JP4398485B2 - トンネル掘削機及びトンネル掘削工法 - Google Patents

トンネル掘削機及びトンネル掘削工法 Download PDF

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本発明は、地中内にトンネルを掘削しながら該トンネル内に管体を構築していくトンネル掘削機に関し、特に、管路形成途中の必要時、及び管路形成後に、掘削機本体を掘削機外殻から分離して前記管路側へ退避可能であるトンネル掘削機及びトンネル掘削工法に関するものである。
従来において、地中に管路を形成するための推進工事やシールド工事のようなトンネル工事においては、発進立坑側から到達立坑に向かってトンネル掘削機を地中に掘進させ、一定長のトンネルを掘削する毎に該トンネル掘削機に後続させて一定長の被埋設管体を順次、継ぎ足すことにより管路を形成している。
到達立坑に達したトンネル掘削機は、通常、該到達立坑内から地上に回収しているが、到達立坑が既設のマンホール等の狭隘な立坑である場合、或いは、到達立坑が設けられない場合や、2基のトンネル掘削機を地中でドッキングさせる場合のように到達立坑を設けない場合には、到達側からトンネル掘削機を取り出すことができない。そのようなときは、掘削終了後にトンネル掘削機を解体することなく管路内を通じて発進立坑側に撤去、回収することが行われている(特許文献1参照)。
さらに、掘削途中に残置された矢板等があってこの矢板等をトンネル掘削機では取り除けない場合にも、トンネル掘削機を解体することなく管路内を通じて発進立坑側に一時撤去し、矢板等を取り除いてから再びトンネル掘削機を掘削位置へ取り付けることが行われる。
このため、先頭の敷設管内にトンネル掘削機を挿入、固定しておき、先頭の被埋設管体の開口端から前方に突設している該トンネル掘削機のカッタヘッドを回転させながら発進立坑側で被埋設管体を押し進めることにより、トンネル掘削機を掘進させてトンネルを掘削すると共に、被埋設管体の長さのトンネルが掘削される毎に被埋設管体を順次継ぎ足すことにより管路を形成し、次いで、掘削終了後には、カッタヘッドを被埋設管体の内径よりも小径となるように縮小させると共に先頭の被埋設管体に対するトンネル掘削機の固定を解いたのち、トンネル掘削機を解体することなく管路内を通じて発進立坑まで後退させ、発進立坑から地上側に回収することが行われている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−219979号公報
しかしながら、特許文献1に開示された管路形成用トンネル掘削機にあっては、掘削機本体を移送させるための走行輪が周方向の4カ所(上下左右の位置)に備えていて、掘削機本体の全重量が下側の走行輪(2輪)に加わり、さらに掘削時におけるローリング反力も加わるので、走行輪及びその軸受が破損する惧れがあり、破損が起きると、掘削機本体の発進立坑側への迅速な回収が難しくなる。さらに、排土装置が高い位置にあるために掘削土が残ってしまう、引き抜き時に車輪がむき出しになってしまう、車軸に土砂が入り込むという問題もある。
本発明は、掘削機内筒が掘削機外殻に対してローリングすることがなく、掘削時に走行輪が周囲からの圧力で破壊される惧れがなく、管路形成途中の必要時、及び管路形成後にカッタスポークを縮めて掘削機本体を掘削機外殻から分離して発進立坑側へ退避するときに走行輪が安全確実に走行できるトンネル掘削機を提供することを課題としている。
かかる課題を達成するために、請求項1に記載の発明は、被埋設管体の内径よりも所要小さい掘削機内筒及び前記被埋設管体の外径に略等しくトンネルを掘削し得ると共に前記被埋設管体の内径よりも所要小さくなるように縮め得る伸縮カッタスポークを有する掘削機本体と、外径が前記被埋設管体の外径に略等しく前記掘削機本体を収容し掘削機内筒を分離可能に固定する掘削機外殻とを備え、地中にトンネルを掘削しながら被埋設管体を継ぎ足して管路を形成していき、管路形成途中の必要時、及び管路形成後に、前記伸縮カッタスポークを縮めて掘削機本体を前記掘削機外殻から分離して管路側へ退避可能であるトンネル掘削機であって、前記掘削機本体は、前記掘削機内筒が、略全長を前記掘削機外殻の内筒部に収容されて着脱自在に支持され、該収容状態で前記掘削機内筒の下側部分に複数の走行輪が前記掘削機外殻に設けられた凹部に位置して当該掘削機外殻から浮いた状態に備えられ、該走行輪が管路側へ退避させるときに管体内面を走行し得るように構成されたトンネル掘削機としたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の構成に加え、前記走行輪を備える部分の切羽側部分が閉じていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の構成に加え、前記掘削機本体の掘削機内筒の切羽側に寄った部分を閉じている隔壁の外郭と内筒の接合面部下部に排土装置の排土取込用開口が設けられ、かつ該排土取込用開口を囲んで管路側へ前記排土装置の排土取込筒が傾斜上昇して延在しており、前記走行輪は、排土取込筒を挟んだ両側に複数列ずつ備えていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3の何れか一に記載の構成に加え、前記掘削機本体には、管路側にジャッキを用いた掘削方向修正装置を備え、前記掘削機本体を管路側へ退避させる時に、前記ジャッキを外して掘削機外殻と前記管路との間に管路内面を延長するように一致する円弧面を有する受け渡しプレートが取り外し可能に敷設し得るように構成されたことを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の構成に加え、前記受け渡しプレートには、前記走行輪をガイドして前記掘削機本体を前記掘削機外殻に対する周方向の位置を合わせる車輪ガイドを備えたことを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5の何れか一に記載の構成に加え、前記掘削機内筒の上半部の管路側の端部に走行補助輪を周方向に複数備え、該走行補助輪で、前記掘削機本体を前記管路側へ退避する時に管路内面に対してガイドするように構成されたことを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項4乃至6のいずれか一に記載のトンネル掘削機で地中にトンネルを掘削しかつトンネル掘削機の後側に継ぎ足す被埋設管体を推進装置で推進して管路を伸ばしていくトンネル掘削工法において、トンネル掘削時は、前記トンネル掘削機に備える走行輪を掘削面から浮かせかつ走行輪の切羽側を隠蔽して掘削を行い、掘削途中で前記掘削機本体を退避させるときは、前記伸縮式カッタの伸縮カッタスポークの縮小しかつ前記掘削機本体を掘削機外殻と分離し、前記受け渡しプレートを設置してこの受け渡しプレート上に前記走行輪を走行させて、前記掘削機本体を前記管路内へ乗り入れさせさらに該管路内より退避させ、その後再び前記管路内に前記掘削機本体を入れて前記走行輪により前記管路及び前記受け渡しプレート上を走行させ、前記掘削機内筒を前記掘削機外殻に嵌合させて連結し、前記受け渡しプレートを撤去し、前記排土装置、その他の前記連結解除した箇所を再び連結し、前記伸縮式カッタの一対の伸縮カッタスポークを伸張させ、その後、前記トンネル掘削機によりトンネルの掘削を続行するトンネル掘削工法としたことを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、掘削機内筒が掘削機外殻の内筒部に堅固に支持されて掘削が行われるので、掘削機内筒が掘削機外殻に対してローリングすることがなく、しかも、掘削時には走行輪が浮いた状態に保持されるので、走行輪が周囲からの圧力で破壊されることがなく、管路形成途中の必要時、及び管路形成後にカッタスポークを縮めて掘削機本体を掘削機外殻から分離して発進立坑側へ退避するときに走行輪が安全確実に走行できる。
請求項2に記載の発明によれば、走行輪を備える部分の切羽側部分が閉じているので、切羽を切り崩した掘削土が走行輪の周囲に入り込まないので、車軸に掘削土が入り込まず、車軸が傷まない。また、切羽を切り崩した掘削土が走行輪の周囲に入り込まないので、掘削機本体を掘削機外殻から分離して発進立坑側へ退避するときに、掘削土を管路へ持ち込むことがなく、管路が綺麗に保たれる。
請求項3に記載の発明によれば、掘削時には掘削機内筒の下部中央より良好かつ効率的に掘削土の取り込みができ、掘削土を殆ど取り残すことなく排出でき、また、走行輪を排土取込筒を挟んだ両側に備えているので、掘削機本体を掘削機外殻から分離して発進立坑側へ退避するときには、掘削機本体が横ぶれすることがないように、走行輪が掘削機本体を支持して管路内を安定走行することができて、掘削機本体を管路内面に干渉しないで管路内を通行させることができる。さらに、この走行輪が複数列ずつ設けられているため、1個の走行輪当たりの負荷が小さくなり、破損の惧れが生じないように掘削機本体の重量を分担することが可能となる。
請求項4に記載の発明によれば、掘削機本体の管路側にジャッキを用いた掘削方向修正装置を付け足すと、掘削機外殻と管路とが大きく離間することになるが、ジャッキ等を取り外して受け渡しプレートを敷設するだけで、走行輪を該受け渡しプレート上に走行させて管路側へ乗り移らせて掘削機本体を管路側へ退避させることができる。
すなわち、掘削機外殻と管路とが大きく離間すると、掘削機本体を管路側へ退避させる時に、掘削機外殻から掘削機内筒が抜け出すに連れて、掘削機本体の重量を支えて姿勢を保持する手段が必要になるが、受け渡しプレートを敷設することで、走行輪が受け渡しプレートに乗り移り掘削機本体の重量を支えて姿勢を保持し掘削機本体を管路内への乗り入させることができる。このため、掘削機本体を管路側へ退避させることが手早く行える。
請求項5に記載の発明によれば、掘削途中で掘削機本体を管路側へ退避させた後に再び掘削位置へ移動してセットする場合に、受け渡しプレートに備えた車輪ガイドが、走行輪の走行をガイドするので、掘削機本体を掘削機外殻の内側へ送り込むだけで掘削機本体を掘削機外殻に対する周方向の位置を合わせが行えるので、該位置合わせの手間が省けて、掘削機外殻と掘削機内筒との接続固定を直ちに行えて、作業性が向上する。
請求項6に記載の発明によれば、掘削機本体を管路内へ退避させるとき、及び引き続いて発進立坑へ移動するときに、管路の上側の半円筒面を走行補助輪がガイドするので掘削機本体が管路内を円滑に走行移動できる。
請求項7に記載の発明によれば、請求項1乃至6に記載の発明と同じ効果が得られる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
〔発明の実施の形態1〕
この実施の形態1では、推進工事に本発明を適用した例について述べる。
図1乃至図7には、本発明の実施の形態1に係るトンネル掘削機100を示している。
まず、構成を説明する。トンネル掘削機100は、掘削機外殻10と、前記掘削機外殻10内に設置される掘削機本体20を備えてなる。
図8には、トンネル掘削機100により、トンネルを掘削し管路を形成する管路形成工事の概要を示している。
図8において、符号Aは発進立坑であり、該発進立坑Aの到達立坑(図示しない)或いはマンホール(図示しない)に向かう下部側面部に、トンネル掘削機100を設置すると共に、推進装置(油圧シリンダ装置)Bを後方設置し、トンネル掘削機100による掘削を開始しかつ推進装置Bでトンネル掘削機100を推進して1つの被埋設管体Pの長さだけ掘進する。
そして、推進装置Bを縮小し、トンネル掘削機100の後に被埋設管体P(例えばヒューム管を用いるが、コンクリート管、鋼管、セグメント管等であってもよい)を入れ、推進装置Bを再びセットして、再びトンネル掘削機100で掘削を行い推進装置Bで被埋設管体Pを推進して1つの被埋設管体Pの長さだけ掘進する。
以後、同様にして、トンネル掘削機100で地中にトンネルを掘削しながら被埋設管体Pを継ぎ足して推進装置Bで被埋設管体Pを推進し管路を伸ばしていくものである。
以下、図1乃至図7に戻って、トンネル掘削機100の構成の説明を続ける。
掘削機外殻10は、外筒部11と中間筒部12と内筒部13とがボルト及びその他の接合手段(図示しない)により連結された積層構造である。積層構造としたのは、外径と内径との寸法差が大きいことと内周面に凹部を設けることの必要性及び外殻10が到達部で残置される場合に、管内の仕上げ層を確保することからの製作上の利便性向上のためである。なお、掘削機外殻10は、到達方法や管の仕上げ方法によっては、必ずしも二重構造でなくても良い。
中間筒部12と内筒部13は、肉厚体である。外筒部11は、鋼板により円筒形に形成されていて、外径が被埋設管体Pの外径と略等しく設定される。中間筒部12は、外筒部11に一体に結合された円筒体である。内筒部13は、内径を被埋設管体Pの内径よりも所要小さく、例えば100mm小さく設定されている。中間筒部12及び内筒部13は、鉄筋コンクリート製の中実円筒体であるか、あるいは鋼板を溶接してなる中空円筒体で必要により骨材を張り込んだ構造体であって良い。
中間筒部12と内筒部13は、切羽側端が一致しかつ外筒部11の切羽側端よりも引っ込んでいると共に、管路側端が一致しかつ外筒部11の管路側端よりも引っ込んでいる。中間筒部12と内筒部13の切羽側の端面よりも切羽側の、外筒部11の内側空間は、地山の切羽を切り崩した土砂を取り込んで攪拌し塑性流動化するための攪拌室14となっている。
中間筒部12は、完全な円筒体となっているのに対し、内筒部13は、完全な円筒体ではなく、内周面に、後述する掘削機本体20に備える走行輪28を干渉しないように収容可能な凹部15を備えている。この凹部15は、この凹部15に対応する部分において内筒部13が切除されて存在しないことにより形成されることが含まれる。
掘削機本体20は、掘削機内筒21と、隔壁22とで基体が構成されている。掘削機内筒21は、掘削機外殻10の内筒部13とほぼ同一長さである鉄製の円筒形に形成されていて、掘削機外殻10の内筒部13に緩く嵌合された状態に収容され、さらに掘削機外殻10の内筒部13に対してボルト等の連結手段で固定及び分離可能に構成されている。掘削機内筒21と掘削機外殻10の内筒部13とが大きな面積の円筒面で対偶しかつ固定手段bにより固定連結されるので、掘削機本体20は、掘削時に掘削機外殻10に対して周方向にローリングすることがない。前記凹部15の切羽側端縁は、前記内筒部13の内周面の切羽側端縁から一定寸法離れて設けられていて、従って、前記内筒部13の内周面の切羽側端縁から一定寸法部分は、一回りした円周面となっていて、ここに周溝が形成されこの周溝に設けられたシール手段cにより、掘削機内筒21と掘削機外殻10の内筒部13とのシールが図られている。
隔壁22は、鉄製の円形板であり、掘削機内筒21内の切羽側に寄った位置を閉塞している。掘削機本体20は、隔壁22に関し、切羽側の空間を切羽を切り崩した排土の攪拌室14として備えている。
掘削機本体20は、隔壁22に設けられ又は支持されるように、軸受23と回転軸24と伸縮式カッタ25と回転駆動手段26とを備えていると共に、掘削機内筒21と隔壁22に設けられ又は支持されるように、排土装置27と走行輪28とを備えている。
回転軸24は、隔壁22を貫通して設けられ軸受23に軸支されて伸縮式カッタ25のカッタボス25aの中央孔(図示しない)に嵌入固定され、該カッタボス25aを支持している。
伸縮式カッタ25は、カッタボス25aを有し、該カッタボス25aに切羽側から見てすれ違いに平行し両側に伸張する一対の伸縮カッタスポーク25b、25bと、一対の伸縮カッタスポーク25b、25bとは90°異なる両側方向に張り出した一対の固定カッタスポーク25c、25cとを有している(図3参照)。
伸縮カッタスポーク25bは、カッタボス25aの両側側面に開口され内部に形成された平行な2つの空間内に両側開口から伸縮可能に収容されている。さらに、伸縮カッタスポーク25bの内部に油圧シリンダ装置25dが収容されている。油圧シリンダ装置25dは、ピストンヘッドを伸縮カッタスポーク25bの先端側にリンクされると共にシリンダ基部をカッタボス25a側にリンクされている(図3参照)。
伸縮カッタスポーク25bは、掘削時には、油圧シリンダ装置25dのピストンロッドを伸張することにより、伸縮カッタスポーク25bをカッタボス25aより張り出して伸縮カッタスポーク25bの先端における回転径が被埋設管体Pの外径よりも例えば50mm小さい大きさであり、先端に取り付けるカッタビット(外周シェルビット)25eの回転径が被埋設管体Pの外径と略一致させて被埋設管体Pを埋設できるトンネルを掘削できる大きさになり、また管路側への回収時には、ピストンロッドを縮小することにより、伸縮カッタスポーク25bをカッタボス25a内へ所要寸法引っ込めてカッタビット25eの先端における回転径が被埋設管体Pの内径よりも例えば100mm小さくすることができる(図1〜図3参照)。
固定カッタスポーク25cは、伸縮カッタスポーク25bの縮小時と同一に、先端における回転径が被埋設管体Pの内径よりも例えば100mm小さく、管路内を通過可能に構成されている。
伸縮式カッタ25は、カッタボス25aにカッタビット(フィッシュテールビット)25fを、また伸縮カッタスポーク25bと固定カッタスポーク25cの切羽側の面の適宜箇所にカッタビット(ルーフビット)25gを有している。さらに、伸縮カッタスポーク25bと固定カッタスポーク25cの先端部より管路側(後面側)へ延在する攪拌翼25hを備えている(図1〜図3参照)。
伸縮式カッタ25は、伸縮カッタスポーク25bを伸ばした状態で回転しながら推進力を受けることにより、カッタビット25e〜25gを切羽に突き立てて被埋設管体Pの外径と略等しい口径でトンネルを掘削し得るとともに、管路側への回収時には被埋設管体Pの内面に干渉しないように伸縮カッタスポーク25bを縮めて管路内を通過可能に構成されている。掘削した土砂は、攪拌室14に取り込まれ、攪拌翼25hで撹拌され塑性流動化されて排土装置27により排土される(図1〜図3参照)。
回転駆動手段26は、モータ26aと減速装置(例えば歯車減速機)26bからなる。減速装置26bは、隔壁22の管路側の面に設けられる。モータ26aは減速機ケースに設けられる。減速装置26bの入力軸がモータ26aの出力軸と連結され、減速装置26bの出力軸が回転軸24と連結固定される(図1参照)。
排土装置27は、この実施の形態ではスクリューコンベアが採用されている(図1参照)。隔壁22の下部中央に開けられた排土取込用開口22aを囲んで発進立坑A側へ排土取込筒27aが傾斜上昇して延在している。排土装置27は、排土取込筒27aを掘削機内筒21と隔壁22に固定して設けられ、排土取込筒27aにスクリュー27bを挿入して下端(挿入先端)を隔壁22に関し切羽側に突出して掘削された土砂を取り込む。掘削された土砂は、伸縮式カッタ25から隔壁22の切羽側の攪拌室14内に取り込まれ、攪拌室14で撹拌されて塑性流動化され、塑性流動化した土砂は、排土装置27に取り込まれて排土される。このとき、必要に応じ、掘削土砂の塑性流動化を促進するための作泥材を、カッタ中央に設けるノズル25i及び隔壁22の上部に設けるノズル22bを通して掘削土砂に注入されるように構成される。なお、隔壁22が掘削機内筒21の切羽側先端に位置していても構わない。
排土装置27は、掘削機本体20の管路側への回収時には、排土取込筒27aのフランジ部のボルト連結を解いて、スクリュー27bを引き抜いて掘削機本体20から分離可能である(図2参照)。
走行輪28は、排土取込筒27aを挟んだ両側に、下部開口以外は排土が侵入しないように周囲を密閉して形成された走行輪収容室29に備えられている。この走行輪収容室29は、切羽側端壁29aにより排土の侵入を防ぎ、トンネル方向に沿った両側の側壁で走行輪28の車軸を両端支持し、後方側端壁(符号付けず)が固定手段bにより掘削機外殻10と固定されている。
この走行輪収容室29の切羽側下部にブラシ(図示省略)を備えていると、土砂の流入をさらに抑えられ、好適である。走行輪28は、掘削機内筒21の長さに対応するように一列に複数個、図示例では6輪が並ぶように片側に3列、両側で6列となるように備えられ、これらの走行輪28で負荷が小さく破損の惧れが生じないように掘削機本体20の重量を分担している(図1、図4、図5参照)。
走行輪28は、掘削機本体20が掘削機外殻10に収容された状態では、掘削機外殻10の内周面に形成された凹部15に位置し、掘削機外殻10に接地しないで浮いた状態になる(図4参照)。このため、掘削機外殻10に周囲の地盤圧力が加わっても、走行輪28には伝わらないようになっている。
この実施の形態のトンネル掘削機100は、掘削方向修正装置30を備えている。
掘削方向修正装置30は、掘削機外殻10の外筒部11の、中間筒部12よりも管路側に延在する部分である円筒部11aと、この円筒部11aの内側に一部オーバーラップするプッシャーリング31と、円筒部11aとプッシャーリング31とのオーバーラップ面を密封するシール手段32とで構成されたシールドが確保される屈曲可能な筒部を備えている(図1参照)。
さらに、掘削方向修正装置30は、掘削機外殻10を構成する内筒部13の内面に固定されたジャッキブラケット33aと、プッシャーリング31の内面に固定されたジャッキブラケット33bとの両側にリング継手34a、34bを連結されたジャッキ34を備えてなる(図1参照)。このジャッキ34は、油圧ジャッキであることが好ましい。このジャッキ34は、円周方向に等配置に4個以上、この例では4個設けられている。プッシャーリング31は、最初の被埋設管体Pの外面にオーバーラップする筒部31aを備え、この筒部31aで被埋設管体Pとの間のシールが確保されると共に連結が確保される。
掘削時において、図8に示す推進装置Bによる推力は、プッシャーリング31で受けてジャッキ34を介して掘削機本体20に伝わり、さらに掘削機内筒21から掘削機外殻10に伝わる。
掘削方向修正装置30は、掘進方向が目標方向からずれてきたときに、一方側の複数のジャッキ34を収縮し、他方側の複数のジャッキ34を伸張し、トンネル掘削機100で掘削しながら図8に示す推進装置Bで推進すると、掘削方向を変更できるように構成されている。なお、屈折角度は、ジャッキ34の伸長量によって大小に調整することができ、掘削中における方向修正や曲線トンネル施工が容易に且つ正確に行うことができる。
この実施の形態のトンネル掘削機100にあっては、掘削途中の切羽に掘削不能な異物が現れたとき等に(及び管路形成後に)、掘削機本体20を掘削機外殻10と分離し被埋設管体Pを継ぎ足し形成された管路内を通して発進立坑Aに引き戻すこと、及び切羽に現れた掘削不能な異物を取り除いたときに掘削機本体20を再び元掘削位置に送り込むことが容易に行えるように構成されている。
掘削機本体20を管路内を通して発進立坑Aに引き戻せるようにするために、掘削機本体20を掘削機外殻10から分離できるように構成されている(図2参照)。この分離は、排土装置27を取り外してから、例えば4個のジャッキ34を取り外し、さらに、プッシャーリング31に設けられたジャッキブラケット33bを取り外し、掘削機内筒21と掘削機外殻10の内筒部13と固定手段bとの固定を外すことで達成される(図2参照)。
掘削機本体20を管路内へ移動するには、管路内に牽引車両Cを入れて、この牽引車両Cと掘削機本体20とをロープその他の連繋手段で繋いで牽引すれば、掘削機内筒21が掘削機外殻10の内筒部13から抜けていき、掘削機本体20が管路方向へ移動することができる(図2参照)。しかしこの実施の形態では、掘削方向修正装置30を備えており、掘削機外殻10の内筒部13と管路までの距離が掘削機本体20の長さと同程度に開いているので、浮いた状態の走行輪28は、掘削機内筒21が掘削機外殻10の内筒部13から引き抜ける前に管路に乗り上げることはできず、掘削機本体20を同じ高さとなるように支持できない。
そこで、この実施の形態では、ジャッキ34等を取り外した後に、掘削機外殻10の内筒部13と管路までの間に、管路内面を延長するように管路内面と一致する円筒面を有する受け渡しプレート40を敷設し、受け渡しプレート40をプッシャーリング31に対してボルトで固定できるように構成されている(図2、図5参照)。
従って、走行輪28を該受け渡しプレート40上に走行させて管路側へ乗り移らせて掘削機本体20を管路側へ退避させることができる。すなわち、掘削機外殻10と管路とが大きく離間しているので、掘削機本体20を管路側へ退避させる時に、掘削機外殻10から掘削機内筒21が抜け出すに連れて、掘削機本体20の重量を支えて姿勢を保持する手段が必要になるが、受け渡しプレート40を敷設することで、走行輪28が受け渡しプレート40に乗り移り掘削機本体20の重量を支えて姿勢を保持し掘削機本体20を管路内への乗り入れさせることができる(図2、図6参照)。このため、掘削機本体20を管路側へ退避させることが手早く行える。
受け渡しプレート40は、敷設したままとされ、掘削機本体20を再び掘削位置に戻す時に再度使用され、掘削機本体20を掘削位置に戻した後に取り外される。掘削機本体20を再び掘削位置に戻す時の利便性を高めるために、受け渡しプレート40には車輪ガイド41が備えられている(図7参照)。
この車輪ガイド41は、走行輪28をガイドして走行方向(切羽へ接近する方向)を規制して、掘削機本体20の掘削機外殻10に対する周方向の正確な位置に合わせるインデックス機能の役目を果たす。車輪ガイド41は、この実施の形態では、受け渡しプレート40の内面に重なる3つの積層板で構成され、積層板間の凹部面に走行輪28が当接して走行するので凹部の幅をテーパ状に狭くなるようにして走行輪28の走行を規制するように構成されている(図7参照)。
受け渡しプレート40は、車輪ガイド41を備えていることで、掘削機本体20を掘削機外殻10の内側へ送り込むだけで、掘削機本体20を掘削機外殻10に対する周方向の正確な位置に位置合わせが行えるとともに、該走行輪28の脱輪を回避でき、上記周方向の位置合わせ作業が簡単になり大幅に手間が省けて、掘削機外殻10と掘削機内筒21との接続固定を直ちに行えて、作業性が向上する。
続いて、上記のように構成されたトンネル掘削機100に関し、掘削途中(管路形成途中)の必要時に、掘削機本体20を掘削機外殻10から分離して発進立坑A側へ退避し、再び掘削位置へ戻す作業手順を図9乃至図18を用いて説明する。
図9乃至図18には、トンネル掘削機100による管路形成工事の、図8に続く行程が示されている。図9には、トンネル掘削機100でトンネルを掘削し管路を形成していく途中で掘進路に残置された古い矢板Yが出てきた状態が示されている。この矢板Yは、トンネル掘削機100では除去できない。
そこで、掘削機本体20を掘削機外殻10から分離して図8に示す発進立坑A側へ退避させる。分離するには、まず、伸縮カッタスポーク25bを縮め、油圧装置と接続される油圧ホース(図示しない)を取り外し、受け渡しプレート40を敷設し排土装置27を取り外す(図10参照)。
次いで、ジャッキブラケット33a、33bと掘削方向修正用ジャッキ34の連結を解いて例えば4個の掘削方向修正用ジャッキ34を取り外し、さらに、ジャッキブラケット33bのプッシャーリング31に対する固定を解いて全てのジャッキブラケット33bを取り外す。さらに、掘削機外殻10と掘削機本体20の掘削機内筒21の固定手段aの連結を解く(図11参照)。
次いで、牽引車両Cを管路内に入れて掘削機本体20と連結して管路内に引き入れるように牽引する(図12参照)。このとき、掘削機外殻10から掘削機内筒21が抜け出すに連れて、走行輪28が受け渡しプレート40に乗り移り掘削機本体20の重量を支えて姿勢を保持し掘削機本体20を管路内への乗り入れさせることができる。
続いて、作業員Mの人手作業により、切羽に残置された古い矢板Yまで掘り進み、切断装置(図示しない)を用いてこの矢板Yを切除する(図13参照)。次いで、発進立坑Aより管路内に掘削機本体20と牽引車両Cを管路内に入れて連繋し、掘削機本体20を牽引車両Cで押動して、受け渡しプレート40上に走行輪28を走行させ(図14参照)、掘削機内筒21の掘削機外殻10への嵌合を確認する。
この場合、掘削機本体20は、受け渡しプレート40に備えられた、切羽方向に押動されるに連れて次第に溝幅が小さくなる車輪ガイド41により進む方向を規制され、掘削機外殻10に対する周方向の位置合わせが行われる。
従って、掘削機内筒21の掘削機外殻10への嵌合を確認すれば、周方向の位置あわせはできているから、掘削機本体20を牽引車両Cで押動していくことで、掘削機内筒21が掘削機外殻10へ円滑に嵌入し、掘削機本体20が掘削位置に戻される。
次いで、掘削機内筒21の掘削機外殻10への固定手段aのボルト連結を行うと、ローリングを防止できる。そして、掘削機外殻10から掘削機本体20へ推進力の伝達を受けられるようになる。
次いで、プッシャーリング31に対してジャッキブラケット33bを取り付け、ジャッキブラケット33a、33bに掘削方向修正用ジャッキ34を連結し、排土装置27を取り付ける(図15、図16参照)。
次いで、受け渡しプレート40を取り外し、掘削機本体20に油圧装置の油圧ホースを接続して伸縮式カッタ25の一対の伸縮カッタスポーク25b、25bを伸張させる(図17参照)。
以上で、掘削機本体20の取り付けを完了するので、回転駆動手段26のモータ26aを駆動して伸縮式カッタ25を回転しながら、図8に示す推進装置Bで推進力を加えてトンネルを掘進して工事を続行する(図18参照)。
上記実施の形態1のトンネル掘削機100によれば、掘削機内筒21が掘削機外殻10の内筒部13に堅固に支持されて掘削が行われるので、掘削機内筒21が掘削機外殻10に対してローリングすることがなく、しかも、掘削時には走行輪28が浮いた状態に保持されるので、走行輪28が周囲からの圧力で破壊されることがなく、管路形成途中の必要時、及び管路形成後に伸縮カッタスポーク25bを縮めて掘削機本体20を掘削機外殻10から分離して発進立坑A側へ退避するときに走行輪28が安全確実に走行できる。
また、上記実施の形態1のトンネル掘削機100によれば、走行輪28を備える部分の切羽側部分がシール壁dで閉じているので、切羽を切り崩した排土が走行輪28の周囲に入り込まず、排土で走行輪28が汚れない。このため、掘削機本体20を掘削機外殻10から分離して発進立坑A側へ退避するときに、管路に走行輪28の走行の跡に排土が付着することがなく、管路が綺麗に保たれる。
また、上記実施の形態1のトンネル掘削機100によれば、掘削時には掘削機内筒21の下部中央より良好かつ効率的に排土の取り込みができ、走行輪28を排土取込筒を挟んだ両側に備えているので、掘削機本体20を掘削機外殻10から分離して発進立坑A側へ退避するときには、掘削機本体20が横ぶれすることがないように、走行輪28が掘削機本体20を支持して管路内を安定走行することができて、掘削機本体20を管路内面に干渉しないで管路内を通行させることができる。
また、上記実施の形態1のトンネル掘削機100によれば、掘削機本体20の管路側にジャッキを用いた掘削方向修正装置30を付け足すと、掘削機外殻10と管路とが大きく離間することになるが、ジャッキ34等を取り外して受け渡しプレート40を敷設するだけで、走行輪28を該受け渡しプレート40上に走行させて管路側へ乗り移らせて掘削機本体20を管路側へ退避させることができる。
さらに、上記実施の形態1のトンネル掘削機100によれば、掘削途中で掘削機本体20を管路側へ退避させた後に再び掘削位置へ移動してセットする場合に、受け渡しプレート40に備えた車輪ガイド41が、走行輪28の走行をガイドするので、掘削機本体20を掘削機外殻10の内側へ送り込むだけで掘削機本体20を掘削機外殻10に対する周方向の位置合わせが行えるので、該位置合わせの手間が省けて、掘削機外殻10と掘削機内筒21との接続固定を直ちに行えて、作業性が向上する。
掘削機外殻10の先端部と掘削機内筒21の先端部、掘削機外殻10の後端部と掘削機内筒21の後端部にテーパを設けると、前後の位置決めがスムーズに行えて、好適である。
〔発明の実施の形態2〕
図19乃至図22には、本発明の実施の形態2に係るトンネル掘削機100Aを示している。この実施の形態2のトンネル掘削機について、実施の形態1のトンネル掘削機と同一の構成部分については同一符号を付して説明を省略し、相違する構成部分について説明する。
実施の形態2のトンネル掘削機100Aは、掘削機内筒21の上半部の発進立坑A側の端部に走行補助輪28Aを周方向に複数備え、該走行補助輪28Aを、掘削機本体20を管路側へ退避させる時に、被埋設管体Pに接触させるように構成されている。これによって、掘削機本体20を管路内へ退避させるとき、及び引き続いて発進立坑Aへ移動するときに、管路の上側の半円筒面を走行補助輪28Aがガイドするので掘削機本体20が管路内を円滑に走行移動できる。
図22には、この実施の形態2の受け渡しプレート40Aが示されている。この受け渡しプレート40Aは、左右一対に分割されていて、内面両端に、走行輪に当接して走行方向をガイドしてインデックス機能の役目を果たすと共に、脱輪を防止する車輪ガイド41Aを備えている。車輪ガイド41Aは、ガイドの乗り入れ部又は全体がテーパ状に開いていることが好ましい。従って、掘削機本体20の管路内への退避時に、走行輪28が受け渡しプレート40Aに乗り移り掘削機本体20の重量を支えて姿勢を保持し掘削機本体20を管路内への乗り入れさせることができ、掘削機本体20を管路側へ退避させることが手早く行える。
実施の形態2のトンネル掘削機100Aは、実施の形態1のトンネル掘削機100の作用効果を全て有している。
上記一実施の形態は、推進工事を対象としているが、シールド工事にも適用できる。
本発明は、上記一実施の形態に限られるものではなく、その趣旨と技術思想の範囲を逸脱しない範囲でさらに種々の変形が可能である。
土圧式掘進機では、必要に応じて掘削土砂の塑性流動化を促進するための作泥材が注入される。また、泥水式掘進機では、攪拌室14内に送泥管等の注水手段を用いて注水を行い、掘削土砂を泥水の状態として排泥管等の排泥手段により本体の後方へ排出する。本願発明は、必要に応じてそのように構成される。
本発明の実施の形態1に係るトンネル掘削機の全体の簡略縦断側面図、 図1のトンネル掘削機について掘削機本体を管路側へ退避させるところを示す簡略縦断側面図、 (a)は、図1におけるIIIa−IIIa矢視図、(b)は、図2におけるIIIb−IIIb矢視図、 図1におけるIV−IV矢視の断面図、 図2におけるV−V矢視の断面図、 図2におけるVI−VI矢視の断面図、 図1の掘削機本体の回収時に用いる受け渡しプレートを示すもので、(a)は平面図、(b)は(a)におけるVIIb−VIIb矢視の端面図、 図1のトンネル掘削機により、トンネルを掘削し管路を形成する管路形成工事の概要を示す簡略縦断側面図、 図1のトンネル掘削機による管路形成工事の、図8の次の行程を示す縦断側面図、 図9の次の行程を示す縦断側面図、 図10の次の行程を示す縦断側面図、 図11の次の行程を示す縦断側面図、 図12の次の行程を示す縦断側面図、 図13の次の行程を示す縦断側面図、 図14の次の行程を示す縦断側面図、 図15の次の行程を示す縦断側面図、 図16の次の行程を示す縦断側面図、 図17の次の行程を示す縦断側面図、 本発明の実施の形態2に係るトンネル掘削機について掘削機本体を管路側へ退避させるところを示す簡略縦断側面図、 図19におけるXX−XX矢視の断面部、 図19におけるXXI−XXI矢視の断面部、 図19の掘削機本体の回収時に用いる受け渡しプレートを示すもので、(a)は平面図、(b)は正面図、
符号の説明
100 トンネル掘削機
10 掘削機外殻
20 掘削機本体
発進立坑
推進装置
被埋設管体
15 凹部
21 掘削機内筒
22 隔壁
24 回転軸
25 伸縮式カッタ
25b 伸縮カッタスポーク
26 回転駆動手段
27 排土装置
27a 排土取込筒
28 走行輪
30 掘削方向修正装置
34 ジャッキ
40 受け渡しプレート
41 車輪ガイド
100A トンネル掘削機
28A 走行補助輪
40A 受け渡しプレート
41A 車輪ガイド

Claims (7)

  1. 被埋設管体の内径よりも所要小さい掘削機内筒及び前記被埋設管体の外径に略等しくトンネルを掘削し得ると共に前記被埋設管体の内径よりも所要小さくなるように縮め得る伸縮カッタスポークを有する掘削機本体と、外径が前記被埋設管体の外径に略等しく前記掘削機本体を収容し掘削機内筒を分離可能に固定する掘削機外殻とを備え、地中にトンネルを掘削しながら被埋設管体を継ぎ足して管路を形成していき、管路形成途中の必要時、及び管路形成後に、前記伸縮カッタスポークを縮めて掘削機本体を前記掘削機外殻から分離して管路側へ退避可能であるトンネル掘削機であって、
    前記掘削機本体は、前記掘削機内筒が、略全長を前記掘削機外殻の内筒部に収容されて着脱自在に支持され、該収容状態で前記掘削機内筒の下側部分に複数の走行輪が前記掘削機外殻に設けられた凹部に位置して当該掘削機外殻から浮いた状態に備えられ、該走行輪が管路側へ退避させるときに管体内面を走行し得るように構成されたことを特徴とするトンネル掘削機。
  2. 前記走行輪を備える部分の切羽側部分が閉じていることを特徴とする請求項1に記載のトンネル掘削機。
  3. 前記掘削機本体の掘削機内筒の切羽側に寄った部分を閉じている隔壁の外郭と内筒の接合面部下部に排土装置の排土取込用開口が設けられ、かつ該排土取込用開口を囲んで管路側へ前記排土装置の排土取込筒が傾斜上昇して延在しており、
    前記走行輪は、排土取込筒を挟んだ両側に複数列ずつ備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載のトンネル掘削機。
  4. 前記掘削機本体には、管路側にジャッキを用いた掘削方向修正装置を備え、前記掘削機本体を管路側へ退避させる時に、前記ジャッキを外して掘削機外殻と前記管路との間に管路内面を延長するように一致する円弧面を有する受け渡しプレートが取り外し可能に敷設し得るように構成されたことを特徴とする請求項1乃至3の何れか一に記載のトンネル掘削機。
  5. 前記受け渡しプレートには、前記走行輪をガイドして前記掘削機本体を前記掘削機外殻に対する周方向の位置を合わせる車輪ガイドを備えたことを特徴とする請求項4に記載のトンネル掘削機。
  6. 前記掘削機内筒の上半部の管路側の端部に走行補助輪を周方向に複数備え、該走行補助輪で、前記掘削機本体を前記管路側へ退避する時に管路内面に対してガイドするように構成されたことを特徴とする請求項1乃至5の何れか一に記載のトンネル掘削機。
  7. 請求項4乃至6のいずれか一に記載のトンネル掘削機で地中にトンネルを掘削しかつトンネル掘削機の後側に継ぎ足す被埋設管体を推進装置で推進して管路を伸ばしていくトンネル掘削工法において、
    トンネル掘削時は、前記トンネル掘削機に備える走行輪を掘削面から浮かせかつ走行輪の切羽側を隠蔽して掘削を行い、
    掘削途中で前記掘削機本体を退避させるときは、前記伸縮式カッタの伸縮カッタスポークを縮小しかつ前記掘削機本体を掘削機外殻と分離し、前記受け渡しプレートを設置してこの受け渡しプレート上に前記走行輪を走行させて、前記掘削機本体を前記管路内へ乗り入れさせさらに該管路内より退避させ、
    その後再び前記管路内に前記掘削機本体を入れて前記走行輪により前記管路及び前記受け渡しプレート上を走行させ、前記掘削機内筒を前記掘削機外殻に嵌合させて連結し、前記受け渡しプレートを撤去し、前記排土装置、その他の前記連結解除した箇所を再び連結し、前記伸縮式カッタの一対の伸縮カッタスポークを伸張させ、
    その後、前記トンネル掘削機によりトンネルの掘削を続行することを特徴とするトンネル掘削工法。
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