JP4396222B2 - インクジェット記録装置における記録ヘッドの傾き検出方法、インクジェット記録装置における記録ヘッドのノズル列と液滴検出手段の光軸との平行度調整方法及びインクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置における記録ヘッドの傾き検出方法、インクジェット記録装置における記録ヘッドのノズル列と液滴検出手段の光軸との平行度調整方法及びインクジェット記録装置 Download PDF

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本発明は、発光素子及び受光素子の間で検出光の光軸を形成し、記録ヘッドのノズルから吐出されたインク滴が前記光軸を通過したことを検出する液滴検出手段を用いたインクジェット記録装置における記録ヘッドの傾き検出方法、記録ヘッドのノズル列と液滴検出手段の光軸との平行度調整方法及びインクジェット記録装置に関する。
記録ヘッドに配列された多数のノズルから記録媒体に向けて微小なインク滴を吐出することにより所望の画像を記録するインクジェット記録装置では、ノズルからインク滴が正常に吐出されない例えば吐出速度の異常等の吐出不良やノズル詰まり等によるインク滴の不吐出が発生すると、記録される画像品質を著しく低下させる。このため、インクジェット記録装置には、発光素子と受光素子との間に検出光の光軸を形成し、記録ヘッドのノズルから吐出されたインク滴が該光軸を通過したことを検出する液滴検出手段を備え、この検出信号に基づいてノズルからのインク滴の吐出状態を検出することで、吐出不良や不吐出に起因する画像劣化を未然に防止するようにしている。
このようなインク滴の吐出不良や不吐出の検出は、例えば一つの記録ヘッドのノズル列が128個のノズルにより構成されているような場合、その記録ヘッドについて128個の各ノズルからそれぞれインク滴を吐出することにより、1ノズルずつ吐出不良や不吐出の検出を行う必要がある。しかしながら、この場合、検出対象となる記録ヘッドの全てのノズルが検出光の光軸の幅(検出範囲)に収まるように記録ヘッドと液滴検出手段との相対位置が定まっていないと、全てのノズルの検出を行うことができない。このため、検出対象となる記録ヘッドの全てのノズルにより形成されるノズル列と液滴検出手段の検出光の光軸とが平行となるようにそれぞれの相対位置が定められていることが望まれる。
また、例えばY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)等の各色のインクに対応する複数の記録ヘッドを各々独立に備えたインクジェット記録装置においては、全ての記録ヘッドのノズル列が平行であることが求められる。従来、特許文献1〜5には、複数の記録ヘッドの平行度を、記録ヘッドを搭載するヘッド台もしくはキャリッジに直接押し当てることで保証する仕組みになっている。
特公平4−81515号公報 特許第2831724号公報 特許第2908549号公報 特許第3307107号公報 特許第3279058号公報
しかし、現在、記録ヘッドのノズル列と液滴検出手段の検出光の光軸との平行度、すなわち相対的な傾きの検出は、実際に検出光の光軸に対して1ノズルずつインク滴を吐出していき、当該インク滴の光軸通過の有無を逐一検出することにより調べるしかなく、また、両者の平行度は、このようにして記録ヘッドの全てのノズルからのインク滴の吐出を終了した後でなくては適正に調整されることができず、極めて作業性が悪いものであった。
また、記録ヘッドのノズル列と液滴検出手段の検出光の光軸との相対的な傾きを検出して調整する方法としては、記録媒体にインク滴を直接吐出して目視にて傾き具合を確認し、それに基づいて調整する方法もあるが、記録ヘッドから吐出されるインクがライトイエローのような明淡色では、記録媒体上に吐出されたインクを目視すること自体が極めて困難である。また、そのような目視困難な色を検出するためにカラーフィルターを用いた光を当て、その反射光を読み取る方法も考えられるが、光量の調整、外乱の影響等により検出が極めて複雑となる問題がある。
更に、複数の記録ヘッドの平行度を調整する場合、記録ヘッドを搭載するヘッド台もしくはキャリッジに直接押し当てる方法では、全て機械の設計精度に依存してしまい、押し当てによる機械の変形、機械のばらつきには対応できない。近年の多ノズル化により記録ヘッドのヘッド長が長くなっていくに従って、記録ヘッドの傾きによる生成画像の乱れへの影響が大きくなり、記録ヘッドの傾きを機械的精度では保証することは次第に困難になってきている。このため、記録ヘッドが複数である場合でも、平行度を簡単且つ正確に調整することのできる方法が望まれている。
そこで、本発明は、記録ヘッドの全てのノズルからインク滴を吐出する必要なく、記録ヘッドのノズル列と液滴検出手段の検出光の光軸との相対的な傾きを検出することのできるインクジェット記録装置における記録ヘッドの傾き検出方法及びインクジェット記録装置を提供することを課題とする。
また、本発明は、記録ヘッドの全てのノズルからインク滴を吐出する必要なく、記録ヘッドのノズル列と液滴検出手段の検出光の光軸との相対的な傾きを検出することができると共に、その検出された傾きに基づいて簡易に記録ヘッドのノズル列と液滴検出手段の光軸との平行度を調整することのできるインクジェット記録装置における記録ヘッドのノズル列と液滴検出手段の光軸との平行度調整方法及びインクジェット記録装置を提供することを課題とする。
本発明の他の課題は、以下の記載により明らかとなる。
上記各課題は、以下の各発明によって解決される。
請求項1記載の発明は、インク滴を吐出する複数のノズルからなるノズル列を有する記録ヘッドと、前記記録ヘッドのノズルからのインク滴の吐出を制御する吐出制御手段と、発光素子及び受光素子の間で前記ノズル列に沿うように検出光の光軸を形成し、前記記録ヘッドのノズルから吐出されたインク滴の前記光軸の通過を検出する液滴検出手段と、前記記録ヘッド及び前記液滴検出手段を相対的に移動させる移動手段と、前記移動手段により相対的に移動された前記記録ヘッド又は前記液滴検出手段の位置を検出する位置検出手段とを備えたインクジェット記録装置における記録ヘッドの傾き検出方法であって、前記記録ヘッドと前記液滴検出手段とを相対的に移動させ、その過程で、前記記録ヘッドの複数のノズルのうちの前記発光素子又は前記受光素子に近い1又は複数ノズルからインク滴を吐出し、該インク滴の前記光軸の通過が前記液滴検出手段により検出された時の前記記録ヘッドの位置又は前記液滴検出手段の位置を検出する第1の検出工程と、前記第1の検出工程の後に、前記記録ヘッドと前記液滴検出手段を相対的に移動させ、その過程で、前記記録ヘッドの複数のノズルのうちの前記受光素子又は前記発光素子に近い1又は複数ノズルからインク滴を吐出し、該インク滴の前記光軸の通過が前記液滴検出手段により検出された時の前記記録ヘッドの位置又は前記液滴検出手段の位置を検出する第2の検出工程と、前記第1の検出工程により検出された前記記録ヘッドの位置又は前記液滴検出手段の位置と前記第2の検出工程により検出された前記記録ヘッドの位置又は前記液滴検出手段の位置との間のずれ量に基づいて、前記記録ヘッドのノズル列と前記液滴検出手段の光軸との相対的な傾きを算出する傾き算出工程とを有することを特徴とするインクジェット記録装置における記録ヘッドの傾き検出方法である。
請求項2記載の発明は、インク滴を吐出する複数のノズルからなるノズル列を有する記録ヘッドと、前記記録ヘッドのノズルからのインク滴の吐出を制御する吐出制御手段と、発光素子及び受光素子の間で前記ノズル列に沿うように検出光の光軸を形成し、前記記録ヘッドのノズルから吐出されたインク滴の前記光軸の通過を検出する液滴検出手段と、前記記録ヘッド及び前記液滴検出手段を相対的に移動させる移動手段と、前記移動手段により相対的に移動された前記記録ヘッド又は前記液滴検出手段の位置を検出する位置検出手段とを備えたインクジェット記録装置における記録ヘッドのノズル列と液滴検出手段の光軸との平行度調整方法であって、前記記録ヘッドと前記液滴検出手段とを相対的に移動させ、その過程で、前記記録ヘッドの複数のノズルのうちの前記発光素子又は前記受光素子に近い1又は複数ノズルからインク滴を吐出し、該インク滴の前記光軸の通過が前記液滴検出手段により検出された時の前記記録ヘッドの位置又は前記液滴検出手段の位置を検出する第1の検出工程と、前記第1の検出工程の後に、前記記録ヘッドと前記液滴検出手段を相対的に移動させ、その過程で、前記記録ヘッドの複数のノズルのうちの前記受光素子又は前記発光素子に近い1又は複数ノズルからインク滴を吐出し、該インク滴の前記光軸の通過が前記液滴検出手段により検出された時の前記記録ヘッドの位置又は前記液滴検出手段の位置を検出する第2の検出工程と、前記第1の検出工程により検出された前記記録ヘッドの位置又は前記液滴検出手段の位置と前記第2の検出工程により検出された前記記録ヘッドの位置又は前記液滴検出手段の位置との間のずれ量に基づいて、前記記録ヘッドのノズル列と前記液滴検出手段の光軸との相対的な傾きを算出する傾き算出工程と、前記傾き算出工程において算出された傾きに基づいて、該傾きが0になるように前記記録ヘッドのノズル列の前記液滴検出手段の光軸に対する傾きを調整する傾き調整工程とを有することを特徴とするインクジェット記録装置における記録ヘッドのノズル列と液滴検出手段の光軸との平行度調整方法である。
請求項3記載の発明は、インク滴を吐出する複数のノズルからなるノズル列を有する記録ヘッドと、前記記録ヘッドのノズルからのインク滴の吐出を制御する吐出制御手段と、発光素子及び受光素子の間で前記ノズル列に沿うように検出光の光軸を形成し、前記記録ヘッドのノズルから吐出されたインク滴の前記光軸の通過を検出する液滴検出手段と、前記記録ヘッド及び前記液滴検出手段を相対的に移動させる移動手段と、前記移動手段により相対的に移動された前記記録ヘッド又は前記液滴検出手段の位置を検出する位置検出手段とを備えたインクジェット記録装置における記録ヘッドのノズル列と液滴検出手段の光軸との平行度調整方法であって、前記記録ヘッドと前記液滴検出手段とを相対的に移動させ、その過程で、前記記録ヘッドの複数のノズルのうちの前記発光素子又は前記受光素子に近い1又は複数ノズルからインク滴を吐出し、該インク滴の前記光軸の通過が前記液滴検出手段により検出された時の前記記録ヘッドの位置又は前記液滴検出手段の位置を検出する第1の検出工程と、前記第1の検出工程の後、前記記録ヘッドと前記液滴検出手段を相対的に移動させ、その過程で、前記記録ヘッドの複数のノズルのうちの前記受光素子又は前記発光素子に近い1又は複数ノズルからインク滴を吐出し、該インク滴の前記光軸の通過が前記液滴検出手段により検出された時の前記記録ヘッドの位置又は前記液滴検出手段の位置を検出する第2の検出工程と、前記第1の検出工程により検出された前記記録ヘッドの位置又は前記液滴検出手段の位置と前記第2の検出工程により検出された前記記録ヘッドの位置又は前記液滴検出手段の位置との間のずれ量に基づいて、前記記録ヘッドのノズル列と前記液滴検出手段の光軸との相対的な傾きを算出する傾き算出工程と、前記傾き算出工程において算出された傾きに基づいて、該傾きが0になるように前記液滴検出手段の光軸の前記記録ヘッドのノズル列に対する傾きを調整する傾き調整工程とを有することを特徴とするインクジェット記録装置における記録ヘッドのノズル列と液滴検出手段の光軸との平行度調整方法である。
請求項4記載の発明は、インク滴を吐出する複数のノズルからなるノズル列を有する記録ヘッドと、前記記録ヘッドのノズルからのインク滴の吐出を制御する吐出制御手段と、発光素子及び受光素子の間で前記ノズル列に沿うように検出光の光軸を形成し、前記記録ヘッドのノズルから吐出されたインク滴の前記光軸の通過を検出する液滴検出手段と、前記記録ヘッド及び前記液滴検出手段を相対的に移動させる移動手段と、前記移動手段により相対的に移動された前記記録ヘッド又は前記液滴検出手段の位置を検出する位置検出手段とを備えたインクジェット記録装置であって、前記記録ヘッドと前記液滴検出手段とを相対的に移動させ、その過程で、前記記録ヘッドの複数のノズルのうちの前記発光素子又は前記受光素子に近い1又は複数ノズルからインク滴を吐出し、該インク滴の前記光軸の通過が前記液滴検出手段により検出された時の前記記録ヘッドの位置又は前記液滴検出手段の位置を検出する第1の検出動作と、前記第1の検出動作の後に、前記記録ヘッドと前記液滴検出手段を相対的に移動させ、その過程で、前記記録ヘッドの複数のノズルのうちの前記受光素子又は前記発光素子に近い1又は複数ノズルからインク滴を吐出し、該インク滴の前記光軸の通過が前記液滴検出手段により検出された時の前記記録ヘッドの位置又は前記液滴検出手段の位置を検出する第2の検出動作を行う検出制御手段と、前記第1の検出動作により検出された前記記録ヘッドの位置又は前記液滴検出手段の位置と前記第2の検出動作により検出された前記記録ヘッドの位置又は前記液滴検出手段の位置との間のずれ量に基づいて、前記記録ヘッドのノズル列と前記液滴検出手段の光軸との相対的な傾きを算出する傾き算出手段とを有することを特徴とするインクジェット記録装置である。
請求項5記載の発明は、インク滴を吐出する複数のノズルからなるノズル列を有する記録ヘッドと、前記記録ヘッドのノズルからのインク滴の吐出を制御する吐出制御手段と、発光素子及び受光素子の間で前記ノズル列に沿うように検出光の光軸を形成し、前記記録ヘッドのノズルから吐出されたインク滴の前記光軸の通過を検出する液滴検出手段と、前記記録ヘッド及び前記液滴検出手段を相対的に移動させる移動手段と、前記移動手段により相対的に移動された前記記録ヘッド又は前記液滴検出手段の位置を検出する位置検出手段とを備えたインクジェット記録装置であって、前記記録ヘッドと前記液滴検出手段とを相対的に移動させ、その過程で、前記記録ヘッドの複数のノズルのうちの前記発光素子又は前記受光素子に近い1又は複数ノズルからインク滴を吐出し、該インク滴の前記光軸の通過が前記液滴検出手段により検出された時の前記記録ヘッドの位置又は前記液滴検出手段の位置を検出する第1の検出動作と、前記第1の検出動作の後に、前記記録ヘッドと前記液滴検出手段を相対的に移動させ、その過程で、前記記録ヘッドの複数のノズルのうちの前記受光素子又は前記発光素子に近い1又は複数ノズルからインク滴を吐出し、該インク滴の前記光軸の通過が前記液滴検出手段により検出された時の前記記録ヘッドの位置又は前記液滴検出手段の位置を検出する第2の検出動作を行う検出制御手段と、前記第1の検出動作により検出された前記記録ヘッドの位置又は前記液滴検出手段の位置と前記第2の検出動作により検出された前記記録ヘッドの位置又は前記液滴検出手段の位置との間のずれ量に基づいて、前記記録ヘッドのノズル列と前記液滴検出手段の光軸との相対的な傾きを算出する傾き算出手段と、前記傾き算出手段において算出された傾きに基づいて、該傾きが0になるように前記記録ヘッドのノズル列の前記液滴検出手段の光軸に対する傾きを調整する傾き調整手段とを有することを特徴とするインクジェット記録装置である。
請求項6記載の発明は、インク滴を吐出する複数のノズルからなるノズル列を有する記録ヘッドと、前記記録ヘッドのノズルからのインク滴の吐出を制御する吐出制御手段と、発光素子及び受光素子の間で前記ノズル列に沿うように検出光の光軸を形成し、前記記録ヘッドのノズルから吐出されたインク滴の前記光軸の通過を検出する液滴検出手段と、前記記録ヘッド及び前記液滴検出手段を相対的に移動させる移動手段と、前記移動手段により相対的に移動された前記記録ヘッド又は前記液滴検出手段の位置を検出する位置検出手段とを備えたインクジェット記録装置であって、前記記録ヘッドと前記液滴検出手段とを相対的に移動させ、その過程で、前記記録ヘッドの複数のノズルのうちの前記発光素子又は前記受光素子に近い1又は複数ノズルからインク滴を吐出し、該インク滴の前記光軸の通過が前記液滴検出手段により検出された時の前記記録ヘッドの位置又は前記液滴検出手段の位置を検出する第1の検出動作と、前記第1の検出動作の後、前記記録ヘッドと前記液滴検出手段を相対的に移動させ、その過程で、前記記録ヘッドの複数のノズルのうちの前記受光素子又は前記発光素子に近い1又は複数ノズルからインク滴を吐出し、該インク滴の前記光軸の通過が前記液滴検出手段により検出された時の前記記録ヘッドの位置又は前記液滴検出手段の位置を検出する第2の検出動作を行う検出制御手段と、前記第1の検出動作により検出された前記記録ヘッドの位置又は前記液滴検出手段の位置と前記第2の検出動作により検出された前記記録ヘッドの位置又は前記液滴検出手段の位置との間のずれ量に基づいて、前記記録ヘッドのノズル列と前記液滴検出手段の光軸との相対的な傾きを算出する傾き算出手段と、前記傾き算出手段において算出された傾きに基づいて、該傾きが0になるように前記液滴検出手段の光軸の前記記録ヘッドのノズル列に対する傾きを調整する傾き調整手段とを有することを特徴とするインクジェット記録装置である。
請求項1及び4記載の発明によれば、記録ヘッドの全てのノズルからインク滴を吐出する必要なく、記録ヘッドのノズル列と液滴検出手段の検出光の光軸との相対的な傾きを検出することのできるインクジェット記録装置における記録ヘッドの傾き検出方法及びインクジェット記録装置を提供することができる。
また、請求項2、3、5、及び6記載の発明によれば、記録ヘッドの全てのノズルからインク滴を吐出する必要なく、記録ヘッドのノズル列と液滴検出手段の検出光の光軸との相対的な傾きを検出することができると共に、その検出された傾きに基づいて簡易に記録ヘッドのノズル列と液滴検出手段の光軸との平行度を調整することのできるインクジェット記録装置における記録ヘッドのノズル列と液滴検出手段の光軸との平行度調整方法及びインクジェット記録装置を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面に基づいて説明する。
図1は、インクジェット記録装置における主要部を示す概略構成図である。図中、1は記録ヘッドであり、その下面のノズル面1aに、多数のノズル1b、1b…が、記録ヘッド1の主走査方向と直交する方向に沿って一列に配列されてノズル列を構成しており、各ノズル1b、1b…からそれぞれ所定のタイミングでインクを微小液滴状のインク滴aとして、図1における下方向に吐出することで、図示しない記録媒体上に所望の画像を記録形成する。
記録ヘッド1は、制御部3によってヘッドドライバ4が駆動制御されることによりインク滴aの吐出が制御される。また、記録ヘッド1は、図示しないキャリッジに搭載されており、制御部3によって主走査モータドライバ6が制御されることにより主走査モータ7が駆動され、この主走査モータ7と連結された上記キャリッジが図示しないガイドレールに案内されることで、主走査方向に沿って往復移動可能とされる。この移動時のキャリッジの位置、すなわち、記録ヘッド1の主走査方向に沿う位置は、制御部3において、位置検出手段を構成するリニアエンコーダ8から出力されるパルス数をカウントすることによって逐次検出される。
2は記録ヘッド1の各ノズル1b、1b…から吐出されるインク滴aの吐出状態を検出するための液滴検出手段である。この液滴検出手段2は、記録ヘッド1が記録媒体に対して記録を行わない位置に配設されており、検出光を出射する発光ダイオード等からなる発光素子21と、該発光素子21から出射した検出光を受光するフォトダイオード等からなる受光素子22とが、その間に記録ヘッド1の全ノズル1b、1b・・・を配置可能となる距離をおいて対向状に設けられている。発光素子21と受光素子22との間に形成される検出光の光軸20は、記録ヘッド1の主走査方向と直交し且つ記録ヘッド1のノズル面1aよりもインク滴aの吐出方向に沿う下方に配置されている。これにより、記録ヘッド1が発光素子21と受光素子22の間に位置し、記録ヘッド1のノズル列が光軸20と平行となるように位置したとき、各ノズル1b、1b…から吐出されるインク滴aは光軸20と交叉することとなる。
液滴検出手段2は、このときのインク滴aを光学的に検出することで、インク滴aの吐出状態を検出する。インク滴aの吐出状態の検出としては、ノズル1b、1b・・・からのインク滴aの吐出の有無の検出(欠検出)や吐出されるインク滴aの吐出速度の検出等が挙げられるが、本発明では、詳細には後述するように、このような液滴検出手段2を利用して、その光軸20と記録ヘッド2のノズル列との傾きを検出する。
発光素子21及び受光素子22は、共に光学的に光を遮蔽する筐体23、24内に装着されており、発光素子21側の筐体23には発光素子21からの検出光を受光素子22側へ向けて出射させるための発光用開口部23aが形成されている。また、受光素子22側の筐体24には、発光素子21からの検出光を取り込んで受光素子22により検出可能とするための受光用開口部24aを有している。
この受光用開口部24aは、記録ヘッド1のノズル面1aと垂直な方向に沿う径(短径)d1に対してそれと直交する方向に沿う径(長径)d2が長い楕円形を呈している(図2参照)。一般に、受光用開口部24aは、記録ヘッド1のノズル面1aと垂直な方向、即ちインク滴aの吐出方向に沿う幅が狭い方が、インク滴aの速度を検出する場合の検出精度を向上させることができる点で有利である。しかし、これと直交する方向の幅を狭くすると、受光素子22により検出される信号の出力が低下すると共に、主走査方向への記録ヘッド1のノズル列の光軸20に対するズレに対する余裕度の減少から、逆に安定な検出ができず検出誤差が大きくなるため、開口形状を楕円形状とし、その短径d1が記録ヘッド1のノズル面1aと垂直な方向に沿うように受光素子22側の筐体24に開設することで、インク滴aの検出精度の向上と検出誤差の低減化とを両立できるようにしている。この受光用開口部24aの形状の一例を挙げると、d1=1.5mm、d2=3mmである。
受光素子22から出力される検出信号は、制御部3に入力される。インク滴aが光軸20を通過すると、受光素子22の信号レベルが低下する。そこで、制御部3では、受光素子22からの検出信号を予め設定された閾値と比較し、この閾値レベルを越える検出信号の有無を監視し、これによりインク滴aが光軸20を通過したか否かを検出する。
なお、図1において、9は記録ヘッド1のノズル面1aに対向して配置され、液滴検出手段2による液滴検出時に記録ヘッド1から吐出されたインク滴aを受け入れるインク受け皿である。
次に、かかるインクジェット記録装置において、記録ヘッド1のノズル列と液滴検出手段2の検出光の光軸20との相対的な傾きを検出する方法について、図3に示す傾きの検出方法を説明する説明図及び図4に示す検出処理のフローチャートを用いて説明する。なお、図3では、説明の便宜のため、記録ヘッド1のノズル列は光軸20に対して角度θだけ傾いているものとして示してある。この角度θは現実的には極めて小さな値である。また、図3において、図1と同一部位には同一符号を付してある。
本実施形態において、記録ヘッド1のノズル列と液滴検出手段2の検出光の光軸20との相対的な傾きは、制御部3により検出制御される。そこで、まず、制御部3は、主走査モータドライバ6を制御し、この主走査モータドライバ6によって主走査モータ7を駆動して記録ヘッド1を搭載しているキャリッジを100〜200mm/secで主走査方向に沿って液滴検出手段2へ向けて移動させる(S1)。
制御部3は、リニアエンコーダ8から出力されるパルス数をカウントすることにより、記録ヘッド1のノズル列が、インク滴aを受け入れるインク受け皿9上にあり、且つ液滴検出手段2の検出光の光軸20を含む所定の範囲に差し掛かる位置まで移動してきたかどうかを監視しており、記録ヘッド1のノズル列がインク受け皿9上にあり、且つ光軸20を含む所定の範囲に差し掛かる位置まで移動してきたことを検知すると、発光素子21を点灯制御し、液滴検出手段2を稼動状態とする(S2)。
なお、液滴検出手段2の検出光の光軸20を含む所定の範囲とは、図5に示すように、発光素子21から出射された検出光が受光素子22によって検出可能とされる検出範囲となる光軸20を含み、且つこの光軸20よりも主走査方向に沿う大きな範囲のことである。この範囲は、検出光の光軸20よりも主走査方向に沿って大きすぎると、無駄に消費されるインク滴量が多くなり、また、本発明では、光軸20を中心として記録ヘッド1の主走査方向に沿う移動方向とは反対側の範囲のみを問題とすればよいため、ここでは上記光軸20の約2mm手前としており、これは図5においてAの位置(≒光軸20を含む所定の範囲に差し掛かる位置)として例示される。
本発明において、記録ヘッド1のノズル1bからのインク滴aを吐出することによる液滴検出手段2を利用した傾きの検出動作は、2回に分けて行われる。そこで制御部3は、この発光素子21の点灯回数によって傾き検出動作が何回目であるかを判別し、それによって記録ヘッド1のノズル列のうちで、傾き検出のためのインク滴aの吐出を行うノズル1bの組を振り分ける判断をする(S3)。
ここでは、傾き検出動作時のインク滴aの吐出は、記録ヘッド1のノズル列を構成する複数のノズル1bのうち、それぞれ発光素子21及び受光素子22に近い両端側に配置され、図3において斜線で示される複数ノズル(例えば5つのノズル)の組によって構成される吐出範囲a1及びa2を使用してインク滴aを吐出するようにしている。傾き検出時のインク滴aを吐出するノズル1bは、ノズル列を構成する複数ノズルのうちの発光素子21に近いいずれか1ノズル及び受光素子22に近いいずれか1ノズルであってもよいが、このようにそれぞれ複数ノズルの組により構成される吐出範囲a1及びa2からインク滴aを吐出するようにすることで、インク滴aが吐出されないノズルの欠やインク滴aの曲がり等の不良吐出に対するリスクを軽減できるようになり、受光素子22によって確実に検出できるようになる。但し、複数ノズルの場合の各吐出範囲a1、a2を構成するノズル数は、全ノズル数の1/2よりも少ない数である。
吐出範囲a1及びa2のうち、1回目の傾き検出動作時にはそのうちの一方の例えば吐出範囲a1を使用してインク滴aを吐出し(第1の検出工程)、2回目の傾き検出動作時には他方の吐出範囲a2を使用してインク滴aを吐出する(第2の検出工程)。図3では、吐出範囲a1はノズル列において発光素子21に近い側に配置され、吐出範囲a2はその反対の受光素子22に近い側に配置されており、本実施形態では、1回目の傾き検出動作時に発光素子21に近い側の吐出範囲a1からインク滴aを吐出させ、2回目の傾き検出動作時に受光素子22に近い側の吐出範囲a2からインク滴aを吐出させるようにしている。
ここで、傾き検出動作が1回目である場合、制御部3はヘッドドライバ4を駆動制御し、ノズル列を構成する複数のノズル1bのうちの吐出範囲a1からインク滴aの連続的な吐出を開始させる(S4)。
この吐出開始の後又はこの吐出開始とほぼ同時に、制御部3はキャリッジを更に移動させ、記録ヘッド1のノズル列を液滴検出手段2の光軸20へと移動させる(S5)。
この記録ヘッド1の移動中にノズル列のうちの連続的なインク滴aの吐出が行われている間、制御部3は、液滴検出手段2の受光素子22からの検出信号(図5においてVtで示す。)を、リニアエンコーダ8から出力されるパルスの立ち上がりに同期して入力していく(S6)。
この間、制御部3は、その検出信号Vtが予め設定された閾値レベル(図5においてhで示す。)を超えたか否かを監視している(S7)。すなわち、図5におけるAの位置において記録ヘッド1のノズル列のうちの吐出範囲a1からインク滴aが連続的に吐出開始されるが、この時点では、インク滴aは検出光の光軸20に差し掛かっておらず、このときの検出信号Vtは、閾値レベルhを越えるには至らないが、記録ヘッド1の移動により吐出範囲a1から吐出されたインク滴aがやがて光軸20に差し掛かると、受光素子22において検出光が一部遮られ、受光素子22において検出される光量が一時的に減少する。
このように、制御部3は検出信号Vtが予め設定された閾値レベルhを超えたか否かを監視するようにすることで、所定の移動範囲全体の出力分布を測定する必要はなく、検出位置を検出信号Vtが閾値レベルhを越えた位置の1点に決定し、その1点を検出した時点で検出終了とすることができるため、短時間で検出動作を完了することができる。また、閾値を設けておいて、その閾値を越えた時点での記録ヘッドの位置が判ればよいため、高速A/D変換器は必要なく、検出のための電気回路構成も簡単で済み、安価に構成することが可能である。更に、閾値を設定することで、液滴検出手段2に使用される受光素子22の感度のばらつき、機械のばらつきが吸収でき、安定したレベル信号を入力することが可能となると共に、発光素子21の劣化等で検出能力が低下した場合等、異常状態を確実に検出することもできる。
制御部3において、記録ヘッド1のノズル列のうちの吐出範囲a1から吐出されたインク滴aが検出範囲を通過したことによる検出信号Vtが、閾値レベルhを越えたと判断されると、その時点でのリニアエンコーダ8のパルスのカウント値(これをX1とする。)を制御部3内の所定の記憶領域に記憶する(S8)。図5ではBの位置において検出信号Vtが閾値レベルhを越えており、このBの位置までのリニアエンコーダ8のパルスのカウント値X1が制御部3において記憶される。この記録ヘッド1の位置を、図3において実線で示す。
この位置が検出されて記憶されると、1回目の傾き検出動作は終了し、制御部3はインク滴aの吐出を停止し、発光素子21を消灯する(S9)。
ここで、制御部3は傾き検出動作の回数を判断する(S10)。ここではまだ1回目であるため、ステップS1に戻って上記処理を繰り返す。但し、ステップS3において、発光素子21の点灯回数は2回目となるため、制御部3はヘッドドライバ4を駆動制御し、ノズル列のうちの吐出範囲a2からインク滴aの連続的な吐出を開始させ(S11)、その後は、上記ステップS5からの処理を繰り返す。
そして、上記同様に、制御部3において、記録ヘッド1のノズル列のうちの吐出範囲a2から吐出されたインク滴aが光軸20を通過したことによる検出信号Vtが閾値レベルhを越えたと判別されると、その時点でのリニアエンコーダ8のパルスのカウント値(これをX2とする。)を制御部3内の所定の記憶領域に記憶する(S8)。
このとき、図3に示すように、記録ヘッド1のノズル列は、光軸20に対して角度θだけ傾いているとすると、吐出範囲a2から吐出されたインク滴aの検出信号Vtが閾値レベルhを越えるのは、図中で二点鎖線で示す記録ヘッド1’の位置まで移動した時であることになる。従って、吐出範囲a2から吐出されたインク滴aの検出信号Vtが閾値レベルhを越えたときのリニアエンコーダ8のパルスのカウント値X2は、吐出範囲a1から吐出されたインク滴aの検出信号Vtが閾値レベルhを越えたときのリニアエンコーダ8のパルスのカウント値X1に対して、X2−X1=Mの間隔だけ位置ずれしていることになる。
このようにして2回目の傾き検出動作が終了すると、ステップS10から傾き算出を行うステップS12の傾き算出工程に移行する。
傾き算出工程では、以上の2回の傾き検出動作から、制御部3において上記ずれ量Mを求め、そして、図3に示すように、記録ヘッド1のノズル列のうちの発光素子21に近い側の吐出範囲a1における最も発光素子21側のノズル位置から受光素子22に近い側の吐出範囲a2における最も発光素子21側のノズル位置との間の距離Lとこのずれ量Mとから、記録ヘッド1のノズル列と液滴検出手段2の光軸20との傾き角度θを、θ≒sinθ=M/Lで算出する。
以上により、記録ヘッド1のノズル列と液滴検出手段2の光軸20との傾きを検出することができる。この傾き検出の際は、記録ヘッド1のノズル列を構成する全てのノズル1bからインク滴aを吐出する必要がないため、インク消費の無駄を大幅に抑えることができる。
このようにして記録ヘッド1のノズル列と液滴検出手段2の光軸20との傾きが検出された後は、その検出された傾きに基づいて、該傾きが0になるように記録ヘッド1又は液滴検出手段2の取り付け角度を調整する(傾き調整工程)。
なお、傾きが0となるようにとは、記録ヘッド1のノズル列と液滴検出手段2の光軸20とが平行となることを意味している。但し、液滴検出手段2の光軸20がある程度の検出範囲の幅を有していることから、記録ヘッド1のノズル列と液滴検出手段2の光軸20とは必ずしも完全に平行となる必要はない。すなわち、本発明において平行とは、停止状態にある記録ヘッド1の一つのノズル列を構成するノズル1bの全てから吐出されるインク滴aが液滴検出手段2によって検出可能とされるように記録ヘッド1のノズル列と液滴検出手段2の光軸20とが相対的に位置していることをいう。
図6は、記録ヘッドの傾きを調整するための傾き調整手段を備えたキャリッジのヘッド取り付け部を底面側(記録ヘッド1のノズル面1a側)から見た図である。
図中、100は記録ヘッド1を搭載するキャリッジのヘッド取り付け部であり、開口101が形成され、この開口101に記録ヘッド1のノズル面1aを挿通させて該記録ヘッド1を位置決めしている。
200は記録ヘッド1のノズル列の傾きを調整するための押圧部材である。押圧部材200は、記録ヘッド1のノズル1bの配列方向(図示左右方向)に沿って延びる円柱状の軸201を有しており、この軸201が、取り付け部100の開口101に形成された軸収容部101aに収容されている。
軸収容部101aは、記録ヘッド1のノズル列方向に沿う開口101の一端(図示左端)から取り付け部100の同一端(図示左端)まで延びており、この軸収容部101aにおいて、軸201は、先端201aが記録ヘッド1の一側面1cに達すると共に、後端201bが取り付け部100の一端から突出し、該取り付け部100の一端側に設けられた支持板202によって回転可能に支持されている。
軸201は、その中途部に螺子部(雄螺子)201cが設けられており、取り付け部100の軸収容部101a内に固着されたナット102に螺合している。従って、軸201の後端201bを正回転させることで、軸201は軸収容部101a内を記録ヘッド1のノズル列方向に沿って該記録ヘッド1の一側面1c側を、図中のA方向に沿う右方向に直線移動し、また、逆回転させることで、軸201は軸収容部101a内を記録ヘッド1のノズル列方向に沿って該記録ヘッド1の一側面1c側を、図中のA方向に沿う左方向に直線移動する。
軸収容部101aにおいて、軸201の先端201aが収容されている部分は、記録ヘッド1の一側面1cに向けて次第に傾斜するガイド面101bとされており、軸201の後端201bを正回転させて、該軸201を記録ヘッド1のノズル列方向に沿って、図中のA方向に沿う右方向に直線移動させた際、軸201の先端201aをその直線移動に伴ってガイド面101bに沿って記録ヘッド1の一側面1cに向けて移動させる。これにより、軸201の先端201aは、ガイド面101bに案内されることによって次第に記録ヘッド1の一側面1cを押圧することとなり、この軸201の移動量、すなわち軸201の後端201bを回転する際の回転量を適宜調整することによって、記録ヘッド1のノズル列方向の傾きを調整することができる。
かかる傾き調整手段は、押圧部材200の軸201を回転させて直線移動させることによって、傾きを調整するようにしているため、軸201の回転量によって直線移動量を決定できる。従って、この押圧部材200の軸201(後端201b)の回転角度とそのときの軸201の直線移動量とを適切に設定しておくことで、その軸201の回転によって、上述した算出工程において算出された記録ヘッド1のノズル列と液滴検出手段2の光軸20との傾きθが0となるように記録ヘッド1のノズル列の傾きを調整することで、記録ヘッド1と液滴検出手段2の光軸20との平行度を調整することができる。
この傾き調整工程における傾き調整手段による平行度の調整は、上記押圧部材200を手動操作して行うようにすることもできるが、図1及び図6に示すように、制御部3によって駆動制御される傾き調整モータ10によって押圧部材200の軸201を回転可能に構成することにより、制御部3からの指示によって自動的に調整されるようにすることもでき、本発明において好ましい態様である。傾き調整モータ10は、例えばステッピングモータにより構成することで、押圧部材200の軸201の回転角度を容易に確定させることができ、これに応じて記録ヘッド1の傾きを調整制御することができる。従って、この場合では、上述の傾き算出工程において算出された傾きθに応じて、制御部3が傾き調整モータ10を駆動制御することにより、記録ヘッド1と液滴検出手段2の光軸20との平行度の調整を行う。
傾き調整工程において、記録ヘッド1と液滴検出手段2の光軸20との平行度の調整は、液滴検出手段2の光軸20の傾きを調整することによって行うこともできる。図7は、このための傾き調整手段を備えた液滴検出手段2の一例を示している。図7(a)は平面図、(b)は正面図である。図1と同一部位には同一符号を付してある。
この液滴検出手段2は、発光素子21と受光素子22とが同一の基台25上に設けられている。基台25は、発光素子21が配設されている端部近傍位置において、軸26を中心にして受光素子22側の端部が、図7(a)における上下方向に回転可能となるように、図示しない記録装置本体に対して軸着されている。この回転時、光軸20は記録ヘッド1のノズル面1aと平行な面を移動する。
基板25の下方には、図7(b)に示すように支持片25aが設けられており、この支持片25aにおける受光素子22側の端部から突設された突片25bに、傾き調整ねじ27が取り付けされ、記録装置本体に固定されている支持部28に対して、突片25bと支持部28との間に互いを離反する方向に付勢する図示しない付勢部材を介して螺着されている。また、基台25における受光素子22が配設されている端部近傍には、長孔25cが形成され、この長孔25cに固定ねじ29が挿入されており、この固定ねじ29を図示しない記録装置本体に対して締め付けることによって基台25の軸26を中心とした回転を不能とし、また、固定ねじ29を弛めることによって基台25の軸26を中心とした回転を可能としている。
この液滴検出手段2の傾き調整手段は、固定ねじ29を弛め、傾き調整ねじ27を適宜回転させて記録装置本体側の支持部28と基台25側の突片25bとの間の間隔を調整することによって、軸26を中心として図7(a)中の矢印で示す方向に基台25を調整することによって、光軸20の傾きを調整することができる。従って、この傾き調整ねじ27の回転角度とそのときの基台25の調整量量とを適切に設定しておくことで、その傾き調整ねじ27の回転によって、上述した傾き算出工程において算出された記録ヘッド1のノズル列と液滴検出手段2の光軸20との傾きθが0となるように液滴検出手段2の光軸20の傾きを調整することで、記録ヘッド1と液滴検出手段2の光軸20との平行度を調整することができる。
なお、図7(c)に示すように、例えば傾き調整ねじ27に目印27aを設けると共に、この傾き調整ねじ27の周囲(突片25b表面)に、回転角度と光軸20の傾きの調整量との関係を適切に設定した目盛り25dを設けるようにして、傾き算出工程において算出された傾きθに応じて、傾き調整ねじ27を必要な目盛り分だけ回転するようにしてもよい。この目印と目盛りとによる調整量の設定は、上記した押圧部材200によって手動で傾き調整する場合にも同様にして適用できる。
また、図7では、傾き調整ねじ27をドライバー等の工具を用いて手動操作して行う例を示しているが、上述した記録ヘッド1に設けた傾き調整手段と同様に、制御部3によって駆動制御されるステッピングモータ等の傾き調整モータによって傾き調整ねじ27を回転可能に構成することにより、制御部3からの指示によって自動的に調整されるようにすることもでき、本発明において好ましい態様である。従って、この場合では、上述の傾き算出工程において算出された傾きθに応じて、制御部3が傾き調整モータを駆動制御して傾き調整ねじ27を回転制御することにより、記録ヘッド1と液滴検出手段2の光軸20との平行度の調整を行う。
以上の実施形態では、記録ヘッド1は単独のものを例示したが、キャリッジ上に搭載されて一体として主走査方向に沿って往復移動可能とされる記録ヘッドの数は特に問わず、図8に示すように、例えばY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)等のインク色毎に各々独立して設けられる複数(ここでは4つ)の記録ヘッド1A〜1Dを共通のキャリッジ上に搭載することにより構成されるものでもよい。なお、図8において図1と同一部位には同一符号を付してある。
このような複数の記録ヘッド1A〜1Dを各々独立に備えたインクジェット記録装置においては、全ての記録ヘッド1A〜1Dのノズル列が平行であることが求められ、従来では複数の記録ヘッドの平行度を、記録ヘッドを搭載するヘッド台もしくはキャリッジに直接押し当てることで保証する仕組みになっているが、これでは全て機械の設計精度に依存するため、押し当てによる機械の変形、機械のばらつきには対応できない。近年の多ノズル化により記録ヘッドのヘッド長が長くなっていくに従って、記録ヘッドの傾きによる生成画像の乱れへの影響が大きくなり、記録ヘッドの傾きを機械的精度では保証することは次第に困難になってきている。
そこで、以上説明した記録ヘッドのノズル列と液滴検出手段の光軸との平行度を調整する方法を利用して、記録ヘッドが複数の記録ヘッド1A〜1Dにより構成される場合のそれぞれのノズル列と液滴検出手段2の光軸20との平行度の調整方法を行うことにより、記録ヘッド1A〜1D間のノズル列の平行度を調整する方法の好ましい一例について、図9に示すフローチャートを用いて説明する。
まず、複数の記録ヘッド1A〜1Dのうちの任意の1つの記録ヘッド(ここでは1Aとする。)を基準ヘッドとし、その記録ヘッド1Aのノズル列が記録媒体の送り方向(副走査方向)に沿うように、すなわち記録媒体の送り方向と平行となるように予め調整する(S20)。この調整は、上記記録ヘッド1Aの全てのノズルからインク滴を吐出して記録媒体の送り方向に沿うように所定長さのラインを印画し、そのラインと記録媒体の送り方向との平行度を目視により確認し、記録ヘッド1Aのノズル列の傾きを、図6に示したような傾き調整手段を用いて調整することによって行うことができる。この基準となる記録ヘッドは複数の記録ヘッド1A〜1Dのうちのいずれでもよいため、インク色として例えばK(ブラック)等の目視容易なインクを吐出する記録ヘッドを選択することが好ましい。
次いで、この記録ヘッド1Aについて、そのノズル列と液滴検出手段2の光軸20との傾きθを、図3〜図5を用いて説明したと同様の工程によって検出する(S21)。
上記ステップS21において、記録ヘッド1Aのノズル列と液滴検出手段2の光軸20との傾きθが検出されたら、この記録ヘッド1Aのノズル列と液滴検出手段2の光軸20との傾きが0となるように、液滴検出手段2の光軸20の傾きを調整する(S22)。この液滴検出手段2の光軸20の傾きの調整は、図7において示したような傾き調整手段を用いて行うことができる。
このようにして記録ヘッド1Aのノズル列と液滴検出手段2の光軸20とが平行となるように調整されるが、その後、残りの記録ヘッド1B〜1Dのうちの1つの記録ヘッド(ここでは1Bとする。)のノズル列と液滴検出手段2の光軸20との傾きθを、図3〜図5を用いて説明したと同様の工程によって検出する(S23)。
上記ステップS23において、記録ヘッド1Bのノズル列と液滴検出手段2の光軸20との傾きθが検出されたら、この記録ヘッド1Bのノズル列と液滴検出手段2の光軸20との傾きが0となるように、今度は記録ヘッド1Bのノズル列の傾きを調整する(S24)。この記録ヘッド1Bのノズル列の傾きの調整は、図6において示したような傾き調整手段を用いて行うことができる。
その後は、残りの全ての記録ヘッド1C及び1Dが終了するまで、上記ステップS23、S24の処理を繰り返す(S25)。
これにより、1つの基準となる記録ヘッド1Aのノズル列に対して、他の記録ヘッド1B〜1Dの各ノズル列を平行に調整することができる。これには従来のように、各記録ヘッド1A〜1の平行度を押し当てによる機械的な手段によって実現するものとは異なり、機械的な設計精度に依存する必要がなく、しかも、実際に記録媒体に印画を行ってそれを目視にて読み取ることにより検出する必要もないため、各記録ヘッド1A〜1D相互のノズル列の平行度を簡単且つ高精度に調整することが可能となり、フルカラーの画像を記録する場合でも、画像の乱れが生じることなく、高品質の画像記録が行えるようになる。
なお、以上の各説明では、傾き検出動作時に液滴検出手段2に対して記録ヘッド1を主走査方向に沿って移動させるようにした例を用いたが、記録ヘッド1と液滴検出手段2とは相対的に移動可能であればよく、傾き検出動作時に液滴検出手段2を主走査方向に沿って移動させるようにしてもよい。この場合、位置検出手段を構成するリニアエンコーダを液滴検出手段2側に設け、この液滴検出手段2の移動位置を検出するようにすることはもちろんである。
インクジェット記録装置における主要部の概略構成を示す図 受光用開口部の形状を示す正面図 傾きの検出方法を説明する説明図 傾き検出動作を説明するフローチャート 検出光の検出範囲と検出信号を示す図 記録ヘッドに設けられる傾き調整手段の一例を示す図 (a)は液滴検出手段に設けられる傾き調整手段の一例を示す平面図、(b)はその正面図、(c)は傾き調整ねじ部分を示す部分拡大図 複数の記録ヘッドを有するインクジェット記録装置における主要部の概略構成を示す図 複数の記録ヘッド相互間の平行度の調整方法を説明するフローチャート
符号の説明
1、1A〜1D:記録ヘッド
2:液滴検出手段
20:光軸
21:発光素子
22:受光素子
3:制御部
4:ヘッドドライバ
6:主走査モータドライバ
7:主走査モータ
8:リニアエンコーダ
9:インク受け皿
10:傾き調整モータ
a:インク滴

Claims (6)

  1. インク滴を吐出する複数のノズルからなるノズル列を有する記録ヘッドと、前記記録ヘッドのノズルからのインク滴の吐出を制御する吐出制御手段と、発光素子及び受光素子の間で前記ノズル列に沿うように検出光の光軸を形成し、前記記録ヘッドのノズルから吐出されたインク滴の前記光軸の通過を検出する液滴検出手段と、前記記録ヘッド及び前記液滴検出手段を相対的に移動させる移動手段と、前記移動手段により相対的に移動された前記記録ヘッド又は前記液滴検出手段の位置を検出する位置検出手段とを備えたインクジェット記録装置における記録ヘッドの傾き検出方法であって、
    前記記録ヘッドと前記液滴検出手段とを相対的に移動させ、その過程で、前記記録ヘッドの複数のノズルのうちの前記発光素子又は前記受光素子に近い1又は複数ノズルからインク滴を吐出し、該インク滴の前記光軸の通過が前記液滴検出手段により検出された時の前記記録ヘッドの位置又は前記液滴検出手段の位置を検出する第1の検出工程と、
    前記第1の検出工程の後に、前記記録ヘッドと前記液滴検出手段を相対的に移動させ、その過程で、前記記録ヘッドの複数のノズルのうちの前記受光素子又は前記発光素子に近い1又は複数ノズルからインク滴を吐出し、該インク滴の前記光軸の通過が前記液滴検出手段により検出された時の前記記録ヘッドの位置又は前記液滴検出手段の位置を検出する第2の検出工程と、
    前記第1の検出工程により検出された前記記録ヘッドの位置又は前記液滴検出手段の位置と前記第2の検出工程により検出された前記記録ヘッドの位置又は前記液滴検出手段の位置との間のずれ量に基づいて、前記記録ヘッドのノズル列と前記液滴検出手段の光軸との相対的な傾きを算出する傾き算出工程とを有することを特徴とするインクジェット記録装置における記録ヘッドの傾き検出方法。
  2. インク滴を吐出する複数のノズルからなるノズル列を有する記録ヘッドと、前記記録ヘッドのノズルからのインク滴の吐出を制御する吐出制御手段と、発光素子及び受光素子の間で前記ノズル列に沿うように検出光の光軸を形成し、前記記録ヘッドのノズルから吐出されたインク滴の前記光軸の通過を検出する液滴検出手段と、前記記録ヘッド及び前記液滴検出手段を相対的に移動させる移動手段と、前記移動手段により相対的に移動された前記記録ヘッド又は前記液滴検出手段の位置を検出する位置検出手段とを備えたインクジェット記録装置における記録ヘッドのノズル列と液滴検出手段の光軸との平行度調整方法であって、
    前記記録ヘッドと前記液滴検出手段とを相対的に移動させ、その過程で、前記記録ヘッドの複数のノズルのうちの前記発光素子又は前記受光素子に近い1又は複数ノズルからインク滴を吐出し、該インク滴の前記光軸の通過が前記液滴検出手段により検出された時の前記記録ヘッドの位置又は前記液滴検出手段の位置を検出する第1の検出工程と、
    前記第1の検出工程の後に、前記記録ヘッドと前記液滴検出手段を相対的に移動させ、その過程で、前記記録ヘッドの複数のノズルのうちの前記受光素子又は前記発光素子に近い1又は複数ノズルからインク滴を吐出し、該インク滴の前記光軸の通過が前記液滴検出手段により検出された時の前記記録ヘッドの位置又は前記液滴検出手段の位置を検出する第2の検出工程と、
    前記第1の検出工程により検出された前記記録ヘッドの位置又は前記液滴検出手段の位置と前記第2の検出工程により検出された前記記録ヘッドの位置又は前記液滴検出手段の位置との間のずれ量に基づいて、前記記録ヘッドのノズル列と前記液滴検出手段の光軸との相対的な傾きを算出する傾き算出工程と、
    前記傾き算出工程において算出された傾きに基づいて、該傾きが0になるように前記記録ヘッドのノズル列の前記液滴検出手段の光軸に対する傾きを調整する傾き調整工程とを有することを特徴とするインクジェット記録装置における記録ヘッドのノズル列と液滴検出手段の光軸との平行度調整方法。
  3. インク滴を吐出する複数のノズルからなるノズル列を有する記録ヘッドと、前記記録ヘッドのノズルからのインク滴の吐出を制御する吐出制御手段と、発光素子及び受光素子の間で前記ノズル列に沿うように検出光の光軸を形成し、前記記録ヘッドのノズルから吐出されたインク滴の前記光軸の通過を検出する液滴検出手段と、前記記録ヘッド及び前記液滴検出手段を相対的に移動させる移動手段と、前記移動手段により相対的に移動された前記記録ヘッド又は前記液滴検出手段の位置を検出する位置検出手段とを備えたインクジェット記録装置における記録ヘッドのノズル列と液滴検出手段の光軸との平行度調整方法であって、
    前記記録ヘッドと前記液滴検出手段とを相対的に移動させ、その過程で、前記記録ヘッドの複数のノズルのうちの前記発光素子又は前記受光素子に近い1又は複数ノズルからインク滴を吐出し、該インク滴の前記光軸の通過が前記液滴検出手段により検出された時の前記記録ヘッドの位置又は前記液滴検出手段の位置を検出する第1の検出工程と、
    前記第1の検出工程の後、前記記録ヘッドと前記液滴検出手段を相対的に移動させ、その過程で、前記記録ヘッドの複数のノズルのうちの前記受光素子又は前記発光素子に近い1又は複数ノズルからインク滴を吐出し、該インク滴の前記光軸の通過が前記液滴検出手段により検出された時の前記記録ヘッドの位置又は前記液滴検出手段の位置を検出する第2の検出工程と、
    前記第1の検出工程により検出された前記記録ヘッドの位置又は前記液滴検出手段の位置と前記第2の検出工程により検出された前記記録ヘッドの位置又は前記液滴検出手段の位置との間のずれ量に基づいて、前記記録ヘッドのノズル列と前記液滴検出手段の光軸との相対的な傾きを算出する傾き算出工程と、
    前記傾き算出工程において算出された傾きに基づいて、該傾きが0になるように前記液滴検出手段の光軸の前記記録ヘッドのノズル列に対する傾きを調整する傾き調整工程とを有することを特徴とするインクジェット記録装置における記録ヘッドのノズル列と液滴検出手段の光軸との平行度調整方法。
  4. インク滴を吐出する複数のノズルからなるノズル列を有する記録ヘッドと、前記記録ヘッドのノズルからのインク滴の吐出を制御する吐出制御手段と、発光素子及び受光素子の間で前記ノズル列に沿うように検出光の光軸を形成し、前記記録ヘッドのノズルから吐出されたインク滴の前記光軸の通過を検出する液滴検出手段と、前記記録ヘッド及び前記液滴検出手段を相対的に移動させる移動手段と、前記移動手段により相対的に移動された前記記録ヘッド又は前記液滴検出手段の位置を検出する位置検出手段とを備えたインクジェット記録装置であって、
    前記記録ヘッドと前記液滴検出手段とを相対的に移動させ、その過程で、前記記録ヘッドの複数のノズルのうちの前記発光素子又は前記受光素子に近い1又は複数ノズルからインク滴を吐出し、該インク滴の前記光軸の通過が前記液滴検出手段により検出された時の前記記録ヘッドの位置又は前記液滴検出手段の位置を検出する第1の検出動作と、前記第1の検出動作の後に、前記記録ヘッドと前記液滴検出手段を相対的に移動させ、その過程で、前記記録ヘッドの複数のノズルのうちの前記受光素子又は前記発光素子に近い1又は複数ノズルからインク滴を吐出し、該インク滴の前記光軸の通過が前記液滴検出手段により検出された時の前記記録ヘッドの位置又は前記液滴検出手段の位置を検出する第2の検出動作を行う検出制御手段と、
    前記第1の検出動作により検出された前記記録ヘッドの位置又は前記液滴検出手段の位置と前記第2の検出動作により検出された前記記録ヘッドの位置又は前記液滴検出手段の位置との間のずれ量に基づいて、前記記録ヘッドのノズル列と前記液滴検出手段の光軸との相対的な傾きを算出する傾き算出手段とを有することを特徴とするインクジェット記録装置。
  5. インク滴を吐出する複数のノズルからなるノズル列を有する記録ヘッドと、前記記録ヘッドのノズルからのインク滴の吐出を制御する吐出制御手段と、発光素子及び受光素子の間で前記ノズル列に沿うように検出光の光軸を形成し、前記記録ヘッドのノズルから吐出されたインク滴の前記光軸の通過を検出する液滴検出手段と、前記記録ヘッド及び前記液滴検出手段を相対的に移動させる移動手段と、前記移動手段により相対的に移動された前記記録ヘッド又は前記液滴検出手段の位置を検出する位置検出手段とを備えたインクジェット記録装置であって、
    前記記録ヘッドと前記液滴検出手段とを相対的に移動させ、その過程で、前記記録ヘッドの複数のノズルのうちの前記発光素子又は前記受光素子に近い1又は複数ノズルからインク滴を吐出し、該インク滴の前記光軸の通過が前記液滴検出手段により検出された時の前記記録ヘッドの位置又は前記液滴検出手段の位置を検出する第1の検出動作と、前記第1の検出動作の後に、前記記録ヘッドと前記液滴検出手段を相対的に移動させ、その過程で、前記記録ヘッドの複数のノズルのうちの前記受光素子又は前記発光素子に近い1又は複数ノズルからインク滴を吐出し、該インク滴の前記光軸の通過が前記液滴検出手段により検出された時の前記記録ヘッドの位置又は前記液滴検出手段の位置を検出する第2の検出動作を行う検出制御手段と、
    前記第1の検出動作により検出された前記記録ヘッドの位置又は前記液滴検出手段の位置と前記第2の検出動作により検出された前記記録ヘッドの位置又は前記液滴検出手段の位置との間のずれ量に基づいて、前記記録ヘッドのノズル列と前記液滴検出手段の光軸との相対的な傾きを算出する傾き算出手段と、
    前記傾き算出手段において算出された傾きに基づいて、該傾きが0になるように前記記録ヘッドのノズル列の前記液滴検出手段の光軸に対する傾きを調整する傾き調整手段とを有することを特徴とするインクジェット記録装置。
  6. インク滴を吐出する複数のノズルからなるノズル列を有する記録ヘッドと、前記記録ヘッドのノズルからのインク滴の吐出を制御する吐出制御手段と、発光素子及び受光素子の間で前記ノズル列に沿うように検出光の光軸を形成し、前記記録ヘッドのノズルから吐出されたインク滴の前記光軸の通過を検出する液滴検出手段と、前記記録ヘッド及び前記液滴検出手段を相対的に移動させる移動手段と、前記移動手段により相対的に移動された前記記録ヘッド又は前記液滴検出手段の位置を検出する位置検出手段とを備えたインクジェット記録装置であって、
    前記記録ヘッドと前記液滴検出手段とを相対的に移動させ、その過程で、前記記録ヘッドの複数のノズルのうちの前記発光素子又は前記受光素子に近い1又は複数ノズルからインク滴を吐出し、該インク滴の前記光軸の通過が前記液滴検出手段により検出された時の前記記録ヘッドの位置又は前記液滴検出手段の位置を検出する第1の検出動作と、前記第1の検出動作の後、前記記録ヘッドと前記液滴検出手段を相対的に移動させ、その過程で、前記記録ヘッドの複数のノズルのうちの前記受光素子又は前記発光素子に近い1又は複数ノズルからインク滴を吐出し、該インク滴の前記光軸の通過が前記液滴検出手段により検出された時の前記記録ヘッドの位置又は前記液滴検出手段の位置を検出する第2の検出動作を行う検出制御手段と、
    前記第1の検出動作により検出された前記記録ヘッドの位置又は前記液滴検出手段の位置と前記第2の検出動作により検出された前記記録ヘッドの位置又は前記液滴検出手段の位置との間のずれ量に基づいて、前記記録ヘッドのノズル列と前記液滴検出手段の光軸との相対的な傾きを算出する傾き算出手段と、
    前記傾き算出手段において算出された傾きに基づいて、該傾きが0になるように前記液滴検出手段の光軸の前記記録ヘッドのノズル列に対する傾きを調整する傾き調整手段とを有することを特徴とするインクジェット記録装置。
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