JP4401549B2 - 通信装置 - Google Patents
通信装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4401549B2 JP4401549B2 JP2000259368A JP2000259368A JP4401549B2 JP 4401549 B2 JP4401549 B2 JP 4401549B2 JP 2000259368 A JP2000259368 A JP 2000259368A JP 2000259368 A JP2000259368 A JP 2000259368A JP 4401549 B2 JP4401549 B2 JP 4401549B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- packet
- communication device
- communication
- cell
- allowable
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)
- Communication Control (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、網を通過して到着する際に発生するセル遅延の変動を吸収する揺らぎ吸収バッファ制御方法とそれを実現する通信装置の構成に関する。
【0002】
【従来の技術】
非同期送信モード(Asynchronous Transfer Mode;以下、ATMと記す)網において、音声、画像などのデータ通信を行う場合、固定長のパケット(以下、セルと記す)をデータに再生する受信側のATM通信装置は、ATM網を通過して到着する際に発生するセル遅延の変動を吸収するバッファ(以下、揺らぎ吸収バッファと記す)が必要となる。従来では、網構築時に、許容蓄積セル数(もしくは、セル許容遅延時間)を手動により予め算出し、揺らぎ吸収バッファに設定していた。
【0003】
また、揺らぎ吸収バッファによる遅延時間を自動で設定する揺らぎ吸収バッファ制御方法に関する従来技術として、例えば、特開平10−285170号公報がある。これは、セル到着間隔とセルバッファ内のセル蓄積数を監視し、網の構成変更やコネクション数の増減によるセル揺らぎの変化に応じて、揺らぎ吸収バッファによる遅延時間を最適な値に設定するものである。すなわち、遅延時間を増加させるときは、ダミーセルを挿入し、遅延を減少させるときは、データを廃棄することによって、揺らぎ吸収バッファの遅延時間の増減を制御している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、網構築時に、予め揺らぎ吸収バッファにおけ許容蓄積セル数を手動により予め算出し、設定する従来方法では、網が大規模になってくると、その設定の手間が膨大となってくる。 更に、網の構成変更やコネクション数の増減等によって、セル遅延が変動した場合、その度に手動によりセル許容遅延時間を算出して、再設定する手間が伴うことになるため、迅速に許容蓄積セル数を設定することができない。
【0005】
また、通信システムの運用中に、セル到着間隔とセルバッファ内のセル蓄積セル数を監視することによって、揺らぎ吸収バッファによる遅延時間を求める特開平10−285170号公報では、遅延を減少させるときにデータ廃棄を伴うため、安定した通信を行うことができない。
【0006】
本発明は、以上に述べた課題を解決するために、揺らぎ吸収バッファにおける許容蓄積セル数を自動算出し、揺らぎ吸収バッファに設定することができる通信装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明による通信装置は、通信装置間の網を通過して到着する際に発生するパケット遅延の変動を吸収する通信装置であって、前記通信装置は、到着した第1のパケットを蓄積するパケットバッファを備え、前記通信装置のうち、第1の通信装置は、第2のパケットを生成するパケット生成手段と、前記網を通過して到着する際に発生する第1のパケットの往復伝搬遅延時間を、前記第2のパケットを用いて測定する往復伝搬遅延時間測定手段と、前記往復伝搬遅延時間測定手段により測定した前記往復伝搬遅延時間を用いて、前記第1の通信装置に備える前記パケットバッファにおける許容蓄積パケット数と、前記通信装置のうち、第2の通信装置に備える前記パケットバッファにおける許容蓄積パケット数とを算出し、前記第1の通信装置に備える前記パケットバッファにおける前記許容蓄積パケット数を、前記第1の通信装置に備える前記パケットバッファに設定する許容蓄積パケット数算出手段と、前記許容蓄積パケット数算出手段により算出した前記第2の通信装置に備える前記パケットバッファにおける前記許容蓄積パケット数を、前記第2の通信装置に伝達する許容蓄積パケット数伝達手段と、を備え、前記通信装置のうち、第2の通信装置は、前記第2の通信装置内で前記第2のパケットの折り返し制御を行う折り返し制御手段と、前記許容蓄積パケット数伝達手段により伝達された前記許容蓄積パケット数を前記第2の通信装置に備える前記パケットバッファに設定する許容蓄積パケット数設定手段と、を備えることを特徴とする。
【0009】
また、第2の発明は、第1の発明の前記往復伝搬遅延時間測定手段は、前記パケット生成手段により、生成され、送信された前記第2のパケットの送信時刻と、前記第2の通信装置で折り返され、前記第1の通信装置で前記第2のパケットを受信した時刻と、の差分の時間を測定することにより、前記網を通過して到着する際に発生する前記第1のパケットの前記往復伝搬遅延時間を算出することを特徴とする。
【0010】
また、第3の発明は、第1若しくは第2の発明の前記往復伝搬遅延時間測定手段は、前記パケット生成手段により、前記送信時刻を表す情報が設定された前記第2のパケットを前記第2の通信装置に送信し、前記第2のパケットを受信した前記第2の通信装置は、前記折り返し制御手段により、前記第2のパケットを折り返し、折り返された前記第2のパケットを受信した前記第1の通信装置は、前記往復伝搬遅延時間測定手段により、前記第2のパケットを受信した時刻と、前記第2のパケットに設定されている前記送信時刻と、の差分の時間を測定することにより、前記網を通過して到着する際に発生する前記第1のパケットの前記往復伝搬遅延時間を算出することを特徴とする。
更に、第4の発明は、第2の発明の前記許容蓄積パケット数算出手段は、端末間のデータ通信で許容される遅延時間から、前記往復伝搬遅延時間測定手段により測定した前記往復伝搬遅延時間と、前記端末からデータを受信し、前記データを前記第1のパケットに組み立てる際に発生するパケット化遅延時間と、を差し引いた時間を用いて、前記第1の通信装置に備える前記パケットバッファにおける前記許容蓄積パケット数と、前記第2の通信装置に備える前記パケットバッファにおける前記許容蓄積パケット数と、を算出することを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の揺らぎ吸収バッファ制御方法及びその装置について、図面を参照して詳細に説明する。
【0012】
図1は、本発明のATM通信装置を適用する通信システムの構成を示すシステム構成図である。図1で、端末101と端末102は、時分割多重化(Time Division Mulutiplexer;以下、TDMと記す)装置111と、端末104と端末105は、TDM装置112と、それぞれ接続されている。また、TDM装置111と端末103は、ATM通信装置121と、TDM装置112と端末106は、ATM通信装置122と、それぞれ接続されている。さらに、ATM通信装置121は、ATM網131を介してATM通信装置122と、接続されている。ここで、端末101又は端末102と端末104又は端末105との間、もしくは端末103と端末106との間で、音声、画像などのデータ通信を行う場合、ATM網131を通過して到着する際に発生するセル遅延の変動が生じる。また、例えば、通常通信路141に障害等が発生することによって、通信路を迂回用通信路142に切り替えて、上記端末間でデータ通信を行う際にも、網の構成やコネクション数の変更等によってセル遅延の変動が生じる。詳細を後述するが、本発明のATM通信装置121及びATM通信装置122は、ATM網131を通過して到着する際に発生するセル遅延の変動を吸収するための揺らぎ吸収バッファを具備し、網構築時や、障害発生等によって網の構成やコネクション数の変更が生じた時に、許容蓄積セル数(もしくはセル許容遅延時間)を自動算出し、揺らぎ吸収バッファに設定するものである。
【0013】
図2は、本発明のATM通信装置122の構成を示すブロック構成図である。ATM通信装置122は、ATM回線インタフェース部201及び202と、スイッチ部203と、セル組立分解(Cell Assembly and Disassembly;以下、CLADと記す)部204及び205と、制御部206と、から構成されている。ATM回線インタフェース部201又は202で受信したセルは、スイッチ部203により交換処理がなされ、CLAD部204又は205に出力される。CLAD部204又は205は、スイッチ部203から受信したセルをデータ信号に再生する。制御部206は、ATM回線インタフェース部201及び202と、スイッチ部203と、CLAD部204及び205の制御を行う。詳細を後述するが、CLAD部204及び205は、ATM網131を通過して到着する際に発生するセル遅延の変動を吸収するための揺らぎ吸収バッファを具備し、網構築時や、ATM網の障害等によって通信路の変更やコネクション数の変更が生じた場合には、制御部206からの指示を受けて、以下に説明する方法により、許容蓄積セル数を自動算出し、揺らぎ吸収バッファに設定する。
【0014】
図3は、CLAD部204の構成を示すブロック構成図である。CLAD部204は、データ回線インタフェース部301と、セル化部302と、セル送信部303と、通信セル生成部304と、セル受信部305と、通信セル受信部306と、デセル化部307と、セレクタ308及び309と、発振器310と、から構成されている。データ回線から受信したデータ信号は、データ回線インタフェース部301で物理的に終端されて、セル化部302に送信される。セル化部302は、データ回線インタフェース部301で終端されたデータを蓄積するセル化バッファ311を具備し、セル化バッファ311に蓄積されたデータを一定のタイミングで読み出してセルに組み立てて、セル送信部303に送信する。通信セル生成部304は、許容蓄積セル数を算出するのに使用する通信セルを生成して、セル送信部303に送信する。ここで、通信セルは、セルのヘッダに含まれるペイロード・タイプ表示(Payload Type Indication;PTI)=“111“で識別されものである。セル送信部303は、セル化部302で生成された通常のセルと、通信セル生成部304で生成された通信セルをスイッチ部203に送信する。
【0015】
また、セル受信部305は、スイッチ部203から受信したセルのヘッダを解析して、セルの種別を識別し、上述したPTI=“111”で識別される通信セルの場合は、通信セル受信部306に送信し、通常のセルの場合は、デセル化部307に送信する。
【0016】
通信セル受信部306は、以下に説明する網内のラウンドトリップ時間を算出するために、セレクタ308及び309を制御して、受信した通信セル400を自CLAD部204内で折り返す手段と、算出したラウンドトリップ時間を用いて、許容蓄積セル数を自動算出し、揺らぎ吸収バッファ312に設定する手段を備える。
【0017】
ここで、上記揺らぎ吸収バッファは、例えば、セルを蓄積するための蓄積メモリと、セルの蓄積量を示すカウンタと、算出した許容蓄積セル数を設定するレジスタと、から構成されており、上記揺らぎ吸収バッファ312に設定するとは、通信セル受信部306が、算出した許容蓄積セル数を上記レジスタに設定することをいう。デセル化部307は、揺らぎ吸収バッファ312で、網を通過して到着する際に発生するセル遅延の変動を吸収した後、セルを読み出してデータ信号に再生する。再生されたデータ信号は、データ回線インタフェース部301を介してデータ回線に送信される。発振器310は、通信セル生成部304及び通信セル受信部306に、時刻生成のためのクロックを提供する。なお、本発明では、CLAD部204の内部に発振器310を具備しているが、CLAD部の外部に具備しても良い。また、313は、割り込み信号を表す。
【0018】
図4は、本発明における通信セル400の構成を示すフォーマット図である。通信セル400は、“The ATM Forum Technical committee BISDN Inter Carrier Interface Specification Version2.0 af-bici-0013.003 December,1995”の規定に従って構成されており、ヘッダ401と、制御管理(Oparation and Ministration;OAM)セル種別402と、機能種別403と、機能特有フィールド404と、予備405と、誤り検出符号406と、から構成されている。ヘッダ401は、通常のセルのヘッダと同様の構成であり、本発明における通信セル400は、ヘッダ401に含まれるPTI=“111”で識別されるものである。
【0019】
なお、PTI=“100”もしくは“101”の場合は、OAMセルを表す。OAMセル種別402は、OAMセルのマネジメント機能を表示する。機能種別403は、OAMセル種別402で示されたマネジメント機能の中で具体的に実行される機能を表示する。機能特有フィールド404は、各OAMセルの機能実現に必要な情報を表示する。
図5は、本発明における通信セル400に含まれる上記機能種別403のビット割付を示す図である。ここで、“0001”は、算出開始要求通知、“0010”は、折り返し設定完了通知、“0011”は、タイムスタンプ通知、“0100”は、算出停止要求通知、“0101”は、算出停止完了通知、をそれぞれ表している。
【0020】
図6は、本発明における通信セル400に含まれる上記機能特有フィールド404の一構成例を表す図である。機能特有フィールド404は、年411と、月412と、日413と、時間414と、分415と、秒416と、未定義417と、から構成されている。本発明では、上述したラウンドトリップ時間を求めるための時間情報を設定するために、機能特有フィールド404を上記構成において、使用する。また、算出した許容蓄積セル数を設定するために、機能特有フィールド404を使用する。本発明の揺らぎ吸収バッファ制御方法及びその装置とこれを用いた通信システムでは、上記機能種別403と機能特有フィールド404を以下に説明する方法で使用することにより、許容蓄積セル数を自動算出し、セル揺らぎ吸収バッファ312に設定するものである。
【0021】
図7は、揺らぎ吸収バッファ制御方法及びその装置とこれを用いた通信システムにおける本発明の動作を詳細に説明するための動作説明図である。
【0022】
図8と図9は、本発明のATM通信装置121及びATM通信装置122における通信セル400の処理手順を示す動作フロー図である。図7と図8を用いて、本発明のATM通信装置121及びATM通信装置122の動作を詳細に説明する。ここで、処理手順開始の契機は、例えば、システムの初期立ち上げ時やATM網131における通常通信路141、ATM回線インタフェース部201又は202等に障害が発生し、迂回通信路142に切り替わった場合、もしくはシステム運用中にコネクション数を変更する場合等である。なお、本実施例では、ATM通信装置121が、障害時における障害等を検出して、許容蓄積セル数を算出するための処理手順を開始するよう予め設定しておく。
【0023】
ATM通信装置121の制御部206からの指示により、CLAD部204aにおける通信セル生成部304aは、通信セル400に含まれる機能種別403が“0001”の蓄積許容セル数の測定を開始する測定開始要求通知用の通信セル400を生成し、ATM通信装置122に送信する(S801)。CLAD部204bのセル受信部305bは、受信した測定開始要求通知用の通信セル400が、PTI=“111”の通信セル400であることを認識し、通信セル受信部306bに送信する(S802)。通信セル受信部306bは、測定開始要求通知用の通信セル400を受信すると、セレクタ308及び309を制御し、通信セル400の折り返し設定を行う(S803)。折り返し設定後、通信セル生成部303bは、通信セル400に含まれる機能種別403に“0010”を設定して、折り返し設定完了通知用の通信セル400をATM通信装置121に送信する(S804)。ATM通信装置121のCLAD部204aのセル受信部305aは、受信した折り返し設定完了通知用の通信セル400が、PTI=“111”の通信セル400であることを認識し、通信セル受信部306aに送信する(S805)。通信セル受信部306aは、折り返し設定完了通知用の通信セル400を受信したことを割込み信号313aにより、通信セル生成部304aに通知する(S806)。通知を受けた通信セル生成部304aは、ラウンドトリップ時間を測定するために、通信セル400に含まれる機能種別403が“0011”のタイムスタンプ通知用の通信セル400を生成する。また、この際に、通信セル400をATM通信装置122に送信する際の時刻(例えば、Tm)を、例えば2進表示により、上記タイムスタンプ通知用の通信セル400に含まれる機能特有フィールド404に設定し、ATM通信装置122に送信する(S807)。ここで、ラウンドトリップ時間とは、CLAD部204aの通信セル生成部304aから通信セル400をATM通信装置122に送信した時刻と、S803におけるセレクタ308及び309の折り返し設定により、CLAD部204bの内部で折り返され、CLAD部204aの通信セル受信部305aで、この通信セル400を受信した時刻との差分の時間を表す。上述したように、タイムスタンプ通知用の通信セル400は、ATM通信装置122のCLAD部204bの内部で折り返されて、ATM通信装置121に送信される(S808)。CLAD部204aのセル受信部305aは、受信したタイムスタンプ通知用の通信セル400が、PTI=“111”の通信セル400であることを認識し、通信セル受信部306aに送信する(S809)。通信セル受信部306aは、タイムスタンプ通知用の通信セル400を受信すると、以下に示す方法により、揺らぎ吸収バッファ312a及び揺らぎ吸収バッファ312bにおける許容蓄積セル数を算出するとともに、算出した揺らぎ吸収バッファ312aにおける許容蓄積セル数を揺らぎ吸収バッファ312aに設定する(S810)。
【0024】
通信セル受信部306aは、例えば、時刻Tsに上記タイムスタンプ通知用の通信セル400を受信すると、下記に示す式(1)により、ラウンドトリップ時間(以下、Trtと記す)を算出する。
【0025】
Trt=Tm−Ts…(1)
また、ATM通信装置121aのデータ回線における回線速度とATM通信装置122のデータ回線における回線速度を、それぞれSs、Smとし、また、セル化部302aのセル化バッファ311aにおけるセル化遅延とセル化部302bのセル化バッファ311bにおけるセル化遅延を、それぞれTm、Tsとすると、通信セル受信部306aは、下記に示す式(2)及び(3)により、セル化遅延Tm及びTsを、それぞれ算出する。
【0026】
Tm=46.875×8/Sm…(2)
Ts=46.875×8/Ss…(3)
また、端末間のデータ通信で許容される遅延時間をTapとし、デセル化部307aのセル揺らぎ吸収バッファ312aにおけるセル許容遅延時間とデセル化部307bのセル揺らぎ吸収バッファ312bにおけるセル許容遅延時間との合計のセル許容遅延時間をTmbとすると、通信セル受信部306aは、下記に示す式(4)により、セル許容遅延時間Tmbを算出する。
【0027】
Tmb=Tap−Trt−Tm−Ts…(4)
更に、上記セル揺らぎ吸収バッファ312aとセル揺らぎ吸収バッファ312bに割り当てられるセル許容遅延時間を、それぞれTmbm、Tmbsとすると、通信セル受信部306aは、下記に示す式(5)及び(6)により、セル許容遅延時間Tmbm及びTmbsを、それぞれ算出する。
【0028】
Tmbm=Tmb×Sm/(Sm+Ss)…(5)
Tmbs=Tmb×Ss/(Sm+Ss)…(6)
更に、上記セル揺らぎ吸収バッファ312aとセル揺らぎ吸収バッファ312bに割り当てられる許容蓄積セル数をそれぞれDm、Dsとすると、通信セル受信部306aは、Tmbm、Tmbs、Ss、Sm及び1セル当たりのペイロードのビット数から下記に示す式(7)及び(8)より、許容蓄積セル数Dm及びDsをそれぞれ算出する。
【0029】
Dm=Tmbm×Sm/(46.875×8)…(7)
Ds=Tmbs×Ss/(46.875×8)…(8)
通信セル受信部306aは、算出した許容セル数Dmを、例えば2進表示により、揺らぎ吸収バッファ312aに設定する。
【0030】
許容蓄積セル数を揺らぎ吸収バッファ312aに設定後、通信セル受信部306aは、割込み信号311aにより、許容蓄積セル数の揺らぎ吸収バッファ312aへの設定が完了したことを通信セル生成部304aに通知する(S811)。通知を受けた通信セル生成部304は、通信セル400に含まれる機能種別403が“0100”の測定停止要求通知用の通信セル400を生成する。また、この際に、算出した揺らぎ吸収バッファ312bにおける許容蓄積セル数Dsを、例えば2進表示により、上記測定停止要求通知用の通信セル400に含まれる機能特有フィールド404に設定し、ATM通信装置122に送信する(S812)。CLAD部204bのセル受信部305bは、受信した測定開始要求通知用の通信セル400が、PTI=“111”の通信セル400であることを認識し、通信セル受信部306bに送信する(S813)。通信セル受信部306bは、この測定停止要求通知用の通信セル400を受信すると、セレクタ308及び309を制御して、折り返し設定を解除するとともに、機能特有フィールド404に設定された許容蓄積セル数を、例えば、2進表示により、揺らぎ吸収バッファ312bに設定する(S814)。許容蓄積セル数を揺らぎ吸収バッファ312bに設定後、通信セル受信部306bは、割込み信号311bにより、許容蓄積セル数の揺らぎ吸収バッファ312bへの設定が完了したことを通信セル生成部304bに通知する(S815)。通知を受けた通信セル生成部304bは、通信セル400に含まれる機能種別403が“0101”の測定停止完了通知用の通信セル400をATM通信装置121に送信し(S816)、CLAD部204aの通信セル受信部306aがこの測定停止完了通知用の通信セル400を受信すると処理が終了する。以上のようにして、本発明の目的を達成することができる。
【0031】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の通信装置は、到着したセルを蓄積するセルバッファを備え、網を通過して到着する際に発生するセルの往復伝搬遅延時間を測定し、測定した前記往復伝搬遅延時間を用いて、前記セルバッファにおける許容蓄積セル数を算出し、前記セルバッファに設定することにより、網構築時において、許容蓄積セル数を設定する手間を大幅に削減することができる。
【0032】
また、網の構成変更やコネクション数の増減等によって、セル遅延が変動しても、その度に手動により許容蓄積セル数を測定し、設定する必要が無くなるため、その設定の手間を大幅に削減し、かつ、迅速に許容セル蓄積セル数を算出して、揺らぎ吸収バッファに設定することができる。
【0033】
更に、本発明の通信装置は、通信システムの運用前に、許容蓄積セル数を自動算出し、揺らぎ吸収バッファに設定する手段を備えたことにより、通信システムの運用中に不要なデータ廃棄を無くし、安定した通信を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のATM通信装置を適用するシステムの構成を示すシステム構成図。
【図2】本発明のATM通信装置の構成を示すブロック構成図。
【図3】CLAD部の構成を示すブロック構成図。
【図4】通信セルの構成を示すフォーマット図。
【図5】本発明における機能種別のビット割付を示す図。
【図6】本発明における機能特有フィールドの一構成例を表す図。
【図7】揺らぎ吸収バッファ制御方法及びその装置とこれを用いた通信システムにおける本発明の動作を詳細に説明するための動作説明図。
【図8】本発明のATM通信装置における通信セルの処理手順を示す動作フロー図。
【図9】同じく本発明のATM通信装置における通信セルの処理手順を示す動作フロー図。
【符号の説明】
101〜106…端末、111、112…TDM装置、121、122…ATM通信装置、131…ATM網、201、202…ATMインタフェース部、203…スイッチ部、204、205…CLAD部、206…制御部、301…データ回線インタフェース部、302…セル化部、303…セル送信部、304…通信セル生成部、305…セル受信部、306…通信セル受信部、307…デセル化部、308、309…セレクタ、310…発振器、311…セル化バッファ、312…揺らぎ吸収バッファ、313…割り込み信号、400…通信セル。
Claims (4)
- 通信装置間の網を通過して到着する際に発生するパケット遅延の変動を吸収する通信装置であって、
前記通信装置は、
到着した第1のパケットを蓄積するパケットバッファを備え、
前記通信装置のうち、第1の通信装置は、
第2のパケットを生成するパケット生成手段と、
前記網を通過して到着する際に発生する第1のパケットの往復伝搬遅延時間を、前記第2のパケットを用いて測定する往復伝搬遅延時間測定手段と、
前記往復伝搬遅延時間測定手段により測定した前記往復伝搬遅延時間を用いて、前記第1の通信装置に備える前記パケットバッファにおける許容蓄積パケット数と、前記通信装置のうち、第2の通信装置に備える前記パケットバッファにおける許容蓄積パケット数とを算出し、前記第1の通信装置に備える前記パケットバッファにおける前記許容蓄積パケット数を、前記第1の通信装置に備える前記パケットバッファに設定する許容蓄積パケット数算出手段と、
前記許容蓄積パケット数算出手段により算出した前記第2の通信装置に備える前記パケットバッファにおける前記許容蓄積パケット数を、前記第2の通信装置に伝達する許容蓄積パケット数伝達手段と、
を備え、
前記通信装置のうち、第2の通信装置は、
前記第2の通信装置内で前記第2のパケットの折り返し制御を行う折り返し制御手段と、前記許容蓄積パケット数伝達手段により伝達された前記許容蓄積パケット数を前記第2の通信装置に備える前記パケットバッファに設定する許容蓄積パケット数設定手段と、
を備えることを特徴とする通信装置。 - 前記往復伝搬遅延時間測定手段は、
前記パケット生成手段により、生成され、送信された前記第2のパケットの送信時刻と、前記第2の通信装置で折り返され、前記第1の通信装置で前記第2のパケットを受信した時刻と、の差分の時間を測定することにより、前記網を通過して到着する際に発生する前記第1のパケットの前記往復伝搬遅延時間を算出する
ことを特徴とする請求項1に記載の通信装置。 - 前記往復伝搬遅延時間測定手段は、
前記パケット生成手段により、前記送信時刻を表す情報が設定された前記第2のパケットを前記第2の通信装置に送信し、
前記第2のパケットを受信した前記第2の通信装置は、前記折り返し制御手段により、前記第2のパケットを折り返し、
折り返された前記第2のパケットを受信した前記第1の通信装置は、前記往復伝搬遅延時間測定手段により、前記第2のパケットを受信した時刻と、前記第2のパケットに設定されている前記送信時刻と、の差分の時間を測定することにより、前記網を通過して到着する際に発生する前記第1のパケットの前記往復伝搬遅延時間を算出する
ことを特徴とする請求項1もしくは請求項2に記載の通信装置。 - 前記許容蓄積パケット数算出手段は、
端末間のデータ通信で許容される遅延時間から、前記往復伝搬遅延時間測定手段により測定した前記往復伝搬遅延時間と、前記端末からデータを受信し、前記データを前記第1のパケットに組み立てる際に発生するパケット化遅延時間と、を差し引いた時間を用いて、前記第1の通信装置に備える前記パケットバッファにおける前記許容蓄積パケット数と、前記第2の通信装置に備える前記パケットバッファにおける前記許容蓄積パケット数と、を算出する
ことを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000259368A JP4401549B2 (ja) | 2000-08-24 | 2000-08-24 | 通信装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000259368A JP4401549B2 (ja) | 2000-08-24 | 2000-08-24 | 通信装置 |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002077184A JP2002077184A (ja) | 2002-03-15 |
JP2002077184A5 JP2002077184A5 (ja) | 2007-09-27 |
JP4401549B2 true JP4401549B2 (ja) | 2010-01-20 |
Family
ID=18747554
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000259368A Expired - Fee Related JP4401549B2 (ja) | 2000-08-24 | 2000-08-24 | 通信装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4401549B2 (ja) |
-
2000
- 2000-08-24 JP JP2000259368A patent/JP4401549B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2002077184A (ja) | 2002-03-15 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP1109360B1 (en) | ATM test equipment operable as source and responder for conducting multiple tests | |
US6545979B1 (en) | Round trip delay measurement | |
JP3894232B2 (ja) | Atmスイッチのパーフォマンス監視 | |
CA2334247C (en) | Method and system for monitoring broadband quality of services | |
JP2849357B2 (ja) | 網ノード輻輳状態決定装置および方法 | |
US7426573B2 (en) | System and method for providing service availability data for a communication network | |
JP2848784B2 (ja) | パケット交換方式 | |
GB2337895A (en) | Detecting congestion in ATM networks | |
JPH04138743A (ja) | トラヒック監視方式 | |
JP2009159499A (ja) | ネットワークにおけるエコー要求/応答の遅延時間測定方法、システム及びステーション | |
US7583688B2 (en) | Delay variation buffer control technique | |
JP2960818B2 (ja) | プロセッサのリセット方式 | |
JP4401549B2 (ja) | 通信装置 | |
JP3831944B2 (ja) | ネットワーク品質評価装置 | |
JPS5827449A (ja) | パケツト交換の径路選択方式 | |
Gruber | Performance and fault management functions for the maintenance of SONET/SDH and ATM transport networks | |
JPH04207435A (ja) | セル遅延時間測定方式 | |
JPH0498944A (ja) | 無瞬断パス切替方式 | |
KR0140782B1 (ko) | 에이티엠 교환시스템의 셀 전달계 성능 측정 장치 | |
KR100276079B1 (ko) | 버킷 칼렌다를 이용한 셀 스페이서 및 그 제어방법 | |
US7085198B2 (en) | Method for producing computer-assisted real-time systems | |
JPH04329733A (ja) | Atm伝送網の監視方式 | |
KR0175571B1 (ko) | 순방향 성능감시 운용 및 유지보수 셀 생성방법 | |
JPH0449735A (ja) | 迂回切り戻し方式 | |
JPH04287538A (ja) | Atm方式におけるパス切換方法と装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070808 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070810 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20090709 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090818 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090917 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20090917 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20091006 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20091028 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121106 Year of fee payment: 3 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121106 Year of fee payment: 3 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |