JP4409247B2 - スリッパ - Google Patents

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Description

本発明はスリッパに関し、特に携帯用や使い捨て用に好適なスリッパに関する。
従来、旅行用の携帯スリッパ、不特定多数が利用するホテルや病院などで使用される使い捨てスリッパ、或いは使い捨てのインナースリッパは、その携帯性、簡便性、廃棄性などの点から覆甲部に柔軟な布や紙などが用いられているが、このため覆甲部が潰れやすく履きにくいという欠点があった。
上記問題を解決するため、特許文献1には、覆甲部の縁に強化プラスチックをつけたものが開示されている。
しかし、上記のように強化プラスチックを用いたものは、足で踏まれても変形し難く覆甲部を開いた状態に保持することができる反面、携帯時や保管時に覆甲部を潰して閉じた状態にすることが出来ないという欠点があり、携帯時や保管時に嵩張るという問題があった。
実開昭58−144401号公報
本発明の目的は、上記従来の問題点に鑑み、使用時には覆甲部を開いた状態に保持することができるとともに、携帯時や保管時には覆甲部を潰して閉じた状態に保持することができる携帯用や使い捨て用に好適なスリッパを提供することにある。
請求項1記載のスリッパは、塑性変形性を有し、任意の形状に変形させた際に塑性変形性により実質的にその形状を保持しうる性質を有する、熱可塑性樹脂からなる形状保持材が覆甲部に埋設又は貼着されて用いられたことを特徴とする。
請求項2記載のスリッパは、請求項1記載のスリッパであって、形状保持材が覆甲部及び底部に埋設又は貼着されて用いられたことを特徴とする。
請求項3記載のスリッパは、請求項1又は2記載のスリッパであって、形状保持材が、延伸倍率10〜40倍の延伸オレフィン系樹脂シートからなることを特徴とする。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明においては、熱可塑性樹脂からなる形状保持材が用いられる。
本発明において、「形状保持材」とは、塑性変形性を有する材料を意味し、任意の形状に変形させた際に塑性変形性により実質的にその形状を保持しうる性質を有する材料をいう。
本発明における形状保持体としては、熱可塑性樹脂からなるものであれば特に限定されず、オレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂、塩化ビニル系樹脂、アクリル系樹脂などの他、所謂エンジニアリングプラスチックなどが挙げられる。
上記形状保持体が、延伸オレフィン系樹脂シートからなるものであると、廃棄時に焼却し易いことなど環境負荷が少なくなる点で好ましい。
上記オレフィン系樹脂シートの延伸倍率は、10〜40倍であることが好ましく、より好ましくは15〜35倍である。延伸倍率が小さ過ぎると充分な形状保持性が発揮されないことがあり、延伸倍率が大きくなり過ぎるとシートが延伸方向に割れやすくなることがある。
上記シートの形状保持性が発現される作用機構については必ずしも明らかではないが、オレフィン系樹脂からなる材料を極めて高度に延伸することによる高度な分子配向によって、延伸方向における分子間の相互作用が減少し、分子のズレが不可逆的になるものと考えられる。
上記延伸オレフィン系樹脂シートを構成するオレフィン系樹脂としては、任意のオレフィン系樹脂が使用でき、例えば、高密度ポリエチレン樹脂、中密度ポリエチレン樹脂、低密度ポリエチレン樹脂、線状低密度ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−ペンテン−1共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸エステル共重合体、エチレン−塩化ビニル共重合体、エチレン−プロピレン−ブテン共重合体等が挙げられ、高密度ポリエチレン樹脂が好適に使用される。
本発明においては、上記高密度ポリエチレンを単独で用いてもよいが、他のポリオレフィンを高密度ポリエチレン100重量部に対し30重量部以下の割合で混入させてもよい。併用される他のポリオレフィンとしては、例えば、低密度ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリ酢酸ビニルなどを挙げることができる。
更に上記高密度ポリエチレンは架橋されたものが用いられてもよい。この場合得られる樹脂シートのゲル分率は20%以上であることが好ましい。
上記シートを得るための延伸方法は従来公知の任意の方法が採用されてよいが、10〜40倍と高度に延伸するのであるから、例えばオレフィン系樹脂シートを圧延した後、延伸又は延伸を複数回繰り返す多段延伸する方法が好ましい。
上記圧延は、オレフィン系樹脂シートを一対の反対方向に回転するロールに供給し、押圧してシートの厚みを薄くすると共に伸長する方法であり、圧延されたシートは延伸シートとは異なり、オレフィン系樹脂が配向されることなく緻密になっているので、高度に延伸しやすくなっている。
圧延温度は、低くなると均一に圧延できず、高くなると溶融切断するので、圧延する際のロール温度は、圧延するオレフィン系樹脂シートのオレフィン系樹脂の「融点−40℃」〜融点の範囲が好ましく、より好ましくは、オレフィン系樹脂の「融点−30℃」〜「融点−5℃」である。
尚、本発明において、融点とは示差走査型熱量測定機(DSC)で熱分析を行った際に認められる、結晶の融解に伴う吸熱ピークの最大点をいう。
又、圧延倍率は小さいと後の延伸に負担がかかり、大きくするのは圧延が困難になるので4〜10倍が好ましい。尚、本発明において、圧延倍率及び延伸倍率は、圧延又は延伸前のシートの断面積を圧延又は延伸後のシートの断面積で除した値である。
上記延伸は、従来公知の任意の方法でよく、例えば、ロール延伸法、ゾーン延伸法により、ヒータや熱風により加熱しながら延伸する方法が挙げられる。
延伸温度は、低くなると均一に延伸できず、高くなるとシートが溶融切断するので、延伸するオレフィン系樹脂シートのオレフィン系樹脂の「融点−60℃」〜融点の範囲が好ましく、より好ましくは、オレフィン系樹脂の「融点−50℃」〜「融点−5℃」である。
又、圧延後の延伸倍率は、全体の延伸倍率が10〜40倍であるから、圧延倍率を考慮し、全体の延伸倍率がこの範囲にはいるように決定すればよいが、圧延後の延伸が少ないと機械的強度が向上しないので、2倍以上が好ましく、より好ましくは3倍以上である。尚、全体の延伸倍率は圧延倍率と圧延後の延伸倍率を乗じた数値である。
延伸オレフィン系樹脂シートは、薄くなると機械的強度が低下し、厚くなると延伸方向に割れやすくなるため、その厚みは一般に0.05〜1.5mmであり、好ましくは0.15〜0.7mmである。
本発明によれば、塑性変形性を有し、任意の形状に変形させた際に塑性変形性により実質的にその形状を保持しうる性質を有する、熱可塑性樹脂からなる形状保持材が覆甲部に埋設又は貼着されて用いられたことを特徴とするので、使用時には覆甲部を開いた状態に保持することができるとともに、携帯時や保管時には覆甲部を潰して閉じた状態に保持することが可能となる。
このため、携帯時や保管時に嵩張ることがなく、特に旅行用の携帯スリッパ、不特定多数が利用するホテルや病院などで使用される使い捨てスリッパ、或いは使い捨てのインナースリッパなどにおいて、携帯性、簡便性、廃棄性などに優れたスリッパを提供することができる。
上記形状保持材が覆甲部のみならず底部に渡って埋設又は貼着されて用いられた場合には、上記効果は更に確実になる。
また、形状保持材が、延伸倍率10〜40倍の延伸オレフィン系樹脂シートからなる場合には、廃棄時の焼却がし易く環境負荷が少なくなり、上記効果は更に確実になる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1は本発明に係るスリッパの一例を示す模式斜視図であり、1は底部、2は覆甲部、3は形状保持材を示す。
形状保持材3としては、延伸ポリオレフィン系樹脂シートが用いられ、覆甲部2の開口部4の縁部に沿うとともに、図2の模式断面図に示すように底部1の端部に回り込んで縫製され埋め込まれている。
上記形状保持材3は、埋め込まれる代わりに接着剤や粘着材によって貼着されたものであってもよい。尚、上記延伸ポリオレフィン系樹脂シートは、例えば以下の方法で作製することができる。
(延伸ポリオレフィン系樹脂シートの作製)
重量平均分子量(Mw)3.3×105、融点135℃の高密度ポリエチレン(日本ポリケム社製)を同方向二軸混練押出機(プラスチック工学研究所社製)に供給して樹脂温度200℃で溶融混練した後、Tダイを用いてシート状に吐出し、吐出されたシート状の溶融混練物をロール温度110℃に制御したカレンダー成形機にて幅25mm、厚さ9.5mmのシートに成形してポリエチレン樹脂シートを得る。
得られたポリエチレン樹脂シートを120℃に加熱した圧延成形機(積水工機製作所製)を用いて圧延倍率8.8倍に圧延し、幅24.5mm、厚み1.1mmの圧延シートを得る。
得られた圧延シートを110℃に加熱された熱風加熱式の多段延伸装置(協和エンジニアリング製)にて倍率が1.4倍の多段延伸を行い、総延伸倍率12.8倍、幅240mm、厚さ0.8mmの延伸ポリエチレン樹脂シートが得られる。
上記のようにして得られた延伸ポリエチレン樹脂シートは、適宜(例えば長さ220mm、幅40mm)の帯状に切断し形状保持材として用いられる。
上記スリッパは、図3に示すように、携帯時や保管時には覆甲部2を潰して閉じた状態に保持することが可能となる。また、再度使用する際には、覆甲部2を手で開くと、形状保持材3の働きによって開口部4が開いた状態に保持されるので、極めて履きやすいものとなる。
上記形状保持材3は、図4の模式断面図に示すように、覆甲部3から底部1に回り込んで環状に埋め込まれたもの或いは貼着されたものであっても良い。この場合は底部の形状保持性が向上し、更に履きやすいものとなる。
本発明に係るスリッパの一例を示す模式斜視図である。 覆甲部断面の一例を示す模式断面図である。 覆甲部を潰した状態の一例を示す模式断面図である。 覆甲部断面の他の一例を示す模式断面図である。
符号の説明
1 底部
2 覆甲部
3 形状保持材
4 開口部

Claims (3)

  1. 塑性変形性を有し、任意の形状に変形させた際に塑性変形性により実質的にその形状を保持しうる性質を有する、熱可塑性樹脂からなる形状保持材が覆甲部に埋設又は貼着されて用いられたことを特徴とするスリッパ。
  2. 形状保持材が覆甲部及び底部に埋設又は貼着されて用いられたことを特徴とする請求項1記載のスリッパ。
  3. 形状保持材が、延伸倍率10〜40倍の延伸オレフィン系樹脂シートからなることを特徴とする請求項1又は2記載のスリッパ。
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