JP4400035B2 - 絶縁ゲート型半導体素子及び絶縁ゲート型半導体素子の製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、絶縁ゲート構造を有する半導体素子及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
絶縁ゲート型半導体素子の一種であるIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)は、低オン抵抗性、温度特性等が他種の絶縁ゲート型半導体素子と比較して優れており、インバータ回路や電源回路等に利用されている。IGBTには、その特性を向上させるための様々な技術が応用されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−190594号公報
【0004】
従来のIGBTは、図7に断面図を示すように、n型ベース領域51と、n型ベース領域51の一面に接するように形成されているp+型のコレクタ領域52と、n型ベース領域51の他面に形成されたp型ベース領域53と、p型ベース領域53内に形成されているn+型のエミッタ領域54と、を有する半導体基板50を備えている。
さらに、図7のIGBTは、コレクタ領域52と接続されているコレクタ電極63と、p型ベース領域53上に絶縁膜65を介して設けられたゲート電極61と、エミッタ領域54とp型ベース領域53との双方に電気的に接続されたエミッタ電極62とを備えている。エミッタ電極62とゲート電極61との間には、層間絶縁膜64が配置されている。
【0005】
また、図8に平面図を示すように、図7のIGBTは、バスライン71を半導体基板50の一面上に備えている。(なお、図8においては、図面を見やすくするため、エミッタ電極62と層間絶縁膜64とを省略している。)
バスライン71は、その幹部72、73の一部が櫛歯状に延びている。この櫛歯状に延びている部分が、ゲート電極61である。このIGBTに電流が流れる状態、すなわちIGBTがオン状態となるために必要となる電圧は、このバスライン71を介して外部からゲート電極61に供給される。
【0006】
ゲート電極61に閾値電圧(スレッショルド電圧)以上のゲート電圧が印加されると、ゲート電極61下のp型ベース領域53にnチャネルが形成され、エミッタ領域54とn型ベース領域51とが導通状態(IGBTがオン状態)となる。
【0007】
このゲート電圧は、ゲート電極が有する電気抵抗とゲート電極−チャネル領域間の寄生容量とが形成するローパスフィルタなどの影響により、バスライン71からゲート電極61の縁端に向かって、時間差をおいて伝わってゆくことが知られている。従って、従来のIGBTのチャネルは、バスライン71の幹部近傍からゲート電極61の長さ方向(矢印の方向)に向かって、順次に形成されていた。
【0008】
このため、従来のIGBTでは、バスライン71の幹部72、73近傍の部分が導通してから、ゲート電極61の縁端の周辺部分が導通するまでの間に、極めて短時間だが、バスライン71の幹部72、73近傍の部分にだけチャネルが形成され、この部分に電流が集中して流れる期間が生じていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
一方、何らかの理由で負荷が短絡した状態で、IGBTがオン状態となり、このIGBTに過大な電流が流れると、結果としてIGBTは素子破壊を起こしてしまう。所定条件下でIGBTの負荷を短絡したときに流れる電流がIGBTのチャネルを流れ始めてからIGBTが破壊に至るまでの時間は負荷短絡耐量と呼ばれ、IGBTの性能を表す目安のひとつとなっている。すなわち、この負荷短絡耐量が大きいほど、IGBTは回路設計の自由度が高く、使いやすいといえる。
【0010】
負荷短絡耐量の観点からみると、従来のIGBTは、上述したように、バスライン71の幹部72、73の近傍部分に形成されたチャネルに電流が集中して流れる期間を生じるため、このチャネルに集中して流れる電流が容易に過大な量に達して、幹部72、73の近傍部分が極めて容易に破壊に至る(すなわち、負荷短絡耐量が小さい)、という問題があった。
【0011】
このような問題は、IGBTだけでなく、例えばMISFET(Metal-Insulator-Semiconductor Field Effect Transistor)や、その他の絶縁ゲート型半導体素子においても、同様に生じていた。
【0012】
本発明は上記実状に鑑みてなされたもので、負荷短絡耐量が大きな絶縁ゲート型半導体素子やその製造方法を提供することを目的とする。
また、本発明は、導通すべき部分の一部に電流が集中して流れる状態が生じにくい絶縁ゲート型半導体素子やその製造方法を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、本発明の第1の観点にかかる絶縁ゲート型半導体素子は、
ゲート電極と、
前記ゲート電極に接するゲート絶縁膜と、
半導体からなり、前記ゲート絶縁膜を介して前記ゲート電極に対向しているチャネル領域と、
半導体からなり、前記チャネル領域の両端に1個ずつ接している2個の半導体領域と、
を備えており、前記チャネル領域が、前記ゲート電極に印加される電圧に応じてチャネルを形成する絶縁ゲート型半導体素子であって、
前記ゲート電極は、素子の一方の辺から他方の辺に向かって直線状に延伸している幹部と、前記幹部から素子の両端部に向かってそれぞれ反対方向に櫛歯状に延伸している一対の枝部とを備え、
前記ゲート絶縁膜は、ゲート電極の前記幹部から前記枝部が延伸する方向に向かうにつれて薄くなっている、
ことを特徴とする。
【0014】
このような絶縁ゲート型半導体素子においては、ゲート電極の幹部と枝部との接続点から離れるにつれてチャネル形成のスレッショルド電圧が低くなる現象と、ゲート電圧の伝搬が遅延する現象とが相殺され、チャネルが形成されるべき領域の全域がほぼ一斉にオンする。従って、チャネルが形成されるべき部分の一部に電流が集中して流れる状態が生じにくく、負荷短絡耐量が大きい。
【0015】
また、本発明の第2の観点にかかる絶縁ゲート型半導体素子は、
上面及び下面を有する第1導電型の第1の半導体領域と、前記第1の半導体領域の上面の表面領域に互いに接しないよう2個形成された第2導電型の第2の半導体領域と、各前記第2の半導体領域のそれぞれの表面領域に形成され、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)の2個のエミッタをなす第1導電型の第3の半導体領域と、前記第1の半導体領域の下面の表面領域に形成され、前記IGBTのコレクタをなす第2導電型の第4の半導体領域と、を備える半導体基板と、
前記半導体基板の上面のうち前記IGBTの2個のエミッタに挟まれた部分を被覆するように形成されているゲート絶縁膜と、
前記ゲート絶縁膜上に形成されており、前記IGBTのゲートをなすゲート電極と、
を備えている絶縁ゲート型半導体素子であって、
前記ゲート電極は、素子の一方の辺から他方の辺に向かって直線状に延伸している幹部と、前記幹部から素子の両端部に向かってそれぞれ反対方向に櫛歯状に延伸している一対の枝部とを備え、
前記ゲート絶縁膜は、ゲート電極の前記幹部から前記枝部が延伸する方向に向かうにつれて薄くなっている、
ことを特徴とする。
【0016】
このような絶縁ゲート型半導体素子においても、ゲート電極の幹部と枝部との接続点から離れるにつれてチャネル形成のスレッショルド電圧が低くなる現象と、ゲート電圧の伝搬が遅延する現象とが相殺され、チャネルが形成されるべき領域の全域がほぼ一斉にオンするので、チャネルが形成されるべき部分の一部に電流が集中して流れる状態が生じにくく、負荷短絡耐量が大きい。
【0017】
また、本発明の第3の観点にかかる絶縁ゲート型半導体素子は、
第1導電型の第1の半導体領域と、前記第1の半導体領域の表面領域に形成され、MISFET(Metal-Insulator-Semiconductor Field Effect Transistor)のソースをなす第2導電型の第2の半導体領域と、前記第1の半導体領域の表面領域に前記第2の半導体領域と接しないように形成され、前記MISFETのドレインをなす第2導電型の第3の半導体領域と、を備える半導体基板と、
前記半導体基板の表面のうち前記MISFETのドレイン及びソースに挟まれた部分を被覆するように形成されているゲート絶縁膜と、
前記ゲート絶縁膜上に形成されており、前記MISFETのゲートをなすゲート電極と、
を備えている絶縁ゲート型半導体素子であって、
前記ゲート電極は、素子の一方の辺から他方の辺に向かって直線状に延伸している幹部と、前記幹部から素子の両端部に向かってそれぞれ反対方向に櫛歯状に延伸している一対の枝部とを備え、
前記ゲート絶縁膜は、ゲート電極の前記幹部から前記枝部が延伸する方向に向かうにつれて薄くなっている、
ことを特徴とする。
【0018】
このような絶縁ゲート型半導体素子においても、ゲート電極の幹部と枝部との接続点から離れるにつれてチャネル形成のスレッショルド電圧が低くなる現象と、ゲート電圧の伝搬が遅延する現象とが相殺され、チャネルが形成されるべき領域の全域がほぼ一斉にオンするので、チャネルが形成されるべき部分の一部に電流が集中して流れる状態が生じにくく、負荷短絡耐量が大きい。
【0019】
また、本発明の第4の観点にかかる絶縁ゲート型半導体素子の製造方法は、
上面及び下面を有する第1導電型の半導体からなる半導体基板の上面に、絶縁体からなる絶縁層を形成する絶縁膜形成工程と、
前記絶縁層上に導体層を形成し、当該絶縁層及び当該導体層をパターニングすることにより、ゲート絶縁膜及びゲート電極を形成する電極形成工程と、
前記半導体基板の表面領域に、前記ゲート電極をマスクとして第2導電型の不純物を拡散させることにより、第2導電型の第2の半導体領域を、互いが接しないように2個形成する工程と、
各前記第2の半導体領域の表面領域に、前記ゲート電極をマスクとして第1導電型の不純物を拡散させることにより、第1導電型の第3の半導体領域を、各前記第2の半導体領域のそれぞれの表面領域に形成する工程と、
前記半導体基板の下面の表面領域に第2導電型の不純物を拡散させることにより、第2導電型の第4の半導体領域を形成する工程と、
を含む絶縁ゲート型半導体素子の製造方法であって、
前記絶縁膜形成工程では、前記絶縁層を、前記半導体基板の表面に沿って一定方向に向かうにつれて厚みが減少するように形成し、
前記電極形成工程では、前記ゲート電極を、素子の一方の辺から他方の辺に向かって直線状に延伸する幹部と、前記幹部から素子の両端部に向かってそれぞれ反対方向に櫛歯状に延伸する一対の枝部とを有するように形成する、
ことを特徴とする。
【0020】
このような製造方法により製造される絶縁ゲート型半導体素子においては、ゲート電極の幹部と枝部との接続点から離れるにつれてチャネル形成のスレッショルド電圧が低くなる現象と、ゲート電圧の伝搬が遅延する現象とが相殺され、チャネルが形成されるべき領域の全域がほぼ一斉にオンするので、チャネルが形成されるべき部分の一部に電流が集中して流れる状態が生じにくく、負荷短絡耐量が大きい。
【0021】
また、本発明の第5の観点にかかる絶縁ゲート型半導体素子の製造方法は、
第1導電型の半導体からなる半導体基板の表面に、絶縁体からなる絶縁層を形成する絶縁膜形成工程と、
前記絶縁層上に導体層を形成し、当該絶縁層及び当該導体層をパターニングすることにより、ゲート絶縁膜及びゲート電極を形成する電極形成工程と、
前記半導体基板の表面に、前記ゲート電極をマスクとして第2導電型の不純物を拡散させることにより、第2導電型の第2及び第3の半導体領域を、互いが接しないように形成する工程と、
を含む絶縁ゲート型半導体素子の製造方法であって、
前記絶縁膜形成工程では、前記絶縁層を、前記半導体基板の表面に沿って一定方向に向かうにつれて厚みが減少するように形成し、
前記電極形成工程では、前記ゲート電極を、素子の一方の辺から他方の辺に向かって直線状に延伸する幹部と、前記幹部から素子の両端部に向かってそれぞれ反対方向に櫛歯状に延伸する一対の枝部とを有するように形成する、
ことを特徴とする。
【0022】
このような製造方法で製造される絶縁ゲート型半導体素子においても、ゲート電極の幹部と枝部との接続点から離れるにつれてチャネル形成のスレッショルド電圧が低くなる現象と、ゲート電圧の伝搬が遅延する現象とが相殺され、チャネルが形成されるべき領域の全域がほぼ一斉にオンするので、チャネルが形成されるべき部分の一部に電流が集中して流れる状態が生じにくく、負荷短絡耐量が大きい。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態に係る絶縁ゲート型半導体素子について、絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ(Insulated Gate Bipolar Transistor=IGBT)を例とし、図面を参照して詳細に説明する。
【0024】
図1(a)は、本実施の形態のIGBTの平面図である。図2(a)〜(c)は、このIGBTの断面図である。また、図1(b)は、このIGBTの一部の平面図である。図示するように、このIGBTは、半導体基板10と、ゲート電極31と、エミッタ電極32と、コレクタ電極33と、ゲート絶縁膜35と、層間絶縁膜34とから構成されている。
【0025】
なお、図1(a)では、ゲート電極31の構造を理解しやすくするため、エミッタ電極32と層間絶縁膜34とを省略している。また、図1(b)では、後述するp型ベース領域13やエミッタ領域14の構造を理解しやすくするため、ゲート電極31、エミッタ電極32、層間絶縁膜34を省略している。
また、図2(a)、図2(b)及び図2(c)は、それぞれ、図1(b)に示す断面A−A、B−B及びC−Cを示している。
【0026】
半導体基板10は、図2(a)に示すように、n型ベース領域11と、コレクタ領域12と、複数のp型ベース領域13と、複数のエミッタ領域14とを備えている。
【0027】
半導体基板10は、リン(P)、ヒ素(As)等のn型の不純物が添加された半導体(n型の半導体)からなる。半導体基板10のうち、コレクタ領域12、p型ベース領域13及びエミッタ領域14を除いた部分が、n型ベース領域11を構成する。
【0028】
コレクタ領域12は、半導体基板10の下面の表面領域にボロン(B)、アルミニウム(Al)等のp型の不純物を拡散するなどして形成された、p型ベース領域13よりもp型不純物濃度の高いp+型の半導体領域から構成されている。
【0029】
p型ベース領域13は、半導体基板10の上面の表面領域にp型の不純物を拡散するなどして形成された、p型の半導体領域から構成されている。
p型ベース領域13を半導体基板10の上面からみた形状は、図1(b)に示すような帯状になっており、また、図2(a)に示すように、p型ベース領域13の一部は、半導体基板10の上面の表面に露出している。
【0030】
エミッタ領域14は、p型ベース領域13にn型の不純物を拡散するなどして形成された、n型ベース領域11よりも不純物濃度の高いn+型の半導体領域から構成されている。
エミッタ領域14を半導体基板10の上面からみた形状は、図1(b)に示すように、p型ベース領域13に囲まれた帯状となっている。また、図1(b)に示すように、エミッタ領域14の一部は、半導体基板10の上面の表面に露出している。
【0031】
また、半導体基板10の上面には、図1(a)に示すように、ボンディングパッド21と、バスラインと、ゲート電極31とが形成されている。
【0032】
ボンディングパッド21は、PVD(Phisical Vapor Deposition)等により形成される金属膜から構成されている(以下では、この金属膜はアルミニウム膜であるものとして説明する)。
ボンディングパッド21は、バスラインと電気的に接続されるように配置されている。ボンディングパッド21には、図示しないボンディングワイヤが接続され、このボンディングワイヤを介して外部から電圧が印加される。
【0033】
バスラインは、CVD(Chemical Vapor Deposition)等により形成される導電性の多結晶シリコン膜(ポリシリコン膜)とこのシリコン膜の上面にPVD等により形成される金属膜とが積層されて構成されている。
バスラインは、半導体基板10の縁辺に沿うように形成されている略長方形の環状部22と、環状部22の一方の長辺の中央部分から半導体基板10の中心に向かって直線状に延びている第1の幹部23と、環状部22の他方の長辺の中央部分から半導体基板10の中心に向かって直線状に延びている第2の幹部24とを備えている。ただし、第1の幹部23の先端及び第2の幹部24の先端は、互いに接していない。
【0034】
なお、ボンディングパッド21を構成するアルミニウム膜の抵抗率は、ポリシリコン膜の抵抗率と比較して無視できる程度に小さい。このため、ボンディングパッド21とバスラインとの間には、実質的には接触電位差等は生じないものとみなすことができる。
【0035】
ゲート電極31は、バスラインを構成するポリシリコン膜と同時にCVD等により形成されたポリシリコン膜から構成されている。ゲート電極31は、図1(a)および図2(a)に示すように、バスラインの第1および第2の幹部23、24と接続されており、櫛歯状をなしている。換言すれば、ゲート電極31は、図1(a)に示すように、バスラインの第1および第2の幹部23、24からバスラインの環状部22の短辺(図示するXまたはX’方向)に向けて延伸された、櫛歯状のポリシリコン膜からなるものである。
【0036】
ただし、ゲート電極31をなす櫛歯状のポリシリコン膜は、図2(a)に示すように、ゲート絶縁膜35を介して、n型ベース領域11及びp型ベース領域13のうち2個のエミッタ領域14に挟まれている部分と対向するように形成されている。
【0037】
ゲート電極31には、ボンディングパッドとバスラインとを介して電圧が印加される。なお、ゲート電極31の縁端は、バスラインの環状部22に接していない。
【0038】
エミッタ電極32は、例えばPVD等により形成されたアルミニウム膜等から構成されており、半導体基板10の上面に形成されている。エミッタ電極32は、層間絶縁膜34の後述する開口36及びゲート絶縁膜35の後述する開口37を介して、p型ベース領域13と、エミッタ領域14とに接続されている。
【0039】
コレクタ電極33は、PVD等により形成されたアルミニウム膜等から構成されており、半導体基板10の下面に、コレクタ領域12を被覆するように形成されている。従って、コレクタ電極33はコレクタ領域12と接続されている。
【0040】
層間絶縁膜34は、CVD等によって形成されるシリコン酸化膜から構成されており、ゲート電極31とエミッタ電極32とを絶縁するように配置されている。
ゲート絶縁膜35は、酸化処理等により形成されたシリコン酸化膜から構成されており、半導体基板10の上面とゲート電極31との間にp型ベース領域13及びn型ベース領域11のうち2個のエミッタ領域14に挟まれた部分を被覆するように形成されている。ゲート電極31とゲート絶縁膜35とが、このIGBTのゲートを構成する。
【0041】
なお、図2(a)に示すように、p型ベース領域13及びエミッタ領域14がエミッタ電極34と接続できるよう、層間絶縁膜34には開口36が設けられており、またゲート絶縁膜35には開口37が設けられている。
【0042】
ゲート絶縁膜35の厚みは、例えば図2(a)〜(c)に示すように、ゲート電極31とバスラインの幹部23又は24との接続点からの距離が大きくなるにつれて減少するように形成されている。ただし、ゲート絶縁膜35の厚みの最小値は、ゲート絶縁膜35がいわゆる絶縁破壊に容易に至らないような値となっている。(なお、ゲート電極31とバスラインの幹部23又は24との接続点からの距離は、図1(b)に示す断面A−A、B−B、C−Cのうちでは断面A−Aが最も近く、次いで断面B−B、断面C−Cの順であり、断面C−Cが最も遠い。)
【0043】
ゲート絶縁膜35がこのように形成されることにより、ゲートの各部のスレッショルド電圧は、バスラインの幹部23又は24とゲート電極31との接続点から離れていくにつれ低くなる。
【0044】
ゲート絶縁膜35の厚みは、より具体的には、例えば、ゲート電極31が延伸する方向に向かって、順に、0.1μm、0.08μm、0.06μm、0.04μm、0.02μmというように段階的に減少していればよい。
【0045】
次に、本実施の形態のIGBTを製造する手順を、図3(a)〜(c)、図4(d)〜(f)、図5(a)〜(e)を参照して説明する。なお、以下に説明する手順は、一例であり、同様の構造が得られるのであれは、いかなる手順であっても差し支えない。
【0046】
まず、n型半導体からなる半導体基板10を用意する。そして、図3(a)に示すように、半導体基板10の下面にp型の不純物を拡散し、後に形成するp型ベース領域13より不純濃度の高いp+型の半導体層(すなわち、コレクタ領域12)を形成する。
【0047】
次に、半導体基板10の上面に酸化処理等を施して、図3(b)に示すように、シリコン酸化膜を形成する。このシリコン酸化膜が、ゲート絶縁膜35を後に形成する。続いて、図5(a)に示すように、このシリコン酸化膜のうちゲート絶縁膜35の最も薄い箇所となる部分以外の部分の上にフォトレジスト38を形成した上で、このシリコン酸化膜に異方性エッチングを施す。
【0048】
以下、図5(b)〜図5(e)に示すように、フォトレジストを形成する範囲を変えつつ、フォトレジストの形成及びエッチングを繰り返して行うことにより、シリコン酸化膜を、後に形成するゲート電極31とバスラインの幹部23又は24との接続点からの距離が大きくなるにつれて薄くなるように加工する。
【0049】
続いて、シリコン酸化膜上に、CVD等によりポリシリコン膜を形成する。このポリシリコン膜およびシリコン酸化膜を、上述したゲート電極31、バスライン及びゲート絶縁膜35の形状になるようパターニングする。この結果、バスラインと、このバスラインに接続されたゲート電極31とが形成され、また、図3(c)に示すように、上述の開口37も形成される。
【0050】
次に、ゲート電極31(及びバスライン)をなすポリシリコン膜をマスクとして、イオン注入等によりp型不純物をn型ベース領域11に注入し、図4(d)に示すように、p型の半導体領域(すなわち、p型ベース領域13)を形成する。
続いて、引き続きこのポリシリコン膜をマスクとして用い、イオン注入等によってn型不純物をp型ベース領域13に注入し、図4(e)に示すように、n+型の半導体領域(すなわち、エミッタ領域14)を形成する。
なお、このポリシリコン膜には、マスクとして用いられる際に不純物が添加される結果、導電性が付与される。
【0051】
エミッタ領域14の形成が終わると、CVD等により、半導体基板10の上面上に、ゲート電極31を被覆するようなシリコン酸化膜(すなわち、層間絶縁膜34)を形成する。次に、半導体基板10に熱処理を施して、層間絶縁膜34の膜質を安定化させ、また、層間絶縁膜34の表面を平坦化する。そして、層間絶縁膜34をエッチングして、図4(f)に示すように、開口36を形成する。
【0052】
次に、半導体基板10の上面上に、PVD等によって、アルミニウム膜等から構成されるエミッタ電極32を形成する。エミッタ電極32は、開口36、37を介してp型ベース領域13とエミッタ領域14とに電気的に接続される。また、PVD等により、図1(a)に示すようなボンディングパッド21を、バスラインに接続されるように形成する。
一方、半導体基板10の下面上には、PVD等により、アルミニウム膜等から構成されるコレクタ電極33を形成する。
【0053】
次に、以上説明したこのIGBTの動作を説明する。
このIGBTのゲート電極31に電圧が印加されると電界が生じ、空乏層がゲート絶縁膜35とp型ベース領域13との間の界面に形成される。ゲート電極31のある部分に印加される電圧がスレッショルド電圧以上になると、ゲート絶縁膜35を介してゲート電極31の当該部分と対向するp型ベース領域13には、電界の影響を受けて反転層(nチャネル)が形成される。
【0054】
この結果、エミッタ領域14からnチャネルを介してn型ベース領域11に電子が注入されるようになり、また、コレクタ領域12からn型ベース領域11に正孔が注入されるようになる。従って、エミッタ領域14とコレクタ領域12との間に、n型ベース領域11及びnチャネルを介して電流が流れ、このIGBTはオン状態となる。なお、この電流はさらにベース領域13を通ってエミッタ電極32から外部に流れる。
【0055】
ゲート電極31に印加されるゲート電圧は、ゲート電極31が有する電気抵抗とゲート電極31−nチャネル間の寄生容量とが形成するローパスフィルタなどの影響により、バスラインからゲート電極31の櫛歯状のポリシリコン膜の先端に向かって、遅延を伴って伝わってゆく。
【0056】
一方、このIGBTのゲートのスレッショルド電圧は、幹部23又24とゲート電極31との接続点から、ゲート電極31の櫛歯状のポリシリコン膜の先端に向かうにつれ、低くなっている。
このため、このIGBTにおいては、ゲート電極31に印加されるゲート電圧に及ぼされる遅延の影響は相殺され、nチャネルは、nチャネルが形成されるべき各部分でほぼ同時に形成される。具体的には、nチャネルは、例えばゲート電極31の先端付近においても、幹部23又は24とゲート電極31との接続点近傍とほぼ同時に、遅延のないように形成される。
【0057】
このように、チャネルの形成に時間的なばらつきが生じないため、このIGBTでは、チャネルが形成されるべき領域のうち一部だけがオン状態で他の部分がオフ状態になる、といった状況は生じにくくなる。従って、チャネルが形成されるべき領域のうち一部分だけに集中して電流が流れてそのような一部分が破壊される、という状態にもなりにくいから、このIGBTは、大きな負荷短絡耐量を有する。
【0058】
従って、例えば、このIGBTをインバータ回路のスイッチング素子として用いれば、このIGBTに短絡電流が流れる場合も、バスライン幹部23、24の近傍部分に集中して流れるのではなく、チャネルが形成されるべき部分全体にほぼ均一に流れる。従って、このIGBTは、素子破壊に至りにくい。
【0059】
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されず、種々の変形および応用が可能である。例えば、本実施の形態のIGBTは、n型(あるいはn+型)半導体より構成されるべき部分がp型(あるいはp+型)半導体より構成され、p型(あるいはp+型)半導体より構成されるべき部分がn型(あるいはn+型)半導体より構成されていてもよい。
【0060】
また、本発明の実施の形態の絶縁ゲート型半導体素子はIGBTに限定されず、例えば、絶縁ゲート型電界効果トランジスタ(Metal Insulator Semiconductor Field Effect Transistor=MISFET)や、その他の絶縁ゲート型半導体素子であってもよい。
【0061】
具体的には、例えば図2のIGBTのコレクタ領域12及びエミッタ領域14を省き、n型ベース領域11を挟む2個のp型ベース領域13の一方をソース、他方をドレインとすれば、本発明の実施の形態のpチャネルMISFETが構成される。
【0062】
このpチャネルMISFETにおいても、ゲート電極31に印加される電圧に及ぼされれる遅延の影響は相殺され、pチャネルは、nチャネルが形成されるべき部分(すなわち、ソースとドレインとに挟まれた部分)の全域でほぼ同時に形成される。すなわち、pチャネルの形成に時間的なばらつきが生じない。
【0063】
また、上記実施の形態では、p型ベース領域13を、n型ベース領域11に帯状に形成する場合を例として説明した。しかし、p型ベース領域13の形状はこれに限定されず、例えば、p型ベース領域13を、島状や格子状に形成してもよい。この場合には、エミッタ領域14も、p型ベース領域13に囲まれるような島状あるいは格子状に形成すればよい。
【0064】
また、上記実施の形態では、ゲート電極31は、その一端がバスラインの幹部23や24と接続され、他端がバスラインに接していない場合を例として説明したが、図6に示すように、ゲート電極31は、一端がバスラインの幹部23又は24と接続され、他端がバスラインの環状部22に接続された帯状のポリシリコン膜からなっていてもよい。
この場合には、ゲート絶縁膜35は、バスラインとの接続点から遠くなるにつれて(すなわち、ゲート電極31をなす帯状のポリシリコン膜の中点に近づくにつれ)薄くなるようにすればよい。
【0065】
また、上記の説明では、ゲート絶縁膜35が、0.1μm、0.08μm、0.06μm、0.04μm、0.02μm、と5段階にわけて徐々に薄くなっている場合を例に説明した。しかし、上述したように、これらの数値は一例であり、バスラインの幹部23又は24とゲート電極31との接続点から離れるにつれてゲートのスレッショルド電圧が低くなり、その結果ゲート電圧の伝搬の遅延が相殺され、チャネルが形成されるべき領域の全域がほぼ一斉にオンするような値であれば、ゲート絶縁膜35の厚みは任意である。ただし、ゲート絶縁膜35の厚みは、ゲート絶縁膜35が容易に絶縁破壊に至らないような値であることが望ましい。
【0066】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、負荷短絡耐量が大きな絶縁ゲート型半導体素子やその製造方法が提供される。
また、本発明によれば、導通すべき部分の一部に電流が集中して流れる状態が生じにくい絶縁ゲート型半導体素子やその製造方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は本発明の実施の形態にかかるIGBTの上面の形状を示す平面図であり、図1(b)は図1(a)のIGBTの上面の一部を拡大した平面図である。
【図2】図2(a)は図1(b)に示すIGBTの断面A−Aを示す断面図であり、図2(b)は図1(b)に示すIGBTの断面B−Bを示す断面図である。図2(c)は図1(b)に示すIGBTの断面C−Cを示す断面図である。
【図3】図3(a)〜図3(c)は、IGBTの製造工程の前半を示す図である。
【図4】図4(d)〜図4(f)は、IGBTの製造工程の後半を示す図である。
【図5】図5(a)〜図5(e)は、本発明に係るIGBTのゲート絶縁膜の製造工程の一例を示す図である。
【図6】本発明の変形例の形状を示す平面図である。
【図7】従来のIGBTの断面の形状を示す断面図である。
【図8】従来のIGBTの上面の形状を示す平面図である。
【符号の説明】
10 半導体基板
11 n型ベース領域
12 コレクタ領域
13 p型ベース領域
21 ボンディングパッド
22 バスラインの環状部
23、24 バスラインの第1および第2の幹部
31 ゲート電極
32 エミッタ電極
33 コレクタ電極
34 層間絶縁膜
35 ゲート絶縁膜
36、37 開口
38 フォトレジスト
Claims (5)
- ゲート電極と、
前記ゲート電極に接するゲート絶縁膜と、
半導体からなり、前記ゲート絶縁膜を介して前記ゲート電極に対向しているチャネル領域と、
半導体からなり、前記チャネル領域の両端に1個ずつ接している2個の半導体領域と、
を備えており、前記チャネル領域が、前記ゲート電極に印加される電圧に応じてチャネルを形成する絶縁ゲート型半導体素子であって、
前記ゲート電極は、素子の一方の辺から他方の辺に向かって直線状に延伸している幹部と、前記幹部から素子の両端部に向かってそれぞれ反対方向に櫛歯状に延伸している一対の枝部とを備え、
前記ゲート絶縁膜は、ゲート電極の前記幹部から前記枝部が延伸する方向に向かうにつれて薄くなっている、
ことを特徴とする絶縁ゲート型半導体素子。 - 上面及び下面を有する第1導電型の第1の半導体領域と、前記第1の半導体領域の上面の表面領域に互いに接しないよう2個形成された第2導電型の第2の半導体領域と、各前記第2の半導体領域のそれぞれの表面領域に形成され、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)の2個のエミッタをなす第1導電型の第3の半導体領域と、前記第1の半導体領域の下面の表面領域に形成され、前記IGBTのコレクタをなす第2導電型の第4の半導体領域と、を備える半導体基板と、
前記半導体基板の上面のうち前記IGBTの2個のエミッタに挟まれた部分を被覆するように形成されているゲート絶縁膜と、
前記ゲート絶縁膜上に形成されており、前記IGBTのゲートをなすゲート電極と、
を備えている絶縁ゲート型半導体素子であって、
前記ゲート電極は、素子の一方の辺から他方の辺に向かって直線状に延伸している幹部と、前記幹部から素子の両端部に向かってそれぞれ反対方向に櫛歯状に延伸している一対の枝部とを備え、
前記ゲート絶縁膜は、ゲート電極の前記幹部から前記枝部が延伸する方向に向かうにつれて薄くなっている、
ことを特徴とする絶縁ゲート型半導体素子。 - 第1導電型の第1の半導体領域と、前記第1の半導体領域の表面領域に形成され、MISFET(Metal-Insulator-Semiconductor Field Effect Transistor)のソースをなす第2導電型の第2の半導体領域と、前記第1の半導体領域の表面領域に前記第2の半導体領域と接しないように形成され、前記MISFETのドレインをなす第2導電型の第3の半導体領域と、を備える半導体基板と、
前記半導体基板の表面のうち前記MISFETのドレイン及びソースに挟まれた部分を被覆するように形成されているゲート絶縁膜と、
前記ゲート絶縁膜上に形成されており、前記MISFETのゲートをなすゲート電極と、
を備えている絶縁ゲート型半導体素子であって、
前記ゲート電極は、素子の一方の辺から他方の辺に向かって直線状に延伸している幹部と、前記幹部から素子の両端部に向かってそれぞれ反対方向に櫛歯状に延伸している一対の枝部とを備え、
前記ゲート絶縁膜は、ゲート電極の前記幹部から前記枝部が延伸する方向に向かうにつれて薄くなっている、
ことを特徴とする絶縁ゲート型半導体素子。 - 上面及び下面を有する第1導電型の半導体からなる半導体基板の上面に、絶縁体からなる絶縁層を形成する絶縁膜形成工程と、
前記絶縁層上に導体層を形成し、当該絶縁層及び当該導体層をパターニングすることにより、ゲート絶縁膜及びゲート電極を形成する電極形成工程と、
前記半導体基板の表面領域に、前記ゲート電極をマスクとして第2導電型の不純物を拡散させることにより、第2導電型の第2の半導体領域を、互いが接しないように2個形成する工程と、
各前記第2の半導体領域の表面領域に、前記ゲート電極をマスクとして第1導電型の不純物を拡散させることにより、第1導電型の第3の半導体領域を、各前記第2の半導体領域のそれぞれの表面領域に形成する工程と、
前記半導体基板の下面の表面領域に第2導電型の不純物を拡散させることにより、第2導電型の第4の半導体領域を形成する工程と、
を含む絶縁ゲート型半導体素子の製造方法であって、
前記絶縁膜形成工程では、前記絶縁層を、前記半導体基板の表面に沿って一定方向に向かうにつれて厚みが減少するように形成し、
前記電極形成工程では、前記ゲート電極を、素子の一方の辺から他方の辺に向かって直線状に延伸する幹部と、前記幹部から素子の両端部に向かってそれぞれ反対方向に櫛歯状に延伸する一対の枝部とを有するように形成する、
ことを特徴とする絶縁ゲート型半導体素子の製造方法。 - 第1導電型の半導体からなる半導体基板の表面に、絶縁体からなる絶縁層を形成する絶縁膜形成工程と、
前記絶縁層上に導体層を形成し、当該絶縁層及び当該導体層をパターニングすることにより、ゲート絶縁膜及びゲート電極を形成する電極形成工程と、
前記半導体基板の表面に、前記ゲート電極をマスクとして第2導電型の不純物を拡散させることにより、第2導電型の第2及び第3の半導体領域を、互いが接しないように形成する工程と、
を含む絶縁ゲート型半導体素子の製造方法であって、
前記絶縁膜形成工程では、前記絶縁層を、前記半導体基板の表面に沿って一定方向に向かうにつれて厚みが減少するように形成し、
前記電極形成工程では、前記ゲート電極を、素子の一方の辺から他方の辺に向かって直線状に延伸する幹部と、前記幹部から素子の両端部に向かってそれぞれ反対方向に櫛歯状に延伸する一対の枝部とを有するように形成する、
ことを特徴とする絶縁ゲート型半導体素子の製造方法。
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