JP4413042B2 - プラズマ生成装置とそれを用いた真空装置 - Google Patents

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本発明は、プラズマ生成装置と真空装置に関し、特に、イオンガンを用いたプラズマ生成装置と真空装置に関する。
イオンガンを用いた成膜プロセスには、イオン源で生成したプラズマを、ターゲットに衝突させて、ターゲット面より飛散させたスパッタリング粒子で膜形成を行うイオンビームスパッタリング法、また電子銃で薄膜材料を蒸発させて、イオンガンを利用して成膜をアシストさせるイオンアシスト蒸着法などが代表的な成膜手法としてある。また、イオンガンは、成膜プロセスだけではなく、イオンビームを持ちいてエッチングするイオンビームエッチング法にも用いられる。
これらのプロセスに利用するイオンガンには、その内部でプラズマを発生させる方法により代表的な3種類の方式がある。それは、交流電力を印加してプラズマを発生させるRFイオンガン方式、熱フィラメントによるプラズマを発生させる、フィラメント方式、直流電力をホローカソードに印加するホロカソード方式が代表的なイオンガンの実現方式である。
これらのうち、RFイオンガン方式の大きな利点としては、酸素ガスを使用し、絶縁物を長時間処理することができることがあり、特に通信用の光学用フィルターなどの成膜装置や蒸着装置でなくてはならないものとなってきている。例えば、通信用の狭帯域フィルターでは、SiO2とTa25の膜を100層以上に積層させるため、その成膜時間は数十時間以上に渡ることがある。これらの場合に用いられるRFイオンガンは、長時間安定な放電ができることが非常に重要な性能の一つとして挙げられる。
RFイオンガンを使用した装置の概要をイオンビームスパッタリングの例で示す。
図8の符号101は、RFイオンガンを用いた従来技術の真空装置の一例であり、真空槽111を有している。
真空槽111の壁面には、RFイオンガン112と、電子発生源(ニュートラライザ)113とが設けられており、RFイオンガン112は、マッチングボックス102を介して電源119に接続されている。
真空槽111内にはターゲット115が配置されており、真空槽111内を真空排気し、電源119を起動し、マッチングボックス102を介してRFイオンガン112にイオン生成用の電力を供給すると、RFイオンガン112内部にイオンが生成される。
RFイオンガン112には、2枚又は3枚の電極が配置されており、電子発生源113を起動し、電子発生源113から電子を放出させながら、RFイオンガン112内の電極に電圧を印加してイオンビーム121を放出させると、イオンビーム121中の陽イオンが電子で中和され、中性粒子がターゲット115に照射され、ターゲット115から、ターゲット115を構成する粒子がスパッタリング粒子123となって飛び出す。
成膜対象の基板117は、ターゲット115に対して平行に配置されており、基板117にスパッタリング粒子123が付着すると、基板117表面に薄膜が形成される。
ところが、RFイオンガン112を用いたプロセスでは、放電が何らかの原因により停止してしまった場合に、自己復帰して放電が開始する場合と、自己復帰が失敗し、放電が開始できない場合がある。
特にRFイオンガン112の内部で電子の数が少ない場合には放電が開始しにくい。この場合には引き出し電極の電圧を制御することで放電を開始することができるが、電極容量や配線容量のため、短時間に放電開始することができず、膜質が低下する原因の一つとなっていた。
また、上記のようなRFイオンガン112は、イオンが生成されるときと、イオンが安定に放出されるときとでは、その内部のインピーダンスが大きく変化する。
そこで従来技術のマッチングボックス102は、図9に示すように、可変コンデンサ134、135を有しており、電源119側の入力端子131は可変コンデンサ135によって接地されると共に、他の可変コンデンサ134とコイル133の直列接続回路によってRFイオンガン112側の出力端子132に接続されている。
このような構成によると、可変コンデンサ134、135の容量値を変化させることで、マッチングボックス102のインピーダンスを変更することができる。
しかしながら、可変コンデンサ134、135は、コンデンサを構成する電極を移動させ、電極間距離を変化させることで容量値を変化させている。そのため、RFイオンガン112内のインピーダンスに、マッチングボックス102のインピーダンスを整合させるための時間に、数百mS〜数秒を必要とするという欠点がある。
従来では、RFイオンガン112を用いた真空装置101では、インピーダンスの整合速度はそれほど重要視されていなかったが、最近では、例えば通信用の狭帯域フィルターの成膜プロセスでは、薄膜を100層以上積層させるため、数十時間の連続成膜が必要となり、さらにその膜厚精度は±0.001%程度以上の要求になりつつある。
このような場合に、電極の汚れ等からアーク放電等が発生し、交流放電が停止してしまうと、この機械的な可変コンデンサ方式のマッチングボックス102では、再起動にインピーダンスを整合させるための時間だけでも数秒以上を要し、そのため、仮にRFイオンガン112を再起動したとしても、数秒以上の薄膜成長の停止によって不良品になってしまう。
つまり、数十時間の精密な成膜製造作業が、たった1度の数秒の放電途切れで失敗してしまうという問題もある。
放電停止から自己復帰できない場合には、第2の電極に接続された電源の出力電圧を負電圧から0Vに変化させ、配線や第2の電極の容量成分の放電電流を電源に流すと共に、電子発生源113から電子を放出させ、電子をRFイオンガン112内に引き込むと、プラズマを再形成することができる。
特開平9−161704 特開平9−92199 特開2000−165175
本発明は上記従来技術の不都合を解決するために創作されたものであり、その目的は、プラズマ再生成に要する時間が短いプラズマ生成装置とそれを用いた真空装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、気体が導入されるイオン化室と、前記イオン化室内に交流磁界を形成し、前記イオン化室内に前記気体のプラズマを生成する磁界形成手段と、前記イオン化室の開口付近に配置され、前記イオン化室のプラズマに含まれる荷電粒子がこの順序で通過可能な第1、第2の電極と、前記第1の電極に接続されたビーム電源と、前記第2の電極に接続された加速電源とを有し、前記第1の電極に正電圧を印加し、前記第2の電極に負電圧を印加すると、前記イオン化室内に生成されたプラズマから正電荷の荷電粒子が引き出されるように構成されたプラズマ生成装置であって、前記第2の電極を接地電位に接続するスイッチが設けられたプラズマ生成装置である。
請求項2記載の発明は、請求項1記載のプラズマ生成装置と、引き出された前記荷電粒子が放出される真空槽と、前記荷電粒子の流れに電子を照射する電子発生源とを有する真空装置である。
本発明は上記のように構成されており、第2の電極にスイッチが接続されており、スイッチを導通させると第2の電極が接地電位に接続される。第2の電極や配線が有する容量成分の放電電流は、スイッチを通って直接接地電位に流れる。
従って、放電電流が加速電源を通って接地電位に流れる場合に比べ、第2の電極が短時間で負電圧から接地電位に変化する。
電子発生源から電子を放出させると、第2の電極は負電圧ではなく接地電位なので電子がイオン化室内に引き込まれ、電子がプラズマ再生成の種となってプラズマが再生成される。
従来は1度でも放電が途切れた場合にはプロセスが失敗していたが、本発明では短時間でプラズマを再生成できるので、放電が中断してもプロセスが成功するようになり、例えば狭帯域フィルター製造時などの数十時間に渡る成膜の失敗回数を減らすことができる。
図1の符号1は本発明の一例の真空装置であり、真空槽11を有している。真空槽11の壁面には、プラズマ生成装置12と、電子発生源(ニュートラライザ)13とが設けられており、真空槽11の外部には、交流電源19と、直流電圧源5とが配置されている。
プラズマ生成装置12とマッチングボックス2の内部を図2に示す。
マッチングボックス2は、入力端子51と、接地端子54と、接地側出力端子52と高電圧側出力端子53とを有している。
マッチングボックス2の接地端子54は接地されており、接地側出力端子53は、マッチングボックス2の後記の内部回路によって接地端子54に接続されている。
マッチングボックス2の入力端子51は、シールド線によって交流電源19に接続され、交流電源19から交流電力が出力されると、内部回路によってインピーダンスと位相が制御され、高電圧側出力端子53から出力される。
この真空装置1のプラズマ生成装置12はRFイオンガンであり、イオン化室41と磁界形成手段42とを有している。
磁界形成手段42はコイルであり、イオン化室41の周囲に巻回されている。
磁界形成手段42の一端は、マッチングボックス2の高電圧側出力端子53に接続され、他端は接地側出力端子52に接続されている。接地側出力端子52は、マッチングボックス2内の後記の第4のコンデンサ37によって接地電位に接続されている。
従って、高電圧側出力端子53から交流電圧が出力されると、磁界形成手段42に交流電流が流れ、イオン化室41内に交番磁界(交流磁界)が形成される。
プラズマ生成装置12と電子発生源13には、それぞれ気体供給系26、27が接続されており、真空槽11には、真空排気系14が接続されている。
成膜対象の基板17を真空槽11内に配置し、真空排気系14によって真空槽11内を所定圧力まで真空排気する。又は、予め真空槽11内を真空排気しておき、真空状態を維持しながら基板17を真空槽11内に搬入する。
次いで、イオン化室41内に気体を導入し、イオン化室41内部に交流磁界を形成すると、導入した気体がプラズマ化する。図2の符号43はそのプラズマを示しており、プラズマ43中には導入気体の電離によって生成された正イオンが含まれている。
イオン化室41の開口付近には、第1〜第3の電極45、46、47が、イオン化室41の開口側から放出口49に向けてこの順序で配置されている。
図4に示すように、直流電圧源5はビーム電源71と加速電源72を有しており、第1の電極45はローパスフィルタ回路73を介してビーム電源71に接続されており、第1の電極45には、所望の極性及び所望の大きさの電圧を印加できるように構成されている。
第2の電極46はローパスフィルタ回路74を介して加速電源72に接続されている。直流電圧源5内にはスイッチ回路6が設けられており、駆動回路76によって、スイッチ回路6は導通又は遮断するように構成されている。
スイッチ回路6が導通すると、第2の電極72を接地電位に接続するように構成されている。真空槽11は接地電位に接続されているため、例えば、スイッチ回路6は第2の電極46を真空槽11に接続することで、第2の電極46を接地電位に接続させることができる。
スイッチ回路6が遮断した状態では第2の電極72は接地電位から切り離され、加速電源72によって第2の電極72の所望の極性及び所望の大きさの電圧を印加できる。
真空槽11やイオン化室41は接地電位に接続されており、通常の状態ではスイッチ回路6は遮断し、第1の電極45には正電圧、第2の電極46には負電圧が印加される。
例えば、第1の電極45には+1.5kV、第2の電極46には−1kVの電圧が印加されるが、第1、第2の電極45、46に印加される電圧は必ずしも、その大きさに限定されるものではない。
第3の電極47は真空槽11に接続されており、真空槽11と同じ接地電位(ゼロV)なるように構成されている。
第1〜第3の電極45〜46には、それぞれ多数の孔が形成されており、プラズマ43中に含まれる正イオンが、孔を通って第1の電極45と第2の電極46の間に進入すると、正イオンは第1、第2の電極45、46が形成する電界によって第2の電極46方向に加速され、第3の電極47によって集束された後、放出口49から真空槽11内に放出される。
符号20は真空槽11内に放出された正イオンの流れ(正イオン流)を示している。この正イオン流20はターゲット15方向に向けて飛行する。
このとき、電子発生源13には、気体供給系27から電離用の気体が導入されており、電子発生源13内に導入された気体を電離させ、生成された電子を正イオン流20に向けて照射すると、正イオンは電子によって中和される。符号22は、電子発生源13から放出される電子を示している。
その中和によって中性粒子が生成され、ターゲット15に照射されると、基板17表面に薄膜成長が開始される。
イオン化室41内のプラズマ43が生成前と、生成された後では磁界形成手段42とイオン化室41とで構成される電気的な回路のインピーダンスが変化する。そのため、プラズマ43が形成されるとマッチングボックス2内のインピーダンスを変化させ、インピーダンスを整合させる必要がある。
次に、マッチングボックス2の構成とインピーダンスの整合方法について説明する。
マッチングボックス2は、第1、第2の可変インダクタンス素子31、35と、第1、第2、第3、第4のコンデンサ32、36、34、37を有している。
第1の可変インダクタンス素子31と、第1のコンデンサ32は直列接続されており、マッチングボックス2の入力端子51と高電圧側出力端子53とは、その直列接続回路によって接続されている。
第2の可変インダクタンス素子35と第2のコンデンサ36とは直列接続され、その直列接続回路に第3のコンデンサ34が並列接続されて接地回路33が構成されており、入力端子51は、直列接続回路によって高電圧側出力端子53に接続されると共に接地回路33によって接地端子54に接続されている。
従って、第1の可変インダクタンス素子31のインダクタンスの値が変更されると、入力端子51と高電圧側出力端子53の間のインピーダンスが変わり、第2の可変インダクタンス素子35のインダクタンスの値が変更されると、入力端子51と接地端子54の間のインピーダンスが変わる。
図3(a)は、可変インダクタンス素子60の構成を示す回路図である。第1、第2の可変インダクタンス素子31、35の構成はこの可変インダクタンス素子60の構成と同じである。
図3(a)の符号61と符号62は主巻線と制御巻線であり、コア63を介して互いに磁気結合されている。制御巻線62には、制御電源65が接続されており、制御巻線62に所望の大きさの直流電流を流せるように構成されている。
図3(b)は、主巻線61の磁界強度と磁束密度の関係を示すグラフである。
符号P、Q、Rはグラフ上の点であり、点Pは補助巻線62に流れる電流がゼロの場合、点Qは補助巻線62に流れる電流が小さい場合、点Rは、点Qよりも電流が大きい場合である。
各点P、Q、Rにおける主巻線61のインダクタンスの大きさは、各点P、Q、Rにおけるグラフの傾きに比例しているから、インダクタンスの大きさは、点P>点Q>点Rである。このように、主巻線61のインダクタンスの値は、補助巻線62に大きな電流を流すと小さくなり、逆に流す電流を小さくすると大きくなる。
従って、補助巻線62に流す直流電流の大きさを変更することで、主巻線61のインダクタンスの大きさを制御することができる。このため、モータ等の機械的手段によらず、イオン化室41の内部状態に応じ、マッチングボックス2のインピーダンスを電気的に変化させることができる。
具体的に説明すると、イオン化室41内にプラズマ43を生成させる際には、大きな投入電力を必要とするため、第2の可変インダクタンス素子35のインダクタンスの値を大きくし、磁界形成手段42に大きな電圧が印加されるようにする。
他方、一旦プラズマ43が形成された後は、第2の可変インダクタンス素子35のインダクタンスの値を小さくし、プラズマ43を安定に維持するために電圧の大きさを最適値にする。
このとき、不図示の制御回路が、交流電源19が出力する電圧と電流の位相を測定し、位相差がゼロになるように第1の可変インダクタンス素子31のインダクタンスの値を変化させると、投入する電力がプラズマ形成に効率よく使用されるようになる。
一旦プラズマ43が生成された後、イオン化室41内のプラズマ43が消滅し、薄膜成長が中断する場合がある。
本発明では、不図示の制御回路が磁界形成手段42に流れる電流を測定しており、その電流の測定値からプラズマ43が消滅したことを検出できるように構成されている。
プラズマ43の消滅が検出されると、第1、第2のインダクタンス素子31、35をプラズマ生成前のインピーダンスに戻し、ビーム電源71から正電圧を出力させ、第1の電極45には正電圧を維持した状態で加速電源72から接地電位と同じ電圧を出力させると共にスイッチ回路6を導通させると、第2の電極46はスイッチ回路6によって接地電位に接続され、その結果、第2の電極46は速やかに接地電位になる。
図5の符号68は配線や第2の電極の容量成分を示しており、符号69は負荷の容量成分を示している。スイッチ6は、半導体スイッチ66(ここではnpnトランジスタ)と抵抗素子67とを有しており、容量成分68の放電電流の大きさは抵抗素子67によって制限されている。
第2の電極46が接地電位になった状態で電子発生源13から電子が放出されると、電子は第2の電極46に引き寄せられ、イオン生成室42の内部に進入する。イオン生成室42内に電子が存在すると、イオン生成室42内は放電が生じやすい状態になるため、磁界形成手段42に交流電圧が印加されると容易にプラズマが再生し、加速電源72の出力電圧を接地電位から負電圧に戻すと、プラズマが引き出されるようになる。
次に、図6は、スイッチ素子6を導通させず、加速電源72の出力を接地電位と同じ電圧にすることでプラズマを再生させた場合の電圧波形を示すグラフであり、符号Aは加速電源72の出力電圧を示しており、符号Bは第2の電極46が接地電位に切り替わるタイミングを示している。
加速電源72の出力電圧が接地電位になっても、第2の電極46の電位が接地電位になるまで600m秒を要している。
それに対しスイッチ素子6を導通させた場合の波形を図6のグラフに示す。
図7の符号Cが加速電源72の出力が接地電位に切り替わるタイミングを示しており、符号Dが第2の電極46の電位を示している。
第2の電極46の電位は、1m秒以下の時間で負電位から接地電位に変化している。
この場合、プラズマ43は直ちに再生成されるから、膜厚精度に影響を与えない。
なお、100層の薄膜を積層させて膜厚5000オングストロームの積層膜を形成する場合を例にとると、1層あたり50オングストロームの厚みになる。100層の膜厚精度を±0.001%以下とすれば、各層の膜厚が同じであるとして、1層当たりの許容膜厚誤差は0.5オングストローム以下となる。
成膜速度が毎秒0.1オングストロームであれば5000オングストローム成膜するためには単純計算で13.9時間要するが、5秒間停止するだけで許容膜厚誤差の0.5オングストロームに達してしまう。従って、停止時間は5秒が上限となる。
実際には、要求される膜厚は各層等しくはなく、多種多様のプロセス要求を満たすためには、この10倍以上短い停止時間でないと実用的ではないと考えられる。さらに停止回数も数回以上許すとすれば、本発明のように停止時間を100mS以下にできないと、実用的ではない。
なお、上記はスパッタリング装置であったが、本発明はそれに限定されるものではなく、エッチング装置等、プラズマを用いる真空装置を広く含む。
本発明のプラズマ生成装置と真空装置の概略図 その詳細図 (a):可変インダクタンス素子の内部回路図 (b):その動作原理を説明するためのグラフ スイッチの動作を説明するための図 等価回路図 従来技術の第2の電極の電圧変化を説明するための図 本発明の第2の電極の電圧変化を説明するための図 従来技術の真空装置 その真空装置のマッチングボックスの内部回路図
符号の説明
1……真空装置
6……スイッチ
11……真空槽
12……プラズマ生成装置
13……電子発生源
41……イオン化室
42……磁界形成手段
45……第1の電極
46……第2の電極
71……ビーム電源
72……加速電源

Claims (2)

  1. 気体が導入されるイオン化室と、
    前記イオン化室内に交流磁界を形成し、前記イオン化室内に前記気体のプラズマを生成する磁界形成手段と、
    前記イオン化室の開口付近に配置され、前記イオン化室のプラズマに含まれる荷電粒子がこの順序で通過可能な第1、第2の電極と、
    前記第1の電極に接続されたビーム電源と、
    前記第2の電極に接続された加速電源とを有し、
    前記第1の電極に正電圧を印加し、前記第2の電極に負電圧を印加すると、前記イオン化室内に生成されたプラズマから正電荷の荷電粒子が引き出されるように構成されたプラズマ生成装置であって、
    前記第2の電極を接地電位に接続するスイッチが設けられたプラズマ生成装置。
  2. 請求項1記載のプラズマ生成装置と、
    引き出された前記荷電粒子が放出される真空槽と、
    前記荷電粒子の流れに電子を照射する電子発生源とを有する真空装置。
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