JP4400286B2 - 梱包仕様決定装置および方法 - Google Patents

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Description

本発明は、コンピュータを用いることによって出荷物品の好適な梱包仕様を決定することができる装置および方法に関するものである。
物品の輸送は、その物品を段ボールやパレット等の梱包材に収納して行われている。この梱包材の選択については、作業者が経験やカンに基づいて行うものであるため、非常に不正確で、無駄の多いものであった。
また、例えば車両を組立生産する際に必要な部品を所定の単位でまとめて梱包し輸送する場合には、部品の材質や大きさ、輸送環境、納入先環境等を考慮して最適な梱包材を決定しなければならないが、従来こうした作業は、熟練の作業者に頼らざるを得ない状況であった。
一方、下記特許文献1に示されているような、1乃至複数の部品の梱包形態を梱包対象である部品全体の形状から決定する技術については、従来から知られていた。しかしながら、この技術は、部品全体の形状のみから梱包形態を決定するものであり、生産状況や使用環境、輸送環境等に応じて最適な梱包仕様を決定することは不可能である。
特開2002−230058号公報
ユーザニーズの多様化にともなう商品サイクルの短縮によって、製造業の現場では、製品開発期間や生産準備期間が大幅に短縮されてきており、部品出荷に関わる梱包仕様決定作業についても、短期間で最適な仕様決定を行うことが求められるようになってきている。
さらに、世界一市場化が進む中で、例えば車両を組立生産する場合には、車両工場に対して世界各国の部品工場から部品が納入されてくることになる。しかし、上述したように、梱包仕様の決定には熟練した作業者の経験やカンが必要となるが、このような熟練した作業者の確保には限界がある。一方で、梱包経験が無い部品工場であっても、一定レベル以上の梱包仕様を短期間で決定しなければならないという要求が存在している。
したがって、このような梱包経験が無い部品工場においては、熟練した作業者が現地に赴き、梱包仕様決定のノウハウを指導していたが、このような対応では不完全であり、コスト的にも無駄が多くなってしまうため、簡易に梱包仕様を決定することができる技術の開発が求められていた。
本発明は、以上のような問題を解決するために成されたものであり、出荷対象となる物品に対して最適な梱包仕様を決定することができる装置及び方法を提供するものである。
本発明に係る他の梱包仕様決定装置は、出荷対象となる物品の固有情報が登録される出荷オーダファイルと、前記物品の固有情報に対応した物品の形状情報を含む物品設計情報が登録される設計データベースと、前記物品の固有情報に対応した物品の輸送手段と輸送ルートとを含む輸送情報が登録される輸送手段/ルート情報データベースと、前記物品の固有情報と前記輸送情報に対応した物品の輸送制約条件が登録される輸送制約条件データベースと、前記物品の固有情報と輸送情報および輸送制約条件とに対応した梱包副資材仕様に関する情報が登録される梱包副資材データベースと、出荷対象部品についての梱包条件を登録して記憶し、取得された前記物品の固有情報と輸送情報、輸送制約条件、梱包副資材情報の制約条件を動作条件として用いて梱包条件が検索できる梱包仕様知的データベースと、熟練作業者が有していた梱包仕様決定作業の手順を複数の条件判断の手順として記憶し、梱包仕様知的データベースに登録されている梱包条件を動作条件として用いてその条件判断処理を行える梱包仕様決定プロセスデータベースと、を有する梱包仕様決定装置であって、前記出荷オーダファイルを参照することにより、出荷対象となる物品の固有情報を取得する物品情報取得手段と、前記設計データベースを参照することにより、出荷対象となる前記物品の固有情報に対応した物品設計情報を取得する物品設計情報取得手段と、前記輸送手段/ルート情報データベースと前記輸送制約条件データベースとを参照することにより、前記物品情報取得手段によって取得した物品の固有情報に対応した物品の輸送手段と輸送ルートとを含む輸送情報と、前記物品の固有情報と前記物品設計情報および前記輸送情報に対応した物品の輸送制約条件とを取得する輸送情報取得手段と、前記梱包副資材データベースを参照することにより、前記物品の固有情報と物品設計情報、輸送情報、輸送制約条件とに対応した梱包副資材仕様に関する情報を取得する梱包副資材情報取得手段と、取得された前記物品の固有情報と輸送情報、輸送制約条件、梱包副資材情報の制約条件を動作条件として用いて梱包仕様知的データベースに登録される梱包条件を検索し、検索された梱包条件を動作条件として用いて梱包仕様決定プロセスデータベースに登録される梱包仕様決定作業の複数の条件判断処理を順次行い、かかる情報群に対応した物品の梱包仕様を決定する梱包仕様決定手段と、を備えることを特徴とするものである。
このような本発明に係る梱包仕様決定装置は、物品の梱包仕様が登録される梱包仕様データベースを備えており、出荷対象となる物品の梱包仕様が前記梱包仕様データベースに登録されていないときに、前記梱包仕様決定手段による梱包仕様の決定処理が実行されるようにすることができる。
また、本発明に係る梱包仕様決定装置は、前記梱包仕様決定手段による梱包仕様の決定処理が実行されるごとに、梱包仕様決定プロセスデータベースに記録される梱包仕様決定プロセスが更新されることが好適である。
さらに、本発明に係る梱包仕様決定装置は、前記梱包仕様決定手段による梱包仕様の決定処理が実行されたときに、かかる決定処理によって決定される物品の梱包仕様を、前記梱包仕様データベースに記録する手段を備えていることが好適である。
またさらに、本発明に係る梱包仕様決定装置において、前記梱包仕様決定プロセスは過去に梱包仕様決定作業者が行った手順に基づいて決定されており、かかる梱包仕様決定プロセスには、梱包仕様決定作業者ごとの技能レベルを示す定量化データが付加されている。このような本発明に係る梱包仕様決定装置が、前記定量化データを記憶する梱包仕様決定スキルプロファイル情報データベースを備えることによって、前記梱包仕様知的データベースを参照して梱包仕様を決定するとき、前記梱包仕様決定スキルプロファイル情報データベースを参照することによって、前記梱包仕様決定プロセスを動作させる動作条件に前記定量化データを加味することとすることができる。
さらにまた、本発明に係る梱包仕様決定装置は、輸送拠点間における物品の輸送費が登録される拠点間輸送費テーブルと、梱包拠点における労務費が登録される梱包拠点労務費テーブルと、前記梱包副資材情報取得手段によって選択される梱包副資材の費用が登録される梱包副資材費用データベースと、を備え、前記梱包仕様決定手段によって行われる梱包仕様の決定は、前記拠点間輸送費テーブルと梱包拠点労務費テーブルおよび梱包副資材費用データベースによって算出される梱包コストを加味して行われることが好適である。
また、本発明に係る梱包仕様決定装置において、前記梱包コストは、前記梱包仕様決定プロセスを動作させる動作条件として前記定量化データに付加されることにより、次回からの梱包仕様の決定に利用されることが可能である。
また、本発明に係る梱包仕様決定装置は、前記梱包仕様知的データベースを参照して梱包仕様を決定するために前記定量化データを含む前記梱包仕様決定プロセスを動作させるとき、前記定量化データに基づいて、あらかじめ選択される可能性のない梱包仕様を選択肢から外す手段を備えることにより、前記梱包仕様決定手段による梱包仕様決定処理の効率向上を図ることができる。
また、本発明に係る梱包仕様決定装置は、出荷対象となる物品を購入した際に購入先によって施されていた梱包情報を含む納入荷姿情報が登録されている納入荷姿情報データベースを備え、前記梱包仕様決定手段によって梱包仕様を決定するとき、前記納入荷姿情報データベースを参照することによって、前記納入荷姿情報を梱包仕様の決定に利用することが可能である。
また、本発明に係る梱包仕様決定装置は、出荷対象となる物品を複数の出荷物品単位に分割する出荷物品分割手段と、前記複数の出荷物品単位ごとに前記梱包仕様決定プロセスデータベースと前記梱包仕様知的データベースとを参照することにより、前記複数の出荷物品単位ごとの固有情報と輸送情報、輸送制約条件、梱包副資材情報に対応した梱包仕様を決定する梱包仕様決定手段と、前記梱包仕様決定手段によって決定された梱包仕様についての定量化データを抽出する定量化データ抽出手段と、出荷対象となる物品の分割前の定量化データと、出荷対象となる物品の分割後の定量化データとを比較することにより、分割の効果の有無を判定する分割効果判定手段と、を有することにより、前記分割効果判定手段が行う判定結果に基づいて、最適な出荷物品単位と梱包仕様を決定することが可能である。
また、本発明に係る梱包仕様決定装置は、出荷対象となる物品を複数抽出し、単一の出荷物品単位として合梱する出荷物品合梱手段と、前記合梱された出荷物品単位について前記梱包仕様決定プロセスデータベースと前記梱包仕様知的データベースとを参照することにより、合梱された前記出荷物品単位の固有情報と輸送情報、輸送制約条件、梱包副資材情報に対応した梱包仕様を決定する梱包仕様決定手段と、前記梱包仕様決定手段によって決定された梱包仕様についての定量化データを抽出する定量化データ抽出手段と、出荷対象となる物品の合梱前の定量化データと、出荷対象となる物品の合梱後の定量化データとを比較することにより、合梱の効果の有無を判定する合梱効果判定手段と、を有することにより、前記合梱効果判定手段が行う判定結果に基づいて、最適な出荷物品単位と梱包仕様を決定することが可能である。
また、本発明に係る梱包仕様決定装置は、過去に発生した梱包仕様ごとの不具合情報が登録される品質情報データベースを備え、前記梱包仕様決定手段によって行われる梱包仕様の決定は、前記品質情報データベースを検索することによって得られる梱包仕様ごとの不具合情報を加味して行われることとすることができる。
また、本発明に係る梱包仕様決定装置は、梱包仕様が原因となった不具合を識別するための識別子を有するとともに、かかる不具合の対策として変更された梱包仕様の変更履歴情報を含む不具合履歴情報が登録される不具合情報データベースを備え、前記梱包仕様決定手段によって行われる梱包仕様の決定は、前記不具合情報データベースを検索することによって得られる不具合履歴情報を加味して行われることが好適である。
本発明に係る他の梱包仕様決定方法は、出荷対象となる物品の固有情報が登録される出荷オーダファイルと、前記物品の固有情報に対応した物品の形状情報を含む物品設計情報が登録される設計データベースと、前記物品の固有情報に対応した物品の輸送手段と輸送ルートとを含む輸送情報が登録される輸送手段/ルート情報データベースと、前記物品の固有情報と前記輸送情報に対応した物品の輸送制約条件が登録される輸送制約条件データベースと、前記物品の固有情報と輸送情報および輸送制約条件とに対応した梱包副資材仕様に関する情報が登録される梱包副資材データベースと、出荷対象部品についての梱包条件を登録して記憶し、取得された前記物品の固有情報と輸送情報、輸送制約条件、梱包副資材情報の制約条件を動作条件として用いて梱包条件が検索できる梱包仕様知的データベースと、熟練作業者が有していた梱包仕様決定作業の手順を複数の条件判断の手順として記憶し、梱包仕様知的データベースに登録されている梱包条件を動作条件として用いてその条件判断処理を行える梱包仕様決定プロセスデータベースと、
を有する梱包仕様決定装置を、コンピュータを用いて動作させる際に用いられる梱包仕様決定方法であって、コンピュータに、前記出荷オーダファイルを参照させることにより、出荷対象となる物品の固有情報を取得させる物品情報取得ステップと、前記設計データベースを参照させることにより、出荷対象となる前記物品の固有情報に対応した物品設計情報を取得させる物品設計情報取得ステップと、前記輸送手段/ルート情報データベースと前記輸送制約条件データベースとを参照させることにより、前記物品情報取得ステップによって取得した物品の固有情報に対応した物品の輸送手段と輸送ルートとを含む輸送情報と、前記物品の固有情報と前記物品設計情報および前記輸送情報に対応した物品の輸送制約条件とを取得させる輸送情報取得ステップと、前記梱包副資材データベースを参照させることにより、前記物品の固有情報と物品設計情報、輸送情報、輸送制約条件とに対応した梱包副資材仕様に関する情報を取得させる梱包副資材情報取得ステップと、取得された前記物品の固有情報と輸送情報、輸送制約条件、梱包副資材情報の制約条件を動作条件として用いて梱包仕様知的データベースに登録される梱包条件を検索し、検索された梱包条件を動作条件として用いて梱包仕様決定プロセスデータベースに登録される梱包仕様決定作業の複数の条件判断処理を順次行い、かかる情報群に対応した物品の梱包仕様を決定させる梱包仕様決定ステップと、を含む処理を実行させることを特徴とする。
なお上記発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではなく、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた発明となり得る。
以下、本発明を実施するための好適な実施形態について、図面を用いて説明する。以下に示す各実施形態では、車両を組み立てるための部品を輸送する際に用いられる梱包材を決定する場合について例示している。各実施形態によれば、対象部品を輸送する際において、最適な梱包材の仕様を決定することができる。
なお、以下の実施形態は、各請求項に係る発明を限定するものではなく、また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
[第1の実施形態]
図1は、本実施形態に係る梱包仕様決定装置10における一実施例を示したブロック構成図である。本実施形態における梱包仕様決定装置10は、知的データベース20、出荷オーダファイル200、設計データベース300、部品仕様データベース400、輸送手段/ルート情報データベース500、輸送制約条件データベース600、梱包副資材データベース700、梱包仕様データベース800、梱包仕様決定プロセスデータベース900、梱包仕様知的データベース1000を有している。また、梱包仕様決定装置10は、データ通信網50を介して梱包拠点側端末100と通信を行う。
知的データベース20は、本実施形態に係る梱包仕様決定装置10の中心的な役割を果たすホストコンピュータであり、各データベースとの間で情報の授受や書き込み等を行うことによって、梱包仕様の検討対象となる部品に対して適切な梱包仕様の決定を行う。
梱包拠点側端末100は、例えば海外の部品工場等の梱包拠点に設置されている端末であり、データ通信網50を介して知的データベース20に接続している。この梱包拠点側端末100には、梱包仕様決定作業時に表示されるメニュー画面が用意されており、作業者はこのメニュー画面の指示に従って操作を行うことにより、最適な梱包仕様の決定ができるようになっている。このメニュー画面についてはさらに、文字データだけではなく画像データも表示できるようになっており、梱包対象である部品や梱包副資材、梱包材等を視覚的に認識できるようになっている。したがって、全く梱包仕様決定作業の経験がない者であっても、自らが本実施形態における梱包仕様決定装置10に誘導されて行っている梱包仕様決定作業を容易に把握できるとともに、最適な梱包仕様を自動的に決定できるようになっているのである。
なお、本実施形態における梱包仕様決定装置10によれば、最適な梱包仕様を自動的に決定し、その決定結果のみを梱包拠点側端末100に表示することも可能である。しかし、本実施形態では、梱包仕様決定作業者の教育・育成に対しても梱包仕様決定装置10を有効に活用することができることに着目し、梱包仕様決定作業者に対してメニュー画面の操作を実施させるような構成を採っている。
出荷オーダファイル200には、出荷対象となる部品の固有情報が登録されている。この固有情報は、客先、商社等から発注された各注文部品の部品種類や出荷先を示す情報を含むものであり、例えば、部品種類を識別するための部品番号や注文数、出荷先を特定するための出荷先番号等を含んでいる。なお、本実施形態における部品の固有情報については、他の工程管理部署や工程管理システム等によって作成された情報が、既に出荷オーダファイル200に登録されていることを前提として説明するが、例えば客先、商社等の発注端末と本実施形態における梱包仕様決定装置10とが接続され、固有情報の入手に対してリアルタイムに部品の梱包仕様を決定していくという構成を採ることも可能である。
設計データベース300には、出荷オーダファイル200に登録されている部品の固有情報に対応した部品の形状情報を含む物品設計情報が登録されている。この物品設計情報は、CADデータ等の画像データと、適用車種や取り付け工程、取り付け部位を表す文字データとによって構成されている。これらの物品設計情報は、梱包仕様決定の際の重要な情報であり、CADデータ等の画像データに基づいて梱包材の容積等が、適用車種や取り付け工程、取り付け部位等といった文字情報に基づいて梱包の際の部品配置や梱包単位等が決定されることになる。
部品仕様データベース400には、部品の重量や材質、色、表面加工方法、体積、脆弱性を示す指標等の部品仕様情報が記録されており、これらの情報についても設計データベース300の場合と同様に、出荷オーダファイル200に登録されている部品の固有情報に対応して部品仕様情報が取得可能であり、梱包仕様決定の際の情報として利用されることになる。
輸送手段/ルート情報データベース500には、部品の固有情報に対応した部品の輸送手段と輸送ルートとを含む輸送情報が登録されている。また、輸送制約条件データベース600には、部品の固有情報と輸送情報とに対応した部品の輸送制約条件が登録されている。これら輸送手段/ルート情報データベース500と輸送制約条件データベース600では、出荷オーダファイル200から取得した部品の固有情報に対応した輸送ルートや輸送手段、仕向け先、標準輸送時間、輸送制約条件(温度要件、耐衝撃要件、防錆要件など)といった情報を取得することができる。
梱包副資材データベース700には、部品の固有情報と輸送情報および輸送制約条件とに対応した梱包副資材仕様に関する情報が登録されている。梱包副資材仕様としては、例えば梱包副資材の種類や量が含まれている。
梱包仕様データベース800には、部品の梱包仕様に関する情報が登録されており、出荷対象となった部品に対して過去に梱包を行った実績がある場合には、この梱包仕様データベース800に登録された部品の梱包仕様を用いて、部品の梱包を行うことになる。一方、過去に梱包を行った実績が無い場合には、本実施形態における梱包仕様決定装置10を動作させて最適な梱包仕様を決定することになるが、ここで新たに決定された梱包仕様は、梱包仕様データベース800に追加登録されることによって次回からの梱包作業に利用されることになる。
梱包仕様決定プロセスデータベース900には、部品の固有情報と輸送情報、輸送制約条件、梱包副資材情報に基づいて、かかる情報群に対応した梱包仕様を決定するための手順である梱包仕様決定プロセスが登録されている。一方、梱包仕様知的データベース1000には、部品の固有情報と輸送情報、輸送制約条件、梱包副資材情報等といった情報群に基づいて梱包仕様決定プロセスを動作させることにより、梱包仕様を決定するための動作条件が登録されている。
ここで、梱包仕様決定プロセスデータベース900に登録されている梱包仕様決定プロセスとは、熟練作業者が行っていた梱包仕様決定作業の手順を漏れなく聞き取り、その作業をプログラム化したものであって、複数の条件判断を行う処理とそこから分岐するツリー構造を備えるようなプログラム構造として構成することが可能である。つまり、梱包仕様知的データベース1000に登録される動作条件を用いて、梱包仕様決定プロセスデータベース900に登録される梱包仕様決定プロセスを動作させることにより、出荷対象となっている部品についての各種制約条件を満足した、最適な梱包仕様を決定することができるのである。
梱包仕様決定プロセスの具体的な条件判断処理としては、部品の置き方(梱包材中の位置、方向など)や段積みの可否、部品梱包容量(重量規制、個数制約など)、梱包材のサイズ・材質、梱包副資材の選択等の処理がある。これらの条件判断処理を梱包仕様知的データベース1000に登録される動作条件に基づいて行い、梱包仕様決定プロセスというプログラムを動作させることによって、梱包仕様の最適解が求まることになる。なお、動作条件とは、出荷対象部品についての梱包条件を示すものであり、例えば「整列詰めでなければならない」、「総重量12kg以下」、「防錆処理必要」等のごときものである。
また、梱包仕様決定プロセスデータベース900に登録されている梱包仕様決定プロセスは、初期の段階では熟練作業者が行っていた梱包仕様決定作業の手順のみで構成されることになるが、本実施形態に係る梱包仕様決定装置は学習機能を有しているので、梱包仕様決定プロセスは梱包仕様決定処理のたびに順次更新される。したがって、梱包仕様決定作業のノウハウが適切に蓄積されていくことになるのである。
次に、本実施形態における梱包仕様決定処理について、図2に示したフローチャートを用いて具体的に説明する。
物品情報取得手段
本実施形態では、まず出荷オーダファイル200を検索して出荷対象部品の品番と品名という部品固有情報を取得する。そして、取得した品番と品名をキー項目として梱包仕様データベース800を参照し、出荷対象部品の梱包仕様が登録されているか否かを検索する(ステップS100)。既存の梱包仕様の有無を判断し(ステップS110)、既存の梱包仕様がある場合には、その仕様を採用して処理を終了する(ステップS115)。一方、既存の梱包仕様が無かった場合には、ステップS120以降の梱包仕様決定処理を進めることになる。
物品設計情報取得手段
既存の梱包仕様が無いことがわかると、設計データベース300を検索することによって部品の形状情報を取得する。ここの段階で取得する形状情報は、CADデータである(ステップS120)。さらに、部品仕様データベース400から部品諸元を取得する(ステップS130)。ここで取得する部品諸元とは、文字データからなる部品の基本データであって、例えば部品重量や部品外径、部品分類コード等である。
以上のようにして部品に関する基本的な情報を取得した後、梱包仕様を決定するために必要な各種の制約条件について取得していく。
輸送情報取得手段
まず、輸送手段/ルート情報データベース500から輸送情報を取得するとともに、輸送制約条件データベース600を検索して輸送制約条件を取得する(ステップS140)。
梱包副資材情報取得手段
また、梱包副資材データベース700を参照し、梱包拠点で使用(入手)可能な梱包副資材の基本情報を取得する(ステップS150)。なお、ここで取得する梱包副資材の基本情報は、文字情報である。
梱包仕様決定手段
続いて、梱包仕様決定プロセスデータベース900を参照して梱包仕様決定プロセスを取得し、これまでの処理で取得した出荷対象部品の固有情報、物品設計情報、輸送情報、輸送制約条件、梱包副資材情報といった制約条件を動作条件として、梱包仕様知的データベース1000を検索する(ステップS160)。さらに、梱包副資材データベース700からその梱包拠点で使用(入手)可能な梱包副資材の詳細情報を取得するとともに、部品仕様データベース400から部品諸元の詳細情報を取得して、これらを合成する(ステップS170)。この処理の具体的な内容については、梱包副資材および部品諸元の詳細情報とはCADデータ等の画像情報を含むものであり、ステップS170で行う合成処理によって、梱包拠点側端末100の画面上に梱包仕様を適用した場合の様子を表すCG画像が表示されることになる。なお、この段階では、あらゆる梱包仕様が知的データベース20によって検討されているので、知的データベース20はこの検討結果から選択可能な梱包条件のみを抽出し、部品の形状情報や諸元情報とともに梱包仕様を梱包拠点側端末100の画面上に表示させる(ステップS180)。この表示は、最適な梱包仕様から順に行われることになっており、この作業を繰り返し行う梱包作業者にとっては、教育・訓練の機会を与えることになる。作業者が画面の最上部に表示されている最適な梱包仕様を選択すると、梱包仕様決定プロセスデータベース900が動作して、最終的に梱包仕様が決定されることになる(ステップS190)。
その後、梱包仕様の決定がすべて完了したか否かを確認し(ステップS200)、完了していなければステップS150からステップS190までの処理が繰り返されることになる。すべての部品についての梱包仕様が決定されると、今回の梱包仕様の決定において実施された梱包仕様決定プロセスを梱包仕様決定プロセスデータベース900に記録し、次回からの処理に利用することになる(ステップS210)。
さらに、決定した梱包仕様については、梱包仕様データベース800に記録されることにより、同じ部品を出荷しなければならないときに行う梱包仕様の決定作業を省略することが可能となる(ステップS220)。
以上説明したような本実施形態に係る梱包仕様決定装置10によれば、梱包仕様決定作業に関するノウハウの無い作業者であっても、その梱包拠点における最適な梱包仕様を決定することが可能となる。また、本実施形態に係る梱包仕様決定装置10は、作業者の教育・訓練機能をも発揮することができるので、梱包経験が浅い拠点や新しく立ち上がる物流拠点に置いて、低コストでスピードのある人材育成が可能となる。さらには、これまで蓄積された梱包ノウハウを有効利用しながら自拠点でのノウハウ蓄積ができるので、物流品質の向上にも寄与することが可能である。
なお、本実施形態では、出荷オーダファイル200、設計データベース300、部品仕様データベース400、輸送手段/ルート情報データベース500、輸送制約条件データベース600、梱包副資材データベース700、梱包仕様データベース800、梱包仕様決定プロセスデータベース900、梱包仕様知的データベース1000という個別のデータベース(記憶部)を知的データベース20と接続した形式で設置した場合を例示しているが、単一の記憶部を設けて同じ働きをさせたり、さらに分割した記憶部を設けたりすることも可能である。また、これらの記憶部は、知的データベース20内に設けても良いし、知的データベース20とデータ通信網50を介して接続することとしても良い。この接続方法については、有線・無線を問わないことはもちろんである。さらに、本実施形態に係る梱包仕様決定方法については、ハードウェアと協働したものであっても、ソフトウェアとして実現されるものであっても良いことはいうまでもない。
[第2の実施形態]
第2の実施形態は、上述した第1の実施形態に係る梱包仕様決定装置10の改良形態を提供するものである。第2の実施形態が目的とするところは以下の通りである。すなわち、梱包ノウハウの蓄積が浅い拠点や新しく立ち上がる物流拠点では、梱包ノウハウの乏しい作業者が熟練作業者よりも多くの梱包決定作業を行うことになってしまう。このような未熟な作業者が行った梱包仕様決定作業を梱包ノウハウとして蓄積したのでは、効率良い梱包検討ができなくなってしまう恐れがある。そこで、熟練した梱包仕様決定作業者が行う梱包決定作業結果と未熟な梱包仕様決定作業者が行う梱包決定作業結果とを差別化し、熟練した梱包仕様決定作業者が行った梱包決定作業結果の方をより重く扱うことによって、適切な梱包ノウハウの蓄積を目指すものである。このような目的を満足する本実施形態の梱包仕様決定装置10を採用することによって、より効率的で適切な梱包仕様決定作業を行うことが可能となる。
図3は、本実施形態に係る梱包仕様決定装置10における一実施例を示したブロック構成図である。本実施形態における梱包仕様決定装置10は、第1の実施形態における梱包仕様決定装置10の構成に加えて、梱包仕様決定スキルプロファイル情報データベース1100を有している。
なお、以降の説明では、既出の実施形態において示した部材と同一又は類似の部材については、同一符号を用いて説明を省略することとする。
梱包仕様決定スキルプロファイル情報データベース1100には、梱包仕様決定作業者ごとの技能レベルを示す定量化データが登録されている。梱包仕様決定作業者ごとの技能レベルを定量化する手法としては、(1)技能習得制度の獲得級に対応する得点を与える手法や、(2)梱包仕様決定作業経験年数に対応する得点を与える手法、(3)梱包仕様の累積実績数に対応する得点を与える手法、(4)梱包仕様を何らかの手法(例えば、類似部品の梱包仕様のうちで最も得点の高い梱包仕様を100点とし、比較仕様の得点を求める手法など)で採点し、得点の累積実績・平均実績に対応する得点を与える手法、(5)これら(1)〜(4)の手法を組み合わせた手法などが考えられる。
このようにして決定される定量化データは、過去に梱包仕様決定作業者が行った手順に基づいて決定される梱包仕様決定プロセスに付加されるものであり、梱包仕様知的データベース1000を参照して梱包仕様を決定するときに、梱包仕様決定スキルプロファイル情報データベース1100を参照することによって定量化データを取得し、梱包仕様決定プロセスを動作させる動作条件の一つとして定量化データを加味することにより、より最適な梱包仕様を決定することが可能となるのである。
次に、本実施形態における梱包仕様決定処理について、図4に示したフローチャートを用いて具体的に説明する。
本実施形態における梱包仕様決定処理は、ステップS100からステップS200までが第1の実施形態と同一であるのでステップS200までの説明は省略する。本実施形態での特徴点は、梱包仕様を決定した後に行うステップS230からステップS240までの処理にある。
ステップS190までの処理によって梱包仕様が決定され、ステップS200の処理によってすべての梱包仕様の決定が完了したことを確認すると、本実施形態における梱包仕様決定装置10は、操作者の梱包仕様決定スキルプロファイル情報を取得する(ステップS230)。そして、取得した梱包仕様決定スキルプロファイル情報に基づき、今回決定した各選択結果に重み付けした後で、この結果を次回から使用する動作条件として梱包仕様知的データベース1000に格納する(ステップS240)。
つまり、このような処理を行うことによって次回から行う梱包仕様決定処理(特に、ステップS160からステップS190までの処理)において、梱包仕様決定スキルという重み付けを行った定量化データが動作条件に反映され、梱包仕様知的データベース1000に登録されるので、梱包仕様決定プロセスデータベース900の動作に熟練作業者のノウハウが反映されることになるのである。したがって、梱包仕様決定処理を繰り返し行うことによって処理内容が最適化されるので、本実施形態における梱包仕様決定装置10によれば、梱包仕様決定作業のさらなる効率化・最適化を実現することが可能となる。
[第3の実施形態]
第3の実施形態は、上述した第1の実施形態又は第2の実施形態に係る梱包仕様決定装置10のさらなる改良形態を提供するものである。第3の実施形態が目的とするところは以下の通りである。すなわち、本実施形態では、梱包仕様を選択する条件として梱包コストという定量化されたデータを導入し、コスト面からも最適化された梱包仕様を決定できる梱包仕様決定装置10を提供することを目指すものである。このような目的を満足する本実施形態の梱包仕様決定装置10を採用することによって、さらに効率的で適切な梱包仕様決定作業を行うことが可能となる。
図5は、本実施形態に係る梱包仕様決定装置10における一実施例を示したブロック構成図である。本実施形態における梱包仕様決定装置10は、第1の実施形態又は第2の実施形態における梱包仕様決定装置10の構成に加えて、拠点間輸送費テーブル1200、梱包拠点労務費テーブル1300、梱包副資材費用データベース1400を有している。
拠点間輸送費テーブル1200には、輸送拠点間における部品の輸送費が登録されており、図5において示す例では、輸送体積1mあたりの物流費が登録されている。また、梱包拠点労務費テーブル1300には梱包拠点における労務費が登録され、梱包副資材費用データベース1400には、第1の実施形態で説明した梱包副資材情報取得手段によって選択される梱包副資材の費用が登録されている。
これら拠点間輸送費テーブル1200と梱包拠点労務費テーブル1300および梱包副資材費用データベース1400によって算出される梱包コストは、梱包仕様決定手段によって行われる梱包仕様の決定の際に加味することにより、より最適な梱包仕様を決定することが可能となる。具体的には、梱包仕様知的データベース1000を参照して梱包仕様を決定するときに、梱包仕様決定プロセスを動作させる動作条件として梱包コストを定量化データに付加させることにより、次回からの梱包仕様の決定に利用することが可能である。定量化データの取得は、梱包仕様決定スキルプロファイル情報データベース1100を参照することによって行うことができる。
梱包コストを定量化する手法としては、(1)同一出荷単位に対する梱包積算コスト(材料費、人件費、輸送費)を算出する手法、(2)同一出荷単位に対する梱包外箱容積と部品水容積との比率を算出する手法、(3)梱包後の部品体積あたりの梱包積算コスト(円/m)を算出する手法、(4)調達物流の荷姿データを100点とした場合の比較値を基にコストを算出する手法、(5)これら(1)〜(4)の手法を組み合わせた手法などが考えられる。
次に、本実施形態における梱包仕様決定処理について、図6に示したフローチャートを用いて具体的に説明する。
本実施形態における梱包仕様決定処理は、ステップS100からステップS170までが第1の実施形態又は第2の実施形態と同一であるのでステップS170までの説明は省略する。本実施形態での特徴点は、具体的に梱包仕様を決定する処理を行うステップS300からステップS350までの処理にある。
ステップS170までの処理によって、出荷対象部品に関する情報と梱包副資材等の情報が取得・合成されている。次に、選択可能な梱包条件を絞り込み(ステップS300)、さらに、拠点間輸送費テーブル1200、梱包拠点労務費テーブル1300、梱包副資材費用データベース1400を検索して、選択肢ごとに梱包コストを加味した定量化データを作成する(ステップS310)。さらに、知的データベース20の画面に対して、部品形状情報および部品諸元情報とともに定量評価された選択肢を昇順に表示する(ステップS320)。梱包仕様決定作業者は、この画面に昇順に表示された選択肢の中から最適な梱包条件を選択する(ステップS330)。なお、この選択は、原則として一番上に表示された選択肢を選択することになる。すべての部品の梱包仕様を決定したことが確認されると(ステップS340)、各選択結果に重み付けを実施した後、この結果を梱包仕様知的データベース1000に格納して処理を終了する(ステップS350)。
つまり、図6に示すような処理を行うことによって次回から行う梱包仕様決定処理(特に、ステップS160からステップS170までの処理)において、梱包コストという重み付けを行った定量化データが動作条件に反映され、梱包仕様知的データベース1000に登録されるので、梱包仕様決定プロセスデータベース900の動作に梱包コストが反映されることになるのである。したがって、図6に示す梱包仕様決定処理を繰り返し行うことによってコスト面での最適化が図られるので、本実施形態における梱包仕様決定装置10によれば、梱包仕様決定作業のさらなる効率化・最適化を実現することが可能となるのである。
[第4の実施形態]
第4の実施形態では、上述した各実施形態に係る梱包仕様決定装置10において、その処理効率を向上させることを目的とするものである。第4の実施形態に係る梱包仕様決定処理によれば、知的データベース20の計算負荷を軽減することができるので、短時間に最適な梱包仕様を決定することが可能となる。
なお、本実施形態に係る梱包仕様決定装置10は、図5において示した第3の実施形態における梱包仕様決定装置10と同一の構成によって実現することが可能である。そこで、本実施形態における梱包仕様決定処理について、図7に示したフローチャートを用いて具体的に説明する。
本実施形態における梱包仕様決定処理は、第3の実施形態における梱包仕様決定処理にステップS305とステップS315という処理を付加したものである。これらの処理は、選択可能な梱包条件の絞り込み(ステップS300)、選択肢ごとの梱包コストを加味した定量化データの作成(ステップS310)、知的データベース20の画面に対する選択肢の表示(ステップS320)という、まさに梱包仕様を決定するための処理と平行して行われるものである。
すなわち、ステップS300からステップS320の間で行われる計算は膨大な数量の条件データを演算するものであり、このステップでの知的データベース20の負荷は非常に大きいものがある。そこで、この処理において定量化データを得点化し、得点の低い項目を持つ選択肢を削除し、この削除した選択肢を記憶しておく(ステップS305)。次に、作業者の考慮時間中に選択された選択肢に続く選択肢を知的データベース20が先読みし、各選択肢の結果を評価する。この評価は、過去に得られた高得点の項目の選択肢を選ぶことによって行われることになる(ステップS315)。このような処理を行うことによって、ほとんど選ばれる可能性のない選択肢については計算対象から除外し、必要な選択肢についてのみ計算対象とすることができるので、知的データベース20の負担が大幅に軽減されることになるのである。
なお、ステップS305にて削除した選択肢の記録を行ったが、これは次回からの計算に有効利用するために行われるものであり、次回以降同様の計算を行う場合には、得点を確認するまでもなく計算対象から外すことを狙ったものである。このような処理構成を採ることによって、さらに知的データベース20の負担が軽減され、短時間に最適な梱包仕様を決定することが可能となるのである。
[第5の実施形態]
上述した各実施形態では、熟練作業者が行っていた過去の梱包仕様を参考として梱包仕様決定プロセスやこのプロセスの動作条件を作成し、出荷対象となる物品ごとの最適な梱包仕様を決定する装置および方法について説明した。第5の実施形態では、このような過去の実績が無いあるいは少ない場合においても、早期に好適な梱包仕様を決定できるようにするために、出荷対象部品の購入先である部品メーカーの梱包仕様を参考として、最適な梱包仕様を決定しようとするものである。
このような実施形態に係る梱包仕様決定装置が必要となるのは、例えば梱包ノウハウの無い全く新しい部品であっても部品メーカーが持つその部品に対する輸送上の留意点を考慮した納入荷姿情報(部品メーカーによる梱包仕様)を参考とすることができるので、質の高い梱包仕様を決定することが可能となるからである。さらに、本実施形態に係る梱包仕様決定装置によれば、納入荷姿情報に加えて部品メーカーが知り得ない物流要件をも加味することができるので、真に最適な梱包仕様を決定することが可能となる。
なお、この部品メーカーとは、本実施形態に係る梱包仕様決定装置を有する会社(ここでは、株式会社、事業所、工場、部門などを含む組織体を示し、当然に梱包拠点側端末設置場所を含む)に対して部品を納める部品製造元のことであり、会社は、部品メーカーから購入した部品をそのまま梱包拠点から出荷する場合もあるし、部品に加工等を加えて出荷する場合もある。
図8は、第5の実施形態に係る梱包仕様決定装置10における一実施例を示したブロック構成図である。本実施形態における梱包仕様決定装置10は、上述した各実施形態における梱包仕様決定装置10の構成に加えて、納入荷姿情報データベース1500を有している。
納入荷姿情報データベース1500には、出荷対象となる物品を購入した際に購入先(部品メーカー)によって施されていた梱包情報を含む納入荷姿情報が登録されている。上述した梱包仕様決定手段によって梱包仕様を決定するときに、知的データベース20が納入荷姿情報データベース1500を参照することによって納入荷姿情報を取得し、梱包仕様決定の条件として利用することで、最適な梱包仕様を得ることができる。
本実施形態における梱包仕様決定処理について、図9に示したフローチャートを用いて具体的に説明する。
物品情報取得手段
本実施形態では、まず出荷オーダファイル200を検索して出荷対象部品の品番と品名という部品固有情報を取得する。そして、取得した品番と品名をキー項目として梱包仕様データベース800を参照し、出荷対象部品の梱包仕様が登録されているか否かを検索する(ステップS400)。既存の梱包仕様の有無を判断し(ステップS410)、既存の梱包仕様や類似する部品の梱包仕様がある場合には、その仕様を採用して処理を終了する(ステップS415)。一方、既存の梱包仕様や類似する部品の梱包仕様が無かった場合には、ステップS420以降の梱包仕様決定処理を進めることになる。なお、ここで類似部品の梱包仕様まで確認しているのは、本実施形態に係る梱包仕様決定処理が過去の梱包実績が無いあるいは少ない部品の場合を想定しているからであり、また、類似部品の梱包実績がある場合は、この梱包仕様を適用する方が好適な梱包仕様を得られることが多いからである。
部品メーカーにおける荷姿情報の取得
既存の梱包仕様が無いことがわかると、納入荷姿情報データベース1500を参照して荷姿情報を取得する(ステップS420)。この荷姿情報には、部品メーカーによる梱包仕様、梱包副資材仕様等が含まれており、具体的な情報内容としては、部品品番や品名、メーカー名ごとの梱包種類、仕切の有無、段積み状態、防錆処理の内容、防塵処理の内容等である。
輸送情報取得手段
続いて、輸送手段/ルート情報データベース500を参照して輸送情報・ルート情報を取得する(ステップS430)。また、取得した輸送情報・ルート情報に基づいて輸送制約条件データベース600を検索し、輸送制約条件を取得する(ステップS440)。
梱包仕様決定手段
次に、梱包仕様決定プロセスデータベース900を参照して梱包仕様決定プロセスを取得し、取得した出荷対象部品の荷姿情報に基づいて梱包仕様知的データベース1000を検索し、梱包仕様の選択肢を生成する(ステップS450)。また、生成された選択肢と輸送上の制約条件(輸送情報・ルート情報、輸送制約条件)を掛け合わせ、不適当な選択肢を削除する(ステップS460)。そして、設計データベース300から部品形状データ(CADデータ)を取得し、部品仕様データベースから部品諸元の詳細情報を取得して、これらを合成する(ステップS470)。部品形状データおよび部品諸元とともに選択肢を優先順に梱包拠点側端末100に表示させ(ステップS480)、梱包仕様決定作業者の選択後に梱包仕様決定プロセスデータベース900を動作させる(ステップS490)。この梱包仕様決定プロセスデータベース900の動作によって、最終的に梱包仕様が決定されることになる。
その後、梱包仕様の決定がすべて完了したか否かを確認し(ステップS495)、完了していなければステップS450からステップS490までの処理が繰り返されることになる。すべての部品についての梱包仕様が決定されると、本実施形態に係る梱包仕様決定処理が終了する。
以上説明したような本実施形態に係る梱包仕様決定装置10によれば、梱包仕様に関するノウハウの無い部品であっても、部品メーカーの荷姿情報を参考とすることによって、最適でスピードのある梱包仕様決定が可能となる。
[第6の実施形態]
第6の実施形態では、出荷対象部品の出荷単位を最適化することによって好適な梱包仕様を決定することのできる梱包仕様決定装置および方法について説明する。特に、本実施形態では、出荷対象となる部品を複数の出荷部品単位に分割することによって最適な梱包仕様を決定しようとするものである。
図10は、第6の実施形態に係る梱包仕様決定装置10における一実施例を示したブロック構成図である。本実施形態における梱包仕様決定装置10は、梱包拠点側端末100、出荷オーダファイル200、設計データベース300、部品仕様データベース400、輸送手段/ルート情報データベース500、輸送制約条件データベース600、梱包仕様データベース800、梱包仕様決定プロセスデータベース900、梱包仕様知的データベース1000、拠点間輸送費テーブル1200、梱包拠点労務費テーブル1300、梱包副資材費用データベース1400、納入荷姿情報データベース1500を有している。
本実施形態における梱包仕様決定処理について、図11に示したフローチャートを用いて具体的に説明する。
物品情報取得手段
本実施形態では、まず知的データベース20が梱包仕様データベース800から部品体積を取得し、その部品の梱包に対する容積比を算出することによって対象部品の形状等を抽出する(ステップS500)。次に、出荷オーダファイル200から仕向け、車種等をキー項目として梱包出荷部品情報を検索する(ステップS510)。また、出荷対象の部品の品番、品名をキー項目として設計データベース300と納入荷姿情報データベース1500とから部品形状データを検索する(ステップS520)。さらに、部品仕様データベース400から構成部品情報、組み立て時間などを取得する(ステップS530)。このような処理によって、これから分割検討を行おうとする部品の情報を取得する。
出荷物品分割手段
次に、出荷対象となる部品を複数の出荷部品単位に分割するための検討を行う。まず、構成部品を複数のグループに分解し、各グループの形状を簡略化する(ステップS540)。各グループの形状を簡略化するのは処理速度を高めるためであり、組み立て作業性の評価においては、容量の大きいCADデータで構成される形状データをそのまま用いる必要がないからである。そして、分割グループごとに組み立て作業性の評価を行う(ステップS550)。これは、いくらコスト的に有利な分割梱包ができたとしても、開梱先で不具合が生じたり、開梱後の作業性に支障を来したりしたのでは、トータルコストや品質が悪化してしまうので分割梱包を行う意味がないからである。そして、今回分割した部品単位でも仕向け先で組み付け可能かどうかが判断される(ステップS560)。仕向け先での組み付けが不可能な分割をしてしまった場合には、ステップS540からステップS550までの処理を繰り返し実行することになる。なお、かかる分割検討処理を所定回数以上繰り返しても仕向け先での組み付けが可能な出荷部品単位が得られない場合には、処理を終了して分割梱包は実施しない。
梱包仕様決定手段
仕向け先での組み付けが可能な出荷部品単位が得られた場合には、グループごとに輸送制約条件を考慮しながら梱包仕様を検討し、この結果を梱包仕様データベース800に格納することになる(ステップS570)。グループごとに実施される輸送制約条件の考慮とは、グループごとに梱包仕様決定プロセスデータベース900と梱包仕様知的データベース1000とを参照することにより行われ、グループごとの固有情報と輸送情報、輸送制約条件、梱包副資材情報等に対応した梱包仕様が決定されることになる。
定量化データ抽出手段
続いて、上述した梱包仕様決定手段によって決定された梱包仕様についての定量化データを抽出する。具体的には、輸送手段/ルート情報データベース500から取得した輸送情報・ルート情報に基づいて拠点間輸送費テーブル1200を参照し、拠点間の輸送費(例えば、1mあたりの物流費)を取得する(ステップS580)。また、梱包副資材費用データベース1400から梱包副資材の材料費を取得するとともに(ステップS590)、梱包拠点労務費テーブル1300から労務費(例えば、単位時間当たりの労務費)を取得する(ステップS600)。
分割効果判定手段
以上の処理結果に基づいて、各グループにおける梱包仕様ごとに定量化データ(ここでは物流コスト)を計算し、分割梱包の効果を評価する(ステップS610)。なお、この評価の判断は、例えば出荷対象となる部品の分割前の定量化データと、出荷対象となる部品の分割後の定量化データとを比較することにより実行することが可能である。そして、すべてのグループについて評価を行ったか否か(ステップS620)、効果があったのか無かったのか(ステップS630)の判断を行う。ここで、すべてのグループについて評価を終えるまでは、ステップS540からステップS610までの処理が実行される。また同様に、分割の効果がなければ、知的データベース20を用いてコストを分析し、コスト増の要因となった部分が最少となるようにグループの再編成を行った上で(ステップS635)、ステップS540からステップS620までの処理が実行される。
効果がある分割梱包の仕様が得られた場合には、複数の分割案の中で最も効果の高い分割梱包条件を決定し(ステップS640)、決定した分割梱包条件を梱包仕様データベース800に保存した上で(ステップS650)処理を終了する。新たな分割梱包条件を梱包仕様データベース800に保存することによって、この分割梱包条件が次回からの梱包仕様決定処理に有効活用されるのである。
以上のように、本実施形態に係る梱包仕様決定装置10の備える分割効果判定手段が導き出す判定結果に基づいて、最適な出荷部品単位と梱包仕様を決定することができる。
[第7の実施形態]
上述した第6の実施形態では、出荷対象となる部品を複数の出荷部品単位に分割することによって最適な梱包仕様を決定しようとする梱包仕様決定装置および方法について説明した。一方、第7の実施形態では、複数の出荷部品単位を合梱することによって最適な梱包仕様を決定しようとする梱包仕様決定装置および方法について説明する。本実施形態における梱包仕様決定装置および方法によれば、出荷対象部品の出荷単位を合梱という手法を用いて最適化することで、好適な梱包仕様を決定することができる。
なお、本実施形態に係る梱包仕様決定装置10は、図10において示した第6の実施形態における梱包仕様決定装置10と同一の構成によって実現することが可能である。そこで、本実施形態における梱包仕様決定処理について、図12に示したフローチャートを用いて具体的に説明する。
物品情報取得手段
本実施形態では、まず知的データベース20が出荷オーダファイル200から部品の仕向け先、車種をキー項目として梱包出荷部品情報を検索する。この検索によって、知的データベース20は、各部品の出荷単位個数を取得することができる(ステップS700)。また、出荷対象の部品の品番、品名をキー項目として設計データベース300から部品の工程、部品設置部位、部品バリエーション等の情報を抽出する(ステップS710)。さらに、出荷対象の部品品番、品名をキー項目として設計データベース300と納入荷姿情報データベース1500を検索し、部品形状データを取得する(ステップS720)。
出荷物品合梱手段
次に、出荷対象となる部品を複数抽出し、単一の出荷部品単位として合梱する処理を行う。具体的には、部品仕様データベース400から部品情報の中の重量データを取得し(ステップS730)、単品の出荷個数と重量を掛け合わせた上で作業制限重量を超えないことを確認する(ステップS740)。さらに、部品仕様データベース400から脆弱性、危険物情報等を取得して、これらの制約条件に該当する部品である場合には合梱対象から除外する(ステップS750)。なお、ステップS730からステップS750までの処理は合梱対象部品が得られるまで繰り返し実行され、所定回数処理を実行しても合梱対象部品が得られない場合には、処理を終了して合梱は実施しない(ステップS760)。
梱包仕様決定手段
続いて、合梱の対象部品を出荷単位個数ごとのグループに編成し、簡略化したCADデータを生成する(ステップS770)。この簡略化についても、上述した第6の実施形態の場合と同様、計算速度向上のためである。さらに、グループごとに輸送制約条件を取得し、この輸送制約条件を考慮しながら梱包仕様データベース800に従って梱包仕様を決定する(ステップS780)。グループごとに実施される輸送制約条件の考慮とは、グループごとに梱包仕様決定プロセスデータベース900と梱包仕様知的データベース1000とを参照することにより行われるものであり、グループごとの固有情報と輸送情報、輸送制約条件、梱包副資材情報等に対応した梱包仕様が決定されることになる。
定量化データ抽出手段
さらに、上述した梱包仕様決定手段によって決定された梱包仕様についての定量化データを抽出する(ステップS790)。具体的には、輸送手段/ルート情報データベース500から取得した輸送情報・ルート情報に基づいて拠点間輸送費テーブル1200を参照し、拠点間の輸送費(例えば、1mあたりの物流費)を取得する。また、梱包副資材費用データベース1400から梱包副資材の材料費を取得するとともに、梱包拠点労務費テーブル1300から労務費(例えば、単位時間当たりの労務費)を取得する。
合梱効果判定手段
以上の処理結果に基づいて、各グループにおける梱包仕様ごとに定量化データ(ここでは物流コスト)を計算し、合梱の効果を評価する(ステップS800)。なお、この評価の判断は、例えば出荷対象となる部品の合梱前の定量化データと、出荷対象となる部品の合梱後の定量化データとを比較することにより実行することが可能である。そして、すべてのグループについて評価を行ったか否か(ステップS810)、効果があったのか無かったのか(ステップS820)の判断を行う。ここで、すべてのグループについて評価を終えるまでは、ステップS730からステップS800までの処理が実行される。また、合梱の効果がなければ、知的データベース20を用いてコストを分析し、コスト増の要因となった部分が最少となるようにグループの再編成を行った上で(ステップS825)、ステップS730からステップS810までの処理が実行される。効果がある合梱の仕様が得られた場合には、複数の合梱案の中で最も効果の高い合梱条件を決定し(ステップS830)、処理を終了する。
以上のように、本実施形態に係る梱包仕様決定装置10の備える合梱効果判定手段が導き出す判定結果に基づいて、最適な出荷部品単位と梱包仕様を決定することができる。
[第8の実施形態]
第8の実施形態に係る梱包仕様決定装置は、発生した物流不具合を梱包仕様決定作業に直ちに反映させることによって、品質の高い梱包仕様を決定することができる技術を提供するものである。また、本実施形態では、物流条件ごとに品質不具合の定量的解析を行うことで最適な梱包仕様を決定することができるので、過剰梱包となるような梱包仕様の決定を防止することができる。
図13は、第8の実施形態に係る梱包仕様決定装置10における一実施例を示したブロック構成図である。本実施形態における梱包仕様決定装置10は、梱包拠点側端末100、出荷オーダファイル200、設計データベース300、部品仕様データベース400、輸送手段/ルート情報データベース500、輸送制約条件データベース600、梱包副資材データベース700、梱包仕様データベース800、梱包仕様決定プロセスデータベース900、梱包仕様知的データベース1000、拠点間輸送費テーブル1200、梱包拠点労務費テーブル1300、梱包副資材費用データベース1400、納入荷姿情報データベース1500を有しているとともに、さらに品質情報データベース1600を備えている。
品質情報データベース1600には、過去に発生した梱包仕様ごとの不具合情報が登録されている。そして、上述した梱包仕様決定手段によって行われる梱包仕様の決定の際に、品質情報データベース1600を検索することによって得られる梱包仕様ごとの不具合情報を加味することによって、品質面でも好適な梱包仕様を決定することが可能となるのである。なお、品質情報データベース1600に登録される不具合情報には、不具合の内容や原因等をコード化したデータ、不具合発生頻度(例えば、ppm表示)等が含まれている。
本実施形態における梱包仕様決定処理について、図14に示したフローチャートを用いて具体的に説明する。
物品情報取得手段
本実施形態では、まず出荷オーダファイル200を検索して出荷対象部品の品番と品名、仕向け先等という部品固有情報を取得する(ステップS900)。そして、取得した品番と品名、仕向け先等をキー項目として梱包仕様データベース800を参照し、出荷対象部品の梱包仕様が登録されているか否かを検索する。既存の梱包仕様の有無を判断し(ステップS910)、既存の梱包仕様がある場合には、その仕様を採用して処理を終了する(ステップS915)。一方、既存の梱包仕様が無かった場合には、ステップS920以降の梱包仕様決定処理を進めることになる。
輸送情報取得手段
既存の梱包仕様が無いことがわかると、輸送手段/ルート情報データベース500から輸送手段、輸送経路等の輸送情報を取得する(ステップS920)。また、梱包仕様データベース800から梱包部品の梱包情報データを取得する(ステップS930)。この梱包情報データは、部品番号などとともに梱包手順や梱包重量、梱包個数、梱包時間等のデータを含んでいる。
物品設計情報取得手段
続いて、設計データベース300を検索することによって部品の形状情報を取得する。ここの段階で取得する形状情報は、CADデータである。また、部品仕様データベース400から部品諸元を取得する。ここで取得する部品諸元とは、文字データおよび画像データを含む部品の詳細データであって、例えば部品重量や部品外径、部品分類コード、CADデータ等である(ステップS940)。
梱包副資材情報取得手段
また、梱包副資材データベース700を参照し、梱包拠点で使用(入手)可能な梱包副資材の情報を取得する(ステップS950)。なお、ここで取得する梱包副資材の情報は、文字データおよび画像データを含む梱包副資材の詳細データであって、例えば梱包副資材種類や大きさ、CADデータなどの画像データを含むものである。
梱包仕様決定手段
続いて、品質情報データベース1600を検索して不具合情報を取得する。ここではさらに、得られた不具合情報に基づいて梱包仕様不具合に関連する梱包仕様決定プロセス上の選択肢の出現率を定量的に算出するとともに、その算出結果を記録しておく(ステップS960)。そして、部品形状情報および部品諸元情報とともに、定量評価された選択肢を昇順に並べ、この内容を梱包拠点側端末100の画面上に表示する(ステップS970)。この表示順に従って梱包仕様決定作業者は、選択肢を梱包仕様として選択・決定するので、知的データベース20は、決定された梱包仕様をもとにして作成した梱包仕様を梱包拠点側端末100の画面上に表示する(ステップS980)。ステップS980の処理によって梱包仕様が表示されると、梱包仕様の決定が完了したか否かを判断する(ステップS990)。ここで梱包仕様の決定が完了していなければ、ステップS950からステップS980までの処理を繰り返すことによって、不具合情報を加味した梱包仕様の決定が行われる。梱包仕様の決定が完了すると、決定した梱包仕様について輸送コスト、労務費、材料費等を加味した定量評価が行われ、その結果が梱包仕様知的データベース1000に格納される(ステップS1000)。以上の処理を行うことによって梱包仕様知的データベース1000に不具合情報が反映されるので、次回以降の梱包仕様決定処理が品質面においても最適化されることになる。
なお、本実施形態では、梱包仕様に起因する不具合と梱包仕様の選択肢とを定量的に関連付ける手法として、品質情報データベース1600に登録される不具合情報を利用して、あらかじめ不具合情報を用いて梱包仕様を決定する方法を採用している。しかしながら、不具合情報をどの段階で梱包仕様決定作業に反映するかは任意に選択可能である。例えば、梱包仕様の選択候補を順位付けして複数決定しておき、その後これら梱包仕様候補に関連する過去の不具合情報を品質情報データベース1600から取得し、不具合発生頻度(例えば、ppm表示)や不具合コードを比較して梱包仕様候補間に有意差があれば、事後的に最適な梱包仕様を決定するという方法を採用することも可能である。
[第9の実施形態]
上述した第8の実施形態では、発生した物流不具合を梱包仕様決定作業に直ちに反映させることによって、品質の高い梱包仕様を決定することができる梱包仕様決定装置および方法について説明した。第9の実施形態では、最新の不具合情報を反映した梱包仕様の指示を梱包ラインに直接行うことにより、梱包仕様の決定を最適化することができる梱包仕様決定装置および方法について説明する。本実施形態における梱包仕様決定装置および方法によれば、梱包原因による不具合の発生を効率良く防止することが可能となる。
図15は、第9の実施形態に係る梱包仕様決定装置10における一実施例を示したブロック構成図である。本実施形態における梱包仕様決定装置10は、梱包拠点側端末100、出荷オーダファイル200、設計データベース300、部品仕様データベース400、輸送手段/ルート情報データベース500、輸送制約条件データベース600、梱包仕様データベース800、梱包仕様知的データベース1000、拠点間輸送費テーブル1200、梱包拠点労務費テーブル1300、梱包副資材費用データベース1400を有しているとともに、さらに不具合情報データベース1700を備えている。
不具合情報データベース1700には、梱包仕様が原因となった不具合を識別するための識別子を有する不具合履歴情報が登録されている。この不具合履歴情報は、かかる不具合の対策として変更された梱包仕様の変更履歴情報をも含むものである。なお、識別子とは、梱包仕様が原因となった不具合の内容を特定するために設定されるものであり、例えば梱包仕様コードの末尾に追加的に付加される文字コードや、部品品番に対応した独立した文字コード等として構成することが可能である。
この識別子の具体的な生成方法としては、不具合履歴情報の登録の際に部品固有情報と不具合発生時の条件(例えば、輸送ルート、輸送手段、輸送期間など)および梱包仕様とともに、不具合分類コード(例えば、錆、きず、割れなどを示す文字コード)等の情報を基にして得ることができる。この識別子は、これら取得される種々の不具合情報を基にした推定不具合であっても良い。したがって、不具合履歴情報登録の際の取得情報が多いほど、識別子の正確性が向上する。
本実施形態における梱包仕様決定処理について、図16に示したフローチャートを用いて具体的に説明する。
不具合履歴情報の抽出
本実施形態では、まず不具合情報データベース1700から取得した不具合履歴情報の中から、梱包仕様が原因の不具合を抽出する(ステップS1100)。また、不具合要因に対応する梱包仕様の変更項目を不具合情報データベースから抽出する(ステップS1110)。これら梱包仕様が原因の不具合と梱包仕様の変更項目の抽出は、文字コード化された識別子に基づいて行われる。そして、梱包仕様データベース800から対象の変更項目を持つ梱包仕様データを取得する(ステップS1120)。
輸送情報取得手段
次に、梱包情報データから品番、車種、仕向け先等に対応する輸送手段/ルート情報を取得する(ステップS1130)。また、出荷オーダファイル200に格納された出荷情報から仕向け先などに対応する輸送手段/ルート情報を取得する(ステップS1140)。こうして取得した輸送手段/ルート情報に基づいて輸送制約条件データベース600を検索し、輸送制約条件を取得する(ステップS1150)。
物品情報取得手段および梱包副資材情報取得手段
続いて、抽出された梱包仕様不具合に関連する梱包仕様決定プロセスとその動作条件を抽出する(ステップS1160)。なお、梱包仕様決定プロセスは、梱包仕様決定プロセスデータベース900を検索することによって取得可能であり、動作条件は、梱包仕様知的データベース1000を検索することによって取得可能である。
また、この段階で梱包副資材に関する条件についても取得しておく。この条件については、梱包仕様決定プロセスから得ることも可能であり、図16では、そのような場合を例示している。一方で、梱包副資材データベース700を参照し、対象部品に対する梱包副資材情報を取得することも可能である。ここで取得する梱包副資材の情報は、文字データおよび画像データを含む梱包副資材の詳細データであって、例えば梱包副資材種類や大きさ、CADデータなどの画像データを含むものである。
物品設計情報取得手段
さらに、設計データベース300を検索することによって部品の形状情報を取得する。ここの段階で取得する形状情報は、CADデータである。また、部品仕様データベース400から部品諸元を取得する。ここで取得する部品諸元とは、文字データおよび画像データを含む部品の詳細データであって、例えば部品重量や部品外径、部品分類コード、CADデータ等である(ステップS1170)。
梱包仕様決定手段
以上の処理を経て、知的データベース20は、梱包仕様決定ステップにおける出荷部品と梱包副資材などを、CADデータ等の形状情報とともに梱包拠点側端末100の画面上に表示する(ステップS1180)。また、梱包拠点側端末100は、知的データベース20から取得した梱包条件に関する選択肢について、各種制約条件を基に絞り込んだ後、画面上に表示する(ステップS1190)。ステップS1190の処理によって梱包仕様の選択肢が梱包拠点側端末100の画面上に表示されると、梱包仕様決定作業者は、選択肢に基づいて梱包仕様を選択し、仕様決定を行う(ステップS1200)。その後、各梱包仕様決定ステップで選ばれた選択肢の情報とともに、梱包仕様情報を梱包仕様知的データベース1000に記憶させる(ステップS1210)。さらに、梱包仕様の決定が完了したか否かを判断する(ステップS1220)。ここで梱包仕様の決定が完了していなければ、ステップS1130からステップS1210までの処理を繰り返すことによって、不具合履歴情報を加味した梱包仕様の決定が行われる。梱包仕様の決定が完了すると、梱包仕様情報を変更し、生産ラインに対する梱包指示を変更する(ステップS1230)。したがって、最新の不具合情報を反映した梱包仕様の指示を梱包ラインに直接行うことにより、梱包仕様の決定を最適化することができる。
[第10の実施形態]
梱包生産準備作業者の訓練・育成活動は、例えば海外工場の作業者を日本国内に集め、梱包セミナー等の講習会を開催することによって行われている。しかし、このようなセミナーでは、現地の事情に十分配慮した指導ができないので、実際の梱包仕様決定作業であまり役に立たない等の問題を有している。また、20数カ国、30拠点以上の物流拠点に対して、常に日本から熟練技術者を派遣して出張指導を行うことは大変大きな工数と費用がかかるため現実的でない。
そこで、第10の実施形態に係る梱包仕様決定装置は、これまで説明してきた梱包仕様決定装置が教育・訓練に適用可能であることに着目して成されたものである。本実施形態に係る梱包仕様決定装置によれば、訓練対象者に適合した課題による訓練を行うことができるので、教育・訓練効果を高めることができる。また、訓練内容もその拠点に実際に行われる作業に対応した訓練内容を提供することができる。さらには、訓練対象者ごとの習熟レベルを定量化して管理することが可能となることで、物流拠点における梱包生産準備作業者の実態を正確に把握することも可能である。
図17は、第10の実施形態に係る梱包仕様決定装置10における一実施例を示したブロック構成図である。本実施形態における梱包仕様決定装置10は、梱包拠点側端末100、出荷オーダファイル200、設計データベース300、部品仕様データベース400、輸送手段/ルート情報データベース500、輸送制約条件データベース600、梱包副資材データベース700、梱包仕様データベース800、梱包仕様決定スキルプロファイル情報データベース1100、拠点間輸送費テーブル1200、梱包拠点労務費テーブル1300、梱包副資材費用データベース1400、納入荷姿情報データベース1500、不具合情報データベース1700を有しているとともに、さらに訓練課題ファイル1800を備えている。
訓練課題ファイル1800には、習熟度に応じたレベルと数量の訓練課題が登録されており、梱包生産準備作業者は、自分のレベルに応じた訓練課題を与えられることによって習熟度を高めていくことになる。
本実施形態における梱包仕様決定処理について、図18に示したフローチャートを用いて具体的に説明する。
訓練課題の抽出
まず、訓練者の習熟度を梱包条件ごとに定量化した梱包仕様決定スキルプロファイル情報を梱包仕様決定スキルプロファイル情報データベース1100から取得するとともに、訓練者の習熟度に応じたレベルと数量の訓練課題を訓練課題ファイル1800から取得する(ステップS1300)。
各種制約条件の取得(部品情報、輸送情報、梱包副資材情報、不具合情報)
次に、出荷オーダファイル200を検索して、訓練者が所属する梱包拠点から出荷される出荷部品情報を取得する(ステップS1310)。そして、訓練課題のレベルに基づいて梱包仕様データベース800を検索するための検索キーを取得する(ステップS1320)。この検索キーに基づいて梱包仕様データベース800を検索し、訓練対象となる梱包仕様グループを作成する(ステップS1330)。設計データベース300から出荷部品の形状情報を取得するとともに、部品仕様データベース400から諸元情報を取得する(ステップS1340)。
また、出荷オーダファイル200に格納された出荷情報から仕向け先などの輸送情報を取得する(ステップS1350)。また、輸送手段/ルート情報データベース500から輸送情報/ルート情報を取得し、これらの情報に基づいて輸送制約条件データベース600を検索することによって輸送制約条件を取得する(ステップS1360)。
さらに、梱包副資材データベース700を参照することによって、訓練者が所属する梱包拠点で利用(入手)可能な梱包副資材情報を取得する(ステップS1370)。
またさらに、不具合情報データベース1700から取得した不具合情報の中から、梱包仕様が原因の不具合を抽出する(ステップS1380)。
教育・訓練の実施
以上のようにして取得した訓練課題と各種制約条件に基づいて、梱包拠点側端末100は、知的データベース20から取得した梱包条件に関する選択肢を取得し(ステップS1390)、輸送情報/ルート情報に梱包仕様が原因の不具合情報を加味して生成された選択肢を、ランダムに並べて表示する(ステップS1400)。この表示内容を訓練課題として作業者は選択作業を行う。訓練者が選択した選択肢をもとに決定される梱包仕様を、コストと品質をもとに採点し、訓練者の習得レベルを定量化する(ステップS1410)。選択がされるとすべての課題が完了したか否かが判定され(ステップS1420)、課題が終了していなければステップS1350からステップS1410までの処理が繰り返される。すべての課題の完了が確認されると、訓練者が訓練した数量、到達レベルをもとに梱包仕様決定スキルプロファイル情報を更新し、梱包仕様決定スキルプロファイル情報データベース1100に格納する(ステップS1430)。以上により、訓練が終了する。なお、訓練者は、当然に自己の定量化された習得レベルを把握することができるので、この結果に基づいてレベルアップを図っていくことが可能である。
[第11の実施形態]
これまで説明してきた梱包仕様決定装置については、梱包拠点側端末100の画面上に選択肢として表示される梱包仕様を梱包仕様決定作業者が単に選択するのみであり、その梱包拠点特有の具体的な事情をノウハウとして蓄積する手段は設けられていなかった。本実施形態では、選択肢として表示される梱包仕様を選択する際に、一定条件下で入力可能なコラムを表示させ、このコラムに情報をインプットすることによってノウハウの蓄積を図ろうとするものである。かかる構成を採用することによって、梱包仕様決定作業の最適化がより一層図られることになる。
図19は、第11の実施形態に係る梱包仕様決定装置10における一実施例を示したブロック構成図である。本実施形態における梱包仕様決定装置10は、梱包拠点側端末100、出荷オーダファイル200、設計データベース300、部品仕様データベース400、輸送手段/ルート情報データベース500、輸送制約条件データベース600、梱包副資材データベース700、梱包仕様データベース800、梱包仕様決定プロセスデータベース900、梱包仕様知的データベース1000を備えている。
本実施形態における梱包仕様決定処理について、図20に示したフローチャートを用いて具体的に説明する。
物品情報取得手段
本実施形態では、まず出荷オーダファイル200を検索して出荷対象部品の品番と品名という部品固有情報を取得する。そして、取得した品番と品名をキー項目として梱包仕様データベース800を参照し、出荷対象部品の梱包仕様が登録されているか否かを検索する(ステップS1500)。既存の梱包仕様の有無を判断し(ステップS1510)、既存の梱包仕様がある場合には、その仕様を採用して処理を終了する(ステップS1515)。一方、既存の梱包仕様が無かった場合には、ステップS1520以降の梱包仕様決定処理を進めることになる。
物品設計情報取得手段
既存の梱包仕様が無いことがわかると、設計データベース300を検索することによって部品の形状情報を取得する。ここの段階で取得する形状情報は、CADデータである(ステップS1520)。さらに、部品仕様データベース400から部品諸元を取得する(ステップS1530)。ここで取得する部品諸元とは、文字データからなる部品の基本データであって、例えば部品重量や部品外径、部品分類コード等である。
以上のようにして部品に関する基本的な情報を取得した後、梱包仕様を決定するために必要な各種の制約条件について取得していく。
輸送情報取得手段
まず、輸送手段/ルート情報データベース500から輸送情報を取得するとともに、輸送制約条件データベース600を検索して輸送制約条件を取得する(ステップS1540)。
梱包副資材情報取得手段
また、梱包副資材データベース700を参照し、梱包拠点で使用(入手)可能な梱包副資材の基本情報を取得する(ステップS1550)。なお、ここで取得する梱包副資材の基本情報は、文字情報である。
梱包仕様決定手段
続いて、梱包仕様決定プロセスデータベース900を参照して梱包仕様決定プロセスを取得し、これまでの処理で取得した出荷対象部品の固有情報、物品設計情報、輸送情報、輸送制約条件、梱包副資材情報といった制約条件を動作条件として、梱包仕様知的データベース1000を検索する(ステップS1560)。さらに、梱包副資材データベース700からその梱包拠点で使用(入手)可能な梱包副資材の詳細情報を取得するとともに、部品仕様データベース400から部品諸元の詳細情報を取得して、これらを合成する(ステップS1570)。この処理の具体的な内容については、梱包副資材および部品諸元の詳細情報とはCADデータ等の画像情報を含むものであり、ステップS1570で行う合成処理によって、梱包拠点側端末100の画面上に梱包仕様を適用した場合の様子を表すCG画像が表示されることになる。なお、この段階では、あらゆる梱包仕様が知的データベース20によって検討されているので、知的データベース20はこの検討結果から選択可能な梱包条件のみを抽出し、部品の形状情報や諸元情報とともに梱包仕様を梱包拠点側端末100の画面上に表示させる(ステップS1580)。この表示は、最適な梱包仕様から順に行われることになっている。
ここで、作業者は表示された選択肢を選択して梱包仕様を決定することになるのであるが(ステップS1590)、通常は、知的データベース20が最適であると判断した画面の最上部に表示されている梱包仕様を選択することになる。しかし、作業者が何らかの事情で次点以降の選択肢を選択した場合には、データ上最も優れた選択肢を選ばなかった理由を入力するためのコラムを表示させ、作業者にその理由を記入させることができる(ステップS1600,ステップS1610)。このコラムについては、作業情報を完全に把握するために、コラムへの入力をしなければ先のステップに進めないようなシステムとすることも好適である。また、最適な選択肢を選択した場合には、コラムは出現させない(ステップS1600)。
コラムへの入力が済み、梱包仕様の選択が完了すると、知的データベース20は選択肢と選択理由を梱包仕様知的データベース1000に記録する(ステップS1620)。そして、梱包仕様の決定がすべて完了したか否かを確認し(ステップS1630)、完了していなければ次の梱包仕様決定ステップに進むことになり(ステップS1635)、ステップS1580からステップS1620までの処理が繰り返されることになる。すべての部品についての梱包仕様が決定されると、処理を終了する。
なお、決定された梱包仕様とその選択理由が、ステップS1620において常に梱包仕様知的データベース1000に記録されるので、今回の処理が次回からの処理に有効利用され、梱包仕様決定処理の最適化が図られることになる。
以上説明した各実施形態には、多様な変更又は改良を加えることが可能である。その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
第1の実施形態に係る梱包仕様決定装置における一実施例を示したブロック構成図である。 第1の実施形態に係る梱包仕様決定処理について示したフローチャートである。 第2の実施形態に係る梱包仕様決定装置における一実施例を示したブロック構成図である。 第2の実施形態に係る梱包仕様決定処理について示したフローチャートである。 第3および第4の実施形態に係る梱包仕様決定装置における一実施例を示したブロック構成図である。 第3の実施形態に係る梱包仕様決定処理について示したフローチャートである。 第4の実施形態に係る梱包仕様決定処理について示したフローチャートである。 第5の実施形態に係る梱包仕様決定装置における一実施例を示したブロック構成図である。 第5の実施形態に係る梱包仕様決定処理について示したフローチャートである。 第6および第7の実施形態に係る梱包仕様決定装置における一実施例を示したブロック構成図である。 第6の実施形態に係る梱包仕様決定処理について示したフローチャートである。 第7の実施形態に係る梱包仕様決定処理について示したフローチャートである。 第8の実施形態に係る梱包仕様決定装置における一実施例を示したブロック構成図である。 第8の実施形態に係る梱包仕様決定処理について示したフローチャートである。 第9の実施形態に係る梱包仕様決定装置における一実施例を示したブロック構成図である。 第9の実施形態に係る梱包仕様決定処理について示したフローチャートである。 第10の実施形態に係る梱包仕様決定装置における一実施例を示したブロック構成図である。 第10の実施形態に係る梱包仕様決定処理について示したフローチャートである。 第11の実施形態に係る梱包仕様決定装置における一実施例を示したブロック構成図である。 第11の実施形態に係る梱包仕様決定処理について示したフローチャートである。
符号の説明
10 梱包仕様決定装置、20 知的データベース、50 データ通信網、100 梱包拠点側端末、200 出荷オーダファイル、300 設計データベース、400 部品仕様データベース、500 輸送手段/ルート情報データベース、600 輸送制約条件データベース、700 梱包副資材データベース、800 梱包仕様データベース、900 梱包仕様決定プロセスデータベース、1000 梱包仕様知的データベース、1100 梱包仕様決定スキルプロファイル情報データベース、1200 拠点間輸送費テーブル、1300 梱包拠点労務費テーブル、1400 梱包副資材費用データベース、1500 納入荷姿情報データベース、1600 品質情報データベース、1700 不具合情報データベース、1800 訓練課題ファイル。

Claims (14)

  1. 出荷対象となる物品の固有情報が登録される出荷オーダファイルと、
    前記物品の固有情報に対応した物品の形状情報を含む物品設計情報が登録される設計データベースと、
    前記物品の固有情報に対応した物品の輸送手段と輸送ルートとを含む輸送情報が登録される輸送手段/ルート情報データベースと、
    前記物品の固有情報と前記輸送情報に対応した物品の輸送制約条件が登録される輸送制約条件データベースと、
    前記物品の固有情報と輸送情報および輸送制約条件とに対応した梱包副資材仕様に関する情報が登録される梱包副資材データベースと、
    出荷対象部品についての梱包条件を登録して記憶し、取得された前記物品の固有情報と輸送情報、輸送制約条件、梱包副資材情報の制約条件を動作条件として用いて梱包条件が検索できる梱包仕様知的データベースと、
    熟練作業者が有していた梱包仕様決定作業の手順を複数の条件判断の手順として記憶し、梱包仕様知的データベースに登録されている梱包条件を動作条件として用いてその条件判断処理を行える梱包仕様決定プロセスデータベースと、
    を有する梱包仕様決定装置であって、
    前記出荷オーダファイルを参照することにより、出荷対象となる物品の固有情報を取得する物品情報取得手段と、
    前記設計データベースを参照することにより、出荷対象となる前記物品の固有情報に対応した物品設計情報を取得する物品設計情報取得手段と、
    前記輸送手段/ルート情報データベースと前記輸送制約条件データベースとを参照することにより、前記物品情報取得手段によって取得した物品の固有情報に対応した物品の輸送手段と輸送ルートとを含む輸送情報と、前記物品の固有情報と前記物品設計情報および前記輸送情報に対応した物品の輸送制約条件とを取得する輸送情報取得手段と、
    前記梱包副資材データベースを参照することにより、前記物品の固有情報と物品設計情報、輸送情報、輸送制約条件とに対応した梱包副資材仕様に関する情報を取得する梱包副資材情報取得手段と、
    取得された前記物品の固有情報と輸送情報、輸送制約条件、梱包副資材情報の制約条件を動作条件として用いて梱包仕様知的データベースに登録される梱包条件を検索し、検索された梱包条件を動作条件として用いて梱包仕様決定プロセスデータベースに登録される梱包仕様決定作業の複数の条件判断処理を順次行い、かかる情報群に対応した物品の梱包仕様を決定する梱包仕様決定手段と、
    を備えることを特徴とする梱包仕様決定装置。
  2. 請求項1に記載の梱包仕様決定装置において、
    物品の梱包仕様が登録される梱包仕様データベースを備え、
    出荷対象となる物品の梱包仕様が前記梱包仕様データベースに登録されていないときに、前記梱包仕様決定手段による梱包仕様の決定処理が実行されることを特徴とする梱包仕様決定装置。
  3. 請求項2に記載の梱包仕様決定装置において、
    前記梱包仕様決定手段による梱包仕様の決定処理が実行されるごとに、梱包仕様決定プロセスデータベースに記録される梱包仕様決定プロセスが更新されることを特徴とする梱包仕様決定装置。
  4. 請求項2又は3に記載の梱包仕様決定装置において、
    前記梱包仕様決定手段による梱包仕様の決定処理が実行されたときには、かかる決定処理によって決定される物品の梱包仕様を、前記梱包仕様データベースに記録する手段を備えることを特徴とする梱包仕様決定装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の梱包仕様決定装置において、
    前記梱包仕様決定プロセスは過去に梱包仕様決定作業者が行った手順に基づいて決定されており、
    かかる梱包仕様決定プロセスには、梱包仕様決定作業者ごとの技能レベルを示す定量化データが付加されており、
    前記定量化データを記憶する梱包仕様決定スキルプロファイル情報データベースを備えることにより、
    前記梱包仕様知的データベースを参照して梱包仕様を決定するとき、前記梱包仕様決定スキルプロファイル情報データベースを参照することによって、前記梱包仕様決定プロセスを動作させる動作条件に前記定量化データを加味することを特徴とする梱包仕様決定装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の梱包仕様決定装置において、
    輸送拠点間における物品の輸送費が登録される拠点間輸送費テーブルと、
    梱包拠点における労務費が登録される梱包拠点労務費テーブルと、
    前記梱包副資材情報取得手段によって選択される梱包副資材の費用が登録される梱包副資材費用データベースと、
    を備え、
    前記梱包仕様決定手段によって行われる梱包仕様の決定は、前記拠点間輸送費テーブルと梱包拠点労務費テーブルおよび梱包副資材費用データベースによって算出される梱包コストを加味して行われることを特徴とする梱包仕様決定装置。
  7. 請求項6に記載の梱包仕様決定装置において、
    前記梱包コストは、前記梱包仕様決定プロセスを動作させる動作条件として前記定量化データに付加されることにより、次回からの梱包仕様の決定に利用されることを特徴とする梱包仕様決定装置。
  8. 請求項5又は7に記載の梱包仕様決定装置において、
    前記梱包仕様知的データベースを参照して梱包仕様を決定するために前記定量化データを含む前記梱包仕様決定プロセスを動作させるとき、
    前記定量化データに基づいて、あらかじめ選択される可能性のない梱包仕様を選択肢から外す手段を備えることにより、前記梱包仕様決定手段による梱包仕様決定処理の効率向上を図ることを特徴とする梱包仕様決定装置。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の梱包仕様決定装置において、
    出荷対象となる物品を購入した際に購入先によって施されていた梱包情報を含む納入荷姿情報が登録されている納入荷姿情報データベースを備え、
    前記梱包仕様決定手段によって梱包仕様を決定するとき、前記納入荷姿情報データベースを参照することによって、前記納入荷姿情報を梱包仕様の決定に利用することを特徴とする梱包仕様決定装置。
  10. 請求項5、7〜9のいずれか1項に記載の梱包仕様決定装置において、
    出荷対象となる物品を複数の出荷物品単位に分割する出荷物品分割手段と、
    前記複数の出荷物品単位ごとに前記梱包仕様決定プロセスデータベースと前記梱包仕様知的データベースとを参照することにより、前記複数の出荷物品単位ごとの固有情報と輸送情報、輸送制約条件、梱包副資材情報に対応した梱包仕様を決定する梱包仕様決定手段と、
    前記梱包仕様決定手段によって決定された梱包仕様についての定量化データを抽出する定量化データ抽出手段と、
    出荷対象となる物品の分割前の定量化データと、出荷対象となる物品の分割後の定量化データとを比較することにより、分割の効果の有無を判定する分割効果判定手段と、
    を有することにより、前記分割効果判定手段が行う判定結果に基づいて、最適な出荷物品単位と梱包仕様を決定することを特徴とする梱包仕様決定装置。
  11. 請求項5、7〜9のいずれか1項に記載の梱包仕様決定装置において、
    出荷対象となる物品を複数抽出し、単一の出荷物品単位として合梱する出荷物品合梱手段と、
    前記合梱された出荷物品単位について前記梱包仕様決定プロセスデータベースと前記梱包仕様知的データベースとを参照することにより、合梱された前記出荷物品単位の固有情報と輸送情報、輸送制約条件、梱包副資材情報に対応した梱包仕様を決定する梱包仕様決定手段と、
    前記梱包仕様決定手段によって決定された梱包仕様についての定量化データを抽出する定量化データ抽出手段と、
    出荷対象となる物品の合梱前の定量化データと、出荷対象となる物品の合梱後の定量化データとを比較することにより、合梱の効果の有無を判定する合梱効果判定手段と、
    を有することにより、前記合梱効果判定手段が行う判定結果に基づいて、最適な出荷物品単位と梱包仕様を決定することを特徴とする梱包仕様決定装置。
  12. 請求項1〜11のいずれか1項に記載の梱包仕様決定装置において、
    過去に発生した梱包仕様ごとの不具合情報が登録される品質情報データベースを備え、
    前記梱包仕様決定手段によって行われる梱包仕様の決定は、前記品質情報データベースを検索することによって得られる梱包仕様ごとの不具合情報を加味して行われることを特徴とする梱包仕様決定装置。
  13. 請求項1〜12のいずれか1項に記載の梱包仕様決定装置において、
    梱包仕様が原因となった不具合を識別するための識別子を有するとともに、かかる不具合の対策として変更された梱包仕様の変更履歴情報を含む不具合履歴情報が登録される不具合情報データベースを備え、
    前記梱包仕様決定手段によって行われる梱包仕様の決定は、前記不具合情報データベースを検索することによって得られる不具合履歴情報を加味して行われることを特徴とする梱包仕様決定装置。
  14. 出荷対象となる物品の固有情報が登録される出荷オーダファイルと、
    前記物品の固有情報に対応した物品の形状情報を含む物品設計情報が登録される設計データベースと、
    前記物品の固有情報に対応した物品の輸送手段と輸送ルートとを含む輸送情報が登録される輸送手段/ルート情報データベースと、
    前記物品の固有情報と前記輸送情報に対応した物品の輸送制約条件が登録される輸送制約条件データベースと、
    前記物品の固有情報と輸送情報および輸送制約条件とに対応した梱包副資材仕様に関する情報が登録される梱包副資材データベースと、
    出荷対象部品についての梱包条件を登録して記憶し、取得された前記物品の固有情報と輸送情報、輸送制約条件、梱包副資材情報の制約条件を動作条件として用いて梱包条件が検索できる梱包仕様知的データベースと、
    熟練作業者が有していた梱包仕様決定作業の手順を複数の条件判断の手順として記憶し、梱包仕様知的データベースに登録されている梱包条件を動作条件として用いてその条件判断処理を行える梱包仕様決定プロセスデータベースと、
    を有する梱包仕様決定装置を、コンピュータを用いて動作させる際に用いられる梱包仕様決定方法であって、
    コンピュータに、
    前記出荷オーダファイルを参照させることにより、出荷対象となる物品の固有情報を取得させる物品情報取得ステップと、
    前記設計データベースを参照させることにより、出荷対象となる前記物品の固有情報に対応した物品設計情報を取得させる物品設計情報取得ステップと、
    前記輸送手段/ルート情報データベースと前記輸送制約条件データベースとを参照させることにより、前記物品情報取得ステップによって取得した物品の固有情報に対応した物品の輸送手段と輸送ルートとを含む輸送情報と、前記物品の固有情報と前記物品設計情報および前記輸送情報に対応した物品の輸送制約条件とを取得させる輸送情報取得ステップと、
    前記梱包副資材データベースを参照させることにより、前記物品の固有情報と物品設計情報、輸送情報、輸送制約条件とに対応した梱包副資材仕様に関する情報を取得させる梱包副資材情報取得ステップと、
    取得された前記物品の固有情報と輸送情報、輸送制約条件、梱包副資材情報の制約条件を動作条件として用いて梱包仕様知的データベースに登録される梱包条件を検索し、検索された梱包条件を動作条件として用いて梱包仕様決定プロセスデータベースに登録される梱包仕様決定作業の複数の条件判断処理を順次行い、かかる情報群に対応した物品の梱包仕様を決定させる梱包仕様決定ステップと、
    を含む処理を実行させることを特徴とする梱包仕様決定方法。
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