JP4399132B2 - 乾式ガスホルダ用シール膜の梱包方法及び乾式ガスホルダ用シール膜の取付け方法 - Google Patents

乾式ガスホルダ用シール膜の梱包方法及び乾式ガスホルダ用シール膜の取付け方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は乾式ガスホルダ用シール膜の梱包方法及び乾式ガスホルダ用シール膜の取付け方法に係わり、更に詳しくは、乾式ガスホルダのシール膜を交換する場合等における施工現場でのシール膜の展張作業性を改善すると共に、展張作業時のシール膜の損傷を防止する乾式ガスホルダ用シール膜の梱包方法及び乾式ガスホルダ用シール膜の取付け方法に関するものである。
【0002】
【従来技術】
従来、高炉、転炉または下水処理場等から生じるガスを再利用するために発生ガスを貯蔵するための乾式ガスホルダは、図6及び図7(a)および(b)に示すように円筒状に形成されたガスホルダ7の側壁8の内周面とピストン9の周縁部との間に可撓性のシール膜1を取り付けてピストン9を浮沈自在に構成し、シール膜1とピストン9とにより区画形成された内部空間にガス10を貯蔵する構造になっている。なお、乾式ガスホルダには、屋根11が取付けられている。
【0003】
前記ピストン9は、ガス10が充填される前には、図7(a)に示すようにその自重により沈降しているが、高炉、転炉または下水処理場等から生じるガス10が充填されるに従いそのガス圧により浮揚して図7(b)に示す状態となる。
【0004】
ガスホルダ7は、一般的に直径が10〜60m程度で、高さが10〜50m程度の巨大な構造物であり、シール膜1は、幅が2〜10m程度で、周長が20〜200m程度の環状の可撓性の膜体である。
【0005】
乾式ガスホルダのシール膜1は、シール膜1の損傷等の他、略5〜10年毎に新旧の取り替え工事を行うが、工事はピストン9上に予め梱包されたシール膜1を側壁8の側面に形成された通路を通して運び込み、これをピストン9上で展張して、ピストン9の周縁部とガスホルダ7の側壁8の内周面とにボルト等の締結部材により気密的に取付けられる。
【0006】
従来のシール膜1の梱包方法としては、図8(a)に示すように、シール膜1を相対向する内面2、2が互いに密着するように平面状に重ね合わせ、その両端の幅方向(X方向)に形成された端部3、3を軸芯として、図中の矢印で示すように、該シール膜1を互いに長手方向(Y方向)の中心に向かって巻込み、図8(b)に示すように2本の巻物を並列に並べた状態になるまで巻込んで、これを束ねて紐状部材等で梱包していた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
然しながら、上記のように梱包したシール膜1をピストン9上で展張した場合には、ピストン9の平面形状が直径Dの円形の場合で説明すると、シール膜1は予め周長が略πDになるよう成形されているため、長手方向に略πD/2の長さのシール膜1をピストン9上で展張することになる。
【0008】
一方、この長さ(πD/2)は、ピストン9の直径Dより大きいために、ピストン9上で充分に展張できずに図8(c)に示すように両端部が巻物状態で残ってしまうという問題があり、これを補完するために、前記巻物状態で残った部分をピストン9上で移動して展張スペ−スを確保しながら展張してきた。
【0009】
この移動は人力で行う必要があり、多大な労力と時間を要し作業性を低下させると共に、シール膜1を移動させる際に、シール膜1をピストン9上で引きずることになるため、しばしばシール膜1を損傷させるという問題があった。
【0010】
この発明の目的は、シール膜を交換する場合等の施工現場での展張作業性を改善すると共に、展張作業時のシール膜の損傷を防止するための乾式ガスホルダ用シール膜の梱包方法及び乾式ガスホルダ用シール膜の取付け方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
この発明は上記目的を達成するため、この発明の乾式ガスホルダ用シール膜の梱包方法は、ガスホルダの内壁面に沿って昇降可能なピストンとガスホルダの内壁面との間をシールするシール膜の梱包方法であって、前記シール膜を、前記ガスホルダの内壁面の周長に対応した周長と所定の幅を備えた環状の帯状体に形成し、前記シール膜を相対向する内面が互いに密着するように平面状に重ねた後、長手方向の長さが前記ピストンの上面に納まる長さとなるように長手方向に折り畳んで、少なくとも3ヶ所以上の折り返し端部を形成し、幅方向に形成された折り返し端部を軸芯として該シール膜を長手方向に巻き込む際、幅方向に形成された複数の折り返し端部の各々をそれぞれ軸芯として長手方向に巻込み、しかる後、該シール膜全体を束ねることを要旨とするものである。
【0012】
ここで、上記シール膜の巻込み方法には種々の態様があり、前記巻き込みが、幅方向に形成された複数の折り返し端部の各々をそれぞれ軸芯として長手方向に巻込む方法、または幅方向に形成された複数の折り返し端部のうち任意に選ばれた複数の折り返し端部を一つの軸芯として長手方向に巻き込む方法等がある。
【0013】
また、前記巻込みに際して、幅方向に形成された折り返し端部を収納する溝を形成した巻き付け用芯棒を配設して、該巻き付け用芯棒を軸芯として長手方向に巻込むことが推奨される。
【0014】
このように巻き付け用芯棒をあてがい巻き付けることによって展張後のシール膜の軸芯となった幅方向の折り返し端部位置に折れ目が残ることがなく、さらにはクレ−ン等の重機により巻き付け用芯棒を吊り上げながら展張できることにより展張時の作業性を向上させることができる。
【0015】
また、この発明の乾式ガスホルダ用シール膜の取付け方法は、ガスホルダの内壁面に沿って昇降可能なピストンの外周縁部とガスホルダの内壁面との間にシール膜を気密的に取付け、該シール膜とピストンとで区画形成したガスホルダの内部空間にガスを貯蔵する乾式ガスホルダ用シール膜の取付け方法であって、前記シール膜をガスホルダの内壁面の周長に対応した周長と所定の幅を備えた環状の帯状体に形成し、このシール膜を相対向する内面が互いに密着するように平面状に重ねた後、長手方向の長さが前記ピストンの上面に納まる長さとなるように長手方向に折り畳んで、少なくとも3ヶ所以上の折り返し端部を形成し、幅方向に形成された折り返し端部を軸芯として該シール膜を長手方向に巻き込む際、幅方向に形成された複数の折り返し端部の各々をそれぞれ軸芯として長手方向に巻込んでシール膜全体を束ねた状態でガスホルダ内に搬入し、このシール膜を展張させて前記ピストンの外周縁部とガスホルダの内壁面との間に配設すると共に気密的に取付けることを要旨とするものである。
【0016】
これにより、梱包されたシール膜をピストン上で梱包を解いて展張した場合に、ピストンの上面に納まる範囲で展張が可能となるため、展張の作業性を改善すると共に、展張作業時のシール膜の損傷を防止する。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に基づき、この発明の実施形態を説明する。
【0018】
なお、従来例と同一構成要素は、同一符号を付して説明は省略する。
【0019】
図1(a)〜(c)は、この発明の乾式ガスホルダ用シール膜1の梱包方法の実施形態の説明図で、図1(a)は、前記図8(a)において説明したように、予め相対向する内面2、2が互いに密着するように重ね合わせたシール膜1を長手方向(Y方向)に蛇行させて折り畳んだ状態を示す斜視図であって、3は折り畳み前の幅方向(X方向)の折り返し端部、4は折り畳みにより新たに生じた幅方向の折り返し端部をそれぞれ示している。
【0020】
なお、この発明で実施する乾式ガスホルダ用シール膜1及び後述する各実施形態における乾式ガスホルダ用シール膜1の構成は、例えば、繊維補強材とゴムまたは熱可塑性エラストマーとの複合材料、例えば、すだれ組織の繊維織物を補強材として、それの少なくとも一方の面にニトリルゴムやクロロプレンゴム等のゴム材料またはポリエステル系,ポリアミド系,ポリウレタン系等の熱可塑性エラストマー材料を積層し、2〜3mm程度の厚さで構成されている。
【0021】
また図1(b)は、上記幅方向(X方向)の折り返し端部3、4の長手方向外側に位置する幅方向(X方向)の折り返し端部3、4の各々をそれぞれ軸芯としてシール膜1を長手方向(Y方向)の中心に向かって巻き込んだ状態を示しており、巻き込みが終了した後、全体を束ねて紐状部材等で梱包する。
【0022】
また図1(c)は、上記幅方向(X方向)の折り返し端部3、4の長手方向外側に位置する幅方向の折り返し端部3、4をまとめて一つの軸芯としてシール膜1を長手方向(Y方向)の中心に向かって巻き込んだ状態を示しており、巻き込みが終了した後、上記と同様に全体を束ねて紐状部材等で梱包する。
【0023】
梱包を終えたシール膜1は、図6に示すガスホルダ7の側壁8に設けられた図示しない通路を通ってピストン9の上面に運ばれて、梱包を解いた後展張されて幅方向の両端部がそれぞれピストン9の周囲および側壁8の内面に取り付けられる。
【0024】
なお、このような梱包を終えたシール膜1の搬送及び梱包を解いた後展張させる方法は、図1(a)〜(c)の実施形態において共通である。
【0025】
図2(a)〜(c)は、この発明の他の実施形態の梱包方法の説明図であって、図2(a)は、シール膜1を長手方向(Y方向)に二つ折りに折り畳んだ状態を示す斜視図であって、3は折り畳み前の幅方向の折り返し端部を示し、4は折り畳みにより新たに生じた幅方向の折り返し端部をそれぞれ示している。
【0026】
図2(b)は、一方の折り返し端部4を軸芯として他方の折り返し端部3、3に向かってシール膜1を長手方向に巻き込んだ状態を示しており、巻き込みが終了した後、全体を紐状部材等で束ねて梱包を終了する。
【0027】
図2(c)は、一方の折り返し端部3、3をそれぞれ別の軸芯とし、各々をシール膜1の他方の折り返し端部4に向かってそれぞれ巻き込んだ状態を示しており、巻き込みが終了した後、上記と同様に全体を紐状部材等で束ねて梱包を終了する。
【0028】
図3は、この発明の他の実施形態の梱包方法の説明図であって、図3(a)は、シール膜1の長手方向の両端部を互いに長手方向(Y方向)中心に向かって折り畳んだ状態を示す斜視図であり、3は折り畳み前の幅方向の折り返し端部を、4は折り畳みにより新たに生じた幅方向の折り返し端部をそれぞれ示している。
【0029】
図3(b)は、双方の折り返し端部4、4をそれぞれ軸芯として互いに長手方向中心に向かって巻き込んだ状態を示しており、巻き込みが終了した後、全体を紐状部材等で束ねて梱包する。
【0030】
なお、上記の実施態様に限らず、図8(a)に示す平面状に形成したシール膜1を長手方向に折り畳む方法は限りなく想定されるため、この発明におけるシール膜1の折り畳み方法は上記の実施態様に限られるものではない。
【0031】
また、シール膜1を巻き込むに際して、何れの折り返し端部3または4を軸芯として巻き込みを行うかについても、選択肢は限りなく想定されるため、特に限定されるものではない。
【0032】
図4は、この発明の一実施形態として使用する巻き付け用芯棒5の斜視図を示し、巻き付け用芯棒5には側面の長手方向に軸芯となる折り返し端部3または4を収納する溝6が形成されている。
【0033】
また、図5は巻き付け用芯棒5を使用してシール膜1を巻き込んだ状態を示す説明図で、折り返し端部3または4が巻き付け用芯棒5にあてがわれて巻き込まれた状態を示している。このような巻き込み用芯棒5を使用してシール膜1を巻き込む場合には、巻き込みに際して折り返し端部3または4が溝6により保護されるため、展張後のシール膜1の軸芯となった折り返し端部3または4の位置に折り目が残らないこと、さらにはシール膜1の展張作業においてクレ−ン等の重機で巻き込み用芯棒5を吊り上げることができるので展張時の作業性が改善される。
【0034】
なお、上記の各実施形態は、円筒状に形成された乾式ガスホルダ7及びこれに収容されるピストン9の可撓性のシール膜1の梱包方法について説明したが、方形状及び多角形状の乾式ガスホルダ及びピストンについてもシール膜1の梱包方法は適用可能である。
【0035】
次に、上記のような乾式ガスホルダ用のシール膜1を取付けた乾式ガスホルダ7の構成を、図6を参照しながら説明する。
【0036】
円筒状に形成されたガスホルダ7の側壁8の内壁面と、ピストン9の外周縁部との間隙部に上記のようなシール膜1を気密的に取付ける場合には、上述したように、ガスホルダ7の内壁面の周長(20〜200m9に対応した周長と、所定の幅(2〜10m程度)を備えた環状の帯状体に形成する。
【0037】
そして、このように形成したシール膜1を上述したように、相対向する内面が互いに密着するように平面状に重ねた後、長手方向の長さが前記ピストン9の上面に納まる長さとなるように長手方向に折り畳み、幅方向に形成された折り返し端部を軸芯として該シール膜1を長手方向に巻き込んで紐状部材等で全体を束ねて梱包する。
【0038】
このようにして梱包したシール膜1を、ガスホルダ7の側壁8に形成した図示しない通路または開口部から搬入してピストン9に載置し、シール膜1の梱包を解いた後、該シール膜1を展張させ、更にシール膜1の幅方向の両端部を、ボルト等の締結部材を介して順次ピストン9の周縁部とガスホルダ7の内壁面とに気密的に取付けて配設するものである。
【0039】
このように、梱包されたシール膜1をピストン9上で梱包を解いて展張した場合であっても、ピストン9の上面に納まる範囲で展張が可能となるため、展張の作業性を著しく改善でき、また展張作業時のシール膜1の損傷を防止することが出来るものである。
【0040】
【発明の効果】
この発明は上記のように、ガスホルダの内壁面に沿って昇降可能なピストンとガスホルダの内壁面との間をシールするシール膜の梱包方法であって、
前記シール膜を、前記ガスホルダの内壁面の周長に対応した周長と所定の幅を備えた環状の帯状体に形成し、前記シール膜を相対向する内面が互いに密着するように平面状に重ねた後、長手方向の長さが前記ピストンの上面に納まる長さとなるように長手方向に折り畳んで、少なくとも3ヶ所以上の折り返し端部を形成し、幅方向に形成された折り返し端部を軸芯として該シール膜を長手方向に巻き込む際、幅方向に形成された複数の折り返し端部の各々をそれぞれ軸芯として長手方向に巻込み、しかる後、該シール膜全体を束ねるようにし、特に現場における作業スペ−スを前提としてシール膜の展張後の長さを考慮した梱包方法を提供しているため、展張時の作業性に優れると共に、展張時のシール膜の損傷を未然に防止する効果がある。
【0041】
また、ガスホルダの内壁面に沿って昇降可能なピストンの外周縁部とガスホルダの内壁面との間にシール膜を気密的に取付け、該シール膜とピストンとで区画形成したガスホルダの内部空間にガスを貯蔵する乾式ガスホルダ用シール膜の取付け方法であって、前記シール膜をガスホルダの内壁面の周長に対応した周長と所定の幅を備えた環状の帯状体に形成し、このシール膜を相対向する内面が互いに密着するように平面状に重ねた後、長手方向の長さが前記ピストンの上面に納まる長さとなるように長手方向に折り畳んで、少なくとも3ヶ所以上の折り返し端部を形成し、幅方向に形成された折り返し端部を軸芯として該シール膜を長手方向に巻き込む際、幅方向に形成された複数の折り返し端部の各々をそれぞれ軸芯として長手方向に巻込んでシール膜全体を束ねた状態でガスホルダ内に搬入し、このシール膜を展張させて前記ピストンの外周縁部とガスホルダの内壁面との間に配設すると共に気密的に取付けるようにしたので、梱包されたシール膜をピストン上で梱包を解いて展張した場合に、ピストンの上面に納まる範囲で展張が可能となり、展張の作業性を改善することが出来ると共に、展張作業時のシール膜の損傷を防止することが出来る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(c)は、この発明の乾式ガスホルダ用シール膜の梱包方法の実施形態の説明図である。
【図2】(a)〜(c)は、この発明の乾式ガスホルダ用シール膜の梱包方法の他の実施形態の説明図である。
【図3】(a)〜(c)は、この発明の乾式ガスホルダ用シール膜の梱包方法の他の実施形態の説明図である。
【図4】この発明の一実施形態として使用する巻き付け用芯棒の斜視図である。
【図5】この発明の巻き付け用芯棒を使用してシール膜を巻き込んだ状態を説明するための説明図である。
【図6】従来の乾式ガスホルダの一部縦断説明図である。
【図7】(a),(b)は、従来の乾式ガスホルダのピストンの作動状態を示す説明図である。
【図8】(a)〜(c)は、従来の梱包方法を説明するための説明図である。
【符号の説明】
1 シ−ル膜
2 内面
3、4 折り返し端部
5 巻き付け用芯棒
6 溝
7 ガスホルダ
8 側壁
9 ピストン
10 ガス
11 屋根

Claims (3)

  1. ガスホルダの内壁面に沿って昇降可能なピストンとガスホルダの内壁面との間をシールするシール膜の梱包方法であって、
    前記シール膜を、前記ガスホルダの内壁面の周長に対応した周長と所定の幅を備えた環状の帯状体に形成し、前記シール膜を相対向する内面が互いに密着するように平面状に重ねた後、長手方向の長さが前記ピストンの上面に納まる長さとなるように長手方向に折り畳んで、少なくとも3ヶ所以上の折り返し端部を形成し、幅方向に形成された折り返し端部を軸芯として該シール膜を長手方向に巻き込む際、幅方向に形成された複数の折り返し端部の各々をそれぞれ軸芯として長手方向に巻込み、しかる後、該シール膜全体を束ねる乾式ガスホルダ用シール膜の梱包方法。
  2. 前記巻込みに際して、幅方向に形成された折り返し端部を収納する溝を形成した巻き付け用芯棒を配設して、該巻き付け用芯棒を軸芯として長手方向に巻込む請求項1に記載の乾式ガスホルダ用シール膜の梱包方法。
  3. ガスホルダの内壁面に沿って昇降可能なピストンの外周縁部とガスホルダの内壁面との間にシール膜を気密的に取付け、該シール膜とピストンとで区画形成したガスホルダの内部空間にガスを貯蔵する乾式ガスホルダ用シール膜の取付け方法であって、
    前記シール膜をガスホルダの内壁面の周長に対応した周長と所定の幅を備えた環状の帯状体に形成し、このシール膜を相対向する内面が互いに密着するように平面状に重ねた後、長手方向の長さが前記ピストンの上面に納まる長さとなるように長手方向に折り畳んで、少なくとも3ヶ所以上の折り返し端部を形成し、幅方向に形成された折り返し端部を軸芯として該シール膜を長手方向に巻き込む際、幅方向に形成された複数の折り返し端部の各々をそれぞれ軸芯として長手方向に巻込んでシール膜全体を束ねた状態でガスホルダ内に搬入し、このシール膜を展張させて前記ピストンの外周縁部とガスホルダの内壁面との間に配設すると共に気密的に取付けることを特徴とする乾式ガスホルダ用シール膜の取付け方法。
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