JP4410008B2 - 電源電力給電型通信線を有する通信装置 - Google Patents

電源電力給電型通信線を有する通信装置 Download PDF

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Description

本発明は、電源電力給電型通信線を有する通信装置に関する。
本願発明者は、従来、電源線と通信線が個別に必要であった通信ネットワークシステムにおいて、マスタコントローラから各スレーブコントローラへの電源電力給電を行うとともに2種類のパルス電圧を用いて通信を行うマスター給電方式の2線通信装置を開発した(特許文献1、2)。この通信方式によれば、スレーブコントローラへの給電回路系を簡素化するとともに、たとえば緊急時にはマスタコントローラすなわち中央制御装置から各スレーブコントローラすなわちローカル機器に優先的な送信を行うことができる。
特開2003-32159号公報 特開2003-244172号公報
また、送信側の装置が低出力インピーダンスで信号を出力し、受信側の装置が高入力インピーダンスで信号を受信する従来の通信系において、反射低減のために通信線の特性インピーダンスとのインピーダンス整合を取ることが行われている。この従来のインピーダンス整合を図2を参照して具体的に説明すると、出力側の通信装置と通信線との間に通信線から出力側の通信装置を見た場合のインピーダンスすなわち出力側の通信装置の出力インピーダンスを通信線の特性インピーダンスと等化するために、出力側の通信装置と通信線との間にダンピング抵抗を介挿する。また、入力側の通信装置と通信線との間に通信線から入力側の通信装置を見た場合のインピーダンスすなわち入力側の通信装置の入力インピーダンスを通信線の特性インピーダンスと等化するために、通信線の特性インピーダンスと一致する終端抵抗を入力側の通信装置と並列に挿入する。更に、終端抵抗による直流電力損失を低減するために、終端抵抗と直列にコンデンサを接続することも公知となっている。
しかしながら、上記したマスター給電方式の2線通信装置では、通信線が第一電位(以下、高電位とする)にある場合には通信線がスレーブコントローラにその電源電力を給電しているためにスレーブコントローラの入力インピーダンスが小さくなる。しかし、通信線が第二電位(以下、中間電位とする)、第三電位(以下、低電位とする)にある場合には、特にマスタコントローラからスレーブコントローラへの送信において通信線が中間電位や低電位となっている状態ではスレーブコントローラの入力インピーダンスが大きくなる。
このため、通信線と電源線が別々になっているため、マスタコントローラからスレーブコントローラへの通信においてスレーブコントローラの入力インピーダンスが常に大きい状態を保持することができる上記した従来の通信装置のようにスレーブコントローラの一対の入力端間に終端抵抗を接続する終端方式を採用したとしても、通信線が高電位となってスレーブコントローラに電源電力を給電する状態ではスレーブコントローラの入力インピーダンスが小さく、終端抵抗は無効となってしまい、通信線とスレーブコントローラとの間でインピーダンスを整合することができなかった。
また、特性インピーダンスが数十から百数十オームと低く、直流電圧が常時かかる通信線を有する上記マスター給電方式の2線通信装置に、終端抵抗と直列に直流阻止用のコンデンサを接続して直流電力損失を低減したとしても、上記と同様に、通信線が高電位の場合にはスレーブコントローラの通信インターフェイス回路の入力インピーダンスが非常に小さいために、通信線とスレーブコントローラとの間のインピーダンスを整合することはできなかった。
このため、上記マスター給電方式の2線通信装置では、多重反射によりマスタ側では電流波形が乱れ、スレーブ側では電圧波形が乱れ、この結果として波形品質劣化や放射ノイズ増大が問題となることがわかった。
この問題を改善するために、上記特許文献2はマスタコントローラ側における反射低減を実現することを提案している。しかし、特許文献2による方法は、マスタコントローラとスレーブコントローラとが通信線に一つづつ接続されている場合には有効であるものの、上記マスター給電方式の2線通信装置では通常、通信線に多数のスレーブコントローラが接続されるため、通信線の分岐点において発生する反射波の吸収低減を良好に行うことが困難であった。更に、特許文献2の方法は、スレーブコントローラ側でインピーダンス整合によりスレーブコントローラ側での反射を防止するものではないため、効果に限界があった。
本発明は上記問題点に鑑みなされたものであり、マスター給電方式の2線通信装置における優れた放射ノイズ防止効果及び波形品質向上効果を奏することが可能な電源電力給電型通信線を有する通信装置を提供することをその目的としている。
本発明の電源電力給電型通信線を有する通信装置は、バスをなす通信線と、
前記通信線に接続されるスレーブコントローラと、前記通信線に接続されて前記通信線に前記直流電源電力を給電するとともに、前記通信線の電位を少なくとも二つの電位間で遷移させることにより前記スレーブコントローラとパルス通信を行うマスタコントローラと、を備える電源電力給電型通信線を有する通信装置において、
前記スレーブコントローラは、前記マスタコントローラから前記スレーブコントローラへの通信に際して前記通信線の電位の遷移にもかかわらず前記スレーブコントローラの入力インピーダンスを前記通信線の特性インピーダンスに略一致させる終端回路と、一端がスレーブコントローラの高電位側の電源線に接続されかつ他端が前記スレーブコントローラの低電位側の電源線に接続される蓄電用コンデンサと、前記終端回路から印加される直流電圧を整流して前記蓄電用コンデンサの前記正極端子に給電する検波用整流素子とを有する蓄電回路とを有し、終端回路は、前記通信線と前記検波用整流素子とを接続する充電用抵抗素子と、一端が前記低電位側の電源線に接続される直流阻止用コンデンサと、アノード電極が前記充電用抵抗素子と前記検波用整流素子との接続点に、カソード電極が前記直流阻止用コンデンサの他端に接続される充電用整流素子と、互いに直列接続されるとともに、一端が前記通信線に、他端が前記直流阻止用コンデンサの他端に接続されて前記直流阻止用コンデンサの電荷を前記通信線に放電する放電用抵抗素子及び放電用整流素子とを有することを特徴としている。
すなわち、本発明では、通信線すなわちバスは、通信線を通じて少なくともマスタコントローラからスレーブコントローラへのパルス送信を行うとともに、少なくとも通信線の電位が高い状態を利用してマスタコントローラからスレーブコントローラに電源電力を給電する。なお、スレーブコントローラの入力インピーダンス(通信線からみたスレーブコントローラのインピーダンス)を低減するスレーブコントローラのスイッチング動作によりスレーブコントローラからマスタコントローラへのパルス送信も可能である。
したがって、この発明では、スレーブコントローラが電源電力を取り込む電位を通信線がもつ場合と、スレーブコントローラが電源電力を取り込まない電位を通信線がもつ場合とでは、通信線からみたスレーブコントローラのインピーダンスすなわちスレーブコントローラの入力インピーダンスが変化することになり、マスタコントローラからスレーブコントローラへのパルス送信において通信線とスレーブコントローラの入力インピーダンスとのインピーダンス整合を取ることが困難となり、通信線とスレーブコントローラとの接続点からの反射波により通信線の電位変動、電流変動が生じ、通信品質が低下する。
そこで、本発明では、スレーブコントローラが通信線から電源電力を取り込んでいるかどうかにかかわらず、通信線にとって終端インピーダンスとして機能するスレーブコントローラの入力インピーダンスを通信線の特性インピーダンスに略一致させて、マスタコントローラから供給される電流がスレーブコントローラの入力端で反射するのを抑止する終端回路をスレーブコントローラに設ける。すなわち、この終端回路のインピーダンスは、スレーブコントローラが通信線から電源電力を取り込む場合と、スレーブコントローラが通信線から電源電力を取り込まない場合とで略等しくなるように設定される。言い換えると、終端回路は、スレーブコントローラの電源電力受容時(通信線は高電位時)のスレーブコントローラの入力インピーダンスの値に一致するように、スレーブコントローラの電源電力非受容時(通信線は中間電位又は低電位時)のスレーブコントローラの入力インピーダンスの値を低下させればよい。
これにより、マスタコントローラからスレーブコントローラへの給電を実現するためにマスタコントローラからスレーブコントローラへの少なくとも高電位での電源電力供給と少なくとも低電位での電源電力供給遮断とを行い、その結果、スレーブコントローラの入力インピーダンスが通信線電位により変動するにもかかわらず、スレーブコントローラでの上記反射を低減乃至防止することができるため、通信品質を良好に維持することができる。なお、この明細書で言う略一致とは、80〜120%の範囲の差を許容するものとする。また、通信線の電位が上記パルス送信のために低下してもそれは、パルス電圧の小さい時間幅の間に過ぎず、その後は通信線は高電位に復帰するため、蓄電用コンデンサの容量は小さくてもよい。このようにすれば、簡単な終端回路により上記発明効果を実現することができる。
好適な態様において、前記マスタコントローラは、前記通信線に接続されて前記通信線に前記直流電源電力を給電するとともに、前記通信線を電位を高電位と中間電位との間で遷移するパルス電圧により所定の前記スレーブコントローラと交信する通常通信モードの他に、前記通信線の電位を低電位に強制的に遷移させることにより前記スレーブコントローラへ所定情報を優先的に送信する優先通信モードを有し、前記スレーブコントローラの前記終端回路は、前記マスタコントローラから前記スレーブコントローラへの通信に際しての前記通信線の電位が前記3つの電位間で遷移するにもかかわらず、前記スレーブコントローラの入力インピーダンスを前記通信線の特性インピーダンスに略一致させることを特徴としている。
すなわち、この態様では、通信線は、たとえば高電位と中間電位とにより0、1を送信する通常通信モードの他に、高電位又は中間電位と低電位とにより0、1を送信する優先通信モードをもつ。当然、優先通信モードの0は、通常交信モードの0又は1とオーバラップするが、実質上、優先通信モードの有意の情報は、その1すなわち低電位により優先的に伝達することができるので、たとえば緊急通信において、混信などの問題を防止して、マスタコントローラからスレーブコントローラに優先的な送信を行うことができる。ただし、優先通信モードの1すなわち第三電位が送信される間、通常通信モードは遮断される。
なお、マスタコントローラは、優先通信モードへの移行を通信線の電位低下又は自己の内部信号などにより容易に認識することができるので、優先通信モード発生時点にて通常通信モードが実行されている場合に、マスタコントローラは、この時の通常通信モードを優先通信モードが終了するまで中断し、マスタコントローラやスレーブコントローラは通常通信モードでそれまで送受信したデータを廃棄し、その後、マスタコントローラは、優先通信モードの終了時点において、再度、上記一時中断した通常通信モードを最初から実行すればよい。
この態様においても、終端回路は、スレーブコントローラが高電位の通信線から電源電力を取り込む場合と、スレーブコントローラが低電位側の通信線から電源電力を取り込まない場合において上記と同様にインピーダンス整合を行うとともに、スレーブコントローラは、通信線が中間電位もつ場合にも上記と同様にインピーダンスを行うため、通常通信モードにおいても、優先通信モードにおいても通話品質を良好に維持することができる。つまり、この態様では、スレーブコントローラが通信線から電源電力を取り込んでいるかどうかにかかわらず、通信線にとって終端インピーダンスとして機能するスレーブコントローラの入力インピーダンスを通信線の特性インピーダンスに略一致させて、マスタコントローラから供給される電流がスレーブコントローラの入力端で反射するのを抑止する。スレーブコントローラは通信線が中間電位となる場合に電源電力を取り込まないことが好ましいが、これに限定されるものではない。
好適な態様において、前記スレーブコントローラは、前記通信線から電流を吸収して前記通信線に前記中間電位を与える中間電位付与回路を有することを特徴としている。これにより、スレーブコントローラからマスタコントローラへの通常通信モードでの送信を実現することができる。なお、通常通信モードを高電位と中間電位との間で行い、優先通信モードのローレベルは低電位とする場合、たとえスレーブコントローラがマスタコントローラに高電位と中間電位との間の通常通信モードにより送信を行っていたとしても、マスタコントローラはそれに被せてこの優先通信モードを優先的に実行することができるため、利用価値が高い。
好適な態様において、前記中間電位付与回路は、電位降下素子とスイッチとを直列接続してなり、前記通信線と前記低電位側の電源線との間に配置されることを特徴とする電源電力給電型通信線を有する。これにより、スレーブコントローラからマスタコントローラへのパルス通信時の終端回路のインピーダンスの影響を軽減することができる。
本発明の電源電力給電型通信線を有する通信装置の好適な態様を以下の実施例により詳細に説明する。
(構成)
この実施例の通信装置をもつ制御装置の回路構成を図1〜図3を参照して以下に説明する。
(全体構成)
1はマスタコントローラ、2は一対の通信線(通信バス、又は、単にバスとも称する)の一方である駆動線(高電位側の電源線)、3は一対の通信線の他方である駆動線(低電位側の電源線)、4、5はスレーブコントローラ、6はバッテリ、7、8はセンサやアクチエータからなるローカル装置である。
マスタコントローラ1は、マイコン構成の中央制御回路11、インターフェイス回路12を有している。中央制御回路11は、インターフェイス回路12を通じて駆動線2、3にデータ通信可能に接続されている。更に、インターフェイス回路12は、駆動線2,3間に電源電力を給電している。バッテリ6は、中央制御回路11及びインターフェイス回路12に電源電力を給電している。
スレーブコントローラ4は、インターフェイス回路41と、マイコン構成のセンサ制御回路42からなり、センサ制御回路42は、センサであるローカル装置7の出力信号をマスタコントローラ1の指令に応じてインターフェイス回路41を通じて駆動線2,3に送信している。更にインターフェイス回路41は駆動線2,3から得た電源電力をセンサ制御回路42に給電している。
スレーブコントローラ5は、インターフェイス回路51と、マイコン構成のアクチエータ制御回路52からなり、アクチエータ制御回路52は、アクチエータであるローカル装置8を駆動制御する制御信号をマスタコントローラ1の指令に応じてインターフェイス回路51を通じて駆動線2、3を通じて受信している。
駆動線2、3間には、その他、マスタコントローラ1の電源能力給電機能が許す範囲で多数のスレーブコントローラが接続され、これら各スレーブコントローラはそれぞれのローカル装置に接続されている。通信線の他方である基準線(低電位側の電源線)3はバッテリ6の負端に接続され、接地されている。
マスタコントローラ1は、駆動線2に高電位(12V)、中間電位(6V)、低電位(略0V)を印加可能となっている。マスタコントローラ1は上記高電位を小さい出力インピーダンスで出力する。スレーブコントローラ4,5はそれぞれ、駆動線2の上記各電位を検出することにより、マスタコントローラ1の送信データを検出するとともに、駆動線2の電位を中間電位とすることにより、マスタコントローラ1に送信する。すなわち、高電位と中間電位との間のパルス電圧によりマスタコントローラ1とスレーブコントローラ4,5は通常通信モードで交信し、緊急時等においては、マスタコントローラ1は駆動線2を低インピーダンスで駆動線3に接続したり、駆動線2への給電を規制することにより、駆動線2の電位を所定タイミングにて低電位に低下させることにより、高電位と低電位との間のパルス電圧を形成し、スレーブコントローラに優先的に送信する。上記した二種類のパルス電圧を用いたマスター給電型通信方式自体は、既に説明した上記特許文献1,2と本質的に同じであり、マスタコントローラ1の回路構成自体はこの実施例の要旨ではないため、これ以上の説明は省略する。
(スレーブコントローラ4の構成)
スレーブコントローラ4のインターフェイス回路41は、図2に示すように、定電圧ダイオード401と、第二電位設定用の短絡スイッチ402と、蓄電用コンデンサ403と、ダイオード404と、コンパレータ405、406と、抵抗分圧回路407と、終端回路43とを有している。
蓄電用コンデンサ403とダイオード(検波用整流素子)404とは、蓄電回路を構成しており、コンデンサ403はダイオード404を通じて駆動線2の電位が高電位である場合に駆動線2から充電されて、センサ制御回路42やコンパレータ405、406に所定の直流電源電圧を印加している。蓄電用コンデンサ403の正極端はスレーブコントローラ4の高電位側の電源線に接続され、蓄電用コンデンサ403の負極端はスレーブコントローラ4の低電位側の電源線すなわち駆動線3に接続されている。
抵抗分圧回路407は、3つの抵抗素子を直列接続してなり、コンデンサ403の電圧を抵抗分圧して略7Vと略3Vという2つのしきい値電圧を形成し、前者をコンパレータ405に、後者をコンパレータ406に出力している。
定電圧ダイオード401と第二電位設定用の短絡スイッチ402とは互いに直列接続されてスレーブコントローラ4がマスタコントローラ1に通常通信モードでパルス送信するための中間電位付与回路を構成している。定電圧ダイオード401のカソード電極は駆動線2に接続され、短絡スイッチ402の一端は駆動線3に接続されている。なお、定電圧ダイオード401にはツェナダイオードが採用されるが、その他、通常の抵抗素子など必要な電圧降下を発生する機能をもつ素子又は回路に代替することができる。スレーブコントローラ4のセンサ制御回路42は、センサ7の検出信号、及び、コンパレータ405、406の出力信号に基づいて、短絡スイッチ402を開閉制御する。
(終端回路43の構成)
次に、この実施例の特徴をなす終端回路43の構成について説明する。終端回路43は、一端が駆動線2に、他端がダイオード404を通じて蓄電用コンデンサ403の正極端に接続される充電用抵抗素子431と、一端が駆動線3に接続される直流阻止用コンデンサ433と、アノード電極が充電用抵抗素子431とダイオード404との接続点に、カソード電極が直流阻止用コンデンサ433の他端に接続されるダイオード(充電用整流素子)432と、互いに直列接続されるとともに一端が駆動線2に、他端が直流阻止用コンデンサ433の他端に接続されて直流阻止用コンデンサ433の電荷を前記通信線に放電する放電用抵抗素子434及びダイオード(放電用整流素子)435とを有している。
(スレーブコントローラ4の通常モード受信動作)
駆動線2の電位が中間電位6Vとなると、コンデンサ403は略11Vに充電されているため、駆動線2からコンデンサ403への電源電力給電が遮断される。また、駆動線2の電位はコンパレータ405、406でしきい値電圧3V、7Vと比較され、その結果、コンパレータ405はハイレベル、コンパレータ406はローレベルとなって、センサ制御回路42は、中間電位を受信することができる。駆動線2の電位が高電位であれば、コンパレータ405、406はそれぞれローレベルを出力し、センサ制御回路42やアクチエータ制御回路52はそれを認識することができる。
(スレーブコントローラ4の通常モード送信動作)
センサ制御回路42が、駆動線2の電位が高電位であることを確認して短絡スイッチ402をオンすると、駆動線2の電位は定電圧ダイオード401のしきい値が決定する中間電位(ここでは6V)となり、短絡スイッチ402をオフすれば駆動線2の電位は12Vに復帰する。結局、高電位と中間電位との二値により、マスタコントローラ1とスレーブコントローラ4間で通常通信モードの交信がなされる。
(スレーブコントローラ4の緊急モード受信動作)
駆動線2の電位が低電位lたとえば1Vに低下すると、コンパレータ405、406はともにハイレベルとなり、センサ制御回路42は、マスタコントローラ1が低電位を出力したことを認識することができる。
(終端回路43の動作)
終端回路43の動作を、マスタコントローラ1によるバス電圧制御(通信動作)により中間電位又は低電位から高電位に遷移する場合と、高電位から中間電位又は低電位に遷移する場合とに分けて以下に具体的に説明する。
前者の遷移の場合には、電流が、駆動線2から充電用抵抗素子431、ダイオード404、蓄電用コンデンサ403の順に流れる。また、電流が、駆動線2から充電用抵抗素子431、ダイオード432、直流阻止用コンデンサ433の順に流れる。その他、電流が、充電用抵抗素子431、ダイオード404、抵抗分圧回路407やセンサ制御回路42にも流れるが、この電流は無視可能である。
電位が遷移する非常に短い期間においては、ダイオード404、432並びにコンデンサ403、433のインピーダンスは、充電用抵抗素子431のそれに比較して無視することができるため、充電用抵抗素子431の抵抗値を駆動線2の特性インピーダンスに一致させておけば、駆動線2とスレーブコントローラ4の入力インピーダンスとを一致させることができ、スレーブコントローラ4での反射を防止することができる。
後者の場合には、電流は、直流阻止用コンデンサ433からダイオード(放電用整流素子)435を通じて駆動線2に流れる。電位が遷移する非常に短い期間においては、直流阻止用コンデンサ433並びにダイオード(放電用整流素子)435のインピーダンスは極めて低いため、駆動線2からスレーブコントローラ4をみたインピーダンスすなわちスレーブコントローラ4の入力インピーダンスは放電用抵抗素子435の抵抗値とほぼみなすことができる。したがって、放電用抵抗素子435の抵抗値を駆動線2の特性インピーダンスに一致させることにより、駆動線2とスレーブコントローラ4の入力インピーダンスとを一致させることができ、スレーブコントローラ4での反射を防止することができる。
終端回路43を用いた場合のマスタコントローラの電圧電流波形とスレーブコントローラの電圧電流波形を図4に、終端回路43を用いない場合のそれらを図5に示す。
本発明の電源電力給電型通信線を有する通信装置を用いた制御装置のブロック図である。 図1のスレーブコントローラの実施例を示す回路図である。 従来の電源電力非給電型通信線を有する通信装置のインピーダンス整合方法を示すブロック回路図である。 この実施例の終端回路を用いた場合の電圧電流波形を示す波形図である。 この実施例の終端回路を用いない場合の電圧電流波形を示す波形図である。
符号の説明
1 マスタコントローラ
2 駆動線(通信線、バス)
3 基準線(通信線、バス)
4 スレーブコントローラ
12 インターフェイス回路(通信インターフェイス回路)
41 インターフェイス回路(通信インターフェイス回路)
42 センサ制御回路
43 終端回路
401 定電圧ダイオード
402 短絡スイッチ
403 蓄電用コンデンサ
404 ダイオード(検波用整流素子)
405 コンパレータ
406 コンパレータ
407 抵抗分圧回路
431 充電用抵抗素子
432 ダイオード(充電用整流素子)
433 直流阻止用コンデンサ
434 放電用抵抗素子
435 ダイオード(放電用整流素子)

Claims (4)

  1. バスをなす通信線と、
    前記通信線に接続されるスレーブコントローラと、
    前記通信線に接続されて前記通信線に前記直流電源電力を給電するとともに、前記通信線の電位を少なくとも二つの電位間で遷移するパルス電圧により前記スレーブコントローラとパルス通信を行うマスタコントローラと、
    を備える電源電力給電型通信線を有する通信装置において、
    前記スレーブコントローラは、
    前記マスタコントローラから前記スレーブコントローラへの通信に際して前記通信線の電位の遷移にもかかわらず前記スレーブコントローラの入力インピーダンスを前記通信線の特性インピーダンスに略一致させる終端回路と、一端がスレーブコントローラの高電位側の電源線に接続されかつ他端が前記スレーブコントローラの低電位側の電源線に接続される蓄電用コンデンサと、前記終端回路から印加される直流電圧を整流して前記蓄電用コンデンサの前記正極端子に給電する検波用整流素子とを有する蓄電回路とを有し、
    終端回路は、
    前記通信線と前記検波用整流素子とを接続する充電用抵抗素子と、一端が前記低電位側の電源線に接続される直流阻止用コンデンサと、アノード電極が前記充電用抵抗素子と前記検波用整流素子との接続点に、カソード電極が前記直流阻止用コンデンサの他端に接続される充電用整流素子と、互いに直列接続されるとともに、一端が前記通信線に、他端が前記直流阻止用コンデンサの他端に接続されて前記直流阻止用コンデンサの電荷を前記通信線に放電する放電用抵抗素子及び放電用整流素子とを有することを特徴とする電源電力給電型通信線を有する通信装置。
  2. 請求項1記載の電源電力給電型通信線を有する通信装置において、
    前記マスタコントローラは、
    前記通信線に接続されて前記通信線に前記直流電源電力を給電するとともに、前記通信線を電位を高電位と中間電位との間で遷移するパルス電圧により所定の前記スレーブコントローラと交信する通常通信モードの他に、前記通信線の電位を低電位に強制的に遷移させることにより前記スレーブコントローラへ所定情報を優先的に送信する優先通信モードを有し、
    前記スレーブコントローラの前記終端回路は、
    前記マスタコントローラから前記スレーブコントローラへの通信に際しての前記通信線の電位が前記3つの電位間で遷移するにもかかわらず、前記スレーブコントローラの入力インピーダンスを前記通信線の特性インピーダンスに略一致させることを特徴とする電源電力給電型通信線を有する通信装置。
  3. 請求項1又は2記載の電源電力給電型通信線を有する通信装置において、
    前記スレーブコントローラは、
    前記通信線から電流を吸収して前記通信線に前記中間電位を与える中間電位付与回路を有することを特徴とする電源電力給電型通信線を有する通信装置。
  4. 請求項3記載の電源電力給電型通信線を有する通信装置において、
    前記中間電位付与回路は、
    電位降下素子とスイッチとを直列接続してなり、前記通信線と前記低電位側の電源線との間に配置されることを特徴とする電源電力給電型通信線を有する通信装置。
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