JP4402800B2 - 内視鏡装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は内視鏡装置、特に像面湾曲特性を変化させ得る対物レンズ群が用いられ、被観察体の高さ情報を表示する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、電子内視鏡装置等では、スコープ先端部の対物レンズ系に変倍のための可動レンズを配置し、光学的に被観察体像を拡大することが行われている。そして、この光学的に拡大された像はCCD(Charge Coupled Device)等の撮像素子で撮像され、このCCDから出力されたビデオ信号(画像信号)につきプロセッサ装置により各種の画像処理を施すことにより、モニタに被観察体の拡大画像が表示される。
【0003】
図15には、上記電子内視鏡装置で形成された拡大表示画像の一例が示されており、図15(A)はモニタ上の表示、図15(B)は表示された被観察体の断面である。この図15(A)は、モニタ1の円形マスクM内に患部の陥没部K1 を拡大表示したものであるが、内視鏡の変倍機構においては70〜100倍までの像拡大によって注目部位を観察できるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、内視鏡の対物レンズ系においては、特に凹凸のある部位を拡大すると、非点収差,像面湾曲収差等によって周辺部位又は中央部がピンボケになる場合があった。例えば、図15の場合で説明すると、拡大された陥没部K1 の中央部にピントが合っているとき、周辺部がピンボケになったり、陥没部K1 の周辺部にピントが合っているとき、中心部がぼやけたりするという現象が生じ、ピントが画像全体において均一に合った状態にならない場合があった。
【0005】
一方、図15等の凹凸部位の拡大画像においては、その凹部の深さ、凸部の高さ等がどの程度であるのかを正確に把握するのは比較的困難であり、この凹凸の高低(差)情報を提供することができれば、注目部位の診断、処置等に極めて役立つことになる。
【0006】
本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、像面湾曲特性を利用し、被観察体の凹凸部の形状に対応してピント合わせを行うことにより、凹凸形状の高低情報を得ることができる内視鏡装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1の発明に係る内視鏡装置は、内視鏡先端部に配置され、可動レンズを移動させることにより像面湾曲(非点収差を含む像面湾曲)特性を変化させ得る対物レンズ群と、この対物レンズ群の像面湾曲用可動レンズを駆動する駆動手段と、上記像面湾曲用可動レンズの駆動により画像の中心部と周辺部にピントが合ったときの像面湾曲量から画像中心部の周辺部に対する被観察体の高低情報を演算する演算手段と、この演算手段により得られた被観察体の高低(差)情報を出力する出力手段とを含んでなることを特徴とする。
請求項2に係る発明は、上記演算手段により得られた被観察体の高低情報をモニタに画面表示する表示制御手段を備えたことを特徴とする。
【0008】
請求項3に係る発明は、上記高低情報として等高線情報を表示することを特徴とする。
請求項4に係る発明は、上記対物レンズ群の撮像領域を複数に分割し、この分割領域からの情報の比較により中心部と周辺部のピントが所定の範囲にあるか否かを判定する判定手段を設け、この判定手段の判定に基づいて中心部と周辺部のピントが所定の範囲にあるとき上記被観察体の高低情報をモニタに表示することを特徴とする
【0009】
上記の構成によれば、例えば対物レンズ群の中に2つの可動レンズ(群)を設けることにより、変倍をさせると共に像面湾曲特性を変化させるように構成することができる。この像面湾曲は、画面中心の像位置に対してアンダー方向、オーバー方向に生じ、アンダー方向への操作により凹部形状、オーバー方向への操作により凸部形状に応じてピント合わせを行うことが可能となる。そして、凹凸部に対しピントが合ったときの像面湾曲量は上記可動レンズの移動状態から把握することができ、この像面湾曲量から凹凸の中心部と周辺部の高低情報が演算される。この高低情報は、出力手段や表示制御手段により例えば断面形状と高低差値、或いは等高線及び高低差値等でモニタへ表示させ、プリンタ等の機器に出力することができる。
【0010】
請求項4に係る発明によれば、比較手段により画像の中心部と周辺部のピントが合っているか否かが比較され、このピントの合否、即ち合焦状態が制御回路へ供給される。そして、この制御回路は画像全体が合焦状態にあるとき、高低情報の表示を実行することになり、これによれば高低情報の正確さを担保することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1には、実施形態例に係る電子内視鏡装置の構成が示され、図2には、図1の対物レンズ群の構成が示されている。図1において、電子スコープ(電子内視鏡)10の先端部には、第1レンズ(群)L1 、第2レンズ(群)L2 、第3レンズ(群)L3 からなる対物レンズ群(図の左側が物体側)及び撮像素子としてのCCD11が設けられており、この対物レンズ群(第1例)は、所謂フローティングを利用したもので、例えば図2のような構成とすることができる。
【0012】
図2に示されるように、第1レンズL1 は左側の観察窓レンズ(平凹)と平凸レンズの2枚からなり、固定レンズとして配置されるが、第2レンズL2 は主に変倍機能をするための1枚の平凸レンズ、第3レンズL3 は主に像面湾曲特性を変化させるための平凹レンズ及び両凸レンズの2枚からなり、両者共に可動レンズとして配置される。なお、絞りD1 は上記第2レンズL2 の前側に一体に取り付けられる。この対物レンズ群によれば、第2レンズL2 と第3レンズL3 の両方を光軸方向に相対的に移動させることにより、像を変倍させると共に、像面湾曲特性を変化させることができる。
【0013】
図1において、上記第2レンズL2 にアクチュエータ12A、第3レンズL3 にアクチュエータ12Bが設けられており、これらのアクチュエータ12A,12Bとしては、電圧アクチュエータ、静電アクチュエータ等の各種リニアアクチュエータや、線状伝達部材をモータで回転駆動し、この回転運動をレンズL2 ,L3 の直線運動に変換する構成等を用いることができる。これらアクチュエータ12A,12Bには、ドライバ14を介してマイコン15が接続され、このマイコン15の制御によって変倍動作、像面湾曲動作が実行される。このマイコン15は、その他、装置機能の各種制御を行う。
【0014】
また、電子スコープ10の操作部10C等には、Near方向とFar方向のそれぞれに操作する変倍スイッチ17、アンダー方向とオーバー方向のそれぞれに操作する像面湾曲スイッチ18(二動作)が配置されており、これらの操作信号は上記マイコン15へ出力される。従って、マイコン15は上記変倍スイッチ17からの制御信号により画像の拡大及び縮小の制御をすると共に、像面湾曲スイッチ18からの制御信号により像面湾曲特性をアンダー(中心に対し、外周部の焦点位置が物体側へ移動する)方向とオーバー(中心に対し、外周部の焦点位置が物体と反対側へ移動する)方向に発生させることができる。
【0015】
図3には、図2の対物レンズ群(第1例)で得られる諸収差の特性が示されており、この図3の(A)〜(C)は図2の(A)〜(C)のレンズ位置に対応している。図4は、総合的な像面湾曲の特性を概念的に示したものであり、この図はCCD11の撮像面の中心点から垂直V方向(高さ方向)における焦点位置を表している。例えば、図2の(A)から(C)に示されるように、第2レンズL2 と第3レンズL3 を相対的に所定量だけ移動させると、物体側に像面が倒れた状態となるアンダー(特性Ja )から反対側に像面が倒れるオーバー(特性Jz )までの任意の像面湾曲特性に変化させることができる。
【0016】
また、上記第2レンズL2 と第3レンズL3 の移動位置を検出するエンコーダ16A,16Bが設けられ、上記マイコン15はこのエンコーダ16A,16Bの出力に基づき、拡大率を特定すると共に、現在発生している像面湾曲量を演算する。
図5には、第3レンズL3 の移動量(x)に対する像面湾曲量(y)の関係が示されており、例えば図3の非点収差のグラフに示されるように、画面の上下端(垂直方向)V1 の演算式は、像光の6割の所のサジタルとタンジェンシャルの平均像面で捉えたとすると、y =1.50x−0.04(式1)で近似することができる。また、画面の左右端(水平方向)H1 の演算式は、像光の8割の所のサジタルとタンジェンシャルの平均像面で捉えたとすると、y =2.75x−0.07(式2)で近似することができる。
【0017】
上記の演算式1,2により、画面中央がy=0となるときの上下端V1 及び左右端H1 の像面湾曲量が得られることになり、この像面湾曲量とそのときの拡大率により中央部と周囲の高低差が求められる。また、上記演算式は、像高(h)に対応して得ることができ、複数箇所の演算式を用いて複数点の高低差を演算すれば等高線データを得ることができる。
【0018】
一方、図1において、プロセッサ装置には上記CCD11から映像信号を読み出すための信号を供給するタイミングジェネレータ(TG)20が設けられ、また映像信号の処理系として、CDS(相関二重サンプリング)/AGC(自動利得制御)回路22、A/D変換器23、ホワイトバランス、ガンマ補正、輪郭補正等の各種のデジタル処理を行うDSP(Digital Signal Processor)24、画像を一旦記憶するフレームメモリ25、D/A変換器26、表示器形式に合わせて出力処理をするエンコーダ(ENC)27が配置される。このエンコーダ27から出力される被観察体の映像信号がモニタ28へ供給される。
【0019】
そして、当該例において上述の像面湾曲量に基づいた高低差情報を表示するため、ROM(読出し専用メモリ)31とキャラクタジェネレータ32が設けられる。即ち、上記ROM31には第3レンズL3 の位置から上記演算式1及び2により求められる像高に応じてサンプリングされた像面湾曲量データであって、第2レンズL2 の位置から判定される拡大率に対応してテーブル化された高低差データが記憶され、これらのデータはマイコン15により読み出されることになり、キャラクタジェネレータ32ではこの高低差データに基づき図7〜図9に示すような高低差情報画を発生させる。
【0020】
また、上記マイコン15は、画像又は画面の中心部と周辺部のピントが合っているか否かを判定しており、この判定のために映像信号の高域成分(エッジ部分のコントラストデータ)を抽出する帯域通過フィルタ(BPF)30が上記A/D変換器23の後段に設けられ、このBPF30の出力がマイコン15に供給される。
【0021】
即ち、図10に示されるように、画像(画面)領域を中心部aと4つの周辺部b,c,d,eに分割し、これらの分割領域a〜eの上記映像信号の高域成分を抽出し、例えば全ての領域(全部ではなく、aとb〜eの何れか等でもよい)の高域成分が基準値以上となる場合に、画面全体が合焦状態であることを判定する。そして、当該例では、この合焦状態が判定されるときのみ、高低差情報を表示するように制御することもできるし、この合焦状態はモニタ等に表示するだけでもよい。
【0022】
更に、上記の高低差情報は像面湾曲スイッチ18の操作中に表示するように制御してもよいし、高低差表示の専用の操作スイッチをプロセッサ装置又は電子スコープ10のいずれかに配置してもよい。
【0023】
実施形態例は以上の構成からなり、その作用を説明する。当該装置では、上述した対物レンズ群(L1 〜L3 )により被観察体が捉えられ、この被観察体像がCCD11で撮像されると、映像信号がタイミングジェネレータ20の読出し信号により読み出され、CDS/AGC回路22で相関二重サンプリングと増幅処理が施された後、デジタル信号としてDSP24で各種の処理が施される。このようにして形成された映像信号が、エンコーダ27を介してモニタ28に出力されることにより、モニタ28に被観察体の動画が表示される。
【0024】
そして、電子スコープ操作部10Cの変倍スイッチ17を操作したときは、第2レンズL2 及び第3レンズL3 がマイコン15、ドライバ14及びアクチュエータ12A,12Bにより移動制御され、Near方向の焦点合わせにより基本像からの拡大像が得られ、Far方向の焦点合わせにより基本像へ戻る方向の縮小像が得られ、これらの像がCCD11で撮像される。しかし、Near方向の拡大時において凹凸が存在する被観察体においては、像面湾曲特性により周辺部のピントが合わないことが起こる。
【0025】
このようなとき、像面湾曲スイッチ18を操作することにより周辺部のピントを合わせることができる。即ち、この像面湾曲スイッチ18をオーバー方向に操作したときには、図2の(A)〜(C)のように、第2レンズL2 と第3レンズL3 がアクチュエータ12A,12Bにより移動制御され、これによって図4のアンダーの焦点位置(Ja)からオーバーの焦点位置(Jz)へ変化する像面湾曲が付与される。また、アンダー方向に操作したときは、レンズL2 ,L3 の上記と逆の移動動作により、オーバーの焦点位置(Jz)からアンダーの焦点位置(Ja)へ変化する像面湾曲が設定される。
【0026】
例えば、図6(A)に示されるように、被観察体が陥没部K1 であった場合はアンダーの特性J1 の像面湾曲を付与することにより、陥没部K1 の形状に適したピント合わせが行われ、また図6(B)に示されるように、被観察体が突起部K2 であった場合はオーバーの特性J2 の像面湾曲を付与することにより、突起部K2 の形状に適したピント合わせが行われる。
【0027】
そして、像面湾曲が発生しているとき、又は上記高低差表示スイッチが押されたとき等に、マイコン15は、第2レンズL2 と第3レンズL3 の位置(エンコーダ16A,16Bの出力)データに基づきROM31から高低差データを読み出し、この高低差データをキャラクタジェネレータ32へ供給する。このキャラクタジェネレータ32では、高低差値と共に現在の被観察体像の高低差表示画を形成し出力することになり、この高低差表示画はモニタ28に表示される。
【0028】
即ち、図7は凸部の高低差情報を断面表示したものであり、この場合は、モニタ28には凸部断面形状と周辺部を基準(0)にした高さb1 ,b2 、水平方向の長さa1 ,a2 等の実際の寸法が表示される。
図8は、凸部の高低情報を等高線表示(俯瞰表示)したものであり、この場合は、等高線形状と周辺部を基準にした高さc1 〜c5 等の寸法が表示される。
図9は、凹凸部を3次元表示したものであり、この場合は、図9(A)の凸部、図9(B)の凹部のように、立体形状と周辺部を基準にした高さb1 ,b2 、水平方向の長さa1 ,a2 等の寸法がモニタ28に表示される。なお、これらの高低表示画は、被観察体画像に重ねて表示される。また、上記高低情報はプリンタ等の機器に出力することもできる。
【0029】
また、当該例のマイコン15は上記BPF30から入力された高域成分に基づき、画像全体においてピントが合っているか否かの判定が行われる。図11には、このときのマイコン15の動作が示されており、Step101では図10で説明した画像中心部aの高域成分を抽出し、次のStep102によりこの抽出値が基準値よりも大きいか否か(抽出値>基準値)の比較を行う。一方、Step103では図10の画像周辺部b,c,d,eの高域成分を抽出し、次のSTEP104によってこの抽出値が基準値よりも大きいか否か(抽出値>基準値)の比較を行う。次に、Step105では、上記領域a,b,c,d,eの比較出力が全てYESであるか否か(a・b・c・d・e=YES?)の判定が行われ、YESのときに合焦信号(全体ピント一致信号)を出力する(Step106)。
【0030】
そして、上記Step106で合焦信号が出力されたとき、マイコン15は上記の高低差情報の表示を許容するように制御することができる。これによれば、合焦信号が得られないときは高低差情報の表示をしないことにより、情報の正確さを確保することができる。
【0031】
図12には、図2とは異なる構成の第2例の対物レンズ群の構成が示されている。この第2例の対物光学系は、第1レンズ(群)L5 、第2レンズL6 、第3レンズL7 、第4レンズL8 (群)から構成され、第1レンズL5 は左側の観察窓レンズ(平凹)、平凹レンズ及び両凸レンズの3枚からなる固定レンズである。一方、可動レンズとしての第2レンズL6 は1枚の両凸レンズ、可動レンズとしての第3レンズL7 は像側に凹面を向けた1枚のメニスカレンズからなり、第4レンズL8 は両凸レンズ、両凹レンズ及び両凸レンズの3枚からなる固定レンズである。なお、絞りD2 は上記第3レンズL7 の後側に一体に取り付けられる。このような対物光学系によっても、第2レンズL6 と第3レンズL7 の両方を光軸方向に相対的に移動させることにより、変倍像が得られると共に像面湾曲を変化させることができる。
【0032】
図13には、この第2例の対物レンズ群の諸収差が示されており、このような特性の対物レンズ群においては、図14に示される演算式を得ることができる。即ち、図14には、第3レンズL3 の移動量(x)に対する像面湾曲量(y)が示されているが、この場合も、図13の非点収差のグラフに示したように、画面の上下端V2 の演算式は、像高の6割の所のサジタルとタンジェンシャルの平均像面で捉えたとして、y =1.20x−0.039(式3)で近似することができる。また、画面の左右端H2 の演算式は、像光の8割の所のサジタルとタンジェンシャルの平均像面で捉えたとして、y =2.20x−0.034(式4)で近似することができる。
【0033】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、対物レンズ群及び駆動手段により像面湾曲が生じるように構成し、これにより発生させた像面湾曲量から画像中心部の周辺部に対する高低情報を求め、この高低情報をモニタに画面表示し、また他の機器に出力できるようにしたので、拡大時における被観察体の凹凸部の周辺部のピントボケ状態が解消されるとともに、凹凸形状の高低情報を得ることが可能となり、注目部位の診断、処置等に役立つ情報を提供できるという利点がある。
【0034】
請求項4の発明によれば、中心部と周辺部のピントが所定の範囲にあるか否かを判定する判定手段を設け、この判定手段の判定に基づいて中心部と周辺部のピントが所定の範囲にあるとき上記高低情報を表示するようにしたので、凹凸部の高低情報の精度を確保することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態例に係る電子内視鏡装置の構成を示すブロック図である。
【図2】実施形態例の対物レンズ群の第1例の構成及びその動作状態を示す図[図(A)〜図(C)]である。
【図3】対物レンズ群の第1例の諸収差を示すグラフ図である。
【図4】実施形態の対物レンズ群により生じる像面湾曲の状態(量)を示すグラフ図である。
【図5】対物レンズ群の第1例におけるレンズ移動量と像面湾曲量との関係を示す図である。
【図6】被観察体の凹凸形状と発生可能な像面湾曲特性との関係を示す図[図(A),(B)]である。
【図7】モニタ上に被観察体凸部の高低差情報を断面表示したときの図である。
【図8】モニタ上に被観察体凸部の高低差情報を等高線表示したときの図である。
【図9】 モニタ上に被観察体の凸部[図(A)]及び部[図(B)]の高低差情報を3次元表示したときの図である。
【図10】画像全体のピント判定手段で比較する分割領域を示す図である。
【図11】実施形態例のマイコンにおけるピント判定動作を示すフローチャートである。
【図12】実施形態例の対物レンズ群の第2例の構成を示す図である。
【図13】対物レンズ群の第2例の諸収差を示すグラフ図である。
【図14】対物レンズ群の第2例におけるレンズ移動量と像面湾曲量との関係を示す図である。
【図15】従来の電子内視鏡装置において拡大された被観察体のモニタでの表示状態[図(A)]とその被観察体の断面[図(B)]を示す図である。
【符号の説明】
1,28 … モニタ、
10 … 電子スコープ、
11 … CCD、 15 … マイコン、
16A,16B … エンコーダ、
17 … 変倍スイッチ、
18 … 像面湾曲スイッチ、 31 … ROM、
32 … キャラクタジェネレータ、
1 … 第1レンズ(固定レンズ)、
2 … 第2レンズ(可動レンズ)、
3 … 第3レンズ(可動レンズ)。

Claims (4)

  1. 内視鏡先端部に配置され、可動レンズを移動させることにより像面湾曲特性を変化させ得る対物レンズ群と、
    この対物レンズ群の像面湾曲用可動レンズを駆動する駆動手段と、
    上記像面湾曲用可動レンズの駆動により画像の中心部と周辺部にピントが合ったときの像面湾曲量から画像中心部の周辺部に対する被観察体の高低情報を演算する演算手段と、
    この演算手段により得られた被観察体の高低情報を出力する出力手段とを含んでなる内視鏡装置。
  2. 上記演算手段により得られた被観察体の高低情報をモニタに画面表示する表示制御手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の内視鏡装置。
  3. 上記高低情報として等高線情報を表示することを特徴とする請求項1又は2記載の内視鏡装置。
  4. 上記対物レンズ群の撮像領域を複数に分割し、この分割領域からの情報の比較により中心部と周辺部のピントが所定の範囲にあるか否かを判定する判定手段を設け、この判定手段の判定に基づいて中心部と周辺部のピントが所定の範囲にあるとき上記被観察体の高低情報をモニタに表示することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の内視鏡装置。
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