JP4405204B2 - 金属ラバーガスケットのゴムビードの成形方法 - Google Patents

金属ラバーガスケットのゴムビードの成形方法 Download PDF

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Description

本発明は、例えばオートバイ、自動車、産業機械、船外機等で使用される内燃機関のシリンダブロックとシリンダヘッドの対向する接合面間に介挿されて、当該接合面間をシールするシリンダヘッドガスケット等として使用される金属ラバーガスケットに係り、その金属ラバーガスケットを構成するゴムビードの成形方法に関する。
本願の出願人は、先に優れたシール性能を有する金属ラバーガスケットとして、特願2002−102437号(未公開)に記載したガスケットを発明した。
この金属ラバーガスケットは、図12及び図13に示すように、基板11を1枚の薄肉鋼板から構成し、燃焼室孔開口端部12の全周を折り返して第1増厚部Aを形成すると共に、基板11の外周端縁の一部を折り返して第2増厚部Cを形成し、さらに、シールが必要なシールラインに沿ってそれぞれビード14,15が形成されて構成される。上記ビードは、基板を板厚方向に屈曲してなるフルビード若しくはハーフビード状の金属ビードと、その金属ビードの凸部表面に金属ビードをほぼ等しい高さとなるように固着する弾性シール材24及び凸部裏側の凹部に充填される弾性シール材24からなるゴムビードと、から構成される。
上記金属ビードの両面に固着されるゴムビードは、モールド成形で作製される。例えば、上記金属ビードのR面に小孔21を形成しておき、ゴムビード成形時にどちらか一方の面側から流動状態の弾性シール材を注入すれば前記小孔21を通して金属ビードの他方の面側にも、弾性シール材が注入充填されて各金属ビードの両面側にゴムビードが成形される。
特願2002−102437号(未公開)
上記のゴムビード成形方法では、基板に成形する凹凸状の金属ビードの上下両表面のどちらか一方のゴムビード成型用の空隙(基板と金型との間に形成されたゴムビード成形用の空隙)に注入すれば金属ビードR部に形成した小孔21を通して金属ビードの上下に注入されるが、ビードラインが独立して数多く存在した場合、各独立したビード毎に注入口をそれぞれ独立して設定する必要がある。
また、上述のように金属ビードに数多くの小孔21を開けると、金属ビードの強度が低下して弾性シール材を注入する際の高圧力で当該金属ビードが変形するおそれがある。さらに、作製した金属ラバーガスケットを対向する接合面間に取り付ける際に、シール圧を大きくする目的で強く締め付けると、金属ビード凹部内の弾性シール材が金属ビードに開けられた小孔21を通って凸部側に変形移動することで面圧の低下を起こす可能性もある。
本発明は、上記のような点に着目したもので、より簡易にゴムビードを成形可能な金属ラバーガスケットのゴムビード成形方法を提供することを課題としている。
上記課題を解決するために、本発明のうち請求項1に記載した発明は、薄肉金属板を基板とし、該基板に対し気体や液体が流通する孔やボルト孔を形成する開口が複数設けられ、シールが必要な開口の外周を囲むように延びるように複数条のビードが形成され、上記各ビードは、それぞれ上記基板を板厚方向に屈曲して一方の面側に凸状に成形してなる金属ビードと、上記金属ビードの凸部側表面に固着すると共にその凸部裏側の凹部に充填されて上記金属ビードの変形と共に板厚方向に圧縮変形する弾性シール材からなるゴムビードと、の組合せで構成される金属ラバーガスケットにおける、上記ゴムビードの成形方法であって、
上記金属ビードが成形された基板をゴムビード成形用の上下の金型に介挿し、金属ビードと金型との間のゴムビード成形用の空隙に対して流動状態の弾性シール材を注入して上記ゴムビードを成形する方法において、
上記基板に対して、独立した金属ビードの凹部間を、当該金属ビードより凸部高さが低いフルビード状の第2の金属ビードで連通させ、その第2の金属ビードの凹部内を通じて、独立した金属ビードの凹部間の弾性シール材の流通を可能とし、
上記第2の金属ビードは、上記基板に設けた開口に連通し、当該開口を弾性シール材の注入部とすることを特徴とするものである。
本発明によれば、独立した金属ビードの凹部内が第2の金属ビードの凹部で連通される結果、一方のビードの凹部側のゴムビード成型用の空隙に対し弾性シール材を注入すれば、独立した他のビードのゴムビード成型用の空隙にも弾性シール材を注入・充填させることができる。
また、基板に第2の金属ビード(凹部内に弾性シール材が充填されている)が形成されるが、ビードに沿って形成された本来の金属ビードよりも凸部高さが低いことから、当該第2の金属ビードによる本来のビードのシール面圧を低下させることが防止される。
また、開口部を注入部とすることで、金属ビードに小孔21を形成することなく、基板両面に弾性シール材を注入可能となる。
次に、請求項に記載した発明は、薄肉金属板を基板とし、該基板に対し気体や液体が流通する孔やボルト孔を形成する開口が複数設けられ、シールが必要な開口の外周を囲むように延びるように複数条のビードが形成され、上記各ビードは、それぞれ上記基板を板厚方向に屈曲して一方の面側に凸状に成形してなる金属ビードと、上記金属ビードの凸部側表面に固着すると共にその凸部裏側の凹部に充填されて上記金属ビードの変形と共に板厚方向に圧縮変形する弾性シール材からなるゴムビードと、の組合せで構成される金属ラバーガスケットにおける、上記ゴムビードの成形方法であって、
上記金属ビードが成形された基板をゴムビード成形用の上下の金型に介挿し、金属ビードと金型との間のゴムビード成形用の空隙に対して流動状態の弾性シール材を注入して上記ゴムビードを成形する方法において、
独立した各金属ビード凸部側表面側のゴムビード成形用の上記空隙同士を連通するように、上記各独立した金属ビード凸部側表面の間の基板表面と対向する金型内面に対し、流通用の溝を形成し、その溝深さを上記金属ビードの凸部の高さよりも低く設定し、
上記流通用の溝は、上記基板に開口した開口に連通し、当該開口を弾性シール材の注入部とすることを特徴とするものである。
本発明によれば、独立した金属ビードの凸部側の空隙が上記流通用の溝で連通される結果、一方のビードの凸部側のゴムビード成型用の空隙に対し弾性シール材を注入すれば、独立した他のビードのゴムビード成型用の空隙にも弾性シール材を注入・充填させることができる。
また、基板上に上記溝形状の形状のゴムビードが形成されるが、ビードに沿って形成された金属ビードよりも凸部高さが低いことから、上記溝形状の形状のゴムビードによって、本来のビードのシール面圧を低下させることが防止される。特に、溝形状の形状のゴムビードには金属ビードが内ので圧縮変形しても発生する圧は小さい。
また、開口部を注入部とすることで、金属ビードに小孔を形成することなく、基板両面に弾性シール材を注入可能となる。
次に、請求項に記載した発明は、請求項1又は請求項2に記載の構成に対し、金属ビードの凸部頂部と対向する金型内面の少なくとも一部に、当該金属ビードの凸部頂部との間に隙間が形成されるように当該金型内面に凹部を設けておくことで、金属ビードの凸部頂部を跨いで弾性シール材を流通可能としたことを特徴とするものである。
ここで、本発明では、ゴムビード成形後に、ゴムビードの一部に部分的な膨らみが形成される。この膨らみは、ビードの頂部の延び方向に沿ってなだらかな傾斜となるように膨らむ形状としたり、金属ビードのRの沿ってなだらかな傾斜となるように膨らましたりすればよい。
次に、請求項に記載した発明は、請求項1〜請求項のいずれか1項に記載の構成に対し、金属ビードの凸部頂部の少なくとも一部に凹部を形成することで、対向する金型内面と当該金属ビードの凸部頂部との間に隙間を形成して、金属ビードの凸部頂部を跨いで弾性シール材を流通可能としたことを特徴とするものである。
ここで、請求項の発明と請求項の発明を併用して、対向する部分に金型側の凹部及び金属ビードの凹部を形成するようにしても良い。この場合には、請求項の発明によるゴムビードの膨らみ分だけその部分の金属ビードの凸部高さが低くなる結果、その部分のシール面圧を他の部分のシール面圧と同じ大きさに設定しやすくなる。
本発明によれば、金属ビードに小孔を設けることなく、少ない注入口から効率良く金属ビードにゴムビードを成形することが可能となる。
次に、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る金属ラバーガスケットの一例を示す要部平面図である。まず、この金属ラバーガスケットの構成を説明する。
ステンレス鋼板や軟鋼板などの薄肉金属板から基板2が構成され、その基板2には、燃焼室孔3、水孔4、オイル孔6、ボルト挿通孔5などの開口が目的に合わせて複数形成されている。
その基板2の燃焼室孔3側の端部全周は、上方に折り返されて最も厚肉の第1増厚部7となっている。これにより、他の部分との間に板厚差が設けられている。また、基板2の外周側の端縁も部分的に上方に折り返されて第2増厚部12が形成されている。その第2増厚部12は鍛圧成形等によって第1増厚部7より厚肉が薄く設定される。ここで、上記第1増厚部7及び第2増厚部12は、後述の金属ビード10,11及びゴムビード(20a、20b)からなるビードがシールラインSL1,SL2に沿って成形されてから、加工される。
なお、第1増厚部7の肉厚は、ボルト挿通孔5の近傍で薄肉に設計されると共に、各ボルト挿通孔5間で肉厚に設計されて、燃焼室孔3の周方向に沿った板厚に変化(抑揚)を付けてボルト締付け後における周方向に沿った第1増厚部7による面圧が均等化するようにしている。また、第1増厚部7の薄肉位置での板厚は、前記第2増厚部12の一番厚い板厚よりも厚く設定している。
また、上記開口うち、シールが必要な燃焼室孔などの開口の外周を囲むようにシールラインSL1,SL2が設定されていると共に基板2外周に沿ってシールラインSL1,SL2が設定されている。その他必要に応じてシールラインSL1,SL2が設定されている。図1に示すシールラインSL1,SL2は一例であって、これに限定されるものではない。
このように、目的に併せて複数条の独立したシールラインSL1,SL2が設定され、各シールラインSL1,SL2に沿って、それぞれ独立してビードが設けられる。各ビードは、図1のD−D断面である図2に示すように、基板2を板厚方向に屈曲して上方へ凸状に成形された金属ビード10,11と、その金属ビード10,11の凸部側表面に固着及び凸部裏側の凹部に充填される弾性シール材20a、20bからなるゴムビードと、から構成される。
上記金属ビード10,11は、増厚部の高さよりも若干高く設定されることで、ボルト締付け時に板厚方向に弾性変形可能となっている。例えば、第1増厚部7に近い金属ビード10の凸部の高さは第1増厚部7より若干高くされ、第2増厚部12に近い金属ビード11の凸部の高さは第2増厚部12より若干高くされている。
また、上記ゴムビードについて説明すると、金属ビード10,11の凸部裏側の凹部に充填される弾性シール材20aは、基板2の下面と面一となるように設定される。また、金属ビード10,11の凸部表面に固着される弾性シール材20bは、その高さを金属ビード10,11の凸部とほぼ等しい高さとなるように設定される。凸部側の弾性シール材20bは、金属ビード10,11凸部の頂部10a、11aを挟んだ両側にほぼ対称に形成される。ここで、上記弾性シール材20a、20bは、例えば、フッ素ゴム、NBR、シリコーンゴム等の流動性の良いゴム材料や樹脂材料等からなり、弾性を有すると共に耐熱性などを有する。
そして、この弾性シール材20a、20bからなるゴムビードの成形は、上記金属ビード10,11を成形し且つ上記第1及び第2増厚部7,12を成形する前に実施される。
すなわち、基板2を加工してシールラインSL1,SL2に沿って金属ビード10,11を成形した後に、その金属ビード10,11を成形した基板2を上下の金型(不図示)内に介装する。こののとき、上型の内面(下面)と基板2上面のうち金属ビード10,11の凸面との間には、凸部側のゴムビード形状の空隙がそれぞれ形成されている。また、下型の内面(上面)と、金属ビード10,11の凸部裏側の凹部表面との間にも、凹部側のゴムビード成形用の空隙が形成されている。
本実施形態の弾性シール材20a、20bの注入方法(成形方法)は、注入口8を出来るだけ少なく、しかも素早く、ガスケット性能に影響しない範囲でシール材量を少なく成形する技術である。
先ず、基板2の中央部付近であって金属ビード10,11の非成形位置の基板2部分に注入口8を設定する。この注入口8は、シール材の注入のためだけに形成しても良いが、水孔やボルト孔などの既存の開口を使用することが好ましい。
平面図である図3のように、2条の独立した金属ビード10,11と上記注入口8を繋ぐように、注入口8と各金属ビード10,11との間の基板2表面(平面部分)と対向する上型下面に、注入口8と各金属ビード10,11位置までの延びる溝を設けておく。図3中、一点鎖線Aの部分が溝の形成位置である。ここで、図4に、ゴムビード及び増厚部成形後の状態を示す。図4における符号31の弾性シール材が、上記溝によって成形された弾性シール材部分である。
また、平面視において上記溝位置と重なることが無いようにして、基板2に対して、注入口8から各金属ビード10,11位置まで延びる、上側に凸のフルビードからなる第2の金属ビード32が形成されている。この第2の金属ビード32は、上記増厚部の高さ以下に凸部の高さが設定されることで、金属ビード10,11よりも凸部高さが低く設定されている。図5に、ゴムビード及び増厚部成形後の状態を示す。図5における符号33の弾性シール材が、第2の金属ビード32内に充填された弾性シール材部分である。
これによって、上記注入口8から注入された流動状の弾性シール材20a、20bは、第2の金属ビード32の凹部内を通じて、独立した2つの金属ビード10,11の凹部内に注入され、続けて、各金属ビード10,11の凹部に連通する金属ビード10,11の凹部に弾性シール材20a、20bが充填される。これによって凸部裏側の空隙に弾性シール材20a、20bが充填されて凹部側のゴムビードが成形される。
同時に、上記注入口8から注入された流動状の弾性シール材20a、20bは、上記流通用の溝(不図示の型に形成した溝)と基板2表面との間に形成される流路を通じて独立した2つの金属ビード10,11の凸部側の空隙(注入口8側の凸部表面の空隙)に注入され、各金属ビード10,11の凸部側の上記空隙に連通する金属ビード10,11凸部の空隙に弾性シール材20a、20bが充填される。
ここで、上記注入口8は1個に限定されず、複数個あっても良い。また、シールラインSL1,SL2が長く、熱い金型の中を移動中に弾性シール材20a、20bが加硫される心配がある場合には、適宜、独立した金属ビード10,11間を、上記のような第2の金属ビード32や金型に形成する流通用の溝で連通させておくことで、注入時間を短縮化させる。例えば、成形後のB−B断面図である図6に示すように、独立した金属ビード10,11の近接位置間を第2の金属ビード32で接続しておく。
また、上記金属ビード10,11の凸部側のゴムビード成型用の空隙は、金属ビード10,11の頂部10a、11aを境として両側に分離されていて、その凸部側の一方の空隙に弾性シール材20a、20bを注入しても、頂部10a、11aを挟んだ他方の空隙に弾性シール材20a、20bが注入され難い。このため、頂部10a、11aを挟んだ他方の空隙用の注入口を別途設ける必要があるが、本実施形態では、別途注入口を設けることなく、頂部10a、11aを挟んだ他方の空隙にも弾性シール材が流入するような構成を採用する。
すなわち、この凸部側空隙の進入側と反対側の空隙の両方にシール材を注入する手段として、次の2つのいずれかを採用している。
第1の方法は、図7や図8に示すように、金属ビード10,11の延在方向の一部分について、他の部分よりも凸部高さを低くなるように部分的な凹部を形成することによって、上型と金属ビード10,11の凸面との間に、頂部10a、11aを跨ぐ隙間を形成し、該隙間を流通路として確保する。図7に示すものは、頂部10a、11aを部分的に平坦に設定して上記凹部を形成したものであり、図8に示すものは、金属ビード10,11の延在方向に沿って徐徐に凸部高さを低くすることで部分的な凹部を形成した例である。なお、上記凹部を形成した部分は、相対的に面圧が低くなるおそれあるので、シールラインSL1,SL2におけるボルト締付け時に面圧が大きい部分に設けることが好ましい。
また、第2の方法は、図9や図10に示すように、金属ビード10,11の頂部10a、11aと対向する上型内面(下面)の一部分に凹部を形成して頂部10a、11aを跨ぐ流通路を確保するものである。図9に示すものは、上記金属ビード10,11の凸部のRに沿った凹部を形成した場合の例である。図10は、金属ビード10,11の長手方向に沿ってなだらかな傾斜面を形成するように凹部を形成したものである。なお、凹部を形成した部分のゴムビード部分は膨らむように(10a、11a参照)高さが部分的に高くなるので、シールラインSL1,SL2に沿ってボルト締付け時に面圧が低くなる部分に上記凹部を設定するようにすることが好ましい。場合によっては、同一位置に対して上記第1及び第2の両方の方法を採用して、面圧の増減を相殺させるようにしても良い。
なお、具体的には、エンジンに剛性が有り高圧をシールする場合には後者の第2の方法を採用し、剛性が無いエンジンでシール圧力も低い場合には前者の第1の方法を採用すると良い。
また、上記例では、金属ビード10,11としてフルビードの場合を示したが、図11のように、ハーフビードであっても良い。図11では、第2の金属ビード32を形成して流路を確保した場合を例示している。
そして、上記方法にてゴムビードを成形した後に、上述の増厚部を形成する。
上記のような、ゴムビードの成形方法を採用すると、注入口88から注入されたシール材は、ビードの凹面全周、凸側ビードの両側全周に1つの注入口8から同時に注入でき、独立ビード間を繋ぐ第2の金属ビード32や溝30の本数を増やすことで、注入時間を短縮でき効率の良い省資源の安価なガスケットが提供できる。
また、第2の金属ビード32及び溝によって成形された弾性シール材31は、金属ビード10,11より低く設定しているので、当該第2の金属ビード32及び溝による弾性シール材31が基板に成形されても、シール圧の低下を抑えることができる。上記第2の金属ビード32及び溝による弾性シール材31の高さは、第1増厚部の高さ以下であることが好ましい。
本発明の実施形態の一例である金属ラバーガスケットを説明するための要部平面図である。 図1のD−D断面図である。 注入口と各金属ビードとの関係を示す要部平面図である。 図1のE−E断面図でビード凸側に流通路を設けた場合の図である。 図3のF−F断面図でビード凹側に流通路を設けた場合の図である。 図1のB−B断面図である。 図1のC−C断面図である。 他の例の図1のC−C断面図である。 他の例の図1のC−C断面図である。 ビード頂部のライン沿いに膨らみを形成し凸側ビード両面にシール材流通路を確保した図である。 金属ビードがハーフビード状の場合を示す図である。 従来技術の金属ラバーガスケットを説明するための説明的断面図である。 従来技術の金属ラバーガスケットを説明するための説明的断面図である。
符号の説明
1 金属ラバーガスケット
2 基板
3 燃焼室孔
4 水孔
5 ボルト挿通孔
6 オイル孔
7 第1増厚部
8 シール材の注入口
10 金属ビード
10a 頂部
11 金属ビード
11a 頂部
12 第2増厚部
20a 凹部側の弾性シール材
20b 凸部側の弾性シール材
20c 弾性シール材の膨らみ部分
31 溝内の弾性シール材
32 第2の金属ビード
33 第2の金属ビード内の弾性シール材
SL1 開口部側のシールライン
SL2 外周側のシールライン
A 型に設ける溝位置

Claims (4)

  1. 薄肉金属板を基板とし、該基板に対し気体や液体が流通する孔やボルト孔を形成する開口が複数設けられ、シールが必要な開口の外周を囲むように延びるように複数条のビードが形成され、上記各ビードは、それぞれ上記基板を板厚方向に屈曲して一方の面側に凸状に成形してなる金属ビードと、上記金属ビードの凸部側表面に固着すると共にその凸部裏側の凹部に充填されて上記金属ビードの変形と共に板厚方向に圧縮変形する弾性シール材からなるゴムビードと、の組合せで構成される金属ラバーガスケットにおける、上記ゴムビードの成形方法であって、
    上記金属ビードが成形された基板をゴムビード成形用の上下の金型に介挿し、金属ビードと金型との間のゴムビード成形用の空隙に対して流動状態の弾性シール材を注入して上記ゴムビードを成形する方法において、
    上記基板に対して、独立した金属ビードの凹部間を、当該金属ビードより凸部高さが低いフルビード状の第2の金属ビードで連通させ、その第2の金属ビードの凹部内を通じて、独立した金属ビードの凹部間の弾性シール材の流通を可能とし、
    上記第2の金属ビードは、上記基板に設けた開口に連通し、当該開口を弾性シール材の注入部とすることを特徴とする金属ラバーガスケットのゴムビードの成形方法。
  2. 薄肉金属板を基板とし、該基板に対し気体や液体が流通する孔やボルト孔を形成する開口が複数設けられ、シールが必要な開口の外周を囲むように延びるように複数条のビードが形成され、上記各ビードは、それぞれ上記基板を板厚方向に屈曲して一方の面側に凸状に成形してなる金属ビードと、上記金属ビードの凸部側表面に固着すると共にその凸部裏側の凹部に充填されて上記金属ビードの変形と共に板厚方向に圧縮変形する弾性シール材からなるゴムビードと、の組合せで構成される金属ラバーガスケットにおける、上記ゴムビードの成形方法であって、
    上記金属ビードが成形された基板をゴムビード成形用の上下の金型に介挿し、金属ビードと金型との間のゴムビード成形用の空隙に対して流動状態の弾性シール材を注入して上記ゴムビードを成形する方法において、
    独立した各金属ビード凸部側表面側のゴムビード成形用の上記空隙同士を連通するように、上記各独立した金属ビード凸部側表面の間の基板表面と対向する金型内面に対し、流通用の溝を形成し、その溝深さを上記金属ビードの凸部の高さよりも低く設定し、
    上記流通用の溝は、上記基板に開口した開口に連通し、当該開口を弾性シール材の注入部とすることを特徴とする金属ラバーガスケットのゴムビードの成形方法。
  3. 金属ビードの凸部頂部と対向する金型内面の少なくとも一部に、当該金属ビードの凸部頂部との間に隙間が形成されるように当該金型内面に凹部を設けておくことで、金属ビードの凸部頂部を跨いで弾性シール材を流通可能としたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の金属ラバーガスケットのゴムビードの成形方法。
  4. 金属ビードの凸部頂部の少なくとも一部に凹部を形成することで、対向する金型内面と当該金属ビードの凸部頂部との間に隙間を形成して、金属ビードの凸部頂部を跨いで弾性シール材を流通可能としたことを特徴とする請求項1〜請求項のいずれか1項に記載の金属ラバーガスケットのゴムビードの成形方法。
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