JP4410523B2 - 防災システム - Google Patents

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Description

本発明は、防災システムに関する。
従来より、火災受信機と、この火災受信機により制御される複数の主中継器と、主中継器の各々に接続される端末機器(火災感知器や防排煙機器等)と、を備えた防災システムが提案されている。かかる防災システムにおいては、火災受信機が各主中継器を介して集中的に端末機器を制御することにより、火災監視を行っている。
また、現在においては、火災受信機と各主中継器とを接続する伝送線に断線等が生じたり、火災受信機自体が故障したりして通信不可能となった場合においても、主中継器が各々独立して端末機器を制御して火災監視を行う「自律分散型」の防災システムが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
このような「自律分散型」の防災システムにおいては、保守点検時等に火災受信機の電源が落とされると、火災受信機による集中制御の際に常時使用されていた設定状態が解除されてしまう。従って、火災受信機に電源を投入して集中制御を再開させるためには、入力操作によって元の設定状態に復旧させる必要があり、このような復旧作業に多くの時間や労力を要していた。
かかる問題を解決するために、近年においては、火災受信機の電源が落とされた場合にも、主中継器において元の設定状態を維持することが可能な火災報知設備が提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
特開2001−93057号公報(第3頁、第1図) 特開平8−161675号公報(第2頁、第2図)
ところで、特許文献1に記載されたような従来の「自律分散型」の防災システムにおいては、火災受信機や各主中継器に設けた「連動停止スイッチ」を操作することにより、火災受信機と端末機器との連動を停止させる設定(連動停止設定)を行っている。
このような連動停止設定がなされた状態で火災受信機に異常が発生すると、自律分散処理に移行した際に連動停止設定が残存して、主中継器による端末機器の制御が不可能となる場合がある。かかる場合には、適切な火災監視を行うことができず、人命保護・財産保全といった防災システムの主たる目的が達成されないこととなる。
また、特許文献2に記載されたような火災報知設備を採用すると、火災受信機の電源が落とされた場合においても、主中継器において元の設定状態が維持されるため、保守点検時等に端末機器が予期せぬ動作を行う場合があり、安全性に問題があった。
本発明の課題は、火災受信機に異常が発生した場合に、主中継器が個々に端末機器を制御する(自律分散処理を行う)防災システムにおいて、自律分散処理移行の際における端末機器の連動状態を状況に応じて適切に設定することにより、火災監視機能を向上させるとともに、保守点検時等の安全性を確保することである。
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、
火災受信機と、前記火災受信機により制御される複数の主中継器と、前記主中継器の各々に接続される端末機器と、を備え、前記火災受信機が前記主中継器を介して前記端末機器を集中制御するとともに、前記火災受信機の異常が発生した場合に前記各主中継器が個々に前記端末機器を制御する自律分散処理を行い、前記端末機器を前記火災受信機及び/又は前記主中継器に連動させる連動状態と、前記連動状態を停止させる連動停止状態と、の切替が可能な防災システムにおいて、
前記主中継器は、
火災監視用の運用モード又は保守点検用の調整モードの設定がなされるように構成され、前記火災受信機の異常を検出した場合に前記自律分散処理に移行し、前記運用モードにおいて前記連動状態とする一方、前記調整モードにおいて前記連動停止状態とすることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、主中継器は、火災受信機の異常を検出した場合に、火災監視用の運用モードにおいて「連動状態」(端末機器を連動させた状態)とする。このため、運用モードにおいて端末機器の連動を回復させ、主中継器による端末機器の制御が可能となる。この結果、確実に火災監視を行うことができ、人命保護・財産保全に寄与することができる。
また、請求項1に記載の発明によれば、主中継器は、火災受信機の異常を検出した場合に、保守点検用の調整モードにおいて「連動停止状態」(端末機器の連動状態を停止させた状態)とする。このため、調整モードにおいて端末機器の連動を停止させることができ、端末機器の予期せぬ動作を阻止することが可能となる。この結果、安全・確実に保守点検を実施することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の防災システムにおいて、
前記火災受信機が異常状態から正常状態に移行した場合に、前記火災受信機及び/又は前記主中継器と前記端末機器との連動関係を異常発生前の関係に自動的に復帰させるように構成されることを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、火災受信機が異常状態から正常状態に移行した場合に、火災受信機及び/又は主中継器と端末機器との連動関係を異常発生前の関係に自動的に復帰させることができる。例えば、火災受信機の異常発生前に、システムが「連動状態」とされている場合には、この「連動状態」を自動的に復帰させる(すなわち、火災受信機及び/又は主中継器と端末機器との連動状態を自動的に復帰させる)ことができる。一方、火災受信機の異常発生前に、システムが「連動停止状態」とされている場合には、この「連動停止状態」を自動的に復帰させる(すなわち、火災受信機及び/又は主中継器と端末機器との連動状態を自動的に停止させる)ことができる。従って、火災受信機が正常状態に回復した場合に、連動状態又は連動停止状態を回復させるための設定を再度行う必要がない。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の防災システムにおいて、
前記火災受信機は、
操作されることにより前記連動停止状態を実現させる連動停止スイッチを有し、
異常状態から正常状態に移行した場合に、異常発生前の前記連動停止スイッチの状態に係る情報を、前記各主中継器に送信することを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3の何れか一項に記載の防災システムにおいて、
前記主中継器毎に、前記運用モード又は前記調整モードの設定がなされるように構成されることを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、主中継器毎に、運用モード又は調整モードの設定を行うことができるので、種々の状況に応じた柔軟な運用が可能となる。例えば、保守点検を要する一部の主中継器群においてのみ「調整モード」の設定を行い、残りの主中継器群において「運用モード」の設定を行うことにより、保守点検と火災監視とを同時に実現させることができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1から4の何れか一項に記載の防災システムにおいて、
前記火災受信機は、
前記各主中継器に設定されたモードを表示する表示手段を有することを特徴とする。
請求項5に記載の発明によれば、火災受信機に設けられた表示手段により、各主中継器に設定されたモード(運用モード又は調整モード)を視覚的に確認することができる。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の防災システムにおいて、
前記表示手段は、
さらに前記各主中継器の異常状態と正常状態とを異なる色で表示することを特徴とする。
請求項6に記載の発明によれば、各主中継器が異常状態にあるか、正常状態にあるか、を容易に認識することができる。
本発明によれば、火災受信機に異常が発生した場合に、主中継器が個々に端末機器を制御する(自律分散処理を行う)防災システムにおいて、自律分散処理移行の際における端末機器の連動状態を状況に応じて適切に設定することができる。この結果、火災監視機能を向上させて人命保護・財産保全に寄与することができるとともに、保守点検時等の安全性を確保することができる。
以下、図を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。
まず、図1を用いて、本実施の形態に係る防災システム1の全体構成を説明する。図1は、本実施の形態に係る防災システム1の全体構成を示すブロック図である。
防災システム1は、図1に示すように、防災システム1全体の制御を行う火災受信機10、主幹線L1を介して火災受信機10と接続される複数の主中継器20、幹線L2を介して各主中継器20に接続された複数の端末機器30(火災感知器、地区ベル、防排煙機器等)を備えて構成されている。本実施の形態においては、2系統のループ状の信号線からなる主幹線L1を用いた「ループバック方式」を採用しているため、1系統の信号線において断線・短絡等が発生した場合においても伝送が行えるようになっている。
防災システム1は、通常時は、火災受信機10が主中継器20を介して端末機器30を集中制御するものであるとともに、火災受信機10の異常が発生した場合には、各主中継器20が個々に端末機器30を制御する「自律分散処理」を行うものである。ここで、「火災受信機10の異常」とは、火災受信機10自体の故障や、2系統の信号線全ての断線・短絡等に起因して、火災受信機10と主中継器20との通信が遮断されたことを意味する。
次に、図2〜図4を用いて、火災受信機10の構成を説明する。図2は、火災受信機10の構成を示すブロック図であり、図3(a)は、火災受信機10に設けられるパネル群を示す図であり、図3(b)は、図3(a)のB部分の拡大図である。また、図4は、火災受信機10の液晶ディスプレイ15cに表示されたモード設定画面を示す図である。
火災受信機10は、図2に示すように、CPU11、ROM12、RAM13、操作部14、表示部15、音響部16、主幹線I/F17、等を備えて構成されている。
CPU11は、ROM12内の制御プログラムを実行することにより、火災受信機10自体を制御するとともに、各主中継器20を介して端末機器30を集中制御する。ROM12は、火災受信機10自体を制御する各種制御プログラムや各種データのほか、端末機器30を集中制御するための各種制御プログラムや各種データを格納するメモリである。
RAM13は、ROM12内の制御プログラムを展開するための作業領域と、CPU11に対する所定の指令信号を受けて端末機器30を制御する際にROM12から読み込まれた各種データを一時的に記憶する記憶領域と、を有するメモリである。
操作部14は、タッチパネルや各種スイッチ(後述)から構成されており、操作されることによりCPU11に対して所定の指令信号(連動停止信号等)を送出するものである。表示部15は、表示灯15aや液晶ディスプレイ15c(後述)から構成されており、各主中継器20のモード設定状況や、各主中継器20の異常の有無等を表示するものである。
音響部16は、CPU11の指令に基づいて警報音を発するものである。主幹線I/F17には、主幹線L1が接続される。主幹線I/F17は、火災受信機10のデータ通信動作を制御し、データの転送・受信等を行うものである。
火災受信機10の前面には、図3(a)に示すように、警報表示パネル10a、システム状態表示パネル10b、液晶表示パネル10c、スイッチ操作パネル10d、音孔パネル10e、等の複数のパネルが設けられている。
警報表示パネル10aには、警報の種類を表示する表示窓15aが設けられており、端末機器30により検出された「火災」や「ガス漏れ」等の異常を作業者に報知するものである。また、システム状態表示パネル10bは、火災受信機10や各主中継器20の状態に係る情報(システム情報)を表示するとともに、故障情報や保守情報を表示する表示窓15bを備えるものである。
液晶表示パネル10cは、主中継器20のモードを設定するための画面(モード設定画面:図4参照)や、端末機器30の連動状態を設定する画面等を表示する液晶ディスプレイ15cを有している。作業者は、液晶ディスプレイ15cに表示されたモード設定画面を視認することより、主中継器20のモードを視覚的に確認することができる。すなわち、液晶ディスプレイ15cは、本発明における表示手段である。
液晶ディスプレイ15cは、タッチパネル構造を有している。液晶ディスプレイ15cに表示されるモード設定画面(図4参照)の右側下部には、「運用モード」と、「調整モード」と、の何れかのモードを設定するためのスイッチ(運用モード設定スイッチS1、調整モード設定スイッチS2)が設けられている。
また、本実施の形態においては、モード設定画面(図4参照)の左側から中央にかけて、各主中継器20を「MRS−**」(**:01、02、・・・)と表示することとしており、表示された部分は全て主中継器選択スイッチS3として機能するようになっている。さらに、主中継器選択スイッチS3の右側には、主中継器20のモードの設定状態が表示される表示窓を設けており、「運用モード」を「緑色」で、「調整モード」を黄色で、各々表示することとしている。
主中継器20のモード設定を行うには、所望の主中継器20(例えば、「MRS−01」)に対応する主中継器選択スイッチS3を押圧操作して選択した後、運用モード設定スイッチS1又は調整モード設定スイッチS2を押圧操作して、主中継器20のモード設定を行うようにする。
また、図4のモード設定画面の右側上部に設けられた全選択スイッチS4又は全解除スイッチS5を押圧操作することにより、全ての主中継器20の選択又は選択解除を行うことができる。このため、例えば、全選択スイッチS4を押圧操作した状態で所望のモード設定スイッチ(例えば、運用モード設定スイッチS1)を押圧操作することにより、一挙にモード設定を行うことができる。
また、本実施の形態においては、何れかの主中継器20(例えば「MRS−27」〜「MRS−34」)に異常が発生した場合に、その主中継器20の右側の表示窓を、モードに関わらず「赤色」で表示することとしている。すなわち、正常な主中継器20は「緑色」又は「黄色」で表示されるのに対し、異常が発生した主中継器20は「赤色」で表示されることとなる。
スイッチ操作パネル10dは、図3(b)に示すように、保守点検時等に使用する一括連動停止スイッチ14a、地区音響の鳴動を一時的に停止させる地区音響一時停止スイッチ14b、非常放送設備への移報を停止させる非常放送移報停止スイッチ14c、火災受信機10の音孔パネル10eからの音声の出力を停止させる音響停止スイッチ14d、等を備えている。
一括連動停止スイッチ14a、地区音響一時停止スイッチ14b及び非常放送移報停止スイッチ14cは、本発明における連動停止スイッチであり、これら連動停止スイッチを操作することにより、主中継器10に接続されている端末機器30の連動を停止させるための設定(連動停止設定)を行うことができる。
なお、スイッチ操作パネル10dに設けられた各スイッチ(一括連動停止スイッチ14a、地区音響一時停止スイッチ14b、非常放送移報停止スイッチ14c、音響停止スイッチ14d)と、液晶表示パネル10cに設けられたタッチパネル構造を有する液晶ディスプレイ15cと、は操作部14を構成している。
また、警報表示パネル10aに設けられた表示窓15aと、システム状態表示パネル10bに設けられた表示窓15bと、液晶表示パネル10cに設けられた液晶ディスプレイ15cと、は表示部15を構成している。
次に、図5を用いて、主中継器20の構成を説明する。図5は、主中継器20の構成を示すブロック図である。
主中継器20は、図5に示すように、CPU21、ROM22、RAM23、主幹線I/F24、幹線I/F25、等を備えて構成されている。
CPU21は、ROM22内の制御プログラムを実行することにより、主中継器20自体を制御するとともに、自律分散処理に移行した際に端末機器30を制御する。ROM22は、主中継器20自体を制御する各種制御プログラムや各種データのほか、端末機器30を集中制御するための各種制御プログラムや各種データを格納するメモリである。
RAM23は、ROM22内の制御プログラムを展開するための作業領域と、CPU21に対する所定の指令信号を受けてROM22から読み込まれた各種データ等を一時的に記憶する記憶領域と、を有するメモリである。なお、火災受信機10の液晶ディスプレイ15cに表示されたモード設定画面(図4参照)を用いて設定された主中継器20のモードに係る情報は、主中継器20のRAM23に記憶される。
主幹線I/F24には、主幹線L1が接続されている。主幹線I/F24は、主中継器20と火災受信機10との間のデータ通信動作と、主中継器20同士におけるデータ通信動作と、を制御するものである。幹線I/F25には、幹線L2が接続されている。幹線I/F25は、主中継器20と端末機器30との間のデータ通信動作を制御するものである。
次に、本実施の形態に係る防災システム1の動作について説明する。
<火災監視時における動作>
最初に、防災システム1を用いて火災監視を行う場合の動作について説明する。まず、作業者が、火災受信機10の液晶ディスプレイ15cに表示されたモード設定画面(図4参照)において、主中継器選択スイッチS3を押圧操作することにより、火災監視を行わせる主中継器20(例えば、「MRS−01」〜「MRS−22」)を選択する。
次いで、作業者は、運用モード設定スイッチS1を押圧操作することにより、選択した主中継器20(「MRS−01」〜「MRS−22」)を「運用モード」にする。すると、火災受信機10のCPU11は、選択された主中継器20に対して運用モード設定信号を送出する。この運用モード設定信号を受けた主中継器20のCPU21は、RAM23に運用モード選択情報を記憶させる。
次いで、作業者が、火災受信機10のスイッチ操作パネル10dに設けられた連動停止スイッチ群の何れか(例えば、地区音響一時停止スイッチ14b)を操作すると、火災受信機10のCPU11は、選択された主中継器20に対して、連動停止信号(地区音響一時停止信号)を送出する。この連動停止信号を受けた主中継器20のCPU21は、RAM23に連動停止情報(地区音響一時停止情報)を記憶させて、端末機器30(地区ベル)の連動を一時的に停止させるための設定(連動停止設定)を行う。
このような連動停止設定がなされた状態(連動停止状態)において、火災受信機10のCPU11が端末機器30(例えば、火災感知器)を介して火災を感知した場合には、CPU11は、警報表示パネル10aの表示窓15aに所定の表示を行って火災の発生を作業者に報知するとともに、火災を感知した端末機器30が接続されている主中継器20を制御して、所定の連動動作を実現させる。
一方、火災受信機10の異常が発生することにより、火災受信機10と主中継器20との通信が遮断された場合には、運用モードに設定された主中継器20のCPU21は、この火災受信機10の異常を検出して自律分散処理に移行し、接続されている端末機器30を個々に制御する。運用モードに設定された主中継器20のCPU21は、かかる自律分散処理に移行すると同時に、RAM23内の連動停止情報(地区音響一時停止情報)を消去することにより、端末機器30(地区ベル)の連動状態を回復させる。従って、主中継器20のCPU21は、自律分散処理移行後においては、全ての端末機器30を連動させて火災監視を行うことができる。
この後、火災受信機10が正常状態に回復した場合には、火災受信機10のCPU11は、異常発生前のスイッチ状態(例えば、地区音響一時停止スイッチ14bが操作されている状態)を自動的に復帰させる。具体的には、火災受信機10のCPU11は、異常発生前のスイッチ状態を検出し、主中継器20に対して再び連動停止信号(地区音響一時停止信号)を送出する。この連動停止信号を受けた主中継器20のCPU21は、RAM23に連動停止情報(地区音響一時停止情報)を記憶させ、端末機器30(地区ベル)の連動を一時的に停止させる。
<保守点検時等における動作>
続いて、防災システム1の保守点検時やシステム施工時における動作について説明する。まず、作業者は、火災受信機10の液晶ディスプレイ15cに表示されたモード設定画面(図4参照)において、主中継器選択スイッチS3を押圧操作することにより、保守点検を行う主中継器20(例えば、「MRS−23」〜「MRS−26」)を選択する。
次いで、作業者は、調整モード設定スイッチS2を押圧操作することにより、選択した主中継器20(「MRS−23」〜「MRS−26」)を「調整モード」にする。すると、火災受信機10のCPU11は、選択された主中継器20に対して調整モード設定信号を送出する。この調整モード設定信号を受けた主中継器20のCPU21は、RAM23に調整モード選択情報を記憶させる。
この際、作業者が、火災受信機10のスイッチ操作パネル10dに設けられた連動停止スイッチ群の何れか(例えば、地区音響一時停止スイッチ14b)を操作すると、火災受信機10のCPU11は、選択された主中継器20に対して、連動停止信号(地区音響一時停止信号)を送出する。この連動停止信号を受けた主中継器20のCPU21は、RAM23に連動停止情報(地区音響一時停止情報)を記憶させることにより、端末機器30(地区ベル)の連動を一時的に停止させるための設定(連動停止設定)を行う。
このような連動停止設定がなされた状態(連動停止状態)において、保守点検等のために火災受信機10の電源を落として擬似的な異常状態を発生させると、調整モードに設定された主中継器20のCPU21は、火災受信機10の異常を検出して自律分散処理に移行し、接続されている端末機器30を個々に制御する。調整モードに設定された各主中継器20のCPU21は、かかる自律分散処理に移行すると同時に、RAM23内の連動停止情報(例えば、地区音響一時停止情報)を維持するとともに、他の連動状態を全て連動停止状態とする。すなわち、調整モードに設定された主中継器20のCPU21は、自律分散処理移行時に全ての端末機器30の連動を停止させる。従って、保守点検時等において、連動停止設定を行った地区ベルや他の端末機器30が予期せずに動作するようなことがなく、安全性を確保することができる。
以上説明した実施の形態に係る防災システム1においては、運用モードに設定された主中継器20のCPU21は、連動停止設定がなされた状態で火災受信機10の異常を検出した場合に、RAM23内の連動停止情報を消去する(すなわち、連動停止設定を解除して連動状態とする)。このため、運用モードにおいて端末機器30の連動を回復させ、主中継器20による端末機器30の制御を実現させることができる。この結果、確実に火災監視を行うことができ、人命保護・財産保全に寄与することができる。
また、以上説明した実施の形態に係る防災システム1においては、調整モードに設定された主中継器20のCPU21は、連動停止設定がなされた状態で火災受信機10の異常を検出した場合に、RAM23内の連動停止情報を維持するとともに、他の連動状態を全て連動停止状態とする。このため、調整モードにおいて端末機器30の連動を停止させることができ、端末機器30の予期せぬ動作を阻止することが可能となる。この結果、安全・確実に保守点検等を実施することができる。
また、以上説明した実施の形態に係る防災システム1においては、火災受信機10が異常状態から正常状態に移行した場合に、連動停止スイッチの状態を異常発生前の状態(例えば、地区音響一時停止スイッチ14bが操作されている状態)に自動的に復帰させることができる。従って、火災受信機10が正常状態に回復した場合に、連動停止設定を再度行う必要がない。
また、以上説明した実施の形態に係る防災システム1においては、主中継器20毎に、運用モード又は調整モードの設定を行うことができるので、種々の状況に応じた柔軟な運用が可能となる。例えば、保守点検を要する一部の主中継器20群(例えば、「MRS−23」〜「MRS−26」)においてのみ「調整モード」の設定を行い、残りの主中継器20群において「運用モード」の設定を行うことにより、保守点検と火災監視とを同時に実現させることができる。
また、以上説明した実施の形態に係る防災システム1においては、火災受信機10に設けられた液晶ディスプレイ15cにより、各主中継器20に設定されたモード(運用モード又は調整モード)を視覚的に確認することができる。
また、以上説明した実施の形態に係る防災システム1においては、火災受信機10に設けられた液晶ディスプレイ15cに、各主中継器20の異常状態と正常状態とが異なる色で表示されるので、各主中継器20が異常状態にあるか、正常状態にあるか、を作業者が容易に認識することができる。
なお、以上の実施の形態においては、火災受信機10のスイッチ操作パネル10dに設けられた連動停止スイッチ群を操作することにより連動停止設定を行った例を示したが、火災受信機10の液晶ディスプレイ15cに表示された連動停止設定画面(図6参照)のタッチパネルスイッチを利用して、連動停止設定を行うこともできる。例えば、図6に示した連動停止設定画面の左側に設けられた防火戸スイッチS6を押圧操作することにより、端末機器30の中の「防火戸」が連動停止設定となる。
また、以上の実施の形態においては、火災受信機10のスイッチ操作パネル10dに設けられた運用モード設定スイッチS1や調整モード設定スイッチS2を操作することにより、主中継器20のモード設定を行った例を示したが、主中継器20毎にモード設定スイッチを設け、このスイッチを個々に操作することによりモード設定を行うこともできる。
また、以上の実施の形態においては、火災受信機10が異常状態から正常状態に移行した場合に、火災受信機10のCPU11が異常発生前のスイッチ状態を検出し、主中継器20に対して再び連動停止信号を送出することにより、異常発生前の状態を自動的に復帰させる例を示したが、各主中継器20のRAM23に異常発生前の連動情報を記憶させ、この連動情報を用いて各主中継器20が自律的に異常発生前の状態に復帰するような構成を採用することもできる。
また、以上の実施の形態においては、「ループバック方式」(2系統のループ状の信号線からなる主幹線L1によって火災受信機10と各主中継器20とを接続する方式)を採用した防災システム1に本発明を適用した例を示したが、火災受信機10と各主中継器20との接続方式や通信方式はこれに限られるものではない。
本発明の実施の形態に係る防災システムの全体構成を示すブロック図である。 図1に示した防災システムに含まれる火災受信機の構成を示すブロック図である。 (a)は、図2に示した火災受信機の前面に設けられるパネル群を示す図であり、(b)は、(a)のB部分の拡大図である。 図2に示した火災受信機の液晶ディスプレイに表示されたモード設定画面を示す図である。 図1に示した防災システムに含まれる主中継器の構成を示すブロック図である。 図2に示した火災受信機の液晶ディスプレイに表示された連動停止設定画面を示す図である。
符号の説明
1 防災システム
10 火災受信機
14a 一括連動停止スイッチ(連動停止スイッチ)
14b 地区音響一時停止スイッチ(連動停止スイッチ)
14c 非常放送移報停止スイッチ(連動停止スイッチ)
15c 液晶ディスプレイ(表示手段)
20 主中継器
30 端末機器

Claims (6)

  1. 火災受信機と、前記火災受信機により制御される複数の主中継器と、前記主中継器の各々に接続される端末機器と、を備え、前記火災受信機が前記主中継器を介して前記端末機器を集中制御するとともに、前記火災受信機の異常が発生した場合に前記各主中継器が個々に前記端末機器を制御する自律分散処理を行い、前記端末機器を前記火災受信機及び/又は前記主中継器に連動させる連動状態と、前記連動状態を停止させる連動停止状態と、の切替が可能な防災システムにおいて、
    前記主中継器は、
    火災監視用の運用モード又は保守点検用の調整モードの設定がなされるように構成され、前記火災受信機の異常を検出した場合に前記自律分散処理に移行し、前記運用モードにおいて前記連動状態とする一方、前記調整モードにおいて前記連動停止状態とすることを特徴とする防災システム。
  2. 前記火災受信機が異常状態から正常状態に移行した場合に、前記火災受信機及び/又は前記主中継器と前記端末機器との連動関係を異常発生前の関係に自動的に復帰させるように構成されることを特徴とする請求項1に記載の防災システム。
  3. 前記火災受信機は、
    操作されることにより前記連動停止状態を実現させる連動停止スイッチを有し、
    異常状態から正常状態に移行した場合に、異常発生前の前記連動停止スイッチの状態に係る情報を、前記各主中継器に送信することを特徴とする請求項2に記載の防災システム。
  4. 前記主中継器毎に、前記運用モード又は前記調整モードの設定がなされるように構成されることを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載の防災システム。
  5. 前記火災受信機は、
    前記各主中継器に設定されたモードを表示する表示手段を有することを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載の防災システム。
  6. 前記表示手段は、
    さらに前記各主中継器の異常状態と正常状態とを異なる色で表示することを特徴とする請求項5に記載の防災システム。
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