JP4404388B2 - プロッタのプラテン - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ペーパームービングタイプのプロッタに用いるプラテンに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、図3と図4に示したような、ペーパームービングタイプのプロッタがある。
このプロッタでは、シート20を搭載する横方向に当たるY方向に長いほぼ逆樋状をしたプラテン10を備えている。プラテン10の左右には、プラテン10上に搭載したシート20の左右を挟持して、該シート20をプラテン10上をその前後方向に当たるX方向に移動させるピンチローラ14と送りローラ12とを、上下に対向させて備えている。プラテン10上には、筆記具44又はカッタ46が装着されたヘッド40を、ガイドレール42を介して、プラテン10の横方向に当たるY方向に移動可能に支持している。
【0003】
このプロッタにおいては、送りローラ12を回転させて、送りローラ12とピンチローラ14との間に挟持したシート20を、プラテン10上をX方向に移動させることができる。それと共に、ヘッド40を、プラテン10上を、ガイドレール42に沿って、Y方向に移動させることができる。そして、ヘッド40を、プラテン10上に搭載されたシート20上をX−Y方向に相対的に移動させることができる。そして、ヘッド40に装着された筆記具44によりシート20表面に線図を描いたり、又はヘッド40に装着されたカッタ46によりシート20にカット線を形成したりできる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のプロッタにおいては、シート20をほぼ逆樋状をしたプラテン10上をX方向に移動させた場合に、シート20裏面とプラテン10表面との間に生ずる摩擦により、シート20に静電気が発生した。そして、その静電気により、シート20裏面がプラテン10表面に貼り付いた状態となった。そして、シート20をプラテン10表面をX方向に抵抗少なくスムーズに移動させることができなくなったり、プラテン10表面からシート20に偏った力が加わって、シート20がプラテン10表面で蛇行したりした。そして、ヘッド40に装着された筆記具44によりシート20表面に描く線図が歪んだり、ヘッド40に装着されたカッタ46によりシート20に形成するカット線が歪んだりした。
この現象は、シート20が合成樹脂で形成されている場合に、顕著に生じた。
【0005】
このような、課題を解消する方法として、シート20に発生する静電気を排除するための金属製のブラシ(図示せず)をシート20に接触させながら、シート20をプラテン10上をX方向に移動させる方法がある。
この方法によれば、その金属製のブラシをアース接続しておくことにより、シート20に発生した静電気を、金属製のブラシを通して、アースに排除できる。
【0006】
しかしながら、この方法では、金属製のブラシをプロッタに新たに付設する必要があって、その分、プロッタの部品点数が増えてしまう。そして、プロッタがコストアップしてしまう。
【0007】
本発明は、このような課題に鑑みてなされたもので、プラテンの形状を変更するだけで、新たな部品を追加せずに、プラテン上をX方向に移動させるシートに発生する静電気に影響されずに、シートをプラテン上をX方向に抵抗少なく円滑に移動させることのできる、プロッタに用いるプラテン(以下、プラテンという)を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係るプラテンは、横方向に当たるY方向に長いほぼ逆樋状をしたプラテンを有し、前記プラテンの上に載置したシートをその前後方向に当たるX方向の前側方向に移動させると共に、ヘッドを前記プラテン上に沿ってY方向に移動させて、前記ヘッドに装着された筆記具により前記シート表面に線図を描いたり、前記ヘッドに装着されたカッタにより前記シートにカット線を形成したりするプロッタに用いるプラテンであって、前記ヘッドに装着された筆記具又はカッタを降下させて線図を描いたりカット線を形成したりするシート部分を支持する前記プラテンの表面部分を除いた前記プラテンの前後の表面の形状を、ほぼ逆樋状をしたなだらかな形状とし、且つ、前記シートをX方向に抵抗少なく円滑に移動させることができるように、前記プラテンのY方向に連なるほぼ山型状の突条であって、前記プラテンの中央側の傾斜面が該傾斜面が位置する前記プラテンの表面部分のほぼ接線方向に向けて幅広く形成されると共に、前記プラテンの側縁側の傾斜面が前記中央側の傾斜面より幅狭く形成された突条を、X方向に所定のピッチで複数本連続してY方向に並べて備えて形成し、前記突条の内角αと、前記中央側の傾斜面とそれに隣り合う前記側縁側の傾斜面とにより前記プラテン表面に形成されるほぼV字状の窪みの内角βとを、鈍角に形成すると共に、前記プラテンのX方向の断面形状を前記プラテンの全長に亙って同一形状に形成している。
【0009】
このプラテンにおいては、ヘッドに装着された筆記具又はカッタを降下させるシート部分を支持するプラテンの表面部分を除いたプラテンの前後の表面に、プラテンのY方向に連なるほぼ山型状の突条をX方向に所定のピッチで複数本連続して横に平行に並べて備えている。
そのため、シートをプラテン上をX方向に移動させた際に、シートが、プラテン表面のX方向に所定のピッチで連続して横に平行に並べて備えられた複数本の突条の頂部に亙って搭載された状態となる。そして、そのプラテン上に位置するシート部分の多くが、プラテン表面に接触せずに、プラテン表面の上方に浮き上がった状態となる。
その結果、シート裏面とプラテン表面との接触面積を大幅に減少させて、プラテン上をX方向に移動させるシートがプラテン表面から受ける摩擦力を大幅に減少させたり、プラテン上をX方向に移動させるシートに発生する静電気量を少なく抑えたりできる。そして、シートをプラテン上をX方向に抵抗少なく円滑に移動させることができる。
【0010】
また、上記のようにして、シートをプラテン上をX方向に移動させた際には、プラテン表面の上方に浮き上がった状態となったシートとその下方の突条の傾斜面との間の隙間に、空気が乱流となって侵入する。そして、その隙間に乱流となって侵入した空気に押されて、静電気が発生したシートが、プラテン表面に貼り付いた状態とならずに、プラテン表面の上方に浮き上がる。
その結果、プラテン上をX方向に移動させるシートに発生する静電気に影響されずに、シートをプラテン上をX方向に抵抗少なく円滑に移動させたり、シートをプラテン上を蛇行させずにX方向に正確に移動させたりできる。
【0011】
また、突条の幅広く形成された傾斜面が、該傾斜面が位置するプラテン表面部分のほぼ接線方向に向けて形成されている。そして、プラテン表面の多くの部分を覆う突条の幅広く形成された傾斜面が、その傾斜面が位置するほぼ逆樋状をしたプラテン表面部分の形状に倣うように、配置されている。また、その幅広く形成された傾斜面に続く突条の傾斜面が幅狭く形成されて、突条の高さが低く抑えられている。
そのため、プラテンの表面形状を、プラテン表面にX方向に横に平行に並べて備えられた複数本の突条に影響されずに、ほぼ逆樋状をしたなだらかな形状に保持できる。そして、そのなだらかなほぼ逆樋状をしたプラテン表面を、シートをX方向に抵抗少なく円滑に移動させることができる。
【0012】
また、突条の内角αと、幅広く形成された突条の傾斜面とそれに隣合う幅狭く形成された突条の傾斜面とによりプラテン表面に形成されるほぼV字状の窪みの内角βとを、鈍角に形成している。そして、突条を、ゆるやかな丈の低いほぼ山型状に形成していると共に、プラテン表面のほぼV字状の窪みを、その左右にゆるやかな傾斜面を持つ底浅の形状に形成している。
そのため、プラテン上をX方向に移動するシートの前側又はその後ろ側の端縁であって、シートの内側に円弧状等にカールしたシートの端縁が、プラテン表面の上記のほぼV字状の窪みに侵入した場合に、そのカールしたシートの端縁を上記のほぼV字状の窪み内に引っ掛からせずに、幅狭く形成された突条のゆるやかな傾斜面を抵抗少なく通り抜けさせることができる。そして、そのカールしたシートの端縁を、その傾斜面に連なる突条の頂部を円滑に乗り越えさせて、プラテンの中央側へと円滑に移動させることができる。又は逆に、そのカールしたシートの端縁をプラテン表面の上記のほぼV字状の窪み内に引っ掛からせずに、幅広く形成された突条のゆるやかな傾斜面を抵抗少なく通り抜けさせることができる。そして、そのカールしたシートの端縁を、その傾斜面に連なる突条の頂部を円滑に乗り越えさせて、プラテンの側縁側へと円滑に移動させることができる。
【0013】
また、プラテンのX方向の断面形状、即ちプラテンの横断面形状を、プラテンの全長に亙って、同一形状をした同一大きさに形成しているため、プラテンを、アルミニウム等の金属部材又は合成樹脂等を用いて、ダイス等を用いた押出し加工により、容易かつ迅速に形成できる。
【0014】
本発明のプラテンにおいては、幅広く形成された突条の傾斜面を約12mmの幅に形成し、幅狭く形成された突条の傾斜面を約1.5mmの幅に形成し、突条の内角αを約140度に形成し、プラテン表面に形成されるほぼV字状の窪みの内角βを約145度に形成した構造とすることを好適としている。
【0015】
このプラテンにあっては、プラテン上をX方向に移動させるシートの直下に約12mmの幅の空気を乱流として侵入させる隙間であって、突条の幅広い傾斜面上に形成される隙間を、プラテンの前後の表面のX方向に所定のピッチでほぼ連続して複数横に平行に並べて形成できる。そして、プラテン上をX方向に移動させるシートに発生する静電気に抗して、プラテン表面をX方向に移動させるシート部分のほぼ全体を、プラテン表面の上方に確実に上昇させることができる。
【0016】
また、プラテン上をX方向に移動させるシートの円弧状等にカールした端縁が、プラテン表面に形成されたほぼV字状の窪みに侵入した場合に、そのカールしたシートの端縁を、プラテン表面のほぼV字状の窪み内に引っ掛からせずに、約1.5mmの幅に狭く形成された突条のゆるやかな傾斜面を抵抗少なく通り抜けさせることができる。そして、そのカールしたシートの端縁を、その傾斜面に連なる突条の頂部を円滑に乗り越えさせて、プラテンの中央側へと円滑に移動させることができる。又は逆に、そのカールしたシートの端縁を、プラテン表面のほぼV字状の窪み内に引っ掛からせずに、約12mmの幅に広く形成された突条のゆるやかな傾斜面を抵抗少なく通り抜けさせることができる。そして、そのカールしたシートの端縁を、その傾斜面に連なる突条の頂部を円滑に乗り越えさせて、プラテンの側縁側へと円滑に移動させることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を図面に従い説明する。
図1と図2は本発明のプラテンの好適な実施の形態を示し、図1はその一部横断面図、図2はその一部拡大横断面図である。以下に、このプラテンを説明する。
【0018】
図のプラテンでは、ヘッド40に装着された筆記具44又はカッタ46を降下させるシート20部分を支持するプラテン10のほぼ中央の表面部分16を除いた、プラテン10の前後の表面に、図1に示したような、プラテン10のY方向に連なるゆるやかな丈の低いほぼ山型状の突条60を、X方向に所定のピッチで複数本連続して横に平行に並べて備えている。プラテン10の中央側の突条の傾斜面62は、該傾斜面62が位置するプラテン10表面部分のほぼ接線方向に向けて、約12mmの幅に幅広く形成している。プラテン10の側縁側の突条の傾斜面64は、約1.5mmの幅に幅狭く形成していて、突条60の高さを低く抑えている。突条60の内角αは、約140度の鈍角に形成している。
【0019】
幅広く形成された突条の傾斜面62とそれに隣合う幅狭く形成された突条の傾斜面64とによりプラテン10表面に形成されるほぼV字状の窪み66の内角βは、約145度の鈍角に形成している。
【0020】
プラテン10のX方向の断面形状、即ちプラテン10の横断面形状は、プラテン10の全長に亙って、同一形状をした同一大きさに形成している。そして、プラテン10を、アルミニウム等の金属部材又は合成樹脂等を用いて、ダイス等を用いた押出し加工により、一体成形している。
【0021】
図1と図2に示したプラテンは、以上のように構成していて、このプラテンにおいては、シート20をプラテン10上をX方向に移動させた際に、図1と図2に示したように、シート20を、プラテン10表面のX方向に所定のピッチで連続して横に平行に並べて備えられた複数本の突条60の頂部に亙って搭載できる。そして、プラテン10上に位置するシート20部分の多くを、プラテン10表面に接触させずに、プラテン10表面の上方に浮き上がらせることができる。そして、シート20裏面とプラテン10表面との接触面積を大幅に減少させて、プラテン10上をX方向に移動させるシート20がプラテン10表面から受ける摩擦力を大幅に減少させたり、プラテン10上をX方向に移動させるシート20に発生する静電気量を少なく抑えたりできる。そして、シート20を、プラテン10上をX方向に抵抗少なく円滑に移動させることができる。
【0022】
また、上記のようにして、シート20をプラテン10上をX方向に移動させた際には、プラテン10表面の上方に浮き上がった状態となったシート20とその下方のプラテン10表面のX方向に所定のピッチで連続して横に平行に並べて備えられた複数本の突条の傾斜面62、64との間の隙間50に、空気を乱流状態で侵入させることができる。そして、その隙間50に乱流状態で侵入させた空気により、静電気が発生したシート20を、プラテン10表面に貼り付かせずに、プラテン10表面の上方に浮き上がらせることができる。そして、プラテン10上をX方向に移動させるシート20に発生する静電気に影響されずに、シート20をプラテン10上をX方向に抵抗少なく円滑に移動させたり、シート20をプラテン10上を蛇行させずにX方向に正確に移動させたりできる。
【0023】
また、突条60の幅広く形成された傾斜面62が、該傾斜面62が位置するプラテン10表面部分のほぼ接線方向を向いている。そして、プラテン10表面の多くの部分を覆う突条60の幅広く形成された傾斜面62が、その傾斜面62が位置するほぼ逆樋状をしたプラテン10表面部分の形状に倣うように、配置されている。また、その幅広く形成された傾斜面62に続く突条の傾斜面64が幅狭く形成されて、突条60の高さが低く抑えられている。
そのため、プラテン10の表面形状を、プラテン10表面にX方向に横に平行に並べて備えられた複数本の突条60に影響されずに、ほぼ逆樋状をしたなだらかな形状に保持できる。そして、そのなだらかなほぼ逆樋状をしたプラテン10表面を、シート20をX方向に抵抗少なく円滑に移動させることができる。
【0024】
また、図1に示したように、プラテン10上をX方向に移動させるシート20の前側又はその後ろ側の端縁22であって、シート20の内側に円弧状等にカールしたシートの端縁22が、プラテン10表面のほぼV字状の窪み66に侵入した場合に、そのカールしたシートの端縁22を、プラテン10表面のほぼV字状の窪み66内に引っ掛からせずに、幅狭く形成された突条のゆるやかな傾斜面64を抵抗少なく通り抜けさせることができる。そして、そのカールしたシートの端縁22を、その傾斜面64に連なる突条60の頂部を円滑に乗り越えさせて、プラテン10の中央側へと円滑に移動させることができる。又は逆に、そのカールしたシートの端縁22を、プラテン10表面のほぼV字状の窪み66内に引っ掛からせずに、幅広く形成された突条のゆるやかな傾斜面62を抵抗少なく通り抜けさせることができる。そして、そのカールしたシートの端縁22を、その傾斜面62に連なる突条60の頂部を円滑に乗り越えさせて、プラテン10の側縁側へと円滑に移動させることができる。
【0025】
また、プラテン10のX方向の断面形状、即ちプラテン10の横断面形状を、プラテン10の全長に亙って、同一形状をした同一大きさに形成しているため、プラテン10を、アルミニウム等の金属部材又は合成樹脂等を用いて、ダイス等を用いた押出し加工により、容易かつ迅速に一体成形できる。
【0026】
なお、上述のプラテンにおいては、幅広く形成された複数本の各突条の傾斜面62及び幅狭く形成された複数本の各突条の傾斜面64をそれぞれ広狭の同一幅に形成しているが、場合によっては、幅広く形成された複数本の各突条の傾斜面62の幅及び幅狭く形成された複数本の各突条の傾斜面64の幅を、プラテン10の中央側又はプラテン10の側縁側に向けて、漸次幅広く又は漸次幅狭く形成したり、あるいはその中途部の突条60の傾斜面62、64をその他の突条60の傾斜面62、64に比べて、幅広く又は幅狭く形成したりしても良い。そして、そのようにしても、上述のプラテンとほぼ同様な作用を持つプラテンを提供できる。
【0027】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のプラテンによれば、シートをプラテン表面のX方向に所定のピッチで連続して横に平行に並べて備えられた複数本の突条の頂部に亙って搭載できる。そして、プラテン表面に接触するシート裏面の接触面積を大幅に減少させることができる。それと共に、プラテン上をX方向に移動させるシートに発生する静電気量を大幅に少なく抑えることができる。そして、シートをプラテン上をX方向に抵抗少なく円滑に移動させることができる。
【0028】
また、プラテン表面のX方向に所定のピッチで連続して横に平行に並べて備えられた複数本の突条の傾斜面とその上方のシートとの間の隙間に、空気を乱流状態で侵入させることができる。そして、その隙間に侵入させた空気により、静電気が発生したシートを、プラテン表面に貼り付かせずに、プラテン表面の上方に確実に浮き上がらせることができる。そして、プラテン上をX方向に移動させるシートに発生する静電気に影響されずに、シートをプラテン上をX方向に抵抗少なく円滑に移動させたり、シートをプラテン上を蛇行させずにX方向に正確に移動させたりできる。
【0029】
また、プラテン表面のX方向に連続して横に平行に並べて備えられた複数本の突条に影響されずに、プラテンの表面形状をほぼ逆樋状をしたなだらかな形状に保持できる。そして、そのなだらかなほぼ逆樋状をしたプラテン表面を、シートをX方向に抵抗少なく円滑に移動させることができる。
【0030】
また、プラテン表面に形成されるほぼV字状の窪み内にシートのカールした端縁が引っ掛かるのを防いで、そのほぼV字状の窪みからシートのカールした端縁をプラテンの中央側又はプラテンの側縁側へと抵抗少なく容易かつ円滑に離脱させることができる。
【0031】
また、プラテンのX方向の断面形状、即ちプラテンの横断面形状をプラテンの全長に亙って同一形状をした同一大きさに形成しているため、そのプラテンを、アルミニウム等の金属部材又は合成樹脂等を用いて、押出し加工により、容易かつ迅速に一体成形できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプラテンの一部横断面図である。
【図2】本発明のプラテンの一部拡大横断面図である。
【図3】ペーパームービングタイプのプロッタの概略構造を示す側面図である。
【図4】ペーパームービングタイプのプロッタの概略構造を示す一部正面図である。
【符号の説明】
10 プラテン
12 送りローラ
14 ピンチローラ
16 ヘッドに装着された筆記具又はカッタを降下させるシート部分を支持するプラテンの表面部分
20 シート
22 シートのカールした端縁
40 ヘッド
42 ガイドレール
44 筆記具
46 カッタ
50 隙間
60 突条
62 幅広く形成された突条の傾斜面
64 幅狭く形成された突条の傾斜面
66 ほぼV字状の窪み

Claims (2)

  1. 横方向に当たるY方向に長いほぼ逆樋状をしたプラテンを有し、前記プラテンの上に載置したシートをその前後方向に当たるX方向の前側方向に移動させると共に、ヘッドを前記プラテン上に沿ってY方向に移動させて、前記ヘッドに装着された筆記具により前記シート表面に線図を描いたり、前記ヘッドに装着されたカッタにより前記シートにカット線を形成したりするプロッタに用いるプラテンであって、
    前記ヘッドに装着された筆記具又はカッタを降下させて線図を描いたりカット線を形成したりするシート部分を支持する前記プラテンの表面部分を除いた前記プラテンの前後の表面の形状を、ほぼ逆樋状をしたなだらかな形状とし、且つ、前記シートをX方向に抵抗少なく円滑に移動させることができるように、前記プラテンのY方向に連なるほぼ山型状の突条であって、前記プラテンの中央側の傾斜面が該傾斜面が位置する前記プラテンの表面部分のほぼ接線方向に向けて幅広く形成されると共に、前記プラテンの側縁側の傾斜面が前記中央側の傾斜面より幅狭く形成された突条を、X方向に所定のピッチで複数本連続してY方向に並べて備えて形成し、
    前記突条の内角αと、前記中央側の傾斜面とそれに隣り合う前記側縁側の傾斜面とにより前記プラテン表面に形成されるほぼV字状の窪みの内角βとを、鈍角に形成すると共に、前記プラテンのX方向の断面形状を前記プラテンの全長に亙って同一形状に形成したことを特徴とするプロッタのプラテン。
  2. 前記中央側の傾斜面を約12mmの幅に形成し、前記側縁側の傾斜面を約1.5mmの幅に形成し、前記突条の内角αを約140度に形成し、前記ほぼV字状の窪みの内角βを約145度に形成したことを特徴とする請求項1記載のプロッタのプラテン。
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