JP4412983B2 - アーカイブ装置およびアーカイブ処理プログラム - Google Patents

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Description

本発明はデータファイルシステムのアーカイブ装置およびアーカイブ処理プログラムに関し、特にネットワークを介して接続するコンピュータに蓄積された任意のデータファイルを保存・管理するアーカイブ装置およびアーカイブ処理プログラムに関する。
従来、ストレージ装置を具備して大量のデータファイルを保存・管理し、利用者からの要求に応じて任意のデータファイルを配信するデータファイルシステムが広く利用されている。ここでデータファイルとは、映像データ、音声データ、静止画像データ、文書データなど、さまざまな業務において作成される一連のデータの集合体を指す。
このようなデータファイルシステムでは、業務ごとに作成されるデータファイルは、業務サーバ個々のローカルディスクなどに保存され、管理されている。また、それぞれのローカルディスクを効率よく使用するため、比較的使用頻度の低いデータファイルを光ディスクや光磁気ディスク、磁気テープなどのリムーバブルメディアに保存し、別個に管理する方法がとられる。
このような大量のデータファイルを効率よく保存・管理するため、たとえば、医療分野では、自動的に保存される医療用画像データの使用頻度を判定し、使用頻度の低い画像データを2次記憶媒体に転送するデータベースシステムが提案されている(たとえば、特許文献1参照。)。
また、効率よくデータファイルを保存するため、データファイルを個々のローカルディスクに保存するのではなく、たとえば、ストレージ装置がネットワークに直接接続するNAS(Network Attached Storage)を用いて、複数の業務サーバのデータファイルを一括保存するデータファイルシステムもある。
特開平11−149516号公報(段落番号〔0011〕〜〔0026〕、図1)
しかし、従来のデータファイルシステムには、効率よくデータファイルを保存・管理することが難しいという問題がある。
個々の業務サーバのローカルディスクにデータファイルを保存する場合、効率よくデータファイルを保存・管理することが難しいという問題がある。また、容量が足りなくなったとき、足りなくなる度にディスクを追加しなければならず、容量管理の運用コストが高くなるという問題もある。
また、ローカルディスクを効率よく使用するため、使用頻度の低いデータファイルをリムーバブルメディアに保存する場合、記録したデータファイルの管理を別途行う必要があり、管理コストが高くなるという問題がある。さらに、リムーバブルメディアのデータファイルを参照したい場合、業務サーバにリストア領域を用意するという前作業を行った後、リストア処理をしなければならず、容易に参照することができないという問題がある。
同様に、使用頻度の低い画像データを2次記憶媒体に保存するデータベースシステムでは、データファイルを2次記憶媒体に転送する際に、転送元の1次記憶媒体に保存されているデータファイルが削除されるため、2次記憶媒体に保存されたデータファイルを利用する場合、もう一度1次記憶媒体にデータファイルを転送しなければならない。このため、参照するまでに時間がかかるという問題がある。
このように、従来のデータファイルシステムでは、データファイル利用時の利便性に欠けるという問題がある。
一方、NASを用いたデータファイルシステムは、処理効率を向上させるため、ストレージ装置には、ネットワーク経由でデータ交換を行う機能に特化したOS、あるいはプログラムが搭載されており、複数の装置から保存されたデータファイルに容易にアクセスすることができる。このため、一度保存されたデータファイルの改竄が容易であるなど、セキュリティ上の問題がある。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、効率よくデータファイルを保存・管理するとともに、データファイル利用時の利便性を向上することが可能なデータファイルシステムのためのアーカイブ装置およびアーカイブ処理プログラムを提供することを目的とする。
本発明では上記課題を解決するために、図1に示すようなアーカイブ装置1が提供される。アーカイブ装置1は、ネットワークを介して接続するアーカイブ元サーバ2とともにデータファイルシステムを構成し、アーカイブ元サーバ2に蓄積されたデータファイルをポリシーによって定義される処理手順によって保存・管理する。
アーカイブ装置1は、ポリシーを記憶するポリシー記憶手段15、データファイルを保存する第1のファイル記憶手段(以下、1次ファイル記憶手段とする)17、第2のファイル記憶手段(以下、2次ファイル記憶手段とする)18、データファイルの保存を行うファイル保存手段12、および保存されたデータファイルの管理を行うファイル管理手段13を具備する。
ポリシーは、アーカイブ元サーバ2に蓄積されたデータファイルのうち保存の対象となるデータファイルの指定や保存方法、コピー指定などを含むデータファイルの保存・管理処理に関する定義をいう。ポリシー記憶手段15には、アーカイブ処理の対象となるデータファイルごとに定義されたポリシーがポリシーファイルとして記憶されている。1次ファイル記憶手段17および2次ファイル記憶手段18は階層構造を有しており、ポリシーによって保存が指定されたアーカイブ元サーバ2のデータファイルは、一旦1次ファイル記憶手段17に保存データファイルとして保存される。そして、ポリシーに定義されたコピー処理の指定に応じて、1次ファイル記憶手段17の保存データファイルが2次ファイル記憶手段18にコピーされる。ファイル保存手段12は、ポリシーに基づいて、アーカイブ元サーバ2に蓄積されたデータファイルを装置内に保存するデータ保存処理を制御する。ファイル管理手段13は、ポリシーに基づいて、1次ファイル記憶手段17に保存された保存データファイルを2次ファイル記憶手段18にコピーする処理を制御する。
このようなアーカイブ装置1では、保存・管理処理に関する定義がされたポリシーがポリシー記憶手段15に記憶されている。ファイル保存手段12は、ポリシー記憶手段15に記憶されたポリシーファイルを読み出し、ファイルに含まれるポリシーに基づいて、データファイルを蓄積するアーカイブ元サーバ2より対象のデータファイルを取得し、1次ファイル記憶手段17に保存する。データファイルの取得は、アーカイブ元サーバ2側からのデータファイル保存命令によって開始される場合もある。このとき、保存される保存データファイルを識別する識別情報を含む属性情報が生成される。ファイル管理手段13は、ポリシーに定義されたコピー処理の指定に応じて、コピー処理の実行が判定された場合は、1次ファイル記憶手段17に保存されている対象の保存データファイルを2次ファイル記憶手段18にコピーする。この際、ポリシーに定義されたコピー処理の指定に、元ファイル保持が設定されていた場合には、1次ファイル記憶手段17に保存されたコピー元の保存データファイルを保持する。一方、元ファイル削除が設定されていた場合には、1次ファイル記憶手段17に保存されたコピー元の保存データファイルを削除する。
これにより、使用者はポリシーに設定することによって、保存データファイルを2次ファイル記憶手段18にコピーする際に、1次ファイル記憶手段17に保存された保存データファイルを削除するか保持するかを保存データファイルの用途に応じて任意に選択することができる。
また、上記課題を解決するために、コンピュータに、アーカイブ元サーバに蓄積された任意のデータファイルの保存と管理処理を実行させるためのアーカイブ処理プログラムが提供される。本発明にかかるアーカイブ処理プログラムは、コンピュータに以下の処理を実行させることができる。
コンピュータは、ポリシー記憶手段15からポリシーを読み出し、ポリシーに応じて、アーカイブ元サーバ2に蓄積された保存対象のデータファイルを取得し、保存データファイルとして1次ファイル記憶手段17へ保存する。データファイルの取得は、アーカイブ元サーバ2側によってデータファイル保存命令が発行され、実行される場合もある。データファイルを1次ファイル記憶手段17へ保存する際、この保存データファイルについて、識別情報を含む属性情報が設定される。続いて、ポリシーに定義されたコピー処理の指定に応じて1次ファイル記憶手段17に保存された保存データファイルのコピー処理を実行する場合には、対象の保存データファイルをコピーし、2次ファイル記憶手段18へ保存する。この際、ポリシーに定義されたコピー処理の指定に応じて、コピー元の保存データファイルの削除または保持が判定される。保持が判定された場合には、1次ファイル記憶手段17の保存データファイルは保持され、削除が判定された場合には、1次ファイル記憶手段17に保存されたコピー元の保存データファイルは削除される。
本発明にかかるアーカイブ装置は、データファイルの保存を行うストレージ機能と、保存処理や管理処理サービスを提供するサーバ機能とを具備し、ポリシーに基づいてデータファイルの保存と管理が行われている。このように、ストレージ機能とサーバ機能を1台の装置で提供することで、バックアップの管理・運用、ストレージ資源管理を効率よく行うことができる。
また、1次ファイル記憶手段に保存された保存データファイルを2次ファイル記憶手段にコピーする場合、ポリシーの設定に応じて、コピー元の保存データファイルの保持/削除が判定され、処理が行われる。たとえば、コピー指定に保持を設定すれば、2次ファイル記憶手段をバックアップとして使用することができる。また、コピー指定に削除を設定すれば、1次ファイル記憶手段から保存データファイルファイルが削除され、資源の節約ができる。
このように、使用者は保存データファイルの用途に応じて任意にポリシーを設定することができ、ファイル保存領域を効率よく使用しながら、データファイル利用時の利便性を向上させることが可能となる。
また、本発明のアーカイブ処理プログラムを実行するコンピュータは、アーカイブ装置として機能し、ポリシーに応じて、1次ファイル記憶手段の保存データファイルを2次ファイル記憶手段にコピーし、1次ファイル記憶手段に保存された元の保存データファイルを保持または削除する。このように、使用者は、ポリシーを設定すれば、個々の保存データファイルの利用形態に応じた保存・管理を行うことができる。この結果、ファイル保存領域を効率よく使用できるとともに、利用時の利便性を向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。まず、実施の形態に適用される発明の概念について説明し、その後、実施の形態の具体的な内容を説明する。
図1は、本発明の実施の形態に適用される発明の概念図である。
本発明にかかるアーカイブ装置1は、アーカイブ装置1における保存対象のデータファイルを蓄積するアーカイブ元サーバ2とネットワークを介して接続し、指定されたデータファイルの保存・管理を行う。なお、アーカイブ元サーバ2は、複数台接続することができる。
このようなアーカイブ装置1は、ネットワークを介した通信を制御する通信制御手段11、データファイルの保存処理を制御するファイル保存手段12、階層構造を有するファイル記憶手段に保存する保存データファイルを管理するファイル管理手段13、保存データファイルの検索と読み出し制御を行う検索処理手段14、ポリシーを記憶するポリシー記憶手段15、保存データファイルの属性情報であるプロパティ情報を記憶するプロパティ情報記憶手段16、階層構造を有する1次ファイル記憶手段17と2次ファイル記憶手段18を具備する。
通信制御手段11は、ネットワークに接続するアーカイブ元サーバ2と、アーカイブ装置1との間の通信を制御する。
ファイル保存手段12は、ポリシー記憶手段15に記憶されたポリシーファイルを読み出し、ポリシーによって指定された保存対象となるデータファイルを、このデータファイルを蓄積するアーカイブ元サーバ2から通信制御手段11経由で取得する。なお、アーカイブ元サーバ2側からデータファイルの保存命令が発行され、処理が開始される場合もある。このとき、必要に応じて、取得されたデータファイルに対し、圧縮などの変換操作が行われ、保存データファイルが作成され、1次ファイル記憶手段17に保存される。
以下の説明では、変換操作を含むデータファイル保存処理をアーカイブ処理、保存されるデータファイルをアーカイブファイルとする。
また、アーカイブファイル作成時には、アーカイブファイルを識別するための識別情報(以下、アーカイブIDとする)を含む属性情報(以下、プロパティ情報とする)を生成し、プロパティ情報記憶手段16に保存する。アーカイブIDは、アーカイブ処理ごとに1回だけ付与される一意の情報で、同一のデータファイルにアーカイブ処理を行う場合でも、別のアーカイブIDが付与される。このアーカイブIDは、アーカイブファイルの検索に用いるため、使用者に返却される。また、プロパティ情報は、アーカイブID、登録日時、データ量などのほか、アーカイブファイルの種別などユーザ独自のプロパティを付加することができる。
ファイル管理手段13は、ポリシーに応じて、アーカイブ元サーバ2によるコピー処理命令の発行あるいは、ポリシーに設定されたタイミングで、1次ファイル記憶手段17に保存されたアーカイブファイルを2次ファイル記憶手段18にコピーするファイル管理処理を行う。ファイル管理処理は、階層構造を有する1次ファイル記憶手段17と2次ファイル記憶手段18とに保存するアーカイブファイルを管理するファイル記憶手段の階層管理処理でもある。たとえば、使用頻度の低い、またはアーカイブ処理後一定時間が経過したアーカイブファイルを2次ファイル記憶手段18にコピーする。また、ポリシーのコピー処理の指定には、2次ファイル記憶手段18へのコピー時に、1次ファイル記憶手段17に保存された元のアーカイブファイルを削除または保持するかが設定されている。コピー時には、コピー指定に基づいて、元のアーカイブファイルの削除または保持を判定し、判定結果に応じて、1次ファイル記憶手段17に保存された元のアーカイブファイルを削除または保持する。
また、通信制御手段11経由でアーカイブファイルの読み出し要求が入力されると、アーカイブファイルを指定するアーカイブIDを用いて1次ファイル記憶手段17を検索し、該当するアーカイブファイルが検出された場合には、このアーカイブファイルを読み込む処理を行う。1次ファイル記憶手段17に該当するアーカイブファイルが存在しない場合、さらに、2次ファイル記憶手段18を検索し、該当するアーカイブ処理の読込み処理を行う。なお、該当アーカイブファイルが2次ファイル記憶手段18にしか存在しない場合、アーカイブファイルを1次記憶媒体17にコピーした後、読み込み処理を行う。
検索処理手段14は、通信制御手段11を介して入力する指示に従って、アーカイブファイルの検索処理を行う。検索処理では、アーカイブ元サーバ2などから通信制御手段11を介してプロパティ情報の項目を示すプロパティキーとプロパティ値などの検索条件が入力されると、プロパティ情報記憶手段16を検索し、検索条件に合致したアーカイブファイルのリストを作成する。そして、リストアップされたアーカイブファイルのアーカイブIDを要求先に送信する。
ポリシー記憶手段15は、アーカイブファイルごとに設定される保存・管理処理に関するポリシーで構成されるポリシーファイルを保持するメモリである。ポリシーでは、どのデータファイルを、どのようにアーカイブするか、プロパティ情報に何を登録するかなどが定義される。たとえば、対象データファイルの定義として、アーカイブ対象のデータファイルのパス名とファイル名が設定される。また、アーカイブ処理の定義として、アーカイブするタイミング(手動または自動など)、アーカイブファイルのコピー指定(コピーするタイミング、コピー時の元アーカイブファイルの処理など)が設定される。さらに、アーカイブファイルに付加するプロパティ情報の定義として、アーカイブファイルのデータ種別(画像データや音声データなど)、ファイル形式(MPEG、PDFなど)が設定される。
プロパティ情報記憶手段16は、アーカイブファイルごとに作成されるプロパティ情報を保持するメモリである。プロパティ情報は、アーカイブID、登録日時、データ量、ポリシー名、ユーザ設定の情報などから構成される。
1次ファイル記憶手段17と2次ファイル記憶手段18は、階層構造を有しており、2次ファイル記憶手段18は、1次ファイル記憶手段17よりアクセス時間が低速であるが、大容量の保存が可能でコストの低い、たとえば、磁気テープ、光ディスク、光磁気ディスクなどによって構成される。
このような構成のアーカイブ装置1の動作について説明する。
アーカイブ装置1では、アーカイブ処理の対象となるデータファイルやアーカイブ処理あるいはアーカイブファイルのコピー処理などが定義されたポリシーが、対象のデータファイルごとのポリシーファイルとしてポリシー記憶手段15に保持されている。ファイル保存手段12は、アーカイブ元サーバ2によるデータファイルの保存命令発行や、スケジューラの起動などによって処理を開始し、ポリシー記憶手段15に保存されたポリシーファイルを読み出し、ポリシーに定義された対象データファイルの指定およびアーカイブタイミングなどに基づいて対象データファイルのアーカイブ処理を実行する。アーカイブ処理では、通信制御手段11経由で取得したデータファイルをアーカイブファイルとして1次ファイル記憶手段17に保存する。このとき、ポリシーに基づいて、アーカイブファイルに関するプロパティ情報を生成し、プロパティ情報記憶手段16に保存する。プロパティ情報には、アーカイブファイル作成ごとに一意に付与されるアーカイブIDが登録される。また、アーカイブIDは、通信制御手段11を介して、アーカイブ元サーバ2に返却される。
また、通信制御手段11を介して入力するアーカイブ元サーバ2などが発行する命令、あるいは、スケジューラなどからの呼び出しによって、ファイル管理手段13が起動され、ポリシー記憶手段15からポリシーファイルを読み出し、コピー処理の定義がされたポリシーに基づいて、1次ファイル記憶手段17に保存されたアーカイブファイルを2次ファイル記憶手段18にコピーする処理を行う。なお、ファイル保存手段12によるアーカイブ処理と同時にコピー処理を行う設定となっていた場合には、ファイル保存手段12によってファイル管理手段13が起動され、処理が開始される。また、指定が手動の場合は通信制御手段11経由でコピー処理命令が入力された場合、指定が自動の場合はポリシーに定義された条件が成立した場合に、コピー処理が開始される。コピー処理では、対象となるアーカイブファイルを2次ファイル記憶手段18にコピーするとともに、コピー元の1次ファイル記憶手段17に保存されたアーカイブファイルを削除または保持する。このように、ポリシーに設定しておけば、2次ファイル記憶手段18にアーカイブファイルをコピーする際に、1次ファイル記憶手段17に保存されたアーカイブファイルを保持することができるため、2次ファイル記憶手段18をバックアップとして扱うことが可能となる。
そして、アーカイブファイルの読み出し命令が発行された場合、ファイル管理手段13は、通信制御手段11を介して入力されたアーカイブIDに該当するアーカイブファイルを1次ファイル記憶手段17から検索し、1次ファイル記憶手段17にない場合はさらに2次ファイル記憶手段18を検索して、該当するアーカイブファイルの読み出し処理を行う。アーカイブファイルが2次ファイル記憶手段18のみに存在する場合は、アーカイブファイルを1次ファイル記憶手段17にコピーしてから読み出し処理を行う。このように、アーカイブファイル参照時、クライアントは、そのアーカイブファイルが1次ファイル記憶手段17あるいは2次ファイル記憶手段18のどちらにあるかを意識する必要がないため、操作の利便性を向上させることができる。
また、アーカイブファイルの検索指示があった場合は、検索処理手段14は、通信制御手段11を介して入力されるプロパティキーおよびプロパティ値などの検索条件に基づいてプロパティ情報記憶手段16に保存されたプロパティ情報を検索し、該当するアーカイブIDのリストを作成し、返却する。プロパティ情報には、ユーザが独自に設定できる任意情報が含まれており、これをキーとして検索することができるため、業務に適した検索条件が指定でき、検索操作を容易にすることができる。
以上のように、本発明によれば、データファイルを効率よく保存・管理するとともに、利用時の利便性を向上させることができる。
また、アーカイブファイルは、Write−Onceで保存されるので、人為的ミス、不正アクセスによるデータの改竄を防止することができる。さらに、同一ファイルであってもアーカイブ処理ごとに別のアーカイブIDが割り当てれバックアップされるため、必要に応じて、プロパティ情報を参照し、ファイルの更新日時、アーカイブ日時、ユーザ任意情報を用いて、任意の日時の状態のアーカイブファイルを読み出し、データファイルのリカバリを行うこともできる。
以下、本発明の実施の形態を、アーカイブ元サーバに蓄積された業務データ(画像、映像データなど)を保存・管理するデータファイルシステムに適用した場合を例に図面を参照して説明する。
図2は、本発明の実施の形態のアーカイブ装置が適用されるデータファイルシステムの構成図である。図の例では、アーカイブファイルを保存する2次媒体として、磁気テープ(図ではアーカイブテープ)が用いられている。
本発明の実施の形態が適用されるデータファイルシステムは、LAN(Local Area Network)3を介して、アーカイブファイルの保存・管理を行うアーカイブ装置1aと、アーカイブファイルの元ファイルの作成と利用を行う業務サーバ(アーカイブ元サーバ)2a、2b、2cと、システム管理者の管理サーバ4が接続する構成をとる。
業務サーバ2aは、ユーザアプリケーション21とアーカイブアクセスAPI(Application Program Interface)22、アーカイブ元ファイル記憶装置23を具備し、ユーザアプリケーション21を動作させて所定の業務を実行するサーバコンピュータであるとともに、アーカイブ装置1によるアーカイブファイル管理サービスを受けるクライアントコンピュータでもある。ユーザアプリケーション21は、コンピュータに業務処理を実行させるためのプログラムで、ユーザアプリケーション21が実行されると、業務サーバ2aは、業務処理を実行し、処理中に生成される業務データはアーカイブ元ファイル記憶装置23に蓄積する。また、ユーザアプリケーション21は、アーカイブアクセスAPI22を介して、ユーザアプリケーション21からアーカイブ装置1aへの蓄積データファイルの書き込み処理、保存されたアーカイブファイルの読み出し、アーカイブファイルの検索などをアーカイブ装置1aに実行させることができる。
アーカイブアクセスAPI22は、ユーザアプリケーション21からの指示に応じて、アーカイブ装置1aで実行する命令を発行する処理を行う。たとえば、ユーザアプリケーション21からアーカイブファイルの読み込み指示があった場合には、アーカイブ装置1aに対してアーカイブIDを指定して読み込み命令を発行する。なお、必要に応じて、アーカイブアクセスAPI22においてアーカイブ装置1における処理の一部を実行させることもできる。
業務サーバ2b、2cの構成は、業務サーバ2aと同様であるので、説明は省略する。
管理サーバ4は、システム管理者がデータファイルシステム管理のための使用するサーバである。たとえば、アーカイブ装置1aで発生したイベント(容量が所定値をオーバーしたなど)の通知を受けるなどの機能を有する。本発明に特に関係しないので、詳細な説明は省略する。
アーカイブ装置1aは、アーカイブ処理プログラム100とポリシーファイル記憶装置15aを有するアーカイブ処理部10と、プロパティ情報管理RDB(Relational Database)16a、アーカイブファイル記憶装置17a、アーカイブテープ18aを具備する。
アーカイブ処理部10は、アーカイブ処理プログラム100を実行させることにより、コンピュータを通信制御手段11、ファイル保存手段12、ファイル管理手段13および検索処理手段14として機能させ、アーカイブ処理、プロパティ情報管理、ファイル管理処理(以下、アーカイブ管理とする)を行う。アーカイブ処理、プロパティ設定情報およびアーカイブ管理を定義するポリシーは、内部のポリシーファイル記憶装置15aに保存される。
ポリシーファイル記憶装置15aは、アーカイブ処理、プロパティ設定情報およびアーカイブ管理など、アーカイブ装置1aにおける処理を定義するポリシーを記憶する記憶装置である。ポリシーについての詳細は、後述する。
プロパティ情報管理RDB16aは、アーカイブ処理時にポリシーに基づいて設定されるプロパティ情報を管理するデータベースである。図の例では、ハードディスクドライブにより構成される。プロパティ情報には、アーカイブファイルの登録日時、データ量、アーカイブIDなどのアーカイブ装置1aがデフォルトで設定する情報だけでなく、ポリシーによってユーザが定義した任意の情報を設定することができる。
アーカイブファイル記憶装置17aは、1次ファイル記憶手段17であり、アーカイブファイル処理によりアーカイブファイルを保存する記憶領域を有する。図の例では、ハードディスクドライブにより構成される。
アーカイブテープ18aは、2次ファイル記憶手段18であり、アーカイブ管理によってアーカイブファイル記憶装置17aに保存されたアーカイブファイルのコピーを保存する。
ここで、アーカイブ装置1のハードウェア構成について説明する。図3は、本発明の実施の形態のアーカイブ装置のハードウェア構成を示した図である。
アーカイブ装置1は、CPU(Central Processing Unit)101によって装置全体が制御されている。CPU101には、バス107を介してRAM(Random Access Memory)102、ハードディスクドライブ(HDD:Hard Disk Drive)103、外部HDDインタフェース104、テープドライブインタフェース105、通信インタフェース106が接続されている。
RAM102には、CPU101に実行させるOS(Operating System)のプログラムやアプリケーションプログラムの少なくとも一部が一時的に格納される。また、RAM102には、CPU101による処理に必要な各種データが格納される。
HDD103には、OSやアーカイブ処理プログラム100を含むアプリケーションのプログラムが格納される。また、ポリシーファイルを格納するポリシーファイル記憶装置15aも兼ねている。
外部HDDインタフェース104には、プロパティ情報管理RDB16aとアーカイブファイル記憶装置17aが接続されており、CPU101からの命令に従って、所定のデータの書き込みおよび読み出しを制御する。なお、外部のプロパティ情報管理RDB16aおよびアーカイブファイル記憶装置17aと、アーカイブ装置との接続形態は任意に設定される。
テープドライブインタフェース105には、アーカイブテープ18aが接続されており、CPU101からの命令に従って、所定のデータの書き込みおよび読み出しを制御する。
通信インタフェース106は、LAN3に接続されており、LAN3を介して業務サーバ2a、2b、2cおよび管理サーバ4との間でデータの送受信を行う。
このようなハードウェア構成によって、本実施の形態の処理機能を実現することができる。なお、図3には、アーカイブ装置のハードウェア構成を示したが、業務サーバのハードウェア構成も同様である。
このように、本発明のアーカイブ装置の処理機能は、図3に示したような構成のコンピュータがアーカイブ処理プログラム100を実行することによって実現される。
以下、アーカイブ処理を実現するアーカイブ処理プログラムについて説明するが、処理プログラムの処理手順の説明の前に処理手順を定義するポリシーについて説明する。
図4は、本発明の実施の形態のポリシーファイルの第1の例を示した図である。
図4の例のポリシーファイルは、ポリシーファイルを識別するポリシー名41、アーカイブ処理を定義したアーカイブ処理定義部42、ユーザが任意に登録するプロパティ情報設定部43およびコピー処理を定義するアーカイブ管理定義部44から構成される。
ポリシー名41は、ポリシーファイルを識別するための情報で、図の例では、ポリシー名として「MPEGFILE」41aが設定されている。
アーカイブ処理定義部42は、アーカイブ処理をいつ行うかといった定義がされている。図の例では、アーカイブのタイプは自動(ArchiveType=AUTO)42aが設定されている。さらに、下記には、自動で取得するタイミングの設定が定義されている。アーカイブ処理では、アーカイブ処理定義部42のポリシーに従って、自動的に定義されたアーカイブタイミングを検出し、指定のデータファイルのアーカイブ処理を行う。
プロパティ情報設定部43は、ユーザがプロパティ情報に付加したい任意の情報が設定される。図の例では、データファイルの属性を示す、データタイプ(DataType=Movie)43a、ファイル形式(FileType=Mpeg2Video)43b、アプリケーション(Application=WinDVD)43cが定義されている。アーカイブ処理において、アーカイブファイルを作成する際、このアーカイブファイルについて作成するプロパティ情報には、これらの情報が付加される。これにより、アーカイブファイルの検索を行う際の検索キーとして、データタイプ、ファイル形式などを用いることができるようになる。
アーカイブ管理定義部44は、1次ファイル記憶手段17であるアーカイブファイル記憶装置17aから2次ファイル記憶手段18であるアーカイブテープ18aへのアーカイブファイルのコピー処理をどのように行うかといった定義がされている。図の例では、コピー処理を実行するタイミングはアーカイブファイルの書き込みと同時(CopyTiming=SAME)44a、アーカイブファイル記憶装置17aのアーカイブファイルは保持(LayerOnly=FALSE)44bであることが設定されている。アーカイブ管理処理では、アーカイブ処理が行われるとともに、このアーカイブファイルをアーカイブテープ18aにコピーし、アーカイブファイル記憶装置17aのアーカイブファイルをそのまま保持するという処理が行われる。
図5は、本発明の実施の形態のポリシーファイルの第2の例を示した図である。
図5の例のポリシーファイルは、ポリシーファイル名51、アーカイブ処理定義部52およびアーカイブ管理定義部53から構成されており、任意であるプロパティ情報設定部はない。
図の例では、ポリシー名として、「CLIENT」51aが設定されている。
アーカイブ処理定義部52には、アーカイブタイプとして手動(ArchiveType=MANUAL)52aが設定されており、アーカイブ処理では、アーカイブアクセスAPIが発行するアーカイブ登録命令によってアーカイブ処理を開始する。
アーカイブ管理定義部53には、コピータイミングは手動(CopyTiming=MANUAL)53a、コピー時、アーカイブファイル記憶装置17aのアーカイブファイルは保持(LayerOnly=FALSE)53bであることが設定されている。アーカイブ管理処理では、アーカイブアクセスAPIが発行するコピー命令によってコピー処理を開始し、アーカイブファイルをアーカイブテープ18aにコピーする。このとき、アーカイブファイル記憶装置17aのアーカイブファイルはそのまま保持する。なお、アーカイブ管理定義部53には、コピータイミングとして、アーカイブファイル登録時、手動の他、アーカイブファイル登録から一定時間経過、アーカイブファイルが参照される頻度が所定値より低いなどの条件を設定することもできる。
このように、アーカイブ処理定義部42、52、プロパティ情報設定部43、アーカイブ管理定義部44、53に定義されたポリシーに従って、アーカイブファイルの保存・管理処理が行われる。
以下、上記の説明のポリシーファイルを用いて実行されるアーカイブ処理手順について説明する。
図6は、本発明の実施の形態のアーカイブ処理プログラムの処理手順を示したフローチャートである。アーカイブアクセスAPIが発行する命令入力、あるいは、スケジューラが管理する起動条件成立によって、アーカイブ処理プログラム100が起動され、処理が開始される。
[ステップS1]アーカイブアクセスAPIの発行命令、あるいは、起動条件などを参照し、アーカイブ登録処理を行うのかどうかを判定する。アーカイブ登録処理ではない場合は、ステップS3へ処理を進める。
[ステップS2]アーカイブ登録命令の発行、あるいは、アーカイブ処理実行条件が成立したので、アーカイブ処理を行い、対象データファイルを保存し、プロパティ情報を設定する。アーカイブ処理の詳細は後述する。アーカイブ処理終了後、処理を終了する。
[ステップS3]アーカイブ登録処理でない場合、コピー命令入力、あるいはコピー処理条件成立であるかどうかを判定する。コピー処理でない場合は、ステップS5に処理を進める。
[ステップS4]コピー命令あるいはコピー処理実行条件成立により、アーカイブ管理処理を行い、アーカイブファイル記憶装置17aのアーカイブファイルをアーカイブテープ18aにコピーする。アーカイブ管理処理の詳細は後述する。アーカイブ管理処理終了後、処理を終了する。
[ステップS5]アーカイブ登録でもコピー処理でもない場合、検索・参照処理を実行する。検索・参照処理の詳細は後述する。検索処理終了後、処理を終了する。
以上の処理手順を実行することにより、アーカイブアクセスAPIの発行命令や、スケジューラなどによってアーカイブ処理プログラムが起動され、アーカイブ登録処理、コピー処理、検索・参照処理のいずれかが実行される。
次に、アーカイブ登録処理、コピー処理、検索・参照処理の各処理について説明する。
アーカイブ処理について説明する。図7は、本発明の実施の形態のアーカイブ処理の処理手順を示したフローチャートである。
[ステップS11]アーカイブ登録が指定されたデータファイルに関するポリシーファイルの読込みを行う。
[ステップS12]ポリシーファイルのアーカイブ処理定義部に基づき、対象のデータファイルを取得し、アーカイブファイルを作成して1次媒体(アーカイブファイル記憶装置17a)に保存する。
[ステップS13]保存したアーカイブファイルに一意のアーカイブIDを発行し、ポリシーのプロパティ情報設定部に基づき、プロパティ情報を設定する。プロパティ情報設定部が定義されていない場合、プロパティ情報には、アーカイブID、アーカイブされた時間、ポリシー名、アーカイブディレクトリ名などのシステム情報がプロパティ情報に設定される。プロパティ情報設定部が定義されている場合、定義された設定情報がシステム情報に加えて設定される。
以上の処理手順が実行されることにより、アーカイブファイルが登録され、そのプロパティ情報が設定される。
[ステップS14]ポリシーファイルのアーカイブ管理定義部に基づき、コピー処理に自動が設定されているかどうかを判定する。自動が設定されていない場合、処理を終了する。
[ステップS15]コピー処理が自動に設定されている場合、コピータイミングをチェックし、コピータイミングが同時指定であるかどうかを判定する。同時指定でない場合、処理を終了する。
[ステップS16]コピー処理が自動でコピータイミングが同時指定の場合、アーカイブファイルを2次媒体(アーカイブテープ18a)にコピーする。
[ステップS17]ポリシーファイルのアーカイブ管理定義部に基づき、コピー処理時の1次媒体のアーカイブファイル削除が設定されているかどうかを判定する。設定されていない場合、処理を終了する。
[ステップS18]1次媒体のアーカイブファイル削除が設定されていた場合、1次媒体(アーカイブファイル記憶装置17a)のアーカイブファイルを削除し、処理を終了する。
以上の処理手順を実行することにより、ポリシーに、「コピー処理をアーカイブファイル登録と同時に自動で行う」という定義がされていた場合の処理が実行される。
アーカイブ管理処理について説明する。図8は、本発明の実施の形態のアーカイブ管理処理の処理手順を示したフローチャートである。
[ステップS21]アーカイブ管理処理起動時の条件をチェックし、アーカイブアクセスAPIの命令(手動設定処理)であるか、スケジューラなどにより起動(自動設定処理)であるかを判定し、手動設定処理(ステップS22)、または、自動設定処理(ステップS23)へ分岐する。
[ステップS22]手動設定処理の場合、アーカイブアクセスAPIからコピー命令と対象のアーカイブファイルのアーカイブIDが発行されている。1次媒体(アーカイブファイル記憶装置17a)を検索して、発行されたアーカイブIDに該当するアーカイブファイルを特定し、これを2次媒体(アーカイブテープ18a)にコピーし、処理を終了する。
[ステップS23]自動設定の場合、ポリシーファイルを読み込む。
[ステップS24]ポリシーファイルのアーカイブ管理定義部を参照し、指定された2次媒体(アーカイブテープ18a)へ対象のアーカイブファイルをコピーする。なお、2次媒体が複数存在する場合には、格納先の2次媒体がポリシーに定義されている。
[ステップS25]アーカイブ管理定義部に「1次媒体削除」が定義されているかどうかを判定する。「1次媒体削除」が定義されていない場合、処理を終了する。
[ステップS26]「1次媒体削除」が定義されていた場合、コピーされた元のアーカイブファイルを1次媒体(アーカイブファイル記憶装置17a)から削除し、処理を終了する。
以上の処理手順が実行されることにより、手動(アーカイブアクセスAPIの命令発行)あるいは、自動(ポリシーのコピー処理実行条件成立)によって、アーカイブファイルが2次媒体にコピーするアーカイブ管理処理が実行される。
検索・参照処理について説明する。図9は、本発明の実施の形態の検索・参照処理の処理手順を示したフローチャートである。
[ステップS31]アーカイブアクセスAPIを介して入力するプロパティキー、プロパティ値および条件設定に基づいて、プロパティ情報を検索する検索条件式を作成する。作成できる検索条件式は、たとえば、(1)指定したプロパティキーとプロパティ値が等しいもの、(2)指定したプロパティキーを持ち、それが指定したプロパティ値でないもの、(3)元ファイルの更新した日時が指定した範囲内であるもの、(4)指定したプロパティキーにプロパティ値が設定されている(空でない)もの、(5)前記(1)から(4)の各条件式の論理積を満たすもの、(6)前記(1)から(4)の各条件式の論理和を満たすもの、というようなものがある。実際には、検索条件式の作成までの処理は、アーカイブアクセスAPIで行うようにすることが望ましい。たとえば、業務サーバにアーカイブアクセスAPIを組み込んだGUIなどを作成し、ユーザにそのGUIを使用して検索と検索結果の参照を行わせるようにする運用が一般的である。
[ステップS32]ステップS31で作成された検索条件式をユーザに提示し、条件を追加するかどうかを問い合わせる。追加する場合、ステップS31に戻って、検索条件式作成からの処理を行う。
[ステップS33]条件の追加がなく、検索条件式が決定した場合、検索条件式に基づいて、プロパティ情報を検索する検索処理を実行する。検索処理では、検索条件式に合致するプロパティ情報を有するアーカイブファイルが抽出され、抽出されたアーカイブファイルのアーカイブIDのリスト情報が作成される。
[ステップS34]アーカイブIDのリストが空(該当アーカイブファイルなし)であるかどうかを判定し、該当アーカイブファイルなしの場合は、ステップS31に戻って、検索条件式の作成からの処理を行う。
[ステップS35]アーカイブIDリストが空でない場合、アーカイブIDリストをユーザに提示し、読込み処理を実行する。
以上の処理手順により、ユーザが所望するアーカイブファイルが検索され、読み出される。検索は、プロパティ情報に基づいて行われるため、プロパティ情報に任意に登録できるユーザ登録情報を用いて最適な検索条件式を作成することができる。このため、アーカイブファイルの検索が容易になる。
以上の説明のように、本発明のアーカイブ処理プログラムを実行すると、コンピュータは、ポリシーのアーカイブ処理定義、プロパティ情報設定、アーカイブ管理定義に従ってアーカイブファイルの登録と登録されたアーカイブファイルのプロパティ情報の設定、1次媒体に保存されたアーカイブファイルの2次媒体へのコピー処理などを実行する。
これにより、任意のタイミングでアーカイブファイルを作成することができるとともに、作成されたアーカイブファイルの使用頻度あるいはアーカイブ処理からの経過時間などに応じて自動で、あるいはユーザが要求したタイミングで1次媒体のアーカイブファイルを2次媒体へコピーすることができる。このとき、コピー元の1次媒体のアーカイブファイルを削除しなければ、2次媒体のアーカイブファイルをバックアップとして扱うことができる。削除すれば、1次媒体の容量を抑えることができ、資源を節約し、低コストで大容量データを管理することができる。
また、読み出しの際は、1次媒体に対象のアーカイブファイルがない場合、自動的に2次媒体を検索するので、業務サーバ側でアーカイブファイル格納場所を意識する必要がなく、利用時の利便性が得られる。さらに、アーカイブファイル登録時に作成されるプロパティ情報にユーザの任意情報を付加できることから、検索などの容易にすることができ、利用時の利便性がさらに増す。
なお、上記の処理機能は、データファイルシステムにおいてデータファイルの保存と検索・参照サービスを提供するサーバコンピュータによって実現することができる。その場合、アーカイブ装置が有すべき機能の処理内容を記述したサーバプログラムが提供される。サーバコンピュータは、クライアントコンピュータからの要求に応答して、サーバプログラムを実行する。これにより、上記処理機能がサーバコンピュータ上で実現され、処理結果がクライアントコンピュータに提供される。
処理内容を記述したサーバプログラムは、サーバコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。サーバコンピュータで読み取り可能な記録媒体としては、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリなどがある。磁気記録装置には、ハードディスクドライブ(HDD)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープなどがある。光ディスクには、DVD(Digital Versatile Disc)、DVD−RAM、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、CD−R(Recordable)/RW(ReWritable)などがある。光磁気記録媒体には、MO(Magneto-Optical disk)などがある。
サーバプログラムを流通させる場合には、たとえば、そのサーバプログラムが記録されたDVD、CD−ROMなどの可搬型記録媒体が販売される。
サーバプログラムを実行するサーバコンピュータは、たとえば、可搬型記録媒体に記録されたサーバプログラムを、自己の記憶装置に格納する。そして、サーバコンピュータは、自己の記憶装置からサーバプログラムを読み取り、サーバプログラムに従った処理を実行する。なお、サーバコンピュータは、可搬型記録媒体から直接サーバプログラムを読み取り、そのサーバプログラムに従った処理を実行することもできる。
(付記1) ネットワークを介して接続するコンピュータに蓄積された任意のデータファイルを保存・管理するアーカイブ装置において、
保存するデータファイルの指定やコピー処理の指定を含む前記データファイルの保存と管理処理に関する定義がされたポリシーを記憶するポリシー記憶手段と、
保存が指定された所定のデータファイルを保存する第1のファイル記憶手段と、
前記第1のファイル記憶手段に保存された前記所定のデータファイルのコピーを保存する第2のファイル記憶手段と、
前記ポリシー記憶手段から前記ポリシーを読み出し、前記ポリシーによって指定される前記データファイルを前記第1のファイル記憶手段に保存するとともに、保存した保存データファイルを識別する識別情報を含む属性情報を設定するファイル保存手段と、
前記ポリシーに定義された前記コピー処理の指定に応じて、前記第1のファイル記憶手段に保存された前記保存データファイルを前記第2のファイル記憶手段にコピーするとともに、前記コピー処理の指定に応じて前記第1のファイル記憶手段に保存された前記保存データファイルを保持または削除するファイル管理手段と、
を具備することを特徴とするアーカイブ装置。
(付記2) 前記ファイル保存手段は、保存する保存データファイルごとに一意の識別情報を付与し、前記保存データファイルごとに個別の属性情報を設定することを特徴とする付記1記載のアーカイブ装置。
(付記3) 前記ファイル保存手段は、前記属性情報設定時、前記ポリシーによって定義されている使用者が任意に設定可能な情報を前記属性情報に付加することを特徴とする付記1記載のアーカイブ装置。
(付記4) 前記属性情報に設定された項目あるいは設定値に基づいて指定される検索条件によって前記属性情報を検索し、前記検索条件に合致する前記保存データファイルのリストを作成する検索手段を、さらに備えたことを特徴とする付記1記載のアーカイブ装置。
(付記5) 前記検索条件として、前記項目あるいは設定値の一致、あるいは不一致を含む検索方法を指定できることを特徴とする付記4記載のアーカイブ装置。
(付記6) 前記ファイル管理手段は、前記保存データファイルの読み出し要求があった場合には、読み出し要求された前記保存データファイルが前記第1のファイル記憶手段に存在しない場合は、前記第2のファイル記憶手段を検索し、該当する前記保存データファイルの読み出し処理を行うことを特徴とする付記1記載のアーカイブ装置。
(付記7) 前記ファイル管理手段は、前記第2のファイル記憶手段にのみ読み出し要求された前記保存データファイルが存在する場合には、前記保存データファイルを前記第1のファイル記憶手段にコピーした後に読み出し処理を行うことを特徴とする付記6記載のアーカイブ装置。
(付記8) 前記第2のファイル記憶手段は、前記第1のファイル記憶手段よりデータ転送速度が低速で大容量のデータファイルを保存可能な記憶装置により構成されることを特徴とする付記1記載のアーカイブ装置。
(付記9) ネットワークを介して接続するコンピュータに蓄積された任意のデータファイルを保存・管理する処理を行うアーカイブ処理プログラムにおいて、
コンピュータに、
保存するデータファイルの指定やコピー処理の指定を含む前記データファイルの保存と管理処理に関する定義がされたポリシーを記憶するポリシー記憶手段より前記ポリシーを読み出し、
前記ポリシーに定義された前記データファイルの指定に応じて、指定された前記データファイルを第1のファイル記憶手段に保存するとともに、保存した保存データファイルを識別する識別情報を含む属性情報を設定し、
前記ポリシーに定義された前記コピー処理の指定に応じて、前記第1のファイル記憶手段に保持された前記保存データファイルを前記第2のファイル記憶手段にコピーするとともに、前記コピー処理の指定に応じて前記第1のファイル記憶手段に保存された前記保存データファイルを保持または削除する、
手順を実行させることを特徴とするアーカイブ処理プログラム。
本発明の実施の形態に適用される発明の概念図である。 本発明の実施の形態のアーカイブ装置が適用されるデータファイルシステムの構成図である。 本発明の実施の形態のアーカイブ装置のハードウェア構成を示した図である。 本発明の実施の形態のポリシーファイルの第1の例を示した図である。 本発明の実施の形態のポリシーファイルの第2の例を示した図である。 本発明の実施の形態のアーカイブ処理プログラムの処理手順を示したフローチャートである。 本発明の実施の形態のアーカイブ処理の処理手順を示したフローチャートである。 本発明の実施の形態のアーカイブ管理処理の処理手順を示したフローチャートである。 本発明の実施の形態の検索・参照処理の処理手順を示したフローチャートである。
符号の説明
1、1a アーカイブ装置
2 アーカイブ元サーバ
2a、2b、2c 業務サーバ(アーカイブ元サーバ)
3 ネットワーク(LAN)
4 管理サーバ
10 アーカイブ処理部
11 通信制御手段
12 ファイル保存手段
13 ファイル管理手段
14 検索処理手段
15 ポリシー記憶手段
15a ポリシーファイル記憶装置
16 プロパティ情報記憶手段
16a プロパティ情報管理RDB
17 1次ファイル記憶手段
17a アーカイブファイル記憶装置
18 2次ファイル記憶手段
18a アーカイブテープ
21 ユーザアプリケーション
22 アーカイブアクセスAPI

Claims (5)

  1. ネットワークを介して接続するコンピュータに蓄積された任意のデータファイルを保存・管理するアーカイブ装置において、
    保存するデータファイルの指定やコピー処理の指定を含む前記データファイルの保存と管理処理に関する定義がされたポリシーを記憶するポリシー記憶手段と、
    保存が指定された所定のデータファイルを保存する第1のファイル記憶手段と、
    前記第1のファイル記憶手段に保存された前記所定のデータファイルのコピーを保存する第2のファイル記憶手段と、
    前記ポリシー記憶手段から前記ポリシーを読み出し、前記ポリシーによって指定される前記データファイルを前記第1のファイル記憶手段に保存するとともに、保存した保存データファイルを識別する識別情報を含む属性情報を前記ポリシーに基づいて作成して前記データファイルに対して設定するファイル保存手段と、
    前記ポリシーに定義された前記コピー処理の指定に応じて、前記第1のファイル記憶手段に保存された前記保存データファイルを前記第2のファイル記憶手段にコピーするとともに、前記コピー処理の指定に応じて前記第1のファイル記憶手段に保存された前記保存データファイルを保持または削除するファイル管理手段と、
    を具備することを特徴とするアーカイブ装置。
  2. 前記ファイル保存手段は、前記属性情報設定時、前記ポリシーによって定義されている使用者が任意に設定可能な情報を前記属性情報に付加することを特徴とする請求項1記載のアーカイブ装置。
  3. 前記属性情報に設定された項目あるいは設定値に基づいて指定される検索条件によって前記属性情報を検索し、前記検索条件に合致する前記保存データファイルのリストを作成する検索手段を、さらに備えたことを特徴とする請求項1記載のアーカイブ装置。
  4. 前記ファイル管理手段は、前記保存データファイルの読み出し要求があった場合には、読み出し要求された前記保存データファイルが前記第1のファイル記憶手段に存在しない場合は、前記第2のファイル記憶手段を検索し、該当する前記保存データファイルの読み出し処理を行うことを特徴とする請求項1記載のアーカイブ装置。
  5. ネットワークを介して接続するコンピュータに蓄積された任意のデータファイルを保存・管理する処理を行うアーカイブ処理プログラムにおいて、
    コンピュータに、
    保存するデータファイルの指定やコピー処理の指定を含む前記データファイルの保存と管理処理に関する定義がされたポリシーを記憶するポリシー記憶手段より前記ポリシーを読み出し、
    前記ポリシーに定義された前記データファイルの指定に応じて、指定された前記データファイルを第1のファイル記憶手段に保存するとともに、保存した保存データファイルを識別する識別情報を含む属性情報を前記ポリシーに基づいて作成して前記データファイルに対して設定し、
    前記ポリシーに定義された前記コピー処理の指定に応じて、前記第1のファイル記憶手段に保持された前記保存データファイルを第2のファイル記憶手段にコピーするとともに、前記コピー処理の指定に応じて前記第1のファイル記憶手段に保存された前記保存データファイルを保持または削除する、
    手順を実行させることを特徴とするアーカイブ処理プログラム。
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