JP4413304B2 - MRI equipment - Google Patents

MRI equipment Download PDF

Info

Publication number
JP4413304B2
JP4413304B2 JP05461499A JP5461499A JP4413304B2 JP 4413304 B2 JP4413304 B2 JP 4413304B2 JP 05461499 A JP05461499 A JP 05461499A JP 5461499 A JP5461499 A JP 5461499A JP 4413304 B2 JP4413304 B2 JP 4413304B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pulse
imaging
pulses
magnetic field
gradient magnetic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP05461499A
Other languages
Japanese (ja)
Other versions
JPH11313810A (en
Inventor
美津恵 宮崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP05461499A priority Critical patent/JP4413304B2/en
Priority to US09/293,062 priority patent/US20020188190A1/en
Publication of JPH11313810A publication Critical patent/JPH11313810A/en
Priority to US10/635,685 priority patent/US7254437B2/en
Priority to US11/819,655 priority patent/US8131338B2/en
Application granted granted Critical
Publication of JP4413304B2 publication Critical patent/JP4413304B2/en
Priority to US13/283,948 priority patent/US8560049B2/en
Priority to US14/039,171 priority patent/US9078589B2/en
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Magnetic Resonance Imaging Apparatus (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、被検体の原子核スピンの磁気共鳴現象に基づいて被検体内部の血流像や実質部の画像を得るMRI装置に関する。とくに、MT(magnetization transfer)パルスを利用して血液(または血流)と実質部のコントラストを改善した画像を得るMRI装置に関する
【0002】
なお、ここで用いる「血液(または血流)」は、被検体内を流れる脳髄液や血液(血流)などを代表した「流体」の意味として用いる。
【0003】
【従来の技術】
磁気共鳴イメージング(MRI)は、静磁場中に置かれた被検体の原子核スピンをラーモア周波数の高周波信号で磁気的に励起し、この励起に伴って発生するMR信号に基づき画像を得る撮像法である。
【0004】
この磁気共鳴イメージングの1つの分野として、MRアンギオグラフィ(MR血管造影)がある。このMRアンギオグラフィの従来手法の1つに、フローエンコードパルスと呼ばれるパルスを用いた位相法が知られている。また、このMRアンギオグラフィへの別のアプローチとして、MT効果(MTC(magnetizationtransfer contrast)効果と呼ばれることがある)を利用して血液(血流)と実質部との間にコントラストを付けた血流像を得る手法が近年盛んに行われるようになってきた。その一例は、米国特許第5,050,609号明細書(Magnetization Transfer Contrast and Proton Relaxation and Use thereof in MagneticResonance Imaging)で提案されている。
【0005】
MT効果の研究は、'Forsen & Hoffman' に拠るST(saturation transfer )法の研究(Forsen et al., Journal of Chemical Physics, Vol.39(11), pp.2892-2901(1963))に端を発しており、複数種の原子核プールとしての例えば自由水と高分子との間のプロトン同士の化学的交換(chemical exchange)および/または交差緩和(cross relaxation)に基づいている。
【0006】
MT効果を利用した従来のMRアンギオグラフィにも、以下のように幾つかの手法が提案されている。
【0007】
図17(a)〜(b)には、その左側に自由水と高分子の周波数スペクトルを、右側に磁化Hの交換・緩和関係を示す。自由水と高分子のプロトンのスペクトルを見ると、同図に示す如く、T2 緩和(横緩和)時間の長い自由水(T2 は約100msec)とT2 緩和時間の短い高分子(T2 は約0.1〜0.2msec)が同じ周波数に共鳴する領域がある。自由水の信号値のT2 緩和時間は長いので、そのフーリエ変換後の信号値は図示のように半値幅の狭いピークを示す。これに対し、プロティンなどの、高分子間で動きの制限(restricted)されているプロトンの信号値は、T2 緩和時間が短いため、フーリエ変換後の信号値は半値幅が広く、スペクトラム上でピーク値としては殆ど現れない。
【0008】
そこで、自由水の共鳴ピーク周波数f0 を中心周波数としたとき、同図(b)左側コラムに示すように、MTパルスとして周波数選択パルスを、自由水の中心周波数f0 から例えば500Hzずれた周波数帯域を励起(off-resonance 励起)する。これにより、同図(a)右側コラムに示すように平衡状態にあった自由水の磁化Hfと高分子の磁化Hrとの間において、同図(b)右側コラムに示す如く、自由水の磁化Hfは高分子の磁化Hrに移動する。この結果、同図(c)左側コラムに示す如く、自由水のプロトンのMR信号値が低下する。したがって、自由水と高分子との間の化学的交換および/または交差緩和が反映される部位とそうでない部位との間で信号値に差が生じるから、この差に因って血流と実質部との間にコントラスト差ができ、血流像を得ることができる。
【0009】
このMT効果に拠るMRアンギオグラフィ法は、現在のところ、大きくは、空間的に非選択的(spatially non-selective)なイメージング法と、スライス選択的(slice-selective)なイメージング法とに分類することができる。
【0010】
前者としては、例えば"G.B.Pike, MRM 25, 327-379, 1992" で提案されているように、上記MTパルスとして周波数選択のバイノミアル・パルス(binomial pulse)を空間的非選択的に印加し、「実質部のMT効果>血流のMT効果」に基づき実質部および血流間のコントラストを得るものである。
【0011】
また、後者の例としては、"M.Miyazaki, MRM 32, 52-59, 1994" で提案の手法が知られている。印加時間の長いRF励起パルスと傾斜磁場スポイラーパルスとによりスライス選択的なMTパルスを形成し、このパルスの印加により、撮像面の実質部(静止部)からの信号をMT効果で血流よりも大きく減少させ、かつ、撮像面に流入する血流のMT効果を低減させ(血流からの信号の低下が実質部よりも少ない)、血流及び実質部間のコントラストを引き出す手法である。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したスライス選択的なMTパルスを用いたMRアンギオグラフィの場合、「実質部のMT効果>血流のMT効果」の状態を維持しつつも、MTパルス印加に伴うスピンのフリップ角は大きい値(例えば500°〜1000°)になるように設定されていることから、撮像面に流入する血流へのMT効果もかなり大きいものになる。これにより、撮像面の血流からのMR信号値のかなり下がるので、昨今の高解像度化へのニーズに応えるには、必ずしも十分満足いく血流/実質部間のコントラスト差を得ているとは言い切れなかった。
【0013】
本発明は、上述したスライス選択的なMTパルスを用いたMRイメージングの有する現状を打破するためになされたもので、動いている血流と静止している血流や実質部とを差別化した撮像をMTパルスを、血流が受けるMT効果の影響を低減させて血流/実質部間のコントラストを従来法よりも大幅に向上させ、描出能の高い血流像や実質部の画像を提供することを、その目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成させるため、本発明のMRI装置は、被検体の撮像領域のMR像を得るMRI装置であり、前記撮像領域を規定する周波数とは異なる周波数でそれぞれ励起する複数個のMTパルスを印加するMTパルス印加手段と、前記MTパルスを印加した後に傾斜磁場スポイラーパルスを印加するスポイラ印加手段とを備え、前記複数個のMTパルスのそれぞれは、このMTパルスの周波数によって決まるスライス領域のスピンを励起するRFパルスであり、このRFパルスと並行して印加され且つ前記スライス領域を選択するための傾斜磁場パルスを印加し、かつ前記複数個のMTパルスそれぞれの立上がりおよび立下りに対応して前記傾斜磁場パルスを逐一立ち上げおよび立ち下げる傾斜磁場印加手段を備えたことを特徴とする。また、本発明のMRI装置は、被検体の撮像領域のMR像を得るMRI装置であり、前記撮像領域を規定する周波数とは異なる周波数でそれぞれ励起する複数個のMTパルスを印加するMTパルス印加手段と、前記MTパルスを印加した後に傾斜磁場スポイラーパルスを印加するスポイラ印加手段とを備え、前記複数個のMTパルスのそれぞれは、このMTパルスの周波数によって決まるスライス領域のスピンを励起するRFパルスであり、このRFパルスと並行して印加され且つ前記スライス領域を選択するための傾斜磁場パルスを印加し、かつ前記複数個のMTパルス全体で最初の立上がりおよび立下りに対応して前記傾斜磁場パルスを立ち上げおよび立ち下げる傾斜磁場印加手段を備えたことを特徴とする。
【0015】
一例として、前記傾斜磁場スポイラーパルスを印加した後にデータ収集シーケンスに基づいたスキャンを実行して前記撮像領域からMR信号を収集する撮像手段を備えることが望ましい。
【0017】
さらに、好適には前記複数個のMTパルスそれぞれの印加時間は1300μsec程度であり、且つ、この複数個のMTパルスそれぞれによって励起されるスピンのフリップ角は90°から100°程度の値に設定される。
【0018】
また好適には、前記傾斜磁場スポイラは、スライス方向、読出し方向、および位相エンコード方向の内の任意の1方向、任意の2方向、または3方向全てに印加する構成である。
【0022】
このように、個々の印加時間は短く且つフリップ角度も小さい値に設定した、複数の分割化MTパルスが撮像領域とは異なるスライス領域に印加され、また撮像領域はオフ・レゾナンス(off-resonance)で励起される。この分割したMTパルスは、流れている血流の見掛けのT1 時間を短縮させる。つまり、各分割MTパルスはそのオン、オフによって、動いている血流のスピンの縦緩和(T1 )を促進し、定常状態への戻りを速める。換言すると、最終の分割MTパルス印加までの血流の自由水へのMT効果が低減され、トータルのMT効果が小さくなる。したがって、MTパルスを印加したスライス領域から撮像領域に流入する血流の信号値は従来のMTパルス印加時よりも高い。
【0023】
一方、実質部は通常、動いていないか、または、動いていたとしてもその移動量は僅かであるから、分割したMTパルスはその複数個がその和として効いて、所望のMT効果を得ることから、実質部からの信号値が低下する。
【0024】
この結果、撮像領域のMRA像の血流/実質部のコントラストは、従来のスライス選択的なMTパルス印加法に比べて、動いている血流に対するT1 時間の短縮効果に対応する分、改善され、血流描出能に優れたものになる。
【0025】
以上の原理に基づき撮像を行うMRI装置の一態様は以下のようである。
【0026】
つまり、このMRI装置は、前記MTパルス印加手段およびスポイラーパルス印加手段に加えて、前記MTパルスおよび前記傾斜磁場スポイラーパルスを印加させない状態で第1のパルスシーケンスに基づいたスキャンを実行して前記撮像領域から第1のMR信号を収集する第の撮像手段と、前記MTパルスおよび前記傾斜磁場スポイラーパルスをそれぞれ印加した後に第2のパルスシーケンスに基づいたスキャンを実行して前記撮像領域から第2のMR信号を収集する第2の撮像手段と、前記第1および第2のエコー信号から前記MR像を生成する画像生成手段とを備えたことを特徴とする。
【0028】
例えば、前記複数個のMTパルスは時間軸上で隣接して配置されている
【0030】
さらに好適には、前記画像生成手段は、前記第1および第2のエコー信号に基づく画像データ同士の差分演算を行う手段である。
【0031】
さらに別の好適な構成は、前記第1および第2の撮像手段による撮像中に前記被検体に息止めを指令する息止め指令手段を備えることである。一方、前記第1および第2の撮像手段は、前記被検体の心時相を表す信号を検出する検出手段と、この信号に同期して前記第1および第2のパルスシーケンスを実行させる同期手段を有していてもよい。
【0032】
さらに好適には、前記第1および第2のパルスシーケンスは同一の2次元スキャンまたは3次元スキャンのパルスシーケンスであって、このパルスシーケンスはSE法、FSE法、FASE法、FE法、FFE法、セグメンテッドFFE法、およびEPI法の内の1つであるとする構成である。
【0033】
さらに、例えば、前記撮像領域が含まれる前記被検体の撮像部位は、肺野である。
【0034】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る実施形態を添付図面を参照して説明する。
【0035】
[第1の実施形態]
第1の実施形態を図1〜図6に基づき説明する。
【0036】
この実施形態にかかるMRI(磁気共鳴イメージング)装置の概略構成を図1に示す。
【0037】
このMRI装置は、被検体Pを載せる寝台部と、静磁場を発生させる静磁場発生部と、静磁場に位置情報を付加するための傾斜磁場発生部と、高周波信号を送受信する送受信部と、システム全体のコントロール及び画像再構成を担う制御・演算部と、被検体Pの心時相を表す信号としてのECG信号を計測する心電計測部と、被検体(患者)に呼吸を診断のために一時的に止めてもらうように指令する息止め指定部とを備えている。
【0038】
静磁場発生部は、例えば超電導方式の磁石1と、この磁石1に電流を供給する静磁場電源2とを備え、被検体Pが遊挿される円筒状の開口部(診断用空間)の軸方向(Z軸方向)に静磁場Hを発生させる。なお、この磁石部にはシムコイル14が設けられている。このシムコイル14には、後述するホスト計算機の制御下で、シムコイル電源15から静磁場均一化のための電流が供給される。寝台部は、被検体Pを載せた天板を磁石1の開口部に退避可能に挿入できる。
【0039】
傾斜磁場発生部は、磁石1に組み込まれた傾斜磁場コイルユニット3を備える。この傾斜磁場コイルユニット3は、互いに直交する、ガントリの物理軸としてのX、Y、Z軸方向の傾斜磁場を発生させるための3組(種類)のx,y,zコイル3x〜3zを備える。傾斜磁場部はさらに、x,y,zコイル3x〜3zに電流を供給する傾斜磁場電源4を備える。この傾斜磁場電源4は、後述するシーケンサ5の制御のもと、x,y,zコイル3x〜3zに傾斜磁場を発生させるためのパルス電流を供給する。
【0040】
傾斜磁場電源4からx,y,zコイル3x〜3zに供給されるパルス電流の制御することにより、物理軸であるX,Y,Z方向の傾斜磁場を合成して、スライス方向傾斜磁場G、位相エンコード方向傾斜磁場G、および読出し方向(周波数エンコード方向)傾斜磁場Gを任意に設定・変更することができる。スライス方向、位相エンコード方向、および読出し方向は互いに直交する論理軸方向であり、この各方向の傾斜磁場は、静磁場Hに重畳される。
【0041】
送受信部は、磁石1内の撮影空間にて被検体Pの近傍に配設されるRFコイル7と、このコイル7に接続された送信器8T及び受信器8Rとを備える。この送信器8T及び受信器8Rは、後述するシーケンサ5の制御のもとで動作する。送信器8Tは、磁気共鳴(MR)を起こさせるためのラーモア周波数のRF電流パルスをRFコイル7に供給する。受信器8Rは、RFコイル7が受信したMR信号(高周波信号)を取り込み、これに各種の信号処理を施してデジタルデータ(原データ)を生成するようになっている。
【0042】
さらに、制御・演算部は、シーケンサ(シーケンスコントローラとも呼ばれる)5、ホスト計算機6、演算ユニット10、記憶ユニット11、表示器12、入力器13および音声発生器16を備える。
【0043】
この内、ホスト計算機6は、記憶したソフトウエア手順により、シーケンサ5にパルスシーケンス情報を指令するとともに、装置全体の動作を統括する機能を有する。
【0044】
シーケンサ5は、CPUおよびメモリを備えており、ホスト計算機6から送られてきたパルスシーケンス情報を記憶し、この情報にしたがって傾斜磁場電源4、送信器8T、受信機8Rの動作を制御するとともに、受信器8Rが出力したMR信号のデシベルデータを一旦受けて、これを演算ユニット10に転送するように構成されている。
【0045】
ここで、パルスシーケンス情報とは、一連のパルスシーケンスにしたがって傾斜磁場電源4、送信器8Tおよび受信器8Rを動作させるために必要な全ての情報であり、例えばx,y,zコイル3x〜3zに印加するパルス電流の強度、印加時間、印加タイミングなどに関する情報を含む。
【0046】
このパルスシーケンスとしては、2次元スキャンまたは3次元スキャンのものであってもよいし、またそのパルス列の形態としては、SE(スピンエコー)法、FE(フィールド・グラジェントエコー)法、FSE(fast SE)法、FASE(高速Asymmetric SE)法など、どのようなパルス列であってもよい。
【0047】
このMRI装置では後述するように、ホスト計算機6の管理下において、シーケンサ5の駆動によって、MTパルスとしてのRFパルスと論理軸方向(スライス方向、位相エンコード方向、読出し方向の内の任意方向)に印加する傾斜磁場スポイラとを含む事前シーケンスが、データ収集シーケンス(本シーケンスとも呼ばれる)に先立って印加される。
【0048】
このMTパルスはスライス選択により印加されるように設定されている。つまり、MTパルスは、図2に示す如く、例えばsinc関数で形成される励起用の複数のRFパルスとして設定され、各MTパルスの印加と並行してスライス用傾斜磁場G が印加される。このMTパルスの印加数は複数n個(例えば10個)であり、そのフリップ角度は従来のMTパルスによる大きな値(500°〜1000°)よりも小さい分割値(例えば90°〜100°程度)に設定される。このMTパルスは、例えば、所望の周波数オフセット値を有するRF信号をsinc関数で変調して形成される。このMTパルスの印加によって、撮像部位の実質部および水分はMT効果を受け、実質部の信号値が水分よりも大きく低下して、その両者のコントラストが大きくなる。
【0049】
このMTパルスおよびスライス用傾斜磁場Gのn組を順次印加した後で、スライス方向、位相エンコード方向、および読出し方向においてスピン位相ディフェーズ用の傾斜磁場スポイラーパルスが同時に印加される。
【0050】
また、演算ユニット10は、受信器8RからのMR信号のデジタルデータを入力して内蔵メモリで形成される画像のフーリエ空間(k空間または周波数空間とも呼ばれる)への原データ(生データとも呼ばれる)の配置、および、原データを実空間画像に再構成するための2次元または3次元のフーリエ変換処理を行うようになっている。
【0051】
記憶ユニット11は、原データおよび再構成画像データが施された画像データを保管することができる。表示器12は画像を表示する。また入力器13を介して、スキャン条件、パルスシーケンスなどの情報をホスト計算機6に入力できるようになっている。
【0052】
音声発生器14は、息止め指定部の一部として機能する要素であり、ホスト計算機6から指令があったときに、息止め開始および息止め終了のメッセージを音声として発することができる。
【0053】
さらに、心電計測部は、被検体の体表に付着させてECG信号を電気信号として検出するECGセンサ17と、このセンサ信号にデジタル化処理を含む各種の処理を施してホスト計算機6およびシーケンサ5に出力するECGユニット18とを備える。この心電計測部による計測信号は、スキャンシーケンスを実行するときのタイミング信号としてホスト計算機6により用いられる。これにより、心電同期のための同期タイミングを適切に設定でき、この設定した同期タイミングに拠る心電同期スキャンを行ってMR原(生)データを収集できるようになっている。
【0054】
続いて、本実施形態のMRI装置の動作を図2〜図6に基づき説明する。
【0055】
本実施形態のMRI装置では、図2に示すMRアンギオグラフィ用のパルスシーケンスがシーケンサ5からの指令に基づき実行される。
【0056】
このパルスシーケンスは、同図に示す如く、各回のRF励起において最初に実行する事前シーケンスSQpreと、これに続いて実行されるデータ収集シーケンスSQacqとから成る。
【0057】
事前シーケンスSQpreは、MT効果を生じさせるMTパルス列PMTと、このMTパルス列PMTの印加後に印加する傾斜磁場スポイラーパルスSP, SP,SPとを含む。MTパルス列PMTは、MTパルスとして順次印加する複数個の励起用のRFパルスP1 ,P2 ,P3 ,…,Pn と、これらのMTパルスと並行して印加するスライス用傾斜磁場パルスGとから成る。
【0058】
スライス用傾斜磁場パルスG の印加強度=GS1は、この磁場に拠るスライス選択面が、図3(a)または(b)に例示する如く、撮像面Simaとは異なるギャップレスまたはギャップ有りの位置になるように設定されている。
【0059】
各MTパルスP1 (P2 ,P3 ,…,Pn)は、一例としてSINC関数で形成され、このパルス印加に伴うスピンのフリップ角FA=例えば90°になるように強度設定されている。MTパルスP1 ,P2 ,P3 ,…,Pn の総個数は一例として10個に設定されている。
【0060】
つまり、本実施形態では、大きなフリップ角度FA(例えば500°〜1000°)のMTパルスを1個、スライス選択で印加する従来の構成に代えて、このMTパルスを複数個に分割して順次、印加するMTパルス列の構成を採る。
【0061】
各MTパルスP1 (P2 ,P3 ,…,Pn)に与えられるフリップ角度FAは、MTパルス列全体で所望のMT効果を引き起こせるように分割した値(好適な例としては90°〜100°)であるとともに、その個数もMTパルス列全体のMT効果および撮像時間との兼ね合いによって適宜な数(5個〜10個)に決められる。この分割された個々のMTパルスの印加時間は、1300μsec程度と、従来のスライス選択MTパルスよりも、分割した分だけ、短くなっている。
【0062】
さらに、MTパルス列における分割化MTパルス間の時間間隔Δtは、MTパルス印加面(図3参照)の実質部の水/脂肪のMT効果を最適化できる値に設定されている。この時間間隔Δtは測定部位に拠っても異なり、また、場合によってはΔt=0に設定することもできる。
【0063】
一方、スライス方向、読出し方向、および位相エンコード方向の3方向に入れた傾斜磁場スポイラーパルスSP, SP, SPは、事前シーケンスSQpreにおけるエンドスポイラとして使用される。このため、傾斜磁場スポイラーパルスSP, SP, SPのそれぞれは、複数個の分割化MTパルス印加後においてスピン位相を各方向毎に分散させ、事前シーケンスとデータ収集シーケンスとの間でスピン位相の干渉を排除し、疑似エコーの発生を防止するようにしている。なお、このスポイラーパルスは任意の1方向または2方向のみに印加するようにしてもよい。
【0064】
データ収集シーケンスSQacqは、各論理軸方向のスライス用傾斜磁場G、読出し用傾斜磁場G、および位相エンコード用傾斜磁場Gを含む、例えばFSE法を採用している。
【0065】
ホスト計算機6は所定メインプログラムを実行し、その中で図2に示すパルスシーケンスの各パルスを印加する。このパルス印加は、シーケンサ5の制御の元、x,y,zコイル3x〜3z及びRFコイル7を介して実施される。
【0066】
まず、事前シーケンスSQpreにおいては、フリップ角FA=α°(例えば90°)のn個(n≧2:例えばn=10)のMTパルスP〜P をスライス用傾斜磁場G(=強度GS1)と共に順次印加される。このMTパルスP〜Pのそれぞれは例えばシンク関数で形成される。
【0067】
診断部位を例えば図3(a)に示す如く下肢とすると、スライス用傾斜磁場G=GS1の例えば強度を適宜に設定することで、所望の撮影面Sima の動脈流入側のほぼ隣接した所定厚さの平行な事前励起面Smtが設定される。この結果、事前励起面Smtにn個に分割されたMTパルスが一定時間Δt毎に順次印加されることになる。
【0068】
なお、スライス用傾斜磁場Gの例えば強度を調節することで、事前励起面Smtを撮影面Simaの動脈流出側、すなわち静脈流入側に設定することができる。また、撮影面Simaと事前励起面Smtとの間に必要に応じてギャップを設けてもよいし、ギャップレスの状態に設定してもよい。
【0069】
さらに事前シーケンスSQpreにおいて、上記分割化MTパルスを印加した直後に、スライス方向、読出し方向、および位相エンコード方向のそれぞれに、傾斜磁場スポイラーパルスSP ,SP ,およびSPをそれぞれ印加する。
【0070】
このようにして、最初に、事前励起面Smtが複数個の分割化MTパルス、すなわち従来法に拠るMTパルスよりも小さいフリップ角度および短い印加時間のMTパルスにより、複数回、順次、選択励起される。これにより事前励起面Smt内のスピンが励起されるとともに、この励起は撮像面Simaに対してはoff-resonanceであるため、後述する如くの本発明独特のMT効果を撮像面Simaに もたらす。この複数個の分割化MTパルスの励起によって横磁化に残っているスピンは、その後のスポイラーパルスSP ,SP,およびSPによって十分に分散される。
【0071】
その後、データ収集シーケンスSQacqに入り、一例としてのFSE法に基づくスキャンが撮像面Simaに対してシーケンサ5から指令される。このシーケンスにより、スライス用傾斜磁場G=GS2(≠GS1)が設定されているので、撮像面Sima は所望スライス位置に設定される。撮像面SimaからRFコイル7を介して複数個のリフォーカスRFパルスに応答した複数のエコー信号が収集され、受信器8Rに送られる。この一連の撮像処理は、各回の励起毎に実行される。
【0072】
被検体Pからの収集されたエコーデータは、受信器8Rでデジタルデータに処理され、演算ユニット10に順次格納される。演算ユニット10はホスト計算機6からの再構成指令に応答して、2次元フーリエ空間上に配置したエコーデータの組を2次元フーリエ変換して撮像面SimaのMRA像が再構成される。
【0073】
このMRA像は、アーチファクトが少なく、また、その流入血流/実質部間の画像コントラストが従来のMTパルスを使用した場合よりも格段に改善されている。これは、本発明に基づく、分割された複数個のMTパルスを使用することで、撮像面Simaの実質部(静止部)からのエコー信号はMT効果で低減し、かつ、この撮像面Simaに流入する血流(動脈および/または静脈)に生じるMT効果が緩和(低減)することに拠る。つまり、複数個に分割された短いMTパルスに拠って、流れている又はタンブリング(tumbling)している血流の見掛けの縦緩和T1 時間が短くなって、MT効果の効き方が低減する一方で、実質部(静止部)には複数の分割MTパルスの和として働いた分の信号値低減効果があるので、撮像面Sima への流入血流(血液)と実質部との間の画像コントラストが従来の1個のMTパルスを使ったMT効果よりも格段に向上する。
【0074】
この特徴を、その原理面から以下に詳述する。
【0075】
まず、MTパルスとして、印加時間の長いRFパルスを1回印加する場合と、印加時間が短いRFパルスを連続的に複数回印加する場合とで、流れている又はタンブリング(tumbling)している血流に与えるMT効果を考える。
【0076】
まず、T1 時間に寄与する一般的なファクタから説明する。縦緩和時間T1 は温度、常磁性(paramagnetic)成分、分子の大きさ、その環境、粘質性などによって変化する一方で、成分を構成する分子間においては以下のようなファクタの和で表されることが知られている。
【0077】
【数1】

Figure 0004413304
【0078】
同式中、第1項目のT1(DD) は「internuclear dipole-dipole 相互作用」を表す。この相互作用は、図4に模式的に示す如く、RF励起に拠ってそのエネルギを格子(lattice )に移動させることで、カップリングしている分子のスピンA,B間をデカップリング(decoupling)し、信号値を増加させる。
【0079】
また、第2項目のT1(SR) は「スピンrotational」を表す。結合している分子は回転運動をする。分子が回転運動をすると、その運動の大きさにも拠るが、部分的な「local magnetic field」を発生し、T1 短縮に寄与する。
【0080】
第3項目のT1(SC) は「scaler coupling 」を表す。このカップリングは、カップリングしている原子の片方がQuadrupole(四極子、スピン量子番号I≧1の原子、例えばO17=5/2,m 55=5/2、参考として挙げるとH1 =1/2)と結合していると、四極子はQuadrupole relation という特有の短い緩和時間を有し、四極子とカップリングしているスピンの緩和時間をも短縮させる。
【0081】
第4項目のT1(CSA)は「chemical shift anizotoropy」の項であり、電子遮蔽効果の変化に拠るローカルfield の変化を表す。この変化もT1 に影響する。
【0082】
このようにT1 時間は様々な要素で変化する。上述したファクタ以外にもT1 に影響する要素はあるが、その影響が大きいものは上述したファクタである。
【0083】
静止している血液においても、oxyhemogrobin とdeoxyhemogrobin (酸化と無酸化ヘモグロビン)も、paramagnetic ion(主に、鉄Iと鉄II)を持つため、local magnetic fieldを作り、T1 時間を下げる。また、Oの有無によっても、spin-spin relaxation(T2 )や静脈(w 酸素、T2 =120msec)、動脈(less酸素、T2 =220msec)が異なる。
【0084】
図5に、effective correlation :Tc に対するT1 ,T2 ,およびT1Pの依存性を示す。同図中、Aは堅い固体、Bは柔らかい固体、Cは粘土の高い液体、Dは通常の液体を示している(T.C.Farrar and E.D.Becker, Pulse andFourier Transform NMR, P.98, Academic Press(1971)参照)。
【0085】
effective correlation :Tc は分子の動きを表すファクタで、動きの速い分子のタンブリング(回転、振動)度を示している。同図の横軸上を右側に進むほど、固体の度合いが高く、また分子の動きがスローになる。このような関係から、流れの速い血液と殆ど静止している血液とでは、T1 時間値は異なることが分かる。
【0086】
さらに、MTパルスを分割、複数化して印加することで、流れている血液の見掛けの縦緩和時間T1 が短縮される。
【0087】
MT(magnetization transfer)効果とは、前述したように、dipole-dipole interaction 関係にある高分子Hr近傍の自由水Hfの平衡状態を、自由水からoff-resonance の周波数をRFパルスでRF励起することにより、高分子のプロトンを励起し、これにより、そのプロトンと相互作用している自由水の信号強度に影響が与えられる現象である。すなわち、自由水の磁化をHf、高分子の磁化をHr、反応時間の定数をkおよびk−1とすると、
【数2】
Figure 0004413304
と表される。[ ]はコンセントラーション、Kは反応定数である。
【0088】
そこで、自由水のT1 時間をT1f、高分子のT1 時間をT1rとすると、
【数3】
Figure 0004413304
と置くことができ、Mf(t):時刻=t時の自由水の磁化、Mf(0):時刻=0時の自由水の磁化、Mr(t):時刻=t時の高分子の磁化、およびMr(0):時刻=0時の高分子の磁化とすると、
【数4】
Figure 0004413304
となる。
【0089】
MTパルスを印加したときの磁化MfSAT
【数5】
Figure 0004413304
となり、そのときの縦緩和時間T1SATは、
【数6】
Figure 0004413304
となる。したがって、反応定数k
【数7】
Figure 0004413304
となる。ここで、T1SATは見掛けのT1 である(「Balaban, Magn. Reson. Quarterly Vol.8, No.2, 1992 」参照)。
【0090】
そこで、移動している血液中の自由水のプロトンの磁化HfA、血液中の高分子のプロトンの磁化をHrA、静止している実質部の自由水のプロトンの磁化をHfB、および、静止している実質部の高分子のプロトンの磁化をHrBとして、このMT印加に伴う本発明の磁化の挙動を模式的に示すと図6のようになる。
【0091】
移動中の血液において平衡状態にある自由水プロトンの磁化HfAと高分子プロトン(同図(a)参照)に対して最初の分割化MTパルスP1 (フリップ角は例えば100°)を印加すると、高分子の磁化HrA(原子核プール)から自由水の磁化HfA(原子核プール)に磁化スピンが移動し(magnetization transfer)、その反対に、自由水の磁化HfAから高分子の磁化HrAにエネルギが移動する(同図(b)参照)。分割されたMTパルスであるので、それらの移動量は共に小さい。すなわち、MT効果が小さい。
【0092】
縦緩和によって高分子の磁化HrAが初期の平衡状態に戻ってくるが、このとき、前述したように、dipole-dipole interaction 、常磁性効果などのファクタによって見掛け上、T1 時間が短縮され、磁化スピンHrAの戻り速度が速くなる。
【0093】
このようにして分割化されたMTパルスP,P,…,Pが順次印加されるが、そのMT効果のトータルは、見掛け上、短縮されたT1 時間に拠って小さくなる(図6(c)(d)参照)。したがって、流れている(移動している)血液に対するMT効果は、静止または殆ど動いていない血液や実質部に比べて、MT効果は小さく、撮像面Simaから収集されるエコー信号の強度が高い。
【0094】
これに対して、静止していたり、動きの少ない実質部の自由水のプロトン磁化HfB及び高分子のプロトン磁化HrBの間に生じるMT効果は、前述した図7の場合と同様になる。つまり、この場合、個々の分割化MTパルスの和として効いてくる。このため、このような撮像面Sima の実質部には従来と同等のMT効果の効きが発揮され、収集されるエコー信号も従来と同様に下がる。
【0095】
したがって、本実施形態のMRI装置により、スライス選択的なMT効果を利用して、静止している又は殆ど動いていない対象と動いている対象とを差別化して画像化できる。そして、得られるMRA像は、長い印加時間で且つ大きなフリップ角のMTパルスを1回印加する従来法に比べて、撮像面の血液(血流)/実質部のコントラストを著しく向上させることができる。それにより、撮像面の血流の描出能の高い、より高品質なMRA像を提供できる。
【0096】
さらに、この実施形態によるMRA像はMR造影剤を使用するものでないから、通常のMRイメージングの非侵襲性の特性を生かしたものとなる。このため、造影剤を使用したMRA像の撮影に比べて、患者の精神的、体力的負担が著しく少なくて済む。
【0097】
なお、前記図2に示したパルスシーケンスの例において、複数個の分割化MTパルスの印加時にスライス用傾斜磁場Gのパルスも複数個印加する構成を示したが、この構成に代えて、図7に示すように、複数個の分割化MTパルスを印加している間中、連続してスライス用傾斜磁場G のパルスを1個印加するように設定することもできる。これにより、MTパルス列PMTの印加に必要な時間が短かくて済み、全体の撮像時間も短縮させることができる。
【0098】
また、複数個の分割化MTパルスを印加する別の例として、図8に示す手法がある。この手法は、スライス方向、読出し方向、および位相エンコード方向のいずれにも傾斜磁場パルスを印加することなく、分割化MTパルスを単独で印加し、その後で、スライス方向、読出し方向、および位相エンコード方向の内の任意の1以上の方向に傾斜磁場スポイラーパルスを印加するものである。つまり、分割化MTパルスはスライス非選択的に印加される。これにより、分割化MTパルスは広い範囲の領域に有効に掛けられ、スライスやスラブに限定されない。なお、上述した図7および図8では、読出し方向および位相エンコード方向の傾斜磁場(スポイラーパルスを含む)の図示を省略している。
【0099】
またなお、本実施形態のMRI装置で使用できるデータ収集シーケンスは、上述したように通常FSE法に限定されることなく、FE法、SE法、EPI法、FLAIR法、FASE法などのイメージング法を採用することもできる。
【0100】
[第2の実施形態]
第2の実施形態を図9〜図16に基づき説明する。
【0101】
この実施形態は、上述で基本的な原理を説明した、分割化した複数のMTパルスを用いて肺野の実質部を画像化できるMRI装置に関する。
【0102】
MRIの分野において、肺野については、その主な撮像法として3つの方法が提案されている。それらは、hyper-polarized (キセノンやヘリウム)ガスを使用する方法、造影剤Gd−DTPAを使用したパフュージョン法(例えば文献「Hatabu H, et al., MRM 36:503-508, 1996)、さらには酸素分子を使用した酸素吸入による方法(例えば文献「Edelman RR, et al., Nature Medicine, 2,11,1236-1239, 1996 )である。
【0103】
この内、1番目のhyper-polarized (キセノンやヘリウム)ガスを使用する方法は、肺野にガスを吸入させて、例えばキセノン(Xe)ガスのMR周波数で画像化する方法である。また2番目の造影剤Gd−DTPAを使ったパフュージョンは、血中のGd−DTPAのパフューズしている状態を観察する手法である。第3番目の酸素分子を吸入させる方法は、酸素分子は弱いパラマグネティックであるが、肺胞の表面で、MRIで観察できる水信号に十分な信号変化を及ぼすとの報告に基づくものである。
【0104】
しかしながら、上述した撮像法には以下のような問題がある。第1番目のhyper-polarized (キセノンやヘリウム)ガスを使用する方法の場合、通常のキセノンガスをhyper-polarizeする必要があるので、コストが高いという問題がある。また、第2番目の造影剤Gd−DTPAを使ったパフュージョンは、造影剤を投与する必要があるので、侵襲的な処置が必要で、何よりもまず、患者の精神的、体力的な負担が大きい。また、検査コストも高い。さらに、患者の体質などによっては造影剤を投与できない場合もある。さらに、第3番目の酸素分子を吸入させる方法によっても、信号変化は画像上で十分ではなく、臨床や研究に使用できるほどの満足な画像な画像はおろか、その形態すら撮像できていない。
【0105】
肺野の構造は、スポンジ状の肺胞、気管支、肺動脈、および肺静脈がその殆どの表面積を占め、その周りに空気が存在している。スポンジ状の肺胞の表面積は膨大な値になるが、ほかの臓器(肝臓、腎臓など)のように細胞内外に自由水を多く持っている訳ではない。したがって、肺野の場合、MRIでの検出対象である水信号は、血管系から検出されるのみであり、肺野実質部としての水信号値は不足する。肺胞周辺は、その表面積に比較して水分子が少ないため、MR信号として反映されないものと推定される。しがって、肺野のT2値=80ms(文献「JMRI,2(S):13-17,1992」参照)自体は他の臓器と比較しても遜色ないにも関わらず、従来のMRイメージングでは、造影剤などを使用しない限り、肺野実質部を描出できないものと推定される。
【0106】
そこで、本実施形態では、本発明に係る、分割化した複数のMTパルスの優位性を余すところ無く発揮させ、従来困難とされていた肺野実質部を、造影剤などを使用しないで撮像できるようにする。
【0107】
この実施形態に係るMRI装置は、第1の実施形態のものと同等のハード構成を有するが、スキャンの手順に以下のように相違している。
【0108】
ホスト計算機6は、位置決め用スキャン(図示しない)や撮像条件の入力などの準備作業に引き続いて、図9に示す如く、第1回目および第2回目の最低2回の撮像を実施する。この2回の撮像はそれぞれ、画像再構成に必要なエコーデータの組を収集する2次元または3次元のMRスキャンである。この各撮像は、患者が意識的に一時、息を止めた状態で撮像する息止め法、および、ECG信号に依るECGゲート法を併用して行うことが望ましい。
【0109】
この撮像に使用可能なパルスシーケンスとしては、フーリエ変換法を適用したものであれば、2次元(2D)スキャンまたは3次元(3D)スキャンのものであってよいし、またそのパルス列の形態としては、SE法、FSE(高速SE)法、FASE(高速 Asymmetric SE)法(すなわち、高速SE法にハーフフーリエ法を組み合わせたイメージング法)、FE法、高速FE法、セグメンテド高速FE法、EPI(エコープラナーイメージング)法、などを使用できる。
【0110】
また、演算ユニット10は、受信器8Rが出力したデジタルデータ(原データ)を、シーケンサ5を通して入力し、その内部メモリ上の画像のフーリエ空間(k空間または周波数空間とも呼ばれる)に原データ(生データとも呼ばれる)を配置し、この原データを各組毎に2次元または3次元のフーリエ変換に付して実空間の画像データに再構成する。また演算ユニット10は、画像に関するデータの合成処理や差分演算処理を行うことが可能にもなっている。
【0111】
この合成処理には、複数フレームの画像データを対応画素毎に加算する処理、複数フレームの画像データ間で対応ピクセル毎に最大値を選択する最大値投影(MIP)処理などが含まれる。また、上記合成処理の別の例として、フーリエ空間上で複数フレームの軸の整合をとって原データのまま1フレームの原データに合成するようにしてもよい。なお、加算処理には、単純加算処理、加算平均処理、重み付け加算処理などが含まれる。
【0112】
記憶ユニット11は、再構成された画像データのみならず、上述の合成処理や差分処理が施された画像データを保管することができる。表示器12は画像を表示する。また入力器13を介して、術者が希望する撮像条件、パルスシーケンス、画像合成や差分演算に関する情報をホスト計算機6に入力できる。
【0113】
また、息止め指令部の一要素として音声発生器16を備える。この音声発生器16は、ホスト計算機6から指令があったときに、息止め開始および息止め終了のメッセージを音声として発することができる。
【0114】
さらに、心電計測部は、被検体の体表に付着させてECG信号を電気信号として検出するECGセンサ17と、このセンサ信号にデジタル化処理を含む各種の処理を施してホスト計算機6およびシーケンサ5に出力するECGユニット18とを備える。この心電計測部による計測信号は、撮像を実行するときにシーケンサ5により用いられる。これにより、ECGゲート法(心電同期法)による同期タイミングを適切に設定でき、この同期タイミングに基づくECGゲート法の撮像を行ってデータ収集できるようになっている。
【0115】
次に、この実施形態のMRI装置による撮像の動作を図9〜図16を参照して説明する。
【0116】
ホスト計算機6は、図示しない所定のメインプログラムを実行することにより、図9に示す如く、2回の撮像を、一例としての3次元のFASE(高速 Asymmetric SE)法で実行する。第1回目の撮像は息止め法およびECGゲート法を併用し、かつ、後述するようにMTパルスは印加しない(off)の状態で実行される。この第1回目の撮像が終了した後の適宜なタイミングで、第2回目の撮像が第1回目と同様に息止め法およびECGゲート法を併用して実行される。ただし、この第2回目の撮像は、MTパルスを印加して(on)実行される。
【0117】
この第1回目および第2回目の撮像のパルスシーケンス例を共に図12に示す。このパルスシーケンスは、3次元スキャンの高速 Asymmetric SE法(高速SE法にハーフフーリエ法を組み合わせたスキャン法)のパルスシーケンスに基づいている。なお、図12では、位相エンコード方向の傾斜磁場(スポイラーパルスを含む)の図示は省略されている。
【0118】
第1回目の撮像の場合、図12におけるデータ収集シーケンスSQacqのみであり、事前シーケンスSQpreは使用されない。つまり、事前シーケンスSQpreを成すMTパルス列PMTおよび傾斜磁場スポイラーパルスSP,SP,およびSPは第1回目のときには印加されない。このため、第1回目はMTパルス=offの状態でスキャンされる。このMTパルス列は前述した第1の実施形態と同様に、分割化されたMTパルスで構成されている。
【0119】
これに対し、第2回目の撮像の場合、図12におけるデータ収集シーケンスSQacqに先立ち、事前シーケンスSQpreが印加される。つまり、MTパルス=onの状態でスキャンされる。
【0120】
なお、図12には示していないが、この第2回目の撮像に用いるパルスシーケンスにおいて、データ収集シーケンスSQacq(本スキャン)のRFパルスのスライス選択は不変とした状態で、分割化MTパルスを印加する選択領域をスライス方向のみならず、位相エンコード方向または読出し方向に設定するように傾斜磁場を印加する構成にしてもよい。
【0121】
一例として、この図12に示す3次元FASE法のパルスシーケンスでは、実効エコー時間TEeff=100msおよびエコー間隔ETS=5msに設定される。また、MTパルスは、周波数オフセット=1300Hz,分割MTパルス数=5個(5個全部のMTパルスによるトータルのフリップ角=800°)に設定される。さらに、繰り返し時間TR=3247ms、フリップパルス/フロップパルスのフリップ角度=90°/140°、マトリクスサイズ=256×256、FOV=37×37cmに設定される。さらに、肺野内の血流の縦横無尽の走行方向を考慮したとき、各回の撮像の画像データとして、位相エンコード方向を変えて複数回スキャンしたデータの平均値(例えば位相エンコード方向を90°変えてスキャンして2回の画像データの平均加算値)を採用する手法を用いることが好適である。この手法は、例えば、“J. of Magn. Reson. Imaging (JMRI) 8: 503-507, 1998"で提案されている。
【0122】
まず、第1回目の撮像が以下のように実行される。ホスト計算機6は、図示しない所定のメインプログラムを実行する中で、入力器13からの操作情報に応答して図10に示す処理を実行する。
【0123】
これを詳述すると、ホスト計算機6は、最初に、適宜に決めたECGゲート法用の遅延時間TDLを例えば入力器13を介して入力する(ステップS20)。次いで、ホスト計算機6は操作者が入力器13から指定したスキャン条件(位相エンコードの方向、画像サイズ、スキャン回数、パルスシーケンス、ECGゲート法の遅延時間など)および画像処理法の情報(加算処理か最大値投影(MIP)処理かなど)を入力し、それらの情報を制御データに処理し、その制御データをシーケンサ5および演算ユニット10に出力する(ステップS21)。
【0124】
次いで、スキャン前の準備完了の通知があったと判断できると(ステップS22)、ステップS23で息止め開始の指令を音声発生器14に出力する(ステップS23)。これにより、音声発生器14は「息を十分に吸ってから息を止めて下さい」といった内容の音声メッセージを発するから、これを聞いた患者は息を十分に吸った状態で息を止めることになる。
【0125】
この後、ホスト計算機6はシーケンサ5に撮像開始を指令する(ステップS24および図11参照)。
【0126】
シーケンサ5は、図11に示す如く、撮像開始の指令を受けると(ステップS24−1)、ECG信号の読み込みを開始し(ステップS24−2)、ECG信号におけるR波(参照波形)のピーク値の所定n回目の出現を、そのピーク値に同期させたECGトリガ信号から判断する(ステップS24−3)。ここで、R波の出現をn回(例えば2回)待つのは、確実に息止め状態に移行した時期を見計らうためである。これにより、n個目のR波の出現を待つ調整時間Tspが設定される(図12参照)。
【0127】
所定n回目のR波が出現すると、予め適宜に設定した遅延時間TDLだけ待機する処理を行う(ステップS24−4)。この遅延時間TDLは、前述したように、対象とする肺野組織を撮像する上で最もエコー信号の強度が高くなり、そのエンティティの描出能に優れた値に最適化される。
【0128】
この最適な遅延時間TDLが経過した時点が最適な心電同期タイミングであるとして、シーケンサ5は撮像を実行する(ステップS24−5)。具体的には、既に記憶していたパルスシーケンス情報に応じて送信器8Tおよび傾斜磁場電源4を駆動し、3次元FASE法のパルスシーケンスに基づく1回目のスキャンが図12に示す如くECGゲート法(心電同期法)で実行される。ただし、事前シーケンスSQpreに係るMTパルス列PMTは印加されない(MTパルス=off)。これにより、最初のスライスエンコード量SE1の元で、約600ms程度のスキャン時間で、図13(a)に示す如く、肺野を含んで設定した3次元撮像領域Rimaからエコー信号が収集される。
【0129】
この1スライスエンコード量SE1に拠る1回目のスキャンが終了すると、シーケンサ5は、最終のスライスエンコード量SEnに拠るスキャンが完了したかどうかを判断し(ステップS4−6)、この判断がNO(最終スキャンが済んでいない)の場合、ECG信号を監視しながら、例えば撮像に使用したR波から例えば2心拍(2R−R)と、短めに設定した期間が経過するまで待機し、静止している実質部のスピンの縦磁化の回復を積極的に抑制する(ステップS24−7)。つまり、この待機期間が繰返し時間TRとなる。
【0130】
このように例えば2R−R分に相当する期間待って、例えば3個目のR波が出現すると(ステップS24−7,YES)、シーケンサ5は前述したステップS24−4にその処理を戻す。これにより、その3個目のR波ピーク値に同期したECGトリガ信号から指定遅延時間TDLが経過した時点で2回目のスライスエンコード量SE2に拠るスキャンが前述と同様に実行され、3次元撮像領域Rimaからエコー信号が収集される(ステップS24−4,5)。以下同様に、最終のスライスエンコード量SEn(例えばn=8)までスキャンが繰り返されてエコー信号が収集される。
【0131】
スライスエンコード量SEnに拠る最終回のスキャンが終わると、ステップS24−6における判断がYESとなり、シーケンサ5からホスト計算機6に撮像の完了通知が出力される(ステップS24−8)。これにより、処理がホスト計算機6に戻される。
【0132】
ホスト計算機6は、シーケンサ5からのスキャン完了通知を受けると(図10、ステップS25)、息止め解除の指令を音声発生器16に出力する(ステップS26)。このため、音声発生器16は、例えば「息をして結構です」といった音声メッセージを患者に向けて発し、息止め期間が終わる。
【0133】
したがって、図12のシーケンスで説明する如く、2R−R毎にECGゲート法に基づき、スライスエンコード量毎のスキャンがn回(例えば8回)実行される。このn回のスキャンに要する時間、すなわち患者に息止めを継続してもらう時間は撮像条件に拠って異なるが、一例として、20〜25秒程度である。
【0134】
患者Pから発生されたエコー信号は、各回のスキャン毎に、RFコイル7で受信され、受信器8Rに送られる。受信器8Rはエコー信号に各種の前処理を施し、デジタル量に変換する。このデジタル量のエコーデータはシーケンサ5を通して演算ユニット10に送られ、メモリで形成される画像の3次元k空間に配置される。ハーフフーリエ法を採用していることから、収集しなかったk空間のデータは演算により求められ、埋められる。これによりk空間全部にエコーデータが配置される。
【0135】
この後、所定の待機時間が経過すると、第2回目の撮像が図10および図11で説明したと同様に実行される。ただし、図10のステップS21において、事前シーケンスSQpreに係るMTパルス列PMTを印加する(MTパルス=on)ための情報がホスト計算機6に与えられ、これを含むスキャン条件、画像処理法などの制御データがシーケンサ5に与えられる。これ以外のスキャン状態は、第1回目のそれと同じである。このため、図11のステップS24−5で実行される3次元FASE法に拠るパルスシーケンスには、図12に示す如く、事前シーケンスSQpreとデータ収集シーケンスSQacqが含まれる。つまり、分割化した複数個のMTパルスが第1回目の撮像における各回のスキャン先頭に印加された状態で第2回目の撮像が実行される。
【0136】
この結果、第2回目の撮像により収集されたエコーデータ(原データ)も第1回目と同様に画像のk空間に配置される。
【0137】
このように2回の撮像によるエコーデータの収集が終わると、ホスト計算機6は演算ユニット10に画像データの処理および表示を指令する。この一連の処理を図14に示す。
【0138】
まず、演算ユニット10は、第1回目の撮像により収集・配置されたk空間上のエコーデータに3次元フーリエ変換を施して、実空間の絶対値画像データIM1に再構成する(図14、ステップ31)。同様に、第2回目のイメージングスキャンによるそれについても、同様の再構成を実行して実空間の絶対値画像データIM2に再構成する(ステップS32)。
【0139】
このように生成された肺野アキシャル像の画像データの信号値レベルを図15(a),(b)に模式的に示す(両者とも便宜的に2次元画像で示す)。同図(a)はMTパルスoff時の画像IM1を示し、同図(b)はMTパルスon時の画像IM2を示す。同図(b)では、分割化したMTパルスの印加に伴うMT効果によって信号値が低下しているが、その低下を実質部と血流とで比較した場合、実質部の低下の割合が血流のそれよりも大きい。そこで、同図(b)では、低下割合が大きい実質部の部分にのみハッチングを付して模式的に表している。
【0140】
この信号値レベルの低下割合の比較を図16(a),(b)によりさらに説明する。第1の画像データIM1はMTパルス=offであるので、肺野LGの実質部および血流の信号値レベルは、同図(a)に模式的に示す如く、撮像状態で決まるレベルになる。これに対し、第2の画像データIM2は、分割化した複数のMTパルスを印加したデータである。このため、肺野LGの実質部は、血流よりもMT効果を大きく受け、図16(b)に模式的に示す如く、その信号値の低下割合ΔTは大きく、血流の低下割合ΔBよりも大きくなる。この低下割合の差=「ΔT−ΔB」が肺野LGの実質部の画像データになる。
【0141】
そこで、演算ユニット10は、適宜な係数α(0<α≦1)を用い、両方の画像データIM1,IM2(絶対値データ)について画素毎に、
【数8】
IM1−α・IM2
の差分処理を実施する(図14、ステップS33)。この結果、図15(c)の画像データIM3に模式的に示す如く(便宜的に2次元画像で示す)、肺野LGの血流の信号値が差分によりほぼ相殺され、実質部が残る。
【0142】
このように生成された3次元の実空間の画像データIM3に対して最大値投影(MIP)処理を実行し、2次元の画像データを作成する(図14、ステップS34)。この画像データは表示器12に画像として表示される一方で、記憶ユニット11に格納される。また3次元の画像データIM3も同様に格納される(ステップS35)。
【0143】
以上のように、本実施形態のMRI装置によれば、一方の撮像時に、分割化した複数のMTパルスを用いたので、静止または殆ど静止している肺野実質部に分割MTパルスの和として効く、大きなMT効果を与えることができる。このMT効果による信号値の低下割合は、肺野血流のそれよりも確実に大きくなる。したがって、MTパルスのオフ時の撮像画像との差分処理(単なる差分処理でも、重み付け差分処理でも可能)を行うことによって、肺野実質部を画像化できる。つまり、従来、ガス、造影剤、酸素などを使用しないで撮像することは不可能とされていた肺野の実質部を良好に画像化することができる。
【0144】
このため、造影剤などを投与しなくても済むので、非侵襲に撮像でき、患者の精神的、体力的な負担が著しく軽くなる。同時に、造影効果のタイミングを計る必要があるなど、造影法固有の煩わしさからも解放されるとともに、造影剤法と違って、必要に応じて容易に繰返し撮像が可能になる。また、造影剤やガスを使用しないため、イメージングに要する検査コストの点でも有利である。
【0145】
また、本実施形態では、傾斜磁場スポイラーパルスを、分割した複数のMTパルスの最終段に1回だけ印加し、その前に複数個のMTパルスのみを順次印加するようにしている。このため、MTパルス間の待機時間を少なく(または殆ど零)できるので、MTパルス相互間における磁化スピンの縦緩和の回復量も小さくなる。これにより、より大きな信号値を得ることができる。
【0146】
さらに、繰返し時間TRおよびエコー間隔を短く設定し、また、スライス方向を例えば患者の前後(前から背中に抜ける)方向にとることができる。これにより、全体のスキャン時間が短くなること、および、スライス方向の撮像長さが短くなってスライスエンコード回数が少なくて済むので、全体の撮像時間が従来のTOF法や位相エンコード法に比べて大幅に短縮される。これにより、患者の負担も少なく、患者スループットも上がる。
【0147】
これに付随して、2回の撮像それぞれのスキャン(目的としたエコーデータ群を収集するための撮像)が1回の息止め可能期間内に終わることができるから、患者の負担も著しく少なくなる。
【0148】
さらに、上述した実施形態の場合、各回の息止め期間に、目的としたエコーデータ群を収集するための撮像全体を終える。このため、肺などの周期的運動による体動アーチファクトの発生を抑制できるとともに、複数回にわたって息止め撮像をするときの患者の体自体の位置ずれに因る体動アーチファクトの発生も合わせて低減できる。これにより、アーチファクトのより少ない高品質の画像を提供できる。
【0149】
さらに、ECGゲート法を併用しているので、心臓の動きに因る体動アーチファクトを殆ど排除した画像データを得ることもできる。
【0150】
この実施形態に係る心電同期法はR派から遅延時間TDLだけ遅らせた時相でスキャン開始する構成としたが、このスキャン開始の時相は個々の臨床上の要求に応じて、これ以外のタイミングに設定してもよい。
【0151】
なお、上述した実施形態に記載の内容は、請求項記載の発明を実施するときの例示的な態様に過ぎず、当業者であれば本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の態様に変更、変形して実施できることは勿論である。
【0152】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のMRI装置の1つの態様によれば、従来使用していたスライス選択的で印加時間の長く且つ大きなフリップ角に設定したMTパルスに代えて、印加時間が短く且つ小さなフリップ角に設定した、複数個のMTパルスを使用するので、この複数個のMTパルスを印加している間に流れている血流(血液)に対しては、見掛け上のT1時間が短縮され、その分、MT効果が緩和されて信号値が高くなり、その一方、静止または殆ど静止している血流や実質部に対しては、個々のMT効果の和としてのMT効果が効くので、静止または殆ど静止している対象と動いている対象の差別化が顕著になり、従来法に比べて、撮像面に流入する血流(血液)と撮像面の実質部とのコトントラストが格段に向上し、血流描出能の高いMRA像を提供することができる。
【0153】
また、本発明のMRI装置の別の態様によれば、MTパルスおよび傾斜磁場スポイラーパルスを印加させない状態で撮像したMR信号による画像データと、MTパルスおよび傾斜磁場スポイラーパルスをそれぞれ印加して撮像したMR信による画像データとから、例えばデータ間相互の画素毎の差分演算などにより、MR像データが生成される。このため、分割化した複数個のMTパルスによるMT効果が血流よりも実質部に大きく効くという現象を存分に発揮させ、これにより、例えば、従来、造影剤などを投与しなければ不可能とされていた肺野実質部のMR画像を、造影剤などの侵襲性の高い処置を行わずに、提供することができる。つまり、非侵襲で簡単に撮像することができる。
【0154】
また、この撮像に息止め法や心電同期法を併用することで、体動アーチファクトなどの少ない高画質のMR像を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るMRI装置の構成例を示す機能ブロック図。
【図2】第1の実施形態のパルスシーケンスの一例を示すタイミングチャート。
【図3】(a),(b)は診断部位別の撮像面と事前励起面との位置関係を示す図。
【図4】スピン間のデカップリングを説明する図。
【図5】T1 緩和時間などのTc 依存性を説明する図。
【図6】動きのある対象の自由水、高分子のスピンに対する分割化MTパルスに拠るMT効果を説明する図。
【図7】分割化MTパルスの印加に係る別の例を示す部分的なパルスシーケンス。
【図8】分割化MTパルスの印加に係る更に別の例を示す部分的なパルスシーケンス。
【図9】第2の実施形態に係る2回の撮像の時間的前後関係と各撮像に並行して実施される手法とを説明する図。
【図10】ホスト計算機が実行する第1回目の撮像の手順を例示する概略フローチャート。
【図11】ECGゲート法を併用した撮像の流れを示すタイミングチャート。
【図12】ECGゲート法に基づく2回の撮像のパルスシーケンスを示す概略図。
【図13】3次元撮像領域と論理軸方向との関係を説明する図。
【図14】エコー収集後の画像処理の一例を示す概略フローチャート。
【図15】画像処理の一過程である重み付け差分処理を説明する図。
【図16】実質部と血流とに対するMT効果の効き方の差異を説明する模式図。
【図17】従来のMTパルスに拠るMT効果を説明する図。
【符号の説明】
1 磁石
2 静磁場電源
3 傾斜磁場コイルユニット
4 傾斜磁場電源
5 シーケンサ
6 ホスト計算機
7 RFコイル
8T 送信器
8R 受信器
10 演算ユニット
11 記憶ユニット
12 表示器
13 入力器
16 音声発生器
17 ECGセンサ
18 ECGユニット[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
  The present invention obtains a blood flow image and a substantial part image inside the subject based on the magnetic resonance phenomenon of the nuclear spin of the subject.Regarding MRI equipment. In particular, an image with improved contrast between blood (or blood flow) and the substantial part is obtained using MT (magnetization transfer) pulses.Regarding MRI equipment.
[0002]
As used herein, “blood (or blood flow)” is used to mean “fluid” representing cerebral spinal fluid, blood (blood flow), and the like flowing in the subject.
[0003]
[Prior art]
Magnetic resonance imaging (MRI) is an imaging method in which a nuclear spin of a subject placed in a static magnetic field is magnetically excited with a high-frequency signal having a Larmor frequency, and an image is obtained based on an MR signal generated by the excitation. is there.
[0004]
  One field of this magnetic resonance imaging is MR angiography (MR angiography). As one of the conventional methods of MR angiography, a phase method using a pulse called a flow encode pulse is known. As another approach to this MR angiography, the MT effect (sometimes called the MTC (magnetization transfer contrast) effect) is used to provide a blood flow with a contrast between the blood (blood flow) and the substantial part. In recent years, techniques for obtaining images have been actively used. One example isUS Pat. No. 5,050,609(Magnetization Transfer Contrast and Proton Relaxation and Use thereof in Magnetic Resonance Imaging).
[0005]
The study of MT effect is based on ST (saturation transfer) method (Forsen et al., Journal of Chemical Physics, Vol.39 (11), pp.2892-2901 (1963)) based on 'Forsen & Hoffman'. And based on, for example, chemical exchange and / or cross relaxation between protons between free water and macromolecules as multiple nuclear pools.
[0006]
Several techniques have been proposed for conventional MR angiography using the MT effect as follows.
[0007]
17A and 17B show the frequency spectrum of free water and polymer on the left side and the exchange / relaxation relationship of magnetization H on the right side. Looking at the free water and polymer proton spectra, as shown in the figure, free water with a long T2 relaxation (lateral relaxation) time (T2 is about 100 msec) and a polymer with a short T2 relaxation time (T2 is about 0.2). There is a region where 1 to 0.2 msec) resonates at the same frequency. Since the T2 relaxation time of the free water signal value is long, the signal value after the Fourier transform shows a peak with a narrow half-value width as shown in the figure. On the other hand, the proton signal value, such as protein, that is restricted between macromolecules, has a short T2 relaxation time, so the signal value after Fourier transformation has a wide half-value width and peaks on the spectrum. It hardly appears as a value.
[0008]
Therefore, free water resonance peak frequency f0Is the center frequency, as shown in the left column of FIG.0For example, a frequency band shifted by 500 Hz is excited (off-resonance excitation). Thus, as shown in the right column, the free water magnetization between the free water magnetization Hf and the polymer magnetization Hr in an equilibrium state as shown in the right column of FIG. Hf moves to the magnetization Hr of the polymer. As a result, the MR signal value of free water protons decreases as shown in the left column of FIG. Therefore, there is a difference in the signal value between the site where chemical exchange and / or cross relaxation between free water and macromolecules is reflected and the site where it is not. A contrast difference can be made between the blood flow and the blood flow image.
[0009]
The MR angiography method based on the MT effect is currently roughly classified into a spatially non-selective imaging method and a slice-selective imaging method. be able to.
[0010]
As the former, for example, as proposed in "GBPike, MRM 25, 327-379, 1992", a frequency-selective binomial pulse is applied spatially non-selectively as the MT pulse, A contrast between the substantial part and the blood flow is obtained based on “MT effect of the substantial part> MT effect of the blood flow”.
[0011]
As an example of the latter, the method proposed in "M.Miyazaki, MRM 32, 52-59, 1994" is known. A slice-selective MT pulse is formed by an RF excitation pulse having a long application time and a gradient magnetic field spoiler pulse. By applying this pulse, a signal from a substantial part (stationary part) of the imaging surface is more than the blood flow by the MT effect. In this method, the MT effect of the blood flow flowing into the imaging surface is greatly reduced (the decrease in the signal from the blood flow is less than that of the substantial part), and the contrast between the blood flow and the substantial part is derived.
[0012]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the case of the MR angiography using the slice-selective MT pulse described above, the state of “substantial MT effect> MT effect of blood flow” is maintained, but the spin flip angle associated with the MT pulse application is Since it is set to be a large value (for example, 500 ° to 1000 °), the MT effect on the blood flow flowing into the imaging surface is also considerably large. As a result, the MR signal value from the blood flow on the imaging surface is considerably reduced, so that the blood flow / substantial contrast difference is sufficiently satisfied to meet the recent needs for higher resolution. I couldn't say it.
[0013]
The present invention was made to overcome the above-described current situation of MR imaging using slice-selective MT pulses, and differentiated between a moving blood flow and a stationary blood flow or substantial part. MT pulse is used to reduce the effect of MT effect on blood flow, and the contrast between blood flow / substantial part is greatly improved compared to the conventional method, providing a blood flow image and a real part image with high rendering ability. The purpose is to do.
[0014]
[Means for Solving the Problems]
  In order to achieve the above object, an MRI apparatus of the present invention is an MRI apparatus for obtaining an MR image of an imaging region of a subject, and a plurality of MT pulses that are respectively excited at a frequency different from a frequency defining the imaging region. MT pulse applying means for applying, and spoiler applying means for applying a gradient magnetic field spoiler pulse after applying the MT pulseEach of the plurality of MT pulses is an RF pulse that excites spins in a slice region determined by the frequency of the MT pulse, and is applied in parallel with the RF pulse and is a gradient magnetic field for selecting the slice region. Gradient magnetic field applying means for applying a pulse and correspondingly rising and falling of each of the plurality of MT pulses is provided.It is characterized by that.The MRI apparatus of the present invention is an MRI apparatus that obtains an MR image of an imaging region of a subject, and applies an MT pulse that applies a plurality of MT pulses that are excited at a frequency different from a frequency that defines the imaging region. And a spoiler applying means for applying a gradient magnetic field spoiler pulse after applying the MT pulse, each of the plurality of MT pulses being an RF pulse for exciting a spin in a slice region determined by the frequency of the MT pulse. Applying a gradient magnetic field pulse applied in parallel with the RF pulse and selecting the slice region, and corresponding to the first rise and fall of the plurality of MT pulses, the gradient magnetic field Gradient magnetic field applying means for raising and lowering the pulse is provided.
[0015]
As an example, it is desirable to include an imaging unit that collects MR signals from the imaging region by executing a scan based on a data acquisition sequence after applying the gradient magnetic field spoiler pulse.
[0017]
  Furthermore, preferably,The application time of each of the plurality of MT pulses is about 1300 μsec, and the flip angle of the spin excited by each of the plurality of MT pulses is set to a value of about 90 ° to 100 °.
[0018]
Also preferably, the gradient magnetic field spoiler is configured to apply in any one direction, any two directions, or all three directions among the slice direction, the readout direction, and the phase encoding direction.
[0022]
As described above, a plurality of divided MT pulses are applied to a slice region different from the imaging region, with each application time being short and the flip angle being set to a small value, and the imaging region is off-resonance. Excited by. This divided MT pulse shortens the apparent T1 time of the flowing blood flow. That is, each divided MT pulse is turned on and off to promote the longitudinal relaxation (T1) of the moving blood flow spin and accelerate the return to the steady state. In other words, the MT effect on the free blood flow until the final divided MT pulse application is reduced, and the total MT effect is reduced. Therefore, the signal value of the blood flow flowing into the imaging region from the slice region to which the MT pulse is applied is higher than that in the conventional MT pulse application.
[0023]
On the other hand, the substantial part is usually not moving, or even if it is moving, the amount of movement is small. Therefore, the divided MT pulses act as the sum of them to obtain the desired MT effect. Therefore, the signal value from the substantial part is lowered.
[0024]
As a result, the contrast of the blood flow / substantial portion of the MRA image in the imaging region is improved by the amount corresponding to the effect of shortening the T1 time for the moving blood flow as compared with the conventional slice selective MT pulse application method. The blood flow visualization ability will be excellent.
[0025]
One aspect of the MRI apparatus that performs imaging based on the above principle is as follows.
[0026]
  That is, the MRI apparatus performs scanning based on the first pulse sequence in a state where the MT pulse and the gradient magnetic field spoiler pulse are not applied in addition to the MT pulse applying unit and the spoiler pulse applying unit. Collecting the first MR signal from the region;1An imaging means, and a second imaging means for acquiring a second MR signal from the imaging region by executing a scan based on a second pulse sequence after applying the MT pulse and the gradient magnetic field spoiler pulse, respectively. And image generating means for generating the MR image from the first and second echo signals.
[0028]
  For example, the plurality of MT pulses are arranged adjacent to each other on the time axis..
[0030]
More preferably, the image generation means is means for performing a difference calculation between image data based on the first and second echo signals.
[0031]
Still another preferred configuration is provided with breath holding command means for commanding the subject to hold his / her breath during imaging by the first and second imaging means. On the other hand, the first and second imaging means include a detection means for detecting a signal representing a cardiac time phase of the subject, and a synchronization means for executing the first and second pulse sequences in synchronization with the signal. You may have.
[0032]
More preferably, the first and second pulse sequences are the same two-dimensional scan or three-dimensional scan pulse sequence, and the pulse sequences are SE method, FSE method, FASE method, FE method, FFE method, This is a configuration that is one of the segmented FFE method and the EPI method.
[0033]
Furthermore, for example, the imaging region of the subject including the imaging region is a lung field.
[0034]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments according to the present invention will be described below with reference to the accompanying drawings.
[0035]
[First Embodiment]
A first embodiment will be described with reference to FIGS.
[0036]
A schematic configuration of an MRI (magnetic resonance imaging) apparatus according to this embodiment is shown in FIG.
[0037]
The MRI apparatus includes a bed unit on which the subject P is placed, a static magnetic field generation unit that generates a static magnetic field, a gradient magnetic field generation unit for adding position information to the static magnetic field, a transmission / reception unit that transmits and receives high-frequency signals, A control / calculation unit responsible for overall system control and image reconstruction, an electrocardiogram measurement unit that measures an ECG signal as a signal representing the cardiac phase of the subject P, and diagnosis of breathing in the subject (patient) And a breath-holding designation unit for instructing the person to temporarily stop.
[0038]
The static magnetic field generation unit includes, for example, a superconducting magnet 1 and a static magnetic field power supply 2 that supplies current to the magnet 1, and an axial direction of a cylindrical opening (diagnostic space) into which the subject P is loosely inserted. Static magnetic field H in the Z-axis direction0Is generated. In addition, the shim coil 14 is provided in this magnet part. The shim coil 14 is supplied with a current for homogenizing a static magnetic field from a shim coil power supply 15 under the control of a host computer to be described later. The couch portion can removably insert the top plate on which the subject P is placed into the opening of the magnet 1.
[0039]
The gradient magnetic field generator includes a gradient magnetic field coil unit 3 incorporated in the magnet 1. The gradient coil unit 3 includes three sets (types) of x, y, and z coils 3x to 3z that are orthogonal to each other and generate gradient magnetic fields in the X, Y, and Z axis directions as gantry physical axes. . The gradient magnetic field unit further includes a gradient magnetic field power supply 4 that supplies current to the x, y, z coils 3x to 3z. The gradient magnetic field power supply 4 supplies a pulse current for generating a gradient magnetic field to the x, y, z coils 3x to 3z under the control of a sequencer 5 described later.
[0040]
By controlling the pulse current supplied from the gradient magnetic field power source 4 to the x, y, z coils 3x to 3z, the gradient magnetic fields in the X, Y, and Z directions, which are physical axes, are synthesized and the slice direction gradient magnetic field GS, Phase encoding direction gradient magnetic field GE, And readout direction (frequency encoding direction) gradient magnetic field GRCan be set and changed arbitrarily. The slice direction, the phase encoding direction, and the reading direction are logical axis directions orthogonal to each other, and the gradient magnetic field in each direction is a static magnetic field H.0Is superimposed on.
[0041]
The transmission / reception unit includes an RF coil 7 disposed in the vicinity of the subject P in the imaging space in the magnet 1, and a transmitter 8T and a receiver 8R connected to the coil 7. The transmitter 8T and the receiver 8R operate under the control of the sequencer 5 described later. The transmitter 8T supplies the RF coil 7 with an RF current pulse having a Larmor frequency for causing magnetic resonance (MR). The receiver 8R takes in the MR signal (high frequency signal) received by the RF coil 7, and performs various signal processing on the MR signal (high frequency signal) to generate digital data (original data).
[0042]
The control / arithmetic unit further includes a sequencer (also referred to as a sequence controller) 5, a host computer 6, an arithmetic unit 10, a storage unit 11, a display device 12, an input device 13, and a sound generator 16.
[0043]
Among these, the host computer 6 has a function of commanding the pulse sequence information to the sequencer 5 according to the stored software procedure and overseeing the operation of the entire apparatus.
[0044]
The sequencer 5 includes a CPU and a memory, stores pulse sequence information sent from the host computer 6, controls the operations of the gradient magnetic field power source 4, the transmitter 8T, and the receiver 8R according to this information, The decibel data of the MR signal output from the receiver 8R is temporarily received and transferred to the arithmetic unit 10.
[0045]
Here, the pulse sequence information is all information necessary for operating the gradient magnetic field power source 4, the transmitter 8T, and the receiver 8R according to a series of pulse sequences, for example, x, y, z coils 3x to 3z. Includes information on the intensity, application time, application timing, and the like of the pulse current applied to.
[0046]
The pulse sequence may be a two-dimensional scan or a three-dimensional scan, and the pulse train may have a SE (spin echo) method, an FE (field gradient echo) method, or an FSE (fast). Any pulse train such as SE) method, FASE (Fast Asymmetric SE) method or the like may be used.
[0047]
In this MRI apparatus, as will be described later, under the control of the host computer 6, the sequencer 5 drives the RF pulse as the MT pulse and the logical axis direction (any of the slice direction, phase encoding direction, and reading direction). A pre-sequence including a gradient magnetic field spoiler to be applied is applied prior to the data acquisition sequence (also referred to as this sequence).
[0048]
This MT pulse is set to be applied by slice selection. That is, the MT pulse is set as a plurality of RF pulses for excitation formed by, for example, a sinc function as shown in FIG. 2, and in parallel with the application of each MT pulse, the slice gradient magnetic field GS Is applied. The number of applied MT pulses is a plurality of n (for example, 10), and the flip angle is a smaller divided value (for example, about 90 ° to 100 °) than a large value (500 ° to 1000 °) by the conventional MT pulse. Set to This MT pulse is formed, for example, by modulating an RF signal having a desired frequency offset value with a sinc function. By applying this MT pulse, the substantial part of the imaging region and the moisture are subjected to the MT effect, and the signal value of the substantial part is significantly lower than the moisture, and the contrast between the two is increased.
[0049]
This MT pulse and slice gradient magnetic field GSAre sequentially applied, and then a gradient magnetic field spoiler pulse for spin phase dephasing is simultaneously applied in the slice direction, the phase encoding direction, and the reading direction.
[0050]
The arithmetic unit 10 receives the digital data of the MR signal from the receiver 8R and inputs the original data (also referred to as raw data) into the Fourier space (also referred to as k space or frequency space) of the image formed by the built-in memory. And two-dimensional or three-dimensional Fourier transform processing for reconstructing the original data into a real space image.
[0051]
The storage unit 11 can store the original data and the image data subjected to the reconstructed image data. The display device 12 displays an image. Information such as scan conditions and pulse sequences can be input to the host computer 6 via the input unit 13.
[0052]
The voice generator 14 is an element that functions as a part of the breath-hold specifying unit, and can issue a breath-hold start and breath-hold end message as a voice when instructed by the host computer 6.
[0053]
Further, the electrocardiogram measurement unit attaches to the body surface of the subject and detects an ECG signal as an electrical signal, and performs various processing including digitization processing on the sensor signal to perform the host computer 6 and the sequencer. And an ECG unit 18 for outputting to the PC. The measurement signal from the electrocardiogram measurement unit is used by the host computer 6 as a timing signal when executing the scan sequence. As a result, the synchronization timing for electrocardiogram synchronization can be set appropriately, and the MR original (raw) data can be collected by performing an electrocardiogram synchronization scan based on the set synchronization timing.
[0054]
Subsequently, the operation of the MRI apparatus of the present embodiment will be described with reference to FIGS.
[0055]
In the MRI apparatus of this embodiment, the MR angiography pulse sequence shown in FIG. 2 is executed based on a command from the sequencer 5.
[0056]
This pulse sequence is a pre-sequence SQ that is executed first in each RF excitation as shown in FIG.preAnd the subsequent data collection sequence SQ to be executedacqIt consists of.
[0057]
Pre-sequence SQpreIs the MT pulse train P causing the MT effectMTAnd this MT pulse train PMTGradient magnetic field spoiler pulse SP applied after applicationS, SPR, SPEIncluding. MT pulse train PMTAre a plurality of excitation RF pulses P sequentially applied as MT pulses.1 , P2 , PThree , ..., PnAnd a gradient magnetic field pulse G for slicing applied in parallel with these MT pulses.SIt consists of.
[0058]
Gradient magnetic field pulse G for slicingS Applied intensity = GS1As shown in FIG. 3 (a) or (b), the slice selection surface due to this magnetic field is the imaging surface S.imaIt is set to be in a position with a gapless or a gap different from.
[0059]
Each MT pulse P1 (P2 , PThree , ..., Pn) Is formed by a SINC function as an example, and the intensity is set so that the spin flip angle FA accompanying this pulse application is, for example, 90 °. MT pulse P1 , P2 , PThree , ..., PnThe total number is set to 10 as an example.
[0060]
That is, in this embodiment, instead of the conventional configuration in which one MT pulse having a large flip angle FA (for example, 500 ° to 1000 °) is applied by slice selection, this MT pulse is divided into a plurality of pieces, and sequentially. The configuration of the MT pulse train to be applied is adopted.
[0061]
Each MT pulse P1 (P2 , PThree , ..., Pn) Is a value (a preferable example is 90 ° to 100 °) divided so as to cause a desired MT effect in the entire MT pulse train, and the number thereof is also the MT effect of the entire MT pulse train. In addition, the number is appropriately determined (5 to 10) depending on the balance with the imaging time. The application time of each divided MT pulse is about 1300 μsec, which is shorter than the conventional slice selection MT pulse by the divided amount.
[0062]
Further, the time interval Δt between the divided MT pulses in the MT pulse train is set to a value that can optimize the MT effect of water / fat on the substantial part of the MT pulse application surface (see FIG. 3). This time interval Δt varies depending on the measurement site, and in some cases, Δt = 0 can be set.
[0063]
On the other hand, the gradient magnetic field spoiler pulse SP placed in three directions of the slice direction, readout direction, and phase encode directionS, SPR, SPEIs the pre-sequence SQpreUsed as an end spoiler. For this reason, gradient magnetic field spoiler pulse SPS, SPR, SPEIn each of the above, after applying a plurality of divided MT pulses, the spin phase is dispersed in each direction, so that interference of the spin phase between the pre-sequence and the data acquisition sequence is eliminated, and generation of pseudo echoes is prevented. I have to. The spoiler pulse may be applied only in one arbitrary direction or two directions.
[0064]
Data collection sequence SQacqIs the gradient magnetic field G for slicing in each logical axis directionS, Gradient magnetic field for reading GR, And gradient magnetic field G for phase encodingEFor example, the FSE method is adopted.
[0065]
The host computer 6 executes a predetermined main program and applies each pulse of the pulse sequence shown in FIG. This pulse application is performed via the x, y, z coils 3x to 3z and the RF coil 7 under the control of the sequencer 5.
[0066]
First, the pre-sequence SQpre, N (n ≧ 2: for example, n = 10) MT pulses P with a flip angle FA = α ° (for example, 90 °).1~ Pn Gradient magnetic field G for slicingS(= Strength GS1) And sequentially applied. This MT pulse P1~ PnEach is formed by a sink function, for example.
[0067]
For example, if the diagnosis site is the lower limb as shown in FIG.S= GS1For example, by setting the intensity appropriately, a desired imaging surface Sima Parallel pre-excitation surface S of a predetermined thickness substantially adjacent to the inflow side of the arterymtIs set. As a result, the pre-excitation surface SmtThe MT pulses divided into n are sequentially applied every predetermined time Δt.
[0068]
Gradient magnetic field for slice GSFor example, by adjusting the intensity of the pre-excitation surface SmtShooting surface SimaIt can be set to the arterial outflow side, ie, the venous inflow side. In addition, the shooting surface SimaAnd pre-excitation surface SmtA gap may be provided between the two as necessary, or a gapless state may be set.
[0069]
Furthermore, the pre-sequence SQpreImmediately after applying the divided MT pulse, the gradient magnetic field spoiler pulse SP is applied in each of the slice direction, readout direction, and phase encoding direction.S , SPR , And SPEAre applied respectively.
[0070]
In this way, first, the pre-excitation surface SmtAre selectively excited in a plurality of times by a plurality of divided MT pulses, that is, MT pulses having a smaller flip angle and shorter application time than MT pulses according to the conventional method. As a result, the pre-excitation surface SmtIn the imaging surface S.imaSince it is off-resonance, the MT effect peculiar to the present invention as described later is applied to the imaging surface S.imaTo bring. The spin remaining in the transverse magnetization by the excitation of the plurality of divided MT pulses is converted into the subsequent spoiler pulse SP.S , SPR, And SPEFully dispersed by.
[0071]
After that, the data collection sequence SQacqAs an example, scanning based on the FSE method is performed on the imaging surface S.imaIs issued from the sequencer 5. By this sequence, the gradient magnetic field for slice GS= GS2(≠ GS1) Is set, the imaging surface Sima Is set to the desired slice position. Imaging surface SimaA plurality of echo signals in response to a plurality of refocus RF pulses are collected via the RF coil 7 and sent to the receiver 8R. This series of imaging processes is executed for each excitation.
[0072]
Echo data collected from the subject P is processed into digital data by the receiver 8 </ b> R and sequentially stored in the arithmetic unit 10. In response to the reconstruction command from the host computer 6, the arithmetic unit 10 performs a two-dimensional Fourier transform on a set of echo data arranged in the two-dimensional Fourier space to obtain an imaging surface S.imaMRA images are reconstructed.
[0073]
This MRA image has few artifacts, and the image contrast between its inflow blood flow / substantial part is much improved as compared with the case where the conventional MT pulse is used. This is because the imaging surface S is obtained by using a plurality of divided MT pulses according to the present invention.imaThe echo signal from the substantial part (stationary part) of the image is reduced by the MT effect, and the imaging surface SimaThis is due to the mitigation (reduction) of the MT effect occurring in the blood flow (arteries and / or veins) flowing into the bloodstream. That is, due to the short MT pulse divided into a plurality of times, the apparent longitudinal relaxation T1 time of the flowing or tumbling blood flow is shortened, and the effect of the MT effect is reduced. Since the substantial part (stationary part) has a signal value reduction effect corresponding to the sum of a plurality of divided MT pulses, the imaging surface Sima The image contrast between the blood flow (blood) flowing into the body and the substantial part is significantly improved as compared with the conventional MT effect using one MT pulse.
[0074]
This feature will be described in detail below in terms of its principle.
[0075]
First, as an MT pulse, a blood that is flowing or tumbling when an RF pulse with a long application time is applied once and when an RF pulse with a short application time is applied multiple times continuously. Consider the MT effect on the flow.
[0076]
First, general factors that contribute to the T1 time will be described. While the longitudinal relaxation time T1 varies depending on the temperature, paramagnetic component, molecular size, its environment, viscosity, etc., it is expressed by the sum of the following factors between the components. It is known that
[0077]
[Expression 1]
Figure 0004413304
[0078]
In the formula, T1 (DD) of the first item represents “internuclear dipole-dipole interaction”. This interaction is decoupled between the spins A and B of the coupled molecules by transferring the energy to the lattice by RF excitation, as schematically shown in FIG. And increase the signal value.
[0079]
The second item T1 (SR) represents "spin rotation". Bound molecules have a rotational movement. When a molecule rotates, depending on the magnitude of the movement, a partial “local magnetic field” is generated, which contributes to T1 shortening.
[0080]
The third item T1 (SC) represents "scaler coupling". In this coupling, one of the atoms to be coupled is Quadrupole (a quadrupole, an atom having a spin quantum number I ≧ 1, for example, O17= 5/2, mn 55= 5/2, H for reference1= 1/2), the quadrupole has a unique short relaxation time called Quadrupole relation, and shortens the relaxation time of the spin coupled with the quadrupole.
[0081]
The fourth item T1 (CSA) is a term of “chemical shift anizotoropy”, and represents a change in local field due to a change in electron shielding effect. This change also affects T1.
[0082]
Thus, T1 time varies depending on various factors. There are other factors that affect T1 besides the factors described above, but the factors that have a large effect are the factors described above.
[0083]
Even in stationary blood, oxyhemogrobin and deoxyhemogrobin (oxidized and non-oxygenated hemoglobin) have paramagnetic ions (mainly iron I and iron II), so create a local magnetic field and lower T1 time. O2The spin-spin relaxation (T2), veins (w oxygen, T2 = 120 msec), and arteries (less oxygen, T2 = 220 msec) also differ depending on whether or not there is.
[0084]
FIG. 5 shows the dependence of T1, T2 and T1P on effective correlation: Tc. In the figure, A is a hard solid, B is a soft solid, C is a liquid with high clay, and D is a normal liquid (TCFarrar and EDBecker, Pulse and Fourier Transform NMR, P.98, Academic Press (1971). )reference).
[0085]
Effective correlation: Tc is a factor representing the movement of the molecule, and indicates the degree of tumbling (rotation, vibration) of the fast-moving molecule. The further to the right on the horizontal axis in the figure, the higher the degree of solids and the slower the movement of molecules. From this relationship, it can be seen that the T1 time value differs between fast-flowing blood and almost stationary blood.
[0086]
Furthermore, the apparent longitudinal relaxation time T1 of the flowing blood is shortened by dividing and applying the MT pulse.
[0087]
As described above, the MT (magnetization transfer) effect means that the equilibrium state of the free water Hf in the vicinity of the polymer Hr in the dipole-dipole interaction relationship is RF-excited with an RF pulse at a frequency of off-resonance from the free water. Thus, the proton of the polymer is excited, thereby affecting the signal strength of free water interacting with the proton. That is, the free water magnetization is Hf, the polymer magnetization is Hr, and the reaction time constant is k.1And k-1Then,
[Expression 2]
Figure 0004413304
It is expressed. [] Is concentration, K is a reaction constant.
[0088]
Therefore, if T1 time of free water is T1f and T1 time of polymer is T1r,
[Equation 3]
Figure 0004413304
And Mf (t): Time = magnetization of free water at time t, Mf (0): Time of free water magnetization at 0:00, Mr (t): Time = t-magnetization of polymer and Mr (0): When the time = 0 is the magnetization of the polymer,
[Expression 4]
Figure 0004413304
It becomes.
[0089]
Magnetization M when MT pulse is appliedfSATIs
[Equation 5]
Figure 0004413304
And the longitudinal relaxation time T at that time1SATIs
[Formula 6]
Figure 0004413304
It becomes. Therefore, the reaction constant k1Is
[Expression 7]
Figure 0004413304
It becomes. Where T1SATIs the apparent T1 (see "Balaban, Magn. Reson. Quarterly Vol. 8, No. 2, 1992").
[0090]
Therefore, the magnetization HfA of free water protons in moving blood, HrA the magnetization of protons of macromolecules in blood, HfB of the magnetization of free water protons in a stationary substantial part, and FIG. 6 schematically shows the magnetization behavior of the present invention accompanying the application of MT, where the magnetization of the protons in the substantial part of the polymer is HrB.
[0091]
First split MT pulse P for magnetization HfA of free water protons and polymer protons (see (a)) in equilibrium with the moving blood1(Flip angle is 100 °, for example), the magnetization spin moves from the magnetization HrA (nuclear pool) of the polymer to the magnetization HfA (nuclear pool) of free water, and conversely, the magnetization of free water Energy is transferred from HfA to the magnetization HrA of the polymer (see FIG. 5B). Since these are divided MT pulses, their movement amounts are both small. That is, the MT effect is small.
[0092]
Due to longitudinal relaxation, the magnetization HrA of the polymer returns to the initial equilibrium state. At this time, as described above, the T1 time is apparently shortened by factors such as the dipole-dipole interaction and the paramagnetic effect, and the magnetization spin The return speed of HrA increases.
[0093]
MT pulse P divided in this way2, P3, ..., PnAre sequentially applied, but the total MT effect is apparently reduced by the shortened T1 time (see FIGS. 6C and 6D). Therefore, the MT effect on the flowing (moving) blood is smaller than that of the stationary or hardly moving blood or the substantial part, and the imaging surface SimaThe intensity of the echo signal collected from is high.
[0094]
On the other hand, the MT effect generated between the proton magnetization HfB of the free water in the substantial part that is stationary or moves little is similar to the case of FIG. 7 described above. That is, in this case, it works as the sum of the individual divided MT pulses. For this reason, such an imaging surface Sima In the substantial part, the effect of the MT effect equivalent to the conventional one is exhibited, and the collected echo signal is lowered similarly to the conventional one.
[0095]
Therefore, the MRI apparatus of this embodiment can differentiate and image a stationary or hardly moving object and a moving object using the slice-selective MT effect. The obtained MRA image can remarkably improve the contrast of blood (blood flow) / substantial portion on the imaging surface as compared with the conventional method in which an MT pulse having a long application time and a large flip angle is applied once. . As a result, it is possible to provide a higher-quality MRA image having a high ability to depict blood flow on the imaging surface.
[0096]
Furthermore, since the MRA image according to this embodiment does not use an MR contrast agent, it takes advantage of the non-invasive characteristics of normal MR imaging. For this reason, the patient's mental and physical burdens can be remarkably reduced as compared with MRA imaging using a contrast agent.
[0097]
In the example of the pulse sequence shown in FIG. 2, the slice gradient magnetic field G is applied when a plurality of divided MT pulses are applied.SAlthough a configuration in which a plurality of pulses are also applied is shown, instead of this configuration, as shown in FIG. 7, the slice gradient magnetic field G is continuously applied while a plurality of divided MT pulses are being applied.S It is also possible to set so that one pulse is applied. As a result, the MT pulse train PMTThe time required for the application of is sufficient, and the entire imaging time can be shortened.
[0098]
Further, as another example of applying a plurality of divided MT pulses, there is a method shown in FIG. This technique applies a split MT pulse alone without applying gradient magnetic field pulses in any of the slice direction, readout direction, and phase encode direction, and then slice, read, and phase encode directions. The gradient magnetic field spoiler pulse is applied in any one or more directions. That is, the divided MT pulse is applied in a non-slice manner. Thereby, the divided MT pulse is effectively applied to a wide area, and is not limited to a slice or a slab. 7 and 8 described above, illustration of gradient magnetic fields (including spoiler pulses) in the reading direction and the phase encoding direction is omitted.
[0099]
In addition, the data acquisition sequence that can be used in the MRI apparatus of the present embodiment is not limited to the normal FSE method as described above, and imaging methods such as the FE method, the SE method, the EPI method, the FLAIR method, and the FASE method are used. It can also be adopted.
[0100]
[Second Embodiment]
A second embodiment will be described with reference to FIGS.
[0101]
This embodiment relates to an MRI apparatus capable of imaging a substantial part of a lung field using a plurality of divided MT pulses, the basic principle of which has been described above.
[0102]
In the field of MRI, three methods have been proposed as the main imaging method for lung fields. They include a method using hyper-polarized (xenon or helium) gas, a perfusion method using a contrast agent Gd-DTPA (eg, “Hatabu H, et al., MRM 36: 503-508, 1996), Is a method by oxygen inhalation using oxygen molecules (for example, the document “Edelman RR, et al., Nature Medicine, 2,11, 1236-1239, 1996).
[0103]
Of these, the first method using hyper-polarized (xenon or helium) gas is a method in which gas is inhaled into the lung field and imaged, for example, at the MR frequency of xenon (Xe) gas. In addition, perfusion using the second contrast agent Gd-DTPA is a technique for observing the perfused state of Gd-DTPA in the blood. The third method of inhaling oxygen molecules is based on a report that oxygen molecules are weakly paramagnetic but have sufficient signal changes on the alveolar surface to the water signal observable by MRI.
[0104]
However, the imaging method described above has the following problems. In the case of the first method using hyper-polarized (xenon or helium) gas, since it is necessary to hyper-polarize normal xenon gas, there is a problem that the cost is high. In addition, perfusion using the second contrast agent Gd-DTPA requires administration of a contrast agent, and therefore requires invasive treatment. First and foremost, there is a burden on the patient's mental and physical strength. large. Also, the inspection cost is high. Furthermore, the contrast agent may not be administered depending on the patient's constitution. Further, even with the third method of inhaling oxygen molecules, the signal change is not sufficient on the image, and not only a satisfactory image enough to be used for clinical and research, but even its form cannot be imaged.
[0105]
In the structure of the lung field, sponge-like alveoli, bronchi, pulmonary arteries, and pulmonary veins occupy most of the surface area, and air is present around them. The surface area of sponge-like alveoli is enormous, but it does not have a lot of free water inside and outside the cell like other organs (liver, kidney, etc.). Therefore, in the case of the lung field, the water signal that is the detection target in the MRI is only detected from the vascular system, and the water signal value as the lung field parenchyma is insufficient. The area around the alveoli is estimated not to be reflected as an MR signal because there are fewer water molecules than the surface area. Therefore, although the T2 value of the lung field = 80 ms (refer to the document “JMRI, 2 (S): 13-17,1992”) itself is comparable to other organs, the conventional MR In imaging, it is presumed that the lung parenchyma cannot be depicted unless a contrast agent or the like is used.
[0106]
Therefore, in this embodiment, the advantages of the plurality of divided MT pulses according to the present invention can be fully exhibited, and a lung field parenchyma which has been considered difficult in the past can be imaged without using a contrast agent or the like. Like that.
[0107]
The MRI apparatus according to this embodiment has a hardware configuration equivalent to that of the first embodiment, but differs in the scanning procedure as follows.
[0108]
Following the preparatory work such as positioning scanning (not shown) and inputting imaging conditions, the host computer 6 performs the first and second imaging at least twice as shown in FIG. Each of the two imaging operations is a two-dimensional or three-dimensional MR scan that collects a set of echo data necessary for image reconstruction. Each imaging is preferably performed by using a breath holding method in which the patient consciously holds his / her breath temporarily and an ECG gate method using an ECG signal.
[0109]
The pulse sequence that can be used for this imaging may be a two-dimensional (2D) scan or a three-dimensional (3D) scan as long as the Fourier transform method is applied. , SE method, FSE (fast SE) method, FASE (fast Asymmetric SE) method (that is, imaging method combining the fast SE method with the half Fourier method), FE method, fast FE method, segmented fast FE method, EPI (echo) Planar imaging) can be used.
[0110]
The arithmetic unit 10 inputs the digital data (original data) output from the receiver 8R through the sequencer 5, and stores the original data (raw data) in the Fourier space (also referred to as k space or frequency space) of the image on the internal memory. This original data is subjected to two-dimensional or three-dimensional Fourier transform for each set, and reconstructed into real space image data. The arithmetic unit 10 is also capable of performing data composition processing and difference calculation processing on images.
[0111]
This composition processing includes processing for adding image data of a plurality of frames for each corresponding pixel, maximum value projection (MIP) processing for selecting a maximum value for each corresponding pixel between the image data of a plurality of frames, and the like. As another example of the above synthesis process, the axes of a plurality of frames may be aligned in Fourier space, and the original data may be synthesized into one frame of original data. The addition processing includes simple addition processing, addition averaging processing, weighted addition processing, and the like.
[0112]
The storage unit 11 can store not only the reconstructed image data but also the image data that has been subjected to the above-described combining process and difference process. The display device 12 displays an image. In addition, information regarding imaging conditions, pulse sequences, image composition, and difference calculation desired by the operator can be input to the host computer 6 via the input unit 13.
[0113]
Moreover, the sound generator 16 is provided as an element of the breath-hold command unit. This voice generator 16 can emit a breath holding start message and a breath holding end message as voice when instructed by the host computer 6.
[0114]
Further, the electrocardiogram measurement unit attaches to the body surface of the subject and detects an ECG signal as an electrical signal, and performs various processing including digitization processing on the sensor signal to perform the host computer 6 and the sequencer. And an ECG unit 18 for outputting to the PC. The measurement signal from the electrocardiogram measurement unit is used by the sequencer 5 when performing imaging. Thereby, the synchronization timing by the ECG gate method (electrocardiogram synchronization method) can be set appropriately, and data can be collected by performing imaging of the ECG gate method based on this synchronization timing.
[0115]
Next, imaging operation by the MRI apparatus of this embodiment will be described with reference to FIGS.
[0116]
By executing a predetermined main program (not shown), the host computer 6 performs two imaging operations using a three-dimensional FASE (high-speed Asymmetric SE) method as an example, as shown in FIG. The first imaging is performed using both the breath holding method and the ECG gate method, and the MT pulse is not applied (off) as will be described later. At an appropriate timing after the completion of the first imaging, the second imaging is executed using both the breath holding method and the ECG gate method in the same manner as the first imaging. However, the second imaging is performed by applying an MT pulse (on).
[0117]
FIG. 12 shows both pulse sequence examples of the first and second imaging. This pulse sequence is based on a pulse sequence of a three-dimensional high-speed Asymmetric SE method (a scanning method combining a high-speed SE method and a half Fourier method). In FIG. 12, the illustration of the gradient magnetic field (including the spoiler pulse) in the phase encoding direction is omitted.
[0118]
In the case of the first imaging, the data collection sequence SQ in FIG.acqOnly, pre-sequence SQpreIs not used. That is, the pre-sequence SQpreMT pulse train PMTAnd gradient magnetic field spoiler pulse SPS, SPR, And SPEIs not applied at the first time. For this reason, the first scan is performed with MT pulse = off. This MT pulse train is composed of divided MT pulses as in the first embodiment.
[0119]
On the other hand, in the case of the second imaging, the data collection sequence SQ in FIG.acqPrior to the previous sequence SQpreIs applied. That is, scanning is performed with MT pulse = on.
[0120]
Although not shown in FIG. 12, in the pulse sequence used for the second imaging, the data acquisition sequence SQacqA configuration in which a gradient magnetic field is applied so that a selection region to which a divided MT pulse is applied is set not only in a slice direction but also in a phase encoding direction or a reading direction in a state where selection of an RF pulse in (main scan) is unchanged. It may be.
[0121]
As an example, in the pulse sequence of the three-dimensional FASE method shown in FIG. 12, the effective echo time TEeff = 100 ms and the echo interval ETS = 5 ms are set. Further, the MT pulse is set such that the frequency offset = 1300 Hz and the number of divided MT pulses = 5 (total flip angle of all five MT pulses = 800 °). Further, the repetition time TR = 3247 ms, flip pulse / flop pulse flip angle = 90 ° / 140 °, matrix size = 256 × 256, and FOV = 37 × 37 cm are set. Furthermore, when taking into account the endless and transverse running direction of blood flow in the lung field, the average value of the data scanned a plurality of times by changing the phase encoding direction (for example, changing the phase encoding direction by 90 °) as image data for each imaging. It is preferable to use a technique that employs an average addition value of two times of image data after scanning. This technique is proposed in, for example, “J. of Magn. Reson. Imaging (JMRI) 8: 503-507, 1998”.
[0122]
First, the first imaging is performed as follows. The host computer 6 executes the processing shown in FIG. 10 in response to operation information from the input device 13 while executing a predetermined main program (not shown).
[0123]
In detail, the host computer 6 firstly determines the delay time T for the ECG gate method determined appropriately.DLIs input via the input device 13, for example (step S20). Next, the host computer 6 scans the scanning conditions (phase encoding direction, image size, number of scans, pulse sequence, ECG gate method delay time, etc.) specified by the operator from the input device 13 and image processing method information (addition processing or not). The maximum value projection (MIP) process, etc.) is input, the information is processed into control data, and the control data is output to the sequencer 5 and the arithmetic unit 10 (step S21).
[0124]
Next, when it is determined that there is a notice of completion of preparation before scanning (step S22), a command to start breath holding is output to the sound generator 14 in step S23 (step S23). As a result, the voice generator 14 issues a voice message such as “Please hold your breath after you breathe in,” so that the patient who hears this will hold his breath in a state where he has breathed in enough. Become.
[0125]
Thereafter, the host computer 6 instructs the sequencer 5 to start imaging (see step S24 and FIG. 11).
[0126]
As shown in FIG. 11, when the sequencer 5 receives an imaging start command (step S24-1), the sequencer 5 starts reading the ECG signal (step S24-2), and the peak value of the R wave (reference waveform) in the ECG signal. Is determined from the ECG trigger signal synchronized with the peak value (step S24-3). Here, the reason for waiting for the appearance of the R wave n times (for example, twice) is to estimate the time when the state is surely shifted to the breath holding state. Thereby, the adjustment time T for waiting for the appearance of the nth R wavespIs set (see FIG. 12).
[0127]
When a predetermined n-th R wave appears, a delay time T set appropriately in advanceDLOnly waiting processing is performed (step S24-4). This delay time TDLAs described above, the intensity of the echo signal is highest when imaging the target lung field tissue, and is optimized to a value excellent in the rendering ability of the entity.
[0128]
This optimum delay time TDLThe sequencer 5 executes imaging (step S24-5), assuming that the time point after the elapse is the optimal ECG synchronization timing. Specifically, the transmitter 8T and the gradient magnetic field power source 4 are driven according to the pulse sequence information that has already been stored, and the first scan based on the pulse sequence of the three-dimensional FASE method performs the ECG gate method as shown in FIG. (Electrocardiogram synchronization method). However, prior sequence SQpreMT pulse train P related toMTIs not applied (MT pulse = off). As a result, the three-dimensional imaging region R set including the lung field as shown in FIG. 13A with a scan time of about 600 ms under the initial slice encoding amount SE1.imaEcho signals are collected from.
[0129]
When the first scan based on the one-slice encode amount SE1 is completed, the sequencer 5 determines whether the scan based on the final slice encode amount SEn is completed (step S4-6), and this determination is NO (final In the case of scanning not completed), while monitoring the ECG signal, for example, from the R wave used for imaging, for example, 2 heartbeats (2R-R) and waits until a short period has elapsed, and is stationary The recovery of the longitudinal magnetization of the substantial part of the spin is positively suppressed (step S24-7). That is, this standby period becomes the repetition time TR.
[0130]
Thus, for example, after waiting for a period corresponding to 2R-R, for example, when the third R wave appears (step S24-7, YES), the sequencer 5 returns the process to step S24-4 described above. As a result, the specified delay time T from the ECG trigger signal synchronized with the third R wave peak value is obtained.DLAt the time when elapses, the second scan based on the slice encoding amount SE2 is executed in the same manner as described above, and the three-dimensional imaging region RimaEcho signals are collected from (step S24-4, 5). Similarly, the scan is repeated until the final slice encoding amount SEn (for example, n = 8), and echo signals are collected.
[0131]
When the last scan based on the slice encoding amount SEn is completed, the determination in step S24-6 is YES, and an imaging completion notification is output from the sequencer 5 to the host computer 6 (step S24-8). As a result, the processing is returned to the host computer 6.
[0132]
When the host computer 6 receives the scan completion notification from the sequencer 5 (FIG. 10, step S25), it outputs a breath holding release command to the voice generator 16 (step S26). For this reason, the voice generator 16 issues a voice message such as “You can breathe” to the patient, and the breath holding period ends.
[0133]
Therefore, as described in the sequence of FIG. 12, the scan for each slice encoding amount is executed n times (for example, 8 times) based on the ECG gate method every 2R-R. The time required for the n scans, that is, the time for the patient to keep holding his / her breath varies depending on the imaging conditions, but is about 20 to 25 seconds as an example.
[0134]
  Generated from patient PEcho signalIs received by the RF coil 7 for each scan and sent to the receiver 8R. The receiver 8R performs various preprocessing on the echo signal and converts it into a digital quantity. The digital amount of echo data is sent to the arithmetic unit 10 through the sequencer 5 and is arranged in the three-dimensional k-space of the image formed by the memory. Since the half Fourier method is adopted, k-space data not collected is obtained by calculation and filled. As a result, the echo data is arranged in the entire k space.
[0135]
Thereafter, when a predetermined waiting time has elapsed, the second imaging is performed in the same manner as described with reference to FIGS. However, in step S21 of FIG.preMT pulse train P related toMT(MT pulse = on) is applied to the host computer 6, and control data including the scan conditions and image processing method including the information is applied to the sequencer 5. The other scan states are the same as those in the first scan. Therefore, the pulse sequence based on the three-dimensional FASE method executed in step S24-5 in FIG.preAnd data collection sequence SQacqIs included. That is, the second imaging is executed in a state where a plurality of divided MT pulses are applied to the head of each scan in the first imaging.
[0136]
As a result, the echo data (original data) collected by the second imaging is also arranged in the k-space of the image as in the first imaging.
[0137]
When the collection of echo data by two imaging operations is completed in this way, the host computer 6 instructs the arithmetic unit 10 to process and display image data. This series of processing is shown in FIG.
[0138]
First, the arithmetic unit 10 performs three-dimensional Fourier transform on the echo data in the k space collected and arranged by the first imaging, and reconstructs the absolute value image data IM1 in the real space (FIG. 14, step). 31). Similarly, for the second imaging scan, the same reconstruction is executed to reconstruct the absolute value image data IM2 in real space (step S32).
[0139]
The signal value levels of the image data of the lung field axial image generated in this way are schematically shown in FIGS. 15A and 15B (both are shown as a two-dimensional image for convenience). FIG. 4A shows an image IM1 when the MT pulse is turned off, and FIG. 4B shows an image IM2 when the MT pulse is on. In FIG. 5B, the signal value is reduced due to the MT effect associated with the application of the divided MT pulse. However, when the reduction is compared between the real part and the blood flow, the rate of decrease in the real part is blood. Greater than that of the flow. Therefore, in FIG. 4B, only the substantial part where the rate of decrease is large is hatched and schematically shown.
[0140]
The comparison of the signal value level reduction ratio will be further described with reference to FIGS. 16 (a) and 16 (b). Since the first image data IM1 is MT pulse = off, the signal value level of the substantial part of the lung field LG and the blood flow is a level determined by the imaging state as schematically shown in FIG. On the other hand, the second image data IM2 is data obtained by applying a plurality of divided MT pulses. For this reason, the substantial part of the lung field LG receives the MT effect more than the blood flow, and as shown schematically in FIG. 16B, the decrease rate ΔT of the signal value is larger than the decrease rate ΔB of the blood flow. Also grows. The difference of the reduction ratio = “ΔT−ΔB” is the image data of the substantial part of the lung field LG.
[0141]
Therefore, the arithmetic unit 10 uses an appropriate coefficient α (0 <α ≦ 1), and for each image data IM1, IM2 (absolute value data) for each pixel,
[Equation 8]
IM1-α ・ IM2
Is executed (FIG. 14, step S33). As a result, as schematically shown in the image data IM3 in FIG. 15C (shown as a two-dimensional image for convenience), the blood flow signal value of the lung field LG is almost offset by the difference, and the substantial part remains.
[0142]
Maximum value projection (MIP) processing is executed on the three-dimensional real space image data IM3 generated in this way to generate two-dimensional image data (step S34 in FIG. 14). The image data is displayed as an image on the display 12 while being stored in the storage unit 11. Similarly, the three-dimensional image data IM3 is stored (step S35).
[0143]
As described above, according to the MRI apparatus of the present embodiment, since a plurality of divided MT pulses are used during one imaging, the sum of the divided MT pulses is applied to a stationary or almost stationary lung field parenchyma. It is effective and can provide a large MT effect. The decrease rate of the signal value due to the MT effect is surely larger than that of the pulmonary blood flow. Therefore, the lung field parenchyma can be imaged by performing a difference process with a captured image when the MT pulse is off (either a simple difference process or a weighted difference process is possible). That is, the substantial part of the lung field, which has conventionally been impossible to image without using gas, contrast agent, oxygen, etc., can be imaged well.
[0144]
For this reason, since it is not necessary to administer a contrast medium or the like, non-invasive imaging can be performed, and the mental and physical burden on the patient is remarkably reduced. At the same time, it is freed from the troublesomeness inherent in contrast methods, such as the need to measure the timing of the contrast effect, and unlike the contrast agent method, repeated imaging can be easily performed as needed. Further, since no contrast agent or gas is used, it is advantageous in terms of inspection cost required for imaging.
[0145]
In the present embodiment, the gradient magnetic field spoiler pulse is applied only once to the final stage of the plurality of divided MT pulses, and only the plurality of MT pulses are sequentially applied before that. For this reason, since the waiting time between MT pulses can be reduced (or almost zero), the recovery amount of longitudinal relaxation of magnetization spins between MT pulses is also reduced. Thereby, a larger signal value can be obtained.
[0146]
Further, the repetition time TR and the echo interval can be set short, and the slice direction can be taken, for example, in the front-rear direction of the patient (from the front to the back). As a result, the overall scanning time is shortened, and the imaging length in the slice direction is shortened, so that the number of slice encodings can be reduced. Therefore, the overall imaging time is significantly larger than that of the conventional TOF method or phase encoding method. Shortened to This reduces the burden on the patient and increases patient throughput.
[0147]
Accompanying this, since each of the two imaging scans (imaging for collecting the target echo data group) can be completed within one breath-holding period, the burden on the patient is significantly reduced. .
[0148]
Furthermore, in the case of the above-described embodiment, the entire imaging for collecting the target echo data group is completed in each breath holding period. For this reason, it is possible to suppress the occurrence of body movement artifacts due to periodic movements of the lungs and the like, and to reduce the generation of body movement artifacts due to the positional deviation of the patient's body itself when performing breath-hold imaging multiple times. . As a result, a high-quality image with less artifacts can be provided.
[0149]
Furthermore, since the ECG gate method is used together, it is possible to obtain image data in which body motion artifacts due to the motion of the heart are almost eliminated.
[0150]
The electrocardiographic synchronization method according to this embodiment uses a delay time T from the R group.DLAlthough the scan is started at a time phase delayed by a certain amount, the time phase at the start of scan may be set at a timing other than this according to individual clinical requirements.
[0151]
It should be noted that the contents described in the above-described embodiments are merely exemplary aspects when carrying out the invention described in the claims, and those skilled in the art can change to various aspects without departing from the spirit of the present invention. Of course, it can be modified and implemented.
[0152]
【The invention's effect】
  As described above, according to one aspect of the MRI apparatus of the present invention, instead of the MT pulse that has been used in the past and is slice-selective and has a long application time and a large flip angle, the application time is short and Set a small flip angle,MultipleThis is because MT pulses are used.MultipleFor blood flow (blood) flowing during the application of the MT pulse, the apparent T1 time is shortened, and the MT effect is relaxed accordingly, and the signal value is increased. Or for almost static blood flow or parenchyma,IndividualSince the MT effect as a sum of the MT effects is effective, the distinction between a stationary or almost stationary object and a moving object becomes remarkable, and blood flow (blood) flowing into the imaging surface is compared with the conventional method. The dot trust with the substantial part of the imaging surface is remarkably improved, and an MRA image with high blood flow rendering ability can be provided.
[0153]
Further, according to another aspect of the MRI apparatus of the present invention, imaging is performed by applying the MT signal and the gradient magnetic field spoiler pulse respectively, and the image data based on the MR signal captured without applying the MT pulse and the gradient magnetic field spoiler pulse. The MR image data is generated from the image data based on the MR signal, for example, by calculating the difference between the data for each pixel. For this reason, the phenomenon that the MT effect by a plurality of divided MT pulses is more effective in the substantial part than the blood flow is fully exhibited, and this is impossible unless, for example, a contrast medium is conventionally administered. The MR image of the pulmonary parenchyma, which has been assumed, can be provided without performing a highly invasive treatment such as a contrast medium. That is, imaging can be performed easily and non-invasively.
[0154]
Further, by using the breath holding method and the electrocardiogram synchronization method together with this imaging, it is possible to provide a high-quality MR image with less body motion artifacts.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a functional block diagram showing a configuration example of an MRI apparatus according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a timing chart showing an example of a pulse sequence according to the first embodiment.
FIGS. 3A and 3B are diagrams showing a positional relationship between an imaging surface and a pre-excitation surface for each diagnostic region. FIGS.
FIG. 4 is a diagram for explaining decoupling between spins.
FIG. 5 is a diagram for explaining Tc dependency such as T1 relaxation time.
FIG. 6 is a diagram for explaining an MT effect due to a divided MT pulse with respect to free water and polymer spin of a moving object.
FIG. 7 is a partial pulse sequence showing another example related to application of a divided MT pulse.
FIG. 8 is a partial pulse sequence showing still another example relating to application of a divided MT pulse.
FIG. 9 is a diagram for explaining a temporal context of two imaging operations according to the second embodiment and a technique implemented in parallel with each imaging operation.
FIG. 10 is a schematic flowchart illustrating a first imaging procedure executed by the host computer.
FIG. 11 is a timing chart showing a flow of imaging using the ECG gate method together.
FIG. 12 is a schematic diagram showing a pulse sequence of two imaging operations based on an ECG gate method.
FIG. 13 is a diagram for explaining a relationship between a three-dimensional imaging region and a logical axis direction.
FIG. 14 is a schematic flowchart showing an example of image processing after echo collection.
FIG. 15 is a diagram illustrating weighted difference processing that is a process of image processing.
FIG. 16 is a schematic diagram for explaining the difference in the effect of the MT effect on the substantial part and blood flow.
FIG. 17 is a diagram for explaining an MT effect based on a conventional MT pulse.
[Explanation of symbols]
1 Magnet
2 Static magnetic field power supply
3 Gradient magnetic field coil unit
4 Gradient magnetic field power supply
5 Sequencer
6 Host computer
7 RF coil
8T transmitter
8R receiver
10 Arithmetic unit
11 Storage unit
12 Display
13 Input device
16 Sound generator
17 ECG sensor
18 ECG units

Claims (16)

被検体の撮像領域のMR像を得るMRI装置において、
前記撮像領域を規定する周波数とは異なる周波数でそれぞれ励起する複数個のMTパルスを印加するMTパルス印加手段と、
前記MTパルスを印加した後に傾斜磁場スポイラーパルスを印加するスポイラ印加手段とを備え
前記複数個のMTパルスのそれぞれは、このMTパルスの周波数によって決まるスライス領域のスピンを励起するRFパルスであり、このRFパルスと並行して印加され且つ前記スライス領域を選択するための傾斜磁場パルスを印加し、かつ前記複数個のMTパルスそれぞれの立上がりおよび立下りに対応して前記傾斜磁場パルスを逐一立ち上げおよび立ち下げる傾斜磁場印加手段を備えたことを特徴とするMRI装置。
In an MRI apparatus for obtaining an MR image of an imaging region of a subject,
MT pulse applying means for applying a plurality of MT pulses respectively excited at a frequency different from the frequency defining the imaging region;
A spoiler application means for applying a gradient magnetic field spoiler pulse after applying the MT pulse ,
Each of the plurality of MT pulses is an RF pulse that excites spins in a slice region determined by the frequency of the MT pulse, and is applied in parallel with the RF pulse and a gradient magnetic field pulse for selecting the slice region. And a gradient magnetic field applying means for raising and lowering the gradient magnetic field pulses one by one in response to rising and falling of each of the plurality of MT pulses .
被検体の撮像領域のMR像を得るMRI装置において、
前記撮像領域を規定する周波数とは異なる周波数でそれぞれ励起する複数個のMTパルスを印加するMTパルス印加手段と、
前記MTパルスを印加した後に傾斜磁場スポイラーパルスを印加するスポイラ印加手段とを備え、
前記複数個のMTパルスのそれぞれは、このMTパルスの周波数によって決まるスライス領域のスピンを励起するRFパルスであり、このRFパルスと並行して印加され且つ前記スライス領域を選択するための傾斜磁場パルスを印加し、かつ前記複数個のMTパルス全体で最初の立上がりおよび立下りに対応して前記傾斜磁場パルスを立ち上げおよび立ち下げる傾斜磁場印加手段を備えたことを特徴とするMRI装置。
In an MRI apparatus for obtaining an MR image of an imaging region of a subject,
MT pulse applying means for applying a plurality of MT pulses respectively excited at a frequency different from the frequency defining the imaging region;
A spoiler application means for applying a gradient magnetic field spoiler pulse after applying the MT pulse,
Each of the plurality of MT pulses is an RF pulse that excites spins in a slice region determined by the frequency of the MT pulse, and is applied in parallel with the RF pulse and a gradient magnetic field pulse for selecting the slice region. And a gradient magnetic field applying means for raising and lowering the gradient magnetic field pulse corresponding to the first rise and fall of the plurality of MT pulses as a whole .
請求項1または2記載の発明において、前記傾斜磁場スポイラーパルスを印加した後にデータ収集シーケンスに基づいたスキャンを実行して前記撮像領域からMR信号を収集する撮像手段を備えたことを特徴とするMRI装置。 3. The MRI according to claim 1 , further comprising an imaging unit that collects MR signals from the imaging region by executing a scan based on a data acquisition sequence after applying the gradient magnetic field spoiler pulse. apparatus. 請求項1または2記載の発明において、前記複数個のMTパルスそれぞれの印加時間は1300μsec程度であり、且つ、この複数個のMTパルスそれぞれによって励起されるスピンのフリップ角は90°から100°程度の値に設定した構成のMRI装置。 3. The invention according to claim 1 , wherein the application time of each of the plurality of MT pulses is about 1300 μsec, and the flip angle of the spin excited by each of the plurality of MT pulses is about 90 ° to 100 °. An MRI apparatus with a configuration set to 請求項1または2記載の発明において、前記傾斜磁場スポイラは、スライス方向、読出し方向、および位相エンコード方向の内の任意の1方向、任意の2方向、または3方向全てに印加する構成であるMRI装置。3. The MRI according to claim 1 or 2 , wherein the gradient magnetic field spoiler is applied in any one of the slice direction, the readout direction, and the phase encoding direction, in any two directions, or in all three directions. apparatus. 請求項1または2記載の発明において、前記MTパルスおよび前記傾斜磁場スポイラーパルスを印加させない状態で第1のパルスシーケンスに基づいたスキャンを実行して前記撮像領域から第1のMR信号を収集する第1の撮像手段と、前記MTパルスおよび前記傾斜磁場スポイラーパルスをそれぞれ印加した後に第2のパルスシーケンスに基づいたスキャンを実行して前記撮像領域から第2のMR信号を収集する第2の撮像手段と、前記第1および第2のエコー信号から前記MR像を生成する画像生成手段とを備えたことを特徴とするMRI装置。 3. The method according to claim 1 , wherein a first MR signal is acquired from the imaging region by executing a scan based on a first pulse sequence in a state where the MT pulse and the gradient magnetic field spoiler pulse are not applied. And a second imaging unit that collects a second MR signal from the imaging region by executing a scan based on a second pulse sequence after applying the MT pulse and the gradient magnetic field spoiler pulse, respectively. And an image generating means for generating the MR image from the first and second echo signals. 請求項1または2記載の発明において、前記複数個のMTパルスは時間軸上で隣接して配置されている構成のMRI装置。 3. The MRI apparatus according to claim 1 , wherein the plurality of MT pulses are arranged adjacent to each other on a time axis. 請求項6記載の発明において、前記画像生成手段は、前記第1および第2のエコー信号に基づく画像データ同士の差分演算を行う手段であるMRI装置。  7. The MRI apparatus according to claim 6, wherein the image generation means is a means for performing a difference calculation between image data based on the first and second echo signals. 請求項6記載の発明において、前記第1および第2の撮像手段による撮像中に前記被検体に息止めを指令する息止め指令手段を備えたMRI装置。  7. The MRI apparatus according to claim 6, further comprising a breath holding command unit that commands the subject to hold a breath during imaging by the first and second imaging units. 請求項6記載の発明において、前記第1および第2の撮像手段は、前記被検体の心時相を表す信号を検出する検出手段と、この信号に同期して前記第1および第2のパルスシーケンスを実行させる同期手段を有するMRI装置。  7. The invention according to claim 6, wherein the first and second imaging means detect a signal representing a cardiac time phase of the subject, and the first and second pulses in synchronization with the signal. An MRI apparatus having synchronization means for executing a sequence. 請求項6記載の発明において、前記第1および第2のパルスシーケンスは同一の2次元スキャンまたは3次元スキャンのパルスシーケンスであって、このパルスシーケンスはSE法、FSE法、FASE法、FE法、FFE法、セグメンテッドFFE法、およびEPI法の内の1つであるMRI装置。  The invention according to claim 6, wherein the first and second pulse sequences are the same two-dimensional scan or three-dimensional scan pulse sequences, and the pulse sequences are SE method, FSE method, FASE method, FE method, An MRI apparatus that is one of an FFE method, a segmented FFE method, and an EPI method. 請求項記載のMRI装置において、前記撮像手段は、時相検出手段により検出された前記被検体の心時相を表す信号に同期して複数心拍ごとにRFパルスの印加を伴うイメージングスキャンを実行することによって前記MR信号を収集するように構成されるMRI装置。4. The MRI apparatus according to claim 3 , wherein the imaging unit executes an imaging scan with application of RF pulses for each of a plurality of heartbeats in synchronization with a signal representing the cardiac time phase of the subject detected by the time phase detection unit. An MRI apparatus configured to collect the MR signals. 請求項記載のMRI装置において、前記撮像手段は、前記被検体の心時相
を表す信号に同期して所定スライスエンコード量分のエコー信号を収集する動作を複数心拍ごとに繰り返す3次元スキャンを前記スキャンとして実行するように構成されるMRI装置。
The MRI apparatus according to claim 3 , wherein the imaging unit performs a three-dimensional scan in which an operation of collecting echo signals for a predetermined slice encoding amount in synchronization with a signal representing a cardiac time phase of the subject is repeated for each plurality of heartbeats. An MRI apparatus configured to execute as the scan.
請求項13記載のMRI装置において、前記撮像手段は、コロナル方向にイメージングスキャンを実行することによって前記MR信号を収集するように構成され、前記MR信号からコロナル画像を生成する画像生成手段をさらに備えるMRI装置。14. The MRI apparatus according to claim 13 , wherein the imaging unit is configured to collect the MR signal by executing an imaging scan in a coronal direction, and further includes an image generation unit that generates a coronal image from the MR signal. MRI equipment. 請求項1または2記載のMRI装置において、前記MTパルス印加手段は、前記撮像領域とは異なる領域に前記複数個のMTパルスを印加するように構成されるMRI装置。 3. The MRI apparatus according to claim 1 , wherein the MT pulse application unit is configured to apply the plurality of MT pulses to a region different from the imaging region. 請求項1または2記載のMRI装置において、前記MTパルス印加手段は、前記撮像領域の動脈流入側または動脈流出側に前記複数個のMTパルスを印加する領域を設定するように構成されるMRI装置。 3. The MRI apparatus according to claim 1 , wherein the MT pulse applying unit is configured to set a region to which the plurality of MT pulses are applied on an artery inflow side or an artery outflow side of the imaging region. .
JP05461499A 1998-03-05 1999-03-02 MRI equipment Expired - Lifetime JP4413304B2 (en)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05461499A JP4413304B2 (en) 1998-03-05 1999-03-02 MRI equipment
US09/293,062 US20020188190A1 (en) 1998-03-05 1999-04-16 Mr imaging providing tissue/blood contrast image
US10/635,685 US7254437B2 (en) 1998-04-17 2003-08-07 MR imaging providing tissue/blood contrast image
US11/819,655 US8131338B2 (en) 1998-04-17 2007-06-28 MR imaging providing tissue/blood contrast image
US13/283,948 US8560049B2 (en) 1998-04-17 2011-10-28 Magnetic resonance imaging system
US14/039,171 US9078589B2 (en) 1998-04-17 2013-09-27 Magnetic resonance imaging system

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5388498 1998-03-05
JP10-53884 1998-03-05
JP05461499A JP4413304B2 (en) 1998-03-05 1999-03-02 MRI equipment

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009205043A Division JP4538081B2 (en) 1998-03-05 2009-09-04 MRI equipment

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11313810A JPH11313810A (en) 1999-11-16
JP4413304B2 true JP4413304B2 (en) 2010-02-10

Family

ID=26394607

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP05461499A Expired - Lifetime JP4413304B2 (en) 1998-03-05 1999-03-02 MRI equipment

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4413304B2 (en)

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7254437B2 (en) 1998-04-17 2007-08-07 Kabushiki Kaisha Toshiba MR imaging providing tissue/blood contrast image
JP4594482B2 (en) * 2000-03-14 2010-12-08 株式会社東芝 Magnetic resonance imaging method and magnetic resonance imaging apparatus
JP2002248092A (en) * 2000-12-22 2002-09-03 Toshiba Corp Apparatus and method for magnetic resonance imaging
US7308298B2 (en) 2000-12-22 2007-12-11 Kabushiki Kaisha Toshiba Magnetic resonance imaging using MT pulse of which duration is shorter
JP4863992B2 (en) * 2004-06-01 2012-01-25 ザイル, ピーター シー.エム. ファン Quantifying blood volume using magnetization transfer magnetic resonance imaging
JP4519827B2 (en) * 2006-11-13 2010-08-04 株式会社東芝 Magnetic resonance imaging device
US20120281901A1 (en) * 2010-01-22 2012-11-08 Nobuyuki Yoshizawa Magnetic resonance imaging apparatus and blood vessel image capturing method
JP5405436B2 (en) * 2010-11-04 2014-02-05 株式会社東芝 Magnetic resonance imaging system
US9547058B2 (en) 2012-08-31 2017-01-17 Toshiba Medical Systems Corporation Automated MRI detection of tissue macromolecular T2/T2* characteristics using Z-spectra
US10215828B2 (en) 2012-08-31 2019-02-26 Toshiba Medical Systems Corporation Magnetic resonance imaging apparatus
US9562959B2 (en) * 2012-08-31 2017-02-07 Toshiba Medical Systems Corporation MRI detection of tissue macromolecular characteristics using MTC effects
US10203388B2 (en) * 2016-01-04 2019-02-12 Toshiba Medical Systems Corporation Magnetic resonance imaging apparatus and magnetic resonance imaging method

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11313810A (en) 1999-11-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8560049B2 (en) Magnetic resonance imaging system
US20020188190A1 (en) Mr imaging providing tissue/blood contrast image
US6782286B2 (en) MRI system and MR imaging method
JP4040742B2 (en) MRI equipment
US6781375B2 (en) Magnetic resonance imaging using preparation scan for optimizing pulse sequence
JP4309632B2 (en) Magnetic resonance imaging system
JP4090619B2 (en) MRI equipment
JP3995542B2 (en) Magnetic resonance imaging apparatus and magnetic resonance imaging data collection method
US8588889B2 (en) Method and apparatus for breath-held MR data acquisition using interleaved acquisition
JP4413304B2 (en) MRI equipment
JP4253526B2 (en) Magnetic resonance imaging system
JP4406139B2 (en) MRI equipment
JP3434816B2 (en) MRI equipment
JP4538081B2 (en) MRI equipment
US6510335B1 (en) Visualization of nonenhanced MR lymphography
JP4777372B2 (en) Magnetic resonance imaging system
JP4086544B2 (en) Magnetic resonance imaging system
JP2001070283A (en) Method for collecting data of mr imaging and mri instrument
JP5575695B2 (en) MRI equipment
JP2002248092A (en) Apparatus and method for magnetic resonance imaging
JP4589526B2 (en) MR flow velocity measurement system
Menza Accelerated, high spatial and temporal resolution phase contrast techniques for functional analysis of the myocardium
Firmin RECENT ADVANCES IN CORONARY MRA AND FLOW QUANTIFICATION.
JP2007185547A (en) Mri system
JP2001008918A (en) Mr imaging method and mri instrument

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060222

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060222

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080401

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080722

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080919

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090310

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090707

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090904

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091027

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091118

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121127

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131127

Year of fee payment: 4

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313114

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313114

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

EXPY Cancellation because of completion of term