JP4410917B2 - タンクローリーのタンクの製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、タンクのタンク室に液体を積載して運搬するタンクローリーのタンクの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
タンクローリーのタンクがその全長にわたり長尺一体に形成されていて、その内部が仕切板によって複数のタンク室に仕切られたタンクでは、走行時におけるタンク室内の液体の前後方向の揺れによって仕切板が変形し易く、破損するそれがある。このため、最近では、夫々胴部とその両端の鏡板とからなる複数のタンク部材が鏡板どうし突き合わされ、その突き合わされた両鏡板の外周部を覆うようにして環状板からなる継手部材が配され、この継手部材が両鏡板にわたって溶接されることによって、複数のタンク部材が継手部材を介して連接されてなるタンクが使用されている。
【0003】
また、このように複数のタンク部材が継手部材を介して連接されてなるタンクの製造に際しては、各タンク部材のタンク室内壁の耐蝕性を向上させると共に、タンク室の洗浄性を良くするために、各タンク室の内壁にフッ素樹脂被覆層が形成されるようになっている。しかして、このフッ素樹脂被覆層の形成にあたっては、複数のタンク部材の各タンク室にフッ素樹脂を投入し、タンク室を密閉した状態で、これらのタンク部材をタンク回転装置に搭載し、焼成炉内の高温加熱環境のもとでフッ素樹脂をタンク室内壁に焼付塗装し、各タンク室の内壁にフッ素樹脂被覆層を形成するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように各タンク室にフッ素樹脂を投入した複数のタンク部材を焼成炉内の高温加熱環境の下でフッ素樹脂の焼付塗装を行う際に、複数のタンク部材をつないでいる環状板からなる継手部材の内部が密閉空間部を形成していることから、この密閉空間部が断熱空間部となって、継手部材で囲まれたタンク部材の鏡板部分の加熱温度が他の鏡板及び胴部に比べて低く、それがために当該鏡板の内壁に形成されるフッ素樹脂被覆層の厚みが他の部分に形成される被覆層より薄くなり、この薄くなった部分が短期間に腐食を招くと云う問題があった。
【0005】
本発明は、上記のような問題に鑑み、各タンク室にフッ素樹脂を投入したタンク部材を高温に加熱する際に、複数のタンク部材をつなぐ継手部材によって囲まれたタンク部材の鏡板と、継手部材で囲まれていない他の鏡板及び胴部とを一様に加熱できて、各タンク部材の内壁の全域にわたり均一厚さのフッ素樹脂被覆層を形成することのできるタンクの製造方法を提供することを目的とする。
【0006】
更に本発明は、複数のタンク部材が継手部材を介して連接され、且つ両鏡板に互いに対応する部位に貫通孔が形成され、両貫通孔を互いに連通する断面略半円状の防波板とこれに対応する継手部材とによって各タンク室を連通する連通路が形成され、尚且つ各タンク室内壁にフッ素樹脂被覆層が形成されてなるタンクローリーのタンクを製造するにあたって、上記のように各タンク室にフッ素樹脂を投入したタンク部材を高温に加熱する際に、継手部材によって囲まれたタンク部材の鏡板と、継手部材で囲まれていない他の鏡板及び胴部と、上記連通路とを一様に加熱できて、各タンク部材のタンク室及び連通路の内壁全域にわたり均一厚さのフッ素樹脂被覆層を形成することのできるタンクの製造方法を提供するものである。尚、上記連通路は、複数のタンク室どうしを連通させることにより、ローリー走行時に各タンク室内の液体が揺れて鏡板に衝当するのを緩和することができる。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、タンク部材2のタンク室4が胴部5と胴部5両端の断面略円弧状鏡板6,6とによって形成され、複数のタンク部材2の互いの鏡板6,6が突き合わされ、その突き合わされた両鏡板6,6の外周部を覆うようにして環状板からなる継手部材3が配され、この継手部材3が両鏡板6,6にわたって溶接されることによって、複数のタンク部材2が継手部材3を介して連接され、且つ各タンク室4内壁にフッ素樹脂被覆層Fが形成されてなるタンクローリーのタンクの製造方法であって、複数のタンク部材2の鏡板6,6と継手部材3とに囲まれた内部空間Sが継手部材3の外部側に開放されるよう継手部材3に内外に貫通して前記継手部材3に抜き窓7,8,9が予め形成され、この状態で各タンク室4にフッ素樹脂が投入され、しかる後タンク部材2が高温加熱焼成されることによって各タンク室4の内壁にフッ素樹脂被覆層Fが形成されるようにしたことを特徴とする。
【0008】
請求項2に係る発明は、タンク部材2のタンク室4が胴部5と胴部5両端の断面略円弧状鏡板6,6とによって形成され、複数のタンク部材2の互いの鏡板6,6が突き合わされ、その突き合わされた両鏡板6,6の外周部を覆うようにして環状板からなる継手部材3が配され、この継手部材3が両鏡板6,6にわたって溶接されることによって、複数のタンク部材2が継手部材3を介して連接され、且つ両鏡板6,6に互いに対応する部位に貫通孔10,10が形成され、両貫通孔10,10を互いに連通する断面略半円状の防波板11とこれに対応する継手部材3とによって各タンク室4を連通する連通路12が形成され、尚且つ各タンク室4内壁にフッ素樹脂被覆層Fが形成されてなるタンクローリーのタンクの製造方法であって、複数のタンク部材2の鏡板6,6と継手部材3とに囲まれた内部空間Sが継手部材3の外部側に開放されるよう継手部材3に内外に貫通して且つ前記継手部材3の前記連通路12が形成される部位以外の部位に抜き窓7,8,9が予め形成され、この状態で各タンク室4にフッ素樹脂が投入され、しかる後タンク部材2が高温加熱焼成されることによって各タンク室4の内壁にフッ素樹脂被覆層Fが形成されるようにしたことを特徴とする。
【0009】
請求項3は、請求項1又は2に記載のタンクローリーのタンクの製造方法において、複数のタンク部材2が前記抜き窓7,8,9を設けた継手部材3を介して連接され、且つ各タンク室4にフッ素樹脂が投入され、タンク室4が密閉された状態で焼成炉21内の高温加熱環境のもとでフッ素樹脂がタンク室4内壁に焼付塗装され、これによって各タンク室4の内壁にフッ素樹脂被覆層Fが形成されるようにしたことを特徴とする。
【0010】
請求項4は、請求項1〜3の何れかに記載のタンクローリーのタンクの製造方法において、複数のタンク部材2が前記抜き窓7,8,9を設けた継手部材3を介して連接され、且つ各タンク室4にフッ素樹脂が投入され、タンク室4が密閉された状態で焼成炉21内の高温加熱環境のもとでフッ素樹脂がタンク室4内壁に焼付塗装され、これによって各タンク室4の内壁にフッ素樹脂被覆層Fが形成され、その後前記継手部材3の抜き窓7,8,9を閉塞部材17,18,19によって閉塞するようにしたことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の方法によって製造されたタンクローリーの側面図、図2は同タンクローリーのタンク1の製造方法を示すもので、同タンク1の分解図であり、この図2の(a)は矢印Aで囲まれる部分の拡大図である。図3は同タンク1の要部の拡大平面図、図4はその拡大側面図、図5は図3のX−X線断面図、図6は図3のY−Y線拡大断面図(エアノズル管Nは省略する)である。このタンク1は、2つのタンク部材2,2が継手部材3を介して連接されたもので、各タンク部材2は、そのタンク室4が胴部5とこれの両端の断面円弧状鏡板6,6とによって形成されている。各タンク部材2にはマンホールM及びエアノズル管Nが取り付けてある。また、各タンク室4の内壁にはフッ素樹脂被覆層Fが形成されている。
【0012】
上記タンク1の製造方法について、図2〜図6及び図11を参照しながら説明すると、先ず、この方法に使用される継手部材3は、タンク部材2の胴部5と同じ厚さの金属板によって、胴部5と同じ径に形成された環状板からなるもので、図2から分かるように、上部、下部及び左右両側部に夫々矩形状の抜き窓7,8,9,9が予め形成されている。
【0013】
このタンク1の製造にあたっては、図2に示すように、2つのタンク部材2,2の互いの鏡板6,6が突き合わされると共に、その突き合わされた両鏡板6,6の外周部を覆うようにして継手部材3が両タンク部材2,2の間に配され、この継手部材3が図6に示すように両鏡板6,6にわたって溶接されることによって(その溶接部を図6にW1 で示す)、2つのタンク部材2,2が継手部材3を介して連接される。この継手部材3の内部空間Sは、密閉空間ではなく、抜き窓7,8,9,9によって外部に開放されている。
【0014】
こうして2つのタンク部材2,2が継手部材3を介して連接された後、各タンク室4の内壁にフッ素樹脂被覆層F(図1参照)が形成される。このフッ素樹脂被覆層Fの形成にあたっては、継手部材3によって連接された2つのタンク部材2,2のタンク室4,4に夫々フッ素樹脂の粉体を投入した後、各タンク部材2のマンホールM及びエアノズル管Nを塞いで、各タンク室4を密閉状態にする。しかる後、これらのタンク部材2,2を、図11に示すように、タンク回転装置20の回転台座20aに固定して焼成炉21内に入れ、そして外から焼成炉21の内部に例えば360℃〜450℃の熱風hを供給し、モーター22の駆動によって回転台座20aを回転軸Oの回りに回転させ、且つ同時に揺動シリンダ20b,20bによって二点鎖線で示すように上下に揺動させながら、各タンク部材2を高温加熱焼成することによってフッ素樹脂を各タンク室4の内壁に焼付塗装し、それによって各タンク室4内壁にフッ素樹脂被覆層Fを形成する。
【0015】
上記のように継手部材3により連接された2つのタンク部材2,2のタンク室4,4が焼成炉21内に入れられて高温加熱環境下で加熱される際、継手部材3の内部空間Sは、従来のような密閉断熱空間ではなく、抜き窓7,8,9,9によって各タンク室4の外部に開放されているから、焼成炉21内に供給される熱風hは、継手部材3の内部空間Sの内部にも外部と同様に行き渡って、継手部材3で囲まれた内部空間Sにある一方の鏡板6と、継手部材3で囲まれていない他方側の鏡板6及び胴部5とが夫々同じ条件で一様に加熱されることになり、これによって各タンク部材2のタンク室4内壁全域に均一厚さのフッ素樹脂被覆層Fが形成される。この結果として、タンク1内壁の耐蝕性が向上する。
【0016】
またこの場合、上記のように両タンク部材2,2のタンク室4,4に夫々フッ素樹脂の粉体を投入した後、各タンク室4を密閉した状態で、これらタンク部材2,2を焼成炉21内に入れてタンク回転装置20で回転させながら、タンク部材2,2を高温加熱焼成してフッ素樹脂を各タンク室4の内壁に焼付塗装し、それによって各タンク室4内壁にフッ素樹脂被覆層Fを形成するから、極めて良好なフッ素樹脂被覆層Fが各タンク室4の内壁の全域にわたってムラなく均一に形成され、タンク1の耐蝕性がより一層向上する。
【0017】
上記のように各タンク部材2のタンク室4内壁にフッ素樹脂被覆層Fが形成された後に、両タンク部材2を連接している継手部材3の抜き窓7,8,9,9を、図3及び図4の仮想線で示すような閉塞部材17,18,19,19によって閉塞する。この閉塞部材17,18,19としては、例えば抜き窓7,8,9より若干大きい矩形状の鋼板を継手部材3の外周曲率と同じ曲率に曲げ加工したもの使用し、これを継手部材3の抜き窓7,8,9,9に外側から溶接すればよい。こうして、継手部材3の抜き窓7,8,9,9を閉塞部材17,18,19,19で閉塞することにより、外観上の体裁、見栄えも良い上に、継手部材3の内部空間Sへの水や塵等の侵入を防止できる。
【0018】
図7は、本発明の他の方法によるタンク1の製造方法を示すもので、図2と同様なタンク1の分解図である。図8はタンク1の要部の拡大側面図、図9は図8のZ−Z線断面図、図10は要部斜視図、この図10の(a)は図9の矢印Bで囲まれる部分の拡大図である。このタンク1は、図2の実施形態と同様に2つのタンク部材2,2が継手部材3を介して連接されたものであるが、更に継手部材3で囲まれる両鏡板6,6には互いに対応する部位に貫通孔10,10が形成され、両貫通孔10,10を、互いに連通する断面略半円状の防波板11とこれに対応する継手部材3とによって各タンク室4を連通する連通路12が形成されている。また、各タンク部材2のタンク室4内壁にはフッ素樹脂被覆層Fが形成されている。
【0019】
上記タンク1の製造方法について、図7〜図10を参照しながら説明すると、この方法に使用される継手部材3は、図1〜図6によって説明した先の製造方法と全く同様な構造の環状板からなるものであるが、図7から分かるように、連通路12が形成される部位(継手部材3の下側部)以外の部位、即ち上部と下左右両側部とに夫々矩形状の抜き窓7,9,9が形成されている点で若干異なる。
【0020】
しかして、このタンク1の製造にあたっては、図7に示すように、2つのタンク部材2,2の互いの鏡板6,6が突き合わされると共に、その突き合わされた両鏡板6,6の外周部を覆うようにして継手部材3が両タンク部材2,2の間に配され、この継手部材3が図6に示すように両鏡板6,6にわたって溶接されることによって2つのタンク部材2,2が継手部材3を介して連接されると共に、両貫通孔10,10を互いに連通する防波板11と前記継手部材3とによって両タンク部材2,2のタンク室4,4を相互に連通する連通路12が形成される。この場合も、この継手部材3の内部空間Sは、密閉空間ではなく、抜き窓7,9,9によって外部に開放されている。
【0021】
両タンク部材2,2のタンク室4,4を相互に連通する連通路12の形成にあたっては、図10に示すように、継手部材3の内周面所要部に防波板11を支持板13,13を介して溶接した後、この継手部材3を両タンク部材2,2間に介在させて両鏡板6,6にわたり溶接すると共に、防波板11の両端縁部を両鏡板6,6の両貫通孔10,10の夫々開口周縁部に沿って溶接すればよい。図10において、14は防波板11と支持板13との間に設けた補強板片である。
【0022】
上記のように両タンク部材2,2が継手部材3を介して連接されると共に両タンク部材2,2のタンク室4,4を相互に連通する連通路12が形成された後、各タンク室4の内壁にフッ素樹脂被覆層F(図1参照)が形成される。このフッ素樹脂被覆層Fの形成に関しては、図1〜図6によって説明した先の製造方法と同様であって、継手部材3によって連接された両タンク部材2,2のタンク室4,4に夫々フッ素樹脂の粉体を投入して、各タンク部材のタンク室4を密閉状態にした後、両タンク部材2,2を図11に示すようにタンク回転装置20に搭載して焼成炉21内で回転させながら、両タンク部材2,2を高温加熱焼成してフッ素樹脂を各タンク室4の内壁に焼付塗装し、それによって両タンク部材2,2のタンク室4,4の夫々内壁にフッ素樹脂被覆層Fを形成する。また、フッ素樹脂被覆層Fの形成後は、両タンク部材2,2を連接している継手部材3の抜き窓7,9,9を、図8の仮想線で示すような閉塞部材17,19,19によって閉塞する。
【0023】
上述した製造方法によれば、先の製造方法の場合と同様に、継手部材3の内部空間Sが抜き窓7,9,9によって各タンク室4の外部に開放されているから、継手部材3によって連接された両タンク部材2,2のタンク室4,4が焼成炉21による高温加熱環境のもとで高温加熱焼成される際に、焼成炉21内に供給される熱風hが継手部材3の内部空間Sの内部にも外部と同様に直接行き渡って、継手部材3で囲まれた一方の鏡板6と、継手部材3で囲まれていない他方側の鏡板6及び胴部5と、両タンク室4,4を連通する連通路12とが同じ条件で一様に加熱され、それによって両タンク部材2,2のタンク室4,4の内壁全域にわたって均一厚さのフッ素樹脂被覆層Fが形成されると共に、連通路12の内壁にも同様なフッ素樹脂被覆層が均一に形成され、タンク1の耐蝕性が向上する。
【0024】
以上の実施形態では、タンク1が2つのタンク部材2,2によって形成される場合について説明したが、本発明に係るタンクは、3つ以上のタンク部材2によって形成されることもある。
【0025】
【発明の効果】
請求項1に係る発明によれば、複数のタンク部材が継手部材を介して連接され、各タンク室内壁にフッ素樹脂被覆層が形成されてなるタンクローリーのタンクを製造するにあたり、継手部材に抜き窓を予め形成しておいて、各タンク室にフッ素樹脂を投入した後、タンク部材を高温加熱焼成して、各タンク室の内壁にフッ素樹脂被覆層を形成するようにしたもので、継手部材の内部空間は、従来のような密閉断熱空間ではなく、抜き窓によって各タンク室の外部に開放されているから、タンク部材を高温に加熱する際に、継手部材で囲まれた鏡板と、継手部材で囲まれていない鏡板及び胴部とを夫々同じ条件で一様に加熱することができ、これによって各タンク部材のタンク室内壁全域にわたって均一厚さのフッ素樹脂被覆層を形成することができ、その結果タンクの耐蝕性が向上する。
【0026】
請求項2に係る発明によれば、複数のタンク部材が継手部材を介して連接され、且つ両鏡板に互いに対応する部位に貫通孔が形成され、両貫通孔を互いに連通する防波板とこれに対応する継手部材とによって各タンク室を連通する連通路が形成され、尚且つ各タンク室内壁にフッ素樹脂被覆層が形成されるタンクローリーのタンクを製造するにあたり、継手部材における連通路が形成される部位以外の部位に抜き窓を予め形成しておいて、各タンク室にフッ素樹脂を投入した後、タンク部材を高温加熱焼成して、各タンク室の内壁にフッ素樹脂被覆層を形成するようにしたから、タンク部材が高温に加熱される際に、継手部材で囲まれた鏡板と、継手部材で囲まれていない鏡板及び胴部と、両タンク室を連通する連通路とを夫々同じ条件で一様に加熱することができ、それにより各タンク室内壁及び連通路内壁の全域にわたって均一厚さのフッ素樹脂被覆層をを形成することができ、それによってタンクの耐蝕性が向上する。
【0027】
請求項3に係る発明によれば、複数のタンク部材が抜き窓を設けた継手部材を介して連接され、各タンク室にフッ素樹脂が投入され、タンク室が密閉された状態で焼成炉内の高温加熱環境の下でフッ素樹脂がタンク室内壁に焼付塗装され、これにより各タンク室の内壁にフッ素樹脂被覆層が形成されるようにしたから、極めて良好なフッ素樹脂被覆層が各タンク室の内壁の全域にわたってムラなく均一に形成され、タンクの耐蝕性がより一層向上する。
【0028】
請求項4に係る発明によれば、各タンク部材のタンク室内壁にフッ素樹脂被覆層が形成された後に、タンク部材どうしを連接している継手部材の抜き窓を閉塞部材によって閉塞することによって、タンクの外観上の体裁、見栄えも良い上に、継手部材の内部空間への水や塵等の侵入を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明方法により製造されたタンクローリーの側面図である。
【図2】 同タンクローリーのタンクの製造方法を示すもので、同タンクの
分解図であり、(a)は矢印Aで囲まれる部分の拡大図である。
【図3】 同タンクの要部の拡大平面図である。
【図4】 同タンクの拡大側面図である。
【図5】 図3のX−X線断面図である。
【図6】 図3のY−Y線拡大断面図である。
【図7】 本発明の他の方法によるタンクの製造方法を示すもので、タンク
の分解図である。
【図8】 同上のタンクの要部拡大側面図である。
【図9】 図8のZ−Z線断面図である。
【図10】 同上のタンクの要部斜視図で、(a)は図9の矢印Bで囲まれ
る部分の拡大図である。
【図11】 タンク部材をタンク回転装置に搭載して焼成炉内で回転させな
がらタンク部材を高温加熱焼成している状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 タンク
2 タンク部材
3 継手部材
S 継手部材の内部空間
4 タンク室
5 胴部
6 鏡板
7,8,9 抜き窓
10 貫通孔
11 防波板
12 連通路
21 焼成炉
F フッ素樹脂被覆層

Claims (4)

  1. タンク部材のタンク室が胴部と胴部両端の断面略円弧状鏡板とによって形成され、複数のタンク部材の互いの鏡板が突き合わされ、その突き合わされた両鏡板の外周部を覆うようにして環状板からなる継手部材が配され、この継手部材が両鏡板にわたって溶接されることによって、複数のタンク部材が継手部材を介して連接され、且つ各タンク室内壁にフッ素樹脂被覆層が形成されてなるタンクローリーのタンクの製造方法であって、複数のタンク部材の鏡板と継手部材とに囲まれた内部空間が継手部材の外部側に開放されるよう継手部材に内外に貫通して抜き窓が予め形成され、この状態で各タンク室にフッ素樹脂が投入され、しかる後タンク部材が高温加熱焼成されることによって各タンク室の内壁にフッ素樹脂被覆層が形成されるようにしたタンクローリーのタンクの製造方法。
  2. タンク部材のタンク室が胴部と胴部両端の断面略円弧状鏡板とによって形成され、複数のタンク部材の互いの鏡板が突き合わされ、その突き合わされた両鏡板の外周部を覆うようにして環状板からなる継手部材が配され、この継手部材が両鏡板にわたって溶接されることによって、複数のタンク部材が継手部材を介して連接され、且つ両鏡板に互いに対応する部位に貫通孔が形成され、両貫通孔を互いに連通する断面略半円状の防波板とこれに対応する継手部材とによって各タンク室を連通する連通路が形成され、尚且つ各タンク室内壁にフッ素樹脂被覆層が形成されてなるタンクローリーのタンクの製造方法であって、複数のタンク部材の鏡板と継手部材とに囲まれた内部空間が継手部材の外部側に開放されるよう継手部材に内外に貫通して且つ前記継手部材の前記連通路が形成される部位以外の部位に抜き窓が予め形成され、この状態で各タンク室にフッ素樹脂が投入され、しかる後タンク部材が高温加熱焼成されることによって各タンク室の内壁にフッ素樹脂被覆層が形成されるようにしたタンクローリーのタンクの製造方法。
  3. 複数のタンク部材が前記抜き窓を設けた継手部材を介して連接され、且つ各タンク室にフッ素樹脂が投入され、タンク室が密閉された状態で焼成炉内の高温加熱環境のもとでフッ素樹脂がタンク室内壁に焼付塗装され、これによって各タンク室の内壁にフッ素樹脂被覆層が形成されるようにした請求項1又は2に記載のタンクローリーのタンクの製造方法。
  4. 複数のタンク部材が前記抜き窓を設けた継手部材を介して連接され、且つ各タンク室にフッ素樹脂が投入され、タンク室が密閉された状態で焼成炉内の高温加熱環境のもとでフッ素樹脂がタンク室内壁に焼付塗装され、これによって各タンク室の内壁にフッ素樹脂被覆層が形成され、その後前記継手部材の抜き窓を閉塞部材によって閉塞するようにした請求項1〜3の何れかに記載のタンクローリーのタンクの製造方法。
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