JP4399664B2 - Manufacturing method of epidermis - Google Patents
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Description
本発明は、表皮の製造方法に関し、更に詳細には、外面に露出する表面層および該表面層より柔軟な裏面層からなる表皮と基材との間で発泡体を発泡成形する表皮付き発泡成形部材を構成する前記表皮の製造方法に関するものである。 The present invention relates to a process for the preparation of epidermis, More particularly, with skin foam molded origination foam between the skin and the substrate made of a flexible backing layer from the surface layer and the surface layer exposed to the outer surface foam The present invention relates to a method for manufacturing the skin constituting the molded member .
表皮付き発泡成形部材は、基材および表皮と、これら基材および表皮の間に介在される発泡体とからなる3層構造となっており、所要形状に成形された合成樹脂製の前記基材により剛性向上を図り、外部に露出する合成樹脂製の前記表皮により外観上の質感向上を図ると共に、弾力性を有するウレタンフォーム等から形成された前記発泡体により触感向上を図るようになっている。このような表皮付き発泡成形部材としては、例えば乗用車等の乗員室内に設置される車両内装部材(インストルメントパネル、フロアコンソール、コンソールリッド、ドアパネル等)や、各種家具等が挙げられる。 The foamed molded member with a skin has a three-layer structure composed of a base material and a skin, and a foam interposed between the base material and the skin, and the base material made of a synthetic resin molded into a required shape The outer surface of the synthetic resin that is exposed to the outside improves the texture of the appearance, and the foam formed from a resilient urethane foam or the like improves the tactile sensation. . Examples of such foam-formed members with a skin include vehicle interior members (instrument panels, floor consoles, console lids, door panels, etc.) installed in passenger compartments such as passenger cars, and various furniture.
図13は、車両内装部材としてのインストルメントパネルの概略斜視図、図14は図13のX−X線断面図である。このインストルメントパネル10は、所要形状にインジェクション成形した合成樹脂製の基材12に対し、該基材12の乗員席側に臨んだ約1/2の外面領域に表皮14および発泡体16を被着するようになっており、部分的に3層構造となった表皮付き発泡成形部材である。従って、インストルメントパネル10の上面後方(フロントガラスFW側)には、図13および図14に例示するように、基材12と表皮14との境界部分18が形成されている。
13 is a schematic perspective view of an instrument panel as a vehicle interior member, and FIG. 14 is a cross-sectional view taken along line XX of FIG. The
前記表皮付き発泡成形部材としてのインストルメントパネル10は、図16に例示するように、予備成形した前記基材12および予備成形した表皮14を、発泡成形型40の第1成形型42および第2成形型44に夫々セットしたもとで、該発泡成形型40を型閉めした際に基材12および表皮14の間に画成された発泡空間20内で発泡体16を発泡成形することで、前記3層構造に形成する成形方法が採用されている。このため、前記表皮14の端縁部(外縁輪郭部)と基材12とをシールする必要があるため、該表皮14の外縁輪郭部に表皮シール部24を一体的に形成する一方、前記基材12の所要位置には、該表皮シール部24に対応した基材シール部22を一体的に形成してある。これにより、前記発泡成形型40の型閉めを行なった際には、前記表皮シール部24が前記基材シール部22に当接(密着)するようにして、前記発泡空間20内で発泡する発泡体16の漏出防止を図るようになっている(図16に実線表示)。なお、このような発泡体16の成形に際して、基材12の基材シール部22に表皮14の表皮シール部24を当接させるシール構造は、例えば特許文献1等に開示されている。
ところで、前述した従来の表皮14では、次のような理由から、シール状態を適切かつ確実に形成することが困難となる場合があった。すなわち従来の前記表皮14は、例えば真空成形技術、パウダースラッシュ成形技術またはスプレー成形技術等に基づいて予備成形されるようになっており、その厚みは全体的に略均一で概ね1mm程度の薄肉となっているものの、耐候性や耐スクラッチ性等を具有させるために適度の弾力性(反発性)を有するようにしてあり、必ずしも優れた柔軟性を有していた訳ではない。このため、例えば予備成形された前記表皮14を図示しない表皮成形型から脱型するに際し、剥離不良等によって部分的に引張られたりすると該表皮14に形状変形が発現する不都合が発生し、また予備成形後の保管時においても、保管状態が悪かったり温度変化が大きい場合等には前記表皮14に形状変形が発現する可能性があった。
By the way, in the
従って、前記表皮14に形状変形が発現した状態で実施に供されるようになると、発泡体16の成形に際して前記発泡成形型40を完全に型閉めしても、前記表皮シール部24と基材シール部22とが適切に密着した状態とならず、場合によっては0.5〜1mm以上の隙間が形成されることもある(図16に2点鎖線表示)。このため、発泡体16の成形完了後には、図17に例示するように、前記表皮シール部24と基材シール部22との間に入り込んだ発泡体16の一部が、基材12と表皮14との境界部分18から外部へ漏出して硬化するようになるため、外部へ漏出した該発泡体16を除去するための後作業工程が追加されて、成形効率が低下すると共に成形コストが嵩む問題が生じていた。更には、漏出した前記発泡体16を分離除去するに際して、作業ミス等に起因して前記基材12または表皮14に傷を付けてしまった場合には、製品不良を招来することとなっていた。
Accordingly, when the
本発明は、前述した課題を好適に解決するべく提案されたもので、表面層の裏面に柔軟性に富んだ裏面層を設け、該表面層の輪郭部から延出した該裏面層の外縁輪郭部を基材シール部に密着させるようにすることで、発泡体の一部が外部へ露出することを防止すると共に後作業の省略および製品不良の発生防止を図るようにした表皮の製造方法を提供することを目的とする。 The present invention has been proposed to suitably solve the aforementioned problems, the backside layer rich in flexibility on the rear surface of the front surface layer is provided, the outer edge of the back surface layer extending from the contour of the surface layer A method of manufacturing a skin that prevents a part of the foam from being exposed to the outside and prevents the subsequent work and prevents the occurrence of product defects by bringing the contour portion into close contact with the base material seal portion. The purpose is to provide.
前記課題を解決し、所期の目的を達成するため本発明は、外面に露出する表面層および該表面層より柔軟な裏面層からなる表皮と基材との間で発泡体を発泡成形する表皮付き発泡成形部材を構成する前記表皮の製造方法であって、
表皮成形型の表皮成形面に、前記表面層の輪郭部を規定するマスキングシールを装着し、
前記表皮成形面の前記マスキングシールより内側の部分に、前記表面層をなす第1ウレタン材料を吹付塗布した後に、前記マスキングシールを除去し、
前記表面層の裏面全体および前記表皮成形面の前記マスキングシールを除去して露出した部分に、第2ウレタン材料を吹付塗布して、前記表面層の輪郭部から外側へはみ出した外縁延出部を備えた前記裏面層を形成することを特徴とする。
To solve the above problems, the present invention for achieving the intended purpose, the foam molding origination foam between the skin and the substrate made of a flexible backing layer from the surface layer and the surface layer exposed to the outer surface It is a manufacturing method of the above-mentioned skin which constitutes a foam-formed member with a skin,
A masking seal that defines the contour of the surface layer is attached to the skin molding surface of the skin molding die,
After spraying and applying the first urethane material that forms the surface layer to the inside of the masking seal of the skin molding surface, the masking seal is removed,
A second urethane material is sprayed and applied to the entire back surface of the surface layer and the exposed portion of the skin molding surface after removing the masking seal, and an outer edge extending portion protruding outward from the contour portion of the surface layer is formed. The back surface layer provided is formed .
本発明に係る表皮の製造方法によれば、表面層および該表面層の輪郭部から外方へ延出した外縁延出部を備えた裏面層からなる2層構造の表皮を好適に製造することができる。 According to the method for producing a skin according to the present invention, a skin having a two-layer structure comprising a surface layer and a back surface layer provided with an outer edge extending portion extending outward from the contour portion of the surface layer is preferably produced. Can do.
次に、本発明に係る表皮の製造方法につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下説明する。なお実施例では、表皮付き発泡成形部材として、基材、発泡体および表皮からなる3層構造のインストルメントパネルを例示する。従って、図13〜図17に例示したインストルメントパネル10と同一の部材・部位に関しては、同一の符号を付して説明する。
Next, the manufacturing method of the skin according to the present invention will be described below with reference to the accompanying drawings by way of preferred examples. In addition, in an Example, the instrument panel of the 3 layer structure which consists of a base material, a foam, and a skin is illustrated as a foaming molding member with a skin. Accordingly, the same members / parts as those of the
図1は、第1実施例に係る表皮の製造方法により製造された表皮14を実施した表皮付き発泡成形部材としてのインストルメントパネルの概略断面図、図2は図1の要部拡大断面図である。このインストルメントパネル10は、所要形状に成形した基材12と、所要形状に成形した表皮14と、これら基材12および表皮14の間に介在させた発泡体16とから構成された3層構造を呈しており、図13および図14に例示した従来のインストルメントパネル10と基本的構成は同一である。なお、説明の便宜上、図1の右側(乗員席側)をインストルメントパネル10の「前側」とし、図1の左側(フロントガラスFW側)をインストルメントパネル10の「後側」とする。
1 is a schematic cross-sectional view of an instrument panel as a foam-formed member with a skin, in which a
前記基材12は、ポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)等のオレフィン系樹脂素材を、例えば図示しないインジェクション成形型を利用したインジェクション成形により形成された大型の合成樹脂成形部材である。そして、前記基材12の外部表面における上面から前面に至る領域が、前記発泡体16および表皮14が被着されるようになる設置部26とされており、外部表面全体の約1/2の領域にこれら発泡体16および表皮14が部分的に配設されるようになっている。従って、基材12におけるフロントガラスの下方に臨むようになる上面後方と、乗員席の足下に臨むようになる前面下方は、外部に露出してインストルメントパネル10の意匠面を構成するようになっている。また、前記設置部26の輪郭部には、該輪郭部に沿って前記基材シール部22が形成されている。なお第1実施例では、前記基材シール部22の形態および形状が、図15および図16に例示した従来の基材12に形成された基材シール部22と同一となっている。
The
前記表皮14は、表皮の製造方法としてのウレタンスプレー成形技術に基づいて成形されたウレタン製であって、図3に例示するように、インストルメントパネル10の外面に露出して意匠面を形成する所要厚の表面層30と、該表面層30の外縁輪郭サイズより一回り大きな外縁輪郭サイズで、かつ該表面層30より柔軟性に優れる所要厚の裏面層32とからなる2層構造となっている。換言すると、図15に例示した従来の単層の前記表皮14を表面層としたもとで、この表皮14の裏面に、該表皮14の外縁輪郭サイズより一回り大きな外縁輪郭サイズで、かつ該表皮14より柔軟性に優れる裏面層32を所要厚で設けた2層構造となっている。
The
前記表面層30は、後述すると共に図4(a)に例示するように、第1ウレタン材料U1を反応・硬化させて成形したもので、厚みT1=0.5mm程度、硬さは硬度ショアAで80程度となっており、適度の弾力性(反発性)を有していて、表皮として要求される耐候性や耐スクラッチ性等に優れている。そして、意匠面となる外表面には、シボ模様が再現されて本革等の風合いが付与されており、インストルメントパネル10の質感向上に寄与するようになっている。また、前記表面層30の輪郭部には、前記基材12に延設した基材シール部22に対応するよう斜め下方へ傾斜延出した表皮シール部24が、該輪郭部に沿って延設されている。なお、前記第1ウレタン材料U1は着色タイプと非着色タイプとがあり、非着色タイプを使用する場合には外表面に塗装処理が施されている。
The
前記裏面層32は、後述すると共に図4(b)に例示するように、第2ウレタン材料U2を反応・硬化させて成形したもので、厚みT2=0.5mm以下、硬さは硬度ショアAで70〜75程度となっており、前記表面層30よりも柔軟性に富んでいる。そして、前記表面層30より一回り大きな外縁輪郭サイズに形成されているため、該表面層30に形成した前記表皮シール部24の輪郭部には、該表皮シール部24から外側へはみ出した外縁延出部34が形成されている。この外縁延出部34は、前記表皮シール部24の延出方向と略同一方向へ傾斜延出した状態に形成されており、前記表面層30の裏面からはみ出しているうえに柔軟性に富んでいるため、小さな外力が作用するだけでも単独的に弾性変形するようになっている。なお、前記第2ウレタン材料U2も着色タイプと非着色タイプとがあるが、該裏面層32はインストルメントパネル10の外面に全く露出しないため、何れのタイプを使用してもよい。
The
従って、前述のように構成された2層構造の前記表皮14を前記基材12の設置部26へ適切にセットした際には、前記表皮シール部24および前記外縁延出部34が前記基材シール部22へ整合するように設定されており、表皮シール部24と基材シール部22との間でシール状態が形成されると同時に、前記外縁延出部34と基材シール部22との間でもシール状態が形成されるようになっている。しかも、後述するように、当該表皮14の形状変形に起因して、前記表皮シール部24と基材シール部22とのシール状態が適切に形成されなかったとしても、発泡体16の発泡圧を受けた外縁延出部34が単独で弾性変形することにより、該外縁延出部34と基材シール部22とのシール状態が簡易かつ確実に形成されるようになっている。
Therefore, when the
図4は、表皮成形型50を使用して第1実施例の表皮14を成形する表皮の製造方法を示した工程説明図である。この表皮の製造方法は、前述したように、スプレー成形技術に基づいて表皮14を成形するもので、表皮成形型50の表皮成形面52には、該表皮14を成形するに先立った第1マスキングシール54および第2マスキングシール56が装着されている。このもとで、先ず図4(a)に例示するように、第1スプレーガン58により前記第1ウレタン材料U1を前記表皮成形面52の全面へ吹付塗布して、厚みT1の前記表面層30を成形する。前記第1ウレタン材料U1が適度に硬化したら前記第1マスキングシール54のみを除去し、次いで図4(b)に例示するように、第2スプレーガン60により前記第2ウレタン材料U2を、前記表面層30の裏面全面および第1マスキングシール54を除去して露出した表皮成形面52へ吹付塗布して、厚みT2の前記裏面層32を成形する。これにより、図4(c)に例示するように、第1ウレタン材料U1および第2ウレタン材料U2が適度に硬化した後に、成形された表皮14を表皮成形面52から剥離させることで、表面層30および該表面層30より一回り大きな裏面層32からなる2層構造の該表皮14の成形が完了する。
FIG. 4 is a process explanatory view showing a method of manufacturing the skin for forming the
前記発泡体16は、例えばウレタン等の発泡材料を発泡させて形成されるウレタンフォームであって、部位毎に多少の差異はあるものの5〜10mm程度の厚みとされているため適度の弾力性を有している。このような発泡体16が前記基材12と表皮14との間に介在されているので、該表皮14の適宜部位を指先等で押圧すると当該押圧部位が陥凹的に圧縮変形するようになり、インストルメントパネル10の触感向上を図り得る。また、万一、衝突事故時に乗員が前方へ投げ出されてインストルメントパネル10に衝突した場合には、その衝撃を吸収して傷害を軽減することにも寄与するようになっている。
The
次に、前述のような第1実施例に係る表皮の製造方法により製造された表皮14を実施したインストルメントパネル10の製造方法につき、図5〜図7を引用して説明する。前記基材12は、図示しない基材成形型を使用したインジェクション成形技術に基づき、前記設置部26および基材シール部22を一体的に設けた前記形状に予備成形される。また前記表皮14は、前述したように、前記表皮成形型50を使用したウレタンスプレー成形技術に基づき、前記表皮シール部24を一体的に設けた表面層30および外縁延出部34を一体的に設けた裏面層32からなる2層構造に予備成形される(図4)。
Next, a manufacturing method of the
そして図5に例示するように、型開き状態の発泡成形型40における第1成形型(下型)42のセット面42Aに前記予備成形した前記表皮14をセットする一方、第2成形型(上型)44のセット面44Aに前記予備成形した前記基材12をセットした後、当該発泡成形型40の型閉めを行なう。なお、前記発泡成形型40の型閉めに先立ち、前記表皮14の裏面上に所要量の発泡材料を注入しておくことで、型閉め直後から該発泡材料が発泡反応を開始して適時後に発泡空間20内に充満するようになる。
Then, as illustrated in FIG. 5, the preformed
ここで、前記表面層30に形状変形等が発現していない場合には、図5に例示したように、表皮14と基材12との間に発泡空間20が画成される一方、前記表皮シール部24および外縁延出部34の両方が前記基材シール部22に整合して密着するようになる。従って、発泡体16の発泡圧が加われば、該表皮シール部24および外縁延出部34は各々が基材シール部22へ全面的に押付けられるようになり、これら表皮シール部24および外縁延出部34と基材シール部22との密着度合が更に高まって良好なシール状態が形成され、発泡体16の漏出が好適に防止されるようになる。
Here, when shape deformation or the like does not occur in the
一方、前記表面層30の形状変形等が発現している場合や、型閉めに際して基材12と表皮シール部24とが干渉した場合等には、図6に例示したように、前記表皮シール部24および外縁延出部34と基材シール部22との間に、多少の隙間が形成されるようになってしまう。しかしながら、この状態において、発泡空間20内で膨張中の発泡体16がこれら表皮シール部24および外縁延出部34へ到来した際には、該表皮シール部24よりも外縁延出部34の方が柔軟性が優れていることにより、図7(a)に例示するように、発泡圧が加わった該外縁延出部34が、前記表皮シール部24の端縁部分をヒンジポイントとして折れ曲がり、基材シール部22へ押付けられるようになる。すなわち、表皮シール部24および外縁延出部34と基材シール部22との隙間へ発泡体16が進入する直前に、該外縁延出部34が該基材シール部22へ押付けられるようになるため、これら外縁延出部34と基材シール部22との間で良好なシール状態が形成され、表皮14と基材12との境界部分18からの発泡体16の漏出が好適に防止されるようになる。
On the other hand, when the shape deformation of the
そして、外縁延出部34と基材シール部22とが密着したもとで発泡体16の成形が進行するようになると共に、該発泡体16の発泡圧が表皮シール部24に加わるため、図7(b)に例示するように、該表皮シール部24も基材シール部22へ押付けられるようになる。従って、発泡体16の成形が完了した際には、表皮シール部24と基材シール部22とが密着した状態で該発泡体16が硬化するため、表皮14と基材12との境界部分18に隙間が殆ど画成されなくなる。
Then, the molding of the
このように、第1実施例に係る表皮14を実施したインストルメントパネル10では、前記表皮14の形状変形等に起因して、発泡体16の成形に先立って前記表皮シール部24と基材シール部22との間に隙間が画成されたとしても、該発泡体16の発泡圧により裏面層32の外縁延出部34が該基材シール部22に密着するようになるため、前記表皮シール部24と基材シール部22との隙間から発泡体16が漏出することを好適に防止し得る。従って、表皮14と基材12との前記境界部分18から漏出した発泡体16を除去するための後作業工程が全く不要となるので、成形効率の低下が防止されると共に成形コストが嵩む問題も生じない。また、漏出した発泡体16を分離除去する作業が不要であるから、この除去作業に伴う作業ミス等に起因したインストルメントパネル10の成形不良を招来することもない。更に、発泡体16の成形が完了した際には、表皮シール部24が基材シール部22へ押付けられて密着した状態で該発泡体16が硬化するようになるため、表皮14と基材12との境界部分18に隙間が画成されず、インストルメントパネル10の質感向上を好適に図り得る。
Thus, in the
図8は、第2実施例に係る表皮14を実施した表皮付き発泡成形部材としてのインストルメントパネルの要部拡大断面図である。この第2実施例では、前記第1実施例を基本としたもとで、基材12に設けた前記基材シール部22は同一形状とされている。また前記表皮14では、図9に例示するように、表面層30の裏側に形成した裏面層32において、前記表皮シール部24の輪郭部から外方へ延出した前記外縁延出部34に、該表皮シール部24の端縁に沿って変形許容部36を追加で形成したものであり、図4に例示した表皮成形型50の表皮成形面52を適宜変更することで、前記裏面層32の成形と同時に形成される。この変形許容部36は、表皮シール部24の端縁に沿って延設されると共に横断面形状が「コ」字形とされた溝形態を呈している。従って、前記外縁延出部34に発泡体16の発泡圧が作用した際には、前記変形許容部36が所謂ヒンジポイントとなり、該外縁延出部34の容易な変形が発現されるようになっている。
FIG. 8: is a principal part expanded sectional view of the instrument panel as a foam molding member with a skin which implemented the
このような第2実施例に係る表皮14をセットした前記第1成形型42および基材12をセットした第2成形型44を型閉めした際に、前記表面層30の形状変形等が発現している場合等には、図10(a)に2点鎖線で例示するように、前記表皮シール部24および外縁延出部34と基材シール部22との間に、多少の隙間が形成されるようになってしまう。しかしながら、この状態において、発泡空間20内で膨張中の発泡体16がこれら表皮シール部24および外縁延出部34へ到来した際には、該表皮シール部24よりも外縁延出部34の方が柔軟性が優れていると共に前記変形許容部36が形成されていることにより、図10(a)に実線で例示するように、発泡圧が加わった該外縁延出部34が、前記変形許容部36をヒンジポイントとして折れ曲がり、基材シール部22へ押付けられるようになる。すなわち、表皮シール部24および外縁延出部34と基材シール部22との隙間へ発泡体16が進入する直前に、該外縁延出部34が該基材シール部22へ押付けられるようになるため、これら外縁延出部34と基材シール部22との間で良好なシール状態が形成され、表皮14と基材12との境界部分18からの発泡体16の漏出が好適に防止されるようになる。
Upon closing the good UNA type
そして、外縁延出部34と基材シール部22とが密着したもとで発泡体16の成形が進行するようになると共に、該発泡体16の発泡圧が表皮シール部24に加わるため、図10(b)に例示するように、該表皮シール部24も基材シール部22へ押付けられるようになる。従って、発泡体16の成形が完了した際には、表皮シール部24と基材シール部22とが密着した状態で該発泡体16が硬化するため、表皮14と基材12との境界部分18に隙間が画成されなくなる。これにより、第2実施例に係る表皮14を実施したインストルメントパネル10でも、前記第1実施例に係る表皮14を実施したインストルメントパネル10と同等の効果を得ることができる。
Then, the molding of the
(変更例)
図11は、第1変更例に係る表皮14の要部断面図である。この第1変更例に係る表皮14では、表面層30の裏側に形成した裏面層32において、前記表皮シール部24の輪郭部から外方へ延出した前記外縁延出部34に、該表皮シール部24の端縁に沿って横断面形状が「コ字形」とされた溝状の変形許容部36を追加で形成すると共に、前記表皮シール部24の端縁に、前記変形許容部36の側へ折曲状態に形成された支持片部38を追加で形成したものである。これにより、前記外縁延出部34に発泡体16の発泡圧が作用した際には、前記支持片部38で支持された前記変形許容部36が所謂ヒンジポイントとなり、該外縁延出部34の容易かつ安定的な変形が発現されるようになる。
(Change example)
Figure 11 is a fragmentary cross-sectional view of the engagement
図12は、第2変更例に係る表皮14の要部断面図である。この第2変更例に係る表皮14では、表面層30の裏側に形成した裏面層32において、前記表皮シール部24の輪郭部から外方へ延出した前記外縁延出部34に、該表皮シール部24の端縁に沿って横断面形状が「V字形」とされた溝状の変形許容部36を追加で形成すると共に、前記表皮シール部24の端縁に、前記変形許容部36の側へ折曲状態に形成された支持片部38を追加で形成したものである。これにより、前記外縁延出部34に発泡体16の発泡圧が作用した際には、前記支持片部38で支持された前記変形許容部36が所謂ヒンジポイントとなり、該外縁延出部34の容易かつ安定的な変形が発現されるようになる。
Figure 12 is a fragmentary cross-sectional view of the
なお前記各実施例では、表皮付き発泡成形部材としてインストルメントパネル10を例示したが、本願の表皮の製造方法により製造される表皮14が実施される表皮付き発泡成形部材はこれに限定されるものではなく、これに以外にフロアコンソール、コンソールリッド、ドアパネル等の種々車両内装部材や、これ以外の各種家具等が対象とされる。
In addition, in each said Example, although the
本願の表皮の製造方法は、基材および表皮と、これら基材および表皮の間に介在される発泡体とからなる3層構造となっている表皮付き発泡成形部材において、前記基材および表皮の間で発泡成形する発泡体の漏出を防止するようにした表皮を製造する方法である。従って、前記3層構造をなす表皮付き発泡成形部材として、例えばインストルメントパネル、フロアコンソール、コンソールリッドおよびドアパネル等の種々車両内装部材や、椅子、ソファ等の各種家具等に実施される表皮を製造することが可能である。 The manufacturing method of the skin of the present application is a foam-molded member with a skin having a three-layer structure comprising a base material and a skin, and a foam interposed between the base material and the skin. This is a method for producing a skin that prevents leakage of a foam that is subjected to foam molding. Therefore, as the foamed molded member with a skin having the three-layer structure, for example, various vehicle interior members such as an instrument panel, a floor console, a console lid and a door panel, and various skins such as a chair and a sofa are manufactured. Is possible.
10 インストルメントパネル(表皮付き発泡成形部材)
12 基材
14 表皮
16 発泡体
30 表面層
32 裏面層
34 外縁延出部
50 表皮成形型
52 表皮成形面
54 第1マスキングシール(マスキングシール)
U1 第1ウレタン材料
U2 第2ウレタン材料
10 Instrument panel (foamed molding material with skin)
12
50 Skin mold
52 Surface molding surface
54 1st masking seal (masking seal)
U1 1st urethane material
U2 Second urethane material
Claims (1)
表皮成形型(50)の表皮成形面(52)に、前記表面層(30)の輪郭部を規定するマスキングシール(54)を装着し、
前記表皮成形面(52)の前記マスキングシール(54)より内側の部分に、前記表面層(30)をなす第1ウレタン材料(U1)を吹付塗布した後に、前記マスキングシール(54)を除去し、
前記表面層(30)の裏面全体および前記表皮成形面(52)の前記マスキングシール(54)を除去して露出した部分に、第2ウレタン材料(U2)を吹付塗布して、前記表面層(30)の輪郭部から外側へはみ出した外縁延出部(34)を備えた前記裏面層(32)を形成する
ことを特徴とする表皮の製造方法。 Foam molding origination foam (16) between the surface layer exposed on the outer surface (30) and the surface layer (30) than the flexible backing layer epidermis consisting of (32) (14) substrate (12) A method for producing the skin (14) constituting the foamed molded member (10) with a skin,
A masking seal (54) that defines the contour of the surface layer (30) is attached to the skin molding surface (52) of the skin molding die (50),
After the first urethane material (U1) forming the surface layer (30) is sprayed onto the inner surface of the skin molding surface (52) from the masking seal (54), the masking seal (54) is removed. ,
A second urethane material (U2) is sprayed onto the entire back surface of the surface layer (30) and the exposed surface of the skin molding surface (52) after removing the masking seal (54), and the surface layer ( Forming the back surface layer (32) having an outer edge extending part (34) protruding outward from the contour part of (30).
A method for producing an epidermis.
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