JP4401400B2 - マイクロ波プラズマ処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、マイクロ波を用いて生成したプラズマによって、半導体基板又は液晶ディスプレイ用ガラス基板等にエッチング又はアッシング等の処理を施す装置に関する。
反応ガスに外部からエネルギを与えて生じるプラズマは、LSI又はLCD等の製造プロセスにおいて広く用いられている。特に、ドライエッチングプロセスにおいて、プラズマの利用は不可欠の基本技術となっている。一般にプラズマを生成させる励起手段には2.45GHzのマイクロ波を用いる場合と、13.56MHzのRF(Radio Frequency )を用いる場合とがある。前者は後者に比べて高密度のプラズマが得られるとともに、プラズマ発生のために電極を必要とせず、従って電極からのコンタミネーションを防止できるという利点がある。ところが、マイクロ波を用いたプラズマ処理装置にあっては、プラズマ生成領域の面積を広くし、且つ密度が均一になるようにプラズマを発生させることが困難であった。しかしながら、マイクロ波プラズマ処理装置には前述した如く種々の利点があるため、該装置によって大口径の半導体基板,LCD用ガラス基板等の処理を実現することが要求されていた。この要求を満たすため、本願出願人は、特開昭62−5600号公報、特開昭62−99481号公報等において次のような装置を提案している。
図6は、特開昭62−5600号公報及び特開昭62−99481 号公報に開示した装置と同タイプのマイクロ波プラズマ処理装置を示す側断面図であり、図7は図6に示したプラズマ処理装置の平面図である。矩形箱状の反応器31は、その全体がアルミニウムで形成されている。反応器31の上部にはマイクロ波導入窓が開設してあり、該マイクロ波導入窓は封止板34で気密状態に封止されている。この封止板34は、耐熱性及びマイクロ波透過性を有すると共に誘電損失が小さい、石英ガラス又はアルミナ等の誘電体で形成されている。
反応器31には、該反応器31の上部を覆う長方形箱状のカバー部材40が連結してある。このカバー部材40内の天井部分には誘電体線路41が取り付けてあり、該誘電体線路41と封止板34との間にはエアギャップ43が形成されている。誘電体線路41は、テフロン(登録商標)といったフッ素樹脂,ポリエチレン樹脂又はポリスチレン樹脂等の誘電体を、矩形と三角形とを組み合わせた略五角形の頂点に凸部を設けた板形状に成形してなり、前記凸部をカバー部材40の周面に連結した導波管21に内嵌させてある。導波管21にはマイクロ波発振器20が連結してあり、マイクロ波発振器20が発振したマイクロ波は、導波管21によって誘電体線路41の凸部に入射される。
前述した如く、誘電体線路41の凸部の基端側は、平面視が略三角形状のテーパ部41aになしてあり、前記凸部に入射されたマイクロ波はテーパ部41aに倣ってその幅方向に拡げられ誘電体線路41の全体に伝播する。このマイクロ波はカバー部材40の導波管21に対向する端面で反射し、入射波と反射波とが重ね合わされて誘電体線路41に定在波が形成される。
反応器31の内部は処理室32になっており、処理室32の周囲壁を貫通する貫通穴に嵌合させたガス導入管35から処理室32内に所要のガスが導入される。処理室32の底部壁中央には、試料Wを載置する載置台33が設けてあり、載置台33にはマッチングボックス36を介して高周波電源37が接続されている。また、反応器31の底部壁には排気口38が開設してあり、排気口38から処理室32の内気を排出するようになしてある。
このようなマイクロ波プラズマ処理装置を用いて試料Wの表面にエッチング処理を施すには、排気口38から排気して処理室32内を所望の圧力まで減圧した後、ガス導入管35から処理室32内に反応ガスを供給する。次いで、マイクロ波発振器20からマイクロ波を発振させ、これを導波管21を介して誘電体線路41に導入する。このとき、テーパ部41aによってマイクロ波は誘電体線路41内で均一に拡がり、誘電体線路41内に定在波を形成する。この定在波によって、誘電体線路41の下方に漏れ電界が形成され、それがエアギャップ43及び封止板34を透過して処理室32内へ導入される。このようにして、マイクロ波が処理室32内へ伝播する。これにより、処理室32内にプラズマが生成され、そのプラズマによって試料Wの表面をエッチングする。これによって、大口径の試料Wを処理すべく反応器31の直径を大きくしても、その反応器31の全領域へマイクロ波を均一に導入することができ、大口径の試料Wを均一にプラズマ処理することができる。
特開昭62−5600号公報 特開昭62−99481号公報
このようなマイクロ波プラズマ処理装置では、誘電体線路41に導入したマイクロ波によって形成される電界が所要の分布になるように、テーパ部41a の長さ及び誘電体線路41の幅等の寸法並びに誘電体線路41の材質等を設定してある。しかし、誘電体線路41に分布した電界の強度が位置によって異なることがあり、そのような場合、試料Wの各位置でプラズマによる処理速度が異なり、プラズマ処理の均一性が低下するという問題があった。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところはプラズマを生成させる容器の一部を封止する封止部材に臨ませて、該封止部材を覆う導電性のカバー部材及び該カバー部材の内面に設けた誘電体線路を貫通する貫通穴が開設してあり、該貫通穴に、前記カバー部材と短絡してある導電性の棒部材が、該棒部材の周面と誘電体線路との間に適宜の距離を隔てて、進退自在に挿入してある構成にすることによって、容器内に分布する電界の強度を調整して、プラズマ処理の均一性を向上させることができるマイクロ波プラズマ処理装置を提供することにある。
本発明に係るマイクロ波プラズマ処理装置は、容器の一部を封止する封止部材と、該封止部材を覆う導電性のカバー部材と、該カバー部材の前記封止部材に対向する部分に封止部材から距離を隔てて設けた誘電体線路と、該誘電体線路へマイクロ波を発振するマイクロ波発振器とを備え、前記誘電体線路を伝搬したマイクロ波を容器内へ導入してプラズマを生成し、そのプラズマによって被処理物を処理するマイクロ波プラズマ処理装置において、前記封止部材に臨ませて、前記カバー部材及び誘電体線路を貫通する貫通穴が開設してあり、該貫通穴に、前記カバー部材と短絡してある導電性の棒部材が、該棒部材の周面と誘電体線路との間に適宜の距離を隔てて、前記誘電体線路と前記封止部材との間に一定間隔を隔てて形成されるエアギャップ、前記誘電体線路、及び、前記カバー部材間を進退自在に挿入してあることを特徴とする。
本発明に係るマイクロ波プラズマ処理装置は、前記棒部材の前記封止部材に対向する端部の前記封止部材と平行をなす平面による断面面積は、棒部材の他の部分の前記平面による断面面積より大きくなしてあることを特徴とする。
本発明に係るマイクロ波プラズマ処理装置は、前記貫通穴は、前記誘電体線路を伝搬するマイクロ波によって形成される電界の強度が相対的に高い領域に開設してあることを特徴とする。
本発明に係るマイクロ波プラズマ処理装置は、前記貫通穴は、前記容器内において他の領域に対して処理速度が遅い領域に対応する位置に開設してあることを特徴とする。
図4は、誘電体線路に分布した電界の強度をシミュレーションした結果を説明する説明図であり、略円板形の誘電体線路を用いた結果を示してある。直径が360mmである円板の周面に略矩形の凸部を設けた形状にテフロン(登録商標)を成形してなる誘電体線路に、前記凸部から2.45GHzのマイクロ波を導入し、マイクロ波の伝播によって形成される電界の強度をシミュレーションし、同じ電界強度の地点を線で結んだ。その結果、図4中に矢符で示した如く、誘電体線路に強電界強度の複数の領域が、誘電体線路の円板の中心及び凸部の中央を通る軸に対称になるように形成されている。
このような分布の電界が誘電体線路から漏出し、封止部材を透過して容器内へ導入される。この電界によって容器内にプラズマが生成され、該プラズマが拡散しつつ容器内に配置された被処理物に供給され、該被処理物をプラズマ処理する。容器内に生成されたプラズマの密度は、それと結合する電界の強度と相関するため、プラズマによる処理速度が遅い、即ちプラズマ密度が低い領域がある場合、その領域の電界強度を強くすることによって、プラズマ密度を高くして、処理速度を均一にすることができる。
本発明にあっては、カバー部材及び誘電体線路を貫通する貫通穴内に挿入された導電性の棒部材は、その周面が誘電体線路と接触することがなく導電性のカバー部材と短絡してあるため、棒部材の先端の電位は、誘電体線路に分布した電界のカバー部材における電位と等しい。そのため、棒部材を封止部材の方へ前進させて、棒部材と封止部材との間の距離を短くすると、容器内の棒部材に対応する領域の電界強度を強くすることができる。これによって、前記領域に生成されるプラズマ密度を増大して、プラズマ処理の速度を速くすることができる。従って、容器内において、他の領域よりプラズマによる処理速度が遅い領域が存在する場合、その領域を予め特定しておき、該領域に対応する位置に貫通穴を開設し、該貫通穴に挿入した棒部材を進退させて容器内の電界強度を調整することによって、処理速度を略一定にしてプラズマ処理の均一性を向上させることができる。
本発明にあっては、棒部材の封止部材に対向する端部の封止部材と平行をなす平面による断面面積は、棒部材の他の部分の前記平面による断面面積より大きくなしてあるため、プラズマとの結合が強く、容器内の電界強度の制御性が高い。
本発明にあっては、貫通穴は、誘電体線路を伝搬するマイクロ波によって形成される電界の強度が相対的に高い領域、好ましくは電界の強度が極大の領域に開設してあるため、容器内の電界強度の制御性が高い。また、電界の強度が相対的に高い複数の領域に、容器の平断面の中心点を中心に均等に貫通穴を開設しておき、各貫通穴に棒部材を均等に挿入することによって、小さなパワーで所要の密度のプラズマを略均一に生成することができ、これによってマイクロ波プラズマ処理装置のランニングコストを低減することができる。
以上詳述した如く、本発明に係るマイクロ波プラズマ処理装置にあっては、貫通穴に挿入した棒部材を進退させて容器内の電界強度を調整することによって、処理速度を略一定にしてプラズマ処理の均一性を向上させることができる。
本発明に係るマイクロ波プラズマ処理装置にあっては、棒部材の封止部材に対向する端部の前記封止部材と平行をなす平面による断面面積は、棒部材の他の部分の前記平面による断面面積より大きくなしてあるため、プラズマとの結合が強く、容器内の電界強度の制御性が高い。
本発明に係るマイクロ波プラズマ処理装置にあっては、容器内の電界強度の制御性が向上すると共に、小さなパワーで所要の密度のプラズマを略均一に生成することができ、ランニングコストを低減することができる等、本発明は優れた効果を奏する。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて具体的に説明する。
(実施の形態1)
図1は本発明に係るマイクロ波プラズマ処理装置の構造を示す側断面図であり、図2は図1に示したマイクロ波プラズマ処理装置の平面図である。有底円筒形状の反応器1は、その全体がアルミニウムで形成されている。反応器1の上部にはマイクロ波導入窓が開設してあり、該マイクロ波導入窓は封止板4で気密状態に封止されている。この封止板4は、耐熱性及びマイクロ波透過性を有すると共に誘電損失が小さい、石英ガラス又はアルミナ等の誘電体で形成されている。
反応器1には、該反応器1の上部を覆う箱状のカバー部材10が連結してある。カバー部材10はアルミニウムといった導電性部材で形成されている。このカバー部材10内の天井部分には誘電体線路11が取り付けてあり、該誘電体線路11と封止板4との間にはエアギャップ9が形成されている。誘電体線路11は、テフロン(登録商標)といったフッ素樹脂,ポリエチレン樹脂又はポリスチレン樹脂等の誘電体を、円板の周面に略矩形の凸部を設けた形状に成形してなり、前記凸部をカバー部材10の周面に連結した導波管21に内嵌させてある。導波管21にはマイクロ波発振器20が連結してあり、マイクロ波発振器20が発振したマイクロ波は、導波管21によって誘電体線路11の凸部11aに入射される。このマイクロ波は、誘電体線路11の形状及び寸法等によって定まる伝搬モードにより誘電体線路11の全領域に伝搬し、所定分布の電界が形成される。
カバー部材10の中心から適宜距離を隔てた同心円の線上には、カバー部材10及び誘電体線路11を貫通する複数の貫通穴12,12,…が所定の間隔で開設してあり、各貫通穴12,12,…の直径は、カバー部材10を貫通する部分より誘電体線路11を貫通する部分の方が大きい。各貫通穴12,12,…の位置は、例えば図4に示した複数の強電界強度領域の内の、誘電体線路の中心に最も近い位置で環状に配列した各強電界強度領域の中心に略一致させてある。
カバー部材10の上面の各貫通穴12,12,…の周囲には、後述するチューナ16,16,…をそれぞれ進退自在に支持する複数の支持部材15,15,…がそれぞれ固定してある。支持部材15,15,…は、絶縁材を側面視が凸状に成形してなり、一段高い中央部分は所定高さだけ高くしてある。また、支持部材15,15,…には、その中心軸に沿って該支持部材15,15,…を貫通する細孔が開設してあり、支持部材15,15,…は、その中心軸と貫通穴12,12,…の中心軸とが同軸になるように設けてある。そして、支持部材15,15,…の各細孔にチューナ16,16,…を挿入して、該チューナ16,16,…を支持するようになしてある。
チューナ16は、貫通穴12のカバー部材10を貫通する部分の直径と略同じ外径の円柱に導電材を成形してなる本体17の一端に、絶縁材をピン形状に成形してなる頭部18が連結してあり、本体17を下にして支持部材15内に挿入し、本体17とカバー部材10とを接触させてある。従って、各チューナ16,16,…の先端の電位は、誘電体線路11に分布した電界の支持部材15,15,…の位置における電位と等しい。一方、誘電体線路11及びチューナ16,16,…の先端から漏出し、封止板4を透過して反応器1内へ導入される電界の強度は指数関数的に減衰する。そのため、チューナ16,16,…を進退させて、チューナ16,16,…の先端から封止板4までの距離を調整することによって、反応器1内に導入される局所的な電界強度を調節することができ、これによって、反応器1内に生成されるプラズマ密度を局所的に制御することができる。
ところで、支持部材15,15,…の高さ寸法は、チューナ16,16,…の本体17,17,…の長さ寸法と略同じになしてあり、これによって、チューナ16,16,…からカバー部材10の外側へ電界が漏れることが防止される。
反応器1には処理室2の周囲壁を貫通する貫通穴が開設してあり、該貫通穴に嵌合させたガス導入管5から処理室2内に所要のガスが導入される。処理室2の底部壁中央には、試料Wを載置する載置台3が前記電極部材24に対向するように設けてあり、載置台3にはマッチングボックス6を介して高周波電源7が接続されている。また、反応器1の底部壁には排気口8が開設してあり、排気口8から処理室2の内気を排出するようになしてある。
このようなマイクロ波プラズマ処理装置を用いて試料Wの表面にエッチング処理を施すには、排気口8から排気して処理室2内を所望の圧力まで減圧した後、ガス導入管5から処理室2内に反応ガスを供給する。次いで、マイクロ波発振器20から2.45GHzのマイクロ波を発振させ、これを導波管21を介して誘電体線路11に導入し、そこに定在波を形成させることによって所定分布の漏れ電界を発生させる。この漏れ電界がエアギャップ9及び封止板4を透過して処理室2内へ導入され、これにより、処理室2内にプラズマが生成され、そのプラズマによって試料Wの表面をエッチングする。
このようにして試料Wの表面をエッチングするに当たって、試料Wと同じ材料の試験材の表面を、試料Wの表面をエッチングする場合と同じ条件でエッチングし、試験材表面の複数の部分でエッチングレートを測定する。そして、得られた複数のエッチングレートが均一でない場合、各測定部分とそのエッチングレートに基づいて、エッチングレートが高い部分に対応するチューナ16を前進させて、処理室2内の局所的なプラズマ密度を調節した後、別の試験材をエッチングし、再び複数の部分でエッチングレートを測定する。そのような操作を、均一なエッチングレートが得られるまで繰り返すことによって、各チューナ16,16,…の位置を予め調整しておく。これによって、プラズマ処理の均一性を向上させることができる。
また、前述した如く、各チューナ16,16,…は、誘電体線路11内に形成された複数の強電界強度領域の内、誘電体線路11の中心に最も近い位置で環状に配列した各強電界強度領域の中心に略一致させてあるため、各チューナ16,16,…を均一に貫通穴12,12,…内に進入させることによって、小さなパワーで処理室2内に所要の密度のプラズマを略均一に生成することができ、これによってマイクロ波プラズマ処理装置のランニングコストを低減することができる。
(実施の形態2)
図3は、実施の形態2を示す側断面図であり、チューナ16,16,…の先端の直径を他の部分より大きくなした場合を示している。なお、図中、図1に対応する部分には同じ番号を付してその説明を省略する。図3に示した如く、チューナ16,16,…の先端には、本体17,17,…の直径より大きく、貫通穴12,12,…の誘電体線路11を貫通する部分の直径より小さい直径の円板に導電性金属を成形した板部材19,19,…が、本体17,17,…の中心軸と板部材19,19,…の中心とが一致するように固定してある。これによって、板部材19,19,…が設けてない場合に比べて、漏れ電界とプラズマとの結合が強くなり、従って処理室2内の電界強度の制御性が向上する。
なお、本実施の形態では、板部材19,19,…の直径を、本体17,17,…の直径より大きく、貫通穴12,12,…の誘電体線路11を貫通する部分の直径より小さくすることによって、板部材19,19,…を貫通穴12,12,…内へ挿入自在になしてあるが、本発明はこれに限らず、板部材19,19,…の直径を、貫通穴12,12,…の誘電体線路11を貫通する部分の直径より大きくしてもよい。この場合、全てのチューナ16,16,…の先端が、エアギャップ9内に突出しているため、前述した如く電界とプラズマとの結合が強い。加えて、チューナ16,16,…の先端の面積が大きいため、電界とプラズマとの結合が更に強く、より小さなパワーで処理室2内に所要密度のプラズマを生成することができる。
なお、上述した実施の形態は、略円板状の誘電体線路を用いた場合について説明したが、本発明はこれに限らず、図5に示した如く、矩形と三角形とを組み合わせた略五角形の誘電体線路11aを用いた場合にも適用できる。この場合、矩形箱状のカバー部材10a及び誘電体線路11aに、該誘電体線路11aの中心軸上に所定距離を隔てて例えば3つの貫通穴を開設し、各貫通穴の前記中心軸の両側にそれぞれ他の貫通穴を開設する。このようにマトリクス状に開設した貫通穴に対応して、カバー部材10aの上面に支持部材15,15,…を固定し、各支持部材15,15,…にチューナ16,16,…を挿入し、該チューナ16,16,…を進退させることによって、反応器1a内に略均一な密度のプラズマを生成させる。
本発明に係るマイクロ波プラズマ処理装置の構造を示す側断面図である。 図1に示したマイクロ波プラズマ処理装置の平面図である。 実施の形態2を示す側断面図である。 誘電体線路に分布した電界の強度をシミュレーションした結果を説明する説明図である。 他の実施の形態を示す平面図である。 従来の装置と同タイプのマイクロ波プラズマ処理装置を示す側断面図である。 図6に示したプラズマ処理装置の平面図である。
符号の説明
1 反応器
2 処理室
3 載置台
4 封止板
10 カバー部材
11 誘電体線路
12 貫通穴
15 支持部材
16 チューナ
17 本体
18 頭部
W 試料

Claims (4)

  1. 容器の一部を封止する封止部材と、該封止部材を覆う導電性のカバー部材と、該カバー部材の前記封止部材に対向する部分に封止部材から距離を隔てて設けた誘電体線路と、該誘電体線路へマイクロ波を発振するマイクロ波発振器とを備え、前記誘電体線路を伝搬したマイクロ波を容器内へ導入してプラズマを生成し、そのプラズマによって被処理物を処理するマイクロ波プラズマ処理装置において、前記封止部材に臨ませて、前記カバー部材及び誘電体線路を貫通する貫通穴が開設してあり、該貫通穴に、前記カバー部材と短絡してある導電性の棒部材が、該棒部材の周面と誘電体線路との間に適宜の距離を隔てて、前記誘電体線路と前記封止部材との間に一定間隔を隔てて形成されるエアギャップ、前記誘電体線路、及び、前記カバー部材間を進退自在に挿入してあることを特徴とするマイクロ波プラズマ処理装置。
  2. 前記棒部材の前記封止部材に対向する端部の前記封止部材と平行をなす平面による断面面積は、棒部材の他の部分の前記平面による断面面積より大きくなしてある請求項1記載のマイクロ波プラズマ処理装置。
  3. 前記貫通穴は、前記誘電体線路を伝搬するマイクロ波によって形成される電界の強度が相対的に高い領域に開設してある請求項1又は2記載のマイクロ波プラズマ処理装置。
  4. 前記貫通穴は、前記容器内において他の領域に対して処理速度が遅い領域に対応する位置に開設してある請求項1又は2記載のマイクロ波プラズマ処理装置。
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