2次光源と見做されてCCDに結像された場合を想定する。このとき、電荷蓄積時間tの間にフォトダイオードに発生した電荷が積分されて得られる出力Snは、
Sn=k・R・I・t ・・・(2)
で表される。ここでkは比例定数で、撮影レンズのFナンバーや倍率等によって変化する。
【0040】
図7に示されるように電荷蓄積時間をTU1、測距光S3のパルス幅をTS 、距離情報の信号電荷S12のパルス幅をTD とし、1フィールド期間中のその電荷蓄積時間がN回繰り返されるとすると、得られる出力SM10は、
Figure 0004413343
となる。なお、パルス幅TD
Figure 0004413343
と表せる。このとき被写体までの距離rは
r=C・SM10/(2・k・N・R・I) ・・・(5)
で表せる。したがって比例定数k、反射率R、輝度Iを予め求めておけば距離rが求められる。
【0041】
次に図9〜図13を参照して本実施形態におけるデータ抽出処理について説明する。図9は、本実施形態において実行されるデータ抽出処理プログラム全体の流れを表したフローチャートであり、上述の3次元画像検出動作により検出され、画像メモリ34に記憶された3次元画像データの中から、目的とする物体(被写体)のデータのみを抽出し、これらのデータに基いて目的物体の3次元的な表面形状を多数のポリゴンで近似的に表したポリゴンデータを生成する。
【0042】
データ抽出処理のプログラムは、レリーズスイッチ15が全押しされることにより始動される。まず、ステップ201では、2次元画像の検出が行われる。すなわちCCD28において通常のビデオ制御が行われ、被写体の視覚情報に対応した画像データが検出され、2次元画像データとして画像メモリ34に一時的に記憶される。次に、ステップ202において上述の3次元画像検出動作が行われ、被写体の距離情報に対応したデータが3次元画像情報として画像メモリ34に一時的に記憶される。
【0043】
図10は、ステップ202において検出される3次元画像の1例を示したものであり、背景となる平面に並行に矢印型の平板を配置し、この矢印型の平板を正面から撮影したときに検出される3次元画像を2次元的に表したものである。この3次元画像において、遠方の被写体に対応する画素ほどその画素値は大きく、明るい画像(領域Wa)となり、近い被写体に対応する画素ほど画素値が小さく暗い画素(領域Ba)として示されている。すなわち、矢印型の平板に対応する部分の画素値は小さくその部分の画像は暗くなり、背景の平面に対応する部分の画素値は大きくその部分の画像は明るくなる。これは、3次元画像検出動作では、被写体までの距離が増大するに従ってフォトダイオード51に蓄積される電荷量が増大することに対応している。
【0044】
ステップ203では、画像メモリ34に記憶された3次元画像データ(画素値)が画像メモリ34上に複製された後、複製された3次元画像データに対して強調処理、すなわち空間微分が施される。通常背景となる被写体(物体)と目的となる被写体(物体)との間では、カメラからの距離が大きく異なるため、3次元画像データは目的とする被写体の輪郭線付近において大きく変化する。したがって、3次元画像検出動作により検出された3次元画像データに空間微分を施すことにより、撮影されたそれぞれの被写体(物体)の輪郭部が強調された微分画像が得られる。なおこのとき3次元画像データには2値化処理が同時に施されており、微分画像は2値化画像である。
【0045】
図11は、図10に示される3次元画像の内容を立体的なイメージで表現したものであり、矢印型の平板の輪郭線部分で、3次元画像データが大きく変化している様子が表されている。この3次元画像データに空間微分を施すと、図12のように被写体(矢印型の平板)のエッジが強調され抽出される。強調されたエッジは撮影された物体の輪郭線に対応し1つの連結成分C1を形成する。連結成分C1の内側と外側の領域もそれぞれ連結成分C2、C3をを形成する。なお図12では、輪郭線であるエッジ部分は便宜上黒線で描かれ、その他の部分は白く描かれているが、画素値はエッジ部分で大きく、その他の部分で小さい。また、ステップ203において3次元画像データに施される空間微分は例えば図13に示される従来公知の2次微分マスクによって行われる。
【0046】
ステップ204では、ステップ203において得られた連結成分にラベリング操作を行ない、各領域をそれぞれ異なる領域として認識する。ラベリングは例えば、微分画像に逐次走査と並列型伝播を組み合せて適用することにより行なうことができる。すなわち、画像上をラスタ走査で順に走査し、ラベルが割り当てられていない画素を見つけ、新しいラベルを割り当てる。次にこの画素の8方向に隣接する画素のうち、同じ値の画素値を保持する画素に同じラベルをつけ、更にそれらの画素の8方向に隣接する同じ値の画素値を保持する画素に対して同じラベルをつける。この処理を繰り返し実行し、同じラベルを付けられる画素がなくなったときに、1つの連結成分全体に同じラベルが割り当てられたこととなる。その後、再びラスタ走査を続け、またラベルの割り当てられていない画素を見つけると上述の処理と同様の処理を繰り返し実行する。画像全体に対するラスタ走査が終了すると全ての連結成分に対するラベリングが終了する。これにより、各連結成分はそれぞれ異なる領域として抽出され、3次元画像データは検出された3次元画像中の各々の物体に対応してそれぞれの領域に分割される。このとき分割された各領域には、ラベルとして領域番号が付される。
【0047】
分割された領域がN個であるとき、ステップ205では各領域ごとに距離情報に対応する画素値(3次元画像データ)から各領域の平均距離が求められ変数A(i)に代入される。ここでiは、各領域に付された領域番号であり、i=1、2、・・・、Nである。次にステップ206において、求められた各領域の平均距離A(i)を比較することにより、最も遠距離にある領域が求められる。すなわち平均距離A(i)が最大となる領域番号im が求められる。
【0048】
ステップ207〜ステップ212では、背景とみなす領域と目的物体(被写体)とみなす領域との分離が、各領域iの平均距離A(i)と領域im の平均距離A(im )と差に基づいて行われる。すなわちステップ207において、iが1に初期設定され、その後ステップ208でi=im であるか否かが判定される。ステップ208においてi≠im と判定されると、ステップ209において領域im の平均距離A(im )と領域iの平均距離A(i)との差A(im )−A(i)が、所定値Lmax よりも小さいか否かが判定される。A(im )−A(i)<Lmax と判定されると、ステップ210において、領域iを領域im と同一とみなすフラッグが立てられる。一方、ステップ208においてi=im であると判定されるか、ステップ209においてA(im )−A(i)<Lmax でないと判定されると、処理はステップ211に直接移行する。ステップ211では、i=Nであるか否かが判定され、i≠Nと判定されるとステップ212においてiに1が加算され、ステップ208に処理が戻る。ステップ208〜ステップ212の処理はステップ211においてi=Nと判定されるまで繰り返し実行される。
【0049】
ステップ213では、領域im と同一とみなすフラッグが立てられた領域、すなわち背景とみなされた領域以外の領域の3次元画像データに対して演算処理が施され、距離に対応したデータから座標データへ変換される。またこのとき、フラッグが立てられ背景とみなされた領域に対応する2次元画像データの画素値が例えば0(画面上では黒色に対応)に設定され、画像メモリ34に一時的に記憶される。すなわち、ステップ213において画像メモリ34に記憶される2次元画像データからは、背景に対応する画像情報が削除されている。
【0050】
ステップ214では、ステップ213において算出された座標データに基づいて、目的とする被写体(物体)のポリゴンデータが生成される。このポリゴンデータは、例えば座標データに変換される画素のうち近接する3つの画素に対応する座標データを用いて1つのポリゴン(三角形)を構成し、これを座標データに変換される全ての画素に対して各ポリゴンが重ならないように行なうことにより生成できる。
【0051】
ステップ215では、ステップ214で生成されたポリゴンデータと、ステップ214において画像メモリ34に一時的に記憶された2次元画像データ(背景に関する画像情報が削除された2次元画像データ)が記録媒体Mに保存されて、このデータ抽出処理のルーチンは終了する。
【0052】
次にステップ213において実行される座標データの演算処理について図14〜図17を参照して説明する。
【0053】
図14は、カメラの撮影光学系における焦点Pf を座標原点に取ったカメラ座標系xyzとCCD28上の任意の点P(画素)と、それに対応する被写体表面上の点Qとの関係を模式的に表している。y軸は光軸Lpに一致しており、z軸はCCD28の垂直軸に並行に取られ、その向きは上向きである。またx軸はCCD28の水平軸に並行にとられている。点Pc はCCD28の受光面と光軸Lpの交点であり、受光面の中心に一致する。点QはCCD28上の点Pの画素に対応する被写体上の点であり、その座標は(xQ ,yQ ,zQ )である。平面Πは点Qを含むCCD28に平行な平面である。点QC は光軸Lp(y軸)と平面Πの交点であり、その座標は(0,yQ ,0)である。
【0054】
図15は、CCD28の受光面を正面から見た図である。CCD28の水平、垂直方向の長さはそれぞれ2×H0 、2×V0 である。点PはCCD28の中心PC から左へHP 、上へVP の距離にある。点PH は、点PからCCD28の水平軸LH へ下ろした垂線の足である。また点PV は、点PからCCD28の垂直軸LV へ下ろした垂線の足である。
【0055】
図16は、焦点Pf とCCD28との関係を焦点Pf とCCD28の水平軸LH を含む平面上で表したものであり、角Θ0 は水平画角、fは焦点距離である。線分Pf H が光軸Lpとなす角をΘP とすると、角ΘP は、
ΘP =tan-1(Hp /f) ・・・(6)
によって求められる。
【0056】
図17は、焦点Pf とCCD28との関係を焦点Pf とCCD28の垂直軸LV を含む平面上で表したものであり、角θ0 は垂直画角である。線分Pf V が光軸Lpとなす角をθP とすると、角θP は、
θP =tan-1(Vp /f) ・・・(7)
によって求められる。
【0057】
焦点Pf と点Pを結ぶ線分Pf Pの長さは、線分Pf H と線分PC V の長さから、
f P=(Pf H 2 +PC V 2 1/2 ・・・(8)
によって求められる。ここで、(8)式のPf H 、PC V は、
C V =VP
f H =f/cosΘP
なので、
f P=((f/cosΘP 2 +VP 2 1/2 ・・・(9)
と表すことができる。
【0058】
線分Pf Qの長と、線分Pf Pの長さの比Pf P/Pf Qをμとすると、点Qの座標成分xQ 、yQ 、zQ は、
Q =HP /μ ・・・(10)
Q =VP /μ ・・・(11)
Q =f/μ ・・・(12)
で算出される。焦点距離fおよびCCD28の任意の画素に対応する点Pまでの距離HP 、VP は既知である。また、線分Pf Qの長さは、焦点Pf から点Pに対応する被写体の点Qまでの距離であり、焦点距離fは既知なので、ステップ107の演算処理の結果である距離情報に基づいて算出可能である。点Pは、CCD28の1つの画素を代表したものであり、上述の計算はCCD28の全ての画素に対して可能である。したがって、任意の画素(点P)に対応する被写体(点Q)のカメラを基準とした座標(xQ ,yQ ,zQ )が算出可能である。
【0059】
以上のように本実施形態によれば、検出された3次元画像を個別の物体(被写体)に対応する領域に分割することができ、分割された領域の平均距離を比較することにより検出された3次元画像の中から目的とする被写体に関する3次元画像データのみを抽出することができる。2次元画像データでは、被写体の色合等により、画像データを背景に対応する領域と目的とする被写体に対応する領域とに分割することは困難な場合も多いが、本実施形態のように距離情報に対応する3次元画像データを用いると、背景に対応する領域と目的とする被写体に対応する領域では、その距離が大きく異なるため目的とする被写体の輪郭部においてそのデータが大きく変化し領域の検出が容易かつより確実に行なえる。
【0060】
なお、本実施形態では、被写体の輪郭線に対応するエッジの抽出に、図13で示された微分フィルタを用いたが、他の微分フィルタであってもよい。また、微分フィルタ以外に、フーリエ変換等を用いて3次元画像データの空間周波数を解析し、低周波成分に対応する3次元画像データをカットすることにより、エッジの抽出を行なってもよい。あるいは、隣接する画素間の画素値を比較し、その差が所定の値以上の画素を検出することによりエッジの抽出を行なってもよい。
【0061】
本実施形態では、領域の抽出に各領域の平均距離を用いたが、各領域の画素値の平均は各領域の平均距離に対応しているので、これを用いて領域の抽出を行なってもよい。また、本実施形態では、領域の平均距離を用いて領域の抽出を自動的に行なったが、オペレータがタッチパネル等の入力装置を用いて、手動で抽出する領域あるいは捨てる領域を選択してもよい。
【0062】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、画素毎に検出され、被写体までの距離情報に対応する画像情報の中から目的とする被写体に関する画像情報のみを抽出可能な3次元画像検出装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態であるカメラ型の測距装置の斜視図である。
【図2】図1に示すカメラの回路構成を示すブロック図である。
【図3】測距光による距離測定の原理を説明するための図である。
【図4】測距光、反射光、ゲートパルス、およびCCDが受光する光量分布を示す図である。
【図5】CCDに設けられるフォトダイオードと垂直転送部の配置を示す図である。
【図6】CCDを基板に垂直な平面で切断して示す断面図である。
【図7】被写体までの距離に関するデータを検出する3次元画像検出動作のタイミングチャートである。
【図8】3次元画像検出動作のフローチャートである。
【図9】データ抽出処理のフローチャートである。
【図10】矢印型の平板を撮影したときに検出される3次元画像を例示したものである。
【図11】図10の3次元画像を立体的なイメージで表したものである。
【図12】図10の3次元画像に微分フィルタが施され、矢印型の平板の輪郭線が抽出された図である。
【図13】微分フィルタの1例を示した図である。
【図14】座標系xyz、CCD28、CCD28の画素とそれに対応する被写体上の点との関係を模式的に表した図である。
【図15】CCD28の正面図である。
【図16】カメラの撮影光学系における焦点とCCD28との関係を示す水平断面図である。
【図17】カメラの撮影光学系における焦点とCCD28との関係を示す垂直断面図である。
【符号の説明】
10 カメラ本体
14 発光装置
28 CCD
51 フォトダイオード

Claims (9)

  1. 各画素値が被写体までの距離情報に対応した3次元画像を検出する3次元画像検出手段と、
    前記3次元画像の一部の領域を選択するために、前記距離情報に基づいて前記3次元画像を複数の領域に分割する画像領域分割手段と
    前記画像領域分割手段により前記3次元画像を複数の領域に分割し、分割された前記各領域の平均距離に対応する前記各領域の画素値の平均値に基づいて、分割された前記領域の中から1つまたは複数の領域を選択する領域選択手段とを備え
    前記領域選択手段が、前記領域のうち平均距離が最も遠距離にある領域から所定の距離内にその平均距離がある領域以外の領域を選択する
    ことを特徴とする3次元画像検出装置。
  2. 前記画像領域分割手段により分割された前記各領域を表示するための画像表示手段と、
    前記画像表示手段により表示された前記各領域の中から1つまたは複数の領域を選択するための入力手段と
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の3次元画像検出装置。
  3. 前記画像領域分割手段における前記3次元画像の領域分割が、前記3次元画像を強調処理することにより得られる画像データに基いて行われることを特徴とする請求項1に記載の3次元画像検出装置。
  4. 前記強調処理が、前記3次元画像に微分マスクを施して行なわれることを特徴とする請求項3に記載の3次元画像検出装置。
  5. 前記微分マスクが2次微分マスクであることを特徴とする請求項4に記載の3次元画像検出装置。
  6. 前記3次元画像の領域の分割が、前記強調処理により得られた画像の強調された画素の連結により形成される連結成分に基づいて行われることを特徴とする請求項3に記載の3次元画像検出装置。
  7. 前記3次元画像の領域の分割が、前記連結成分にラベリングすることにより行われることを特徴とする請求項6に記載の3次元画像検出装置。
  8. 前記距離情報等を記録媒体に記録するためのデータ記録手段を備え、前記領域選択手段により選択された領域の距離情報を前記記録媒体に記録可能であることを特徴とする請求項1に記載の3次元画像検出装置。
  9. 前記被写体の視覚情報である2次元画像を検出するための2次元画像検出手段を備え、前記領域選択手段により選択された領域に対応する前記2次元画像に関する画像情報を前記記録媒体に記録可能であることを特徴とする請求項8に記載の3次元画像検出装置。
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