JP4397075B2 - 機器の制御装置及び冷却貯蔵庫の除霜制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば業務用・家庭用冷蔵庫、低温ショーケース、プレハブ冷蔵庫などの冷却貯蔵庫、空気調和機、自動販売機などで代表される機器の制御装置及び前記冷却貯蔵庫の除霜制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より例えば業務用の冷却貯蔵庫においては、冷却装置を構成するコンプレッサ、凝縮器、冷却器などを内蔵し、或いは、コンプレッサ、凝縮器は別置きとし、このコンプレッサから吐出された冷媒を凝縮器にて凝縮し、減圧装置にて減圧した後、冷却器に供給して冷却効果を発揮させ、この冷却器にて冷却された冷気を庫内ファンにて庫内に循環して所定の低温度に冷却している。
【0003】
係る冷却運転によって冷却器に成長した着霜は、除霜運転によって除去していた。この除霜運転の方式は大きく分けて二種類あり、例えば冷凍温度帯で使用される冷却貯蔵庫の場合には、電気ヒータ(デフロスタ)によって加熱融解させるヒータ除霜が行われ、それよりも高い温度帯で使用される冷却貯蔵庫の場合には、コンプレッサを停止し、或いは、冷媒供給用の電磁弁を閉じて庫内ファンのみを運転する所謂オフサイクル除霜を行っていた。
【0004】
前記ヒータ除霜の場合には、除霜の終了を冷却器の温度によって検知するため、冷却器には霜取復帰用の温度センサが取り付けられる。一方、オフサイクル除霜の場合には、一定時間の通風で除霜を行うため、係る温度センサは取り付けられない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このような除霜の方式は、従来は制御装置のディップスイッチなどを用いて設定していた。そのため、設定作業が煩雑となると共に、過誤によって誤った除霜方式が選択されてしまう問題もあった。
【0006】
本発明は、係る従来の技術的課題を解決するために成されたものであり、信号線に接続する温度センサなどの端末素子の接続状況によって、主制御手段が自動的に動作モードを決定する機器の制御装置及び冷却貯蔵庫の除霜制御装置を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明の機器の制御装置は、機器に配線された信号線と、この信号線に接続された主制御手段と、信号線に接続され、主制御手段との間でデータの授受を行うセンサ或いはスイッチング素子などの端末素子とを備え、この端末素子は、少なくとも自らの識別情報を保有した記憶手段と、信号線を介して主制御手段とデータの授受を行うための送受信手段と、端末側制御手段とを有すると共に、主制御手段は、識別情報を用いて信号線に接続された端末素子を認識し、その接続状況に応じて動作モードを決定することを特徴とする。
【0008】
請求項2の発明の除霜制御装置は、冷却装置の冷却器と熱交換した冷気を貯蔵室内に供給して冷却する冷却貯蔵庫において、本体に配線された信号線と、この信号線に接続された主制御手段と、信号線に接続され、主制御手段との間でデータの授受を行う霜取復帰用温度センサとを備え、この霜取復帰用温度センサは、冷却器の温度を検出する温度検出素子と、自らの識別情報を保有した記憶手段と、信号線を介して主制御手段とデータの授受を行う送受信手段と、温度検出素子が検出したデータを取り込んで送受信手段により主制御手段に送信する端末側制御手段とを有すると共に、主制御手段は、識別情報を用いて信号線への霜取復帰用温度センサの接続状況を認識し、当該霜取復帰用温度センサが接続された場合には、ヒータにより冷却器を除霜するヒータ除霜モードとなり、接続されていない場合には、冷却装置の運転を停止して冷却器を除霜するオフサイクル除霜モードとなることを特徴とする。
【0009】
請求項1の発明によれば、センサ或いはスイッチング素子などの端末素子は、信号線を介して主制御手段とデータの授受を行うので、機器は主制御手段により運転を制御される。また、端末素子は、記憶手段に自らの識別情報を保有しているので、信号線に端末素子を接続することにより主制御手段は端末素子を識別できるようになり、端末素子の配線は完了する。これにより、所謂プラグインによって端末素子を配線することが可能となり、著しい配線の簡素化を図ることが可能となる。また、端末素子の数などに係わらず主制御手段には共通のソフトウエアを使用できるので、共通化によるコストの著しい削減を図ることも可能となる。
【0010】
特に、主制御手段は、端末素子の識別情報を用いて信号線に接続された端末素子を認識し、その接続状況に応じて動作モードを決定するので、端末素子を信号線に接続するだけで、当該端末素子を用いた動作モードが自動的に選択されることになり、煩雑な設定作業や設定過誤の発生を未然に解消することが可能となるものである。
【0011】
請求項2の発明によれば、霜取復帰用温度センサは、信号線を介して主制御手段とデータの授受を行うので、冷却貯蔵庫は主制御手段により除霜運転を制御される。また、霜取復帰用温度センサは、記憶手段に自らの識別情報を保有しているので、信号線に霜取復帰用温度センサを接続することにより主制御手段は霜取復帰用温度センサを識別できるようになり、霜取復帰用温度センサの配線は完了する。
【0012】
これにより、所謂プラグインによって霜取復帰用温度センサを配線することが可能となり、著しい配線の簡素化を図ることが可能となる。また、センサの数などに係わらず主制御手段には共通のソフトウエアを使用できるので、共通化によるコストの著しい削減を図ることも可能となる。
【0013】
特に、主制御手段は、霜取復帰用温度センサを用いて信号線に接続された霜取復帰用温度センサを認識し、霜取復帰用温度センサが接続された場合にはヒータ除霜モードとなり、接続されていない場合にはオフサイクル除霜モードとなるので、霜取復帰用温度センサを信号線に接続するだけで、除霜モードが自動的に選択されることになり、煩雑な設定作業や設定過誤の発生を未然に解消することが可能となるものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき本発明の実施形態を詳述する。図1は本発明を適用する機器の一実施例としての業務用の冷却貯蔵庫1の概略断面図、図2は冷却貯蔵庫1の電気系の配線図を示している。図1において、冷却貯蔵庫1は前面に開口する断熱箱体2により本体5が構成されており、この断熱箱体2内に貯蔵室3が構成されている。この貯蔵室3の前面開口は扉4により開閉自在に閉塞されている。また、貯蔵室3内には冷却装置の冷凍サイクルを構成する冷却器6とモータにて駆動される庫内ファン7が設置されている。
【0015】
また、冷却器6には除霜ヒータ(電気ヒータ)30(図2)が取り付けられており、更に、断熱箱体2の開口縁には結露防止用の防露ヒータ8が配設されると共に、扉4の前面には主制御手段としてのコントロールボックス9の操作パネル11が取り付けられている。尚、後述する如くオフサイクル除霜モードとする場合には、上記除霜ヒータ30を取り付ける必要はない。
【0016】
一方、断熱箱体2の下側には機械室12が形成されており、この機械室12内には前記冷却器6と共に冷却装置の冷凍サイクルを構成するコンプレッサ13、凝縮器14、凝縮器用ファン16などが設置されている。
【0017】
前記コンプレッサ13が運転されると、コンプレッサ13から吐出された高温高圧の冷媒は凝縮器14にて放熱して凝縮し、図示しない減圧装置にて減圧された後、冷却器6に供給される。冷却器6ではこの冷媒が蒸発することにより冷却作用を発揮し、その後低温のガス冷媒はコンプレッサ13に再び帰還する。庫内ファン7が運転されると、冷却器6で冷却された冷気は貯蔵室3内に循環され、これによって、貯蔵室3内は冷却される。
【0018】
また、凝縮器用ファン16が運転されると、外気を凝縮器14、コンプレッサ13に通風するので、これらは空冷される。更に、後述する如きヒータ除霜モードにおいては除霜ヒータ30に所定時間毎に、或いは、所定時刻に通電される。除霜ヒータ30に通電が成されると発熱して冷却器6を加熱することにより、除霜運転が行われる。
【0019】
この場合のヒータ除霜運転は後述する霜取復帰用温度センサ10が検出する冷却器6の所定の霜取復帰温度にて終了される。更にまた、防露ヒータ8に通電されると断熱箱体2の開口縁が加熱され、結露が防止されるものである。
【0020】
次に、図2において21は冷却貯蔵庫1の本体5内に配線されたAC電源線であり、22はデータの授受を行うための信号線である。AC電源線21と信号線22には前記コントロールボックス9が接続されると共に、コンプレッサ13の駆動基板23、前記各ファン7、16の電源基板24及び前記除霜ヒータ30、防露ヒータ8の電源基板26はAC電源線21に接続される。
【0021】
また、信号線22には貯蔵室3内の温度を検出するセンサとしてのチップ状の庫内温度センサ27(端末素子)と、冷却器6の温度を検出するチップ状の霜取復帰用温度センサ10(端末素子)と、前記駆動基板23、電源基板24、26にそれぞれ取り付けられたチップ状のスイッチング素子28・・(端末素子)がそれぞれコネクタを介して接続される。
【0022】
尚、電源基板24、26にはスイッチング素子28を一つ示しているが、実際には各ファン7、16、除霜ヒータ30、防露ヒータ8に対してそれぞれ設けられる。
【0023】
また、実施例ではこれら駆動基板23、電源基板24、26がコンプレッサ13、各ファン7、16及び除霜ヒータ30、防露ヒータ8と別体で構成されたものを示しているが、これら駆動基板23、電源基板24、26を、それぞれのスイッチング素子28と共に、コンプレッサ13、各ファン7、16及び除霜ヒータ30、防露ヒータ8にそれぞれ内蔵させた構成としても良い。
【0024】
係る構成によれば、コンプレッサ13やファン7、16或いは除霜ヒータ30、防露ヒータ8に内蔵された各スイッチング素子28と信号線22のコネクタに接続するだけで配線が完了するかたちとなるため、組立・配線作業性が一段と向上する。
【0025】
前記コントロールボックス9の構成を図3に示す。コントロールボックス9には主制御手段としてのコントローラ(基板)36が設けられている。このコントローラ36は、CPU(マイクロコンピュータ)31、記憶手段としてのメモリ32、I/Oインターフェース33及び送受信手段としてのバスI/Oインターフェース34などから構成されている。また、コントロールボックス9には液晶表示パネルから構成された表示器37と、入力手段(キーボード、マウスなど)としてのスイッチ38などが設けられており、前記表示器37とスイッチ38はI/Oインターフェース33に接続されて前記操作パネル11に配設されている。
【0026】
また、前記バスI/Oインターフェース34には前記信号線22が接続され、バスI/Oインターフェース34はこの信号線22を介して前記庫内温度センサ27、霜取復帰用温度センサ10、スイッチング素子28・・・とデータの授受を行う。
【0027】
尚、コントローラ36には前記庫内温度センサ27、霜取復帰用温度センサ10やスイッチング素子28、記憶装置25とデータ通信を行うための所定の通信プロトコルや後述する各センサ27、10やスイッチング素子28をサーチして識別するためのソフトウエア、表示器37への表示画像データなどが設定されている。
【0028】
次ぎに、前記庫内温度センサ27、霜取復帰用温度センサ10の構成を図4に示す。尚、各温度センサ27、10は同一の構成であるので以下は庫内温度センサ27について述べる。庫内温度センサ27は、端末側制御手段としてのCPU43と、記憶手段としてのメモリ44と、送受信手段としてのI/Oインターフェース46と、A/D変換器47と、このA/D変換器47に接続された温度検出素子としてのセンサ部48と、蓄電素子としてのコンデンサ49と、整流素子としてのダイオード51などから構成されている。
【0029】
この場合、コンデンサ49はダイオード51の出力側に接続され、このダイオード51とコンデンサ49との接続点に各素子が接続されている。信号線22には例えば+5Vの電位(高電位)が印加されており、データはこの高電位から例えば0Vの低電位に下がるパルスにて構成される。
【0030】
そして、庫内温度センサ27が信号線22に接続されると、データを構成する高電位と低電位のパルス信号が高電位となっている間はそのまま各素子に給電が成され、コンデンサ49にも充電される。そして、低電位となっている間はコンデンサ49から放電され、各素子の電源が賄われる構成とされている。
【0031】
尚、庫内温度センサ27にはVcc(DC+5V)電源端子45も設けられ、ダイオード51とコンデンサ49との接続点に接続されており、庫内温度センサ27は、このVcc電源端子45を電源線に接続すれば、各素子は電源線からの給電によっても動作することができるように構成されている。即ち、その場合にはコンデンサ49に充填すること無く、各素子は動作するようになるので、検査時などの庫内温度センサ27を迅速に動作させたい場合に利便性が向上する。
【0032】
また、CPU43はセンサ部48が検出する温度データをA/D変換器47を介して取り込み、一旦メモり44に書き込む。そして、I/Oインターフェース46により、信号線22を介してコントローラ36からポーリングされると、メモリ44に書き込まれた温度データをI/Oインターフェース46により信号線22を介してコントローラ36に送信する。
【0033】
ここで、メモリ44には庫内温度センサ27自体のIDコードや庫内温度センサである旨の識別データ(これらが識別情報となる)、低温・高温警報温度などの設定値データ及びコントローラ36との間のデータ通信を行うためのプロトコルなどが記憶されている。また、庫内温度センサ27において故障が生じている場合には当該故障データもメモリ44に書き込まれ、コントローラ36に送信される。
【0034】
尚、霜取復帰用温度センサ10の構成も庫内温度センサ27と同様であるが、この場合のメモリ44には霜取復帰用温度センサ10自体のIDコードや霜取復帰用温度センサである旨の識別データ(識別情報)が記憶されている。
【0035】
一方、前記スイッチング素子28の構成を図5に示す。スイッチング素子28は、スイッチング素子側制御手段としてのCPU58と、記憶手段としてのメモリ59と、送受信手段としてのI/Oインターフェース61と、ドライバとしてのI/Oインターフェース62と、このI/Oインターフェース62に接続されたスイッチング手段としてのトランジスタ63と、蓄電素子としてのコンデンサ64と、整流素子としてのダイオード66などから構成されている。
【0036】
この場合、コンデンサ64はダイオード66の出力側に接続され、このダイオード66とコンデンサ64との接続点に各素子が接続されている。スイッチング素子28が信号線22に接続されると、前述の如くデータを構成する高電位と低電位のパルス信号が高電位となっている間はそのまま各素子に給電が成され、コンデンサ64にも充電される。そして、低電位となっている間はコンデンサ64から放電され、各素子の電源が賄われる構成とされている。
【0037】
尚、スイッチング素子28にも図5に破線で示す如く、ダイオード66とコンデンサ64との接続点に接続されたVcc(DC+5V)電源端子55を設け、このVcc電源端子55を電源線に接続すれば、スイッチング素子28の各素子は電源線からの給電によっても動作することができるようになる。即ち、その場合にはコンデンサ64に充填すること無く、各素子は動作するようになるので、検査時などのスイッチング素子28を迅速に動作させたい場合に利便性が向上する。
【0038】
また、CPU58はI/Oインターフェース61により、信号線22を介してコントローラ36からON/OFFデータが送信されると、このON/OFFデータに基づき、I/Oインターフェース62によりトランジスタ63をON/OFFする。
【0039】
ここで、メモリ59にはスイッチング素子28自体のIDコードやスイッチング素子である旨の識別データ(識別情報)及びコントローラ36との間のデータ通信を行うためのプロトコルなどが記憶されている。また、スイッチング素子28において故障が生じている場合には当該データもメモリ59に書き込まれ、コントローラ36に送信される。
【0040】
係るスイッチング素子28は各駆動基板23、電源基板24、26上において図6の如く配線されてスイッチングユニット68を構成する。即ち、69はフォトダイオード69Aとフォトトライアック69Bから成るフォトカプラであり、71は抵抗、72は整流素子としてのダイオード、73は蓄電素子としてのコンデンサ74である。
【0041】
この場合、コンデンサ74はダイオード72の出力側に接続され、このダイオード72とコンデンサ74との接続点とスイッチング素子28のトランジスタ63のコレクタ端子(図5にS2で示す)間に抵抗71とフォトダイオード69Aが直列に接続される。また、スイッチング素子28の端子S1(図5)はダイオード72の手前に接続される。そして、フォトトライアック69BはAC電源線21とコンプレッサ13、ファン7、15、除霜ヒータ30、防露ヒータ8間にそれぞれ介設される。
【0042】
ダイオード72が信号線22に接続されると、データを構成する高電位と低電位のパルス信号が高電位となっている間はそのまま抵抗71を介してフォトダイオード69Aに給電が成され、コンデンサ74にも充電される。そして、低電位となっている間はコンデンサ74から放電されて、フォトダイオード69Aの電源を賄う構成とされている。
【0043】
尚、同様にダイオード72とコンデンサ74の接続点にVcc電源端子60を接続し、このVcc電源端子60を電源線に接続すれば、フォトダイオード69Aは電源線からの給電によっても動作することができるようになる。即ち、その場合にはコンデンサ74に充填すること無く、各素子は動作するようになるので、検査時などに迅速に動作させたい場合に利便性が向上する。
【0044】
以上の構成で、動作を説明する。最初に冷却器6の除霜方式としてヒータ除霜を実行する冷却貯蔵庫1について説明する。この場合、信号線22には霜取復帰用温度センサ10が接続され、除霜ヒータ30も取り付けられている。先ず、冷却貯蔵庫1の生産時の動作を説明する。
【0045】
庫内温度センサ27及び霜取復帰用温度センサ10やスイッチング素子28・・が信号線22に接続されたものとすると、コントローラ36(のCPU31)は先ず信号線22への各素子(センサ27、10、スイッチング素子28・・、)の接続状況をサーチする。
【0046】
この場合、コントローラ36は全てのセンサ27、10、スイッチング素子28・・にIDコードの要求を行い、これに応えて全てのセンサ27、10、スイッチング素子28・・は自らのIDコードや識別データなどをコントローラ36に返答する。コントローラ36は返答されたIDコードや識別データなどに基づき、信号線22に庫内温度センサ27と霜取復帰用温度センサ10が接続され、コンプレッサ13用のスイッチング素子28、除霜ヒータ30用のスイッチング素子28、庫内ファン7用のスイッチング素子28、防露ヒータ8用のスイッチング素子28(実際には凝縮器用ファンもある)の各スイッチング素子が接続されていることを認識する。
【0047】
コントローラ36は認識された温度センサ27、10とスイッチング素子28・・の接続状況をメモリ32に保有すると共に、以後はこのIDコードを用いて各素子に対してデータを送信することになる。
【0048】
次ぎに、冷却貯蔵庫1の据え付け後の実際の制御動作を説明する。コントローラ36のCPU31は前述の如く信号線22を介して各センサ27、10に所定の周期でポーリングを行う。このポーリングは前述のIDコードに基づいて行われる。センサ27、10のCPU43はこのポーリングに応えて前述の如く温度データを信号線22を介してコントローラ36に送信する。
【0049】
コントローラ36のCPU31は受け取った温度データを一旦メモり32に書き込み、このうちの庫内温度センサ27からの温度データと設定温度とを比較してON/OFFデータを、駆動基板23のスイッチング素子28のIDコードと共に信号線22に送信する。
【0050】
駆動基板23のスイッチング素子28のCPU58は自らのIDコードのON/OFFデータを受信すると、それに基づいて前述の如くトランジスタ63をON/OFFする。このトランジスタ63のON/OFFにより、フォトダイオード69AがON(発光)/OFF(消灯)し、それによって、フォトトライアック69BがON/OFFされ、これによって、コンプレッサ13が起動/停止される。
【0051】
また、コントローラ36のCPU31は、霜取復帰用温度センサ10が接続されたことを認識した時点でヒータ除霜モードとなる。そして、ON/OFFデータを電源基板26のスイッチング素子28のIDコードと共に信号線22に送信し、所定の周期で、或いは、所定の時刻に除霜ヒータ30に通電して冷却器6の霜取りを行う。そして、前述の如く受け取った霜取復帰用温度センサ10からの温度データに基づき、冷却器6の所定の霜取復帰温度で除霜ヒータ30への通電を終了する。
【0052】
尚、各ファン7、15及び防露ヒータ8は連続通電であるので、その旨のON/OFFデータが、各電源基板24、26のスイッチング素子28のIDコードに基づいて送信される。そして、各スイッチング素子28は当該ON/OFFデータに基づいて各ファン7、15若しくは防露ヒータ8を運転若しくは通電するものである。
【0053】
ここで、信号線22に霜取復帰用温度センサ10が接続されていない冷却貯蔵庫1の場合、コントローラ36のCPU31は霜取復帰用温度センサ10を認識できない。その場合にはCPU31は自動的にオフサイクル除霜モードとなる。このオフサイクル除霜モードでは、コントローラ36のCPU31は、ON/OFFデータを駆動基板23のスイッチング素子28のIDコードと共に信号線22に送信し、所定の周期で、或いは、所定の時刻にコンプレッサ13を強制的に停止する。
【0054】
これにより、冷却器6は庫内ファン7からの通風のみによるオフサイクル除霜が施されることになる。尚、このオフサイクル除霜は一定時間後に終了する。
【0055】
尚、上記実施例では庫内温度センサ27である旨、或いは、霜取復帰用温度センサ10である旨の識別データを予めメモリ44に書き込んでおいたが、それに限らず、信号線22への接続後にコントローラ36が自動的に機能割付を行うようにしても良い。即ち、その場合メモリ44にはIDコードのみを書き込んでおく。そして、コントローラ36はON/OFFデータを駆動基板23のスイッチング素子28及び電源基板24のスイッチング素子28の各IDコードと共に信号線22Aに送信し、コンプレッサ13と庫内ファン7を起動して冷却運転を開始する。
【0056】
そして、コントローラ36のCPU31は各センサ27、10に所定の周期でポーリングを行う。このポーリングは前述のIDコードに基づいて行われる。センサ27、10のCPU43はこのポーリングに応えて温度データをコントローラ36に送信する。コントローラ36のCPU31は受け取った温度データを一旦メモり32に書き込み、次ぎに、係る冷却運転を開始した後の温度データの推移に基づいて各センサの機能割付を行う。
【0057】
即ち、冷却運転開始後、一定時間経過したときに温度データによる温度が降下しており、その温度が比較的高い場合には当該IDのセンサは庫内温度センサ27である旨の機能割付をコントローラ36は行い、メモリ32に記憶する。更に、温度データによる温度が降下しており、その温度が比較的低い場合には当該IDのセンサは霜取用温度センサ10である旨の機能割付をコントローラ36は行い、メモリ32に記憶する。これによって、予め設定すること無くコントローラ36には各センサの機能が割り付けられるものである。
【0058】
また、実施例では霜取復帰用温度センサ10の接続状況によって除霜モードを変更したが、それに限らず、例えば除霜ヒータ30用のスイッチング素子28の接続状況によって除霜モードを変更しても良い。
【0059】
更に、実施例では温度を検出するセンサを取り上げたが、センサ部として湿度或いは圧力などを検出する素子を用いることにより、湿度センサや圧力センサとしても本発明は有効である。更にまた、実施例の業務用の冷却貯蔵庫に限らず、家庭用冷蔵庫やプレハブ冷蔵庫、自動販売機などの各種電気機器、或いは、自動車、家屋におけるホームオートメーション・警備システムなどにも本発明は適用可能である。
【0060】
【発明の効果】
以上詳述した如く本発明によれば、センサ或いはスイッチング素子などの端末素子は、信号線を介して主制御手段とデータの授受を行うので、機器は主制御手段により運転を制御される。また、端末素子は、記憶手段に自らの識別情報を保有しているので、信号線に端末素子を接続することにより主制御手段は端末素子を識別できるようになり、端末素子の配線は完了する。これにより、所謂プラグインによって端末素子を配線することが可能となり、著しい配線の簡素化を図ることが可能となる。また、端末素子の数などに係わらず主制御手段には共通のソフトウエアを使用できるので、共通化によるコストの著しい削減を図ることも可能となる。
【0061】
特に、主制御手段は、端末素子の識別情報を用いて信号線に接続された端末素子を認識し、その接続状況に応じて動作モードを決定するので、端末素子を信号線に接続するだけで、当該端末素子を用いた動作モードが自動的に選択されることになり、煩雑な設定作業や設定過誤の発生を未然に解消することが可能となるものである。
【0062】
請求項2の発明によれば、霜取復帰用温度センサは、信号線を介して主制御手段とデータの授受を行うので、冷却貯蔵庫は主制御手段により除霜運転を制御される。また、霜取復帰用温度センサは、記憶手段に自らの識別情報を保有しているので、信号線に霜取復帰用温度センサを接続することにより主制御手段は霜取復帰用温度センサを識別できるようになり、霜取復帰用温度センサの配線は完了する。
【0063】
これにより、所謂プラグインによって霜取復帰用温度センサを配線することが可能となり、著しい配線の簡素化を図ることが可能となる。また、センサの数などに係わらず主制御手段には共通のソフトウエアを使用できるので、共通化によるコストの著しい削減を図ることも可能となる。
【0064】
特に、主制御手段は、霜取復帰用温度センサを用いて信号線に接続された霜取復帰用温度センサを認識し、霜取復帰用温度センサが接続された場合にはヒータ除霜モードとなり、接続されていない場合にはオフサイクル除霜モードとなるので、霜取復帰用温度センサを信号線に接続するだけで、除霜モードが自動的に選択されることになり、煩雑な設定作業や設定過誤の発生を未然に解消することが可能となるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の業務用冷却貯蔵庫の概略断面図である。
【図2】図1の冷却貯蔵庫の電気系の配線図である。
【図3】コントロールボックスの電気回路のブロック図である。
【図4】温度センサの電気回路のブロック図である。
【図5】スイッチング素子の電気回路のブロック図である。
【図6】スイッチング素子を用いたスイッチングユニットの電気回路図である。
【符号の説明】
1 冷却貯蔵庫
7 庫内ファン
8 防露ヒータ
9 コントロールボックス
10 霜取復帰用温度センサ
13 コンプレッサ
16 凝縮器用ファン
22 信号線
27 温度センサ
28 スイッチング素子
30 除霜ヒータ
31、43、58 CPU
32、44、59 メモリ
37 表示器
46、61 I/Oインターフェース
48 センサ部
49、64 コンデンサ
51、66 ダイオード
63 トランジスタ
69 フォトカプラ
69A フォトダイオード
69B フォトトライアック
Claims (2)
- 機器に配線された信号線と、この信号線に接続された主制御手段と、前記信号線に接続され、前記主制御手段との間でデータの授受を行うセンサ或いはスイッチング素子などの端末素子とを備え、
この端末素子は、少なくとも自らの識別情報を保有した記憶手段と、前記信号線を介して前記主制御手段とデータの授受を行うための送受信手段と、端末側制御手段とを有すると共に、
前記主制御手段は、前記識別情報を用いて前記信号線に接続された端末素子を認識し、その接続状況に応じて動作モードを決定することを特徴とする機器の制御装置。 - 冷却装置の冷却器と熱交換した冷気を貯蔵室内に供給して冷却する冷却貯蔵庫において、
本体に配線された信号線と、この信号線に接続された主制御手段と、前記信号線に接続され、前記主制御手段との間でデータの授受を行う霜取復帰用温度センサとを備え、
この霜取復帰用温度センサは、前記冷却器の温度を検出する温度検出素子と、自らの識別情報を保有した記憶手段と、前記信号線を介して前記主制御手段とデータの授受を行う送受信手段と、前記温度検出素子が検出したデータを取り込んで前記送受信手段により前記主制御手段に送信する端末側制御手段とを有すると共に、
前記主制御手段は、前記識別情報を用いて前記信号線への霜取復帰用温度センサの接続状況を認識し、当該霜取復帰用温度センサが接続された場合には、ヒータにより前記冷却器を除霜するヒータ除霜モードとなり、接続されていない場合には、前記冷却装置の運転を停止して冷却器を除霜するオフサイクル除霜モードとなることを特徴とする冷却貯蔵庫の除霜制御装置。
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JP22793299A JP4397075B2 (ja) | 1999-08-11 | 1999-08-11 | 機器の制御装置及び冷却貯蔵庫の除霜制御装置 |
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