JP4408048B2 - 多孔質炭素材料及びその製造方法 - Google Patents
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Description
昨今、燃料電池の小型化、高効率化のために、より少ない多孔質炭素材料に、より多くの触媒微粒子を担持させることが求められており、そのためには表面または内部に細孔構造を有する多孔質炭素材料が必要である。
しかし触媒微粒子の大きさが直径数nm〜数十nmであることから、例えば活性炭はその孔径が触媒微粒子と同程度か又は小さいために、触媒微粒子をその内部に取り込むことができない。また、触媒微粒子と接触する媒質の流路の確保のためにも、多孔質炭素材料の有するべき孔径は100nmよりも大きいことが望ましい。
さらに、特許文献1及び2に開示される多孔質炭素材料は、ゼオライトに気体状有機物を導入した後に800℃以上の熱処理を行うため、製造工程が複雑になるという製造上の問題点もある。
すなわち、本発明は、
(1)平均孔径が100nm以上の細孔を有するフラーレン結晶体からなる多孔質炭素材料、
(2)前記フラーレン結晶体が、アスペクト比2以上のロッド形状、プレート形状、又は粒子形状を有する上記(1)に記載の多孔質炭素材料、
(3)分子量の異なる少なくとも2種のフラーレンからなる結晶体を、該結晶体を構成するフラーレンのうち少なくとも1種に対して相対的に高い溶解度を示し、かつその他のフラーレンのうち少なくとも1種に対して相対的に低い溶解度を示す溶媒を用いて、溶出処理することにより得られる上記(1)又は(2)に記載の多孔質炭素材料、
(4)相対的に高い溶解度を示すフラーレンの溶解度と、相対的に低い溶解度を示すフラーレンの溶解度の比が2以上である上記(3)に記載の多孔質炭素材料、
(5)前記溶媒に対して、相対的に高い溶解度を示すフラーレンの含有量が、フラーレンの全量に対して0.5〜10モル%である上記(3)又は(4)に記載の多孔質炭素材料、
(6)前記分子量の異なる少なくとも2種のフラーレンが、実質的に炭素数60のフラーレンと炭素数70のフラーレンである上記(3)〜(5)のいずれかに記載の多孔質炭素材料、
(7)分子量の異なる少なくとも2種のフラーレンからなる結晶体を、該結晶体を構成するフラーレンのうち少なくとも1種に対して相対的に高い溶解度を示し、かつその他のフラーレンのうち少なくとも1種に対して相対的に低い溶解度を示す溶媒を用いて、溶出処理することを特徴とする多孔質炭素材料の製造方法、
(8)相対的に高い溶解度を示すフラーレンの溶解度と、相対的に低い溶解度を示すフラーレンの溶解度の比が2以上である上記(7)に記載の多孔質炭素材料の製造方法、
(9)前記溶媒に対して、相対的に高い溶解度を示すフラーレンの含有量が、フラーレンの全量に対して0.5〜10モル%である上記(7)又は(8)に記載の多孔質炭素材料の製造方法、
(10)前記分子量の異なる少なくとも2種のフラーレンからなる結晶体が、共有結合及び/又はファンデルワールス結合により結合されたものである上記(7)〜(9)のいずれかに記載の多孔質炭素材料の製造方法、
(11)前記分子量の異なる少なくとも2種のフラーレンが、実質的に炭素数60のフラーレンと炭素数70のフラーレンからなる上記(7)〜(10)のいずれかに記載の多孔質炭素材料の製造方法、
(12)前記溶媒がベンゾニトリルである上記(11)に記載の多孔質炭素材料の製造方法、
(13)相対的に低い溶解度を示すフラーレンを、あらかじめ溶媒に溶解させる上記(7)〜(12)のいずれかに記載の多孔質炭素材料の製造方法、
を提供するものである。
また本発明の多孔質炭素材料の製造方法によれば、従来得られなかった平均孔径100nm以上の細孔を有する本発明の多孔質炭素材料を効率的に製造することができる。
上記フラーレンの中で、代表的なものとして知られているC60フラーレンは、炭素原子の六員環20個を12個の五員環ができるように集めたサッカーボール状の形状を有している。このC60の六員環を30個に増やしたものがC70であり、さらに六員環を増やしていくことによって、より大きなC76、C78、C82からC240、さらにC540に至る大きな球形分子あるいは長いチューブを生成し得ることが知られている。
本発明で原料として用いるフラーレンについては特に制限はなく、市販のフラーレンを用いることができるが、純度は95%以上のものが好ましく、さらには純度が98%以上のものが好ましい。
本発明のフラーレン結晶体の形状については特に制限はなく、用途に応じて適宜形状を選択することができる。具体的形状としては、例えばアスペクト比2以上のロッド形状、アスペクト比10以上の繊維形状、プレート形状、粒子形状などが挙げられる。
これらの形状を有するフラーレン結晶の製造方法については、特に制限はなく、従来公知の方法を用いることができる。例えばロッド状、繊維状、プレート状、及び粒状のフラーレン結晶を得るには、それぞれ溶媒を制御することで可能である。より具体的には、ロッド状又は繊維状のフラーレン結晶を得るには、トルエン;クロロベンゼン等の0℃で液体のハロゲン化ベンゼン;アニソール;m−キシレン、m−ジクロロベンゼン等のメタ位置に置換基を持つベンゼン化合物;1,3,5−トリメチルベンゼン等の1,3,5の位置に置換基を持つベンゼン化合物などが好適である。なお、メタ位置および1,3,5の位置の置換基は同一であっても、異なってもよい。
また、プレート状のフラーレン結晶を得るには、o−キシレン、o−ジクロロベンゼン等のオルト位置に置換基を持つベンゼン化合物;1,2,4−トリメチルベンゼン等の1,2,4の位置に置換基を持つベンゼン化合物などが好適である。なお、オルト位置および1,2,4の位置の置換基は同一であっても、異なってもよい。
また、粒状のフラーレン結晶を得るには、p−キシレン、p−クロロベンゼン等のパラ位置に置換基を持つベンゼン化合物;1,2,3−トリメチルベンゼン等の1,2,3の位置に置換基を持つベンゼン化合物などが好適である。なお、パラ位置および1,2,3の位置の置換基は同一であっても、異なってもよい。
以下この方法について、詳細に説明する。
フラーレンの種類は特に限定されないが、入手の容易性やコスト等を考慮すると、母材となるべきフラーレンとしてC60を用い、細孔を形成するために後の工程で溶出させるフラーレンとしてC70を用いることが好ましい。また良溶媒としては、2種以上のフラーレンを同様に溶解するものであれば特に限定されず、例えばm−キシレン、o−キシレン、1,3,5−トリメチルベンゼンなどが好適に用いられる。
また、混合フラーレン溶液中の各フラーレンの濃度について特に制限はないが、晶出工程でフラーレンが析出しない濃度であることが好ましく、さらには、貧溶媒を添加した際の結晶の析出を容易にするためには、飽和濃度の50%以上の濃度とすることが好ましい。
貧溶媒の種類としては、フラーレン結晶を析出させ得るものであれば特定に限定されないが、通常n−プロパノール、イソプロパノール、各種ブチルアルコール、各種ペンチルアルコール等を使用することができ、結晶の形態によっても使いわけられる。繊維状の結晶を得るには、イソプロパノール、2−ブチルアルコール、2−ペンチルアルコール等が、プレート状の結晶を得るには、イソプロパノール、2−ブチルアルコール、1−ペンチルアルコール、2−ペンチルアルコール等が、粒子状結晶を得るには、n−プロパノール、n−ブチルアルコール、2−ブチルアルコール、1−ペンチルアルコール、2−ペンチルアルコール等が好適に用いられる。
貧溶媒はフラーレン溶液と混合しないように静かに注いで、フラーレン溶液と貧溶媒の2層構造をつくる。このとき、溶液に対する貧溶媒の割合は体積比で1倍以上が好ましく、3倍以上がより好ましい。この溶液を通常、24時間程度、より好適には48時間以上所定の温度で静置する。この状態で、フラーレン溶液と貧溶媒が相互拡散を起こし、フラーレン溶液中のフラーレン結晶が析出する。析出したフラーレン結晶は、通常50℃以上の温度で乾燥し、その後、250℃以下の温度で1時間以上熱処理することが好ましい。このことにより、結晶中に内包された溶媒が蒸発し、次工程でのフラーレンの溶出が安定的に起こる。
溶出するフラーレンがC70であり、多孔質体の母材となるフラーレンがC60であり(フラーレンC60とフラーレンC70のモル比が98:2の場合)、溶出用溶媒としてフラーレンC60が飽和状態で溶解しているトルエンを用いる場合には、フラーレンC60は該溶媒に溶解せず、フラーレンC70のみが選択的に溶出する。
本工程においては、晶出したフラーレン結晶を、溶出用溶媒中で溶出処理することにより、溶出用溶媒への溶解度が高いフラーレンが溶出用溶媒に溶出する一方で、溶出用溶媒への溶解度が低いフラーレンは溶出しないか、あるいは多孔質体形状を保つ範囲でわずかに溶出するにとどまり、その結果フラーレン結晶の表面または内部に孔径100nm以上の細孔が形成され、多孔質炭素材料を得ることができる。
また、溶出用溶媒に対して相対的に高い溶解度を示すフラーレンの含有量を、好ましくは上記範囲内で制御することにより、形成される細孔の数を制御できる。例えば、溶出するフラーレンの混合比を高くすると、溶出の工程で生じる細孔数は増加する。
さらに、溶出処理時の溶媒温度、溶出時間、またあらかじめ溶出用溶媒に溶解させる母材用フラーレンの濃度などを制御することにより、溶出の工程で生じる細孔の細孔径を制御することができる。すなわち、溶出するフラーレンの量が多くなるように制御すれば、形成される細孔はより大きな孔径を有することとなる。特に、母材となるフラーレンの溶解が生じるように制御すると大きな孔径の細孔が形成される。
また、流通系の反応であって、2種以上の原料が層流になりやすく、原料間の接触が不十分となりやすい反応においては、本発明の多孔質炭素材料を触媒粒子の担持体として使用することにより、100nm以上の孔径を有する細孔が反応場を提供し、原料間の接触割合、及び原料と触媒の接触割合を増大せしめ、反応を促進させる効果が期待される。
実施例1
0.12gのフラーレンC60を100mLのm−キシレンに溶解し、別途0.12gのフラーレンC70を100mLのm−キシレンに溶解し、フラーレンC60溶液19mLとフラーレンC70溶液1mLを50mL容量のフタ付き瓶に入れて混合し、混合フラーレン溶液とした。これを10℃に冷却し、別途10℃に冷却しておいた30mLのイソプロパノールを前記混合溶液に液−液界面を形成するようにゆっくりと流し込み、上部に前記イソプロパノール層が存在し、下部に前記混合溶液が存在する状態を形成し、10℃の暗所で48時間静置保存した。48時間後に取り出すと、前記混合液中に繊維状の結晶が多数析出していた。この繊維状の結晶をろ過により取り出し、イソプロパノールで洗浄した後、50mLのフタ付きの瓶に入れ、この中にベンゾニトリロルを2mL添加して、10℃の暗所でさらに48時間静置保存した。取り出したとき、本来透明なベンゾニトリルは褐色になっていた。この瓶から繊維を取り出し、200℃で3時間加熱してベンゾニトリルを蒸発させ、多孔質の繊維を得た。
溶出処理前後における炭素繊維の表面状態について、図1に処理前、図2に処理後の走査電子顕微鏡(SEM)写真を示す。SEM写真の撮影条件は、電子線加速電圧10kV、倍率10,000倍である。
溶出処理前のフラーレン結晶体表面には細孔は見られないが、処理後においては表面に細孔構造が認められた。また、平均細孔径について、JIS R 1655に準拠して、水銀圧入法によって測定したところ、200nmであった。なお、SEM写真によっても平均細孔径が200nm程度であることが確認された。
また図3に示す溶出処理後の電子線回折測定結果においては結晶構造による回折スポットが認められ、フラーレン結晶の結晶構造が保たれていることが確認された(電子線加速電圧400kV)。
0.6gのフラーレンC60を100mLのo−キシレンに溶解し、別途0.6gのフラーレンC70を100mLのo−キシレンに溶解し、フラーレンC60溶液19.0mLとフラーレンC70溶液1.0mLを、50mL容量のフタ付き瓶に入れて混合し、混合フラーレン溶液とした。これを10℃に冷却し、別途10℃に冷却しておいた30mLの2−ブタノールを前記混合溶液に液−液界面を形成するようにゆっくりと流し込み、上部に前記2−ブタノール層が存在し、下部に前記混合溶液が存在する状態を形成し、10℃の暗所で48時間静置保存した。
48時間後に取り出すと、前記混合液中にプレート状の結晶が多数析出していた。このプレート状の結晶をろ過により取り出し、2−ブタノールで洗浄した後、50mLのフタ付きの瓶に入れ、この中にフラーレンC60を略飽和させたトルエンを2mL添加して、10℃の暗所でさらに48時間静置保存した。
取り出したとき、本来紫色のトルエン溶液は褐色になっていた。この瓶からプレートを取り出し、200℃で3時間加熱してトルエンを蒸発させ、多孔質のプレートを得た。
実施例1に記載されるのと同様の方法で、SEM写真を撮影したところ、図4に示すとおり、実施例1と同様に、フラーレン結晶の表面に細孔構造が形成されたことが認められた。また、実施例1に記載されるのと同様の方法で、平均細孔径を測定したところ、600nmであった。
0.1gのフラーレンC60を100mLの1,3,5−トリメチルベンゼンに溶解し、別途0.1gのフラーレンC70を100mLの1,3,5−トリメチルベンゼンに溶解し、フラーレンC60溶液19.5mLとフラーレンC70溶液0.5mLを50mL容量のフタ付き瓶に入れて混合し、混合フラーレン溶液とした。これを10℃に冷却し、別途10℃に冷却しておいた6mLの2−ブタノールを前記混合溶液に液−液界面を形成するようにゆっくりと流し込み、上部に前記2−ブタノール層が存在し、下部に前記混合溶液が存在する状態を形成し、10℃の暗所で60時間静置保存した。
60時間後に取り出すと、前記混合液中に繊維状の結晶が多数析出していた。この繊維状の結晶をろ過により取り出し、2−ブタノールで洗浄した後、5mLのフタ付きの瓶に入れ、この中にベンゾニトリロルを1mL添加して、10℃の暗所でさらに48時間静置保存した。取り出したとき、本来透明なベンゾニトリルは褐色になっていた。この瓶から繊維を取り出し、200℃で3時間加熱してベンゾニトリルを蒸発させ、多孔質の繊維を得た。
実施例1に記載されるのと同様の方法で、SEM写真を撮影したところ、図5に示すように、フラーレン結晶の表面に繊維の伸長方向に沿って細孔構造が形成されたことが認められた。また、実施例1に記載されるのと同様の方法で、平均細孔径を測定したところ、500nmであった。
0.1gのフラーレンC60を100mLの1,3,5−トリメチルベンゼンに溶解し、別途0.1gのフラーレンC70を100mLの1,3,5−トリメチルベンゼンに溶解し、フラーレンC60溶液19.5mLとフラーレンC70溶液0.5mLを50mL容量のフタ付き瓶に入れて混合し、混合フラーレン溶液とした。これを10℃に冷却し、別途10℃に冷却しておいた6mLの2−ブタノールを前記混合溶液に液−液界面を形成するようにゆっくりと流し込み、上部に前記2−ブタノール層が存在し、下部に前記混合溶液が存在する状態を形成し、10℃の暗所で60時間静置保存した。
60時間後に取り出すと、前記混合液中に繊維状の結晶が多数析出していた。この繊維状の結晶をろ過により取り出し、2−ブタノールで洗浄した後、5mLのフタ付きの瓶に入れ、この中にフラーレンC60を略飽和させたベンゾニトリロルを1mL添加して、10℃の暗所でさらに48時間静置保存した。取り出したとき、本来透明なベンゾニトリルは褐色になっていた。この瓶から繊維を取り出し、200℃で3時間加熱してベンゾニトリルを蒸発させ、多孔質の繊維を得た。
実施例1に記載されるのと同様の方法で、SEM写真を撮影したところ、図6に示すように、フラーレン結晶の表面に繊維の伸長方向に沿って細孔構造が形成されたことが認められた。また、実施例1に記載されるのと同様の方法で、平均細孔径を測定したところ、100nmであった。
Claims (13)
- 平均孔径が100nm以上の細孔を有するフラーレン結晶体からなる多孔質炭素材料。
- 前記フラーレン結晶体が、アスペクト比2以上のロッド形状、プレート形状、又は粒子形状を有する請求項1に記載の多孔質炭素材料。
- 分子量の異なる少なくとも2種のフラーレンからなる結晶体を、該結晶体を構成するフラーレンのうち少なくとも1種に対して相対的に高い溶解度を示し、かつその他のフラーレンのうち少なくとも1種に対して相対的に低い溶解度を示す溶媒を用いて、溶出処理することにより得られる請求項1又は2に記載の多孔質炭素材料。
- 相対的に高い溶解度を示すフラーレンの溶解度と、相対的に低い溶解度を示すフラーレンの溶解度の比が2以上である請求項3に記載の多孔質炭素材料。
- 前記溶媒に対して、相対的に高い溶解度を示すフラーレンの含有量が、フラーレンの全量に対して0.5〜10モル%である請求項3又は4に記載の多孔質炭素材料。
- 前記分子量の異なる少なくとも2種のフラーレンが、実質的に炭素数60のフラーレンと炭素数70のフラーレンである請求項3〜5のいずれかに記載の多孔質炭素材料。
- 分子量の異なる少なくとも2種のフラーレンからなる結晶体を、該結晶体を構成するフラーレンのうち少なくとも1種に対して相対的に高い溶解度を示し、かつその他のフラーレンのうち少なくとも1種に対して相対的に低い溶解度を示す溶媒を用いて、溶出処理することを特徴とする多孔質炭素材料の製造方法。
- 相対的に高い溶解度を示すフラーレンの溶解度と、相対的に低い溶解度を示すフラーレンの溶解度の比が2以上である請求項7に記載の多孔質炭素材料の製造方法。
- 前記溶媒に対して、相対的に高い溶解度を示すフラーレンの含有量が、フラーレンの全量に対して0.5〜10モル%である請求項7又は8に記載の多孔質炭素材料の製造方法。
- 前記分子量の異なる少なくとも2種のフラーレンからなる結晶体が、共有結合及び/又はファンデルワールス結合により結合されたものである請求項7〜9のいずれかに記載の多孔質炭素材料の製造方法。
- 前記分子量の異なる少なくとも2種のフラーレンが、実質的に炭素数60のフラーレンと炭素数70のフラーレンからなる請求項7〜10のいずれかに記載の多孔質炭素材料の製造方法。
- 前記溶媒がベンゾニトリルである請求項11に記載の多孔質炭素材料の製造方法。
- 相対的に低い溶解度を示すフラーレンを、あらかじめ溶媒に溶解させる請求項7〜12のいずれかに記載の多孔質炭素材料の製造方法。
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