JP4400084B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明が属する技術分野】
本発明は両面で画像形成することが可能な画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
画像形成装置では、画像データに応じて変調したレーザビームを主走査方向に走査し、副走査方向に回転する像担持体上に画像を形成している。この場合に、ドットクロックと呼ばれる画素クロックを基準にして、レーザビームを画像データで変調している。
【0003】
このように記録紙にトナー像を形成する画像形成装置の場合、定着ユニットにより熱定着がなされているため、熱によって記録紙中の水分が蒸発し、定着前より若干ではあるが縮む現象が発生する。
【0004】
このため、記録紙第1面に形成される画像と、一旦定着ユニットを経由した記録紙第2面に形成される画像とでは、同一サイズの画像を書き込んだとしても、完全には同一サイズにならない。
【0005】
このような両面画像形成可能な画像形成装置が軽印刷などの分野で使用される場合には、このような記録紙表裏画像サイズの違いが、透かして見た場合に明らかになってくる場合がある。
【0006】
このような場合に、主走査方向のズレを解消するため、VCXO(電圧制御型水晶発振器)やDDS(ディジタルダイレクトシンセサイザ)などの技術によって、ドットクロックの周波数を変更する発明が、たとえば、以下の特許文献1に記載されている。
【0007】
また、主走査方向のズレを解消するため、PLL(フェーズドックドループ)の技術によって、ドットクロックの周波数を変更する発明が、たとえば、以下の特許文献2に記載されている。
【0008】
また、作像位置(記録紙上における画像形成する位置)を、表裏で調整して表裏における主走査方向および副走査方向のズレを解消する技術が、たとえば、以下の特許文献3〜5に記載されている。
【0009】
【特許文献1】
特開2002−202648号公報(第13頁、図1)
【特許文献2】
特開2000−199868号公報(第4頁、図7)
【特許文献3】
特開平7−170371号公報(第1頁、図1)
【特許文献4】
特開平10−319674号公報(第1頁、図1)
【特許文献5】
特開平10−333390号公報(第1頁、図1)
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
また、以上の特許文献1や特許文献2に記載されているVCXO,DDS,PLLでは、基本的に主走査方向(横倍率)にしか適用できない問題がある。
【0011】
従って、両面の画像形成の際の表裏印字画素位置精度として問題になる、表裏の先端タイミングの違い、表裏の片寄りの違い、表裏の縦倍率の違い、については対処することができない。
【0012】
また、以上の特許文献3乃至特許文献5に記載の作像位置の調整による場合、記録紙表面(第1面)に画像形成した後に記録紙裏面(第2面)に画像形成するまでの間に、作像位置の調整の処理が必要になる。
【0013】
すなわち、第1面の実際の印字画素位置を検出してから第2面の作像予定位置を決定し、その後に、第2面の画像形成のための感光体ドラムにおける潜像形成・トナー像形成を行う必要がある。このため、表裏印字画素位置精度を優先することにより、作像位置の調整を行わない場合に比較して、生産性(単位時間当たりの画像形成枚数)が低下する問題がある。そして、このような従来例に記載された技術では、生産性を重視するか、あるいは、表裏印字画素位置精度を重視するか、といった選択可能な処理については何ら記載されていなかった。
【0014】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであって、その目的は、使用用途に従って適切な画像形成が実行可能な画像形成装置を実現することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
すなわち、課題を解決する手段としての本発明は以下に説明するようなものである。
【0016】
(1)請求項1記載の発明は、一方の面に画像が形成された記録紙を表裏反転して転写位置に再給紙する循環式の記録紙搬送機構を備え、片面画像形成と両面画像形成とを実行可能であり、複数色のトナーの重ね合わせによるカラー画像形成が可能な画像形成装置であって、画像形成時の動作モードを制御する制御手段を有し、前記制御手段は、両面画像形成時に、記録紙の表裏における印字画素位置の精度を合わせることを優先させた画像形成を実行する第1動作モードと、記録紙の単位時間あたりの画像形成数である生産性を優先させた画像形成を実行する第2動作モードとの2つの動作モードを有し、前記第1動作モードにて画像形成を実行するか、あるいは、前記第2動作モードにて画像形成を実行するかを切り替える切り替え制御を実行する、ことを特徴とする画像形成装置である。
【0017】
この発明では、両面画像形成時に、表裏印字画素位置精度を優先した第1動作モードで画像形成を行うか、あるいは、生産性を優先した第2動作モードで画像形成を行うか、を制御手段が切り替える制御を行うように構成されているため、使用者の要望に応じた状態で、両面画像形成する際に使用用途に従って適切な画像形成が実行可能になる。
【0018】
また、この発明は、上記(1)において、第1動作モードでは、両面画像形成時に記録紙の単位時間あたりの画像形成枚数である生産性よりも記録紙の表裏における印字画素位置の精度を合わせることを優先させ、表裏の印字画素位置を補正するために必要な時間を確保できるよう通紙間隔を開けて記録紙を循環させて画像形成を実行し、第2動作モードでは、両面画像形成時に記録紙の表裏における印字画素位置の精度よりも記録紙の単位時間あたりの画像形成数である生産性を優先させ、両面画像形成時の循環可能最大枚数の記録紙を循環させて画像形成を実行する、ことを特徴とする。
【0019】
この発明では、表裏印字画素位置精度が優先された際には、第1動作モードにおいて、表裏印字画素位置を補正するために必要な時間を確保できるよう通紙間隔を開けて記録紙を循環させつつ画像形成を実行する。一方、生産性が優先された際には、第2動作モードにおいて、循環可能最大枚数の記録紙を循環させつつ画像形成を実行する。このようにすることで、使用者の要望を受け付けて、その受け付けた応じた状態で、両面画像形成する際に使用用途に従って適切に画像形成することが可能になる。
【0020】
(2)請求項2記載の発明は、上記(1)において、前記制御手段は、カラー画像形成時には前記第1動作モードにて画像形成を実行し、モノクロ画像形成時には前記第2動作モードにて画像形成を実行するように切り替え制御を行う、ことを特徴とする。
【0021】
この発明では、カラー画像形成では表裏印字画素位置精度を優先して第1動作モードにて画像形成を行うと共に、モノクロ画像形成では生産性を優先して第2動作モードにて画像形成を行うことで、使用者の要望に応じた状態で、自動的に、使用用途に従って適切に画像形成することが可能になる。
【0022】
(3)請求項3記載の発明は、上記(1)〜(2)において、前記第1動作モードでは、先端タイミング調整、片寄り調整、縦倍率調整、横倍率調整の少なくとも一つを実行することで、記録紙の表裏における印字画素位置を合わせるようにする、ことを特徴とする。
これらの発明では、先端タイミング調整、片寄り調整、縦倍率調整、横倍率調整の少なくとも一つを実行して、第1動作モードにて記録紙の表裏における印字画素位置を合わせるようにすることで、両面画像形成する際の表裏ズレについて適切な状態の補正を実行することが可能になる。
(4)請求項4記載の発明は、上記(1)〜(3)において、カラー画像形成時の生産性がモノクロ画像形成時の生産性に比較して低く設定された画像形成装置であって、画像形成時の記録紙搬送モードを制御する制御手段を有し、前記制御手段は、モノクロ画像形成時およびカラー画像形成時の片面画像形成時に記録紙の搬送を制御する第1記録紙搬送モードと、カラー画像形成時の両面画像形成時に前記第1記録紙搬送モードとは異なる状態に記録紙の搬送を制御する第2記録紙搬送モードとの2つの動作モードを有する、ことを特徴とする。
【0023】
この発明では、モノクロ画像形成では、循環可能最大枚数の記録紙を循環させつつ画像形成を実行することで、生産性を向上させることができる。一方、カラー画像形成では、表裏印字画素位置を補正するために必要な時間を確保できるよう通紙間隔を開けて記録紙を循環させつつ画像形成を実行することで、使用用途に従って適切に画像形成することが可能になる。
【0024】
(5)請求項5記載の発明は、一方の面に画像が形成された記録紙を表裏反転して転写位置に再給紙する循環式の記録紙搬送機構を備え、片面画像形成と両面画像形成とを実行可能であり、複数色のトナーの重ね合わせによるカラー画像形成が可能であり、カラー画像形成時の生産性がモノクロ画像形成時の生産性に比較して低く設定された画像形成装置であって、画像形成時の記録紙搬送モードを制御する制御手段を有し、前記制御手段は、モノクロ画像形成時およびカラー画像形成時の片面画像形成時に記録紙の搬送を制御する第1記録紙搬送モードと、カラー画像形成時の両面画像形成時に前記第1記録紙搬送モードとは異なる状態に記録紙の搬送を制御する第2記録紙搬送モードとの2つの動作モードを有する、ことを特徴とする。
この発明では、モノクロ画像形成では、循環可能最大枚数の記録紙を循環させつつ画像形成を実行することで、生産性を向上させることができる。一方、カラー画像形成では、表裏印字画素位置を補正するために必要な時間を確保できるよう通紙間隔を開けて記録紙を循環させつつ画像形成を実行することで、使用用途に従って適切に画像形成することが可能になる。
なお、上記(4)〜(5)は、カラー画像形成のプロセスがモノクロ画像形成のプロセスよりも電力負荷が大きくなることによって、カラー画像形成時の生産性がモノクロ画像形成時の生産性に比較して低く設定された画像形成装置であって、前記第1記録紙搬送モードでは、設定された生産性に応じて給紙するように制御し、前記第2記録紙搬送モードでは、設定された最大の生産性に応じて等間隔で給紙した場合の処理時間と両面画像形成時に表裏の印字画素位置を補正するために必要な時間から循環可能枚数を決定し、その決定された枚数分の記録紙を設定された最大の生産性に応じて等間隔で給紙した後に、次の記録紙を循環させるまでの間に給紙を遅延させるよう制御する。
【0025】
この発明では、カラーおよびモノクロの片面画像形成時は、第1記録紙搬送モードにて設定された生産性に応じて給紙するように制御するため、生産性を向上させることが可能である。一方、両面カラー画像形成時は、第2記録紙搬送モードとして、設定された最大の生産性に応じて等間隔で給紙した場合の処理時間と両面画像形成時に表裏の印字画素位置を補正するために必要な時間から循環可能枚数を決定し、その決定された枚数分の記録紙を設定された最大の生産性に応じて等間隔で給紙した後に、次の記録紙を循環させるまでの間に給紙を遅延させるよう制御するため、使用用途に従って適切に画像形成することが可能になる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態例を詳細に説明する。図1は本発明の実施の形態例の画像形成装置100の電気的な主要部分の構成図である。ここでは、画像形成装置100として、画像読み取り部とプリントエンジンとを備えた複写機を具体例にする。
【0029】
〈第一の実施の形態例〉
この図1において、101は画像形成装置100の各部を制御する全体制御部であり、本実施の形態例においては画像形成の際の記録紙の搬送経路の決定および制御を行う。
【0030】
なお、本実施の形態例では、全体制御部101は、画像形成時の動作モードを制御する制御手段であり、両面画像形成時に、記録紙の表裏における印字画素位置の精度を合わせることを優先させた画像形成を実行する第1動作モードと、記録紙の単位時間あたりの画像形成数である生産性を優先させた画像形成を実行する第2動作モードとの2つの動作モードを有し、前記第1動作モードにて画像形成を実行するか、あるいは、前記第2動作モードにて画像形成を実行するかを切り替える切り替え制御を実行する、制御手段を構成している。
【0031】
また、全体制御部101は、前記第1動作モードでは、両面画像形成時に表裏の印字画素位置を補正するために必要な時間を確保できるよう通紙間隔を開けて記録紙を循環させて画像形成を実行し、前記第2動作モードでは、両面画像形成時の循環可能最大枚数の記録紙を循環させて画像形成を実行する、制御手段を構成している。
【0032】
また、全体制御部101は、カラー画像形成時には前記第1動作モードにて画像形成を実行し、モノクロ画像形成時には前記第2動作モードにて画像形成を実行するように切り替え制御を行う、制御手段を構成している。
【0033】
また、全体制御部101は、画像形成時の記録紙搬送モードを制御する制御手段であり、モノクロ画像形成時およびカラー画像形成時の片面画像形成時に記録紙の搬送を制御する第1記録紙搬送モードと、カラー画像形成時の両面画像形成時に前記第1記録紙搬送モードとは異なる状態に記録紙の搬送を制御する第2記録紙搬送モードとの2つの記録紙搬送モードを有する、制御手段を構成している。
【0034】
また、全体制御部101は、第1記録紙搬送モードでは、設定された生産性に応じて給紙するように制御し、前記第2記録紙搬送モードでは、設定された最大の生産性に応じて等間隔で給紙した場合の処理時間と両面画像形成時に表裏の印字画素位置を補正するために必要な時間から循環可能枚数を決定し、その決定された枚数分の記録紙を設定された最大の生産性に応じて等間隔で給紙した後に、次の記録紙を循環させるまでの間に給紙を遅延させるよう制御する、制御手段を構成している。
【0035】
また、全体制御部101は、前記第1動作モードでは、先端タイミング調整、片寄り調整、縦倍率調整、横倍率調整の少なくとも一つを実行することで、記録紙の表裏における印字画素位置を合わせるようにする、制御手段を構成している。
【0036】
なお、この実施の形態例では、制御手段101が上述した動作モードの制御、記録紙搬送モードの制御、切り替えの制御を行うものとしているが、動作モード制御手段、記録紙搬送モード制御手段、切り替え制御手段を別個に設けてもよい。さらに、第1動作モード制御手段、第2動作モード制御手段を別個に設けてもよい。また、同様にして、第1記録紙搬送モード制御手段、第2記録紙搬送モード制御手段を別個に設けてもよい。
【0037】
110は原稿の画像を読み込んで画像データを生成するためのスキャナなどで構成された画像読み取り部、120は外部機器からの画像データを受ける入力I/F、130は入力I/F120を介した図示されない外部機器あるいは画像読み取り部110などからの画像データを受けて必要な画像処理を施す画像処理部である。
【0038】
140は画像形成を実行するプリントエンジン140aと記録紙を搬送する搬送部140bとを含む画像形成部であり、前述した全体制御部101からのプロセス制御を受けつつ画像形成を実行する。
【0039】
なお、この画像形成部140は、画像データに基づいて生成したトナー像を像担持体と転写ローラとで記録紙を挟持することにより像担持体から記録紙に転写することにより画像形成するものである。
【0040】
また、この実施の形態例においては、画像形成部140は、一方の面に画像が形成された記録紙を表裏反転して転写位置に再給紙する循環式の記録紙搬送機構を備え、片面画像形成と両面画像形成とを実行可能であり、複数色のトナーの重ね合わせによるカラー画像形成が可能なものを想定している。
【0041】
150はユーザからの各種入力の操作がなされると共に、装置の状態を表示する操作表示部である。160は画像形成部140の表裏印字画素位置補正のための補正データが記憶される補正データ記憶部である。
【0042】
170は、画像形成部140において、表裏印字画素位置精度を優先した画像形成では、先端タイミング調整、片寄り調整、縦倍率調整、横倍率調整の少なくとも一つを実行することで、記録紙の表裏における印字画素位置を合わせるための表裏印字画素位置補正を行わせる表裏印字画素位置補正部である。この表裏印字画素位置補正部170は、全体制御部101の制御により、第1動作モード時に表裏印字画素位置補正の処理を実行する。
【0043】
また、図2は本実施の形態例の画像形成装置の画像形成部140の機械的構成を示す断面構成図である。
【0044】
この図2においては、複数色のトナーを用いてカラー画像の形成が可能であり、各色の像担持体からのトナー像を中間転写体に一次転写して該中間転写体上で重畳し、前記中間転写体と転写ローラとで記録紙を挟持することにより該中間転写体から記録紙に二次転写することにより画像形成する画像形成装置を具体例にする。
【0045】
ここで、10Y〜10Kは、それぞれY(イエロー),M(マゼンタ),C(シアン),K(黒)の各色のトナー像が形成される像担持体としての感光体ドラムである。20Y〜20Kは、それぞれ感光体ドラム10Y〜10Kの表面に各色の画像情報に応じてレーザビームを走査することで静電潜像を形成せしめるための書き込みユニットである。30Y〜30Kは、それぞれ感光体ドラム10Y〜10Kの表面に形成された各色の静電潜像を現像剤(トナー)で現像してトナー像を形成せしめるための現像器である。なお、帯電極、クリーニング部などは省略してある。
【0046】
40は、各色の感光体ドラム10Y〜10Kからのトナー像が転写(一次転写)されて重ね合わされる中間転写体ベルトである。
【0047】
64は、中間転写体ベルト40上のトナー像を記録紙に対して転写(二次転写)すると共に、記録紙を中間転写体ベルト40から分離するための二次転写ローラである。なお、ベルトクリーニング部などは省略してある。
【0048】
50は記録紙が蓄積されている給紙部であり、給紙カセット51と給紙部カセット52とがここでは示されている。なお、給紙カセットの段数はこの例に限定されるものではない。
【0049】
61〜68は搬送ローラあるいは通路切り替え手段などの搬送部であり、図1における搬送部140bに相当する。
【0050】
61は給紙カセットから記録紙を送り出す給紙ローラ、62は給紙カセット50(51あるいは52)からの記録紙が通る搬送路、63aと63bとは画像形成のタイミングに合わせて記録紙を送り出すレジストローラ、64は二次転写ローラ、65は記録紙の排出と循環とを切り替える通路切り替え手段、66a・66b〜68a・68bは記録紙の表裏を反転させる反転ローラ、69a・69bは記録紙を装置外に排出するための排紙ローラである。
【0051】
70は、記録紙上のトナー像を熱と圧力とにより固着させる定着ユニットであり、熱ローラ71(あるいは72)と圧着ローラ72(あるいは71)とを有する。
【0052】
図3は片面画像形成時の通紙状態を示す説明図である。給紙カセット51から給紙ローラ61で繰り出された記録紙(図3▲1▼)は、搬送路62を通り、レジストローラ63a・63bによって転写位置(転写ローラ64と中間転写体ベルト40との接触位置)に送り出されて(図3▲2▼)、トナー像が転写される。そして、定着ユニット70にてトナー像が定着されて安定した状態にされる。そして、通路切り替え手段65にて反転搬送路に一旦送り込まれた(図3▲3▼)後、排紙ローラ69a・69bにて装置外に排出される(図3▲4▼)。
【0053】
図4は両面画像形成時の通紙状態を示す説明図である。給紙カセット51から給紙ローラ61で繰り出された記録紙(図4▲1▼)は、搬送路62を通り、レジストローラ63a・63bによって転写位置(転写ローラ64と中間転写体ベルト40との接触位置)に送り出されて(図4▲2▼)、記録紙第1面にトナー像が転写される。そして、定着ユニット70にてトナー像が定着されて安定した状態にされる。そして、通路切り替え手段65にて反転搬送路に送り込まれた(図4▲3▼、▲4▼)後、記録紙の表裏が反転させられた状態にして搬送される(図4▲5▼)。そして、反転搬送路を通過(図4▲6▼)しながら、再度レジストローラ63a・63bによって転写位置(転写ローラ64と中間転写体ベルト40との接触位置)に送り出されて(図4▲7▼)、記録紙第2面にトナー像が転写される。そして、定着ユニット70にてトナー像が定着されて安定した状態にされる。そして、通路切り替え手段65と排紙ローラ69a・69bとにより装置外に排出される(図4▲8▼)。
【0054】
以上が両面画像形成の際の搬送経路における通紙状態を示している。ここで、一方の面に画像が形成された記録紙を表裏反転して転写位置に再給紙する循環式の記録紙搬送機構の搬送経路上に収納可能な記録紙枚数を「循環可能枚数」と呼ぶことができる。なお、この図4では一例として循環可能枚数が4の状態の例を示している。
【0055】
以下、図5のフローチャートおよび図6のフローチャート、ならびに、図7乃至図9の説明図も参照しつつ、本実施の形態例の画像形成装置の動作について説明する。
【0056】
なお、図5は本実施の形態例の特徴部分である、記録紙の表裏における印字画素位置の精度である表裏印字画素位置精度を優先した画像形成の実行と、単位時間あたりの画像形成数である生産性を優先した画像形成の実行との、切り替え制御のフローチャートである。
【0057】
全体制御部101は、両面画像形成時に、記録紙の表裏における印字画素位置の精度を合わせることを優先させた画像形成を実行する第1動作モードと、記録紙の単位時間あたりの画像形成数である生産性を優先させた画像形成を実行する第2動作モードとについて、いずれの動作モードにて画像形成を実行するかを切り替える切り替え制御を実行する。
【0058】
まず、全体制御部101は、どのような画像形成を実行するかに応じて動作モードの判定を行う(図5S1)。
【0059】
ここで、両面のカラー画像形成を実行する際には第1動作モードに切り替える(図5S2)。この第1動作モードでは、記録紙の表裏における印字画素位置の精度を合わせることを優先させた画像形成を実行するため、表裏画素位置補正処理(図6参照)を実行する。また、片面のカラー画像形成、片面のモノクロ画像形成、両面のモノクロ画像形成を実行する際には第2動作モードに切り替える(図5S3)。
【0060】
なお、画像形成がカラーかモノクロか、片面か両面かに応じて自動判定とすることも可能であるが、オペレータの手動操作、オペレータによる表裏画素位置補正処理の有効/無効の設定、などに応じて切り替え制御することも可能である。
【0061】
また、図6は本発明の実施の形態例の特徴部分である、表裏印字画素位置精度を優先した場合における表裏印字画素位置補正処理(図5S2)の手順を詳細に示すフローチャートである。
【0062】
なお、ここでは、両面画像形成する際において、便宜上、記録紙の第1面(先に画像形成する面)を表面、記録紙の第2面(後に画像形成する面)を裏面、と呼ぶことにする。
【0063】
まず、表面の画像形成に先立ち、全体制御部101は、補正データ記憶部160から、表面用補正データ(先端タイミング、片寄り量、横倍率、縦倍率)を読み出す(図6S1)。
【0064】
この表面用補正データは、表面の画像形成の際に、機種毎に発生する基準値からのズレを補正し、基準値に一致させることで、表裏印字画素位置補正をするための補正データである。よって、この表面用補正データにより、先端タイミング、片寄り量、横倍率、縦倍率を設定する(図6S2:補正データ設定処理)。
【0065】
この補正データ設定処理としては、まず、縦倍補正データに基づいて、中間転写体ベルト40、各色感光体ドラム10Y〜10Kの回転速度を変更する(図7S1)。これにより、形成される表面画像の縦方向の倍率が変化する。そして、横倍補正データに基づいて、画像クロック(ドットクロック)の周波数を変更する(図7S2)。これにより、形成される表面画像の横方向の倍率が変化する。そして、先端タイミング補正データに基づいて、画像の副走査書き出し設定を変更する(図7S3)。これにより、形成される表面画像の副走査方向の先端位置が変化する。そして、片寄り補正データに基づいて、画像の主走査書き出し設定を変更する(図7S4)。これにより、形成される表面画像の主走査方向の端部の位置が変化して、結果として片寄りが補正される。
【0066】
そして、以上の補正データ設定処理によって中間転写体ベルト40、各色感光体ドラム10Y〜10Kの回転速度の変更が完了して、記録紙が作像可能位置に搬送された時点で(図6S3でY)、記録紙表面(第1面)の画像に相当するトナー像の各色感光体ドラム10Y〜10Kでの作像を開始する(図6S4)。この各色トナー像が各色感光体ドラム10Y〜10Kから中間転写体ベルト40に一次転写されてカラートナー像とされる。そして、この中間転写体ベルト40上のカラートナー像が、転写ローラ64によって、記録紙表面に転写される(二次転写)。以下、この作業を循環枚数の記録紙の表面について、繰り返す(図6S5)。
【0067】
そして、循環枚数分の記録紙の表面の画像形成が完了した時点で、全体制御部101は、補正データ記憶部160から、裏面用補正データ(先端タイミング、片寄り量、横倍率、縦倍率)を読み出す(図6S6)。
【0068】
この裏面用補正データは、裏面の画像形成の際に、機種毎に発生する基準値からのズレ、あるいは、記録紙表面に対するズレを補正し、基準値あるいは表面にに一致させることで、表裏印字画素位置補正をするための補正データである。よって、この裏面用補正データにより、先端タイミング、片寄り量、横倍率、縦倍率を設定する(図6S7:補正データ設定処理)。
【0069】
この補正データ設定処理としては、まず、縦倍補正データに基づいて、中間転写体ベルト40、各色感光体ドラム10Y〜10Kの回転速度を変更する(図7S1)。これにより、形成される裏面画像の縦方向の倍率が変化する。なお、このように、感光体ドラム10Y〜10Kと中間転写体ベルト40との回転速度を変えるには、記録紙表面の循環枚数の最終記録紙が二次転写位置を離脱している必要がある。
【0070】
そして、横倍補正データに基づいて、画像クロック(ドットクロック)の周波数を変更する(図7S2)。これにより、形成される裏面画像の横方向の倍率が変化する。そして、先端タイミング補正データに基づいて、画像の副走査書き出し設定を変更する(図7S3)。これにより、形成される裏面画像の副走査方向の先端位置が変化する。そして、片寄り補正データに基づいて、画像の主走査書き出し設定を変更する(図7S4)。これにより、形成される裏面画像の主走査方向の端部の位置が変化して、結果として片寄りが補正される。
【0071】
そして、以上の補正データ設定処理によって中間転写体ベルト40、各色感光体ドラム10Y〜10Kの回転速度の変更が完了して、記録紙が作像可能位置に循環搬送された時点で(図6S8でY)、記録紙裏面(第2面)の画像に相当するトナー像の各色感光体ドラム10Y〜10Kでの作像を開始する(図6S9)。この各色トナー像が各色感光体ドラム10Y〜10Kから中間転写体ベルト40に一次転写されてカラートナー像とされる。そして、この中間転写体ベルト40上のカラートナー像が、転写ローラ64によって、記録紙裏面に転写される。以下、この作業を循環枚数の記録紙の裏面について、繰り返す(図6S10)。
【0072】
なお、以上のようにして、循環枚数分の記録紙毎について、記録紙表面と記録紙裏面とで表裏印字画素位置補正処理を施しつつ画像形成を続行する(図6S11でY→S1)。
【0073】
なお、以上の図6のフローチャートに示したように、感光体ドラム10Y〜10Kと中間転写体ベルト40の回転速度を変更することについては、記録紙表面の循環枚数分の記録紙が二次転写位置を離れてから、裏面の表裏印字画素位置補正処理の設定をする必要があった。
【0074】
すなわち、記録紙表面の循環枚数分の記録紙が二次転写位置を離れてから、裏面の表裏印字画素位置補正処理の設定をして、二次転写位置から一番遠い感光体ドラム10Yのトナー像の作像を開始することになる。このため、表裏印字画素位置補正処理を実行しない場合と比較して、若干の待ち時間が発生することになり、生産性が若干低下することになる。なお、記録紙裏面の画像形成から、次の組の記録紙の表面の画像形成に移る場合も同様である(図6S10、S11でY、S1)。
【0075】
このため、本発明の実施の形態例では、両面画像形成時に、記録紙の表裏における画像形成位置の精度である表裏画像形成位置精度を優先した画像形成を行うか、あるいは、単位時間あたりの画像形成数である生産性を優先した画像形成を行うか、を選択可能に構成してもよい。このように選択可能にする場合は、操作表示部150から、表裏印字画素位置補正処理を有効にするか否かの選択についての操作入力(図8参照)を受け、その操作入力に応じて、全体制御部101が表裏印字画素位置補正処理を実行するか否かを決定する。
【0076】
なお、以上の第一の実施の形態例についての特徴と効果とを列記すると以下のようになる。
【0077】
(1)この実施の形態例では、両面画像形成時に、表裏画像形成位置精度を優先した画像形成の実行(第1動作モード)、生産性を優先した画像形成の実行(第2動作モード)を、選択可能(切り替え制御可能)に構成しているため、使用者の要望に応じた状態で、両面画像形成する際に使用用途に従って適切な画像形成が実行可能になる。
【0078】
(2)この実施の形態例では、生産性が優先された際には、循環可能最大枚数の記録紙を循環させつつ画像形成を実行する。一方、表裏画像形成位置精度が優先された際には、表裏画像形成位置を補正するために必要な時間を確保できるよう通紙間隔を開けて記録紙を循環させつつ画像形成を実行することで、使用者の要望を受け付けて、その受け付けた応じた状態で、両面画像形成する際に使用用途に従って適切に画像形成することが可能になる。
【0079】
(3)この実施の形態例では、モノクロ画像形成では生産性を優先して画像形成を行うと共に、カラー画像形成では表裏画像形成位置精度を優先して画像形成を行ことで、使用者の要望に応じた状態で、自動的に、両面画像形成する際に使用用途に従って適切に画像形成することが可能になる。
【0080】
(4)この実施の形態例では、モノクロ画像形成では、循環可能最大枚数の記録紙を循環させつつ画像形成を実行することで、生産性を向上させることができる。一方、カラー画像形成では、表裏画像形成位置を補正するために必要な時間を確保できるよう通紙間隔を開けて記録紙を循環させつつ画像形成を実行することで、両面画像形成する際に使用用途に従って適切に画像形成することが可能になる。
【0081】
(5)これらの実施の形態例では、先端タイミング調整、片寄り調整、縦倍率調整、横倍率調整の少なくとも一つを実行して記録紙の表裏における画像形成位置を合わせるようにすることで、両面画像形成する際の表裏ズレについて適切な状態の補正を実行して、に使用用途に従って適切に画像形成することが可能になる。
【0082】
〈第二の実施の形態例〉
カラー画像形成装置において、モノクロ画像形成とカラー画像形成とで生産性が異なる性能のものが存在している。すなわち、カラー画像形成装置では、複数色のトナーが重ね合わされたカラートナー像を定着するために、モノクロの場合よりも定着ヒータに大電力が必要となる。しかし、一般的な電源コンセントの容量が制限となり、定着ヒータに大電力を供給することができない問題がある。
【0083】
さらに、カラー画像形成の場合には、モノクロ画像形成の場合よりも、感光体ドラムや現像器などが消費する電力が大きくなるため、定着ヒータに供給できる電力の余裕が小さくなる。
【0084】
これらの理由で、カラー画像形成の場合には、定着が不十分となることを防止すべく、生産性がモノクロの場合よりも低く抑えられているものが存在する。たとえば、モノクロ画像形成の場合には50枚/分の画像形成が可能(図9(a))であるのに対して、カラー画像形成の場合には25枚/分の画像形成(図9(b))となる装置などが存在している。
【0085】
このように、カラー画像形成時の生産性がモノクロ画像形成時の生産性に比較して低く設定された画像形成装置において、本発明の実施の形態例では、全体制御部101は、記録紙搬送モードを制御しており、モノクロ画像形成時およびカラー画像形成時の片面画像形成時に記録紙の搬送を制御する第1記録紙搬送モードと、カラー画像形成時の両面画像形成時に前記第1記録紙搬送モードとは異なる状態に記録紙の搬送を制御する第2記録紙搬送モードとの2つの記録紙搬送モードを切り替えて制御している。
【0086】
ここでは、以上のように、モノクロ画像形成の場合には50枚/分の画像形成が可能であるのに対して、カラー画像形成の場合には25枚/分の画像形成となる装置において、2枚の両面カラー画像形成を実行する場合について説明する。
【0087】
両面カラー画像形成の場合、図9(c)に示すように2枚分の記録紙の表面の画像形成について、25枚/分〜50枚/分の搬送を行う。この場合、定着性の低下が生じない範囲でなるべく早く、可能であれば、モノクロ画像形成と同じ速度(50枚/分)で搬送を行う(図9(c)▲1▼−表、▲1▼−裏)。
【0088】
そして、既に第1の実施の形態例で説明した表裏印字画素位置補正処理における補正データ設定処理によって中間転写体ベルト40、各色感光体ドラム10Y〜10Kの回転速度の変更を行い、続けて、2枚分の記録紙の裏面の画像形成を実行する(図9(c)▲1▼−裏、▲1▼−裏)。この場合、カラー画像形成の搬送速度をモノクロ画像形成に近づけることで、空いた時間を補正データ設定処理のために割り当てるようにしている。
【0089】
このように、モノクロ画像形成とカラー画像形成とで生産性が異なる場合において、モノクロ画像形成時およびカラー画像形成時の片面画像形成時に記録紙の搬送を制御する第1記録紙搬送モードと、カラー画像形成時の両面画像形成時に前記第1記録紙搬送モードとは異なる状態に記録紙の搬送を制御する第2記録紙搬送モードとの2つの記録紙搬送モードを切り替えて制御することで、表裏印字画素位置補正処理の補正データ設定処理の時間を確保しつつ、両面カラー画像形成の生産性を、片面カラー画像形成に対して低下させずに済むようになる。
【0090】
また、平均すれば、片面カラー画像形成も両面カラー画像形成も同じ(ここでは、25枚/分)となるため、定着性や消費電力にも何ら問題を生じさせることはない。
【0091】
また、この第二の実施の形態例においても、第一の実施の形態例と同様に、両面画像形成時に、表裏画像形成位置精度を優先した画像形成を行うか、あるいは、生産性を優先した画像形成を行うか、を選択可能に構成されていると、使用者の要望に応じた状態で、両面画像形成する際に使用用途に従って適切な画像形成が実行可能になる。
【0092】
なお、以上の第二の実施の形態例についての特徴と効果とを列記すると以下のようになる。
【0093】
(A)この実施の形態例では、カラー画像形成時の生産性がモノクロ画像形成時の生産性に比較して低く設定された画像形成装置で、モノクロ画像形成時およびカラー画像形成時の片面画像形成時に記録紙の搬送を制御する第1記録紙搬送モードと、カラー画像形成時の両面画像形成時に前記第1記録紙搬送モードとは異なる状態に記録紙の搬送を制御する第2記録紙搬送モードとの2つの動作モードに制御している。このため、モノクロ画像形成では循環可能最大枚数の記録紙を循環させつつ画像形成を実行することで、生産性を向上させることができる。一方、カラー画像形成では、表裏印字画素位置を補正するために必要な時間を確保できるよう通紙間隔を開けて記録紙を循環させつつ画像形成を実行することで、使用用途に従って適切に画像形成することが可能になる。
【0094】
(B)この実施の形態例では、上記(A)において、第1記録紙搬送モードでは、設定された生産性に応じて給紙するように制御し、前記第2記録紙搬送モードでは、設定された最大の生産性に応じて等間隔で給紙した場合の処理時間と両面画像形成時に表裏の印字画素位置を補正するために必要な時間から循環可能枚数を決定し、その決定された枚数分の記録紙を設定された最大の生産性に応じて等間隔で給紙した後に、次の記録紙を循環させるまでの間に給紙を遅延させるよう制御する。すなわち、カラーおよびモノクロの片面画像形成時の搬送手法は、第1記録紙搬送モードにて設定された生産性に応じて給紙するように制御するため、生産性を向上させることが可能である。一方、両面カラー画像形成時の搬送手法は、第2記録紙搬送モードとして、設定された最大の生産性に応じて等間隔で給紙した場合の処理時間と両面画像形成時に表裏の印字画素位置を補正するために必要な時間から循環可能枚数を決定し、その決定された枚数分の記録紙を設定された最大の生産性に応じて等間隔で給紙した後に、次の記録紙を循環させるまでの間に給紙を遅延させるよう制御するため、使用用途に従って適切に画像形成することが可能になる。
【0095】
(C)以上の(A)と(B)において、両面画像形成時に、表裏画像形成位置精度を優先した画像形成を行うか、あるいは、生産性を優先した画像形成を行うか、を選択可能に構成することで、使用者の要望に応じた状態で、両面画像形成する際に使用用途に従って適切な画像形成が実行可能になる。
【0096】
(D)以上の(C)において、生産性が優先された際には、循環可能最大枚数の記録紙を循環させつつ画像形成を実行する。一方、表裏画像形成位置精度が優先された際には、表裏画像形成位置を補正するために必要な時間を確保できるよう通紙間隔を開けて記録紙を循環させつつ画像形成を実行することで、使用者の要望を受け付けて、その受け付けた応じた状態で、両面画像形成する際に使用用途に従って適切に画像形成することが可能になる。
【0097】
(E)以上の(C)において、モノクロ画像形成では生産性を優先して画像形成を行うと共に、カラー画像形成では表裏画像形成位置精度を優先して画像形成を行ことで、使用者の要望に応じた状態で、自動的に、両面画像形成する際に使用用途に従って適切に画像形成することが可能になる。
【0098】
(F)以上の(C)において、モノクロ画像形成では、循環可能最大枚数の記録紙を循環させつつ画像形成を実行することで、生産性を向上させることができる。一方、カラー画像形成では、表裏画像形成位置を補正するために必要な時間を確保できるよう通紙間隔を開けて記録紙を循環させつつ画像形成を実行することで、両面画像形成する際に使用用途に従って適切に画像形成することが可能になる。
【0099】
(G)以上の(A)〜(F)の実施の形態例では、先端タイミング調整、片寄り調整、縦倍率調整、横倍率調整の少なくとも一つを実行して記録紙の表裏における画像形成位置を合わせるようにすることで、両面画像形成する際の表裏ズレについて適切な状態の補正を実行することが可能になる。
【0100】
〈その他の実施の形態例〉
なお、以上の図2の装置の具体例においては中間転写体ベルトを用いるカラー画像形成装置を用いたが、中間転写体ベルトを使用しない画像形成装置であっても同様に本実施の形態例によって良好な結果を得ることができる。
【0101】
【発明の効果】
以上、説明したように、本発明によれば、以下に列記するような効果が得られる。
【0102】
(1)この発明では、両面画像形成時に、表裏印字画素位置精度を優先した第1動作モードで画像形成を行うか、あるいは、生産性を優先した第2動作モードで画像形成を行うか、を制御手段が切り替える制御を行うように構成されているため、使用者の要望に応じた状態で、両面画像形成する際に使用用途に従って適切な画像形成が実行可能になる。
【0103】
また、以上の発明では、表裏印字画素位置精度が優先された際には、第1動作モードにおいて、表裏印字画素位置を補正するために必要な時間を確保できるよう通紙間隔を開けて記録紙を循環させつつ画像形成を実行する。一方、生産性が優先された際には、第2動作モードにおいて、循環可能最大枚数の記録紙を循環させつつ画像形成を実行する。このようにすることで、使用者の要望を受け付けて、その受け付けた応じた状態で、両面画像形成する際に使用用途に従って適切に画像形成することが可能になる。
【0104】
(2)この発明では、カラー画像形成では表裏印字画素位置精度を優先して第1動作モードにて画像形成を行うと共に、モノクロ画像形成では生産性を優先して第2動作モードにて画像形成を行うことで、使用者の要望に応じた状態で、自動的に、使用用途に従って適切に画像形成することが可能になる。
【0105】
(3)以上の(1)〜(2)の発明では、先端タイミング調整、片寄り調整、縦倍率調整、横倍率調整の少なくとも一つを実行して記録紙の表裏における画像形成位置を合わせるようにすることで、両面画像形成する際の表裏ズレについて適切な状態の補正を実行することが可能になる。
(4)この発明では、モノクロ画像形成では、循環可能最大枚数の記録紙を循環させつつ画像形成を実行することで、生産性を向上させることができる。一方、カラー画像形成では、表裏印字画素位置を補正するために必要な時間を確保できるよう通紙間隔を開けて記録紙を循環させつつ画像形成を実行することで、使用用途に従って適切に画像形成することが可能になる。
(5)この発明では、モノクロ画像形成では、循環可能最大枚数の記録紙を循環させつつ画像形成を実行することで、生産性を向上させることができる。一方、カラー画像形成では、表裏印字画素位置を補正するために必要な時間を確保できるよう通紙間隔を開けて記録紙を循環させつつ画像形成を実行することで、使用用途に従って適切に画像形成することが可能になる。
【0106】
また、以上の(4)(5)の発明では、カラーおよびモノクロの片面画像形成時の搬送手法は、第1記録紙搬送モードにて設定された生産性に応じて給紙するように制御するため、生産性を向上させることが可能である。一方、両面カラー画像形成時の搬送手法は、第2記録紙搬送モードとして、設定された最大の生産性に応じて等間隔で給紙した場合の処理時間と両面画像形成時に表裏の印字画素位置を補正するために必要な時間から循環可能枚数を決定し、その決定された枚数分の記録紙を設定された最大の生産性に応じて等間隔で給紙した後に、次の記録紙を循環させるまでの間に給紙を遅延させるよう制御するため、使用用途に従って適切に画像形成することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態例の画像形成装置の電気的構成を示す構成図である。
【図2】本発明の実施の形態例の画像形成装置の機械的構成を示す構成図である。
【図3】本発明の実施の形態例の画像形成装置の機械的構成と通紙状態とを示す説明図である。
【図4】本発明の実施の形態例の画像形成装置の機械的構成と通紙状態とを示す説明図である。
【図5】本発明の実施の形態例の画像形成装置の動作状態示すフローチャートである。
【図6】本発明の実施の形態例の画像形成装置の動作状態示すフローチャートである。
【図7】本発明の実施の形態例の画像形成装置における動作の主要部を示すフローチャートである。
【図8】本発明の実施の形態例の画像形成装置における操作時の画面表示の一例を示す説明図である。
【図9】本発明の実施の形態例の画像形成装置における生産性向上の様子を示す説明図である。
【符号の説明】
100 画像形成装置
101 全体制御部
110 画像読み取り部
120 入力I/F
130 画像処理部
140 画像形成部
140a プリントエンジン
140b 搬送部
150 操作表示部
160 テーブル
170 表裏印字画素位置補正部
Claims (5)
- 一方の面に画像が形成された記録紙を表裏反転して転写位置に再給紙する循環式の記録紙搬送機構を備え、片面画像形成と両面画像形成とを実行可能であり、複数色のトナーの重ね合わせによるカラー画像形成が可能な画像形成装置であって、
画像形成時の動作モードを制御する制御手段を有し、
前記制御手段は、両面画像形成時に記録紙の単位時間あたりの画像形成枚数である生産性よりも記録紙の表裏における印字画素位置の精度を合わせることを優先させ、両面画像形成時に表裏の印字画素位置を補正するために必要な時間を確保できるよう通紙間隔を開けて記録紙を循環させた画像形成を実行する第1動作モードと、両面画像形成時に記録紙の表裏における印字画素位置の精度よりも記録紙の単位時間あたりの画像形成数である生産性を優先させ、両面画像形成時の循環可能最大枚数の記録紙を循環させた画像形成を実行する第2動作モードとの2つの動作モードを有し、前記第1動作モードにて画像形成を実行するか、あるいは、前記第2動作モードにて画像形成を実行するかを切り替える切り替え制御を実行する、
ことを特徴とする画像形成装置。 - 前記制御手段は、カラー画像形成時には前記第1動作モードにて画像形成を実行し、モノクロ画像形成時には前記第2動作モードにて画像形成を実行するように切り替え制御を行う、
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記第1動作モードでは、先端タイミング調整、片寄り調整、縦倍率調整、横倍率調整の少なくとも一つを実行することで、記録紙の表裏における印字画素位置を合わせるようにする、
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像形成装置。 - カラー画像形成のプロセスがモノクロ画像形成のプロセスよりも電力負荷が大きくなることにより、カラー画像形成時の生産性がモノクロ画像形成時の生産性に比較して低く設定された画像形成装置であって、
画像形成時の記録紙搬送モードを制御する制御手段を有し、
前記制御手段は、モノクロ画像形成時およびカラー画像形成時の片面画像形成時に設定された生産性に応じて給紙するように記録紙の搬送を制御する第1記録紙搬送モードと、カラー画像形成時の両面画像形成時に設定された最大の生産性に応じて等間隔で給紙した場合の処理時間と両面画像形成時に表裏の印字画素位置を補正するために必要な時間から循環可能枚数を決定し、その決定された枚数分の記録紙を設定された最大の生産性に応じて等間隔で給紙した後に、次の記録紙を循環させるまでの間に給紙を遅延させるように記録紙の搬送を制御する第2記録紙搬送モードとの2つの動作モードを有する、
ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の画像形成装置。 - 一方の面に画像が形成された記録紙を表裏反転して転写位置に再給紙する循環式の記録紙搬送機構を備え、片面画像形成と両面画像形成とを実行可能であり、複数色のトナーの重ね合わせによるカラー画像形成が可能であり、カラー画像形成のプロセスがモノクロ画像形成のプロセスよりも電力負荷が大きくなることによってカラー画像形成時の生産性がモノクロ画像形成時の生産性に比較して低く設定された画像形成装置であって、
画像形成時の記録紙搬送モードを制御する制御手段を有し、
前記制御手段は、モノクロ画像形成時およびカラー画像形成時の片面画像形成時に設定された生産性に応じて給紙するように記録紙の搬送を制御する第1記録紙搬送モードと、カラー画像形成時の両面画像形成時に設定された最大の生産性に応じて等間隔で給紙した場合の処理時間と両面画像形成時に表裏の印字画素位置を補正するために必要な時間から循環可能枚数を決定し、その決定された枚数分の記録紙を設定された最大の生産性に応じて等間隔で給紙した後に、次の記録紙を循環させるまでの間に給紙を遅延させるように記録紙の搬送を制御する第2記録紙搬送モードとの2つの動作モードを有する、
ことを特徴とする画像形成装置。
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