JP4410753B2 - トレッド内面仕上げ方法 - Google Patents

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Description

本発明は、トレッド部内方かつタイヤ内腔面に、インナーライナゴム層をバフすることにより制音用の帯状スポンジ材を貼り付けるためのバフ仕上げ領域をタイヤ周方向に形成するトレッド内面仕上げ方法に関する
タイヤ騒音の一つに、路面を走行した際に、50〜400Hzの周波数範囲で「ゴー」という音が生じるいわゆるロードノイズがあり、その主原因として、タイヤ内腔内で起こす空気の共鳴振動(空洞共鳴)が知られている。そこで近年、タイヤ内腔内に、長尺な制音用の帯状スポンジ材をタイヤ周方向に配し、タイヤ内腔内で生じた共鳴音エネルギーを緩和、吸収することにより、空洞共鳴を抑制してロードノイズを低減する技術が提案されている(例えば特許文献1参照)。
特開2003−063208号公報
前記特許文献1では、走行時に、帯状スポンジ材がタイヤ内腔内で動いてタイヤ内腔面と擦れること等に起因するタイヤや帯状スポンジ材自体の損傷を防止するため、トレッド部内方のタイヤ内腔面であるトレッド内面に、帯状スポンジ材を接着によって固定することが提案されている。
しかし、加硫成形後のタイヤ内腔面には、一般に、加硫成形用のブラダーとの離型性を高めるために、シリコンオイル等の離型剤が塗布されている。従って、トレッド内面に帯状スポンジ材を、しっかりと接着固定するためには、前記離型剤を除去するために、前記トレッド内面をバフ仕上げすることが強く要求される。このとき、安易にバフ仕上げした場合には、離型剤が充分除去されずに帯状スポンジ材の接着強度を損ねたり、或いはタイヤ内腔面をなすインナーライナゴム層の厚さを過度に減じてしまい、タイヤの気密性を損ねるという問題が生じる。
そこで本発明は、このような状況に鑑みなされたものであって、バフ深さを規制することを基本として、離型剤が除去された帯状スポンジ材貼付け用のバフ仕上げ領域を、タイヤの気密性低下や、カーカスへの損傷を招くことなく形成しうるトレッド内面仕上げ方法に関する。
前記目的を達成するために、本願請求項1の発明は、トレッド部からサイドウォール部をへてビード部のビードコアに至るカーカスと、このカーカスの半径方向外側かつ前記トレッド部内に配されるベルト層と、前記カーカスの内方に配されかつタイヤ内腔面をなすインナーライナゴム層とを有するタイヤの前記トレッド部内方かつタイヤ内腔面に、前記インナーライナゴム層をバフすることにより制音用の帯状スポンジ材をタイヤ周方向に貼り付けるバフ仕上げ領域をタイヤ周方向に形成する工程を含み、
前記工程は、前記タイヤを起立状態でかつタイヤ軸芯回りで回転可能に保持する工程と、
保持された前記タイヤの内腔内に、そのビードシート孔から円盤状かつ駆動モータにて駆動されるバフを挿入する工程と、
起立状態のタイヤを回転駆動するとともに、前記バフを、前記駆動モータからの駆動をオフとしたニュートラル状態で下降させ、その外周面を前記トレッド内面に接触させる工程とを含み、
前記バフがトレッド内面と接触してつれ回りを開始するバフの高さ位置を、基準高さ位置と定め、その後、駆動モータの駆動をオンとし、バフを回転させながらさらに下降させるとともに、
前記バフ仕上げのバフ深さを、前記インナーライナゴム層の厚さの30%以下としたことを特徴としている。
又請求項2の発明では、前記バフ仕上げのバフ深さは、前記インナーライナゴム層の厚さの3%以上としたことを特徴としている。
又請求項3の発明では、前記バフ仕上げのバフ深さは、前記インナーライナゴム層の厚さの5〜10%であることを特徴としている。
又請求項4の発明では、前記バフ仕上げ領域は、そのタイヤ軸方向の幅W1を、前記帯状スポンジ材の幅W0以上かつ前記ベルト層の幅WB以下としたことを特徴としている。
又請求項5の発明では、前記インナーライナゴム層は、ゴム成分100質量部に対してブチルゴムを70質量部以上含有することを特徴としている。
本発明は叙上の如く構成しているため、離型剤が除去された帯状スポンジ材貼付け用のバフ仕上げ領域を、タイヤの気密性低下や、カーカスへの損傷を招くことなく形成できる。
以下、本発明の実施の一形態を、図示例とともに説明する。図1は本発明のトレッド内面仕上げ方法によって、帯状スポンジ材貼付け用のバフ仕上げ領域を形成した空気入りタイヤの断面図である。
図1に示すように、本実施形態の空気入りタイヤ1は、トレッド部2からサイドウォール部3をへてビード部4のビードコア5に至るカーカス6と、このカーカス6の半径方向外側かつ前記トレッド部2内に配されるベルト層7と、前記カーカス6の内方に配されかつタイヤ内腔面Sをなすインナーライナゴム層9とを少なくとも具える。
前記カーカス6は、カーカスコードをタイヤ周方向に対して例えば70〜90°の角度で配列した1枚以上、本例では1枚のカーカスプライ6Aから形成される。このカーカスプライ6Aは、ビードコア5、5間を跨るプライ本体部6aの両端に、前記ビードコア5の廻りでタイヤ軸方向内から外に折り返されるプライ折返し部6bを一連に具える。又該プライ本体部6aとプライ折返し部6bとの間には、ビードコア5から半径方向外方に先細状にのびるビードエーペックスゴム8が配置され、ビード部4からサイドウォール部3にかけて補強される。
又前記ベルト層7は、ベルトコードをタイヤ周方向に対して例えば10〜35゜程度で配列した2枚以上、本例では2枚のベルトプライ7A、7Bから形成され、各ベルトコードがプライ間相互で交差することにより、ベルト剛性を高め、トレッド部2の略全幅をタガ効果を有して強固に補強している。なお前記ベルト層7の半径方向外側には、高速耐久性を高めること等を主目的として、バンドコードを周方向に対して5度以下の角度で螺旋状に巻回させたバンド層(図示しない)を設けることができる。
又前記カーカス6のプライ本体部6aの内面には、タイヤ内腔Hを覆うことによりタイヤ充填内圧を気密に保持するインナーライナゴム層9が添設される。
このインナーライナーゴム層9は、低空気透過性のゴムからなり、本例ではゴム成分100質量部中にブチルゴムを60質量部以上、好ましくは70質量部以上、さらに好ましくは80質量部以上含有させたブチルゴム系材が使用される。なおブチルゴムが100質量部であっても良い。前記ブチルゴムとしては、ブチルゴムの誘導体であるハロゲン化ブチルゴムを含むことができる。このブチルゴム系材では、ブチルゴム以外の残部ゴムとして、天然ゴム、ブタジエンゴム、スチレン・ブタジエンゴム、イソプレンゴム、クロロプレンゴム、アクリロニトリルブタジエンゴムなどのジエン系ゴムを配合することができる。又前記ブチルゴム系材には、必要なゴム物性を確保するために、加硫剤、加硫促進剤、劣化防止剤、補強充填剤等の種々の周知のゴム用添加剤を要求に応じて適宜配合することができる。又前記インナーライナーゴム層9とカーカスプライ6Aとの間に、相互の接着性を高めるために、前記ゴム成分100質量部中にジエン系ゴム(特に好ましくは天然ゴム)を70質量部以上配合した良粘着性の中間ゴム層11(図2に示す)を例えば1.0mm以下の厚さで介在することもできる。
そして、トレッド部2内方のタイヤ内腔面Sであるトレッド内面Tsには、制音用の帯状スポンジ材10をタイヤ周方向に貼り付けるためのバフ仕上げ領域Yをタイヤ周方向に形成する。前記帯状スポンジ材10を貼り付ける手段として、作業性の観点から両面粘着テープを用いるのが好ましい。
なお前記帯状スポンジ材10は、その防振性、吸音性によって、タイヤの内腔内で生じた共鳴音エネルギー(振動エネルギー)を吸収緩和し、空洞共鳴を抑制することでロードノイズを低減し、制音する。又帯状スポンジ材10は、バフ仕上げによって離型剤が除去されたバフ仕上げ領域Yに貼付けられるため、確実かつ強固な接着が可能となり、例えば接着剥がれによって帯状スポンジ材10が走行中に動いて、タイヤ内腔面Sや帯状スポンジ材10自体が損傷するのを防止することができる。前記帯状スポンジ材10は、海綿状の多孔構造体からなり、例えばゴムや合成樹脂を発泡させた連続気泡を有する所謂スポンジそのもの、及び動物繊維、植物繊維又は合成繊維等を絡み合わせて一体に連結したウエブ状のものを含む。また前記「多孔構造体」には、連続気泡のみならず独立気泡を有するものを含む。好ましくは、エーテル系ポリウレタンスポンジ、エステル系ポリウレタンスポンジ、ポリエチレンスポンジなどの合成樹脂スポンジ、並びにクロロプレンゴムスポンジ(CRスポンジ)、エチレンプロピレンゴムスポンジ(EDPMスポンジ)、ニトリルゴムスポンジ(NBRスポンジ)などのゴムスポンジを好適に用いることができる。
又前記バフ仕上げ領域Yは、図2にその一部を拡大して示すように、インナーライナゴム層9をバフすることにより形成される。ここで、トレッド部2は、ゴムボリュウムが大であり、かつベルト層7により補強されているため走行時の変形量が比較的小であり、そのためエアーリークがし難くかつタイヤ内腔面Sでの歪みが少ない領域といえる。従って、トレッド内面Tsにバフ仕上げ領域Yを形成した場合には、インナーライナゴム層9へのダメージを最小限にとどめることができる。
しかし、バフ深さhが大きすぎると、インナーライナゴム層9へのダメージが過大となり、タイヤの気密性を損ねるとともに、インナーライナゴム層9にクラック等の損傷を招くなど耐久性を低下させるという問題がある。従って、前記気密性とインナーライナゴム層9の耐久性とを確保するため、前記バフ深さhを、前記インナーライナゴム層9の厚さtの30%以下に抑えることが必要である。なおバフ仕上げ領域Yを形成する場合、気密性の観点から、ブチルゴムの配合量を、従来より多い、70質量部以上、さらには80質量部以上に高めるのがより好ましい。
又バフ深さhが小さすぎると、バフむらが生じて離型剤が充分除去されていない箇所か部分的に発生する。そのため、帯状スポンジ材10の接着強度が不充分となる部分が生じ、そこから接着剥がれが進行する傾向となる。従って、前記バフ深さhは、インナーライナゴム層9の厚さtの3.0%以上が必要であり、好ましくは5%以上である。又前記バフ深さhの上限は、前記気密性やバフ仕上げ加工の加工効率、加工コストなどの観点から、前記厚さtの10.0%以下が好ましい。
なお前記バフ深さh、及びインナーライナゴム層9の厚さtは、バフ仕上げ後においては正確に測定することができない。従って、斯かる場合には、バフ仕上げ領域Yのタイヤ軸方向両外端Yeからタイヤ軸方向外方に10mmの距離Lを隔てた非バフ仕上げ位置Q、Qにおいて、それぞれタイヤ周方向の4箇所でインナーライナゴム層9の厚さt1を測定し、この合計8の測定データを平均した値t1nを前記厚さtとして定義する。又前記バフ仕上げ領域Yのタイヤ軸方向両外端Yeからタイヤ軸方向内方に10mmの距離Lを隔てた位置Pe、Peと、タイヤ赤道C上の中央位置Pcとの3つのバフ仕上げ位置P位置において、それぞれタイヤ周方向の4箇所でバフ仕上げ後のインナーライナゴム層9の厚さt2を測定し、この合計12の測定データを平均した値t2nと、前記平均値t1nとの差t1n−t2nを、バフ深さhとして定義する。
前記バフ仕上げ領域Yでは、そのタイヤ軸方向の幅W1を、前記帯状スポンジ材10の幅W0以上かつ前記ベルト層7の巾WB以下に設定することが好ましい。これは前記幅W1が幅W0より小では、前記帯状スポンジ材10を全幅に亘って強固に接着することができないからであり、非接着部分から帯状スポンジ材10の接着剥がれが進行する傾向となる。又前記ベルト層7下は、前述の如くベルト層7によって補強されているため変形量が比較的少ない領域である。従って、前記幅W1が幅WBを超えると、超えた位置で歪みが大となり、該位置でインナーライナゴム層9にクラック等の損傷が発生する傾向となる。従って、バフ仕上げ領域Yの幅W1と帯状スポンジ材10の幅W0との差W1−W0を5.0mm以上、かつバフ仕上げ領域Yの幅W1とベルト層7の幅WBとの差WB−W1を20.0mm以上確保するのが好ましい。
次に、このようなバフ仕上げ領域Yの形成方法は、以下の方法が採用される。具体的には、図3に示すように、まずタイヤ1を起立状態でかつタイヤ軸芯回りで回転可能に保持する。又保持された前記タイヤ1の内腔内に、そのビードシート孔2Hから円盤状のバフ20を挿入する。次に、起立状態のタイヤ1を回転駆動するとともに、前記バフ20を下降させ、その外周面を前記トレッド内面Tsに接触させることによりバフ仕上げを行う。
ここで、互いに平行かつ水平に配される回転駆動可能な一対の支持ローラ21間に、タイヤ1を跨らせることで、該タイヤ1を起立状態でかつ回転可能に保持することができる。
又前記バフ20としては、筒状のコアの周囲に、金属製或いは合成樹脂製のフィラメント材を半径方向に植え付けたバフブラシが好適に使用できる。なお合成樹脂製のフィラメント材を使用する場合には、フィラメント材中に酸化アルミナ、炭化ケイ素からなる研磨砥粒を含有させたものが好ましい。このようなバフブラシは、目詰まりし難く、かつ適度に弾性変形しうるため、トレッド内面Tsの如くプロファイルを有する面を、薄く均一にバフ仕上げする上で好ましい。前記バフ20は、駆動モータを介して、タイヤの回転方向とは逆方向に回転させる。
なお回転するタイヤ1に対して、前記バフ20を、公知構造の昇降手段を介してしだいに下降させていくが、このとき、バフ20は、駆動モータからの駆動をオフとしたニュートラル状態としておく。そして、バフ20がトレッド内面Tsと接触してつれ回りを開始するバフ20の高さ位置を、基準高さ位置と定める。その後、駆動モータの駆動をオンとし、バフ20を回転させながらしだいに下降させ、バフ処理を行っていく。これは、トレッド内面Tsの内径は、同サイズのタイヤでも厳密には1本毎に相違し、バフ20自体の外径も摩耗によって変化するためである。従って、正確なバフ仕上げを行うためには、バフ20がトレッド内面Tsと接触する基準高さ位置を随時定め、この基準高さ位置からのバフ20の下降距離を制御することが好ましい。
又バフ仕上げ方法では、バフ仕上げ領域Yの幅W1と等しい幅W2のバフ20を用いることにより、効率良くバフ仕上げ作業を行いうる。しかし、バフ仕上げ領域Yの幅W1よりも狭い幅W2のバフ20を用い、該バフ20をタイヤ軸方向に横移動させながらバフを行うことにより、バフ仕上げ領域Yの幅W1を、タイヤの種類やサイズに応じて自在に調整しても良い。
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施しうる。
タイヤサイズ215/45R17の乗用車用タイヤのトレッド内面において、インナーライナゴム層をバフすることにより、表1の仕様のバフ仕上げ領域をタイヤ周方向に形成した。そして該バフ仕上げ領域に、制音用の帯状スポンジ材を、接着するとともに、このタイヤにおける耐久性、耐空気透過性、及び帯状スポンジ材の接着性についてテストした。
なおタイヤ内腔面には、シリコンとマイカの水溶液からなる離型剤が塗布されている。又バフとして、炭化ケイ素からなる研磨砥粒を含有させたナイロンフィラメント(線形0.9mm)を植え付けた外径300mmのバフブラシ(東レモノフィラメント株式会社製のトレグリット:砥粒番手240)を使用した。
制音用の帯状スポンジ材として、比重0.039のエーテル系ポリウレタンスポンジ(イノアック製 製品番号ESH2)を使用し、高さ20mm、巾W097mmの矩形断面形状とした。制音用の帯状スポンジ材は、両面粘着テープ(恵比寿化成製 E700)を用いて接着した。
(1)耐久性、及び帯状スポンジ材の接着性:
ドラム試験機を用い、リム(17×7JJ)にリム組みしかつ内圧(230kPa)を充填したタイヤを、荷重(6.2kN:JATMA規定230kPaの対応荷重の1.2倍)の条件にて、速度80km/hで距離12000kmを走行させた。そして、走行後のインナーライナゴム層の損傷状態、帯状スポンジ材の接着状態を目視により検査した。
なお表1中、
○は、問題がない状態:
※1は、インナーライナゴム層にクラックが発生し、又カーカスコードが一部露出した状態:
※2は、インナーライナゴム層に若干のクラックが発生した状態:、
※3は、帯状スポンジ材を接着することができない状態:
※4は、走行後に、帯状スポンジ材に接着剥がれが発生した状態:
を示す。
(2)耐空気透過性
リム(17×7JJ)にリム組みし、かつ内圧(230kPa)を充填したタイヤを、80゜Cのオーブンに15日間放置した後のタイヤの内圧保持率を従来例を100とする指数で示した。数値が大きいほど耐空気透過性に優れている
Figure 0004410753
本発明のトレッド内面仕上げ方法によってバフ仕上げ領域を形成した空気入りタイヤの一実施例を示す断面図である。 バフ仕上げ領域の一部を示す拡大断面図である。 バフ仕上げ領域の形成方法の一例を示す断面図である。
1 タイヤ
2 トレッド部
3 サイドウォール部
4 ビード部
5 ビードコア
6 カーカス
7 ベルト層
9 インナーライナゴム層
10 帯状スポンジ材
S タイヤ内腔面
Y バフ仕上げ領域


Claims (5)

  1. トレッド部からサイドウォール部をへてビード部のビードコアに至るカーカスと、このカーカスの半径方向外側かつ前記トレッド部内に配されるベルト層と、前記カーカスの内方に配されかつタイヤ内腔面をなすインナーライナゴム層とを有するタイヤの前記トレッド部内方かつタイヤ内腔面に、前記インナーライナゴム層をバフすることにより制音用の帯状スポンジ材をタイヤ周方向に貼り付けるバフ仕上げ領域をタイヤ周方向に形成する工程を含み、
    前記工程は、前記タイヤを起立状態でかつタイヤ軸芯回りで回転可能に保持する工程と、
    保持された前記タイヤの内腔内に、そのビードシート孔から円盤状かつ駆動モータにて駆動されるバフを挿入する工程と、
    起立状態のタイヤを回転駆動するとともに、前記バフを、前記駆動モータからの駆動をオフとしたニュートラル状態で下降させ、その外周面を前記トレッド内面に接触させる工程とを含み、
    前記バフがトレッド内面と接触してつれ回りを開始するバフの高さ位置を、基準高さ位置と定め、その後、駆動モータの駆動をオンとし、バフを回転させながらさらに下降させるとともに、
    前記バフ仕上げのバフ深さを、前記インナーライナゴム層の厚さの30%以下としたことを特徴とするトレッド内面仕上げ方法。
  2. 前記バフ仕上げのバフ深さは、前記インナーライナゴム層の厚さの3%以上としたことを特徴とする請求項1記載のトレッド内面仕上げ方法。
  3. 前記バフ仕上げのバフ深さは、前記インナーライナゴム層の厚さの5〜10%であることを特徴とする請求項1又は2記載のトレッド内面仕上げ方法。
  4. 前記バフ仕上げ領域は、そのタイヤ軸方向の幅W1を、前記帯状スポンジ材の幅W0以上かつ前記ベルト層の幅WB以下としたことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のトレッド内面仕上げ方法。
  5. 前記インナーライナゴム層は、ゴム成分100質量部に対してブチルゴムを70質量部以上含有することを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載のトレッド内面仕上げ方法。
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